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課題

電力系統に接続された同期機に対し、特定次数系統高調波電流吸収能力を与える如く機能する励磁制御装置の提供を目的とする。

解決手段

変流器7の検出信号中の6n±1次の3相高調波電流を高調波検出器4aで選択的に通過させ、この通過信号回転座標変換回路4bにて系統基本波角周波数で回転する回転座標系の直交2軸上の成分として3相/2相変換すると共に,前記6n±1次3相高調波電流と同一振幅且つ逆相の同期機電機子電流を発生し得る同期機励磁電流としての6n次高調波電流値を前記回転座標系上の直交2軸成分として演算し、この6n次高調波電流信号を6n次高調波フィルタを介して取り出し、これを電力増幅器4dにより増幅して所要の同期機励磁電流とする。

概要

背景

従来のこの種の励磁制御装置としては、その制御対象である同期機励磁巻線に対し、同期機出力電圧における基本波成分がその所定値となる如く制御された直流電流通電させるものが知られている。

概要

電力系統に接続された同期機に対し、特定次数系統高調波電流吸収能力を与える如く機能する励磁制御装置の提供を目的とする。

変流器7の検出信号中の6n±1次の3相高調波電流を高調波検出器4aで選択的に通過させ、この通過信号回転座標変換回路4bにて系統基本波角周波数で回転する回転座標系の直交2軸上の成分として3相/2相変換すると共に,前記6n±1次3相高調波電流と同一振幅且つ逆相の同期機電機子電流を発生し得る同期機励磁電流としての6n次高調波電流値を前記回転座標系上の直交2軸成分として演算し、この6n次高調波電流信号を6n次高調波フィルタを介して取り出し、これを電力増幅器4dにより増幅して所要の同期機励磁電流とする。

目的

上記に鑑みこの発明は、電力系統に接続された同期機に対して、この電力系統に発生した特定次数高調波電流の吸収能力を与える如く機能する励磁制御装置の提供を目的とするものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

電力系統における高調波発生源並列状態にてこの電力系統に接続された三相回転界磁形同期機に対して、これら両者の接続位置における系統電流中の所定次数高調波電流の吸収を行わせる如く、その基本波電圧及び高調波電流吸収に要する高調波電圧両者の誘起に関する所要励磁をなす前記同期機励磁制御装置であって、前記高調波電圧の生成に関して、前記同期機の励磁極の位置に連動する同期機回転軸回転位相検出信号と前記の如き接続位置における系統電流の検出信号とをその入力信号となし、前記の所定次数高調波電流と同一振幅を有し且つ逆相関係にある同期機電機子電流を得るに要する同期機励磁電流の値を前記の回転軸回転位相を基準として演算する如く回路構成したことを特徴とする同期機の励磁制御装置。

請求項2

請求項1記載の同期機の励磁制御装置において、前記の高調波電流吸収に関する同期機励磁電流所要値の演算を、前記所定次数高調波電流の3相分検出信号を前記電力系統の基本波角周波数で回転する回転座標上の直交2軸成分として3相/2相変換し、この2軸上各成分の逆相成分ベクトル和比例値を以てその振幅とし前記回転座標上を前記所定次数高調波の角周波数と次数1の差を有する角周波数で回転する高調波電流として、前記回転座標変換部において行うことを特徴とする同期機の励磁制御装置。

請求項3

請求項2記載の同期機の励磁制御装置において、前記回転座標変換部の出力信号を受けその振幅と位相の両者を記憶すると共に、この記憶値に対し、所定の時間間隔順次演算される前記変換部出力信号の振幅と位相の両者をそれぞれ加算して前記信号記憶値の修正をなす積分処理部と、この修正された前記変換部出力信号の1周期分の波形を記憶すると共にその波形記憶内容が前記回転位相検出信号に同期して読み出される波形メモリ部と、この波形メモリ部の出力信号を受けるD/A変換器と、を設け、この変換器の出力信号を以て前記の高調波電流吸収に関する同期機励磁電流所要値となすことを特徴とする同期機の励磁制御装置。

請求項4

請求項3記載の同期機の励磁制御装置において、前記系統電流検出信号からの前記所定次数高調波電流の分離検出を、A/D変換された前記の系統電流検出信号と回転位相検出信号とを入力としこの回転位相信号を基準として所要の展開演算をなすフーリエ変換部において行う、ことを特徴とする同期機の励磁制御装置。

請求項5

請求項1記載の同期機の励磁制御装置において、前記同期機の吸収対象となす所定次数高調波電流を前記電力系統の基本波に対する6n±1次の高調波電流とし、前記の所要励磁電流を6n次の高調波電流とすることを特徴とする同期機の励磁制御装置。

技術分野

4)請求項4の発明による如く、前記同期機励磁電流所要値演算において、前記系統電流における所定次数高調波電流分離検出を、A/D変換された信号によるマイクロコンピュータ上のフーリエ変換操作により行うことにより、検出精度の向上と、所要回路構成小形化を図ることが出来る。

背景技術

0001

この発明は、交流系統連係された同期機に対しこの交流系統の基本波重畳された特定次数高調波吸収機能を与える励磁制御装置に関する。

発明が解決しようとする課題

0002

従来のこの種の励磁制御装置としては、その制御対象である同期機の励磁巻線に対し、同期機出力電圧における基本波成分がその所定値となる如く制御された直流電流通電させるものが知られている。

0003

しかしながら、電力系統に接続され且つ前記の如き従来の励磁制御装置により制御された同期機においては、前記系統に発生した高調波電流に対する吸収機能は無く、前記同期機の電機子巻線には流入した高調波電流に対応した高調波電圧が発生してその出力電圧を歪ませると共に、前記の同期機を含め前記電力系統に接続された他の機器にも系統電圧の歪みに起因する逆相電流を流入させ、これら各機器において過熱出力不足等の異常状態を発生させる恐れがある。

課題を解決するための手段

0004

上記に鑑みこの発明は、電力系統に接続された同期機に対して、この電力系統に発生した特定次数高調波電流吸収能力を与える如く機能する励磁制御装置の提供を目的とするものである。

0005

上記の目的を達成するために、この発明の同期機の励磁制御装置において、
1)請求項1の発明は、電力系統における高調波発生源並列状態にてこの電力系統に接続された三相回転界磁形同期機に対し、これら両者の接続位置における系統電流中の所定次数高調波電流の吸収を行わせる如く、その基本波電圧及び高調波電流吸収に要する高調波電圧両者の誘起に関する所要の励磁をなす前記同期機の励磁制御装置であって、前記高調波電圧の生成に関して、前記同期機の励磁極の位置に連動する同期機回転軸回転位相検出信号と前記の如き接続位置における系統電流の検出信号とをその入力信号とし、前記所定次数高調波電流と同一振幅を有し且つ逆相関係にある同期機電機子電流を得るに要する同期機励磁電流の値を前記の回転軸回転位相を基準として演算する如く回路構成するものとする。

0006

2)請求項2の発明は、請求項1の発明による同期機の励磁制御装置において、前記の高調波電流吸収に関する同期機励磁電流所要値の演算を、前記所定次数高調波電流の3相分の検出信号を前記電力系統の基本波角周波数で回転する回転座標上の直交2軸成分として3相/2相変換し、この2軸上各成分の逆相成分ベクトル和比例値を以てその振幅とし前記回転座標上を前記所定次数高調波の角周波数と次数1の差を有する角周波数で回転する高調波電流として、前記回転座標変換部において行うものとする。

0007

3)請求項3の発明は、請求項2記載の同期機の励磁制御装置において、前記回転座標変換部の出力信号を受けその振幅と位相の両者を記憶すると共に、この記憶値に対し、所定時間間隔順次演算される前記変換部出力信号の振幅と位相の両者をそれぞれ加算して前記信号記憶値の修正をなす積分処理部と、この修正された前記変換部出力信号の1周期分の波形を記憶すると共にその波形記憶内容が前記回転位相検出信号に同期して読み出される波形メモリ部と、この波形メモリ部の出力信号を受けるD/A変換器と、を設け、この変換器の出力信号を以て前記の高調波電流吸収に関する同期機励磁電流所要値となすものとする。

0008

4)請求項4の発明は、請求項3記載の同期機の励磁制御装置において、前記系統電流検出信号からの前記所定次数高調波電流の分離検出を、A/D変換された前記の系統電流検出信号と回転位相検出信号とを入力としこの回転位相信号を基準として所要の展開演算をなすフーリエ変換部において行うものとする。
5)請求項5の発明は、請求項1記載の同期機の励磁制御装置において、前記同期機の吸収対象となす所定次数の高調波電流を前記電力系統の基本波に対する6n±1次の高調波電流とし、前記の所要励磁電流を6n次の高調波電流となすものとする。

0009

因みに、一般に、三相回転界磁形同期機の界磁巻線を基本波角周波数に対する6n次の高調波回転磁界で励磁すれば、前記同期機の電機子巻線には6n±1次の高調波が発生する。また、電力系統に接続され平衡状態にある前記同期機に対し、前記系統に発生した6n+1次の高調波は前記同期機中に正方向の回転磁界を形成し、6n−1次の高調波は前記同期機に負方向の回転磁界を形成し、これらの回転磁界は前記同期機の固定子電機子)側から見ればそれぞれ6n+1次と6n−1次の回転磁界であるが、回転子回転界磁)側から眺めればそれぞれ6n次の正方向或いは負方向の回転磁界となり、前記回転子巻線に6n次の高調波を発生させる。

0010

従って、前記同期機の界磁巻線を6n次の高調波電流で励磁して得た回転磁界により前記同期機の電機子に発生させる6n+1次又は6n−1次の高調波を、前記の系統側高調波と振幅が等しく且つ逆位相の状態にある高調波となす如く、前記界磁巻線に加える6n次高調波電流の振幅と通電位相とを制御すれば、前記の系統側6n±1次の各高調波消滅を図ることが出来る。

0011

上記に従い、この発明による励磁制御装置は、電力系統に接続された三相回転界磁形同期機の界磁巻線を6n次の高調波電流で励磁しその電機子巻線に発生させた6n±1次の高調波電圧又は高調波電流が、前記系統に発生した6n±1次の高調波電圧又は電流と振幅が等しく逆位相の状態となる如く、前記の界磁巻線に通電する高調波電流を制御するものである。

0012

なお、前述の基本波角周波数で回転する回転座標上への6n±1次高調波電流の3相/2相座標変換と、この変換結果に従う所要の高調波励磁電流の演算とは下記の各演算式に従って行われるものである。今、三相回転界磁形同期機による吸収対象をなす電力系統における高調波電流成分を、前記の6n±1次高調波電流中のn=1の場合の5次及び7次の高調波電流となし、3相のa,b,c各相に対応する高調波電流をiah,ibh,ichとすれば、それぞれ下記の式(1)により規定される。

0013

0014

ここに、I5 とI7 とはそれぞれ5次と7次各高調波電流の波高値、∠I5 と∠I7 とはそれぞれ前記電流I5 とI7 の対応する高調波電圧に対する位相角、ωは基本波角周波数である。また、前記の各高調波電流iah,ibh,ichは、基本波角周波数ωで回転する回転座標系における直交するd,q両軸からなる座標上に下記の行列式(2)の如く3相/2相変換される。

0015

0016

ここに、idhとiqhとはそれぞれ前記回転座標系に変換された電流ベクトルのd軸成分とq軸成分とを示す。また、式(2)における時間tの原点を、前記同期機の回転子(界磁)のd軸と固定子(電機子)a相巻線軸とが一致した瞬間となすならば、式(2)に従い式(3)の如く座標変換される。

0017

0018

また、式(3)は式(4)の如く書き直すことが出来る。

0019

0020

ここに、id6(idh,h=6)とiq6(iqh,h=6)とはそれぞれ前記回転座標系上の6次高調波電流ベクトルのd軸成分とq軸成分とを示す。一方、前記回転座標上において、そのd,q両軸成分をそれぞれifd,ifqとする界磁電流if により発生しそのd,q両軸成分をそれぞれidg,iqgとする前記同期機の電機子電流ig は、下記の式(5)の如くなる。

0021

0022

ここに、Kは前記同期機における界磁巻線と電機子巻線との巻数比である。また、前記同期機の電機子電圧には波形歪みが生じないものとする。今、上記の式(4)の如く集約された系統高調波電流を前記同期機により吸収するためには、idg+idh=0及びiqg+iqh=0の両関係式に従い、下記の式(6)が成り立てば良いことになる。

0023

発明を実施するための最良の形態

0024

即ち、式(6)に従う6次高調波電流を所要電流として前記同期機の界磁巻線を励磁するならば、式(1)〜(4)で示される如き前記電力系統における5次と7次の両高調波電流の消滅、換言すれば前記同期機による吸収,を図ることが出来る。

0025

以下この発明の実施例を図1ないし図7の各回路図に従って説明する。なお、前記各図においては同一機能の構成要素に対しては同一の表示符号を付している。ここに、図1は請求項の1と2と5の各項に従うこの発明の第1の実施例を示し,図2は請求項の1と3と4と5との各項に従うこの発明の第2の実施例を示すものであって、何れも同期機の吸収対象電流を6n±1次の系統高調波電流とした場合の6n次高調波励磁電流の形成を行う励磁制御装置の回路図である。

0026

また、図3図1図2とにおける回転座標変換回路の回路図、図4図3における移相器の回路図、図5基本波形成用励磁系の回路図、図6図5に示す基本波形成用の励磁系と図1又は図2に示す高調波励磁系の両者を総合した三相回転界磁形高調波吸収用同期機に対する総合の励磁系回路図、図7は前記両励磁系出力による励磁合成系の回路図、をそれぞれ例示するものである。

0027

先ず図1において、1は三相回転界磁形高調波吸収用同期機、1aは同期機1の固定子部における電機子巻線、1bは同期機1の回転子部における高調波回転磁界形成用の界磁巻線である。また、2は電力系統、3は電力系統2に接続された高調波発生源である。なおig は同期機1の電機子電流、ih は高調波発生源3の出力電流である。

0028

次に、4は同期機1をその制御対象とする6n次高調波励磁電流形成用の励磁制御装置であり、同期機1の励磁極位置に連動する回転軸の回転位相センサ6と高調波発生源3の出力電流を検出する変流器7両者の検出信号をその入力とし、同期機1に対する所要の6n次高調波励磁電流を供給するものであり、6n±1次高調波検出器4aと、回転座標変換回路4bと、6n次高調波フィルタ4cと、電力増幅器4dとから構成される。

0029

ここに、高調波検出器4aは、変流器7の検出する高調波発生源3の3相出力電流中の6n±1次の両高調波電流を選択的に通過させる帯域濾波機能を有するものであり、その出力状態はn=1とした場合、式(1)の示す如くなる。また、回転座標変換回路4bは、アナログ乗算器加算器とで構成されるものであり、式(1)の如き高調波発生源3の3相出力電流中の6n±1次の高調波電流を、前記電力系統の基本波角周波数で回転する回転座標系の直交するd−q2軸上の成分として3相/2相変換するものであり、前記の回転位相センサ6による正弦波状の位相検出信号を受け式中の時間tの原点を前記同期機の回転界磁のd軸と電機子のa相巻線軸とが一致した瞬間となし、式(2)〜(5)の如き演算を行い(n=1の場合)、所要の同期機励磁電流に関し式(6)に示す如き結果を出力するものである。

0030

また、6n次高調波フィルタ4cは、式(6)に示す回転座標変換回路4bの出力における所要の6n次高調波電流を選択的に通過させる帯域濾波機能を有するものであり、この高調波フィルタ4cの出力は電力増幅器4dにより増幅され、同期機1に対する所要の6n次高調波励磁電流となり、前記の界磁巻線1bに供給される。

0031

なお、式(5)或いは(6)における係数Kは、前記変換回路4b或いは電力増幅器4dにおけるゲイン調整により適値選定される。上記の如く、図1に示す回路構成において、同期機1による6n±1次系統側高調波電流の吸収制御は、高調波検出器4aによる6n±1次高調波電流の選択量を可変設定値となす一種フィードホォワード制御をなすものであり、電力系統における所要高調波吸収の未達成分の有無確認は行われない。

0032

因みに、図3は回転座標変換回路4bの回路図であり、図4図3中に示される移相器の回路図である。図3において、PS1 〜PS9 はその入出力信号間に所定の位相差(図示時、30度)を形成させる移相器、MP1 〜MP6 はその入出力2信号間の乗算を行うアナログ式乗算器、AD1 とAD2 とはその入出力信号間の加算を行うアナログ式の加算器である。

0033

回転座標変換回路4bは、前記の如き各要素により図3の如く構成され、前記各式(2)〜(5)に従う演算を行い所要の6次高調波電流ベクトルのd軸成分id6とq軸成分iq6とを出力するものである。また、図4において、A1 とA2 とは、その入力インピーダンス増幅度が何れもが極めて大なる増幅器であり、R1 とR3 とは各々前記増幅器A1 とA2 とに対する入力抵抗であり、抵抗R2 とコンデンサCの組合せ及び抵抗R4 は各々前記増幅器A1 とA2 とに対する帰還インピーダンス回路をなし、前記各増幅器と共に演算増幅回路を形成するものである。ここに、前記各抵抗及びコンデンサの定数選定により、入出力信号間に所定の位相差(図3に対応し30度)を発生させるものである。

0034

次に図2は、この発明の第2の実施例を示すものであり、高調波電流検出用の変流器の設置位置と励磁制御装置の回路構成とにおいてこの発明の第1の実施例を示す前述の図1と異なるものである。図2において、変流器8は高調波発生源3の出力電流ih と同期機1の電機子電流ig とを合成した負荷電流it の検出用として設置される。

0035

また、5は前記の同期機1をその制御対象とする励磁制御装置であり、同期機1の励磁極位置に連動する回転軸の回転位相センサ6と変流器8両者の検出信号を入力として前記同期機に対する所要の励磁電流を供給するものであり、前記の両入力信号に対するA/D変換器5fと、高調波検出部5gと、回転座標変換部5hと、積分処理部5iと、波形メモリ部5mと、PLL回路5jと、アドレスカウンタ5kと、D/A変換器5nと、電力増幅器5pとから構成されるものであり、特に前記の各部5g,5h,5iはマイクロコンピュータ内において処理される。

0036

ここに、高調波検出部5gはフーリエ変換回路を構成するものであり、A/D変換器5fを経由して変換された変流器8の検出信号を回転位相センサ6による位相信号を基準としてフーリエ変換し、前記負荷電流it 中の6n±1次高調波電流信号を選択的に検出する帯域濾波器として機能するものである。また、回転座標変換部5hは、図1に示す前述の回転座標変換回路4bと同一機能を有し、同期機1の励磁に要する6n次高調波if の振幅と位相両者の演算を行うものである。

0037

また、積分処理部5iは、回転座標変換部5hが現在送出している前記6n次高調波の振幅と位相両者のデータを記憶し、これらの記憶データに対して、前記変換部5hが以後順送出する前記の振幅と位相両者のデータを加算してデータ修正を順次行うと共に、これらの修正データにより前記の6n次高調波電流ifの1周期分の波形を式(6)に従って合成するものである。

0038

波形メモリ部5mには、積分処理部5iからの前記の合成された波形データが書き込まれる。以後、前記波形メモリ部から、回転位相センサ6による回転位相信号とPLL同期したアドレスカウンタ5kにより指定されたアドレス読み出し、これをD/A変換器5nに入力してアナログ波形信号に変換し、更に、電力増幅器5pにより電力増幅する。

0039

ここに、電力増幅器5pの出力は所要の同期機励磁電流となり、前記界磁巻線1bに供給されることになる。なお、式(5)或いは(6)における係数Kは、前記k変換部5h或いは電力増幅器5pにおけるゲイン調整により適値に選定される。上記の如く、図2に示す回路構成において、同期機1による6n±1次系統側高調波電流の吸収制御は、積分処理部5iの機能により、高調波吸収の未達成分の積分量となる迄継続されるフィードバック制御をなすものとなる。

0040

次に図5は、前記の同期機1における基本波電圧形成用の直流励磁電流を形成する励磁系の回路図である。図5において、10は基本波励磁用の励磁制御装置であり、11の電圧設定器による基本波電圧設定値と計器用変圧器12により検出された同期機1の基本波出力電圧との偏差をAVR自動電圧調整器)に入力し、このAVRの出力する制御指令信号により,例えば混合ブリッジを形成するサイリスタゲート制御を行って励磁電圧VDCを出力し、この電圧VDCにより同期機1の界磁巻線に所要の励磁電流を通電し、同期機1の基本波出力電圧を電圧設定器11の指定する電圧に維持するものである。

0041

また図6は、前記三相回転界磁形高調波吸収用の同期機1に対する前記基本波形成用励磁系と前記高調波励磁系の両者を総合した励磁系の回路図であり、前記の図1又は図2図5とに示す両励磁系に対して、励磁合成部20を加え、更に、同期機1の回転子上に設けられた三相平衡巻線を以て界磁巻線1cとした状態を示すものである。

0042

ここに、励磁合成部20は、チョークコイル21と、前記の励磁制御装置4或いは5の高調波出力電圧VAC0 を受けてこれを電圧VAC1 とVAC2 とに分離出力する出力変圧器22と、移相コンデンサ23と、共振コンデンサ24とから構成され、前記界磁巻線1cの一相分巻線には前記励磁制御装置10の出力励磁電圧VDCをチョークコイル21を介して印加すると共にこの電圧VDCに並列に,前記高調波出力電圧VAC2 を共振コンデンサ24を介して同一界磁巻線に印加し、更に、前記の界磁巻線1cの残りの二相分巻線には前記の高調波出力電圧VAC1 を移相コンデンサ23を介して印加する如く回路構成をなしたものである。

0043

また図7は、前記の基本波及び高調波両励磁系出力による励磁合成状態図6における励磁合成部20に対応して示す励磁合成系の回路図であり、図示の如く、例えば、前記の界磁巻線1cのU相巻線を同期機1の基本波電圧形成用の直流励磁巻線として使用する。また、同期機1の6n次高調波電圧形成のため、高調波励磁電圧VAC2 を共振コンデンサ24を介して界磁巻線1cのU相巻線に印加すると共に、高調波励磁電圧VAC1 を移相コンデンサ23を介して界磁巻線1cのV相巻線とW相巻線との直列巻線に印加している。

0044

上記構成においてチョークコイル21は前記高調波電圧VAC2 の直流励磁系へへの流入を阻止し、共振コンデンサ24は界磁巻線1cのU相巻線リアクタンス共振して前記の電圧VAC2 に対する入力インピーダンスの最小化と位相遅れの回避とを図り、更に、移相コンデンサ23は前記の電圧VAC1 を90度の位相進め状態となすものである。

0045

ここに、界磁巻線1cのU相巻線と,V相−W相の直列巻線とはその磁束形成状態において直交状態をなし、この状態の両巻線にそれぞれ90度の位相差を有する電圧VAC2 と移相された電圧VAC1 とを電圧比1/31/2 の状態にて印加することにより、三相平衡巻線をなす界磁巻線1cにより、その回転速度を6nfとする回転磁界が発生し、この回転磁界を受けて前記の同期機1の電機子巻線には所要の6n次高調波電圧が形成される。

図面の簡単な説明

0046

この発明によれば、電力系統における高調波の発生源と並列状態にてこの電力系統に接続された三相回転界磁形同期機に対し、前記電力系統電流中の所定次数高調波電流の吸収を行わせる如く、その基本波電圧及び高調波電流吸収に要する高調波電圧両者の誘起に関する所要の励磁をなす前記同期機の励磁制御装置における前記高調波電圧の生成に関して、
1)請求項1の発明による如く、前記同期機の回転軸の回転位相検出信号と、前記系統電流検出信号とをその入力信号とし、前記の所定次数高調波電流と同一振幅を有し且つ逆相関係にある同期機電機子電流を得るに要する同期機励磁電流の値を前記の回転軸回転位相を基準として演算し、この演算された高調波電流を以て前記の同期機の励磁電流となす如く回路構成することにより、その励磁制御を介し,同期機による系統電流中の所定次数高調波電流の吸収が基本的に可能となり、また、
2)請求項2の発明による如く、前記の同期機励磁電流所要値の演算を、回転座標変換部において、前記電力系統の基本波の角周波数で回転する回転座標系の直交2軸座標上の演算として行うことにより、所要演算が極めて簡素化されることになり、また、
3)請求項3の発明による如く、前記同期機励磁電流所要値の演算において、請求項2における回転座標変換部の出力信号,即ち前記励磁電流所要値が、前記同期機による所定次数の系統高調波電流の吸収が完了する迄、積分処理部において順次修正処理されることにより、所要の系統高調波電流吸収動作が極めて高度に行い得る様になり、また、

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0047

図1この発明の第1の実施例を示す同期機高調波励磁用の励磁制御装置回路図
図2この発明の第2の実施例を示す同期機高調波励磁用の励磁制御装置回路図
図3図1図2両図における回転座標変換回路の回路図
図4図3における移相器の回路図
図5同期機基本波励磁用の励磁制御装置回路図
図6同期機に対する総合励磁系回路図
図7同期機に対する励磁合成系回路図

0048

1高調波吸収同期機(三相回転界磁形)
1a 同上同期機の電機子巻線(固定子部)
1b、1c 同上同期機の界磁巻線(回転子部)
2電力系統
3高調波発生源
4励磁制御装置(高調波励磁用)
4a 6n±1次高調波検出器
4b回転座標変換部
4c 6n次高調波フィルタ
4d電力増幅器
5 励磁制御装置(高調波励磁用)
5f A/D変換部
5g 6n±1次高調波検出器(フーリエ変換部)
5h 回転座標変換部
5i積分処理部
5jPLL回路
5kアドレスカウンタ
5m波形メモリ部
5n D/A変換部
5p 電力増幅器
6回転位相センサ
7変流器
8 変流器
10 励磁制御装置(基本波励磁用)
11電圧設定器
12 (計器用)変圧器
13 (励磁電源用)変圧器
20励磁合成部
21チョークコイル
22出力変圧器
23移相コンデンサ
24共振コンデンサ
A増幅器(A1 ,A2 )
AD加算器(AD1 ,AD2 )
AVR自動電圧調整器
PS移相器(PS1 〜PS9 )
MP乗算器(MP1 〜PS6 )

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