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技術 スラリー状物の性状測定装置及び汚泥処理方法

出願人 コーエイ工業株式会社
発明者 細川一孝
出願日 1995年7月17日 (24年4ヶ月経過) 出願番号 1995-180139
公開日 1997年2月4日 (22年10ヶ月経過) 公開番号 1997-029300
状態 特許登録済
技術分野 汚泥処理 紙(4) サンプリング、試料調製
主要キーワード 作動ブロック 粘性抵抗値 空圧作動 作動構造 直流電流信号 込シリンダ 込ブロック 補助体
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1997年2月4日)のものです。
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図面 (8)

課題

処理過程にある汚泥のようなスラリー状物性状リアルタイムで自動的に測定できる性状測定装置の提供。

解決手段

込シリンダ2、前後一対ピストン3、4からなる定量取込ピストン対、作動手段5、測定槽8、及び測定手段10を備えており、取込シリンダの接続開口2wを介してスラリー状物の移送管Pなどに接続して用いる。その測定動作は、図中に二点鎖線で示す初期位置から定量取込ピストン対を後退させることで、両ピストン3、4の間隔Sに応じた容積でスラリー状物を取込シリンダ内に取り込み、これを両ピストン間の間隔を狭めることで測定槽に供給して測定手段によりその性状を測定し、これが終わったら両ピストンの間隔を元に戻して測定槽から取込シリンダにスラリー状物を戻し、さらに定量取込ピストン対を初期位置に戻すことでスラリー状物を移送管に戻す。

概要

背景

産業排水汚泥生活排水汚泥などについては、凝集剤の添加で所定凝集度に整え、それから脱水処理して脱水ケーキとし、この脱水ケーキを焼却したり、あるいは廃棄物処理業者委託するなどして最終的に処理するようにするのが一般的である。このような処理システムにおけるランニングコストは、凝集剤の使用量や脱水機での脱水効率に大きく影響され、また脱水ケーキの処理は、焼却処理や廃棄物処理業者への委託処理で行なうのが一般的であるが、れらの処理は、脱水ケーキの含水率により、焼却のための重油などの燃料コスト重量換算の委託コストに大きく影響を受ける。

したがってこれらのコスト要因を最適化することが経済的で且つ省エネ的なシステム稼働の実現を目指す上で大切なことである。コスト要因を最適化する、つまり凝集剤の使用量を最小限に抑え、また脱水効率を向上させ、さらには脱水ケーキの含水率をより小さくするには、凝集剤添加前の原汚泥性状や凝集剤添加後の汚泥の凝集度などについてのデータをリアルタイムで取得し、このデータに基づいて凝集剤の種類やその添加量を正確に制御することが求められる。

しかし連続的に処理されて行く状態での汚泥について上記のようなデータを自動的に測定するための有効な手段が未だなく、したがって作業者の経験に頼っているのが実情であり、理想的な処理条件とは大きくかけ離れているのが現実である。特に汚泥発生源における条件が不安定で処理対象の汚泥の性状が経時的に変化することの多い場合には理想的な処理条件との乖離もより大きくなり勝ちである。

概要

処理過程にある汚泥のようなスラリー状物の性状をリアルタイムで自動的に測定できる性状測定装置の提供。

込シリンダ2、前後一対ピストン3、4からなる定量取込ピストン対、作動手段5、測定槽8、及び測定手段10を備えており、取込シリンダの接続開口2wを介してスラリー状物の移送管Pなどに接続して用いる。その測定動作は、図中に二点鎖線で示す初期位置から定量取込ピストン対を後退させることで、両ピストン3、4の間隔Sに応じた容積でスラリー状物を取込シリンダ内に取り込み、これを両ピストン間の間隔を狭めることで測定槽に供給して測定手段によりその性状を測定し、これが終わったら両ピストンの間隔を元に戻して測定槽から取込シリンダにスラリー状物を戻し、さらに定量取込ピストン対を初期位置に戻すことでスラリー状物を移送管に戻す。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
2件

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請求項1

汚泥パルプスラリーなどのスラリー状物をその移送路貯留槽などから直接的に取り込んでその固形分濃度凝集度などの性状を測定するための性状測定装置であって、一端に接続開口を有する取込シリンダ、取込シリンダに内蔵させた前後一対ピストンからなる定量取込ピストン対、定量取込ピストン対を作動させる作動手段、取込シリンダに接続された測定槽、及び測定槽に組み合わされた測定手段を備えてなり、接続開口を介して移送路などに接続して用いるようになっており、後側ピストン前側ピストンに取込量設定用の間隔を与えた状態で定量取込ピストン対を初期位置に位置決めさせておき、この状態から定量取込ピストン対を後退させることにより、取込量設定用の間隔に応じた容積で移送路などからスラリー状物を取込シリンダ内に取り込み、次いで後側ピストンと前側ピストンの間隔を狭めることにより取込シリンダ内のスラリー状物を測定槽に給送し、それから測定手段により測定槽内のスラリー状物について性状を測定し、測定が終了したら再び後側ピストンと前側ピストンの間隔を広げて測定槽内のスラリー状物を取込シリンダに戻した後、定量取込ピストン対を初期位置に前進させて取込シリンダ内のスラリー状物を移送路などに戻すようにしてなっていることを特徴とする性状測定装置。

請求項2

測定手段は、回転体を備えており、この回転体をスラリー状物中で回転させた際に回転体に掛かる粘性抵抗でスラリー状物の性状を測定するようになっている請求項1に記載の性状測定装置。

請求項3

取込シリンダの中心軸に沿って前後動する作動ロッドを有する作動体で作動手段を形成し、且つ後側ピストンに対しては作動体の作動ロッドを貫通状態とさせると共に、作動ロッドに固設した保持手段で後側ピストンを必要時に保持できるようにし、また前側ピストンは液圧作動体の作動ロッドに固定的に接続し、そしてスラリー状物取込み時には保持手段で後側ピストンを保持した状態で定量取込ピストン対の後退を行ない、定量取込ピストン対が所定位置まで後退した際に取込シリンダ内に設けてあるストッパー部に後側ピストンが当接することで保持手段による保持を解除させ、この状態でさらに前側ピストンを後退させることで後側ピストンと前側ピストンの間隔を狭めるようにした請求項1又は請求項2に記載の性状測定装置。

請求項4

原汚泥貯留槽から取り出した原汚泥に凝集剤を添加して汚泥凝集反応槽で所定凝集度に整え、それから脱水機にかけて脱水処理を施すことで汚泥の脱水ケーキを形成するようになっている汚泥処理方法において、原汚泥の固形分濃度を請求項1に記載の性状測定装置で測定し、この測定結果に基づくフィードフォワード制御で汚泥凝集反応槽における凝集剤の添加量や凝集剤の種類を制御するようにしたことを特徴とする汚泥処理方法。

請求項5

汚泥凝集反応槽における汚泥の凝集度を請求項1に記載の性状測定装置で測定し、この測定結果に基づくフィードバック制御をさらに付加して汚泥凝集反応槽における凝集剤の添加量や凝集剤の種類を制御するようにした請求項4に記載の汚泥処理方法。

請求項6

汚泥凝集反応槽を複数個設け、各汚泥凝集反応槽について、原汚泥の固形分濃度測定結果に基づくフィードフォワード制御と凝集度やその他の性状の測定結果に基づくフィードバック制御を組み合わせて行なうようにした請求項5に記載の汚泥処理方法。

技術分野

0001

本発明は、産業排水汚泥生活排水汚泥あるいはパルプスラリーなどのスラリー状物を処理する技術に関し、特に処理過程でのスラリー状物の性状を測定する性状測定装置及びこれを用いた汚泥処理方法に関する。

背景技術

0002

産業排水汚泥や生活排水汚泥などについては、凝集剤の添加で所定凝集度に整え、それから脱水処理して脱水ケーキとし、この脱水ケーキを焼却したり、あるいは廃棄物処理業者委託するなどして最終的に処理するようにするのが一般的である。このような処理システムにおけるランニングコストは、凝集剤の使用量や脱水機での脱水効率に大きく影響され、また脱水ケーキの処理は、焼却処理や廃棄物処理業者への委託処理で行なうのが一般的であるが、れらの処理は、脱水ケーキの含水率により、焼却のための重油などの燃料コスト重量換算の委託コストに大きく影響を受ける。

0003

したがってこれらのコスト要因を最適化することが経済的で且つ省エネ的なシステム稼働の実現を目指す上で大切なことである。コスト要因を最適化する、つまり凝集剤の使用量を最小限に抑え、また脱水効率を向上させ、さらには脱水ケーキの含水率をより小さくするには、凝集剤添加前の原汚泥の性状や凝集剤添加後の汚泥の凝集度などについてのデータをリアルタイムで取得し、このデータに基づいて凝集剤の種類やその添加量を正確に制御することが求められる。

0004

しかし連続的に処理されて行く状態での汚泥について上記のようなデータを自動的に測定するための有効な手段が未だなく、したがって作業者の経験に頼っているのが実情であり、理想的な処理条件とは大きくかけ離れているのが現実である。特に汚泥発生源における条件が不安定で処理対象の汚泥の性状が経時的に変化することの多い場合には理想的な処理条件との乖離もより大きくなり勝ちである。

発明が解決しようとする課題

0005

このような事情背景になされたのが本発明で、例えば処理過程にある汚泥のようなスラリー状物の性状をリアルタイムで自動的に測定できる性状測定装置の提供を目的とし、またこのような性状測定装置を用いた汚泥処理方法の提供を目的としている。

課題を解決するための手段

0006

先ず本発明による性状測定装置は、例えばスラリー状物の処理システムを形成している移送路貯留槽などから直接的にスラリー状物を取り込んでその固形分濃度や凝集度などの性状を測定するのに用いるようになっており、そのために、一端に接続開口を有する取込シリンダ、取込シリンダに内蔵させた前後一対ピストンからなる定量取込ピストン対、定量取込ピストン対を作動させる作動手段、取込シリンダに接続された測定槽、及び測定槽に組み合わされた測定手段を備えている。

0007

この性状測定装置は、取込シリンダの接続開口を介して移送路などに接続して用いられる。その測定動作は、先ず後側ピストン前側ピストンに取込量設定用の間隔を与えた状態で初期位置に位置決めさせてある定量取込ピストン対を後退させることから始まる。定量取込ピストン対が初期位置にある状態では、一般的には、その後側ピストンが取込シリンダの接続開口に臨む状態にあり、一方その前側ピストンは取込量設定用の間隔に応じた間隔で後側ピストンから離れて移送路などの内部に入り込んだ状態にある。したがって初期位置から定量取込ピストン対を後退させると、前後両ピストンの取込量設定用の間隔に応じた一定の容積でスラリー状物を取込シリンダ内に取り込むことができる。

0008

このようにして取込シリンダ内にスラリー状物を取り込んだところで、前後両ピストンの間隔を狭めると、両ピストンと取込シリンダで区画された空間に閉じ込められているスラリー状物がそのままこの空間から搾り出される状態で押し出されて測定槽に給送される。それから測定手段を作動させて測定槽内のスラリー状物について性状を測定する。この測定が終了したら両ピストンの間隔を再び広げて元に戻す。そうすると前記と逆の現象でスラリー状物が測定槽内から流れ出し、両ピストンと取込シリンダで区画された空間に戻る。この状態で定量取込ピストン対を最初の状態に戻せばスラリー状物は移送路などに戻る。このようにしてスラリー状物を取込シリンダから排出させたら、洗浄機構により測定槽及び取込シリンダを洗浄し、一測定サイクルが完了となる。

0009

以上のような本発明の性状測定装置によると、必要時に何時でも移送路などから直接にスラリー状物をサンプリングしてその性状を迅速に測定することができる。つまり処理過程にあるスラリー状物についてその性状をリアルタイムで測定することができる。また本発明の性状測定装置では、測定が終了した後にはサンプリングしたスラリー状物をそのまま採取元に戻すことができ、採取元におけるスラリー状物の条件に実質的な変化をもたらさずに済む。つまり処理システムに余り影響を与えることなしに測定を行なうことができる。

0010

上記のような性状測定装置における測定手段は、粘性抵抗でスラリー状物の性状を測定する構造とするのが好ましい。そのような測定手段は、回転体を備えており、この回転体をスラリー状物中で回転させた際に回転体に掛かる粘性抵抗でスラリー状物の性状を測定する構造となる。

0011

また上記のような性状測定装置については、取込シリンダの中心軸に沿って前後動する作動ロッドを有する例えば空圧作動体や液圧作動体のような流体圧作動体あるいは電動モータのような回転駆動源による送りねじ機構を用いた作動体で作動手段を形成するのが好ましい。このように作動体で作動手段を形成する場合には、後側ピストンに対しては作動体の作動ロッドを貫通状態とさせると共に、作動ロッドに固設した保持手段で後側ピストンを必要時に保持できるようにし、また前側ピストンは液圧作動体の作動ロッドに固定的に接続する構造とする。そしての作動構造は、スラリー状物取込み時には保持手段で後側ピストンを保持した状態で定量取込ピストン対の後退を行ない、定量取込ピストン対が所定位置まで後退した際に取込シリンダ内に設けてあるストッパー部に後側ピストンが当接することで保持手段による保持を解除させ、この状態でさらに前側ピストンを後退させることで後側ピストンと前側ピストンの間隔を狭めるような作動を行なう構造とする。

0012

以上のような本発明による性状測定装置は、スラリー状物一般についてその性状を測定するのに有用であるが、特に処理過程にある汚泥の性状測定に有用であり、また処理過程にあるパルプスラリーについてインラインパルプ濃度などを測定するのにも有用性が高い。

0013

次に本発明による汚泥処理方法は、原汚泥貯留槽から取り出した原汚泥に凝集剤を添加して汚泥凝集反応槽で所定凝集度に整え、それから脱水機にかけて脱水処理を施すことで汚泥の脱水ケーキを形成することを基本としており、これに加えて、原汚泥の固形分濃度を上記の性状測定装置で測定し、この測定結果に基づくフィードフォワード制御で汚泥凝集反応槽における凝集剤の添加量や凝集剤の種類を制御するようにしてなっている。

0014

フィードフォワード制御による凝集剤の添加量や凝集剤の種類の制御は、例えば凝集剤の添加装置比例弁を設け、この比例弁を測定値に基づいて自動的に制御するようにする。このような制御によると、たとえ原汚泥の性状が経時的に変化する場合でもその時々の性状に応じた最適な条件で凝集剤の添加を制御することができ、したがって凝集剤の使用量を必要最小限に抑えることができ、また最適な凝集状態を汚泥に与えることができる。そして凝集状態が最適化されると、脱水効率も向上させることができ、したがって脱水機の運転に要する電力なども低減させることができる。さらに脱水効率が向上することは脱水ケーキの平均的な含水率を引き下げることにもつながり、脱水ケーキの処理コストの低減をももたらす。

0015

上記のような汚泥処理方法については、汚泥凝集反応槽における汚泥の凝集度についても上記の性状測定装置で測定し、この測定結果に基づくフィードバック制御をさらに付加して汚泥凝集反応槽における凝集剤の添加量や凝集剤の種類を制御するようにすると、より一層緻密な制御を行なうことができ、処理条件のさらなる最適化を図れる。

0016

また上記のような汚泥処理方法では、汚泥凝集反応槽を複数個設ける場合もあるが、このような場合には、各汚泥凝集反応槽について、原汚泥の固形分濃度測定結果に基づくフィードフォワード制御と各汚泥凝集反応槽で処理を受けた後の凝集度やその他の性状の測定結果に基づくフィードバック制御とを組み合わせて行なうようにするのがさらに好ましい。

0017

以下、本発明の実施形態について説明する。先ずスラリー状物の性状測定装置の実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態における性状測定装置1は、取込ブロックAに作動ブロックBを同軸的に接続し、また取込ブロックAに測定ブロックCを直交状態で接続した構造とする。

0018

取込ブロックAは、一端に接続開口2wを有する取込シリンダ2に定量取込ピストン対を内蔵させた構造とする。定量取込ピストン対は、前後で対になる後側ピストン3と前側ピストン4で形成する。この定量取込ピストン対の前側ピストン4は、作動ブロックBにおける作動手段であるエアシリンダ5の作動ロッド6の先端に固定的に接続し、一方後側ピストン3については、作動ロッド6を貫通状態とさせ、作動ロッド6に固設してある保持手段7で必要時に作動ロッド6と連結させるようにする。保持手段7は、磁気式で形成する。つまり保持手段7に永久磁石7mを組み込むと共に、後側ピストン3にも永久磁石3mを組み込み、この両永久磁石7m、3mの吸着力で保持手段7に後側ピストン3を保持させるようにする。このような定量取込ピストン対、つまり両ピストン3、4は、互いに所定の間隔を保って同調的に前後動する動作と、後側ピストン3は停止して前側ピストン4だけが前後動する動作を行なうことができる。この動作については後述する。

0019

測定ブロックCは、円筒状の測定槽8とこれに組み付けた測定手段10で形成する。測定槽8は、その底に連通開口8hを設け、この連通開口8hを取込シリンダ2の側面に形成してある連通開口2hに同芯的に連通させた状態で取込シリンダ2に接続する。測定手段10には特願平5−307085号(特開平7−136700号)として先に本願出願人が提案した汚泥検出器を用いる。

0020

その概略を説明すると、測定手段10は、図2にその内部構造を示すように、その出力軸11に回転体12が接続された電動モータ13を保持ケース14で回転可能に保持した構造を持つ。その回転体12は、図4に見られるように、それぞれインボリュート曲線をなすような曲面形状を与えた3枚の羽根15を放射状に備えた構造を持つ。また保持ケース14による電動モータ13の保持は、下部軸受け16で電動モータ13のハウジングの下部外周を支持すると共に、電動モータ13のハウジングの上部に接続してある補助体17を上部軸受け18で支持することでなされ、したがって電動モータ13は保持ケース14により自由回転許容された状態で保持される。このようにして電動モータ13は保持している保持ケース14の上部には検出部20を設ける。

0021

この検出部20は、回転体12が後述のようにしてスラリー状物中で回転する際にスラリー状物から受ける粘性抵抗を電動モータ13に生じる反力として検出する。そのために、図3にも見られるように、補助体17に検出アーム21を接続し、この検出アーム21の先端に設けてある接触子22をロードセルのような荷重検出器23に押接させる構造としてある。また検出部20は、変換器24を備えている。この変換器24は、測定手段10をブロック化して示す図5に見られるように、荷重検出器23に対し基準電圧を与える基準電圧設定手段25、荷重検出器23からの直流電圧信号直流電流信号に変換する変換手段26、この変換手段26での変換の際にレンジを設定するためにそれぞれ機能するレンジ選択手段27及びレンジシフト手段28を備えている。

0022

このような性状測定装置1は、取込シリンダ2の接続開口2wを介して例えば汚泥やパルプスラリーなどのスラリー状物の移送管Pに接続して用いられ、その測定動作は以下のようにしてなされる。測定動作を開始する前の状態では定量取込ピストン対は、その後側ピストン3と前側ピストン4に取込量設定用の間隔Sを有する状態で初期位置に位置決めしている。この状態は、図1二点鎖線で示す状態である。つまり後側ピストン3が接続開口2wに臨む状態にあり、前側ピストン4は移送管Pの内部に入り込んだ状態にある。この初期状態からエアシリンダ5の作動ロッド6に後退動を行なわせ定量取込ピストン対を後退させると、前後両ピストン3、4は同調的に後退し、両者の前記間隔Sを保ちつつこの間隔に応じた一定の容積でスラリー状物を移送管P中から取込シリンダ2の中に取り込むことができる。

0023

この状態でさらに定量取込ピストン対を後退させると、後側ピストン3は取込シリンダ2の内周面に設けてある段差構造のストッパー部29に当接する。この結果、後側ピストン3はそこで停止すると同時に保持手段7による保持も解除する。これ以後は前側ピストン4だけが後退し、両ピストン3、4の間隔が徐々に狭まる。すると両ピストン3、4と取込シリンダ2で区画された空間に閉じ込められているスラリー状物がそのままこの空間から押し出され、両連通開口2h、8hを通って測定槽8に流れ込むようにして給送される。なお図1に示すように、後側ピストン3がストッパー部29に当接する時点では前側ピストン4は二点鎖線で示す位置にあり、両ピストン3、4の間隔が最も狭まった状態では前側ピストン4は実線で示す位置にある。この時、保持手段7は実線で示してある位置まで後退している。

0024

必要量のスラリー状物が測定槽8へ供給されたことを適当な検出手段で検出したら、測定手段10を作動させて測定を行なう。それには電動モータ13に通電して回転体12を上記のようにして測定槽8に供給されたスラリー状物中で回転させればよく、この回転体12のスラリー状物中での回転に際して生じる反力としてスラリー状物の粘性抵抗が検出され、この粘性抵抗値から必要に応じて、例えば汚泥の場合であれば、汚泥の固形濃度値、汚泥の凝集度値、さらには汚泥凝集フロック強度値などを得ることができる。このことについてはさらに後述する。

0025

測定手段10による測定が終了したらエアシリンダ5に逆動作を行なわせその作動ロッド6を前進させる。すると先ず前側ピストン4だけが前進し、両ピストン3、4の間隔が再び広がる。この結果、前記とは逆の現象でスラリー状物が測定槽8から流れ出し、両ピストン3、4と取込シリンダ2で区画された空間に戻る。この状態で作動ロッド6がさらに前進動を行なうと、ストッパー部29で停止していた後側ピストン3を保持手段7が保持し、以後は両ピストン3、4が間隔Sを保って同調的に初期位置まで前進し、これによりスラリー状物が移送管Pに戻される。このようにしてスラリー状物を排出させたら、洗浄機構により洗浄水流し込んで測定槽8と取込シリンダ2の内部を洗浄し、一測定サイクルが完了となる。なおこの洗浄作業は例えば電気的な回路などにより条件付けることで、サイクル完了の必要条件とし、残留スラリー状物で次の測定が影響を受けるようなことを確実に防止するのが好ましい。また洗浄に用いた洗浄水は排水バルブ30から系外に排出させることで測定対象のスラリー状物処理系に影響させないようにする。

0026

次に、本発明による汚泥処理方法の実施に用いる汚泥処理システムの一形態について説明する。本形態における汚泥処理システムは、図6に示すような構成とする。このシステムは、原汚泥貯留槽である沈殿槽40、第1凝集反応槽41、第2凝集反応槽42、脱水機43、及びこれらを結ぶ移送路44a、44b、44cを含み、さらに第1及び第2の各凝集反応槽41、42の上流となる移送路44a、44bにそれぞれ接続された薬剤添加器45b、45cと移送路44a、44b、44cのそれぞれに接続された上記のような性状測定装置1a、1b、1cを含む。

0027

沈殿槽40では汚水から汚泥を沈殿分離させる。沈殿槽40で沈殿した汚泥は移送路44aで第1凝集反応槽41に供給され、そこで薬剤添加器45bから例えばカチオンタイプの凝集剤を添加することで第一段階凝集処理を施される。薬剤添加器45bは、例えば比例弁のような自動制御が可能な弁機構を介して凝集剤の添加を行なう構造にし、その自動制御の弁機構を性状測定装置1aと性状測定装置1bからの測定データに基づいて自動制御させるようにする。性状測定装置1aは、沈殿槽40からの汚泥、つまり原汚泥について固形分濃度の測定を行ない、これで得られるデータをフィードフォワードによる自動制御用データとして薬剤添加器45bに提供し(図中に一点鎖線で示す)、また性状測定装置1bは、第1凝集反応槽41での処理で形成された一次凝集汚泥について凝集度の測定を行ない、これで得られるデータをフィードバックによる自動制御用データとして薬剤添加器45bに提供する(図中に二点鎖線で示す)。

0028

第1凝集反応槽41で第一段階の凝集処理を施された一次凝集汚泥は移送路44bで第2凝集反応槽42に供給され、そこで薬剤添加器45cから第1凝集反応槽41の場合とは電荷が逆であるアニオンタイプの凝集剤を添加することで第二段階の凝集処理を施される。この薬剤添加器45cも前記薬剤添加器45bと同様に性状測定装置1aからの測定データに基づくフィードフォワード制御を受け、また第2凝集反応槽42での処理で形成された二次凝集汚泥について性状測定装置1cで測定した汚泥フロック強度についての測定データに基づくフィードバック制御も受ける。

0029

第2凝集反応槽42からの二次凝集汚泥は移送路44cで脱水機43に送られ、そこで脱水処理を受けて汚泥ケーキとされる。

0030

ここで性状測定装置1a、1b、1cがそれぞれ汚泥の固形分濃度、汚泥の凝集度、及び汚泥フロック強度を測定する原理について簡単に説明する。図 に示すのは測定手段10における出力値時間変化グラフで、Aは濃度を表し、指示が高いほど濃度の高いことを示し、Bは凝集度を表し、ピーク値が高いほど凝集度の高いことを示し、Cはスライスレベルを上回る凝集度値を積分した面積で、面積が大きいほどフロック強度が強いことを示す。このグラフから分かるように、測定に際してA、B、Cのいすれの値を求めるかに応じて固形分濃度、凝集度、フロック強度の何れかの値を得ることができる。

発明の効果

0031

以上説明したように、本発明は、必要時に何時でも移送路などから直接にスラリー状物をサンプリングしてその性状をリアルタイムで測定することを可能とするもので、例えば汚泥処理の経済的且つ省エネ的な処理の実現に大きく寄与でき、また例えばパルプ処理ラインにおけるパルプの濃度調節システムの機能向上などにも大きく寄与できる。また本発明は、処理過程にある汚泥のリアルタイム的な性状測定を可能とする性状測定装置を利用し、これで得られるデータに基づいて汚泥の性状に応じた最適な条件で凝集剤の添加を制御するようにしているので、経済的且つ省エネ的な汚泥処理を可能にする。

図面の簡単な説明

0032

図1本発明の一実施形態における性状測定装置の断面図。
図2図1の性状測定装置の測定手段の一部断面を含む側面図。
図3図2の測定手段における検出部の構造図。
図4図2中の矢印DA方向から見た回転体の底面図。
図5図2の測定手段のブロック図。
図6本発明の一実施形態における汚泥処理システムの構成図。
図7性状測定装置の測定手段における出力値の時間変化のグラフ図。

--

0033

1性状測定装置
2 取込シリンダ
2w接続開口
3後側ピストン
4前側ピストン
5エアシリンダ(作動手段)
6作動ロッド
7保持手段
8測定槽
10測定手段
12回転体
29ストッパー部
40原汚泥貯留槽
41 第1凝集反応槽
42 第2凝集反応槽
43脱水機
P移送管
S 取込量設定用の間隔

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