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技術 含フッ素コリン化合物の18F標識体、その製造方法および陽電子断層撮影診断用試薬としての応用

出願人 ダイキン工業株式会社
発明者 原敏彦小林義郎伊関克彦永井隆文
出願日 1995年8月3日 (25年3ヶ月経過) 出願番号 1995-218052
公開日 1997年2月18日 (23年9ヶ月経過) 公開番号 1997-048747
状態 特許登録済
技術分野 抗原、抗体含有医薬:生体内診断剤 有機低分子化合物及びその製造
主要キーワード 含フッ素コ コリン化合物 陽子ビーム クリプトフィックス 製造施設 F標識化合物 含フッ素アルキル F標識
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1997年2月18日)のものです。
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図面 (1)

課題

脳腫瘍等を有用にかつ高品質にPET診断できる18F標識化合物、その製造方法およびそれからなるPET診断用試薬を提供すること。

解決手段

下記の一般式〔I〕で表される含フッ素コリン化合物の18F標識体。

化14

(但し、この一般式〔I〕中、Rfは、少なくとも1つのフッ素原子を有しかつその少なくとも1つが18Fである含フッ素アルキル基含フッ素アルケニル基または含フッ素アルキニル基、Xは酸の共役塩基である。)

概要

背景

生理活性物質又はその類緑体にフッ素原子を導入した化合物は、フッ素原子の持つ高い電気陰性度などに由来する新たな生理活性が期待されるために、医薬農薬の開発分野で研究対象となっている。

これらの化合物の中には含フッ素化合物治療薬としてではなく、トレーサーとして生体内投与し、体外からそれの挙動トレースすることによる臨床診断への応用分野がある。

これには、19F−NMRを用いた糖代謝測定、ヘマトポルフィリンレーザ光による発光を用いた癌診断、更には18F−FDG(18F−フルオロデオキシグルコース)に代表される18F−標識化合物を用いるPET( Positron emission computed tomography)(陽電子断層撮影)があり、脳機能診断、腫瘍診断等に利用されている〔月刊「新医療」22巻、3号(1995)〕。

特にPETは診断法として今後の普及が期待されており、これに用いられる含フッ素化合物のデザイン及びその効率の良い合成法の開発はPET試薬開発において重要である。

コリン脳腫瘍細胞において細胞膜リン脂質の合成に同化し、ケミカルトラップを受けるために、正常細胞に比較して腫瘍細胞に選択的に取込みを受ける。PET試薬としてのコリン誘導体としては、11C標識されたものが報告されており(J. Nucl. Med., 1983, 24, 812. および J. Nucl. Med., 1985, 26, 1424.)、脳機能の解明脳腫瘍の診断などの用途が期待されるが、11C標識化合物は短い半減期(20分程度)のために使用に関して制限を受ける。

概要

脳腫瘍等を有用にかつ高品質にPET診断できる18F標識化合物、その製造方法およびそれからなるPET診断用試薬を提供すること。

下記の一般式〔I〕で表される含フッ素コリン化合物の18F標識体。

(但し、この一般式〔I〕中、Rfは、少なくとも1つのフッ素原子を有しかつその少なくとも1つが18Fである含フッ素アルキル基含フッ素アルケニル基または含フッ素アルキニル基、Xは酸の共役塩基である。)

目的

本発明の目的は、脳腫瘍等を有用かつ高品質にPET診断できるコリンの18F標識化合物、その製造方法およびそれからなるPET診断用試薬を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
4件

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請求項1

下記の一般式〔I〕で表される含フッ素コリン化合物の18F標識体。

請求項

ID=000003HE=035 WI=049 LX=0355 LY=0500(但し、この一般式〔I〕中、Rfは、少なくとも1つのフッ素原子を有しかつそのうちの少なくとも1つが18Fである含フッ素アルキル基含フッ素アルケニル基または含フッ素アルキニル基、Xは酸の共役塩基である。)

請求項2

Rfは炭素数が2以上、10以下である、請求項1に記載した含フッ素コリン化合物の18F標識体。

請求項3

下記反応式に従って、下記の一般式〔II〕で表される含フッ素化合物ジメチルエタノールアミンとを反応させる工程を経る、請求項1に記載した一般式〔I〕の含フッ素コリン化合物の18F標識体の製造方法。

請求項

ID=000004HE=030 WI=098 LX=0560 LY=0950(但し、上記一般式〔I〕、〔II〕中、Rfは、少なくとも1つのフッ素原子を有しかつその少なくとも1つが18Fである含フッ素アルキル基、含フッ素アルケニル基または含フッ素アルキニル基であり、Xは酸の共役塩基である。)

請求項4

請求項1または請求項2に記載した化合物からなる陽電子断層撮影診断用試薬

技術分野

検出器:NaI(T1 )シンチレータ

背景技術

0001

本発明は、脳腫瘍診断等に有用な含フッ素コリン化合物の18F標識体、その製造方法および陽電子断層撮影診断用試薬としての応用に関するものである。

0002

生理活性物質又はその類緑体にフッ素原子を導入した化合物は、フッ素原子の持つ高い電気陰性度などに由来する新たな生理活性が期待されるために、医薬農薬の開発分野で研究対象となっている。

0003

これらの化合物の中には含フッ素化合物治療薬としてではなく、トレーサーとして生体内投与し、体外からそれの挙動トレースすることによる臨床診断への応用分野がある。

0004

これには、19F−NMRを用いた糖代謝測定、ヘマトポルフィリンレーザ光による発光を用いた癌診断、更には18F−FDG(18F−フルオロデオキシグルコース)に代表される18F−標識化合物を用いるPET( Positron emission computed tomography)(陽電子断層撮影)があり、脳機能診断、腫瘍診断等に利用されている〔月刊「新医療」22巻、3号(1995)〕。

0005

特にPETは診断法として今後の普及が期待されており、これに用いられる含フッ素化合物のデザイン及びその効率の良い合成法の開発はPET試薬開発において重要である。

発明が解決しようとする課題

0006

コリン脳腫瘍細胞において細胞膜リン脂質の合成に同化し、ケミカルトラップを受けるために、正常細胞に比較して腫瘍細胞に選択的に取込みを受ける。PET試薬としてのコリン誘導体としては、11C標識されたものが報告されており(J. Nucl. Med., 1983, 24, 812. および J. Nucl. Med., 1985, 26, 1424.)、脳機能の解明や脳腫瘍の診断などの用途が期待されるが、11C標識化合物は短い半減期(20分程度)のために使用に関して制限を受ける。

課題を解決するための手段

0007

本発明の目的は、脳腫瘍等を有用かつ高品質にPET診断できるコリンの18F標識化合物、その製造方法およびそれからなるPET診断用試薬を提供することにある。

0008

即ち、本発明は、下記一般式〔I〕で表される含フッ素コリン化合物の18F標識体に係るものである。

0009

本発明の含フッ素コリン化合物の18F標識体は、分子中に上記の18F含有のRfを有する新規なものであって、そのRfの存在によってこれまでにはない有用、高品質なPET診断効果が期待されるものである。

0010

上記のようにRfに放射性の18Fを少なくとも1つ導入することによって、上述したPET診断に非常に有用な含フッ素コリン化合物を提供することができる。

0011

即ち、18Fは半減期が長い(110分)ため、18Fで標識された含フッ素コリン化合物は、1回の合成で何人もの検査が可能であり、また投与前の十分な品質検査が可能である。また、18Fは、陽電子の飛程が下記の表1に示すように11Cよりも短いことが知られている(日本化学会編、実験化学講座、第4版、14巻「核・放射線」P525(1992))ので、これによるPET画像は11Cの画像よりも高品質であり、かつ、化合物製造施設からPET設置医療施設への遠距離輸送も可能である。

0012

0013

このように、コリンのメチル基の1つを上記のフルオロアルキル基等に置換した本発明に基づくコリン化合物の18F標識体は、脳腫瘍等の診断に有効な放射性医薬品である。

0014

本発明の含フッ素コリン化合物の18F標識体に係る上記一般式〔I〕においては、Rfとして、フッ素原子を少なくとも1つ有し、そのうちの少なくとも1つが18Fであるフルオロメチル基、フルオロエチル基、フルオロプロピル基、フルオロブチル基等の含フッ素アルキル基、或いはこれらに二重結合又は三重結合を含む含フッ素アルケニル基または含フッ素アルキニル基が挙げられるが、その炭素数が2以上、10以下であるのがよい。

0015

また、Xは酸の共役塩基であり、p−トルエンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基或いはアセチルオキシ基等、またはフッ素塩素臭素ヨウ素などのハロゲン原子であるのがよいが、他のアニオンでもよい。

0016

一般式〔I〕で表される本発明の含フッ素コリン化合物の18F標識体の具体例を下記に挙げるが、これらに限定されるものではない。
1)p−トルエンスルホニルオキシ18F−2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム
2)トリフルオロメタンスルホニルオキシ18F−2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム
3)アセチルオキシ18F−2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム
4)フッ化 18F−2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム
5)塩化18F−2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム
6)臭化 18F−2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム
7)ヨウ化18F−2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム
8)水酸化18F−2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム
9)p−トルエンスルホニルオキシ 18F−3−フルオロプロピル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム
10)トリフルオロメタンスルホニルオキシ 18F−3−フルオロプロピル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム
11)アセチルオキシ 18F−3−フルオロプロピル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム
12)塩化 18F−3−フルオロプロピル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム
13)フッ化 18F−3−フルオロプロピル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム
14)臭化 18F−3−フルオロプロピル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム
15)ヨウ化 18F−3−フルオロプロピル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム
16)水酸化 18F−3−フルオロプロピル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム

0017

本発明の含フッ素コリン化合物の18F標識体の製造方法は種々考えられるが、その最良のものを示す。即ち、下記の反応式に従って、下記の一般式〔II〕で表される含フッ素化合物とジメチルエタノールアミンとを反応させる工程を経て得られる。

0018

ここで、上記のXは、p−トルエンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基或いはアセチルオキシ基等、またはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子であるのが望ましい。また、X- は、四級アンモニウム塩とした後、イオン交換樹脂により他のものに変換可能である。また、Rfは炭素数2以上、10以下がよく、−(CH2 )n Fで表されたものを挙げることができる。

0019

上記の反応を更に詳細に説明すれば、まずRfXを得るための18Fで標識されたフッ化カリウムは文献(Appl. Radiat. Isot., 1986, 37, 1181)に従って合成することができる。即ち、18O標識濃縮水ターゲットとしてサイクロトロンで生成した陽子ビーム照射し、18F- を生成させる。生じた18F-水溶液に、文献(J. Nucl. Med., 1986,27, 235)に従ってクリプトフィックス2、2、2と炭酸カリウムとを加えた後、アセトニトリルを用いて共沸脱水し、18F標識フッ化カリウムを得る。

0020

次いで、この18F標識フッ化カリウムと、脱離基を2つまたはそれ以上有する飽和あるいは不飽和のアルキル化合物もしくは含フッ素アルキル化合物とを反応させ、一般式〔II〕の含フッ素化合物を得る。ここで、脱離基としては、p−トルエンスルホニルオキシ基や臭素、ヨウ素などのハロゲン原子が好ましいが、他のアニオンでもよい。

0021

溶媒を留去後、この含フッ素化合物と過剰量のジメチルエタノールアミンとを加熱し、溶媒留去後、HPLC高速液体クロマトグラフィー)により精製し、一般式〔I〕の18F標識体を得る。18F標識化合物の生成は、コールドランによる標品とHPLCでの保持時間との一致により確認される。

0022

使用可能な反応溶媒としてはアセトニトリル、ジメチルホルムアミドジメチルスルホキシドテトラヒドロフラン等があるが、アセトニトリルか、無溶媒が望ましい。反応温度は室温から 150℃であってよいが、50℃〜 100℃が望ましい。

0023

上記の反応工程の詳細な反応条件は、後記の実施例に記載する。

0024

本発明の含フッ素コリン化合物は、分子中に上記のRfを有し、そのRfに放射性の18Fを導入することによって、上述したPET診断に非常に有用な含フッ素コリン化合物を提供することができる。

0025

即ち、18Fは半減期が長い(110分)ため、18Fで標識された含フッ素コリン化合物は1回の合成で何人もの検査が可能であり、また投与前の十分な品質検査が可能である。また、18Fは陽電子の飛程が短いので、これによるPET画像は11Cの画像よりも高品質であり、かつ、化合物製造施設からPET設置医療施設への遠距離輸送も可能である。

0026

以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。

0027

<参考例1>
1,2−ビストシルオキシエタンフッ素化による1−フルオロ−2−(トシルオキシ)エタンの合成

0028

フッ化カリウム(14.08mg、0.242mmol)、クリプトフィックス2,2,2(91.2mg、0.242mmol)、1,2−ビス(トシルオキシ)エタン(269mg、0.726mmol)の無水アセトニトリル溶液(2ml)を30分間加熱還流させた。反応後、溶媒を留去し、反応物シリカゲルカラムクロマトn−ヘキサン酢酸エチル−5:1〜2:1)で分離し、1−フルオロ−2−(トシルオキシ)エタン(25.13mg、47.6%)を得、原料(82.3mg、30.6%)を回収した。この生成物分析データは次の通りであった。

0029

1−フルオロ−2−(トシルオキシ)エタン:無色油状物質
1 H−NMR(CDCl3 ):δ 2.46(s, 3H)、4.28(dt, J=27.3, 4.0Hz,2H) 、4.56(dt, J=47.0, 4.0Hz, 2H) 、7.37(d, J=7.9Hz, 2H)、7.82(d, J=7.9Hz, 2H)。

0030

MS:m/z 218、 172、 155、91。
高分解能MS(C9 H11FSO3 ):計算値218.041、実測値218.042。

0031

1−フルオロ−2−(トシルオキシ)エタンとジメチルエタノールアミンとの反応によるp−トルエンスルホニルオキシ2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウムの合成

0032

上記の1−フルオロ−2−(トシルオキシ)エタン(996mg、4.56mmol)とジメチルエタノールアミン(407mg、4.56mmol)とをアルゴン雰囲気下に 100℃で10分間攪拌し、p−トルエンスルホニルオキシ2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム(1.434g、 100%)を得た。この生成物の分析データは次の通りであった。

0033

p−トルエンスルホニルオキシ2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム:無色板結晶、mp 63.9〜64.5℃(酢酸メチルメタノール−10:1)

0034

1 H−NMR(CD3OD):δ 2.37(s, 3H)、3.23(s, 6H)、3.54-3.61(m,2H)、3.76-4.04(m, 4H)、4.90(bd, J=48.0Hz,2H)、7.23(d, J=8.4Hz,2H)、7.71(d, J=8.4Hz,2H)
IR(KBr):3375、2976、1478、1213、1195、1124、1035、1012、684 cm-1

0035

<参考例2>
1,3−ビス(トシルオキシ)プロパンのフッ素化による1−フルオロ−3−(トシルオキシ)プロパンの合成

0036

フッ化カリウム(28.6mg、0.49mmol)、クリプトフィックス2,2,2(185.3mg、0.49mmol)、1,3−ビス(トシルオキシ)プロパン(565.1mg、1.47mmol)の無水アセトニトリル溶液(3ml)を30分間加熱還流させた。反応後、溶媒を留去し、反応物をシリカゲルカラムクロマト(n−ヘキサン:酢酸エチル−5:1〜2:1)で分離し、1−フルオロ−3−(トシルオキシ)プロパン(49.5mg、43.5%)を得、原料(416.6mg、73.7%)を回収した。この生成物の分析データは次の通りであった。

0037

1−フルオロ−3−(トシルオキシ)プロパン:無色油状物質
1 H−NMR(CDCl3 ):δ 2.04(t,t,d, J=5.9, 5.9, 25.8Hz, 2H)、2.46(s, 3H)、4.16(t, J=5.9Hz, 2H) 、4.21(t,d, J=5.9, 46.9Hz, 2H)、7.36(d, J=8.6Hz, 2H) 、7.80(d, J=8.6Hz, 2H)

0038

MS:m/z 232、 172、 155、 107、91
高分解能MS(C10H13FSO3 ):計算値232.057、実測値232.057

0039

1−フルオロ−3−(トシルオキシ)プロパンとジメチルエタノールアミンとの反応によるp−トルエンスルホニルオキシ3−フルオロプロピル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウムの合成

0040

上記の1−フルオロ−3−(トシルオキシ)プロパン(45mg、0.194mmol)とジメチルエタノールアミン(176mg、1.94mmol)とをアルゴン雰囲気下に 100℃で10分間攪拌し、減圧下に過剰量のジメチルエタノールアミンを留去して、p−トルエンスルホニルオキシ3−フルオロプロピル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム(63mg、 100%)を得た。この生成物の分析データは次の通りであった。

0041

p−トルエンスルホニルオキシ3−フルオロプロピル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム:無色油状物質
1 H−NMR(CD3OD):δ 2.03-2.35(m, 2H)、3.37(s, 3H) 、3.16(s, 6H)、3.42-3.62(m, 4H)、3.92-4.04(m, 2H)、4.53(t,d, J=5.6, 47.1Hz, 2H)、7.24(d, J=8.4Hz, 2H) 、7.71(d, J=8.4Hz, 2H)
IR(KBr):3423、2973、1482、1190、1128、1038、1012、689 cm-1

0042

<参考例3>
塩化2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウムの合成

0043

参考例1で得たp−トルエンスルホニルオキシ2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム(50mg、0.16mmol)のメタノール溶液(20ml)をイオン交換樹脂:Amberlite IRA−900(Cl)3g中を通し、溶媒を留去し、塩化2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム(28mg、 100%)を得た。この生成物の分析データは次の通りであった。

0044

塩化2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム:無色針状結晶

0045

1 H−NMR(CD3OD):δ 3.27(s, 6H) 、3.58-3.65(m, 2H)、3.82-4.07(m, 4H)、4.95 (bd, J=50.0Hz, 2H)
IR(KBr):3383、3020、1475、1082、 957、 931、 689cm-1

0046

<参考例4>
水酸化2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウムの合成

0047

参考例1で得たp−トルエンスルホニルオキシ2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム(40mg、0.16mmol)の水溶液(30ml)をイオン交換樹脂:Amberlite IRA−94S 2g中を通し、溶媒を留去し、水酸化2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム(18mg、92%)を得た。この生成物の分析データは次の通りであった。

0048

水酸化2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム:無色油状物質

0049

1 H−NMR(CD3OD):δ 3.26(s, 6H) 、3.55-3.69(m, 2H)、3.78−4.07(m, 4H)、4.98 (bd, J=50.0Hz, 2H)
IR(KBr):3444、1474、1387、1350、1084、1052、957 cm-1

0050

<参考例5>
塩化2−フルオロプロピル−ジメチル−3−オキシエチルアンモニウムの合成

0051

参考例2で得たp−トルエンスルホニルオキシ3−フルオロプロピル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム(51mg、0.16mmol)のメタノール溶液(20ml)をイオン交換樹脂:Amberlite IRA−900(Cl) 5g中を通し、溶媒を留去し、塩化3−フルオロプロピル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム(20mg、68%)を得た。この生成物の分析データは次の通りであった。

0052

塩化3−フルオロプロピル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム:無色油状物質

0053

1 H−NMR(CD3OD):δ 2.09-2.40(m, 2H)、3.21(s, 6H) 、3.48-3.69(m, 4H)、3.96-4.08(m, 2H)、4.57(t,d, J=5.4, 45.3Hz, 2H)
IR(KBr):3432、2969、1483、1085、1043、 955、 903cm-1

0054

<実施例1>
p−トルエンスルホニルオキシ18F−2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウムの合成

0055

10mCiの18F- を含む水溶液中に6mgのK2 CO3 と10mgのクリプトフィックス2,2,2の1ml無水アセトニトリル溶液を加え、溶媒を 100℃で留去した。更に無水アセトニトリルを1ml加えて、残った水を 100℃で留去した。これに1,2−ビス(トシルオキシ)エタン10mgの無水アセトニトリル溶液(1ml)を加え、80℃で20分間加熱した。 100℃で溶媒を留去し、18F−1−フルオロ−2−(トシルオキシ)エタンを得た。

0056

これにジメチルエタノールアミン100μl を加え、80℃で30分間加熱し、減圧下に過剰のジメチルエタノールアミンを留去し、p−トルエンスルホニルオキシ18F−2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウムを得た。18F−1−フルオロ−2−(トシルオキシ)エタンとp−トルエンスルホニルオキシ 18F−2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウムの生成は、下記の条件でHPLC(高速液体クロマトグラフィー)により参考例1で得られた化合物と共に分析したところ、溶出時間が一致したことにより確認した。また、目的物分取は、下記の条件で分取HPLCにより高純度で行うことができた。

0057

分析HPLC条件
カラム:Inertsil SIL250x4.6mmI.D.(GLサイエンス
溶媒:アセトニトリル/水/エタノール酢酸/1M酢酸アンモニウム/0.1Mリン酸ナトリウム=600/264/68/28/41/10
流速:2ml/min
検出器;NaI(T1)シンチレータおよびUV(254nm)(18F−1−フルオロ−2−(トシルオキシ)エタン)
RI(p−トルエンスルホニルオキシ18F−2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム)

0058

18F−1−フルオロ−2−(トシルオキシ)エタンはRT(HPLCの保持時間) 2.0min に検出された。p−トルエンスルホニルオキシ18F−2−フルオロエチル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウムはRT 3.9min に検出された。

0059

分取HPLC条件
カラム:YMC D−ODS−5 250x20mmI.D.
溶媒:0.4mMナフタレンスルホン酸−0.05Mリン酸
流速:8ml/min
検出器:NaI(T1)シンチレータ

0060

<実施例2>
p−トルエンスルホニルオキシ18F−3−フルオロプロピル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウムの合成

0061

10mCiの18F- 、6mgのK2 CO3 、10mgのクリプトフィックス2,2,2、および10mgの1,3−ビス(トシルオキシ)プロパンから実施例1と同様に合成した18F−1−フルオロ−3−(トシルオキシ)プロパンにジメチルエタノールアミン100μlを加え、80℃で20分間加熱し、減圧下に過剰のジメチルエタノールアミンを留去し、p−トルエンスルホニルオキシ18F−3−フルオロプロピル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウムを得た。

0062

18F−1−フルオロ−3−(トシルオキシ)プロパンおよびp−トルエンスルホニルオキシ18F−3−フルオロプロピル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウムの生成は、HPLC(高速液体クロマトグラフィー)分析において参考例2で得られた化合物と保持時間が一致したことにより確認した。また目的物の分取は、下記の条件で分取HPLCにより高純度で行うことができた。

0063

分析HPLC条件
カラム:Inertsil SIL250×4.6mmI.D.(GLサイエンス)
溶 媒:アセトニトリル/水/エタノール/酢酸/1M酢酸アンモニウム/0.1 Mリン酸ナトリウム=600/264/68/28/41/10
流 速:2ml/min
検出器:NaI(T1 )シンチレータ及びUV(254nm)(18F−1−フルオロ−3−(トシルオキシ)プロパン)
RI(p−トルエンスルホニルオキシ18F−3−フルオロプロピル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウム)

0064

18F−1−フルオロ−3−(トシルオキシ)プロパンはRT2.0min に検出された。p−トルエンスルホニルオキシ18F−3−フルオロプロピル−ジメチル−2−オキシエチルアンモニウムはRT 3.6min に検出された。

0065

分取HPLC条件
カラム:YMC D−ODS−5 250×20mmI.D.
溶 媒: 0.4mMナフタレンスルホン酸−0.05Mリン酸
流 速:8ml/min

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