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技術 データ伝送システム

出願人 沖電気工業株式会社
発明者 早原茂樹長柄修市
出願日 1995年5月12日 (25年7ヶ月経過) 出願番号 1995-114176
公開日 1996年11月22日 (24年1ヶ月経過) 公開番号 1996-307321
状態 特許登録済
技術分野 エラーの検出、防止 交換機の監視、試験 伝送方式における信頼性の向上 伝送一般の監視、試験
主要キーワード 折り返しループ 切替構成 ループ試験 リンク確立状態 試験内容 試験処理 格納部内 切替条件
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重要な関連分野

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図面 (5)

目的

ループ試験の種類に応じて、ダイヤルバックアップ機能の実行、非実行を任意に設定できるようにする。

構成

データ伝送装置2A、2B内のバックアップ制御部13A、13Bが、主伝送回線3の異常検出時にバックアップ回線4を通じた伝送切替制御し、試験実行部15A、15Bが、ループ試験指令に応じたループ試験を実行させるデータ伝送システムに関する。主伝送回線の異常時に、バックアップ回線を通じた伝送に切替るか否かを規定する切替許可情報の格納部13A−1、13B−1を各バックアップ制御部に設け、各バックアップ制御部は、その切替許可情報をも参照して切替えの実行、非実行を決定する。ループ試験の開始前及び又は終了後に、そのループ試験の種類に応じて、切替許可情報格納部内の切替許可情報の内容を操作する切替許可情報操作部15A−1、15B−1を各試験実行部に設けた。

概要

背景

専用回線を用いたデータ伝送システムの中には、専用回線異常時に、バックアップ回線(例えば電話回線又はISDN回線)に切り替えダイヤルバックアップ機能を有する図2に詳細を示すものがある。

このようなデータ伝送システムにおいて、常時は、専用回線データ伝送装置DCE)2A、2B内の後述する試験情報挿脱部16A、16B及び使用回線切替部12A、12Bを介して、外部のデータ端末DTE)1A、1Bがモデム部(M/D)10A、10Bに接続されており、専用回線3を介したデータ伝送が適宜実行されるようになされている。

専用回線3を介したデータ伝送の実行中において専用回線3に回線断回線品質異常等の異常が生じると、モデム部(ここでは10Aとする)がバックアップ制御部13Aに回線異常を通知する。このとき、バックアップ制御部13Aは、モデム部10Aを制御して専用回線3を用いた伝送動作を終了させると共に、ターミナルアダプタ部11Aを制御してバックアップ回線であるISDN回線4に対するダイヤル動作からのリンク確立動作を実行させ、ISDN回線4上でリンク確立すると、バックアップ制御部13Aは、使用回線切替部12Aを制御して、データ端末1Aとターミナルアダプタ部11Aとを接続させてISDN回線4を介したデータ伝送を実行させる。

一方、対向する専用回線データ伝送装置2Bにおいては、ターミナルアダプタ部11Bが着呼を検出すると、バックアップ制御部13Bに通知し、バックアップ制御部13Bが専用回線3を介したデータ伝送の実行中の着呼であることを確認すると、ターミナルアダプタ部11BにISDN回線4でのリンク確立を実行させると共に、バックアップ制御部13Bは、使用回線切替部12Bを制御して、データ端末1Bとターミナルアダプタ部11Bとを接続させてISDN回線4を介したデータ伝送を実行させる。

ところで、このような複数の構成要素でなるデータ伝送システムにおいては、専用回線3上でのリンクの中断を未然に防止したり、各部が正常に動作し得る状態になっていることを確認すると共に、異常箇所があればその場所を切り分けたりできるようにループ試験が実行できるようになされている。ここで、ループ試験としては、制御側の専用回線データ伝送装置2Aのモデム部10Aの専用回線3との接続点Xで試験パターンを折返すローカルループ試験と、制御側の専用回線データ伝送装置2Aからの試験パターンを、被制御側の専用回線データ伝送装置2Bのモデム部10Bの専用回線3との接続点Y側又はモデム部10Bの端末点Z側で折返すリモートループ試験とがある。

例えば、ネットワーク管理装置5からのループ試験指令が制御側の専用回線データ伝送装置2Aの制御部14に与えられると、制御部14が、例えばITU国際電気通信連合勧告のV.54に従っている試験実行部15Aを起動し、試験実行部15Aは、その指令内容に応じて、試験情報挿脱部16Aを介してモデム部10Aを制御したり、試験情報挿脱部16A、使用回線切替部12A、モデム部10A、専用回線3、モデム部10B、使用回線切替部12B及び試験情報挿脱部16Bを介して対向する試験実行部15Bに試験内容を通知したりして、所定の折り返しループを設定させた後、試験パターンの送出、受信及び照合を行なって試験を実行する。

概要

ループ試験の種類に応じて、ダイヤルバックアップ機能の実行、非実行を任意に設定できるようにする。

各データ伝送装置2A、2B内のバックアップ制御部13A、13Bが、主伝送回線3の異常検出時にバックアップ回線4を通じた伝送切替制御し、試験実行部15A、15Bが、ループ試験指令に応じたループ試験を実行させるデータ伝送システムに関する。主伝送回線の異常時に、バックアップ回線を通じた伝送に切替るか否かを規定する切替許可情報の格納部13A−1、13B−1を各バックアップ制御部に設け、各バックアップ制御部は、その切替許可情報をも参照して切替えの実行、非実行を決定する。ループ試験の開始前及び又は終了後に、そのループ試験の種類に応じて、切替許可情報格納部内の切替許可情報の内容を操作する切替許可情報操作部15A−1、15B−1を各試験実行部に設けた。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

対向するデータ伝送装置が主伝送回線及びバックアップ回線を収容しており、上記各データ伝送装置内のバックアップ制御部が、伝送状態による上記主伝送回線の異常検出時に上記バックアップ回線を通じた伝送切替制御すると共に、上記各データ伝送装置内の試験実行部が、外部装置又は対向する上記データ伝送装置からのループ試験指令に応じたループ試験を実行させるようになされたデータ伝送システムにおいて、上記バックアップ回線を通じた伝送に切替えるための上記主伝送回線の異常に基づく切替要件成立時に、上記バックアップ回線を通じた伝送に切替るか否かを規定する切替許可情報の格納部を上記各バックアップ制御部に設け、上記各バックアップ制御部が、格納されている切替許可情報をも参照して切替えの実行、非実行を決定すると共に、指令されたループ試験の種類に応じて、そのループ試験の開始前及び又は終了後に、上記バックアップ制御部内の切替許可情報格納部に格納されている切替許可情報の内容を操作する切替許可情報操作部を、上記各試験実行部に設けたことを特徴とするデータ伝送システム。

請求項2

上記各切替許可情報操作部が、主伝送回線でのリモートループ試験の最中にはバックアップ回線への切替えが実行されないように、上記各切替許可情報格納部に格納されている切替許可情報を操作することを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送システム。

技術分野

0001

本発明は、主伝送回線(例えば専用回線)の回線断回線品質異常(伝送誤りが多い状況)等の異常時において、主伝送回線を、バックアップ回線(例えば電話回線又はISDN回線)に切り替えダイヤルバックアップ機能を有するデータ伝送システムに適用して好適なものである。

背景技術

0002

専用回線を用いたデータ伝送システムの中には、専用回線異常時に、バックアップ回線(例えば電話回線又はISDN回線)に切り替えるダイヤルバックアップ機能を有する図2に詳細を示すものがある。

0003

このようなデータ伝送システムにおいて、常時は、専用回線データ伝送装置DCE)2A、2B内の後述する試験情報挿脱部16A、16B及び使用回線切替部12A、12Bを介して、外部のデータ端末DTE)1A、1Bがモデム部(M/D)10A、10Bに接続されており、専用回線3を介したデータ伝送が適宜実行されるようになされている。

0004

専用回線3を介したデータ伝送の実行中において専用回線3に回線断や回線品質異常等の異常が生じると、モデム部(ここでは10Aとする)がバックアップ制御部13Aに回線異常を通知する。このとき、バックアップ制御部13Aは、モデム部10Aを制御して専用回線3を用いた伝送動作を終了させると共に、ターミナルアダプタ部11Aを制御してバックアップ回線であるISDN回線4に対するダイヤル動作からのリンク確立動作を実行させ、ISDN回線4上でリンク確立すると、バックアップ制御部13Aは、使用回線切替部12Aを制御して、データ端末1Aとターミナルアダプタ部11Aとを接続させてISDN回線4を介したデータ伝送を実行させる。

0005

一方、対向する専用回線データ伝送装置2Bにおいては、ターミナルアダプタ部11Bが着呼を検出すると、バックアップ制御部13Bに通知し、バックアップ制御部13Bが専用回線3を介したデータ伝送の実行中の着呼であることを確認すると、ターミナルアダプタ部11BにISDN回線4でのリンク確立を実行させると共に、バックアップ制御部13Bは、使用回線切替部12Bを制御して、データ端末1Bとターミナルアダプタ部11Bとを接続させてISDN回線4を介したデータ伝送を実行させる。

0006

ところで、このような複数の構成要素でなるデータ伝送システムにおいては、専用回線3上でのリンクの中断を未然に防止したり、各部が正常に動作し得る状態になっていることを確認すると共に、異常箇所があればその場所を切り分けたりできるようにループ試験が実行できるようになされている。ここで、ループ試験としては、制御側の専用回線データ伝送装置2Aのモデム部10Aの専用回線3との接続点Xで試験パターンを折返すローカルループ試験と、制御側の専用回線データ伝送装置2Aからの試験パターンを、被制御側の専用回線データ伝送装置2Bのモデム部10Bの専用回線3との接続点Y側又はモデム部10Bの端末点Z側で折返すリモートループ試験とがある。

0007

例えば、ネットワーク管理装置5からのループ試験指令が制御側の専用回線データ伝送装置2Aの制御部14に与えられると、制御部14が、例えばITU国際電気通信連合勧告のV.54に従っている試験実行部15Aを起動し、試験実行部15Aは、その指令内容に応じて、試験情報挿脱部16Aを介してモデム部10Aを制御したり、試験情報挿脱部16A、使用回線切替部12A、モデム部10A、専用回線3、モデム部10B、使用回線切替部12B及び試験情報挿脱部16Bを介して対向する試験実行部15Bに試験内容を通知したりして、所定の折り返しループを設定させた後、試験パターンの送出、受信及び照合を行なって試験を実行する。

発明が解決しようとする課題

0008

しかしながら、従来のダイヤルバックアップ機能を有するデータ伝送システムにおいては、バックアップ制御動作と、試験制御動作が独立して実行されるため、以下のような課題を有するものであった。

0009

リモートループ試験の最中においても、専用回線3にISDN回線(バックアップ回線)4への切替要件を満たす異常が生じると、バックアップ制御部13Aは、モデム部10Aを制御して専用回線3を用いた伝送動作を終了させると共に、ISDN回線4への切替えを実行する。この場合においては、被制御側の専用回線データ伝送装置2Bは、専用回線3上のCD(データチャネル受信キャリアキャリア)信号がオフとなったことにより、上記V.54勧告通りに、通信動作に従って試験動作を終了させる。一方、制御側の専用回線データ伝送装置2Aについては、専用回線3上のCD信号がオフになった場合の勧告は規定されていないが、従来においては、試験実行部15Aが、どのような異常でも検出できるようになされているため、このような場合にも試験を継続実行する。

0010

しかし、試験の実行者であるネットワーク管理者からみれば、試験が強制終了されないので、試験が実行されていると認識するが、この場合のリンク確立回線はバックアップ回線になっていてそのことを認識することができない。従って、正しい試験結果を得られず、ネットワーク管理者が試験結果を正しく解析することができず、混乱を生じることがあった。

0011

また、試験情報挿脱部16A、16Bが使用回線切替部12A、12Bよりデータ端末1A、1B側に設けられている場合には、リモートループ試験中のバックアップ回線(ISDN回線)4への切替後に、試験パターンがバックアップ回線(ISDN回線)4に流れて、当該データ伝送システムを誤動作させる恐れがあった。

課題を解決するための手段

0012

かかる課題を解決するため、本発明は、対向するデータ伝送装置が主伝送回線及びバックアップ回線を収容しており、各データ伝送装置内のバックアップ制御部がそれぞれ、伝送状態の主伝送回線の異常時にバックアップ回線を通じた伝送切替制御すると共に、各データ伝送装置内の試験実行部がそれぞれ、外部装置又は対向するデータ伝送装置からのループ試験指令に応じたループ試験を実行させるようになされたデータ伝送システムにおいて、以下のようにしたことを特徴とする。

0013

すなわち、バックアップ回線を通じた伝送に切替えるための主伝送回線の異常に基づく切替要件の成立時に、バックアップ回線を通じた伝送に切替るか否かを規定する切替許可情報の格納部を各バックアップ制御部内に設け、各バックアップ制御部が、格納されている切替許可情報をも参照して切替えの実行、非実行を決定すると共に、指令されたループ試験の種類に応じて、そのループ試験の開始前及び又は終了後に、各バックアップ制御部内の切替許可情報格納部に格納されている切替許可情報の内容を操作する切替許可情報操作部を、各試験実行部内に設けたことを特徴とする。

0014

本発明のデータ伝送システムにおいて、試験実行部内の切替許可情報操作部は、ループ試験指令が与えられると、そのループ試験の種類に応じて、必要ならば、ループ試験の開始前に、各バックアップ制御部内の切替許可情報格納部に格納されている切替許可情報の内容を操作する。かかる後に、試験実行部は、指令されたループ試験を実行する。そして、ループ試験が終了したときに、そのループ試験の種類に応じて、必要ならば、切替許可情報操作部は、各バックアップ制御部内の切替許可情報格納部に格納されている切替許可情報の内容を操作する。

0015

このようなループ試験の最中において、バックアップ回線を通じた伝送に切替えるための主伝送回線の異常に基づく切替要件が成立したときには、バックアップ制御部は、格納されている切替許可情報をも参照して切替えの実行又は非実行を決定し、その決定に従って、バックアップ回線への切替えを実行又は非実行させる。

0016

これにより、ループ試験途中におけるバックアップ回線への切替を阻止したい場合には阻止でき、また、バックアップ回線の切替が必要なループ試験であれば切替を実行できるようになる。

0017

以下、本発明によるバックアップ機能付きのデータ伝送システムの一実施例を図面を参照しながら詳述する。ここで、図1がこの実施例の全体構成を示すブロック図であり、上述した図2との同一、対応部分には同一符号を付して示している。

0018

図1において、この実施例のデータ伝送システムも、データを送受信するデータ端末(DTE)1A、1Bと、専用回線3及びバックアップ回線としてのISDN回線4を収容している専用回線データ伝送装置2A、2Bとでなる。

0019

また、この実施例の各専用回線データ伝送装置2A、2Bもそれぞれ、専用回線3を収容して専用回線3と授受する送受信データの変復調機能を担うモデム部10A、10Bと、ISDN回線4を収容してISDN回線4と授受する送受信データのプロトコル変換機能を担うターミナルアダプタ部11A、11Bと、収容しているデータ端末1A、1Bをモデム部10A、10B又はターミナルアダプタ部11A、11Bに接続させる使用回線切替部12A、12Bと、専用回線3の異常を監視して異常時にISDN回線4への切替動作を起動させるバックアップ制御部13A、13Bと、各種のループ試験を実行する試験実行部15A、15Bと、試験パターン等の試験情報をメイン伝送経路に挿入したり取り出したりする試験情報挿脱部16A、16Bとを備えており、一方の専用回線データ伝送装置2Aはさらにネットワーク管理装置5とのインタフェース機能を担う制御部14を備えている。

0020

しかし、この実施例においては、各バックアップ制御部13A、13Bが、切替許可フラグFLGの格納部13A−1、13B−1を有すると共に、各試験実行部15A、15Bがこの切替許可フラグFLGの操作部15A−1、15B−1を有しており、この点が従来のデータ伝送システムとは異なっている。そのため、各バックアップ制御部13A、13Bの動作や、各試験実行部15A、15Bの動作も、従来とは若干異なったものとなっている。

0021

各バックアップ制御部13A、13Bは、ハードウェア構成及びソフトウェア構成のいずれで実現されていても良いが、ここでは、ソフトウェア構成で実現されているものとする。各バックアップ制御部13A、13Bは、例えば、図3に示す監視処理ルーチン所定周期で起動するようになされている。

0022

各バックアップ制御部13A、13Bは、かかる監視処理ルーチンに入ると、まず、保有する2ビット構成の切替許可フラグFLGの内容を判定する(ステップ100)。

0023

切替許可フラグFLGの内容としては、切替要件の完全な成立時にはISDN回線4へのバックアップ動作を実行させる「切替許可」と、切替要件の一部成立時にもISDN回線4へのバックアップ動作を実行させる「特殊切替許可」と、切替要件が成立しててもISDN回線4へのバックアップ動作を実行させない「切替禁止」とがある。

0024

発呼側のバックアップ動作を行なう装置におけるバックアップ回線への切替要件は、例えば、自己のモデム部10A、10Bから切替動作を起動する通知がなされたことであり、着呼側のバックアップ動作を行なう装置におけるバックアップ回線への切替要件は、専用回線3を介した伝送状態(CD信号がオンの状態)でISDN回線4を介した相手装置からの着呼を検出したことである。モデム部10A、10Bからの切替動作を起動する通知としては、例えば、CD信号、CS(送信可)信号又はSQD(データ信号品質検出)信号のオンからオフへの変化が該当する。

0025

切替許可フラグFLGの内容が「切替禁止」であれば、直ちに今回の監視処理ルーチンを終了する。

0026

切替許可フラグFLGの内容が「切替許可」であれば、切替要件が完全に成立しているか否かをさらに判定する(ステップ101)。成立してなければ、今回の監視処理ルーチンを終了する。一方、成立しているときには、ISDN回線4への切替え(リンク確立、その回線を用いた通信)を実行して今回の監視処理ルーチンを終了する(ステップ102)。

0027

切替許可フラグFLGの内容が「特殊切替許可」であれば、切替要件が完全に成立しているか否か、又は、所定の一部の切替要件が成立しているか否かを判定する(ステップ103)。共に成立していなければ、今回の監視処理ルーチンを終了する。一方、切替条件が完全に成立しているとき、又は、所定の一部の切替要件が成立しているときには、ISDN回線4への切替え(リンク確立、その回線を用いた通信)を実行して今回の監視処理ルーチンを終了する(ステップ104)。ここで、所定の一部の切替要件が成立している場合とは、専用回線3を介した伝送が今まで行われていない状態(CD信号がオフの状態)でISDN回線4を介した相手装置からの着呼を検出した場合が該当する。

0028

この実施例における各試験実行部15A、15Bはそれぞれ、試験パターンやタイミング信号の発生構成を除き、ソフトウェア構成で実現されているものとする。各試験実行部15A、15Bは、制御部14又は対向する専用回線データ伝送装置2A側から試験実行指令が与えられると、図4に示す試験処理ルーチンを起動するようになされている。

0029

各試験実行部15A、15Bは、かかる試験処理ルーチンに入ると、与えられた試験実行指令の内容に応じて、対応するバックアップ制御部13A、13Bの切替許可フラグFLGの内容を設定する(ステップ200)。そして、所定の試験動作を実行後、対応するバックアップ制御部13A、13Bの切替許可フラグFLGの内容を、非試験時用の内容、すなわち、「切替許可」に戻して一連の処理を終了する(ステップ201、202)。

0030

次に、実施例のデータ伝送システムの試験を実行しない通常時の動作について説明する。

0031

常時は、専用回線データ伝送装置2A、2B内の試験情報挿脱部16A、16B及び使用回線切替部12A、12Bを介して、外部のデータ端末1A、1Bがモデム部10A、10Bに接続されており、また、各バックアップ制御部13A、13B内に保有されている切替許可フラグFLGは共に、「切替許可」になっている。

0032

専用回線3を介したデータ伝送の実行中において専用回線3に回線断や回線品質異常が生じると、モデム部(ここでは10Aとする)がバックアップ制御部13Aに回線異常を通知する。バックアップ制御部13Aは、所定周期で切替条件の成立を監視しているが(図3処理ルーチン)、この場合には、切替許可フラグFLGが「切替許可」になっているので、その通知を受信して切替条件が成立したことを判定し、モデム部10Aを制御して専用回線3を用いた伝送動作を終了させると共に、ターミナルアダプタ部11Aを制御してバックアップ回線であるISDN回線4に対するダイヤル動作からのリンク確立動作を実行させ、ISDN回線4上でリンクが確立すると、バックアップ制御部13Aは、使用回線切替部12Aを制御して、データ端末1Aとターミナルアダプタ部11Aとを接続させてISDN回線4を介したデータ伝送を実行させる。

0033

一方、対向する専用回線データ伝送装置2Bにおいては、ターミナルアダプタ部11Bが着呼を検出する。バックアップ制御部13Bも、所定周期で切替条件の成立を監視しているが(図3の処理ルーチン)、この場合には、切替許可フラグFLGが「切替許可」になっているので、その着呼通知を受信して切替条件が成立したことを判定し、モデム部10Bを制御して専用回線3を用いた伝送動作を終了させると共に、ターミナルアダプタ部11Bを制御してその着呼に応じたISDN回線4に対するリンク確立動作を実行させ、ISDN回線4上でリンクが確立すると、バックアップ制御部13Bは、使用回線切替部12Bを制御して、データ端末1Bとターミナルアダプタ部11Bとを接続させてISDN回線4を介したデータ伝送を実行させる。

0034

次に、実施例のデータ伝送システムにおけるリモートループ試験時の動作について説明する。

0035

ネットワーク管理装置5からのリモートループ試験指令が制御側となる専用回線データ伝送装置2Aの制御部14に与えられると、制御部14はその指令を試験実行部15Aに与えてリモートループ試験を起動する。このとき、試験実行部15Aは、そのリモートループ試験指令に応じて、バックアップ制御部13A内に保有されている切替許可フラグFLGを「切替禁止」に設定すると共に、試験情報挿脱部16A、使用回線切替部12A、モデム部10A、専用回線3、モデム部10B、使用回線切替部12B及び試験情報挿脱部16Bを介して対向する試験実行部15Bに試験内容を通知し、試験実行部15Bによってバックアップ制御部13B内に保有されている切替許可フラグFLGを「切替禁止」に設定させ、また、試験実行部15Bによって、所定の折り返しループを設定させる。その後、制御側の専用回線データ伝送装置2Aにおける試験実行部15Aは、試験パターンの送出、受信、照合等の試験を実行させる。リモートループ試験が終了すると、制御側の専用回線データ伝送装置2Aにおける試験実行部15Aは、バックアップ制御部13A内に保有されている切替許可フラグFLGを「切替許可」に復帰させると共に、対向する試験実行部15Bに試験終了を通知してバックアップ制御部13B内に保有されている切替許可フラグFLGも「切替許可」に復帰させる。

0036

以上のようなリモートループ試験の最中において、専用回線3にISDN回線(バックアップ回線)4への切替要件を満たす異常が生じると、バックアップ制御部13Aに、異常発生が通知される。しかし、バックアップ制御部13Aは、保有している切替許可フラグFLGが「切替禁止」に設定されているため、ISDN回線4への切替え動作を実行しない。これにより、専用回線3の異常に伴う異常な試験結果が試験実行部15Aに得られ、ネットワーク管理装置5を操作しているネットワーク管理者に、専用回線3に対する異常を表す正確な試験結果が提供される。

0037

次に、実施例のデータ伝送システムにおけるローカルループ試験時の動作について説明する。ローカルループ試験の種類としては、種々のものがあるが、以下では、バックアップ回線への切替構成が正常に機能するかを検出するためのローカルループ試験時の動作について説明する。なお、ITU勧告V.54には、このようなローカルループ試験は規定されていないが、ダイヤルバックアップ機能を有するデータ伝送システムにおいては、バックアップ回線への切替機能は重要であるので、このような試験の実行機能が設けられていることが多い。

0038

ネットワーク管理装置5からの上記のようなローカルループ試験指令が専用回線データ伝送装置2Aの制御部14に与えられると、制御部14はその指令を試験実行部15Aに与えてローカルループ試験を起動する。このとき、試験実行部15Aは、そのローカルループ試験指令に応じて、バックアップ制御部13A内に保有されている切替許可フラグFLGの「切替許可」という内容を維持すると共に、試験情報挿脱部16A、使用回線切替部12A、モデム部10A、専用回線3、モデム部10B、使用回線切替部12B及び試験情報挿脱部16Bを介して対向する試験実行部15Bに試験内容を通知し、試験実行部15Bによってバックアップ制御部13B内に保有されている切替許可フラグFLGを「特殊切替許可」に設定させる。また、試験実行部15Aは、その後、モデム部10Aに所定の折り返しループを設定させる。

0039

その後、専用回線データ伝送装置2Aにおける試験実行部15Aは、回線切替を実行させるような試験情報を試験情報挿脱部16Aに出力させる。例えば、回線品質異常として取り扱われるような試験パターンを送出する。このような試験情報によって、モデム部10Aは回線異常の検出処理を行なって、バックアップ制御部13A側に異常発生を通知する。上述したように、バックアップ制御部13Aは、保有している切替許可フラグFLGが「切替許可」に設定されているため、ISDN回線4への切替え動作を起動する。

0040

この起動によってターミナルアダプタ部11AからのISDN回線4側への発呼が行なわれ、着呼を検出した対向する専用回線データ伝送装置2Bのターミナルアダプタ部11Bはそのことをバックアップ制御部13B側に通知する。上述したように、バックアップ制御部13Bは、保有している切替許可フラグFLGが「特殊切替許可」に設定されているため、専用回線3上のキャリア検出がないにも拘らず(ローカルループ試験のために、切替の前提となる専用回線3を利用した通信がないにも拘らず)、ターミナルアダプタ部11Bの着呼に応じたリンク確立動作を実行させる。

0041

専用回線データ伝送装置2Aにおける試験実行部15Aは、回線切替を実行させるような試験情報を出力させた後、所定時間後に、バックアップ制御部13A又はターミナルアダプタ部11Aからリンク確立状態取込み、回線切替が正常に実行されたか否かを認識する。このようにして、回線切替の正常性を確認するローカルループ試験が終了すると、試験実行部15Aは、バックアップ制御部13A内に保有されている切替許可フラグFLGを「切替許可」を維持させたまま、対向する試験実行部15Bに試験終了を通知してバックアップ制御部13B内に保有されている切替許可フラグFLGを「切替許可」に復帰させる。

0042

因に、専用回線データ伝送装置2Bのバックアップ制御部13B内に保有されている切替許可フラグFLGを「切替許可」のままで、又は、フラグを用いることなく、回線切替の正常性を確認するローカルループ試験を実行しようとすると、専用回線3上のキャリア検出がないので(ローカルループ試験のために、切替の前提となる専用回線3を利用した通信がないので)、着呼に応じたリンク確立動作がターミナルアダプタ部11Bによって実行されず、常に、回線切替失敗という結果が得られる。

0043

以上のように、上記実施例によれば、試験実行部がバックアップ制御部によるバックアップ動作の実行、非実行を制御できるようにしたので、試験途中におけるバックアップ回線への切替を阻止したい場合には阻止できるようになり、また、バックアップ回線の切替が必要な試験であれば切替を実行できるようになり、ダイヤルバックアップ機能の存在に拘らず、試験を適切に実行できて試験時の回線状態等を正確に反映させた試験結果を得ることができる。

0044

なお、上記実施例においては、ループ試験指令をネットワーク管理装置が出力するものを示したが、データ端末がループ試験指令を送出するデータ伝送システムにも本発明を適用することができる。

0045

また、上記実施例においては、ネットワーク管理装置と接続している専用回線データ伝送装置がループ試験の制御側となる場合を説明したが、ネットワーク管理装置に接続されていない専用回線データ伝送装置が制御側となって実行するループ試験に対しても、本発明を適用することができる。

0046

さらに、上記実施例においては、バックアップ制御部の切替許可フラグの操作は、同一の専用回線データ伝送装置内の試験実行部ができるものを示したが、対向する専用回線データ伝送装置の試験実行部ができるようにしても良い。特許請求の範囲の文言は、この場合を含むか明確ではないが、特許請求の範囲に記載の発明は、この場合を含むものとする。

0047

さらにまた、本発明は、テスト実行部がバックアップ制御部の切替動作の許可、禁止をループ試験の種類によって制御し得ることに特徴を有し、そのため、ループ試験の種類は上記実施例のものに限定されない。例えば、リモート側のデータ端末で折返すようなループ試験時に、試験実行部がバックアップ制御部の切替動作の許可、禁止を制御するようにしても良い。また、ループ試験の種類によっては、一方の専用回線データ伝送装置内の切替許可フラグのみを操作するようにしても良い(特許請求の範囲の表現はこの場合をも含むものとする)。

発明の効果

0048

以上のように、本発明によれば、バックアップ回線を通じた伝送に切替えるための主伝送回線の異常に基く切替要件の成立時に、バックアップ回線を通じた伝送に切替るか否かを規定する切替許可情報の格納部を各バックアップ制御部内に設け、各バックアップ制御部が、格納されている切替許可情報をも参照して切替えの実行、非実行を決定すると共に、指令されたループ試験の種類に応じて、そのループ試験の開始前及び又は終了後に、各バックアップ制御部内の切替許可情報格納部に格納されている切替許可情報の内容を操作する切替許可情報操作部を、各試験実行部内に設けたので、ループ試験途中におけるバックアップ回線への切替を阻止したい場合には阻止でき、また、バックアップ回線の切替が必要なループ試験であれば切替を実行でき、ダイヤルバックアップ機能の存在に拘らず、ループ試験で適切に実行できてループ試験時の回線状態等を正確に反映させた試験結果を得ることができるようになる。

図面の簡単な説明

0049

図1実施例の構成を示すブロック図である。
図2従来の構成を示すブロック図である。
図3実施例のバックアップ制御部の処理フローチャートである。
図4実施例の試験実行部の処理フローチャートである。

--

0050

1A、1B…データ端末(DTE)、2A、2B…専用回線データ伝送装置(DCE)、3…専用回線、4…ISDN回線(バックアップ回線)、12A、12B…使用回線切替部、13A、13B…バックアップ制御部、13A−1、13B−1…切替許可フラグ格納部、15A、15B…試験実行部、15A−1、15B−1…切替許可フラグ操作部。

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