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技術 プレキャスト床板接合部構造及びその構築方法

出願人 前田建設工業株式会社
発明者 細川洋治志村正幸辻田耕一津田聡史
出願日 1995年7月25日 (23年11ヶ月経過) 出願番号 1995-189601
公開日 1997年2月4日 (22年5ヶ月経過) 公開番号 1997-032171
状態 拒絶査定
技術分野 床構造
主要キーワード 配置予定位置 断面円筒状 工事用資材 プレキャスト床板 円筒形型枠 挿入用穴 配列支持 高張力ボルト
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1997年2月4日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

予め工場等で形成したプレキャスト床板を用いて鉄骨造建物スラブ構築する際、鉄骨梁上に配列されたプレキャスト床板の端部を簡単に且つ所定の強度で接合し、資材等を置くことができるようにするプレキャスト床板接合部構造及びその構築方法を提供すること。

解決手段

プレキャスト床板端部の凸部11a及び凹部11bから構成され且つ隣接するプレキャスト床板端部のそれらと噛み合うように鉄骨梁15上に並べて設置されたコッター部11に少なくとも一つの穴12が形成され、この穴12にスタッドボルト16が配置されて鉄骨梁に溶接され、隣接するプレキャスト床板10との間隙部17及び穴12内に無収縮モルタル打設されている。プレキャスト床板内部には穴の周囲に配置されたスパイラル筋13と穴12の周囲をめぐるように配置されたU型鉄筋部14aを有するスラブ筋14とが少なくとも配筋され、このU型鉄筋部14aに補強筋13が配筋されている。

概要

背景

従来、鉄骨造建物におけるスラブ即ち床の構築方法は、鉄骨建て方終了後にデッキプレートを敷き、その上にワイヤーメッシュ鉄筋配筋してコンクリート打設することで構築するのが一般的であった。

概要

予め工場等で形成したプレキャスト床板を用いて鉄骨造建物のスラブを構築する際、鉄骨梁上に配列されたプレキャスト床板の端部を簡単に且つ所定の強度で接合し、資材等を置くことができるようにするプレキャスト床板接合部構造及びその構築方法を提供すること。

プレキャスト床板端部の凸部11a及び凹部11bから構成され且つ隣接するプレキャスト床板端部のそれらと噛み合うように鉄骨梁15上に並べて設置されたコッター部11に少なくとも一つの穴12が形成され、この穴12にスタッドボルト16が配置されて鉄骨梁に溶接され、隣接するプレキャスト床板10との間隙部17及び穴12内に無収縮モルタルが打設されている。プレキャスト床板内部には穴の周囲に配置されたスパイラル筋13と穴12の周囲をめぐるように配置されたU型鉄筋部14aを有するスラブ筋14とが少なくとも配筋され、このU型鉄筋部14aに補強筋13が配筋されている。

目的

本発明の目的は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、予め工場等で形成したプレキャスト床板を用いて鉄骨造建物のスラブを構築する際、鉄骨梁上に配列された前記プレキャスト床板の端部を簡単に且つ所定の強度で接合し、資材等を置くことができるようにするプレキャスト床板接合部構造及びその構築方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

プレキャスト床板の端部に形成された凸部及び凹部から構成され且つ隣接する前記プレキャスト床板端部の前記凸部及び前記凹部とが噛み合うように鉄骨梁上に並べて設置されたコッター部と、前記コッター部に形成された少なくとも一つのジベル筋挿入用の穴と、前記コッター部に設けられた前記穴に配置されて前記鉄骨梁に固着されたジベル筋と、隣接する前記プレキャスト床板の前記コッター部間の間隙部及び前記ジベル筋が入れられた前記コッター部の前記穴内に打設された無収縮モルタルとから構成されていることを特徴とするプレキャスト床板接合部構造

請求項2

前記プレキャスト床板内部の配筋構造が前記穴の周囲に配置されたスパイラル状の補強筋と前記穴の周囲をめぐるように配置されたU型鉄筋部を有するスラブ筋とを少なくとも備え、前記スラブ筋のU型鉄筋部に前記補強筋が配筋されていることを特徴とする請求項1に記載のプレキャスト床板接合部構造。

請求項3

少なくとも1つのジベル筋挿入用の穴を開けたコッター部を4辺にそれぞれ形成した複数のプレキャスト床板を前記コッター部の凸部と凹部とが噛み合うように鉄骨梁上に設置し、その際前記プレキャスト床板に設けられた前記穴の位置に対応して鉄骨梁上に予め固着されたジベル筋が前記各穴に相対的に挿入されるか又は前記各プレキャスト床板を前記鉄骨梁上に並べて設置した後に前記コッター部の前記各穴からそれぞれ前記ジベル筋を入れて前記鉄骨梁に固着して立設し、隣接する前記プレキャスト床板の前記コッター部の間隙部及び前記ジベル筋が入れられた前記コッター部の前記穴内に無収縮モルタルを打設し、これにより前記プレキャスト床板と前記鉄骨梁とを一体化させるプレキャスト床板接合部構造の構築方法

請求項4

少なくとも1つのジベル筋挿入用の穴を開けたコッター部を4辺にそれぞれ形成したプレキャスト床板と、少なくとも1つのジベル筋挿入用の穴を開けたコッター部を4辺にそれぞれ形成し、対向する一組のコッター部が小梁に乗るようにして小梁を予め取り付けた小梁付きプレキャスト床板とをそれぞれ複数予め準備し、複数の前記小梁付きプレキャスト床板を小梁の取り付けられていない両端側の前記コッター部を大梁に乗せ且つ連続するプレキャスト床板配置予定位置に1つ置きに設置して前記小梁と前記大梁とを連結し、次いで前記小梁付きプレキャスト床板間に小梁の付かない前記プレキャスト床板を位置決めして各コッター部を隣接するプレキャスト床板のコッター部とが噛み合うように前記大梁と前記小梁付きプレキャストの小梁上に設置し、その際前記プレキャスト床板のコッター部に設けられた前記穴の位置に対応して大梁上に予め固着されたジベル筋が前記各穴に相対的に挿入されるか又は前記各プレキャスト床板を前記大梁上に並べて設置した後に前記コッター部の前記各穴からそれぞれジベル筋を入れて前記大梁に固着して立設し、その後隣接する前記プレキャスト床板の前記コッター部の間隙部及び前記大梁に乗っている前記コッター部の前記穴内に無収縮モルタルを打設し、これにより前記プレキャスト床板と前記鉄骨梁とを一体化させるプレキャスト床板接合部構造の構築方法。

請求項5

前記小梁付きプレキャスト床板が予め準備される際、前記小梁に固着されたジベル筋がこの小梁に乗せられた前記コッター部の前記穴内に位置し、前記ジベル筋が配置された前記穴内に無収縮モルタルを打設することで小梁が一体化されていることを特徴とする請求項4に記載のプレキャスト床板接合部構造の構築方法。

技術分野

0001

本発明はプレキャスト床板接合部構造及びその構築方法に関し、更に詳細には鉄骨造建物において鉄骨梁上に対向して並べられたプレキャスト床板同志の接合部構造及びその構築方法に関する。

背景技術

0002

従来、鉄骨造建物におけるスラブ即ち床の構築方法は、鉄骨建て方終了後にデッキプレートを敷き、その上にワイヤーメッシュ鉄筋配筋してコンクリート打設することで構築するのが一般的であった。

発明が解決しようとする課題

0003

しかしながら、前述したような従来のスラブの構築方法では、デッキプレート上に配筋してコンクリートを打設するまでは実質的に資材等を置くことはできず、別途作業用資材を置くための仮設構台等を設ける必要があった。また、床構築後仕上げ工事設備工事の際には資材の揚重が錯綜し、これを解決するために揚重設備増設する必要があり、工期遅れ工事費増の要因となっていた。

0004

本発明の目的は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、予め工場等で形成したプレキャスト床板を用いて鉄骨造建物のスラブを構築する際、鉄骨梁上に配列された前記プレキャスト床板の端部を簡単に且つ所定の強度で接合し、資材等を置くことができるようにするプレキャスト床板接合部構造及びその構築方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0005

本発明はプレキャスト床板接合部構造及びその構築方法であり、前述した技術的課題を解決するために以下のように構成されている。すなわち、本発明のプレキャスト床板接合部構造は、プレキャスト床板の端部に形成された凸部及び凹部から構成され且つ隣接する前記プレキャスト床板端部の前記凸部及び前記凹部とが噛み合うように鉄骨梁上に並べて設置されたコッター部と、前記コッター部に形成された少なくとも一つのジベル筋挿入用の穴と、前記コッター部に設けられた前記穴に配置されて前記鉄骨梁に固着されたジベル筋と、隣接する前記プレキャスト床板の前記コッター部間の間隙部及び前記ジベル筋が入れられた前記コッター部の前記穴内に打設された無収縮モルタルとから構成されていることを特徴とする(請求項1に対応)。

0006

更に、本発明のプレキャスト床板接合構造では、前記プレキャスト床板内部の配筋構造が前記穴の周囲に配置されたスパイラル状の補強筋と前記穴の周囲をめぐるように配置されたU型鉄筋部を有するスラブ筋とを少なくとも備え、前記スラブ筋のU型鉄筋部に前記補強筋を配筋するようにすることも好ましい(請求項2に対応)。

0007

更に、本発明はプレキャスト床板接合部構造の構築方法であり、前述の技術的課題を解決するために以下ように構成されている。すなわち、本発明のプレキャスト床板接合部構造の構築方法は、少なくとも1つのジベル筋挿入用の穴を開けたコッター部を4辺にそれぞれ形成した複数のプレキャスト床板を前記コッター部の凸部と凹部とが噛み合うように鉄骨梁上に設置し、その際前記プレキャスト床板に設けられた前記穴の位置に対応して鉄骨梁上に予め固着されたジベル筋が前記各穴に相対的に挿入されるか又は前記各プレキャスト床板を前記鉄骨梁上に並べて設置した後に前記コッター部の前記各穴からそれぞれジベル筋を入れて前記鉄骨梁に固着して立設し、隣接する前記プレキャスト床板の前記コッター部の間隙部及び前記ジベル筋が入れられた前記コッター部の前記穴内に無収縮モルタルを打設し、これにより前記プレキャスト床板と前記鉄骨梁とを一体化させることを特徴とする(請求項3に対応)。

0008

また、本発明のプレキャスト床板接合部構造を次のような方法で構築することもできる。その構築方法は、少なくとも1つのジベル筋挿入用の穴を開けたコッター部を4辺にそれぞれ形成したプレキャスト床板と、少なくとも1つのジベル筋挿入用の穴を開けたコッター部を4辺にそれぞれ形成し、対向する一組のコッター部が小梁に乗るようにして小梁を予め取り付けた小梁付きプレキャスト床板とをそれぞれ複数予め準備し、複数の前記小梁付きプレキャスト床板を小梁の取り付けられていない両端側の前記コッター部を大梁に乗せ且つ連続するプレキャスト床板配置予定位置に1つ置きに設置して前記小梁と前記大梁とを連結し、次いで前記小梁付きプレキャスト床板間に小梁の付かない前記プレキャスト床板を位置決めして各コッター部を隣接するプレキャスト床板のコッター部とが噛み合うように前記大梁と前記小梁付きプレキャストの小梁上に設置し、その際前記プレキャスト床板のコッター部に設けられた前記穴の位置に対応して大梁上に予め固着されたジベル筋が前記各穴に相対的に挿入されるか又は前記各プレキャスト床板を前記大梁上に並べて設置した後に前記コッター部の前記各穴からそれぞれジベル筋を入れて前記大梁に固着して立設し、その後隣接する前記プレキャスト床板の前記コッター部の間隙部及び前記大梁に乗っている前記コッター部の前記穴内に無収縮モルタルを打設し、これにより前記プレキャスト床板と前記鉄骨梁とを一体化させることである(請求項4に対応)。

0009

更に、上述のプレキャスト床板接合構造の構築方法において、前記小梁付きプレキャスト床板が予め準備される際、前記小梁に固着されたジベル筋がこの小梁に乗せられた前記コッター部の前記穴内に位置し、前記ジベル筋が配置された前記穴内に無収縮モルタルを打設することで小梁を一体化することができる(請求項5に対応)。

発明を実施するための最良の形態

0010

以下、本発明のプレキャスト床板接合部構造及びその構築方法を図に示される実施形態について更に詳細に説明する。この実施形態に係るプレキャスト床板接合部構造では、独特なプレキャスト床板(以下、単に床板と称する)10を使用する。この床板は工場などで大量生産されるパネルであり、一般的には鉄筋コンクリートパネルである。これを建造物の床として用いるような仕様で形成する時プレキャスト床板と称されている。

0011

この床板10は4辺に形成されたコッター部11を備えている。このコッター部11とは、図1に示されるように凸部11aと凹部11bを交互に形成した部分を言う。このコッター部11における各凸部11aには、床板10の表裏を貫通する穴12が少なくとも1つ以上形成されている。

0012

この穴12は、スタッドボルト等を用いたジベル筋を挿入するためのもので、従ってこのジベル筋より大きな直径で形成されている。この床板10内部の配筋構造としてはこの穴12を取り巻くようにその周囲に螺旋状に配置された補強筋13と、穴12の周囲をめぐるように配置されたU型鉄筋部14aを備えるスラブ筋14とを少なくとも備えている。そして、このスラブ筋14のU型鉄筋部14aに前述の補強筋13が配筋されている。

0013

このようなプレキャスト床板10は、従来から行われているように型枠を用いて形成される。その時、コッター部11の凸部11aに設けられるジベル筋挿入用の穴12は円筒形の型枠を対向する表面型枠間に配置することで形成され、また補強筋筋13はその円筒形型枠の周囲に配置することで配筋される。勿論、この場合、穴12形成用の円筒形型枠は他の型枠と共に完成されたプレキャスト床板10から取り外される。

0014

しかし、このジベル筋挿入用の穴12とその周囲の補強筋13は次のような方法でも形成することもできる。すなわち、図3に示されるように薄い鉄板円筒状に形成してジベル筋挿入用穴の型枠兼補強板19とし、その外周囲にスパイラル状の補強筋13を巻き付け離脱しない程度に各部を固着する。

0015

このような補強筋13の付いた型枠兼補強板19をプレキャスト床板用表面型枠間の所定位置に配置する。そして、これらの表面型枠及び他の側面型枠で囲まれる空間部に例えばコンクリートを充填する。この時、当然その空間部にはスラブ筋等必要な配筋がなされていることは言うまでもない。

0016

その後、コンクリートが硬化したところで表面型枠及び側面型枠を脱型する。しかし、ジベル筋挿入用の穴12を形成するために使用した型枠兼補強板19はそのまま埋め殺しにする。このようにしてプレキャスト床板10を形成すると、補強筋13の配筋やジベル筋挿入穴形成用型枠の設置並びにその後の処理が非常に簡単になり、プレキャスト床板の製造の能率が向上する。

0017

このようなプレキャスト床板10を用いて形成されるプレキャスト床板接合部構造は、次の通りである。すなわち、このプレキャスト床板接合部構造は、プレキャスト床板10の端部に形成された凸部11a及び凹部11bから構成され、隣接するプレキャスト床板の対向する端部に形成された凹部11b及び凸部11aとに噛み合うように大梁15aと小梁15bとからなる鉄骨梁15上に並べて設置されたコッター部11を含む。

0018

このコッター部11の各凸部11aには少なくとも一つのジベル筋挿入用の穴12が形成されていることは既に説明したとおりである。コッター部11の各凸部11aに設けられた穴12にはジベル筋16が挿入されて鉄骨梁15に固着されている。そして、隣接するプレキャスト床板10のコッター部11間の間隙部17とジベル筋16が入れられたコッター部11の穴12内には無収縮モルタル18が打設されている。

0019

このプレキャスト床板接合部構造を構築する方法としては、最初に、複数のプレキャスト床板10をコッター部11の凸部11aと凹部11bとが噛み合うように鉄骨梁15上に設置する。その後、各プレキャスト床板10のコッター部10の凸部11aに設けられた穴12からジベル筋16を入れ、鉄骨梁15に固着して立設する。

0020

そして、隣接するプレキャスト床板10のコッター部11の間隙部17及びジベル筋16が入れられたコッター部11の穴12内に無収縮モルタル18が打設される。これにより鉄骨梁15上に対向して載置されたプレキャスト床板10端部同士が接合されると共に同時に鉄骨梁15とも一体化される。

0021

なお、前述した実施例では、プレキャスト床板10を鉄骨梁上15上に配列してからジベル筋16をコッター部11に形成した穴12に入れて鉄骨梁15に固着したが、予め鉄骨梁15上にジベル筋16を所定の位置に固定しておいてもよい。この場合における「所定の位置」とはプレキャスト床板10を鉄骨梁15上に配列した時コッター部11の穴12が設計上位置することになる鉄骨梁15上の箇所である。

0022

更に、本発明に係るプレキャスト床板接合部構造の構築は、次のような方法で行うこともできる。すなわち、他のプレキャスト床板接合部構造の構築方法は、最初に、前述したプレキャスト床板10と、図5に示されるようにこのプレキャスト床板に小梁15bを予め取り付けた小梁付きプレキャスト床板20とを工場で予め製造して準備しておく。

0023

このような小梁付きプレキャスト床板20は、次のようにして製造される。すなわち、小梁をプレキャスト床板10の相対向する2辺のコッター部11に沿って配置する。その際、プレキャスト床板10に設けられた穴12の位置に対応して小梁15b上に予め固着されたジベル筋16が各穴12に相対的に挿入するようにするか、或いはジベル筋16をコッターの各穴12から挿入して小梁15bに固着するかしてジベル筋16をコッター部11の各穴12に位置させる。

0024

その後、小梁に固着されたジベル筋16が配置されたコッター部11の各穴12内に無収縮モルタルが打設され、これによりプレキャスト床板10と小梁15bとの一体化が図られる。このようにして製造されたプレキャスト床板10と小梁付きプレキャスト床板20とを工場から建築現場に搬送し、図4に示されるように、最初に、小梁付きプレキャスト床板20を小梁の取り付けられていない両端側のコッター部を大梁15aに乗せ且つ連続するプレキャスト床板配置予定位置に1つ置きに設置する。

0025

そして、小梁15bと大梁15aとを溶接或いは高張力ボルト等を周知の手段を用いて連結し、次いで小梁付きプレキャスト床板20間に小梁の付かないプレキャスト床板10を位置決めして各コッター部11を隣接するプレキャスト床板のコッター部11とが噛み合うように大梁15aと小梁付きプレキャスト20の小梁15b上に設置する。

0026

その際、プレキャスト床板10及び小梁付きプレキャスト床板20のコッター部11に設けられた穴12の位置に対応して大梁15a上にジベル筋16を予め固着しておき、コッター部11の各穴12に相対的に挿入するようにするか、又は各プレキャスト床板10、20を大梁15a上に設置した後にコッター部11の各穴12からそれぞれジベル筋16を入れて大梁15aに固着するかのいずれかの方法で、大梁15aに固定されたジベル筋16をコッター部11の各穴12内に配置する。

0027

その後、隣接するプレキャスト床板のコッター部の間隙部及び大梁15aに乗っているコッター部11の各穴12内に無収縮モルタルを打設する。このようにしてプレキャスト床板を鉄骨梁に配置して一体化させる。

0028

本発明に係るプレキャスト床板接合部構造の具体例として、4辺にコッター部11を形成したプレキャスト床板10は、鉄筋コンクリートで作ることができる。その際、コッター部11に設けられるジベル挿入用の穴12は各凸部11aにそれぞれ2つ形成されている。

0029

通常使用される厚みが150mmのプレキャスト床板10のコッター部11における凸部11aの突出長さは約200mmである。そして、コッター部11に形成される穴12は上部開口径が下部開口径よりも若干大きい断面台形状を呈している。勿論、この穴12の形状としては上部開口径と下部開口径とがほぼ同一の断面円筒状でもよいことは言うまでもない。

0030

また、この穴12の周囲を取り巻くように配置されている補強筋13の上端部及び下端部からプレキャスト床板表面までのコンクリート被り寸法は約10mm程度になる。

0031

この補強筋13は正にスパイラルで形成されたものであれば入手の容易さや安価であることか非常に好ましいが、多数のリングを間隔をあけて積み重ねこれを細い棒筋で連結したようなものであってもよい。

0032

また、ジベル筋16として最も利用可能性のあるスタッドボルトは大梁15a或いは小梁15bに対して溶接等の手段で固着される。そして、プレキャスト床板のコッター部凸部にジベル筋挿入用穴を形成する一方法として先に紹介した薄い鉄板からなる円筒形の型枠兼補強板19とその外周囲に配置するスパイラル状の補強筋との固着も溶接でなされる。

発明の効果

0033

以上説明したように、本発明のプレキャスト床板接合部構造によれば、端部に形成されたコッター部の凸部及び凹部を隣接するプレキャスト床板のコッター部に噛み合うように鉄骨梁上に配列支持され、コッター部に設けられた穴にはジベル筋が配置されていて鉄骨梁に固着されており、対向するコッター部間とジベル筋が入れられた穴とに無収縮モルタルを打設することによりプレキャスト床板端部同士及び鉄骨梁の強固な接合を得ることができる。

0034

その結果、鉄骨造建物においてこの床にいつでも工事用資材等を仮置きすることができ、換言すれば早期に資材ストックヤードとして使用できる床を形成することができることから、仕上げ材等の先行揚重により揚重量を削減して揚重設備を最小限に抑えることができ、しかも従来のように別途作業用資材を置く仮設構台を設置する必要もないため、この仮設構台の費用などが掛からず非常に経済的となる。

0035

また、本発明に係るプレキャスト床板接合部構造の構築方法によれば、鉄骨造建物において前述したようなプレキャスト床板接合構造を備える非常に強度の高いスラブ即ち床を極めて短期間に且つ能率的に構築することができる。

0036

また、本発明のプレキャスト床板接合部構造によれば、鉄骨造建物において早期に床の構築が完了できるため、これが屋根となって以後の作業が天候に左右されなくなると共に、早期に通路及び作業スペースが確保されるため、作業環境が向上し、鉄骨建て方後の仕上げ工事などへスムース移行することができるなど多大な効果を奏する。

図面の簡単な説明

0037

図1本発明の一実施形態に係るプレキャスト床板接合部構造における接合部を示す平面図である。
図2図1の2−2線に沿って切断して示すプレキャスト床板接合部の断面図である。
図3プレキャスト床板のコッター部凸部にジベル筋挿入用穴を形成する一方法に使用する薄い鉄板からなる円筒形の型枠兼補強板とその外周に取り付けた補強筋を示す斜視図である。
図4本発明の他の実施形態に係るプレキャスト床板接合部構造の構築方法を示す説明図である。
図5本発明の他の実施形態に係るプレキャスト床板接合部構造に用いられる小梁付きプレキャスト床板を概略的に示す構成説明図である。

--

0038

10プレキャスト床板
11コッター部
11a 凸部
11b 凹部
12ジベル筋挿入用の穴
13補強筋
14スラブ筋
14a U型鉄筋部
15鉄骨梁
15a大梁
15b小梁
16 ジベル筋
17間隙部
18無収縮モルタル
19 ジベル筋挿入用穴を形成するための型枠兼補強板
20 小梁付きプレキャスト床板

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