図面 (/)

この項目の情報は公開日時点(1996年9月10日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (0)

図面はありません

課題

本発明はパータッシス毒素無毒化方法を提供することを目的とする。

解決手段

本発明のパータッシス毒素の無毒化方法はパータッシス毒素を通常の無毒化剤により無毒化するにあたり、上記無毒化をpH8.3〜11.6の炭酸塩緩衝液中で行うことを特徴とする。

概要

背景

概要

本発明はパータッシス毒素無毒化方法を提供することを目的とする。

本発明のパータッシス毒素の無毒化方法はパータッシス毒素を通常の無毒化剤により無毒化するにあたり、上記無毒化をpH8.3〜11.6の炭酸塩緩衝液中で行うことを特徴とする。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

パータッシス毒素を通常の無毒化剤により無毒化するにあたり、上記無毒化をpH8.3〜11.6の炭酸塩緩衝液中で行うことを特徴とするパータッシス毒素の無毒化方法。〔請求項2〕 炭酸塩緩衝液はアルカリ金属炭酸水素塩アルカリ金属炭酸塩との混合物である、請求項1に記載の方法。〔請求項3〕 炭酸塩緩衝液は0.025〜0.5Mのモル濃度である、請求項1又は2に記載の方法。〔請求項4〕 該緩衝液は、更に、濃度1重量%未満の界面活性剤を含んでいる、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。

技術分野

−マーチオレート1/10000

0001

本発明は無細胞ワクチンを得ることを目的とするボルデテラ属細菌の蛋白質抗原無毒化に関する。

0002

ボルデテラ属細菌、例えば百日咳菌ボルデテラパータッシス(Bordetellapertusis)、パラ百日咳菌(ボルデテラ・パラパータッシス(Bordetellaparapertusis)及び気管支敗血症菌(ボルデテラ・ブロンキセプチカ(Bordetellabronchiseptica)の培養により、F-HA(線状血球凝集素(FilamentousHemagglutin)を産生し得ることは公知である。また、百日咳菌の培養により蛋白質外毒素:パータッシス毒素[LPF又はLPF-HA(白血球増多症促進因子-血球凝集素:Leukocytosis Promoting Factor Hemagglutin)とも呼ばれる]も生ずる。

0003

ボルデテラ属細菌は公知の病原菌である。特に、百日咳菌は百日咳の病原菌であることまたその工業的培養が百日咳ワクチンの産生に利用されていることは公知である。

0004

また、パータッシス毒素抗原及びF-HAが無細胞の百日咳ワクチンの組成物中で有利に使用し得ることは公知である。

0005

パータッシス毒素の精製は一般にアフィテイークロマトグラフィーによる精製工程を包含している。

0006

アフィニテイークロマトグラフィーの担体からのパータッシス毒素の溶出は、一般に、高濃度の塩及び/又はカオトロピック薬剤又は変性剤例えば塩化マグネシウム尿素チオシアン酸ナトリウム又はカリウムグアニジン塩酸塩などを含んでいる緩衝液によって行われる。しかしながら、これらの物質の存在下において得られた有効成分はそのままではワクチンの調製に利用できない。従って、毒素含有溶出液について、更に、カオトロピック薬剤の完全な除去及び/又は塩濃度の低減を目的とする補足的工程を行わなければならない。この補足的工程は例えば徹底的な透析又はゲル濾過を行うことからなる(例えば米国特許第4,500,639号明細書及び欧州特許出願第0140386号明細書参照)。

課題を解決するための手段

0007

そのほかに、これらの溶出方法の利用には一般に有効成分の部分的かつ非可逆的不溶化が伴う。

0008

本発明は特殊な緩衝溶液を利用するパータッシス毒素の無毒化に関する。この緩衝液を利用することにより、アフィニテイークロマトグラフィー担体からパータッシス毒素を溶出させ得る。該緩衝液を利用することにより単一の工程でかつ高い収率でパータッシス毒素を溶出させ、従って、また精製し得る。更に、上記緩衝液に界面活性剤を添加したものを利用することにより、パータッシス毒素及びF-HAの損失を伴うことなしに、これらを可溶化できる。この緩衝液はまたパータッシス毒素の無毒化(detoxification)法において溶媒役割を果し、アナトキシン溶液中に維持することもできる。

0009

そのほか、通常用いられる緩衝液とは異なって、本発明の特殊な緩衝液はワクチン製剤両立できる。換言すれば、この緩衝液中に溶解している抗原は直接ワクチンの調製に利用できる。

0010

従って、本発明は、パータッシス毒素を通常の無毒化剤により無毒化するにあたり、上記無毒化をpH8.3〜11.6の炭酸塩緩衝液中で行うことを特徴とするパータッシス毒素の無毒化方法を提供することを目的とする。

0011

この種の緩衝液は従来の方法、例えばアルカリ金属(アルカリ金属はナトリウム又はカリウムである)の重炭酸塩炭酸水素塩)と炭酸塩との混合物水溶液を調製するか又はアルカリ金属(ナトリウム又はカリウム)水酸化物の水溶液とアルカリ金属炭酸水素塩の水溶液との混合により調製し得る。

0012

炭酸塩緩衝液のモル濃度は0.025〜0.5Mであること、また、pHは8.3〜11.6であるとが望ましい。

0013

本発明に用いられる炭酸塩緩衝液は、更に、界面活性剤例えばトウィーン80(Tween 80、ポリオキシエチレン(20)モノオレイン酸ソルビタン商品名)のごとき非イオン系界面活性剤を含むこともできる。

0014

一般的には、沈殿又は凍結乾燥品の形の生成物(パータッシス毒素又はF-HA)を可溶化するためには、必要ならば、界面活性剤を含んでいる緩衝液を用いることが望ましい。その場合、緩衝液中の界面活性剤の濃度は通常、1重量%未満、多くの場合、0.5重量%未満である。パータッシス毒素の溶出に関しては界面活性剤を含有していない炭酸塩緩衝液を用いることが望ましい。

0015

本発明に従って炭酸塩緩衝液を用いることにより以下に述べる通りの利点が得られる。

0016

炭酸塩緩衝液はアフィニテイー・クロマトグラフィー担体からパータッシス毒素を溶出させることができる。クロマトグラフィーにかける液体はボルデテラ属細菌培地上澄液でもよく、パータッシス毒素が富化されているフラクションでもよい。

0017

無細胞ワクチンにおいてはパータッシス毒素を使用する場合には、予め無毒化処理例えばホルモール又はグルタルアルデヒドを用いる処理を行う必要があることは公知である。無毒化は特にマウスリンパ球増多症導入の効果、ヒスタミンに対する鋭敏化ADP-リボシルトランスフェラーゼ活性、CH0(チャイニーズハムスター卵巣細胞に及ぼす細胞病原効果などを排除することを目的とする。

0018

この種の無毒化、例えばホルモールによる無毒化は毒素を不溶化し、これが均質な精製された調剤の取得を困難にする(例えば米国特許第4455297号明細書参照)。

0019

場合により界面活性剤を添加した炭酸塩緩衝液を使用することにより、溶液中での無毒化処理の実施及び得られたアナトキシンを溶液中に維持することが可能になる。

0020

最後に、前述した通り、アナトキシン・パータッシスの炭酸塩緩衝液中の溶液は、直接、無細胞ワクチンの調製に使用し得る。

0021

更に、炭酸塩緩衝液(場合によりトウィーン80のごとき非イオン系界面活性剤を添加したもの)はF-HAを溶液とするのに有利に作用する。

0022

ボルデテラ属細菌の培地中で生成する蛋白質抗原は、培地上澄液又はパータッシス毒素が富化されているフラクションを、パータッシス毒素を固定し得るクロマトグラフィー固体担体と接触させ、次に毒素を該固体担体から、pH8.3〜11.6の炭酸塩緩衝液により溶出することにより精製し得る。

0023

特殊な実施形式においては、pHを6〜8、望ましくは7に調節した後に、培地上澄液又はパータッシス毒素が富化されているフラクションを、パータッシス毒素に対して親和力のあるグリコプロテイン、特に、アシアログリコプロテイン(例えばアシアロフェチュイン)を固体クロマトグラフィー担体に結合したものと接触させる。使用するクロマトグラフィー担体の量は出発溶液容積及び/又は精製すべきフラクション中のパータッシス毒素の濃度によって変動する。接触は2〜30℃のカラム内温度において行われる。

0024

パータッシス毒素に対して親和力のあるグリコプロテインは公知である:例えばハプトグロビン、フェチュインなどが挙げられる。しかしながら、アフィニテイー・クロマトグラフィーを、予め脱シアル酸(desialylation)処理を施したこれらの蛋白質に行うことが好ましい;この脱シアル酸処理は公知の方法に従って穏和な酸性加水分解によって行われる(例えばSpiro ほか、J.Biol.chem.1974,249,5704-5717参照)。

0025

グリコプロテイン又は脱シアル酸処理したグリコプロテイン(アシアログリコプロテイン)の結合(coupling)は公知の方法に従って行うことができる。担体はアフィニテイー・クロマトグラフィーにおいて通常用いられる従来の任意の固体担体であり得る。

0026

担体は特にセルロース誘導体架橋デキストランアガロースゲル又はセファロース4B(Sepharose-4B)などの多糖類(polyosidique)誘導体又はIBF社(Industrtie Biologique Rrancaise)から市販のトリアクリル(Trisacryl)などのアクリル誘導体基質の担体である。

0027

グリコプロテインは例えばCNBrで活性化された担体を用いて担体上に固定できる。

0028

担体はまた架橋DEAEデキストラン被覆した多孔質シリカ担体であり得る。例えばDEAEデキストランで被覆したスフェロシル(Spherosil)が使用できる。

0029

溶出後、パータッシス毒素は、例えば飽和濃度の50〜80%の硫酸アンモニウムにより沈殿させるか又は直接に無毒化工程で処理することができる。

0030

かくして精製した毒素は硫酸アンモニウムを用いて生成させた沈殿又は凍結乾燥品の形で保存し得る。沈殿又は凍結乾燥品はトウィーン80のごとき界面活性剤を約0.05〜0.5%の最終濃度で含有し得る、pH8.3〜11.6のかつモル濃度が25mMを越える炭酸塩緩衝液、望ましくはトウィーン80を0.05%含有する、pH9.6、100mMの炭酸塩緩衝液(以下、緩衝液CTWという)に溶解させることができる。

0031

残存硫酸アンモニウム又は凍結乾燥担体を除去する目的で、温度2〜30℃の倍数の容積の同じ緩衝液に対して、溶液の透析を4〜72時間の持続時間行う。緩衝液の組成により完全な可溶化ができる。溶液は孔径0.22μmの膜で濾過できる。これにより、無菌環境中での無毒化工程又は有効成分の完全な可溶化が必要であるか又はこれを容易にする化学的又は生物学的実験の実施を行うことを可能にするという利点が得られる。

0032

パータッシス毒素の無毒化は一般に毒素について用いられる方法と同様にして行われる。本発明によれば、無毒化の方法は上述した通りの炭酸塩緩衝液であって望ましくは、毒素の可溶化と無毒化工程の実施中、該毒素を溶液中に維持することに有利に作用する界面活性剤を含有する炭酸塩緩衝液中において行われる。かくして無毒化工程の収率は100 %に近いものとなる。用いられる無毒化剤は例えばホルモール又はグルタルアルデヒドである。

0033

例えば、温度4〜40℃において行われ得る無毒化の後に、痕跡の無毒化剤の全てを除去する目的で、アナトキシン含有溶液を緩衝液CTW に対して透析にかけることのできる。かくして得られたアナトキシンは溶液中の残留し、孔径0.22μmの滅菌膜で濾過でき、かくして、ワクチン製剤に包含させることができるものとなる。

0034

上記の通り、本発明において使用するための炭酸塩緩衝液はボルデテラ属細菌の培地上澄液から単離される別の蛋白質:H-FAの完全な可溶化を可能にする。

0035

F-HAの可溶化工程における該緩衝液の使用により、パータッシス毒素の場合について述べた種々の利点、即ち、特に有効成分を損失することなしに0.22μm膜での滅菌濾過工程に着手し得るという利点あ得られる。この形でのF-HAは直接ワクチン製剤中に包含させることができる。

0036

例えば硫酸アンモニウムによる沈殿の形で保存されたF-HAはパータッシス毒素について前述した方法に従って再溶解される。沈殿を遠心分離し、緩衝液CTWに溶解し、室温又は4〜8℃の温度で4〜72時間透析する。緩衝液CTWはF-HAを完全に可溶化できる。

0037

本発明はまたアナトキシン・パータッシス及びF-HAから選ばれた有効成分の少なくとも1種を含有しかつ該有効成分が上記の通り炭酸塩緩衝液、特に、緩衝液CTWのごとき界面活性剤を含有する炭酸塩緩衝液中に溶解されている無細胞百日咳ワクチンにも関する。

0038

アナトキシン・パータッシス及びF-HAは炭酸塩緩衝液中の溶液として直接ワクチン製剤中に包含させることができる。ワクチンはアナトキシンを単独で又はアナトキシンとF-HAとの所望の比率の混合物として含有できる。ワクチンの最終pH値を7〜8に修正する目的で緩衝生理学食塩水(緩衝液PBS)若干量濃酸溶液で酸性にしたものを添加する。添加量は製剤中に存在する炭酸塩緩衝液の量及びモル濃度により変動する。その場合、有効成分の濃度は必要量の緩衝液PBSを添加して所望値に修正する。この段階において混合物に他の抗原(例えば、ジフテリア抗原破傷風抗原小児麻痺抗原、血友病抗原等)、メチルチオラート又はフェノキシエタノールのごとき防腐剤及びアルミナゲル又は燐酸カルシウムのごとき添加剤を添加し得る。

0039

以下に本発明の実施例を示す
実施例1(参考例)
アフィニテイー・クロマトグラフィーによるパータッシス毒素の精製
a)パータッシス毒素のアフィニテイー担体への吸着
30リッター発酵槽中で培養した百日咳菌フェーズIの細胞懸濁液の遠心分離及び濃縮後に得られたパータッシス毒素富化フラクションを、流量6ml/cm2/時で、アシアロフェチュインと結合させたSepharose 4Bクロマトグラフィー担体120ml を収容している直径4cmのカラムに通送した。Sepharose 4Bは下記のようにしてアシアロフェチュインと結合させた。

0040

CNBrで活性化したSepharose 4B(Pharmacia社)30gを1mM HCl 6リッター中で約15分間膨潤させた。ついでゲルを1mM HCl 6リッターで3回洗浄した。アシアロフェチュイン1mg/ml、NaHCO3 0.1M及びNaCl 0.5Mを含んでいる溶液400mlをゲルに添加した。

0041

この混合物を+4℃において穏和に攪拌しながら1夜、反応させた。エタノールアミン5M溶液(pH 8.0)125mlを混合物に加えた。室温に4時間保持した後、ゲルを順次、NaCl1Mを含有する0.1M酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.0) 500ml、次にNaCl1Mを含有する50mMトリス−HCl緩衝液(pH7.5) 500mlで洗浄した。この洗浄サイクルを3回反復した。

0042

引続いてゲルを1/10000(w/v)の濃度のマーチオレート(Merthiolate)のごとき防腐剤の存在下で50mMトリス−HCl緩衝液(pH7.5) 500mlで3回洗浄した。

0043

アフィニテイー・クロマトグラフィーにおいて結合剤として用いるアシアロフェチュインは下記のようにして調製した。

0044

フェチュイン(Sigma社フェチュインIII型)の水溶液を0.05N H2SO4により80℃において1時間加水分解した。加水分解後、遊離シアル酸を除去する目的で溶液を複数の蒸留水浴に対して+4℃において24時間透析した。アシアロフェチュイン溶液は排除限界(Seuil de coupure)が10000に等しい膜を備えた限外濾過により濃縮することができた。

0045

シアル酸の除去は加水分解の前又は後の蛋白質上のシアル酸の特殊比色定量により検査した。

0046

b)パータッシス毒素の溶出
ゲルをカラムの2倍の容積の50mMトリス−HCl緩衝液(pH7.5)を使用して、即ち、278nmの紫外線吸収が全く消失するまで洗浄し、次にカラムと同容積の、1MNaClを含有する50mMトリス−HCl緩衝液(pH7.5)で洗浄した。パータッシス毒素は100mM炭酸塩緩衝液(pH9.6) 400mlで溶出した。

0047

炭酸塩緩衝液は下記のようにして調製した。

0048

0.1M NaHCO3溶液500mlに0.1M Na2CO3溶液を最終pH9.5となるまで添加した:添加したNa2CO3溶液は約250mlであった。

0049

かく得られた炭酸塩緩衝液を孔径0.22μmの膜で濾過し、+4℃で保存した。

0050

カラム出口捕集したフラクションの光学的濃度及び赤血球凝集活性を測定した。有効成分含有フラクション、即ち、コレステロールにより抑止されない強い赤血球凝集活性を有するものを捕集した。

0051

引続いて、パータッシス毒素は最終濃度が飽和濃度の70%に相当する硫酸アンモニウムにより沈殿させた。

0052

かくして精製したパータッシス毒素は強いリンパ球増多症を誘発し、マウス1匹当り、0.04μgの投薬量でマウスCFWをヒスタミンに対して鋭敏化させた。CHO細胞上にクラスター生成を誘発する毒素の性能は65000〜260000cpu/μg程度の比活性により特徴づけられる。

0053

物理−化学的検査及び生物学活性(偶発汚染物質、DNA、RNA、糖類の比色法定量;内毒素比率の定量;SDS媒体中又は酸性媒体中の電気泳動など)の結果は、高度に精製された有効成分を含有する均質な最終製剤に有利であるとを示した。 初めの培地上澄液中及び最終沈殿中のパータッシス毒素含有量分析結果は90%を越える精製収率を示した。

0054

実施例2(参考例)
種々の緩衝液中のパータッシス毒素の溶解及びその後の滅菌濾過の比較試験。硫酸アンモニウムによる沈殿の形のパータッシス毒素を2.6mg/ml含有する懸濁液1.2mlを採取し、10000 x gで10分間遠心分離した。上澄液を除き、残渣を緩衝液CTW 4mlに溶解し、同じ緩衝液に対して透析した。毒素溶液を孔径0.22μmの膜で濾過した。濾過の前及び後の溶液の蛋白質濃度ロウリー(Lowry)法に従った定量法により測定した。測定結果は濾過収率(濾過後の毒素の濃度/濾過前の毒素の濃度)x 100;又は緩衝液CTW中の濾過収率を任意に100%とし、これに対して算出した相対百分率で表した。結果を表Iに示す。

0055

ID=000002HE=145 WI=108 LX=0510 LY=0850
実施例3
パータッシス毒素の無毒化
a)ホルモールによる無毒化
硫酸アンモニウムによる沈殿の形のパータッシス毒素を5mg/ml含有する懸濁液2ml(即ち、パータッシス毒素10mg)を10000 x gで15分間遠心分離した。上澄液を除き、残渣を緩衝液CTW 10mlに溶解した。

0056

溶液を緩衝液CTW 2リッターに対して+4℃において一夜透析した。透析の終了時に溶液を孔径0.22μmの膜で濾過した。溶液についてLowryの方法に従って蛋白質定量を行い、緩衝液CTWを加えて蛋白質濃度を0.4mg/mlとした。0.4mg/mlの毒素溶液23mlに、緩衝液CTW中のリシンの1M 溶液1.22ml及びホルモールの37%溶液 0.265mlを加えた。21時間、+4℃に保持した。引続いて痕跡のホルモールの全てを除去する目的で反応混合物を緩衝液CTWに対して+4℃において48時間透析した。引続いてアナトキシンを孔径0.22μmの膜で滅菌濾過した。この形のアナトキシンパータッシスをワクチン製剤中に包含させることができる。

0057

b)グルタルアルデヒドによる無毒化
緩衝液CTW中のパータッシス毒素500mg/mlの溶液を前記の通り調製した。グルタルアルデヒド0.10%を含む緩衝液CTW 5mlを毒素溶液に加えた。

0058

無毒化は+4℃〜40℃の種々の温度で実施できる;グルタルアルデヒドの存在下における毒素の保温時間は温度によって変動する。例えば混合物を+4℃で48時間保持することができる。

0059

保温後に緩衝液CTW中のリシンの1M溶液180μlを混合物に加え、溶液を緩衝液CTWに対して+4℃において48時間透析した。透析後にアナトキシンパータッシスを孔径0.22μmの膜で濾過した。この形でアナトキシンをワクチン製剤中に包含させることができる。

0060

実施例4(参考例)
炭酸塩緩衝液によるF-HAの可溶化
この実施例で使用するF-HAはSATOY,COWELLJ.L.,SATO H.,BURSTYND.G 及びMANCLARK C.R. “Separation and Purification of the Hemagglutins fromBordetella pertusis ”Infect.and Immun,.1983, 41,1,313-320に記載の方法に従って調製した。

0061

F-HAは飽和濃度の70%の硫酸アンモニウムによる沈殿の形で保存した。

0062

a)硫酸アンモニウムによる沈殿の形のF-HA1.2mg/mlの懸濁液25mlを30000 x gで20分間遠心分離した。上澄液を除き、残渣を緩衝液CTW 30mlに溶解した。

0063

溶液を緩衝液CTWに対して+4℃において一夜透析した。溶液を孔径0.22μmの膜で濾過した。F-HAはこの形でワクチン製剤中に包含させることができる。

0064

b)孔径0.22μmの膜での滅菌濾過収率の比較試験
硫酸アンモニウムにより沈殿させたF-HAの5.88mg/ml懸濁液450μlを採取し、10000 x g で10分間遠心分離した。上澄液を除去した。

0065

残渣を緩衝液3mlに溶解し、同じ緩衝液に対して透析した。F-HA溶液を孔径0.22μmの膜で濾過した。濾過の前及び後の溶液の蛋白質濃度をLowryによる定量法により測定し、結果をは濾過収率(濾過後の毒素の濃度/濾過前の毒素の濃度)x 100;又は緩衝液CTW 中の濾過収率を任意に100%とし、これに対して算出した相対的収率で表した。結果を表IIに示す。

0066

ID=000003HE=125 WI=098 LX=0560 LY=1300
実施例5(参考例)
無細胞百日咳ワクチンの調製
精製した抗原−アナトキシンパータッシス及びF-HAを含有している無細胞百日咳ワクチンを下記の方法で調製した。

0067

緩衝液CTW中に溶解した両抗原を別個に孔径0.22μmの膜で濾過して滅菌し、例えばLowryの方法に従って比色定量によりそれらの濃度を測定した。

0068

有効成分をそれぞれ50μg/ml含有している無細胞百日咳ワクチン1リッターを調製する目的で、無菌状態で下記の溶液を混合した。

0069

−緩衝液CTW 中のアナトキシンパータッシス
0.38mg/mlの溶液132 ml
−緩衝液CTW中のF-HAの1.1mg/mlの溶液 46 ml
−50mMHCl含有、緩衝生理学的食塩水(PBS) 202 ml
水酸化アルミニウム溶液(Al 10mg/ml) 20 ml
−マーチオレート1%(w/v)含有PBS 10 ml
−PBS を加えて 1リッター
このワクチン調剤は下記の諸特性を示した:
−アナトキシンパータッシス 50μg/ml
−F-HA 50μg/ml
アルミニウム200μg/ml
−pH 7.6
浸透265mosm/kg

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 東ソー株式会社の「 オートタキシン測定による中枢神経への癌細胞浸潤を検出する方法及び検出試薬」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】オートタキシン測定による中枢神経への癌浸潤を検出する方法を提供する。【解決手段】ヒト脳脊髄液中のオートタキシン濃度を測定することを特徴とする、中枢神経への癌細胞浸潤を検出する方法。... 詳細

  • ナガセケムテックス株式会社の「 核酸吸着材」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】タンパク質、核酸などを含む溶液中の核酸を選択的に吸着することができる核酸吸着材を提供する。【解決手段】窒素原子を含むカチオン性基を有するセルロースナノファイバーを備える、核酸吸着材。窒素原子を... 詳細

  • 阿万恵理の「 モリンガ発酵食品」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】モリンガを発酵させるのに最適な食品を選択し、モリンガの有効成分を強化させたモリンガ発酵食品を提供すること。【解決手段】モリンガに大豆乾燥粉砕物を混合し、当該モリンガを発酵させる。また、使用する... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ