図面 (/)
目的
構成
技術分野
0001
本発明は、ヘッドレストに関するものである。
0003
ところが、種々調査をしてみると、常時頭部に当接しているべきであるヘッドレストが、ほとんどの場合頭部に当接していないということが確認された。これは、ヘッドレストが頭部に当接していると後方確認がやりにくく、結局、運転者は高速道路での走行等、ある程度の高速度を所定時間保持し得るような場合には頭部をヘッドレストに当接させて運転するが、頻繁に停止をせまられる市街地走行では、頭部をヘッドレストに当接させて運転することはないのではないかと推測する。
0004
ヘッドレストと頭部とに僅か数センチであっても隙間があると、停止時及び低速走行時に後から追突された場合、鞭打ち症になってしまうということが確認されている。即ち、調査の結果、ヘッドレストと頭部とが当接していれば、後から追突された場合、鞭打ち症にならないか、仮になっても軽度であることが確認されているのである。
0005
本発明は、鞭打ち症になることを防止するヘッドレストを提供するものである。
課題を解決するための手段
0006
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
0007
車輌に設けられるシート2の背もたれ部に付設され該シート2への着座者の頭部3を支持するヘッドレスト1であって、車輌の停止時及び低速走行時にのみ頭部3に強制的に当接すべく前倒するように構成したことを特徴とするヘッドレストに係るものである。
0008
停止時及び低速走行時にヘッドレスト1が前倒し、着座者の頭部3に該ヘッドレスト1が強制的に当接する。
0009
図面は本発明の一実施例を図示したもので、以下に説明する。
0011
例えば、適宜なセンサーにより車速が時速10km以下であることを感知すると、電気的若しくは機械的にヘッドレスト1は前倒し、時速10km/h以上であるとヘッドレスト1は復帰動する。例えばヘッドレスト1をエンジン回転と連動させたり、また、ブレーキ機構と連動させたりして前倒するように構成する。
0012
尚、ヘッドレスト1の前倒はヘッドレスト1の頭部当接部1aが前倒する構成の他、支持杆1bが前倒する構成、更に、双方が前倒する構成等、どのような構成を採用しても良い。
0013
本実施例のヘッドレスト1は、追突による鞭打ち症は停止時及び低速走行時に最も重度となるということを考慮し、且つ時速10km/h以上での追突はまれにしかないということを考慮して車速が10km/h以下の場合に前倒するように構成したが、時速10km/hに限られるものではなく、時速20km/h以下で前倒するように構成しても良い。
0014
尚、本実施例は、速度設定を任意に調節できるようにすることが望ましい。
0015
本実施例は上述のように構成したから、停止時から時速10km/hになるまで、ヘッドレスト1は前倒の位置にあり運転者の頭部3に当接している。そして、車輌が時速10km/h以上の速度になるとヘッドレスト1は復帰する。逆に、時速10km/h以上の速度で走行中の車輌がブレーキを掛けて減速し、時速10km/h以下に達した時点で、立設状態にあるヘッドレスト1は前倒し運転者の頭部3に当接することになる。
0016
よって、本実施例によれば、停止時及び低速走行時という重度の鞭打ち症になり易い危険な速度域の場合、運転者の頭部3には常時ヘッドレスト1が確実に当接していることになるため、万一追突されても、鞭打ち症になることのない安全なシート2となる。
発明の効果
0018
本発明は上述のように構成したから、停止時及び低速走行時にヘッドレストは着座者の頭部に確実に当接している為、万一追突が生じても鞭打ち症になることのない極めて安全なヘッドレストとなる。
図面の簡単な説明
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0020
1ヘッドレスト
2シート
3 頭部