図面 (/)

技術 被覆用防汚性組成物

出願人 DIC株式会社
発明者 橋本豊高野聖史
出願日 1995年6月16日 (26年8ヶ月経過) 出願番号 1995-150217
公開日 1997年1月7日 (25年1ヶ月経過) 公開番号 1997-003386
状態 特許登録済
技術分野 塗料、除去剤
主要キーワード 保護被覆膜 カシュー樹脂塗料 型どり 放置温度 ブリード防止性 減摩性 農業用ビニルフィルム 非磁性体金属
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1997年1月7日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (0)

図面はありません

構成

メタアクリロイル基を含有する単量体重合体(I)と、フッ素化オレフィン系重合体(II)と、ビスフェノールAF(III)と、該ビスフェノールAF(III)と反応し得る2官能以上の多官能反応性化合物(IV)とを含有してなる被覆防汚性組成物に関する。

効果

本組成物は、防汚性能、ブリード防止基材との密着性に優れ且つ強靱な皮膜を形成しうる。更には耐溶剤性にも優れる。

概要

背景

近年、材料の高付加価値化が進む中、各種基材表面に対する防汚性が強く要求されており、数多くのコーティング剤が提案されている。

コーティングとしては、例えば各種(メタアクリル酸アルキルエステル類重合体、あるいはそれらとフッ素系モノマーシリコンモノマーとの共重合体、さらにはそれらとバインダー樹脂とのブレンド物などが知られている。これらの中でも、コーティング剤中へのフッ素系あるいはシリコン系モノマーの導入は有力な手段と考えられてきた(特開昭63−61032号公報、特開昭63−137934号公報)。

しかしながら、例えば基材可塑化ポリ塩化ビニルである場合、コストに見合う適当な量のフッ素系あるいはシリコン系モノマーを使用し、従来公知の方法で重合して得られた組成物では、可塑剤の影響等により充分な防汚性能が発揮され得ないという問題があった。

また、フッ素系あるいはシリコーン系モノマーの導入は、基材との密着性阻害するという問題が常に懸念されてきた。特に、可塑化ポリビニルの中でも可塑剤の含有量の多い塩ビレザーあるいは人工皮革合成皮革等では耐屈曲性、耐もみ摩耗性といった高度の密着性が要求されている。

そこで、フッ素系あるいはシリコーン系モノマーを導入した場合においても、基材に対する密着性と防汚性とを兼備した表面コート剤が望まれていた。このような状況下において、特開平6ー57196号公報には防汚性と耐久性に優れたフッ化ビニリデン系塗料用組成物が提案されているが、フッ化ビニリデン系重合体は、通常反応性官能基を含有しておらず耐溶剤性欠如するという欠点を有していた。

一方、コーティング剤として反応性官能基を有するフッ素化オレフィン系塗料が公知であるが、この塗料は、低フッ素含有量であるため、防汚性が欠如していた。

さらに、使用するに際し表面コート剤に耐溶剤性が要求される場合がある。例えば、各種表面コート剤をコーティングした基材を施工する際に、有機溶剤系接着剤を使用する場合、余剰接着剤有機溶剤で拭き取れる事が必須である。また、屋外における種々のペイントによる落書きを完全に除去するためには、多種類の有機溶剤を使用せざるを得ない。

以上のことから、防汚性、基材との密着性に加えて耐溶剤性にも優れた表面コート剤が望まれていた。

概要

(メタ)アクリロイル基を含有する単量体の重合体(I)と、フッ素化オレフィン系重合体(II)と、ビスフェノールAF(III)と、該ビスフェノールAF(III)と反応し得る2官能以上の多官能反応性化合物(IV)とを含有してなる被覆用防汚性組成物に関する。

本組成物は、防汚性能、ブリード防止、基材との密着性に優れ且つ強靱な皮膜を形成しうる。更には耐溶剤性にも優れる。

目的

本発明の目的は、従来にない優れた防汚性能に加えて、基材中に含まれる可塑剤、顔料染料等の樹脂添剤のブリード防止効果、および異物が接触した場合、異物に含まれる一部又は全部の化合物移行防止効果を持ち、基材との密着性に優れ且つ強靱な皮膜を形成し、更には施工時等に問題となる耐溶剤性にも優れた被覆用防汚性組成物を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

メタアクリロイル基を含有する単量体重合体(I)と、フッ素化オレフィン系重合体(II)と、下記式で示されるビスフェノールAF(III)

請求項

ID=000002HE=020 WI=041 LX=0395 LY=0550と、該ビスフェノールAF(III)と反応し得る2官能以上の多官能反応性化合物(IV)とを含有してなる被覆防汚性組成物

請求項2

(メタ)アクリロイル基を含有する単量体の重合体(I)が水酸基を含有することを特徴とする請求項1記載の組成物。

請求項3

さらにフッ素化(メタ)アクリレート(A)及び/又はポリシロキサン基含有(メタ)アクリレート(B)と、(A)および(B)以外の(メタ)アクリレート(C)とを重合させて得られる共重合体(V)を併用することを特徴とする請求項1又は2記載の組成物。

請求項4

共重合体(V)の(A)および(B)以外の(メタ)アクリレート(C)が、水酸基を含有する(メタ)アクリレートであることを特徴とする請求項3記載の組成物。

請求項5

2官能以上の多官能反応性化合物(IV)が、有機ポリイソシアネート化合物であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の組成物。

技術分野

0001

本発明は、被覆防汚性組成物に関するものであり、詳しくは防汚性及び可塑剤等を塗工する基材中に存在する充填剤ブリード防止性に優れた被覆用防汚性組成物に関する。

背景技術

0002

近年、材料の高付加価値化が進む中、各種基材表面に対する防汚性が強く要求されており、数多くのコーティング剤が提案されている。

0003

コーティングとしては、例えば各種(メタアクリル酸アルキルエステル類重合体、あるいはそれらとフッ素系モノマーシリコンモノマーとの共重合体、さらにはそれらとバインダー樹脂とのブレンド物などが知られている。これらの中でも、コーティング剤中へのフッ素系あるいはシリコン系モノマーの導入は有力な手段と考えられてきた(特開昭63−61032号公報、特開昭63−137934号公報)。

0004

しかしながら、例えば基材が可塑化ポリ塩化ビニルである場合、コストに見合う適当な量のフッ素系あるいはシリコン系モノマーを使用し、従来公知の方法で重合して得られた組成物では、可塑剤の影響等により充分な防汚性能が発揮され得ないという問題があった。

0005

また、フッ素系あるいはシリコーン系モノマーの導入は、基材との密着性阻害するという問題が常に懸念されてきた。特に、可塑化ポリビニルの中でも可塑剤の含有量の多い塩ビレザーあるいは人工皮革合成皮革等では耐屈曲性、耐もみ摩耗性といった高度の密着性が要求されている。

0006

そこで、フッ素系あるいはシリコーン系モノマーを導入した場合においても、基材に対する密着性と防汚性とを兼備した表面コート剤が望まれていた。このような状況下において、特開平6ー57196号公報には防汚性と耐久性に優れたフッ化ビニリデン系塗料用組成物が提案されているが、フッ化ビニリデン系重合体は、通常反応性官能基を含有しておらず耐溶剤性欠如するという欠点を有していた。

0007

一方、コーティング剤として反応性官能基を有するフッ素化オレフィン系塗料が公知であるが、この塗料は、低フッ素含有量であるため、防汚性が欠如していた。

0008

さらに、使用するに際し表面コート剤に耐溶剤性が要求される場合がある。例えば、各種表面コート剤をコーティングした基材を施工する際に、有機溶剤系接着剤を使用する場合、余剰接着剤有機溶剤で拭き取れる事が必須である。また、屋外における種々のペイントによる落書きを完全に除去するためには、多種類の有機溶剤を使用せざるを得ない。

0009

以上のことから、防汚性、基材との密着性に加えて耐溶剤性にも優れた表面コート剤が望まれていた。

発明が解決しようとする課題

0010

本発明の目的は、従来にない優れた防汚性能に加えて、基材中に含まれる可塑剤、顔料染料等の樹脂添剤ブリード防止効果、および異物が接触した場合、異物に含まれる一部又は全部の化合物移行防止効果を持ち、基材との密着性に優れ且つ強靱な皮膜を形成し、更には施工時等に問題となる耐溶剤性にも優れた被覆用防汚性組成物を提供することである。

課題を解決するための手段

0011

そこで本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討したところ、(メタ)アクリロイル基を含有する単量体の重合体と、フッ素化オレフィン系重合体と、ビスフェノールAFと、ビスフェノールAFと反応し得る2官能以上の多官能反応性化合物とを含有してなる組成物を用いれば、防汚性と各成分間及び基材との接着性、密着性を兼備し上記の問題を解決できることを見い出し、本発明を完成するに至った。

0012

すなわち、本発明は(メタ)アクリロイル基を含有する単量体の重合体(I)と、フッ素化オレフィン系重合体(II)と、下記式で示されるビスフェノールAF(III)と、該ビスフェノールAF(III)と反応し得る2官能以上の多官能反応性化合物(IV)とを含有してなる被覆用防汚性組成物に関するものである。

0013

0014

ところで、(メタ)アクリロイル基を含有する単量体の重合体(I)とフッ素オレフィン系重合体(II)は相溶性が良く、この重合体を混合した組成物は、各種塗料用組成物等に利用されているが、基材上にコーティングした後の皮膜は空気面側にはフッ素成分、基材側にはアクリル成分が多く存在する濃度勾配を有する皮膜であることが知られている。しかしながら、耐溶剤性の点で劣っており、本発明は、各成分を架橋することによって、この点を解決したものである。

0015

すなわち、本発明は重合体(I)、(II)の系にビスフェノールAF(III)と、ビスフェノールAF(III)と反応し得る2官能以上の多官能反応性化合物(IV)による架橋システムを導入したことを特徴とするものであり、この構成により防汚性、基材密着性と耐溶剤性を兼備した被覆用防汚性組成物を提供することが可能となる。

0016

(メタ)アクリロイル基を含有する重合体(I)としては、アクリル酸メチルアクリル酸エチルアクリル酸ブチルアクリル酸オクチル、アクリル酸ドデシルメタクリル酸メチルメタクリル酸エチルメタクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ドデシル、2−エチルヘキシルメタアクリレートヒドロキシブチルアクリレートヒドロキシエチルアクリレートグリシジルメタアクリレート、ジブチルフマル酸エステルジメチルフマル酸エステル、アクリル酸、メタクリル酸等の単独叉は共重合体を挙げることができる。

0017

尚、本発明がこれら具体例によって何等限定されるものでないことは勿論である。ここで、形成した皮膜の強靱化、耐溶剤性の向上を図るためには、重合体(I)中にも反応性官能基を導入することが好ましい。反応性官能基の選択は、官能基の種類としては特に制限はなく、例えば水酸基チオール基カルボキシル基アミノ基、イソシアネート基アジリジニル基グリシジル基アルコキシシリル基シラノール基シクロカーボネート基酸無水基ビニル基エノールエーテル基チオエーテル基活性エステル基アセトアセテート基金属塩金属酸化物及びこれらの官能基を各種ブロック化剤でブロック化したものが挙げられるが、後述するビスフェノールAFと反応し得る2官能以上の多官能反応性化合物(IV)との反応性により決定される。また、これらの官能基は、単官能であっても多官能であっても良く、さらに含有する官能基の種類は、1種類であっても2種類以上であっても良い。

0018

また、これらの官能基の導入の方法にも特に制限はなく、例えば、直接これらの官能基を含むモノマーを用いて重合体(I)を合成する方法、或いは予め重合体(I)を合成した後、目的とする官能基を持つ化合物と重合体(I)を反応させる方法、重合体(I)をプラズマ処理する方法、さらには重合開始剤連鎖移動剤中に目的とする官能基を含むものを使用し導入する方法等が挙げられる。

0019

尚、本発明が、これら具体例によって何等限定されるものでないことは勿論である。ビスフェノールAFと反応し得る2官能以上の多官能反応性化合物(IV)としては、原料入手性及び多様性架橋反応の簡便さ、基材との密着性の向上等の理由から、後述する有機ポリイソシアネート化合物が好ましい。そこで、重合体(I)中に導入する官能基としてはイソシアネート基と反応する官能基が好ましい。このイソシアネート基と反応する官能基としては,活性水素を有する官能基であれば特に制限はなく、アミノ基、水酸基、カルボキシル基、活性メチレン等の活性水素を有する官能基が挙げられる。また、重合体(I)中にもイソシアネート基を導入し、イソシアネート基同士を反応させビュレット構造の形成或いはアロハネート架橋等も可能である。

0020

これらの中で、イソシアネート基との反応性、アクリルポリマーの重合、原料の入手性を考慮すると、水酸基による架橋が特に好ましい。重合体(I)への水酸基の導入方法には特に制限はなく、上述した各種官能基の導入方法と同様の方法が挙げられるが、中でも反応工程上最も簡便であり、導入量コントロールも容易である点で、水酸基を含むモノマーを用いて重合体(I)を合成する方法が好ましい。

0021

水酸基を含むモノマーの具体例としては、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート及びその変性物等が挙げられる。重合体(I)中に導入する水酸基を含むモノマーは、1種類であっても2種類以上であっても構わない。

0022

尚、本発明がこれら具体例によって何等限定されるものでないことは勿論である。次に、本発明に係るフッ素化オレフィン系重合体(II)は、先にも述べたように、重合体(I)と共に皮膜を形成させた場合、より空気面側に多く存在し、外部からの汚れ侵入および内部、即ち基材樹脂の一部、あるいは基材樹脂に含有される顔料、染料、可塑剤等の添加物コーティング層への移行を防止する役割を担う。

0023

フッ素化オレフィン系重合体(II)とは、フッ素化オレフィンモノマーを含む重合体であって、有機溶剤に分散又は溶解するものをいう。その具体例として、例えばポリテトラフロロエチレンポリフッ化ビニリデン、(エチレンテトラフロロエチレン)共重合体、(フッ化ビニリデン・テトラフロロエチレン)共重合体、(テトラフロロエチレン・ヘキサフロロプロピレン)共重合体、ポリフッ化ビニルエテルポリクロロトリフルオロエチレン、(エチレン・クロロトリフルオロエチレン)共重合体、(フッ化ビニルエ−テル・テトラフロロエチレン)共重合体そしてルミフロン、[旭硝子(株)]、フルオネート[大日本インキ化学工業(株)]、セフラルコート[セントラル硝子(株)]、ゼッフル[ダイキン工業(株)]、ザフロン[東亜合成(株)]、トリフロン[三井石油化学工業(株)]等の商品名で例示されるフッ素塗料サイトップ[旭硝子(株)]、テフロン−AF[デュポン(株)]、あるいは側鎖にフッ素化環状エーテルを有するその類縁体が挙げられるが、他のアクリル成分との相溶性、溶剤に対する溶解性などの加工性と防汚性を兼備するという点で、特にフッ化ビニリデン系重合体が好ましい。

0024

フッ化ビニリデン系重合体としては、ポリフッ化ビニリデン、(フッ化ビニリデン・テトラフロロエチレン)共重合体、(フッ化ビニリデン・テトラフロロエチレン・ヘキサフロロプロピレン)共重合体 、(テトラフロロエチレン・ヘキサフロロプロピレン)共重合体、(フッ化ビニリデン・ヘキサフロロプロピレン)共重合体等が挙げられる。

0025

尚、本発明がこれら具体例によって何等限定されるものでないことは勿論である。フッ化ビニリデン系重合体により、溶液状態においては他のアクリル系樹脂と優れた相溶性を示すばかりでなく、皮膜を形成すると外部からの汚れ或いは内部からの異物の侵入を防止するバリア層を形成することにより、皮膜全体の防汚性を向上させることが可能となる。さらに、皮膜としては非常に伸長率の高い柔軟な皮膜を形成するため、基材にコーティングした場合、基材に対する追随性に優れ、折り曲げ湾曲部を伴う用途への応用が容易である。

0026

本発明に係わる被覆防汚用組成物に含まれる、上述した重合体(I)、(II)の割合は、好ましくは重量比で1〜99/99〜1で、より好ましくは10〜80/90〜20である。

0027

先ず、重合体(I)の割合が多くなると、防汚性は低下し、重合体(II)の割合が多くなると、多くの場合基材に対する密着性が低下すると共にコストアップにつながる。従って、目的とする防汚性の程度、基材の種類に伴う密着性、コストを考慮した上で、上述した重合体(I)、(II)の種類及び導入量を決定すれば、目的にあった防汚性能を発揮するコーティング剤を得ることが可能である。

0028

ところで、防汚性能とは汚れが付着した後の取れ易さをいう場合と、汚れの付き難さをいう場合に大別できる。先に述べた、フッ素化オレフィン重合体(II)は、バリア層を形成することによって、主に汚れが付着した後の取れ易さに寄与している。しかしながら、近年はより高度な防汚性の追求により汚れの付き難さが強く求められる場合が多くなってきている。

0029

本発明者等の知見によれば、フッ素化(メタ)アクリレート(A)及び/又はポリシロキサン基含有(メタ)アクリレート(B)と、(A)及び(B)以外の(メタ)アクリレート(C)とを重合させて得られる共重合体(V)を併用することにより、汚れの付き難さを発現できることが明らかになった。

0030

即ち、上記の重合体(I)及び(II)の系に、重合体(V)を併用すると、重合体(V)は最表面(空気面側)に配列し、汚れの付着防止効果があるのである。さらに、重合体(V)を併用することにより、重合体(I)と重合体(II)との相溶性が高まり、透明性の高い皮膜を形成される。

0031

フッ素化(メタ)アクリレート(A)としては、原料の入手性並びに他の成分との相溶性、防汚性の観点から、アクリルエステル基及びその類縁基を含有するものが適しており、下記一般式(A−1)にて表されるフッ素化(メタ)アクリレ−トが挙げられる。

0032

0033

式中、Rf は炭素数1〜20のパ−フロロアルキル基、または部分フッ素化アルキル基であり、直鎖状分岐状、または主鎖中に酸素原子介入したもの、例えば

0034

0035

等でも良く、R1はH,CH3,Cl,FまたはCNであり、Xは2価の連結基で、具体的には (CH2)n ,

0036

0037

0038

0039

(但し、nは1〜10の整数であり、R2 はHまたは炭素数1〜6のアルキル基である。)、

0040

0041

0042

0043

0044

0045

0046

等であり、aは0または1である。]にて表わされる化合物である。以下、特に断わりのない限り、メタアクリレート、アクリレート、ハロアクリレートおよびシアノアクリレートを総称して(メタ)アクリレートという。

0047

フッ素化(メタ)アクリレート(A−1)の具体例として以下の如きものが挙げられる。
A-1-1 : CH2=CHCOOCH2CH2C8F17
A-1-2 : CH2=C(CH3)COOCH2CH2C8F17
A-1-3 : CH2=CHCOOCH2CH2C12F25
A-1-4 : CH2=C(CH3)COOCH2CH2C12F25
A-1-5 : CH2=CHCOOCH2CH2C10F21
A-1-6 : CH2=C(CH3)COOCH2CH2C10F21
A-1-7 : CH2=CHCOOCH2CH2C6F13
A-1-8 : CH2=C(CH3)COOCH2CH2C6F13
A-1-9 : CH2=CHCOOCH2CH2C4F9
A-1-10 : CH2=CFCOOCH2CH2C6F13
A-1-11 : CH2=C(CH3)COOCH2CH2C20F41
A-1-12 : CH2=C(CH3)COOCH2CH2C4F9
A-1-13 : CH2=C(CH3)COO (CH2)6 C10F21
A-1-14 : CH2=C(CH3)COOCH2CF3
A-1-15 : CH2=CHCOOCH2CF3
A-1-16 : CH2=CHCOOCH2C8F17
A-1-17 : CH2=C(CH3)COOCH2C8F17
A-1-18 : CH2=C(CH3)COOCH2C20F41
A-1-19 : CH2=CHCOOCH2C20F41
A-1-20 : CH2=C(CH3)COOCH2CF(CF3)2
A-1-21 : CH2=C(CH3)COOCH2CFHCF3
A-1-22 : CH2=CFCOOCH2C2F5
A-1-23 : CH2=CHCOOCH2(CH2)6CF(CF3)2
A-1-24 : CH2=C(CH3)COOCHCF2CFHCF3
A-1-25 : CH2=C(CH3)COOCH(C2H5)C10F21
A-1-26 : CH2=CHCOOCH2(CF2)2H
A-1-27 : CH2=C(CH3)COOCH2(CF2)2H
A-1-28 : CH2=CHCOOCH2(CF2)4H
A-1-29 : CH2=CHCOOCH2CF3
A-1-30 : CH2=C(CH3)COO(CF2)4H
A-1-31 : CH2=CHCOOCH2(CF2)6H
A-1-32 : CH2=C(CH3)COOCH2(CF2)6H
A-1-33 : CH2=CHCOOCH2(CF2)8H
A-1-34 : CH2=C(CH3)COOCH2(CF2)8H
A-1-35 : CH2=CHCOOCH2(CF2)10H
A-1-36 : CH2=CHCOOCH2(CF2)12H
A-1-37 : CH2=CHCOOCH2(CF2)14H
A-1-38 : CH2=CHCOOCH2(CF2)18H
A-1-39 : CH2=CHCOOC(CH3)2(CF2)4H
A-1-40 : CH2=CHCOOCH2CH2(CF2)7H
A-1-41 : CH2=C(CH3)COOCH2CH2(CF2)7H
A-1-42 : CH2=C(CH3)COOC(CH3)2(CF2)6H
A-1-43 : CH2=CHCOOCH(CF3)C8F17
A-1-44 : CH2=CHCOOCH2C2F5
A-1-45 : CH2=CHCOOCH2CH(OH)CH2C8F17
A-1-46 : CH2=C(CH3)COOCH2CH(OH)(CH2)4C18F37
A-1-47 : CH2=CHCOOCH2CH2N(C3H7)SO2C8F17
A-1-48 : CH2=C(CH3)COOCH2CH2N(CH3)SO2C6F13
A-1-49 : CH2=C(Cl)COO(CH2)6NHSO2C12F25
A-1-50 : CH2=CHCOOCH2CH2N(C2H5)COC7F15
A-1-51 : CH2=CHCOO(CH2)8N(CH3)COC12F25
A-1-52 : CH2=CHCOO(CH2)2(CF2)8CF(CF3)2
本発明に係る被覆用樹脂組成物の防汚性、及びその耐久性の向上の観点から、フッ素化(メタ)アクリレート(A−1)のパ−フロロアルキル基または部分フッ素化アルキル基の炭素数としては、4以上が好ましく、6以上がより好ましい。

0048

また、フッ素化(メタ)アクリレート(A)は経済的な観点、他の成分との効率的な相溶性並びに防汚性の点から、フッ素化アルキル基を含有する1価基を少なくとも2つ有し、その全てが同一の炭素原子または窒素原子に結合した骨格を有する重合性エチレン不飽和単量体であって、かつフッ素化アルキル基を含有する1価基の少なくとも1つが、上記炭素原子または窒素原子とフッ素化アルキル基との間にエステル結合またはウレタン結合をも有する1価基であるものが好ましい。このようなフッ素化(メタ)アクリレートとしては、例えば一般式

0049

0050

[式中、Rfは炭素数1〜20のフッ素化アルキル基であり、Zは−(CH2)X−、−CH2CH(OH)(CH2)X− 、−(CH2)XN(R1)SO2−、−(CH2)XN(R1)CO−(ここでXは1または2であり、R1はH又は炭素数1〜6のアルキル基である)、−CH( CH3)−、−CH(C2H5)−、−C(CH3)2−、−CH(CF3)−又は−(CF3)2−の如き2価の連結基であり、R2はH、Cl、CH3、F、又は−(CH2)XRf(ただし、X、Rfは前記と同じである。)であり、AはR3C(CH2−)3、R3はH、メチル基エチル基、又はニトロ基である。)、又はN(CH2CH2)3−、N(CH2CH(CH3))3−にて表される3価の連結基であり、Bは−OCONHY1NHCOO−(ただし、Y1は炭素数が15以下で、D中に占める重量割合が35〜65%の間である2価の連結基である。)にて表される2価の連結基であり、Z1は−(CH2)m−(但し、mは2〜6の整数である。)又は−CH2CH(CH3)−である。]にて表される化合物が挙げられる。

0051

尚、一般式(A−2)中、2個含まれているZは、前記2価の連結基の群から選ばれた相異なる2種の連結基であっても良い。2価の連結基B中のY1基の代表的なものとしては、

0052

0053

等が挙げられる。また一般式

0054

0055

[式中、Rf、Z、Z1、は前記と同じであり、Rf’は炭素数1〜20のフッ素化アルキル基であり、Z’は−(CH2)X−、−CH2CH(OH)(CH2)X− 、−(CH2)XN(R1)SO2−、−(CH2)XN(R1)CO−(ここでXは1または2であり、R1はH又は炭素数1〜6のアルキル基である)、−CH( CH3)−、−CH(C2H5)−、−C(CH3)2−、−CH(CF3)−又は−(CF3)2−の如き2価の連結基であり、RはHまたはFである。X1、X2、そ してX3は−OCOCH2CH(R4)COO−(ただし、R4はH、又は炭素数1〜36のアルキル基もしくはアルケニル基である。)又は

0056

0057

からなる群から選ばれる2価の連結基であり、A1はR5C(CH2OCH2CH(OH)CH2)3−、R5C(CH2OCH2CH2OCH2CH(OH)CH2)3−(但し、R5はH、ヒドロキシメチル基、メチル基、エチル基、又はニトロ基である。)、N(CH2CH2OCH2CH(OH)CH2)3−、又はN(CH2CH(CH3)OCH2CH(OH)CH2)3−にて表される3価の連結基である。)にて表される化合物、一般式

0058

0059

[式中、Rf、Rf、Z、Z’、そしてRは前記と同じであり、X4とX5は−C00−、−OCOCH2CH(R4)COO−(但し、R4は前記と同じである。)

0060

0061

又は−OCONHY1NHCOO−(但し、Y1は前記と同じである。)にて表される2価の連結基である。)から選ばれる2価の連結基である。]にて表される化合物、一般式

0062

0063

[式中、Rf、Rf’、Z、Z1、そしてRは前記と同じであり、Rf’’はRfもしくはRf’と同意義であって、これらは等しくても又異なっていても良く、Z’’はZもしはZ’と同意義であって、これらも等しくても又異なっていても良く、X6、X7、X8は同一でも異なっていても良くて−O−又は−OCONHY1NHCOO−(但し、Y1は前記と同じである。)にて表される2価の連結基であり、X9は−OCONHY1NHCOO−(但し、Y1は前記と同じである。)又は−OCONH(CH2)a−(但し、aは0〜2の整数である。)にて表される2価の連結基であり、Z1は前記と同じである。]にて表される化合物である。

0064

単量体(A−2)、(A−3)、(A−4)、(A−5)の具体例として例えば以下の如きものが挙げられるが、これらの具体例によって本発明が何ら限定されるものでないことは勿論である。

0065

0066

0067

0068

0069

0070

0071

0072

0073

0074

0075

0076

また、フッ素化(メタ)アクリレート(A)は、構造が異なる2種類以上の化合物の混合物であっても良い。本発明者の知見によれば、防汚性を付与するためにはフッ素化(メタ)アクリレート以外にもポリシロキサン基含有(メタ)アクリレートを導入することが有効である。フッ素化(メタ)アクリレートとポリシロキサン基含有(メタ)アクリレートは、重合体(I)、重合体(II)との相溶性或いは用途により、何れか一方だけでも良いし、両者を含んでいてもそれらの防汚性は高レベルで維持される。

0077

ポリシロキサン基含有(メタ)アクリレートとは、ポリシロキサン鎖の片末端あるいは両末端に2価の連結基を介して、アクリロイル基、あるいはメタクリロイル基のいずれかが連結されたものをいい、その具体例としては、一般式(B−1)

0078

0079

〔式中、R6及びR7は炭素数1〜20のアルキル基又はフェニル基で、それらは同一でも異なっていてもよく、又シロキシ単位毎に同一でも異なっていてもよく、pは3〜520の整数であり、qは0又は1であり、Y2は2価の連結基で、−CH2CH(OH)CH2OCO−、−(CH2)n1NHCH2CH(OH)CH2OCO−、−(CH2)n1OCO-、−(CH2)n1−O−(CH2)m1OCO−、又は−OCH2CH(OH)CH2OCO−[但し、n1、m1は2〜6の整数である。]であり、R1は前記と同じであり、Z2はCnH2n+1で表されるアルキル基、フェニル基、 又はCH2=C(R)−(Y2)q−である。〕にて表される化合物、又は一般式(B−2)

0080

0081

[式中、R6'、R6''、R6'''、R7'、R7''、R7'''、R8'、R8''、R8'''は炭素数1〜20のアルキル基又はフェニル基で、これらは同一でも異なっていても良く、r,s,tは1〜200の整数で、これらは同一でも異なっていても良く、Y2,q,R は前記と同意義である。]にて表わされる化合物が挙げられる。

0082

ポリシロキサン鎖を含有する単量体のより具体的なものとして以下の如きものが例示される。

0083

0084

0085

0086

0087

但し、いずれも Me, Phはそれぞれメチル基,フェニル基を表わす。尚、本発明が上記具体例によって何等限定されるものでないことは勿論である。

0088

本発明において、フッ素化(メタ)アクリレート(A)及び/またはポリシロキサン基含有(メタ)アクリレート(B)は、汚れ付着防止性を発揮する上で好ましい単量体成分であり、これら両者が欠落すると上記性能は悪くなる。

0089

一方、上述したフッ素化(メタ)アクリレート(A)及び/またはポリシロキサン基含有(メタ)アクリレート(B)と共重合する(A)および(B)以外の(メタ)アクリレート(C)としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ドデシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ドデシル、アクリロニトリル、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレートグリシジルメタクリレート、ジブチルフマル酸エステル、ジメチルフマル酸エステル等を挙げることができる。また(A)および(B)以外の(メタ)アクリレート(C)は、1種類の単量体の重合物であっても良いし、2種類以上の単量体の重合物であっても良い。

0090

尚、本発明が、これら具体例によって何等限定されるものでないことは勿論である。本発明者らの知見によれば、重合体(I)、(II)の相溶性、皮膜の強靱性等の観点から、(A)および(B)以外の(メタ)アクリレート(C)としては、メタクリル酸メチルが好ましい。メタクリル酸メチルを共重合すると、他の重合体との相溶性を向上させるばかりでなく、皮膜のハード成分として防汚性にも寄与し、さらにはホモポリマー高ガラス転移点を有することから、皮膜の強靱性を向上させ得る。

0091

本発明者らの知見によれば、皮膜の強靱化、耐溶剤性の付与といった観点から、重合体(I)の場合と同様に重合体(V)中にも反応性官能基を導入することが好ましい。反応性官能基の種類としては特に制限はないが、その選択は、後述するビスフェノールAFと反応し得る2官能以上の多官能反応性化合物(IV)との反応性により決定される。導入可能な反応性官能基の種類、反応性官能基の導入方法は重合体(I)の場合と同様である。

0092

本発明に係る重合体(V)中の単量体(A)及び/または(B)と単量体(C)との共重合組成比は、重量比で、通常100:0〜1:1000であり、2:1〜1:100の範囲が好ましく、49:51〜1:100が本発明に示す被覆剤としての諸特性、即ち被覆作業性に関係する本発明の重合体(V)の溶剤溶解性、防汚性、皮膜特性更には重合体(V)中のフッ素含有量に関係する経済性を発揮する上でより好ましい。

0093

また、重合体(V)を併用する場合、その導入量は重合体(I)、(II)の総量に対して、0.01重量%〜100重量%で好ましくは1重量%〜50重量%である。

0094

本発明に係る重合体(I)及び(V)の製造方法には、何ら制限はなく、公知の方法、即ちラジカル重合法、カチオン重合法、アニオン重合法等の重合機構に基づき、溶液重合法塊状重合法、更にエマルジョン重合法等によって製造できるが、特にラジカル重合法が簡便であり、工業的に好ましい。

0095

この場合重合開始剤としては、当業界公知のものを使用することができ、例えば過酸化ベンゾイル過酸化ジアシル等の過酸化物アゾビスイソブチロニトリルフェニルアゾトリフェニルメタン等のアゾ化合物、Mn(acac)3 等の金属キレート化合物等が挙げられる。また必要に応じてラウリルメルカプタン、2−メルカプトエタノ−ル、エチルチオグリコ−ル酸、オクチルチオグリコ−ル酸等の連鎖移動剤や、更にγ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のカップリング基含有チオ−ル化合物の連鎖移動剤を使用することが可能である。

0096

尚、本発明者等の知見によれば、この様なカップリング基含有連鎖移動剤を併用すると、基材に対する密着性や、コーティング剤としての耐久性を向上させることが可能である。また光増感剤光開始剤の存在下での光重合、あるいは放射線や熱をエネルギー源とする重合によっても本発明に係るフッ素系のランダムもしくはブロック共重合体を得ることができる。

0097

重合は、溶剤の存在下又は非存在下のいずれでも実施できるが、作業性の点から溶剤存在下の場合の方が好ましい。溶剤としては、アセトンメチルエチルケトンメチルイソブチルケトン等のケトン類酢酸メチル酢酸エチル酢酸ブチル等のエステル類ジメチルホルムアミドジメチルスルホキシド等の極性溶剤、 1,1,1−トリクロルエタンクロロホルム等のハロゲン系溶剤テトラヒドロフランジオキサン等のエーテル類ベンゼントルエンキシレン等の芳香族類、更にパ−フロロオクタン、パ−フロロトリ−n−ブチルアミン等のフッ素化イナ−トリキッド類のいずれも使用できる。

0098

以上、被覆用防汚性組成物中の樹脂組成と役割、効果について述べてきたが、次に、各成分間の接着性、耐溶剤性、密着性を強化させるための、本系における架橋システムについて述べる。

0099

まず、フッ素化オレフィン系重合体(II)は、従来よりフッ素ゴムの分野では、ビスフェノールAFにより架橋されることが知られている。従って、重合体(II)をビスフェノールAFで架橋できるものを選択すれば、重合体(II)同士の架橋が可能となる。

0100

次に、重合体(I)[必要な場合は重合体(V)]と重合体(II)の接着性を高めるためには、重合体(I)中にビスフェノールAFの水酸基と反応する反応性官能基を持たせる方法、或いはビスフェノールAFと反応し得る2官能以上の多官能反応性化合物(IV)を介して、重合体(I)と(II)を架橋させる方法が考えられるが、ビスフェノールAFと重合体中の反応性官能基の反応性を考慮すると後者の方が工業的に有用である。この方法で架橋する場合、多官能反応性化合物(IV)の種類には、特に制限はなく、ビスフェノールAF及び上述したような各重合体中に導入された官能基と反応する、分子中に2つ以上の反応性官能基を持つものであれば良い。

0101

反応性官能基としては、各重合体中に導入したものと同様のものを使用することができ、例えば、水酸基、チオール基、カルボキシル基、アミノ基、イソシアネート基、アジリジニル基、グリシジル基基、アルコキシシリル基、シラノール基、シクロカーボネート基、酸無水基、ビニル基、エノールエーテル基、チオエーテル基、活性エステル基、アセトアセテート基、金属塩、金属酸化物及びこれらの官能基を各種ブロック化剤でブロック化したものが挙げられる。このような含有する官能基の種類は、1種類であっても2種類以上であっても良い。また、これらの官能基を含む2官能性以上の化合物であれば、低分子化合物であっても高分子化合物であっても構わない。

0102

多官能反応性化合物としては、原料の入手性、多様性、生成皮膜の強靱性、基材との密着性の向上等の理由から、有機エポキシ化合物、有機ポリイソシアネート化合物が工業的に有用である。また、架橋反応の簡便さからは有機ポリイソシアネート化合物が特に有用である。

0103

有機エポキシ化合物としては、グリシジル基を2個以上分子内に含む化合物が挙げられる。例えば、各種エポキシ樹脂、また2つ以上のグリシジル基を有する低分子化合物としてはエチレングリコールジグリシジルエーテルプロピレングリコールジグリシジルエーテルグリセロールポリグリシジルエーテルジグリセロールポリグリシジルエーテルソルビトールポリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテルトリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテルネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、グリセリンポリグリシジルエーテル、ジグリセリンポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテルスピログリコールジグリシジルエーテル等が挙げられるが、特にこれに限定されるもにではない。

0104

有機ポリイソシアネート化合物としては、例えば2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’ビフェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’ビフェニレンジイソシアネート3,3’−ジクロロ−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートドデカメチレンジイソシアネートトリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1,3−シクロヘキシレンジイソシアネート、1,4−シクロヘキシレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネートテトラメチルキシリレンジイソシアネート水素添加キシリレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等とこれら化合物の2量体、3量体あるいはフェノール類オキシム類アルコール類、活性メチレン類、メルカプタン類、酸アミド類イミド類アミン類イミダゾール類尿素類カルバミン酸塩類、イミン類または亜硫酸塩類で部分的にブロック化されたポリイソシアネート等が挙げられる。

0105

尚、本発明がこれら具体例によって何等限定されるものでないことは勿論である。これら以外にも、上記各種イソシアネート化合物と、次に挙げられるような各種活性水素化合物との反応により得られる末端にイソシアネート基を有するイソシアネートプレポリマー等が挙げられる。

0106

活性水素化合物としては、イソシアネート基と反応し得る基、即ち活性水素原子を有する化合物であれば特に制限はなく、何れでも使用することができるが、一般にはアルコール性の水酸基を有する化合物が用いられる。アルコール性水酸基を有する化合物としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ないしは1,4−ブチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール若しくはジプロピレングリコールの如き各種ジオール類またはグリセリン、トリメチロールプロパン若しくはペンタエリスリトールの如き各種ポリオール類あるいはこれらの各種ジオール及び/またはポリオール類と各種の脂肪族ポリカルボン酸とから得られるポリエステルジオール、さらにはポリエチレングリコールポロプロピレングリコールポリテトラメチレングリコールの如き各種ポリエーテルジオール、さらにはポリカーボネートジオール等がこのアルコール性水酸基含有化合物の代表例である。

0107

これらの有機ポリイソシアネート化合物は、単独でも、2種類以上を混合した形でも構わない。尚、本発明がこれら具体例によって何等限定されるものでないことは勿論である。

0108

また、当然のことながら、このビスフェノールAFと反応し得る2官能以上の多官能反応性化合物(IV)は、重合体(I)[必要な場合は重合体(V)も含む]に導入された反応性官能基とも反応するので、重合体(I)同士[場合によっては重合体(I)と(V)或いは重合体(V)同士]の架橋も同時に行える。さらに、多官能反応性化合物(IV)は基材中への浸透によるアンカー効果、或いは基材中の官能基との反応により、被覆組成物と基材との密着性をも向上させる。

0109

ビスフェノールAFとビスフェノールAFと反応し得る2官能以上の反応性化合物(IV)の本発明組成物中への導入方法には特に制限はない。即ち、ビスフェノールAFと反応性化合物(IV)とを当該組成物中に配合し、基材上に塗布した後架橋反応を起こさせても良いし、ビスフェノールAFと多官能反応性化合物(IV)を予め反応させ、ビスフェノールAFの片末端あるいは両末端に多官能反応性化合物(IV)中の反応性官能基が存在するような化合物を合成し、それを当該組成物中に配合、基材上に塗布した後架橋反応を起こさせても良い。ここで、ビスフェノールAFと多官能反応性化合物(IV)を予め反応させる際の反応条件は、両者の官能基間の反応性により決定されるが特に制限はなく、多官能反応性化合物(IV)の反応性が低い場合、各種触媒を併用してもよい。

0110

また、当該組成物中にビスフェノールAFとビスフェノールAFと反応し得る2官能以上の反応性化合物(IV)あるいはその反応物を配合した後の架橋反応は、フッ素ゴムの架橋反応と同様にして行うことができる。即ち、触媒として4級ホスホニウム塩受酸剤として水酸化カルシウム酸化マグネシウムの如き無機酸化物を添加し、熱を加えることにより架橋反応が進行する。

0111

ビスフェノールAFとビスフェノールAFと反応し得る2官能以上の多官能反応性化合物(IV)の当該組成物中への導入量は、樹脂中の官能基量、目的とする皮膜の硬さにもよるが、いずれも当該樹脂組成物ソリッドに対して、0.01重量%〜30重量%、好ましくは0.1重量%〜10重量%である。これよりも少ないと、各種有機溶剤に対する耐溶剤性、皮膜強度が低下し、逆に多すぎると皮膜が脆くなる。

0112

以上の様にして、ビスフェノールAFとビスフェノールAFと反応し得る2官能以上の多官能反応性化合物(IV)を用いることにより、各成分内、各成分間及び基材との密着性を強化することが可能となり、その結果として皮膜の強靱化、耐溶剤性、基材密着性が向上する。

0113

また、本被覆用防汚組成物には、目的に応じて種々の添加物を導入することができる。例えば、基材に被覆する際、基材との密着性を向上させる目的から、シラン系、チタン系、ジルコ−アルミネート系等のカップリング剤を併用することができる。カップリング剤としては、これらの中でもジメチルジメトキシシランジメチルジエトキシシランメチルトリメトキシシラン、ジメチルビニルメトキシシランフェニルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のシラン系カップリング剤が特に好ましい。更にフッ素原子含有アルコキシシラン化合物、フッ素原子含有チタンアシレ−ト化合物、フッ素原子含有アルコキシジルコニウム化合物等のフッ素系カップリング剤も使用できる。

0114

本発明に係る被覆組成物には必要に応じて、顔料、染料、カ−ボン等の着色剤シリカ酸化チタン酸化亜鉛酸化アルミニウム酸化ジルコニウム酸化カルシウム炭酸カルシウム等の無機粉末高級脂肪酸、ポリ(フッ化ビニリデン)、ポリ(テトラフロロエチレン)、ポリエチレン等の有機微粉末、更に耐光性向上剤耐候性向上剤等の各種充填剤を適宜添加することが可能である。

0115

本発明に係わる基材としては、ガラス石英、シリカ等の無機物、鉄、銅、フェライトコバルトニッケルアルミニウム等の金属及びそれらの合金、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリメタアクリル酸メチルポリ塩化ビニル等に代表される熱可塑性樹脂ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン2,6ナフタレート等のポリエステル類ポリパラフェニレンサルファイトポリアミド樹脂ポリイミド樹脂等のエンジニアリングプラスチックウレタン樹脂アルキッド樹脂フェノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。これら基材は、密着性良く被覆する場合必要に応じて当業界公知のプライマー処理を施すことが可能である。

0116

本発明に係る被覆組成物は、必要に応じて目的に見合った溶剤で適当な濃度または粘度に調整した後、例えばグラビアコーターナイフコーター、デイッピング塗布、スプレー塗布等の方法により各種基材上に塗布することができ、塗布した後発泡エンボスシボプレス印刷ウェルダー接着等の後加工を行うことも可能である。尚本発明が上記具体例によって何等限定されるものでないことは勿論である。

0117

本発明に係る被覆組成物は、例えば壁装材床材マーキングフィルム反射シート、ポリ塩化ビニル鋼板農業用ビニルフィルム化粧紙ポリ塩化ビニルシート、ポリ塩化ビニルレザー、人工皮革、合成皮革、紙、木材、人工大理石ターポリンテントネットテーブルクロスデスクマット等の防汚性コーティング剤として使用することが可能である。また、各種塗料のトップコート剤としての利用も可能である。塗料としては、天然樹脂を使った塗料、例えば石油樹脂塗料、セラック塗料、ロジン系塗料、セルロース系塗料、ゴム系塗料カシュー樹脂塗料、油性ピヒクル塗料等、また、合成樹脂を使った塗料、例えばフェノール樹脂塗料、アルキッド樹脂塗料、不飽和ポリエステル樹脂塗料アミノ樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料ビニル樹脂塗料アクリル樹脂塗料ポリウレタン樹脂塗料シリコーン樹脂塗料フッ素樹脂塗料等が挙げられが、特にこれらに限定されるものではない。

0118

尚、本発明が上記具体例によって何等限定されるものでないことは勿論である。本発明に係る被覆組成物は、上記の使用目的以外に、表面潤滑性耐擦傷性耐油性平滑性撥水撥油性耐水性防湿性防錆性剥離性低吸水性等に優れた被膜を形成することから、各種素材並びに基材の保護被覆膜としても使用することができる。

0119

例えば、銅、アルミニウム、亜鉛等の非磁性体金属やポリエチレンテレフタレ−ト、ポリエチレン−2,6−ナフタレ−ト等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類セルロ−スアセテ−ト等のセルロ−ス誘導体、ポリカ−ボネ−ト等のプラスチックや、更に場合によりガラス、紙、木材、繊維、磁器及び陶器のようなセラミックス上に蒸着された強磁性合金(鉄、コバルト及び/またはニッケルを主成分とし、少量のアルミニウム、シリコン、クロムマンガンモリブデン、チタン、各種重金属類希土類金属等含むもの)または微量酸素存在下で、鉄、コバルト、クロム等の磁性材料ポリエステル等のプラスチックフィルムに蒸着した磁気テ−プ、または磁気ディスク磁性層等の保護被覆や、減摩性が特に要求される、磁気テ−プ、フロッピ−ディスク等の磁気記録媒体の表面及び背面処理剤としても好適である。

0120

更にまた、防湿性等が特に要求される太陽電池用保護膜、光ファイバ、光ファイバケ−ブル、光ディスク光磁気ディスク等の保護被覆剤としても好適である。更に、耐擦傷性、防汚性及び耐湿性に優れるので医療用具及び器具表面保護、歯、義歯の表面保護及び虫歯のつめ物、型どりとしても使用できる
また、本発明の被覆組成物は、耐擦傷性に優れた被膜を形成できるので、各種成形品またはフィルム、シ−ト等のハ−ドコ−ト剤としても使用できる。

0121

更に又、本発明の被覆組成物は、顔料及び分散剤混入することによって、防汚性または非粘着性に優れた塗料またはインキを形成することができる。従って、船底塗料着氷雪防止塗料としても有用である。

0122

次に本発明をより詳細に説明するために参考例、実施例及び比較例を掲げるが、これらの説明によって本発明が何等限定されるものでないことは勿論である。文中の「部」は、断わりのない限り重量基準である。

0123

参考例1(重合体I−1の合成)
攪拌装置コンデンサー温度計を備えたガラスフラスコエチルアクリレート5重量部、メチルメタクリレート92重量部、2−ヒドロキシルエチルメタアクリレート3重量部、酢酸-n-ブチル233重量部を仕込み窒素ガス気流中、還流下に、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(以下、AIBNと略す)0.4重量部添加した後、85℃で6時間反応させ、次いで0.2重量部を添加した後、85℃で5時間反応させ重合を完結させた。

0124

参考例2〜4(重合体I−2、V−1、V−2合成)
参考例1と同様にして各重合体溶液を得た。参考例5〜7としては以下のものを用いた。表1には、参考例1〜7をまとめて示した。

0125

ID=000039HE=085 WI=095 LX=0575 LY=0800
尚、表中の略号は以下の通りである。
EA:エチルメタクリレート
MMA:メチルメタクリレート
2−HEMA:2−ヒドロキシルメチルメタクレート
カイナーADS:(商品名:エルフ・アトケム・ジャパン社製、フッ化ビニリデ
ン−4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合体
カイナー2801:(商品名:エルフ・アトケム・ジャパン社製、フッ化ビニリ
デン−6フッ化プロピレン共重合体)
バーノックDN−950:(商品名:大日本インキ化学工業社製、有機ポリ
シアネート
固形分濃度:76重量%,NCO含有量:13重量%)
参考例で示した重合体(I)、重合体(II)、重合体(V)とビスフェノールAF及び多官能反応性化合物(IV)、さらにビスフェノールAF(III)の架橋反応に必要な塩化ベンジルトリフェニルホスホニウムBTPPCL)、水酸化カルシウムと酸化マグネシウムをそれぞれ所定量混合し、不揮発分が15%、溶剤組成がメチルエチルケトン/メチルイソブチルケトン/酢酸-n-ブチル=35/5/60になるように各溶剤にて調整した。

0126

調整した溶液は、アプリケーター(100μm)にてポリウレタンシートに塗布し、70℃で1分間乾燥させた後、170℃で5分間、次いで50℃で18時間熱処理を行うことにより試験片を作製した。

0127

表2には、各試料の混合比をまとめて示した。表中の数字はすべて重量部を示している。

0128

ID=000040HE=125 WI=114 LX=0480 LY=0300
試験方法及び評価基準>防汚性並びに充填剤のブリード防止性の評価は、マジック汚染性により行った。

0129

マジック汚染性は、試験片に赤、青、黒の油性マジック線引きした場合のマジックインキ付着性、並びに付着した試片を室温にて24時間放置した後、エタノール含浸脱脂綿で拭き取り、汚れの度合いを目視にて5段階で判定した。

0130

充填剤のブリード防止性は、上記マジック汚染試験に於いてマジックを付着させた後の放置温度を、50℃とすることにより充填剤運動性増し、充填剤の影響を強く受ける環境を設定し、室温放置のものと比較した。

0131

耐摩耗性、密着性の評価は、5cm×10cmの試験片を用いてスコット型もみ摩耗試験機〔(株)東洋精機製作所〕を用いて、荷重1kg、移動速度120回/分にて2000回後の皮膜の状態を5段階評価にて判定した。

0132

耐溶剤性は、トルエン、メチルエチルケトン(MEK)を染み込ませた脱脂綿で試験片を100回擦った後の皮膜の状態を5段階にて判定した。表3には、これらの評価結果をまとめて示した。尚、表中5段階評価の数値は大きいものほど各性能が優れていることを示している。

0133

表3より明らかなように、本被覆用防汚性組成物は、極めて顕著な耐汚染性、充填剤のブリード防止性を有する一方、耐摩耗性、密着性、耐溶剤性にも優れていることがわかる。

0134

発明の効果

0135

本発明に係る組成物を用いれば、基材に対する密着性、皮膜特性に優れかつ長寿命の防汚効果を有する各種基材用コーティング剤を提供することができる。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ