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技術 自動引張試験装置における試験片の回収方法および処理方法

出願人 日本たばこ産業株式会社
発明者 篠原茂行渕上誠司
出願日 1995年2月22日 (26年0ヶ月経過) 出願番号 1995-033488
公開日 1996年9月3日 (24年5ヶ月経過) 公開番号 1996-226881
状態 特許登録済
技術分野 機械的応力負荷による材料の強さの調査
主要キーワード セッティング装置 図図示 回転ブロック セッテイング 可動把持片 試験ロット 自動引 破断片
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1996年9月3日)のものです。
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図面 (8)

目的

自動引試験装置におけるサイクルタイムを短縮する。

構成

供給用ハンド211と回収用ハンド212とからなるハンド部21をアームの先端に備えたセッティング装置を用いる。回収用ハンド212の把持部212a,212bの間隔を拡げる。回収用ハンド212の高さを引張試験機クロスヘッドの高さに応じて調節する。引張試験機における引張破断試験で生じた2つの破断片を把持部212a,212bでそれぞれ把持回収部に回収する。供給用ハンド211で試験片を把持してハンド部21を引張試験機の位置に移動する。回収用ハンド212で引張試験機の破断片または歪試験片を把持して取り外す。供給用ハンド211で把持している試験片を引張試験機に供給する。回収用ハンド212で把持している試験片を回収部に回収する。

概要

背景

従来の自動引試験装置としては、図6に示す構造のものが知られている。同図において、1は試験片であり、中央の細い平行部1aの両端に把持用拡大部1bを有する板状をしている。この試験片1は多数重ねて供給装置aの固定板a1の前に置かれる。固定板a1には、対向する二つのガイド板a2,a2が配設され、ガイド板の先端部a2′を矢印のように回動して試験片1の積層体を固定板a1に押しつけ位置決めする。

bは搬送装置であり、シリンダb1のロッド先端に取り付けられたクロスバーb2が左右のレールb3上を走り、クロスバーb2の左右両端近傍の吸盤b4が供給装置aにある積層体の一番上にある試験片1を吸着して厚さ測定装置cに移動する。

厚さ測定装置cは、シリンダc1で駆動されるリンク機構c2を有しており、搬送装置bで搬送されてきた試験片1をリンク機構c2の先端間に図示のように挟んで測長検出器c3により試験片1の厚さを測定する。

厚さ測定が終わると、セッティング装置dが試験片1の中央近くを把持して、厚さ測定装置cから試験片1を受け取り、この試験片1は、セッティング装置dにより垂直な向きになるように回転され、同時に移動して引張試験機eに設けられた相対向するチャックe1,e1間に挿入される。

各チャックe1には、それぞれ二つの可動把持片e2があり、図示しない駆動手段により、図7に示すように接近して試験片1の両端の拡大部を把持する。こうしてチャックe1,e1が、試験片1の拡大部を締めつけて把持すると、クロスヘッドe3が、チャックe1,e1を図の上下に相離反させるように移動し、試験片1に引張負荷を加える。引張負荷は、ロードセル等の負荷検出器e4で刻々と計測される。

なお、図6において、fは接触式ひずみ計測装置であり、上下の挟持体f1,f1が、チャックe1,e1に把持されて引張負荷が加わる前の試験片1の長手方向に離間した2か所を挟む。引張負荷の増加に伴い、挟持体f1,f1間の距離が広がるのを、例えばリニアエンコーダf2で測定して、試験片1の伸びを測定する。

概要

自動引張試験装置におけるサイクルタイムを短縮する。

供給用ハンド211と回収用ハンド212とからなるハンド部21をアームの先端に備えたセッティング装置を用いる。回収用ハンド212の把持部212a,212bの間隔を拡げる。回収用ハンド212の高さを引張試験機のクロスヘッドの高さに応じて調節する。引張試験機における引張破断試験で生じた2つの破断片を把持部212a,212bでそれぞれ把持し回収部に回収する。供給用ハンド211で試験片を把持してハンド部21を引張試験機の位置に移動する。回収用ハンド212で引張試験機の破断片または歪試験片を把持して取り外す。供給用ハンド211で把持している試験片を引張試験機に供給する。回収用ハンド212で把持している試験片を回収部に回収する。

目的

本発明は、引張試験機における動作を少なくしたり、試験片の供給と回収の動作を少なくすることにより、自動引張試験装置におけるサイクルタイムを短縮することを課題とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
2件

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請求項1

試験片クロスヘッドで引張って引張試験を行う引張試験機から該引張試験機で破断された試験片をセッティング装置により回収する自動引試験装置における試験片の回収方法であって、前記セッティング装置として、前記引張試験機における破断された2つの試験片の各々に対応する一対の把持部を備えるとともに該把持部の位置を調節可能にしたセッティング装置を用い、前記引張試験機の前記クロスヘッドの位置情報に基づいて前記セッティング装置の把持部の位置を調節し、該位置が調節された把持部で前記引張試験機の前記破断された試験片をそれぞれ把持し、該把持部で把持した試験片を回収部に回収するようにしたことを特徴とする自動引張試験装置における試験片の回収方法。

請求項2

試験片を供給する試験片供給手段からセッティング装置により試験片を引張試験機に供給するとともに、該引張試験機で試験が終了した試験片を上記セッティング装置で回収部に回収する自動引張試験装置における試験片の処理方法であって、前記セッティング装置として、供給用ハンドと回収用ハンドとからなるハンド部をアームの先端に備えたセッティング装置を用い、前記セッティング装置の前記ハンド部を前記試験片供給手段の位置に移動して該ハンド部の前記供給用ハンドで該試験片供給手段の試験片を把持し、該ハンド部を前記引張試験機の位置に移動して該ハンド部の前記回収用ハンドで該引張試験機の前記試験が終了した試験片を把持して取り外し、該ハンド部の前記供給用ハンドで把持している試験片を該引張試験機に供給し、該ハンド部を前記回収部の位置に移動して該ハンド部の前記回収用ハンドで把持している試験片を該回収部に回収するようにしたことを特徴とする自動引張試験装置における試験片の処理方法。

技術分野

0001

本発明は、金属材料等の試験片引張試験を自動で行う自動引試験装置における試験片の回収方法および処理方法に関する。

背景技術

0002

従来の自動引張試験装置としては、図6に示す構造のものが知られている。同図において、1は試験片であり、中央の細い平行部1aの両端に把持用拡大部1bを有する板状をしている。この試験片1は多数重ねて供給装置aの固定板a1の前に置かれる。固定板a1には、対向する二つのガイド板a2,a2が配設され、ガイド板の先端部a2′を矢印のように回動して試験片1の積層体を固定板a1に押しつけ位置決めする。

0003

bは搬送装置であり、シリンダb1のロッド先端に取り付けられたクロスバーb2が左右のレールb3上を走り、クロスバーb2の左右両端近傍の吸盤b4が供給装置aにある積層体の一番上にある試験片1を吸着して厚さ測定装置cに移動する。

0004

厚さ測定装置cは、シリンダc1で駆動されるリンク機構c2を有しており、搬送装置bで搬送されてきた試験片1をリンク機構c2の先端間に図示のように挟んで測長検出器c3により試験片1の厚さを測定する。

0005

厚さ測定が終わると、セッティング装置dが試験片1の中央近くを把持して、厚さ測定装置cから試験片1を受け取り、この試験片1は、セッティング装置dにより垂直な向きになるように回転され、同時に移動して引張試験機eに設けられた相対向するチャックe1,e1間に挿入される。

0006

各チャックe1には、それぞれ二つの可動把持片e2があり、図示しない駆動手段により、図7に示すように接近して試験片1の両端の拡大部を把持する。こうしてチャックe1,e1が、試験片1の拡大部を締めつけて把持すると、クロスヘッドe3が、チャックe1,e1を図の上下に相離反させるように移動し、試験片1に引張負荷を加える。引張負荷は、ロードセル等の負荷検出器e4で刻々と計測される。

0007

なお、図6において、fは接触式ひずみ計測装置であり、上下の挟持体f1,f1が、チャックe1,e1に把持されて引張負荷が加わる前の試験片1の長手方向に離間した2か所を挟む。引張負荷の増加に伴い、挟持体f1,f1間の距離が広がるのを、例えばリニアエンコーダf2で測定して、試験片1の伸びを測定する。

発明が解決しようとする課題

0008

以上のように、試験片はセッティング装置によって引張試験機に自動的に供給されるようになっているが、この引張試験機で試験が終了した試験片(破断された試験片または伸びの生じた試験片)をさらに自動的に回収することが要求されている。

0009

しかし、引張試験機における引張破断試験では試験片が破断することから、2つに破断された試験片(以後、「破断片」という)を回収する必要があるが、これを一つずつ回収していては各試験片についての試験のサイクルタイムが長くなって試験効率が悪くなるという問題がある。また、引張試験では、対象となる各試験片のサイズや材料特性の違いから引張後の伸び(最終歪み)は様々であり、引張後のクロスヘッドのチャックが試験片を把持している位置は様々な位置になる。

0010

そこで、引張破断試験で最も伸びる場合を想定した一定の位置に破断片と共にチャックを一旦移動し、その位置から破断片を回収することが考えられるが、このようにすると、チャックを保持しているクロスヘッドを最も伸びた位置から試験開始時の位置まで常に大きく移動しなければならないので試験のサイクルタイムが長くなるという問題が生じる。

0011

また、本出願人は、ロボットハンドを用いたセッティング装置により引張試験機に対して自動的に試験片の供給と回収を行うようにした自動引張試験装置(特願平5−197148号)を提案しているが、この自動引張試験装置においては先ず、セッティング装置で引張試験機の試験片を回収し、その後、試験片の供給側から試験片を把持して引張試験機に供給するという動作を行うようにしている。このため、セッティング装置は、試験終了まで引張試験機の位置で待機しているか試験終了時に引張試験機の位置に移動するかして、先ず試験片を回収する必要があるので、動作が制約されてサイクルタイムに無駄が生じている。

0012

本発明は、引張試験機における動作を少なくしたり、試験片の供給と回収の動作を少なくすることにより、自動引張試験装置におけるサイクルタイムを短縮することを課題とする。

課題を解決するための手段

0013

上記の課題を解決するためになした本発明の自動引張試験装置における試験片の回収方法は、試験片をクロスヘッドで引張って引張試験を行う引張試験機から該引張試験機で破断された試験片をセッティング装置により回収する自動引張試験装置における試験片の回収方法であって、前記セッティング装置として、前記引張試験機における破断された2つの試験片の各々に対応する一対の把持部を備えるとともに該把持部の位置を調節可能にしたセッティング装置を用い、前記引張試験機の前記クロスヘッドの位置情報に基づいて前記セッティング装置の把持部の位置を調節し、該位置が調節された把持部で前記引張試験機の前記破断された試験片をそれぞれ把持し、該把持部で把持した試験片を回収部に回収するようにしたことを特徴とする。

0014

また、本発明の自動引張試験装置における試験片の処理方法は、試験片を供給する試験片供給手段からセッティング装置により試験片を引張試験機に供給するとともに、該引張試験機で試験が終了した試験片を上記セッティング装置で回収部に回収する自動引張試験装置における試験片の処理方法であって、前記セッティング装置として、供給用ハンドと回収用ハンドとからなるハンド部をアームの先端に備えたセッティング装置を用い、前記セッティング装置の前記ハンド部を前記試験片供給手段の位置に移動して該ハンド部の前記供給用ハンドで該試験片供給手段の試験片を把持し、該ハンド部を前記引張試験機の位置に移動して該ハンド部の前記回収用ハンドで該引張試験機の前記試験が終了した試験片を把持して取り外し、該ハンド部の前記供給用ハンドで把持している試験片を該引張試験機に供給し、該ハンド部を前記回収部の位置に移動して該ハンド部の前記回収用ハンドで把持している試験片を該回収部に回収するようにしたことを特徴とする。

0015

本発明の自動引張試験装置における試験片の回収方法においては、引張試験機で破断された試験片を回収するセッティング装置として、引張試験機における破断された2つの試験片の各々に対応する一対の把持部を備えるとともにこの把持部の位置を調節可能にしたセッティング装置を用いる。そして、引張試験機のクロスヘッドの位置情報に基づいてセッティング装置の把持部の位置を調節し、この位置が調節された把持部で引張試験機の破断された試験片をそれぞれ把持し、この把持部で把持した試験片を回収部に回収する。

0016

セッティング装置の一対の把持部は引張試験機における破断された2つの試験片の各々に対応しており、かつ、引張試験機のクロスヘッドは破断した試験片の位置に対応しているので、このクロスヘッドの位置情報に基づいて位置が調節された一対の把持部により2つに破断された試験片を正確に同時に把持することができ、しかも、クロスヘッドを最終歪みの位置で停止しておけばよいので、次の試験開始までの無駄時間を無くすことができる。

0017

また、本発明の自動引張試験装置における試験片の処理方法においては、試験片供給手段から試験片を引張試験機に供給するとともに引張試験機で試験が終了した試験片を回収部に回収するセッティング装置として、供給用ハンドと回収用ハンドとからなるハンド部をアームの先端に備えたセッティング装置を用いる。そして、セッティング装置のハンド部を試験片供給手段の位置に移動してこのハンド部の供給用ハンドで試験片供給手段の試験片を把持し、ハンド部を引張試験機の位置に移動してこのハンド部の回収用ハンドで引張試験機の試験が終了した試験片を把持して取り外し、次に、ハンド部の供給用ハンドで把持している試験片を引張試験機に供給する。そして、ハンド部を回収部の位置に移動してこのハンド部の回収用ハンドで把持している試験片を回収部に回収する。

0018

したがって、引張試験機の位置で試験片の取外しと試験片の供給を続けて行うことができるので、セッティング装置の動作において、特に、ハンド部を引張試験機から回収部まで移動する動作、ハンド部を回収部から試験片供給手段まで移動する動作、および、ハンド部を試験片供給手段から引張試験機まで移動する動作を、引張試験機の動作と同時平行に行うことができるので、無駄時間を無くすことができる。

0019

図4は本発明を適用した実施例の自動引張試験装置の要部の構成を示す平面図である。なお、以下の説明において、引張試験機において破断しないで伸びだけが生じた試験片を「歪試験片」という。同図において、2は実施例における試験片供給手段であるマーキング部3から試験片1を引張試験機4に供給するとともに、この引張試験機4で引張試験が終了した破断片または歪試験片を回収部5に回収するセッティング装置である。なお、試験片1は、従来例で説明したのと同じ形状のものが使用されている。また、マーキング部3は、試験片を多数重ねた積層体から一番上にある試験片を1枚づつ取り出して厚さ測定を行うとともに標線を描き、この標線が描かれた試験片1をセッティング装置2側に供給する動作を行うように構成されている。

0020

システム制御装置6は、セッティング装置2、マーキング部3および引張試験機4を制御するもので、多種類の試験片サイズに対応して試験片の供給から回収までを自動的に行うように構成されたものである。引張試験に先立って一試験ロットの試験片1について、その形状、試験条件、セッティング装置2の動作、マーキング部3の動作といった必要な事項を予め登録しておき、これに基づいて引張試験を自動的に行う。

0021

図5はセッティング装置2、マーキング部3、引張試験機4および回収部5を示す図である。なお、セッティング装置2の構造は図5に図示の状態において同図図示のxyz軸に対する動作として説明する。セッティング装置2は、基台2aと、その上に設けられたz軸と平行な軸回りに回動自在な旋回部2bと、旋回部2bの上部に設けられたx軸と平行な軸2cと、この軸2cに回動自在に取り付けられた上腕部2dと、軸2cと平行に上腕部2dの先端に設けられた軸2eと、この軸2eに回動自在に取り付けられた前腕部2fと、前腕部2fの先端に軸2eと平行に設けられた軸2gと、この軸2gに回動自在に取り付けられた回転ブロック2hと、回転ブロック2hに取り付けられ、軸2gに直交してy軸に平行な軸回りに回動自在なハンド部21とで構成されている。

0022

そして、基台2aおよび各軸内に内蔵された図示しないモータ制御機器と、システム制御装置6の指示により動作する。以上の構成により、セッティング装置2は、ハンド部21で試験片1を把持し、この試験片1を基台2aの回りのどの位置にも、また、どんな姿勢にも保持することができる。

0023

引張試験機4は、基台4aの上に門形フレーム4bを立設し、フレーム4bの中間には基台4aと平行なクロスヘッド4cを昇降自在に設け、基台4aとクロスヘッド4cとに対向するチャック4d,4dを設け、クロスヘッド4cのチャック4dと反対側に負荷検出手段4eを設けた構成となっている。なお、チャック4d,4dの内側には可動把持片4d’が取り付けられており、セッティング装置2により試験片1がチャック4dの中心軸と一致するように供給されると、この可動把持片4d’で試験片1の拡大部1bを把持する。

0024

クロスヘッド4cの端部はフレーム4b内に配設されたボールネジ4fに螺合されている。また、ボールネジ4fは駆動装置4gに連結されるとともに、このボールネジ4fの端部には、システム制御装置6に接続されたエンコーダ4hが取り付けられている。そして、駆動装置4gの駆動によりクロスヘッド4cは昇降し、このクロスヘッド4cの位置はエンコーダ4hで検出されてその位置情報がシステム制御装置6に送られる。

0025

図1はセッティング装置2のハンド部21の一部破砕側面図であり、ハンド部21は、試験片1を引張試験機4に供給するための供給用ハンド211と引張試験機4から破断片または歪試験片を回収するための回収用ハンド212とを備えている。供給用ハンド211は先端に一対の把持片211a,211bを備えるとともに、この把持片211a,211bはシリンダ211cによって図の矢印のように把持動作を行う。

0026

また、回収用ハンド212は間隔が調節可能な一対の把持部212a,212bを備えている。片方の把持部212aはフレーム212cに固定されているが、他方の把持部212bはシリンダ212dの駆動により図の実線の状態(I)または図の二点鎖線の状態(II)に移動する。さらに、各把持部212a,212bはそれぞれ先端に一対の把持片212a−1,212a−2,212b−1,212b−2を備えており、把持部212aの把持片212a−1,212a−2はシリンダ212a−3によって図と直交する方向に把持動作を行い、把持部212bの把持片212b−1,212b−2はシリンダ212b−3によって図と直交する方向に把持動作を行う。

0027

なお、供給用ハンド211のシリンダ211c、回収用ハンド212の各シリンダ212d,212a−3,212b−3には図示しないエアパイプが接続されており、これらのシリンダはシステム制御装置6の制御によって供給されるエアで駆動され、供給用ハンド211および回収用ハンド212の各把持動作と、把持部212bの移動動作(状態Iまたは状態II)を行う。

0028

セッティング装置2のハンド部21は以上のように構成されており、セッティング装置2は供給用ハンド211でマーキング部3の試験片1を把持して引張試験機4に供給する。また、セッティング装置2は、引張破断試験以外のときは回収用ハンド212の把持部212a,212bの間隔を図1のIの状態にし、両方の把持部212a,212bで歪試験片(破断していない試験片)を把持する。一方、引張破断試験のときは把持部212a,212bの間隔を図1のIIの状態にし、固定側の把持部212aで引張試験4の基台4a側のチャック4dにセットされている破断片を把持するとともに、他方の把持部212bでクロスヘッド4c側のチャック4dにセットされている破断片を把持する。

0029

このIIの状態のときの把持部212a,212bの間隔は引張破断試験で生じる破断片の間隔に対応して設定されており、この引張破断試験のときは、引張試験機4に対する回収用ハンド212の位置(高さ)を引張試験機4のクロスヘッド4cの位置情報に基づいて調節し、把持部212aが下の破断片を、把持部212bが上の破断片をそれぞれ把持できるようにする。

0030

図2は引張試験機4のチャック4dに対する回収用ハンド212の回収位置を説明する図であり、引張破断試験以外のときは、図2(a) のように把持部212a,212bの間隔をIの状態にして回収用ハンド212を所定の位置にして歪試験片1′を把持し、チャック4dを緩めて歪試験片1′を引張試験機4から受け取る。

0031

引張破断試験のときは、図2(b) 〜(d) に示したように把持部212a,212bの間隔をIIの状態にして間隔を拡げ、(b) ,(c) ,(d) のように試験片1の伸びと破断時の位置に応じてクロスヘッド4cに固定されたチャック4d−2の高さが変わると、このクロスヘッド4cの位置情報に基づいて回収用ハンド212の高さを調節し、把持部212aが下の破断片1′′を、把持部212bが上の破断片1′′をそれぞれ把持できるようにする。そして、チャック4dを緩めて破断片1′′を引張試験機4から受け取る。

0032

なお、この引張破断試験時の回収用ハンド212の高さ制御では、予めクロスヘッド4cの高さを例えば5段階など所定の範囲に分割するとともに各段階に対応する回収用ハンド212の高さを設定しておき、クロスヘッド4cがどの段階の高さに有るかに応じて回収ハンド212の高さを選択する。

0033

図3はセッティング装置2の動作を説明する図であり、マーキング部3で標線を描き終えた試験片1が解放されると、この試験片1はセッティング装置2と対向した状態となり、図3(a) に示したように、セッティング装置2は、システム制御装置6の指示に基づいて、上腕部2dと前腕部2fとを伸ばし、供給用ハンド211で試験片1の形状に合わせてその中央部分を把持する。

0034

次に、試験片1を把持すると、セッティング装置2は、図3(b) に示したように、試験片1を上方に持ち上げて回収用ハンド212の把持部212bが上側に把持部212aが下側となるように回転するとともに、旋回部2bから上部をz軸回りに90°回転し、上腕部2dと前腕部2fとを伸ばして、引張試験機4のチャックから把持部212b,212aで上下の破断片をそれぞれ把持して取り外す。

0035

そして、図3(c) に示したように、把持部212b,212aで破断片を把持したまま、供給用ハンド211で把持している試験片1が垂直になるように回転し、試験片1を引張試験機4のチャックの向きに合わせて供給する。試験片1の供給が完了すると、図3(d) に示したように、旋回部2bから上部をz軸回りにさらに90°回転し、把持部212b,212aで把持している破断片をそれぞれ回収部5に入れる。

0036

以上で一つの試験片の供給と試験が終了した破断片の回収が終了する。そして、引張試験機4で試験を行っている間に、セッティング装置2は、旋回部2bより上をz軸回りにさらに180°回転してマーキング部3に対向する位置に復帰し、次の試験片1の供給を行うために待機する。次の試験片について上記同様の動作を繰り返し行うことにより、マーキング部3から試験片1が供給されなくなるまで、連続して試験を行う。

0037

このように、セッティング装置2の回収用ハンド212は一対の把持部212a,212bを備えており、システム制御装置6が引張試験機4からクロスヘッド4cの位置データを受けて、これに応じて回収用ハンド212の位置を調節し、試験片1の破断した2つの破断片を把持部212a,212bで同時に把持して回収するので、クロスヘッド4cは試験終了時の位置に停止させておけばよく、このクロスヘッド4cを伸びの最も大きい場合の位置に常に移動する必要がなく、サイクルタイムを短縮することができる。

0038

また、セッティング装置2は供給用ハンド211と回収用ハンド212と2つのハンドを備えているので、引張試験機4に対する試験片1の供給動作回収動作とを1回の回動動作で行うことができ、引張試験機4で試験を行っている間に、回収動作と初期位置までの復帰動作を行うことができるので、動作時間のロスを無くすことができサイクルタイムを短縮することができる。

発明の効果

0039

以上説明したように本発明の自動引張試験装置における試験片の回収方法によれば、引張試験機で破断された試験片を回収するセッティング装置として、引張試験機における破断された2つの試験片の各々に対応する一対の把持部を備えるとともにこの把持部の位置を調節可能にしたセッティング装置を用い、引張試験機のクロスヘッドの位置情報に基づいてセッティング装置の把持部の位置を調節し、この位置が調節された把持部で引張試験機の破断された試験片をそれぞれ把持して回収部に回収するようにしたので、2つに破断された試験片を正確に同時に把持することができ、しかも、クロスヘッドを最終歪みの位置で停止しておけばよいので、次の試験開始までの無駄時間を無くすことができ、引張試験機における動作を少なくして自動引張試験装置におけるサイクルタイムを短縮することができる。

0040

また、本発明の自動引張試験装置における試験片の処理方法によれば、試験片供給手段から試験片を引張試験機に供給するとともに引張試験機で試験が終了した試験片を回収部に回収するセッティング装置として、供給用ハンドと回収用ハンドとからなるハンド部をアームの先端に備えたセッティング装置を用い、セッティング装置のハンド部を試験片供給手段の位置に移動してこのハンド部の供給用ハンドで試験片供給手段の試験片を把持し、ハンド部を引張試験機の位置に移動してこのハンド部の回収用ハンドで引張試験機の試験が終了した試験片を把持して取り外し、次に、ハンド部の供給用ハンドで把持している試験片を引張試験機に供給し、ハンド部を回収部の位置に移動してこのハンド部の回収用ハンドで把持している試験片を回収部に回収するようにしたので、引張試験機の位置で試験片の取外しと試験片の供給を続けて行うことができるので、試験片の供給と回収の動作を少なくして自動引張試験装置におけるサイクルタイムを短縮することができる。

図面の簡単な説明

0041

図1本発明を適用した自動引張試験装置におけるセッティング装置のハンド部の一部破砕側面図である。
図2実施例における引張試験機のチャックに対する回収用ハンドの回収位置を説明する図である。
図3実施例におけるセッティング装置の動作を説明する図である。
図4実施例におけるセッティング装置、マーキング部、引張試験機および回収部を示す図である。
図5実施例におけるセッティング装置、マーキング部、引張試験機および回収部を示す図である。
図6従来の自動引張試験装置の構成を示す斜視図である。
図7従来の自動引張試験装置におけるチャックが試験片を把持した状態を示す斜視図である。

--

0042

1試験片
1′ 歪試験片
1′′破断片
セッテイング装置
4引張試験機
5回収部
4cクロスヘッド
21ハンド部
211 供給用ハンド
212回収用ハンド

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