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技術 摺動機構付回路部品

出願人 日立電線株式会社
発明者 佐藤亮大阿久俊幸安藤好幸浅野秀樹
出願日 1994年12月28日 (26年1ヶ月経過) 出願番号 1994-328484
公開日 1996年7月16日 (24年7ヶ月経過) 公開番号 1996-186347
状態 未査定
技術分野 プリント配線間の電気接続のための印刷要素 プリント配線の製造(2)
主要キーワード ブラシ受け 射出成形回路部品 金属ブラシ 電気回路パターン 射出成形基板 一次成形 摺動子受け ふっ素樹脂
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1996年7月16日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

目的

信頼性が高く、製造工数が少ない摺動機構回路部品を提供する。

構成

ポリアセタール一次成形基板20を成形すると共にその一次成形基板20に、摺動子を案内するための摺動機構部21を一体的に形成し、その摺動子と接触する摺動面20aを含めた一次成形基板20上に、配線パターン(めっき触媒)24a,24bを印画し、その配線パターン24a,24bに無電解めっきを施して摺動子と接触する摺動子接点22aを有する電気回路22,220,221,222を形成したことを特徴としている。

概要

背景

近年、電気電子機器回路部品として射出成形回路部品が用いられるようになってきた。これは射出成形により立体的な形状に成形された射出成形体の上に電気回路パターンが形成された回路部品であり、電気電子機器内の隙間に配置することができ、これにより小型軽量化を図ることができる。

図5は摺動機構付回路部品の従来例の外観斜視図である。同図において、1はプラスチックからなる射出成形体の基板(以下「一次成形基板」という。)であり段差を有している。一次成形基板1の一方の表面(図では低い方)1aには、金属ブラシ(図示せず)を案内するための摺動機構部としてのラックが一体的に形成されている。一次成形基板1の他方の表面1bには2枚のプリント基板3,4が取り付けられており、それぞれ電気回路パターン3a,4aが形成されている。一次成形基板1の裏面にもプリント基板が取り付けられている。

このような摺動機構付回路部品5において、金属ブラシがラック2上を矢印P方向に摺動して電気回路パターン3aの端子部3bに接触すると電気回路オフからオンになるようになっている。

図6は射出成形回路部品の他の従来例の外観斜視図である。同図に示すように段差を有する一次成形基板6の表面に2枚のプリント基板7,8が取り付けられている。プリント基板7には3個の端子部7a,7b,7cが形成されており、図示しない金属ブラシが端子部7a,7b間にあるときは端子7a,7b間が導通状態(端子7b,7c間は遮断状態)になり、金属ブラシが端子7b,7c間にあるときは端子7b,7c間が導通状態(端子7a,7b間は遮断状態)になる。

概要

信頼性が高く、製造工数が少ない摺動機構付回路部品を提供する。

ポリアセタールで一次成形基板20を成形すると共にその一次成形基板20に、摺動子を案内するための摺動機構部21を一体的に形成し、その摺動子と接触する摺動面20aを含めた一次成形基板20上に、配線パターン(めっき触媒)24a,24bを印画し、その配線パターン24a,24bに無電解めっきを施して摺動子と接触する摺動子接点22aを有する電気回路22,220,221,222を形成したことを特徴としている。

目的

そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、信頼性が高く、製造工数が少ない摺動機構付回路部品を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

ポリアセタール一次成形基板成形すると共にその一次成形基板に、摺動子を案内するための摺動機構部を一体的に形成し、その摺動子と接触する摺動面を含めた一次成形基板上の被めっき部に触媒を付与し、次いで無電解めっきを施して上記摺動子と接触する摺動子接点を有する電気回路を形成したことを特徴とする摺動機構付回路部品

請求項2

上記一次成形基板上に感光性触媒を塗布した後、紫外線露光により被めっき部に触媒を付与し、次いで、無電解めっきを施して金属層を形成して電気回路を形成する請求項1記載の摺動機構付回路部品。

請求項3

上記感光性触媒が非貴金属還元可能な金属塩光放射感応性還元化合物とからなり、上記一次成形基板上に塗布された感光性触媒に紫外線露光し、照射された部分の金属塩を金属に還元することによりめっき触媒を付与した後、無電解めっきを施して金属層を形成して電気回路を形成する請求項2記載の摺動機構付回路部品。

技術分野

0001

本発明は、摺動機構が形成された一次成形基板電気回路を形成した摺動機構付回路部品に関する。

背景技術

0002

近年、電気電子機器の回路部品として射出成形回路部品が用いられるようになってきた。これは射出成形により立体的な形状に成形された射出成形体の上に電気回路パターンが形成された回路部品であり、電気電子機器内の隙間に配置することができ、これにより小型軽量化を図ることができる。

0003

図5は摺動機構付回路部品の従来例の外観斜視図である。同図において、1はプラスチックからなる射出成形体の基板(以下「一次成形基板」という。)であり段差を有している。一次成形基板1の一方の表面(図では低い方)1aには、金属ブラシ(図示せず)を案内するための摺動機構部としてのラックが一体的に形成されている。一次成形基板1の他方の表面1bには2枚のプリント基板3,4が取り付けられており、それぞれ電気回路パターン3a,4aが形成されている。一次成形基板1の裏面にもプリント基板が取り付けられている。

0004

このような摺動機構付回路部品5において、金属ブラシがラック2上を矢印P方向に摺動して電気回路パターン3aの端子部3bに接触すると電気回路がオフからオンになるようになっている。

0005

図6は射出成形回路部品の他の従来例の外観斜視図である。同図に示すように段差を有する一次成形基板6の表面に2枚のプリント基板7,8が取り付けられている。プリント基板7には3個の端子部7a,7b,7cが形成されており、図示しない金属ブラシが端子部7a,7b間にあるときは端子7a,7b間が導通状態(端子7b,7c間は遮断状態)になり、金属ブラシが端子7b,7c間にあるときは端子7b,7c間が導通状態(端子7a,7b間は遮断状態)になる。

発明が解決しようとする課題

0006

ところで、上述した摺動機構付回路部品の一次成形基板の材料として用いられる樹脂は通常エポキシ樹脂フェノール樹脂であり、プリント基板3,4,7,8製造時に銅箔からなる電機回路パターン3a,4aとプリント基板3,4の樹脂との間の接着性を向上させるため樹脂表面が粗化されており、樹脂表面の摩擦係数が高くなっている。このため、摺動機構付回路部品5(図5)のラック2から端子部3bまで金属ブラシを摺動させる際に擦ることになり長時間使用すると樹脂粉が生じてしまい、これが他の機構部(図示せず)への障害となり信頼性の低下の原因となっている。また、一次成形基板1(6)に複数のプリント基板3,4(7,8)を取り付ける場合半田付けによりワイヤ9,10で接続しなければならず、部品点数が多く、組み立て工数が多くなりコスト高の原因にもなっている。

0007

そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、信頼性が高く、製造工数が少ない摺動機構付回路部品を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

上記目的を達成するために本発明は、ポリアセタールで一次成形基板を成形すると共にその一次成形基板に、摺動子を案内するための摺動機構部を一体的に形成し、その摺動子と接触する摺動面を含めた一次成形基板上に、配線パターン印画し、その配線パターンに無電解めっきを施して摺動子と接触する摺動子接点を有する電気回路を形成したものである。

0009

また本発明の摺動機構付回路部品は、一次成形基板上に感光触媒を塗布した後、紫外線露光により配線パターンを形成した後、無電解めっきを施して配線パターン上に金属層を形成して電気回路を形成してもよい。

0010

さらに本発明の摺動機構付回路部品は、感光性触媒が非貴金属還元可能な金属塩光放射感応性還元化合物とからなり、一次成形基板上に塗布された感光性触媒に紫外線露光により配線パターンを形成した後、照射された部分の金属塩を金属に還元することによりめっき触媒からなる配線パターンを形成した後、その配線パターンに無電解めっきを施して金属層を形成して電気回路を形成してもよい。

0011

上記構成によれば、一次成形基板がポリアセタールで形成されているので、摺動子と接触する摺動面の耐磨耗性が向上し、長時間使用の際に樹脂粉が発生しない。一次成形基板の被めっき部に触媒を付与し、そこに無電解めっきを施すので、摺動機構と電気回路とを一次成形基板上に一体的に形成することができる。

0012

本発明の摺動機構付回路部品をプリンタ検出基板に適用する場合、ポリアセタールによって成形された平板の表面の被めっき部に触媒を付与する方法としては、フォトアディティブ法キャタリストアクゼラレータ法及びセンシタイジング−アクティベーティング法がある。

0013

フォトアディティブ法は、酢酸銅塩化銅等の非貴金属の還元可能な金属塩と、アントラキノン類の光放射感応性還元化合物とを含有する溶液で射出成形体を処理した後、フォトマスクを用いてパターン状に紫外線を照射し、その部分の金属塩を金属に還元し、めっき触媒とする方法である。

0014

また、キャタリスト−アクゼラレータ法は、パラジウムや錫等の金属の混合溶媒液に浸漬した後、塩酸しゅう酸等の酸で活性して最終的にパラジウムを析出させる。その後所定のパターン状にめっきレジストを印画し、被めっき部のみパラジウム触媒露出させる方法である。

0015

さらに、センシタイジング−アクティベーティング法は塩化第一錫塩化ヒドラジン等の強い還元剤を基板に吸着させた後、塩化パラジウムを含む触媒液に浸漬し、金属パラジウムとして析出させる方法である。

0016

以上のいずれかの方法で触媒をパターン状に析出させた後、前処理工程を行う。前処理条件は、脱脂として70℃の非硅素アルカリクリーナで7分、エッチングとして25℃の36%塩酸−98%の硫酸で18分、アルカリ処理として70℃の水酸化ナトリウムに6分、中和処理として55℃の酢酸に6分とする。前処理工程終了後、常法により無電解めっきを施して銅を析出させ、電気回路パターンを形成させる。

0017

以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて詳述する。

0018

(実施例1)図1は本発明の摺動機構付回路部品の一実施例の外観斜視図、図2図1に示した摺動機構付回路部品の製造工程を説明する図である。尚、図2図1のA−A線断面図でもある。

0019

図1において20はポリアセタールからなる一次成形基板であり、段差を有している。一次成形基板20の一方の表面(図では低い方)20aには図示しない金属ブラシを案内するための摺動機構部としての摺動子受け部(ラック)21が一次成形基板20に一体的に形成されている。鋸歯状に形成されたラック21の延長線上には電気回路パターン22が形成されている。電気回路パターン22は一次成形基板20の他方の表面(図では高い方)20bに連続して形成されている。この一次成形基板20の摺動子接点としての端子部22aの裏面にも端子を有する電気回路パターンが形成されている。

0020

この摺動機構付回路部品のラック21に沿って矢印Q方向に金属ブラシが摺動することにより、電気回路パターンの両端子部が金属ブラシに接触してオンするようになっている。

0021

次に図1に示した摺動機構付回路部品の製造工程について述べる。

0022

図2において例えばポリアセタールを以下の条件で射出成形し、一次成形基板20を形成する。金型温度100℃、シリンダ温度190℃、射出圧力50%、射出速度90%(図2(a))。

0023

一次成形基板20の表面全体に感光性の触媒を塗布した後、電気回路の配線パターンが形成されたフォトマスクを介して一次成形基板20の両面に紫外線照射する。これにより電気回路パターン22(図1)の潜像が形成される(触媒印画)(図2(b))。

0024

触媒からなる配線パターン24a,24bを析出させた後、次のような前処理工程を施す。脱脂として約70℃の非硅素アルカリクリーナで7分、エッチングとして約25℃の36%塩酸−98%硫酸で18分、アルカリ処理として70℃の水酸化ナトリウム6分、中和処理として55℃の酢酸に6分とする(図2(c))。

0025

前処理工程終了後、常法により一次成形基板20に無電解銅めっきを施すと触媒24a,24bの上に銅が析出し、摺動に耐える厚さの電気回路パターン22(25)が形成される(図2(d))。

0026

次に実施例の作用を述べる。

0027

一次成形基板20がポリアセタールで形成されているので、金属ブラシと接触する摺動面20a,20c及びラック21の耐磨耗性が向上し、長時間使用の際に樹脂粉が発生しない。一次成形基板20に電気回路パターン22(25)の配線パターンを印画し、その配線パターンに無電解めっきを施すので、ラック21と電気回路22(25),220,221,222とを一次成形基板20に一体的に形成することができる。

0028

(実施例2)図3は本発明の摺動機構付回路部品の他の実施例の外観斜視図であり、図4はその製造工程を示す図である。尚、図4図3のB−B線断面図でもある。

0029

図3においては一次成形基板30であり、この一次成形基板30は段差を有している。一次成形基板30の一方の表面(図では高い方)30aには金属ブラシを支持する支持部材が取り付けられた回転軸(いずれも図示せず)を受けると共に、金属ブラシを案内するための軸受部31が形成されている。その金属ブラシと接触する摺動面30aを含めた表面には電気回路パターン32,33が形成されている。金属ブラシが電気回路パターン32,33の端子部32a,33aに接触すると電気回路がオンとなるようになっている。電気回路パターン32,33は、一次成形基板30の一方の表面30aから他方の表面(図では低い方)30bにかけて連続的に形成されている。

0030

このような摺動機構付回路部品は実施例1と同様に、ポリアセタールを射出成形して一次成形基板30を形成し(図2(a))、一次成形基板30上に感光性触媒34を塗布し(図2(b))、触媒34を印画して配線パターン35,36を形成し(図2(c))、前処理した後、常法により無電解銅めっきを施すことにより電気回路パターン32,33,320,330が形成される(図2(d))。これにより軸受部31と電気回路32,33,320,330とが一体的に一次成形基板30に形成される。

0031

(比較例)ふっ素樹脂入りポリアセタールを射出成形して基板を形成し、その上にガラスエポキシ基板により作製したブラシ受け用のパターンのプリント配線板と、電気回路パターンが形成されたプリント配線板とを貼り付ける。その後両電気回路パターンをはんだ付けによりワイヤで接続する。

0032

実施例2と比較例とを比べると、比較例の方が部品点数が多く、組み立て工数が多くなり、コストが高くなる。また、ブラシ受け部が粗化されたエポキシ板のため磨耗しやすく、しかも樹脂粉の発生により軸受につまってトラブルが発生しやすい。

0033

以上において本実施例では、ポリアセタールで一次成形基板を形成するので、摺動子と接触する摺動面の耐磨耗性が向上して樹脂粉が発生するのが防止されることにより信頼性が向上し、摺動機構部と、電気回路とが射出成形基板に一体的に形成することができるので、プリント基板を貼り合わせてワイヤ接続する必要がなくなり、製造工程が減少する。

発明の効果

0034

以上要するに本発明によれば、次のような優れた効果を発揮する。

0035

ポリアセタールで一次成形基板を形成するので、耐磨耗性が向上して信頼性が向上し、摺動機構部と、電気回路とが射出成形基板に一体的に形成することができるので、製造工程が減少する。

図面の簡単な説明

0036

図1本発明の摺動機構付回路部品の一実施例の外観斜視図である。
図2図1に示した摺動機構付回路部品の製造工程を説明する図である。
図3本発明の摺動機構付回路部品の他の実施例の外観斜視図である。
図4図3に示した摺動機構付回路部品の製造工程を示す図である。
図5摺動機構付回路部品の従来例の外観斜視図である。
図6摺動機構付回路部品の他の従来例の外観斜視図である。

--

0037

20一次成形基板
20a摺動面
21摺動機構部(ラック)
22,220,221,222電気回路(電気回路パターン)
22a摺動子接点(端子部)

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