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技術 往復式電気かみそり

出願人 パナソニック電工株式会社
発明者 岩崎重左エ門末吉秀一
出願日 1994年12月22日 (24年8ヶ月経過) 出願番号 1994-320931
公開日 1996年7月9日 (23年1ヶ月経過) 公開番号 1996-173649
状態 特許登録済
技術分野 乾式カミソリ及びバリカン
主要キーワード 付勢点 フロート中 フロート構造 フロート動作 垂直平板 ばね止 両垂下片 係合代
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1996年7月9日)のものです。
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図面 (20)

目的

往復動方向湾曲した刃をフロート自在としたものにおいて、フロートに伴う刃の振幅変化が殆どなく、しかもスムーズな駆動を可能とする。

構成

往復動方向において湾曲している第1の刃Mと、同じく往復動方向において湾曲している第2の刃Tとを備えるとともに、枢軸70を中心に揺動駆動される駆動子7を備えて、第1の刃Mにおける可動側の刃2が駆動子7に取り付けられ、第2の刃Tにおける可動側の刃4が副駆動子13を介して上記駆動子7に連結されている。上記第2の刃Tはフロート自在とされており、一端が第2の刃Tにおける可動側の刃4に連結されている上記副駆動子13は、自由支持されているとともに、第2の刃Tのフロート方向においてスライド自在であり且つ第2の刃Tの駆動方向において拘束された状態で駆動子7に連結されている。

概要

背景

往復式電気かみそりでは、通常外刃内刃往復動方向と直交する方向においてのみ湾曲している断面アーチ形で内刃の往復動方向については湾曲していない形状となっているが、この場合、顎下のような窪んだところの毛を剃る場合、その外刃が肌に密着せず、従って毛の切断効率が大きく低下してしまう。

このために、外刃を内刃の往復動方向においても湾曲させるとともに、この外刃の内面に添うように内刃を往復動させる往復式電気かみそりが提供されており、また特開平6−142345号公報にあっては、上記湾曲を有する外刃と内刃とからなる主刃両サイドに、長毛カットに適したトリマー刃をやはり往復動方向において湾曲させて配置したものが示されている。

概要

往復動方向に湾曲した刃をフロート自在としたものにおいて、フロートに伴う刃の振幅変化が殆どなく、しかもスムーズな駆動を可能とする。

往復動方向において湾曲している第1の刃Mと、同じく往復動方向において湾曲している第2の刃Tとを備えるとともに、枢軸70を中心に揺動駆動される駆動子7を備えて、第1の刃Mにおける可動側の刃2が駆動子7に取り付けられ、第2の刃Tにおける可動側の刃4が副駆動子13を介して上記駆動子7に連結されている。上記第2の刃Tはフロート自在とされており、一端が第2の刃Tにおける可動側の刃4に連結されている上記副駆動子13は、自由支持されているとともに、第2の刃Tのフロート方向においてスライド自在であり且つ第2の刃Tの駆動方向において拘束された状態で駆動子7に連結されている。

目的

トリマー駆動子が往復直線運動を行うようにしたものでは、上記問題を招くことはないが、このようなトリマー駆動子で往復動方向において湾曲した刃を駆動すると、トリマー駆動子にねじれが発生し、スムーズな駆動ができない。本発明はこのような点に鑑み為されたものであり、その目的とするところは往復動方向に湾曲した刃をフロート自在としたものにおいて、フロートに伴う刃の振幅変化が殆どなく、しかもスムーズな駆動が可能となっている往復式電気かみそりを提供するにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

往復動方向において湾曲している第1の刃と、同じく往復動方向において湾曲している第2の刃とを備えるとともに、枢軸を中心に揺動駆動される駆動子を備えて、第1の刃における可動側の刃が駆動子に取り付けられ、第2の刃における可動側の刃が副駆動子を介して上記駆動子に連結されている往復式電気かみそりにおいて、上記第2の刃はフロート自在とされており、一端が第2の刃における可動側の刃に連結されている上記副駆動子は、自由支持されているとともに、第2の刃のフロート方向においてスライド自在であり且つ第2の刃の駆動方向において拘束された状態で駆動子に連結されていることを特徴とする往復式電気かみそり。

請求項2

副駆動子は、第2の刃における固定側の刃もしくはこの刃が固定された基台との係合部を有して可動範囲規制されていることを特徴とする請求項1記載の往復式電気かみそり。

請求項3

副駆動子は、初期位置復帰用の弾性体付勢されていることを特徴とする請求項1または2記載の往復式電気かみそり。

請求項4

弾性体は、第2の刃における固定側の刃が固定された基台と副駆動子とを連結する可撓性部材であることを特徴とする請求項3記載の往復式電気かみそり。

請求項5

弾性体は、第2の刃における固定側の刃が固定された基台に一体に形成されたものであることを特徴とする請求項3または4記載の往復式電気かみそり。

請求項6

弾性体は、一端が第2の刃における可動側の刃に連結されている副駆動子の他端側を付勢していることを特徴とする請求項3または4または5記載の往復式電気かみそり。

請求項7

第2の刃はこれをフロート支持する刃フレームとの間に往復動方向のがたつき防止のための係合部を備えており、この係合部は副駆動子の上記一端と、副駆動子を初期位置に向けて付勢している弾性体による付勢点との間に位置していることを特徴とする請求項1記載の往復式電気かみそり。

技術分野

0001

本発明は往復式電気かみそり、殊に刃がその往復動方向において湾曲したものとなっている往復式電気かみそりに関するものである。

背景技術

0002

往復式電気かみそりでは、通常外刃内刃の往復動方向と直交する方向においてのみ湾曲している断面アーチ形で内刃の往復動方向については湾曲していない形状となっているが、この場合、顎下のような窪んだところの毛を剃る場合、その外刃が肌に密着せず、従って毛の切断効率が大きく低下してしまう。

0003

このために、外刃を内刃の往復動方向においても湾曲させるとともに、この外刃の内面に添うように内刃を往復動させる往復式電気かみそりが提供されており、また特開平6−142345号公報にあっては、上記湾曲を有する外刃と内刃とからなる主刃両サイドに、長毛カットに適したトリマー刃をやはり往復動方向において湾曲させて配置したものが示されている。

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、上記のような電気かみそりにおいて、その内刃やトリマー刃における可動刃を往復動させるにあたっては、円弧を描くように駆動しなくてはならない。一方、近年の電気かみそりでは、各刃を上下動自在で且つ上方に向けてばね付勢されたものとし、肌に押し当てた時に刃がばねに抗して沈む構成とすることで、つまりフロート自在としておくことで、肌当たりを柔らかくすることが求められている。

0005

ここにおいて、主刃と両サイドに位置する二つのトリマー刃のすべてをフロート自在とする場合、主刃については駆動子としてその中間部が軸支されて揺動自在となっているものを用いて、円弧を描く運動を行う駆動子先端に内刃を連結することで、フロート機能を損なうことなく円滑な駆動を行わせることができるが、トリマー刃については従来の駆動構造であると、次の問題を有している。

0006

すなわち、従来のトリマー刃の駆動構造は、固定刃及び可動刃を支持する基台に、一端が可動刃に連結されるトリマー駆動子を軸によって枢着し、往復動を行う駆動子と上記トリマー駆動子とを係合させて、駆動子の往復動でトリマー駆動子を上記軸を中心に揺動させて可動刃を駆動するものとなっていた。このために、トリマー刃をフロート自在とした場合、トリマー駆動子も同時に上下動するとともに、この時、トリマー駆動子における駆動子の係合位置が変化してしまう。この変化は、トリマー駆動子の枢支軸から係合点までの距離の変化となるために、そして枢支軸から係合点までの距離がもともと小さいものであるために、トリマー刃の沈み量に応じて、トリマー刃の可動刃の往復動の振幅が大きく変化してしまうことになる。

0007

上記公報に示されたものでは、トリマー刃を定常状態と沈んだ状態とに切換自在とするとともに、揺動を行う駆動子の揺動ストロークが異なるところに2つの駆動突起を設け、トリマー刃が定常状態にある時と大きく沈んだ時とではトリマー駆動子に係合して駆動子の動きをトリマー駆動子に伝える駆動突起が入れ替わるようにすることで、振幅変化が小さくなるようにしているが、このような構造は、フロート自在なもの、つまりトリマー刃の沈み込み量が連続的な値をとるものについては適用することができない。

0008

トリマー駆動子が往復直線運動を行うようにしたものでは、上記問題を招くことはないが、このようなトリマー駆動子で往復動方向において湾曲した刃を駆動すると、トリマー駆動子にねじれが発生し、スムーズな駆動ができない。本発明はこのような点に鑑み為されたものであり、その目的とするところは往復動方向に湾曲した刃をフロート自在としたものにおいて、フロートに伴う刃の振幅変化が殆どなく、しかもスムーズな駆動が可能となっている往復式電気かみそりを提供するにある。

課題を解決するための手段

0009

しかして本発明は、往復動方向において湾曲している第1の刃と、同じく往復動方向において湾曲している第2の刃とを備えるとともに、枢軸を中心に揺動駆動される駆動子を備えて、第1の刃における可動側の刃が駆動子に取り付けられ、第2の刃における可動側の刃が副駆動子を介して上記駆動子に連結されている往復式電気かみそりにおいて、上記第2の刃はフロート自在とされており、一端が第2の刃における可動側の刃に連結されている上記副駆動子は、自由支持されているとともに、第2の刃のフロート方向においてスライド自在であり且つ第2の刃の駆動方向において拘束された状態で駆動子に連結されていることに特徴を有している。

0010

上記副駆動子は、第2の刃における固定側の刃もしくはこの刃が固定された基台との係合部を有して可動範囲規制されていたり、初期位置復帰用の弾性体で付勢されていたりすることが好ましく、また弾性体には、第2の刃における固定側の刃が固定された基台と副駆動子とを連結する可撓性部材であるものを好適に使用することができる。弾性体を、第2の刃における固定側の刃が固定された基台に一体に形成したものとすることも好ましく、さらには弾性体で副駆動子を付勢するにあたっては、一端が第2の刃における可動側の刃に連結されている副駆動子の他端側を付勢することが好ましい。

0011

第2の刃とこれをフロート支持する刃フレームとの間に往復動方向のがたつき防止のための係合部を設けるともに、この係合部を副駆動子の上記一端と、副駆動子を初期位置に向けて付勢している弾性体による付勢点との間に位置させておくことも好ましい。

0012

本発明によれば、駆動子の動きと同じ動きを行う副駆動子によって第2の刃の可動側の刃を駆動するために、そして副駆動子と駆動子とが第2の刃のフロート方向においてスライド自在となっているために、第2の刃のフロート状態にかかわらず、ほぼ同じ振幅の往復動を第2の刃に行わせることができるものであり、また副駆動子は自由支持されているために、上記の動きの伝達に際して駆動負荷を大きくしてしまうことがないものである。

0013

そして上記副駆動子として、第2の刃における固定側の刃もしくはこの刃が固定された基台との係合部を有して可動範囲が規制されたものを用いたり、副駆動子を初期位置復帰用の弾性体で付勢しておくならば、掃除などのために分解した時も組み立てが容易なものである。上記弾性体を、第2の刃における固定側の刃が固定された基台と副駆動子とを連結する可撓性部材で形成したり、第2の刃における固定側の刃が固定された基台に一体に形成したものとする時には、さらに上記組み立てが容易となるとともに、分解掃除の際のメンテナンス性が向上する。さらに弾性体で副駆動子を付勢するにあたり、一端が第2の刃における可動側の刃に連結されている副駆動子の他端側を付勢しておくならば、副駆動子の初期位置復帰を確実に行うことができて、メンテナンス性がさらに向上する上に、弾性体の存在による駆動負荷の増加を最小に抑えることができる。

0014

第2の刃とこれをフロート支持する刃フレームとの間に往復動方向のがたつき防止のための係合部を設けるともに、この係合部を副駆動子の上記一端と、副駆動子を初期位置に向けて付勢している弾性体による付勢点との間に位置させておく時には、がたつきによる騒音を小さくすることができる上に、副駆動子の動作にねじれが生じ難くなって、確実な動力伝達が可能となる。

0015

以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述すると、この電気かみそりは、多数の刃孔を有する網刃として形成されている外刃1と多数の内刃ブレード21を内刃基台20に植設することで形成してある内刃2とからなる主刃Mを第1の刃として備えるとともに、櫛歯状の固定刃3と可動刃4とからなるとともに主刃Mの両サイドに夫々配されている一対のトリマー刃T,Tを第2の刃として備えている。

0016

ここにおける主刃Mの外刃1は、図6に示すように、内刃2の往復動方向Xと直交する方向Yに湾曲するだけでなく、内刃2の往復動方向Xにおいても湾曲しているもので、矩形枠状に形成された外刃枠15に取り付けられている。この取り付けは、外刃枠15の側面から突設した複数個取付ボス16を、外刃1の両側に設けた取付孔10に挿入することで行われている。外刃枠15の側面に設けられたボス151は後述するトリマー刃Tとの連動フロート用である。

0017

外刃1が取り付けられた外刃枠15は、図5に示す刃フレーム8に取り付けられる。上下に開口する矩形筒状となっている刃フレーム8は、その長手方向両端内壁面に、係止突起83と、この係止突起83の下方に位置するストッパー84とを備えており、長手方向両端から弾性片18を突出させているとともに両端上面に平面部17を有している外刃枠15を刃フレーム8の下方側から押し込めば、図12に示すように、外刃枠15は弾性片18の先端が刃フレーム8の内壁面に接することによってがたつきなく取り付けられる。なお、この外刃1はその平面部17が係止突起83下面に当接する位置と、弾性片18の先端がストッパー84に当接する位置との間で上下動が自在となっている。外刃枠15の一端側の下縁から下方に突出する突起150は、刃フレーム8から外刃枠15を取り外す際に指を掛けるためのものである。

0018

一方、内刃2は、図6に示すように、多数の内刃ブレード21が内刃基台20の上面に平行並列に植設されたものとして形成されているのであるが、ここにおける内刃ブレード21は、図12から明らかなように、各先端の上端を結ぶ包絡線が外刃1の前記X方向における湾曲の曲率半径R1の円弧となるように研削されて外刃1内面に接する。図6中の201は内刃基台20と一体の補強リブである。

0019

この内刃2は、図10に示す駆動子7によって往復駆動される。上下方向中程の部分がピン70によって軸支されることで揺動自在とされている駆動子7は、モータ76の出力軸76aに取り付けられたバランサー80付の偏心軸77が係合するカム溝71を下端に備えており、モータ76の回転に伴って、ピン70を中心に揺動する。駆動子7の上端には連結駆動子9が上下動自在に、且つ圧縮コイルばね25によって上方に向けて付勢された状態でフック79により連結されている。内刃2はこの連結駆動子9に取り付けられるものであって、内刃基台20に設けた球状の連結ボス22を連結駆動子9の上端に開口する連結穴はめ込むとともに、連結ボス22の両側に突出する係合部23,23に連結駆動子9の上端に設けたフック72を係合させることで、内刃2は連結駆動子9を介して駆動子7に連結されているとともに、内刃2は両係合部23,23を通る軸を中心に左右に傾動自在とされている。

0020

以上のように構成された主刃Mにおける内刃2は、モータ76を回転させた時、外刃1内面に添う円弧状の軌跡で往復動を行うとともに、外刃1を肌に押し当てた時には、外刃1と内刃2と連結駆動子9とが圧縮コイルばね25に抗して図13に示すように沈む。この時、内刃2の往復動をスムーズにするために、ここでは内刃2の駆動半径D1、つまりは駆動子7を支持しているピン70から内刃2の中央部の刃先までの距離を、外刃1の半径R1より小さくしている。ピン70から外刃1内面までの距離が、両端にいくほど大きくなるようにしているわけである。内刃2と外刃1との接触は、上記圧縮コイルばね25による付勢で行われるのであるが、上記の寸法関係のために、内刃2はその往復動方向の両端にいくにつれて、上記圧縮コイルばね25から受ける付勢力が小さくなり、外刃1につっかかるおそれが少なくなっている。また、上記フロート動作によって、ピン70から外刃1や内刃2までの距離も少し変化することになるが、上記構成により、内刃2の外刃1に密着した状態でのスムーズな駆動が可能となっている。

0021

さらに、ここでは駆動子7からの駆動力Fが連結駆動子9を介して内刃2に伝えられる時、内刃2と外刃1との接触範囲図12におけるBに相当)中の、一端a側における内刃2が外刃1を押す抗力は、他端b側に対して大となるが、この時の抗力の差は、内刃2の両端に位置する内刃ブレード21間の距離Bと、上記駆動力Fが内刃2に伝えられる駆動点から端部に位置する内刃ブレード21の先端までの高さHとの比H/Bに比例する。つまり、圧縮コイルばね25の押し上げ力をPとする時、a側にかかる抗力はP/2+HF/B、b側にかかる抗力はP/2−HF/Bとなるために、ab間の差は2HF/Bとなり、この値が大きくなると、外刃1に対して内刃2が浮き上がりやすくなるとともに、内刃2の両端における外刃1との密着度の差が大きくなる。

0022

このために、ここでは上記H/Bの値が0.3以下となるように、連結ボス22における駆動子7から駆動力を受ける点を、連結駆動子9に内刃2を取り付けている係合部23より上方に位置させて上記Hの値を小さくしており、これによって外刃1からの内刃2の浮き上がりの防止と、外刃1と内刃2との密着度の確保とを行っているとともに、連結駆動子9を設けてこれを駆動子7に対して上下動自在とし、連結駆動子9に連結ボス22を係合させて駆動力Fは連結駆動子9から内刃2に加わるようにしているために、内刃2と外刃1との密着がフロート中も確保することができ、常に良好な切れ味を保っているものである。なお、圧縮コイルばね25は連結駆動子9を介さずに内刃2の連結ボス22の下端を直接押し上げるものであってもよく、この場合においても同様の効果を得ることができる。

0023

次に主刃Mの両側に配される一対のトリマー刃Tについて説明する。このトリマー刃Tは、図7及び図8に示すように、基台5と、基台5における湾曲面とされた上面に嵌合突起57との嵌合で固定される固定刃3と、この固定刃3の上面側に配されるとともに嵌合突起57によってスライドガイドされる可動刃4と、可動刃4を固定刃3側に押さえ押さえばね65と、カバー6とからなるもので、押さえばね65は、その垂直平板部66がカバー6にばね止め突起60との係合で取り付けられ、カバー6がフック61によって基台5に取り付けられる時、垂直平板部66がカバー6と基台5との間で挟持固定された状態で、複数個のばね片67を可動刃4の上面に接触させるものとなっている。

0024

また、上記基台5は、両側端に一対のフック52を、内側よりに一対の垂下片50,50を、両垂下片50,50の下端に薄肉弾性片53,53でつながっている平板部54を中央部下方に備えたもので、刃フレーム8における短手方向の内壁面に形成されている二対の係止部81,82に垂下片50とフック52とを差し込んで係合させることで、刃フレーム8に上下にスライド自在に取り付けられる。この時、フック52によって刃フレーム8に対して基台5の上方への抜け止めがなされ、基台5における垂下片50上端の壁と係止部81上端との当接により、基台5の下方への抜け止めがなされる。また、基台5の両側端下部のばね受け突起55,55と、刃フレーム8内壁に設けられたばね受け突起85,85との間に夫々配される対のコイルばね26,26によって、トリマー刃Tは上方に付勢されることで、トリマー刃Tもフロート自在とされる。基台5の垂下片50における刃フレーム8内面に対向する面に設けた小突起5a,5aは、トリマー刃Tのフロート時の摺動抵抗下げるためのものである。

0025

また基台5の刃フレーム8内面に対向する面には、ボス58とこのボス58の下方に位置する凸部5dとを設けてある。ボス58は刃フレーム8内面の上下方向の溝80に入ることで、トリマー刃Tのフロート時の上下動のガイドとして機能するとともに、トリマー刃Tが往復動方向に傾く時の回転軸として機能し、同じく溝80内に位置することになる凸部5dは上記傾き可能な角度を所定角度内に規制する。ボス58はフロートを容易とするために、基台5の上端寄りに設けておくことが好ましい。

0026

トリマー刃Tにおける可動刃4は、前記連結駆動子9の動きを可動刃4に伝えるトリマー駆動子13によって往復駆動される。副駆動子であるこのトリマー駆動子13は、その上端が基台5に設けられた長孔59と固定刃3に設けられた長孔3aとを通じて可動刃4の角孔4aに連結されるもので、上下方向中央部の片面からは基台5に設けた窓5aに所定範囲内の移動が自在となる状態で係合するフック13aが突設されており、他面には上下方向に長い係合溝13cが設けられている。そして基台5における前記平板部54に設けられたフック54aが係合孔13aに係止されることで、下部が平板部54に固定される。

0027

ここにおいて、基台5における平板部54は、前述のように一対の薄肉弾性片53,53を介して基台5に一体に設けられたものであり、薄肉弾性片54の撓み可能な範囲において自由に移動が可能となっていることから、トリマー駆動子13もある程度任意方向に自由に移動できるものとなっている。ただし上端が可動刃4に連結されていることによる制限を受けているとともに、上記フック13aと窓5aとの係合で下方への動きが制限されていることから、可動刃4との連結が外れてしまうことはない。

0028

このように形成されたトリマー駆動子13は、トリマー刃Tを刃フレーム8にセットした時、前記連結駆動子9の側面に設けられた縦リブ9aが上記係合溝13cに係合することで、連結駆動子9に対して係合溝13cの長手方向である上下方向、つまりはトリマー刃Tのフロート方向においてスライド自在な状態で且つ往復動方向については拘束された状態で連結駆動子9に連結される。従って、駆動子7及び連結駆動子9が揺動(図24中のK2)を行う時、トリマー駆動子13も同方向に揺動(図24中のK3)して、櫛歯状に形成されている固定刃3に対して、同じく櫛歯状に形成されている可動刃4を往復摺動させる。また、トリマー刃Tがフロートした時も、トリマー駆動子13と連結駆動子9とは上下方向においてその相対位置を少し変えるものの、上記状態が保たれる。トリマー駆動子13も前記ピン70を中心に揺動するわけであり、このためにフロート時にも可動刃4の振幅変化が小さくなっているわけである。

0029

また、固定刃3と可動刃4との摺動面近くにおいてトリマー駆動子13と可動刃4とを連結していることから、固定刃3に対して可動刃4が浮いてしまうことがなく、両刃3,4を密着させた状態で可動刃4の駆動を行えるものであり、従って駆動負荷が小さくて切れ味が良く、さらに騒音が少なくなっているものである。

0030

さらに、トリマー刃Tのフロートについても、一対のコイルばね26,26でトリマー刃Tの両側端付近を付勢しているために、往復動方向における傾きを許容したスムーズなフロートが可能となっている。なお、係合溝13cと縦リブ9aとにおける係合溝13cの深さ方向の係合代はできるだけ大きくとるようにして、トリマー駆動子13がねじれにくくなるようにしておくことが好ましく、上下方向の係合代も長くとることで、駆動時のがたつきによる騒音を小さくすることができる。

0031

ここにおいて、トリマー刃Tは、主刃Mと協調した毛の切断、つまり長い毛はトリマー刃Tで受け持ち、トリマー刃Tで切断した後の短い毛を主刃Mでさらに短く切断するという動作をスムーズに行うことができるように、主刃Mにおける内刃2の往復動方向において、トリマー刃Tも湾曲させているのであるが、固定刃3及び可動刃4を摺動方向において湾曲させた時、全域において固定刃3に可動刃4を隙間なく密着させることが困難となるために、図9(a)に示すように、固定刃3の曲率半径よりも可動刃4の曲率半径より小さくしておいて、組み立てた時、つまり固定刃3に可動刃4が押し付けられるようにした時、可動刃4が固定刃3に密着するようにしてある。また、可動刃4の形成に際しては、図9(b)に示すように、固定刃3と同様にその断面において凸状の曲げ形状を有しているものとして形成して湾曲させた後、図9(c)に示すように、面一となるように下面を研削することで、可動刃4の往復動方向の剛性を小さくして、固定刃3との密着が確実になされるようにしている。さらに、可動刃4の刃先部分は、図9(c)に示すように、固定刃3側に向けて角度δの傾斜をつけているために、固定刃3に可動刃4を押し付ける時、刃先側から固定刃3に密着するものであり、良好な切れ味を得られるものとなっている。なお、固定刃3側はその断面において凸部形状を残すようにしているために、固定刃3と可動刃4との間の擦れ合いによる駆動負荷の増大はない。加えるに、トリマー刃Tの刃の密着を良くするために、前述の主刃Mの場合と同様の理由で、駆動半径D2をトリマー刃Tの曲率半径R2より小さくしている
このように形成された上記電気かみそりにおいては、主刃Mと両サイドに位置する一対のトリマー刃T,Tとは、通常時、図11に示すように、ほぼ同じ高さに並んでいるが、夫々が独立してフロート自在となっているために、肌の凹凸に応じて夫々が常に肌に密着して髭(毛)を剃る。つまり、肌の平坦な部分に押し当てた時には、図14に示すように、夫々がほぼ同じだけフロートしつつ肌に密着した状態を保つために、肌当たり良く且つ効率良く除毛することができるものであり、肌の凹部に押し当てた時には、図15に示すように、中央の主刃Mよりも両サイドのトリマー刃T,Tが沈んだ状態で夫々が肌に密着し、さらに肌の凸部に押し当てた時には、図16に示すように、中央の主刃Mが両サイドのトリマー刃T,Tよりも沈んだ状態で夫々が肌に密着する。また、肌に直角に押し当てない時には、図17に示すように、各フロート量が異なった状態で夫々が肌に密着する。従って、肌に押し当てた状態で、刃の往復動方向と直交する方向に電気かみそりを動かせば、一方のトリマー刃Tによる長い毛の粗剃りに続いて主刃Mによる毛を短く剃りあげることが常になされるものであり、非常に効率よく毛を剃ることができるものである。なお、通常時、両トリマー刃T,Tよりも主刃Mをわずかに上方に突出させて、肌に当てた時に主刃Mの肌との接触圧を高くすることで、毛を短く剃ることをより確実に行うことができる。

0032

また、ここで示したものにおいては、トリマー刃Tが大きく沈んだ時、主刃Mもこれに同調して沈むようにしてある。つまり、図18に示すように、外刃枠15の側面に設けた前記ボス151を、トリマー刃Tの基台5の上端が閉塞された上下方向の溝5c内に位置させており、トリマー刃Tが沈んで図19に示すようにボス151が溝5cの上端壁に当接した状態から更にトリマー刃Tが沈んだならば、図20に示すように、主刃Mも引き下げられて沈むようにしてある。この時、フロート荷重が大きく変化するために、肌への押し付け感が良く、また肌当たりも良いものとなっている。

0033

更に、主刃Mは前述のように連結ボス22を中心に傾くことが可能となっているために、図21に示すように肌への追従性が良いものであり、この時、トリマー刃Tも図22に示すように同様の傾きが自在となっているために、肌面との間に隙間が生じにくく、往復動方向のほぼ全長において肌面に密着するために、剃り残しのない除毛を行うことができる。なお、基台5の両側端をコイルばね26,26で夫々付勢している上に、前述のように基台5に設けた凸部5dが傾き可能な角度を所定角度内に規制していることから、トリマー刃Tが傾いた状態においてもフロートはスムーズに行われる。

0034

トリマー刃Tの刃先から前方の一定位置に向けて基台5から一体に突設された肌当てガイド5eは、上記刃先と同様に湾曲して配置されているとともに、カバー6と固定刃3及び可動刃4の刃先とをつなぐ線上に上端を位置させており、このために、トリマー刃Tを肌に押し当てた時に上記刃先による刺激がなく、心地良い除毛を行うことができる。また肌当てガイド5eの先端は起毛突起5fとなっていることから、寝ている毛もトリマー刃Tへと導いて剃り残しのない除毛を可能としている。起毛突起5fのピッチは小さすぎると肌当たりは良いものの、長毛をカットする時にトリマー刃Tへの導入が悪くなり、大きすぎると長毛の導入は良くなるものの肌当たりが悪くなるために、3〜5mmのピッチとしておくことが望ましい。肌当てガイド5eと固定刃3との間に設けた凹部5gは、毛屑の排出性を良くすることで毛屑の掃除を容易とするとともに、毛屑の詰まりによる切れ味の低下を防止している。

0035

ところで、肌の深い凹部に追従するためには、トリマー刃T,Tのフロート量を大きくすることに加えて、全体の幅(図15中のW)及びトリマー刃Tの幅を小さくしておく必要があるが、トリマー刃Tと主刃Mとの連動フロート用のボス151、トリマー駆動子13と連結駆動子9との係合部、コイルばね26等を可動刃4の往復動方向に並設しているのは、トリマー刃Tの幅を小さくするためであり、またねじれが発生しにくいようにするためである。

0036

更に、トリマー駆動子13と連結駆動子9との連結を解除している状態では、図23に示すように、トリマー駆動子13の平行移動K0が可能となっているとともに、可動刃4との連結点支点とする揺動K1が可能となっており、そしてこの揺動については、対の薄肉弾性片54,54によって中央位置にくるように付勢されているために、特にトリマー駆動子13の下部を付勢することで薄肉弾性片54の力がトリマー駆動子13にかかりやすくなるようにしているために、トリマー駆動子13の連結駆動子9に対する着脱性は良好である。なお、このトリマー刃Tにおいては、トリマー駆動子13を平行移動させた時も、可動刃4は固定刃3に沿った円弧を描く往復動を行う。

0037

なお、本実施例においては、第1の刃がネット状の主刃M、第2の刃がトリマー刃Tであるものを示したが、これは逆であってもよく、またスリット刃と賞されるタイプの刃であってもよい。

発明の効果

0038

以上のように本発明においては、駆動子の動きと同じ動きを行う副駆動子によって第2の刃の可動側の刃を駆動するために、そして副駆動子と駆動子とが第2の刃のフロート方向においてスライド自在となっているために、第2の刃のフロート状態にかかわらず、ほぼ同じ振幅の往復動を第2の刃に行わせることができるものであり、また副駆動子は自由支持されているために、上記の動きの伝達に際して駆動負荷を大きくしてしまうことがなく、従ってフロートに伴う刃の振幅変化が殆どない上にスムーズな駆動が可能となっている。

0039

そして上記副駆動子として、第2の刃における固定側の刃もしくはこの刃が固定された基台との係合部を有して可動範囲が規制されたものを用いたり、副駆動子を初期位置復帰用の弾性体で付勢しておくことで、掃除などのために分解した時も組立性を良好な状態に保つことができるものであり、上記弾性体を、第2の刃における固定側の刃が固定された基台と副駆動子とを連結する可撓性部材で形成したり、第2の刃における固定側の刃が固定された基台に一体に形成したものとする時には、さらに上記組み立てが容易となるとともに、分解掃除の際のメンテナンス性が向上するものとなる。

0040

さらに弾性体で副駆動子を付勢するにあたり、一端が第2の刃における可動側の刃に連結されている副駆動子の他端側を付勢しておくならば、副駆動子の初期位置復帰を確実に行うことができて、メンテナンス性がさらに向上する上に、弾性体の存在による駆動負荷の増加を最小に抑えることができる。また、第2の刃とこれをフロート支持する刃フレームとの間に往復動方向のがたつき防止のための係合部を設けるともに、この係合部を副駆動子の上記一端と、副駆動子を初期位置に向けて付勢している弾性体による付勢点との間に位置させておく時には、がたつきによる騒音を小さくすることができる上に、副駆動子の動作にねじれが生じ難くなって、確実な動力伝達が可能となる。

図面の簡単な説明

0041

図1一実施例のトリマー刃を示す縦断面図である。
図2同上の斜視図である。
図3同上の正面図である。
図4同上の平面図である。
図5同上の刃フレームの破断斜視図である。
図6同上の主刃の分解斜視図である。
図7同上のトリマー刃の分解斜視図である。
図8同上のトリマー刃の分解斜視図である。
図9同上のトリマー刃を示すもので、(a)は固定刃と可動刃の曲率半径を示す正面図、(b)は可動刃の研削工程前の状態における断面図、(c)は研削工程後の状態における断面図である。
図10同上のモータと駆動子と連結駆動子とを示す分解斜視図である。
図11同上の横断面図である。
図12同上の主刃を示す縦断面図である。
図13同上の主刃のフロート状態を示す縦断面図である。
図14同上のフロート状態を示す横断面図である。
図15同上の他のフロート状態を示す横断面図である。
図16同上の更に他のフロート状態を示す横断面図である。
図17同上の別のフロート状態を示す横断面図である。
図18同上の連動フロート構造を示す横断面図である。
図19同上の連動フロート構造を示す横断面図である。
図20同上の連動フロート構造を示す横断面図である。
図21同上の主刃の他の動作状態を示す縦断面図である。
図22同上のトリマー刃の他の動作状態を示す縦断面図である。
図23同上のトリマー駆動子の動きを示す正面図である。
図24同上のトリマー駆動子の他の動きを示す正面図である。

--

0042

M主刃
Tトリマー刃
7駆動子
13トリマー駆動子

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