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技術 特定成分からなる乳清(ラクトスキン)含有の皮膚化粧料

出願人 日泉化学株式会社長谷川義人
発明者 長谷川義人近藤薫
出願日 1995年7月24日 (25年3ヶ月経過) 出願番号 1995-187092
公開日 1997年2月4日 (23年9ヶ月経過) 公開番号 1997-030928
状態 未査定
技術分野 乳製品 化粧料
主要キーワード ゲルケーキ 人体細胞 乳糖分解酵素 低分子蛋白 高分子蛋白質 化粧品基材 浴用化粧料 アルギン酸エステル
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この項目の情報は公開日時点(1997年2月4日)のものです。
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課題

安全であり、長期使用においても乳アレルギーを起こさず、表皮保湿保護および美白効果、さっぱりとした使用感を有する皮膚化粧料を提供すること。

解決手段

乳清中の乳糖を分解した後、パン酵母サッカロミセスセルビシエを作用させ、その後加熱処理して酵母菌失活化させるとともに、ラクトグロブリンラクトアルブミン変性蛋白として除去して得られた蛋白態窒素化合物および可溶化脂質を含有する乳清(ラクトスキン)を皮膚化粧料中に含有させる。

概要

背景

従来より、牛乳美白皮膚保湿保護作用を有するものとして周知である。ところで牛乳中にはアレルギー原因物質と考えられるカゼインラクトグロブリンラクトアルブミン等の高分子蛋白質が含有されており、そのまま使用することは、皮膚に対する安全性の面から好ましくない。こうした観点より、生乳脂肪乳ホエー等を限外濾過することによって上記有害物質を除去したり、ホエーをイオン交換樹脂処理した非吸着画分から、更に乳糖を除去した乳清ミネラルを含有する皮膚化粧料等が提示されている。

しかしながら、これら化粧料の製造方法は、簡単容易であるとはいえず、又得られた化粧料はべたつき等があり、使用感が今一つ良くなく、長期にわたる使用による副作用美白効果、皮膚保湿保護効果においても満足のいくものではないのが現状である。

概要

安全であり、長期使用においても乳アレルギーを起こさず、表皮保湿保護および美白効果、さっぱりとした使用感を有する皮膚化粧料を提供すること。

乳清中の乳糖を分解した後、パン酵母サッカロミセスセルビシエを作用させ、その後加熱処理して酵母菌失活化させるとともに、ラクトグロブリン、ラクトアルブミンを変性蛋白として除去して得られた蛋白態窒素化合物および可溶化脂質を含有する乳清(ラクトスキン)を皮膚化粧料中に含有させる。

目的

本発明は上記技術の現状を考慮してなされたものであり、即ち、簡単な処理操作で乳清中から有害物質を除去し、特定の有効成分を含有する乳清を含有してなる皮膚化粧料を提供することを課題とするものである。又本発明はべたつき等がなく使用感が良好であり、長期にわたる使用によっても無害で副作用がなく、美白作用、皮膚保湿保護作用の優れた化粧料を提供することを課題とするものである。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
5件

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請求項1

乳清中の乳糖を分解した後、パン酵母サッカロミセスセルビシエを作用させ、その後加熱処理して酵母菌失活化させるとともに、ラクトグロブリンラクトアルブミン変性蛋白として除去して得られた蛋白態窒素化合物および可溶化脂質を含有する乳清(以下ラクトスキンと記す)含有の皮膚化粧料

請求項2

極性溶媒アルギン酸エステルを湿潤させ、コラーゲン加水分解液を添加後、ラクトスキン、カラギーナンを添加し、加温溶解後室温に放置し、ゲル化してなるラクトスキン含有の皮膚化粧料。

請求項3

極性溶媒にアルギン酸エステルを湿潤させ、コラーゲン加水分解液を添加後ラクトスキンを添加し、加温溶解してゾル化してなるラクトスキン含有の皮膚化粧料。

技術分野

0001

本発明は乳清を含有する皮膚化粧料に関するものであり、更に詳しくは乳清中の乳糖を分解した後、パン酵母サッカロミセスセルビシエを作用させ、その後加熱処理してラクトグロブリンラクトアルブミン変性蛋白として除去して得られた蛋白態窒素化合物および可溶化脂質を含有する乳清(以下ラクトスキンと記す)を含有してなる皮膚化粧料に関する。

背景技術

0002

従来より、牛乳美白皮膚保湿保護作用を有するものとして周知である。ところで牛乳中にはアレルギー原因物質と考えられるカゼイン、ラクトグロブリン、ラクトアルブミン等の高分子蛋白質が含有されており、そのまま使用することは、皮膚に対する安全性の面から好ましくない。こうした観点より、生乳脂肪乳ホエー等を限外濾過することによって上記有害物質を除去したり、ホエーをイオン交換樹脂処理した非吸着画分から、更に乳糖を除去した乳清ミネラルを含有する皮膚化粧料等が提示されている。

0003

しかしながら、これら化粧料の製造方法は、簡単容易であるとはいえず、又得られた化粧料はべたつき等があり、使用感が今一つ良くなく、長期にわたる使用による副作用美白効果、皮膚保湿保護効果においても満足のいくものではないのが現状である。

発明が解決しようとする課題

0004

本発明は上記技術の現状を考慮してなされたものであり、即ち、簡単な処理操作で乳清中から有害物質を除去し、特定の有効成分を含有する乳清を含有してなる皮膚化粧料を提供することを課題とするものである。又本発明はべたつき等がなく使用感が良好であり、長期にわたる使用によっても無害で副作用がなく、美白作用、皮膚保湿保護作用の優れた化粧料を提供することを課題とするものである。

課題を解決するための手段

0005

本発明の特徴は、乳清中の乳糖を分解した後、パン酵母、サッカロミセスセルビシエを作用させ、その後加熱処理して酵母菌失活化させるとともに、ラクトグロブリン、ラクトアルブミンを変性蛋白質として除去して得られた蛋白態窒素化合物および可溶化脂質を含有する乳清(以下ラクトスキンと記す)含有の皮膚化粧料にある。

0006

又本発明の特徴は、極性溶媒アルギン酸エステルを湿潤させ、コラーゲン加水分解液を添加後、ラクトスキン、カラギーナンを添加し、加温溶解後室温に放置ゲル化してなるラクトスキン含有の皮膚化粧料にある。

0007

又本発明の特徴は、極性溶媒にアルギン酸エステルを湿潤させ、コラーゲン加水分解液を添加後ラクトスキンを添加し、加温溶解後室温に放置し、ゾル化してなるラクトスキン含有の皮膚化粧料にある。

0008

アルギン酸エステルとしては、例えばプロピレングリコールエステルがあげられ、又アルギン酸エステルの代わりに、アルギン酸ナトリウムを使用しても良い。

0009

極性溶媒としては、極性を有する溶媒であれば良く、例えばエタノール、1,3−ブチレングリコールグリセリンプロピレングリコールなどがあげられる。

0010

本発明のラクトスキン中には、抗原物質であるラクトグロブリン、ラクトアルブミンは除去されており存在せず、低分子量の乳清蛋白乳清ペプチドアミノ酸等の微量の蛋白態窒素化合物および可溶化脂質が含有されている。このため、このラクトスキンは乳アレルギーを起こさず、表皮保湿保護、美白作用を有する皮膚化原料として最適である。可溶化脂質は特に重要であり、乳清蛋白、乳清ペプチドの皮膜上皮定着させ、上皮細胞の保湿保護作用をするものと思われる。

0011

蛋白態窒素化合物としてはラクトグロブリン、ラクトアルブミンを除く低分子蛋白、乳清ペプチド、アミノ酸が含有され、アミノ酸としては特にアスパラギン酸グルタミン酸セリングリシンスレオニンが多く含有される。

0012

本発明において使用するラクトスキンは、例えば次の様にして調整する。即ち、乳清中の乳糖に乳糖分解酵素例えばスミラクトL(新日本化学工業株式会社製)を乳清に対し0.1〜0.2%添加し、撹拌しながら、湿度50〜55℃で2時間半〜3時間反応させ、乳糖を分解せしめる。

0013

乳糖がグルコースガラクトースに分解された乳清に、乾燥パン酵母であるサッカロミセスセルビシエを2%添加し、30℃で10時間分解反応を行う。

0014

分解終了した乳清を加熱し、95℃で酵母菌を殺菌し、熱処理により変性蛋白となった乳清中のラクトアルブミン、ラクトグロブリンを濾過により除去し、ラクトスキンを得る。

発明を実施するための最良の形態

0015

本発明で使用する原料の乳清は、牛乳又は脱脂粉乳、又は全脂粉乳乳固形分10%とした乳汁に、乳酸を0.6〜0.7%撹拌しながら添加し、乳中カゼインを固化沈殿させ、プレス濾過又は遠心濾過により得る。乳清のpHは4.5〜5.5であり、4〜6%の乳糖が含有されている。

0016

この乳糖を分解するため、乳糖分解酵素、スミラクトL(新日本化学工業株式会社製)を乳清に対し0.1〜0.2%添加し、撹拌しながら温度50℃〜55℃で144分〜168分反応せしめ、乳糖を分解する。乳糖がグルコースとガラクトースに分解された乳清に、乾燥パン酵母サッカロミセスセルビシエ2%を添加し、30℃で10時間分解する。

0017

分解終了した乳清を加熱し、95℃で酵母菌を殺菌し、熱処理により乳清中のラクトアルブミン、ラクトグロブリンを変性蛋白として濾過により除去後、乳アレルギーのない本発明の乳清であるラクトスキンを得る。

0018

人体石けんボディーシャンプーで洗った場合、上皮細胞は陰イオンと結合し細胞角質化を促進する。陰イオンは人体細胞に深く浸透して肌荒れのもととなり、陽イオンは上皮細胞に結合すると深くは浸透せず、細胞の賦活をするものであるから、この陰イオンをすみやかに陽イオンと交換して、細胞を陽イオンと結合せしめ、細胞の角質化を防ぐことが必要である。この観点から、ラクトスキンをアルギン酸エステル、コラーゲン加水分解液、カラギーナンによりゲル化して得た浴用皮膚化粧料、海藻ゲルケーキ入浴後全身に塗布すると、この化粧料に由来する陽イオンにより、石けん等に由来する陰イオンが交換され、健全な保護膜が生成されるものと思われる。

0019

皮膚化粧料中のラクトスキンは、任意量使用可能であるが、20〜30%の使用量が好適である。

0020

本発明の皮膚化粧料は、化粧水クリーム乳液その他すべての皮膚化粧料であって、常法にしたがって皮膚化粧料に常用される基剤助剤等に有効成分(既述したラクトスキン)を適量、例えば20〜30%配合して製造すればよい。該有効成分は、食品由来のものであるため、本来毒性に問題はなく、しかも皮膚に外用するものであるので安全性については何の問題点もない。

0021

本発明の皮膚化粧料中、化粧水を調整するには、例えば防腐剤香料などをアルコールに溶解し、ラクトスキン、精製水を加え混合して可溶化する一般の化粧水の製造において、水溶部に本発明の有効成分を20〜30%になるように加えて化粧水とする。なおグリセリン、プロピレングリコールなどの保湿剤を添加してもよい。

0022

クリームを調整するには、例えば精製水に親水性成分例えばグリセリン、ソルビットなどの保湿剤を添加して水相部とし、ミツロウパラフィンマイクロクリスタリンワックス高級脂肪酸硬化油などの固形油分、それにスクワラン、各種エステル油などの液状油分に、防腐剤、界面活性剤などの油性成分を添加、調整して油相部とし、このようにして得られた水相部と油相部をそれぞれ加熱して混合、撹拌し、乳化してクリームとする一般のクリームの製造において、水相部にラクトスキンを20〜30%になるように加えてクリームとする。

0023

乳液を調整するには、例えば、精製水にグリセリン、1,3−ブチレングリコールなどの保湿剤を加え加熱混合して水相部とし、セタノールステアリールアルコールなどの固形油分、スクワラン、各種エステル油などの液状油分に、防腐剤、界面活性剤などの油性成分を添加調整して油相部とし、油相部を水相部に加えて乳化を行い、これらにアルギン酸プロピレングリコールエステルなどの増粘剤を加え、乳液とする一般の乳液の製造において、水相部に本発明のラクトスキンを20〜30%になるように加えて乳液とする。

0024

ゲル化した浴用皮膚化粧料を調整するには、例えば1,3−ブチレングリコールにアルギン酸プロピレングリコールエステルを湿潤さえ、コラーゲン加水分解液、ラクトスキン、カラギーナン、防腐剤、香料、精白糖、精製水糖を添加し、90℃以上に加温溶解後室温に放置すれば良い。

0025

ゾル化した皮膚化粧料を調整するには、上記のゲル化した皮膚化粧料の製法において、カラギーナンを添加せず、90℃以上に加温溶解後室温に放置すれば良い。

0026

ラクトスキンを下記組成で含有する化粧水を前記実施の形態に記載の方法により調整した。化粧水のpHは5.0であった。
成分名 配合量(重量%)
1.ラクトスキン(乳清) 30
2.95%エタノール15
3.メチールパラベン0.1
4.香料微量
5.精製水100−(1,2,3,4成分の合計量)
上記化粧水につき、27名の女性パネル、10名の男性パネルによる使用試験を行った。

0027

使用回数は1日朝夕2回、洗顔後顔面塗付した。

0028

その結果は以下の通りである。
(1)使用感。全員良好の回答を得た。特に、荒れ性の人に好評であった。
(2)使用期間1ケ月の回答で、高齢者の顔面のシミが薄くなる美白作用があることが判明した。
(3)使用期間3ケ月の回答で、顔面のシミ、右1.5m / m 大、2ケ所、左10m / m 大1ケ所が薄くなり、消失に近い状態になることが判明した。

0029

ラクトスキンを下記組成で含有するゲル状浴用皮膚化粧料である海藻ゲルケーキを、前記実施の形態に記載の方法により調整した。

0030

なお、加温溶解は95℃で行った。
成分名 配合量(重量%)
1.1,3−ブチレングリコール15.0
2.アルギン酸プロピレングリコールエステル0.5
3.コラーゲン加水分解液(20%) 50.0
4.ラクトスキン30.0
5.カラギーナン(カッパー) 2.0
6.グリチルルチン酸ジカリウム0.01
7.スクワラン1.0
8.香料0.05
9.精白糖 1.44

0031

ラクトスキンを下記組成で含有するゾル状浴用皮膚化粧料を、前記実施の形態に記載の方法により調整した。

0032

なお、加温溶解は95℃で行った。
成分名 配合量(重量%)
1.1,3−ブチレングリコール15.0
2.アルギン酸プロピレングリコールエステル1.0
3.コラーゲン加水分解液(20%) 50.0
4.ラクトスキン30.0
5.メチールパラベン0.2
6.精白糖 1.3
7.精製水2.5
なお、上記コラーゲン加水分解液は、コラーゲンに蛋白分解酵素プロテアーゼN−90(新日本化学社製)を0.1%添加し、45℃で分解反応を行い、分解終了後、加熱により残存酵素を失活化し、濾過をして得たものである。

0033

このコラーゲン加水分解液中には、マクロペプチド17.6%、ポリペプチド54.4%、アミノ酸28.0%が含有さていた。

0034

酵素による分解では、酸、アルカリによる分解と異なり、無臭に近い加水分解液が得られ、化粧品基材として最適である。

0035

実施例2および実施例3で得られた浴用化粧料を入浴後に全身に塗布すると、肌荒れがなおり、シワが消失し、美白効果が奏せられた。

0036

これは本発明の浴用化粧料の皮膚保湿保護および皮膚賦活作用によるものである。

発明の効果

0037

以上説明した様に、本発明のうち請求項1記載の発明によると、安全であり、長期使用においても乳アレルギーを起こさず、表皮の保湿保護、美白効果、さっぱりとした使用感を有する皮膚化粧料が得られ、請求項2および3記載の発明は請求項1に記載の発明の効果に加えて、さらに同効果を増大させ、かつ容易な使用方法を可能にしたものである。

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