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技術 靴補正用の中敷

出願人 安積和夫株式会社フットテクノ
発明者 安積和夫藤田稔蒲原伸明小田昌彦
出願日 1994年12月14日 (25年3ヶ月経過) 出願番号 1994-333246
公開日 1996年6月25日 (23年8ヶ月経過) 公開番号 1996-164004
状態 特許登録済
技術分野 履物及びその付属品、製法、装置
主要キーワード 恒温性 滑り防止用 ソルボセイン 立体形 靴内面 滑り防止性 衝撃緩衝 ラテックスフォーム
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1996年6月25日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (20)

目的

質が良く、爪先の細いから爪先の広い靴にまで適用できる汎用性があり、しかも健常者であると靴原性疾病を有する人であるとを問わずその人の要望に見合うように靴を補正することができ、もって快適な着用感を与えると共に、疲れの防止、靴原性疾病の予防やその進行の防止を図ることができる靴補正用中敷を提供することを目的とする。

構成

靴の内部の補正を行うための中敷である。足裏形状を有するベース部(11)の中足部から後足部にかけての領域の両縁よりも外方に翼状張出部(12), (12)を延設形成してシート状の中敷(1) とする。さらに、ベース部(11)の前足部の領域の両縁よりも外方に張出部(13), (13)を延設形成することも好ましい。そして上記の中敷(1) には、その下面側からシート片状の補正用パッド(2) を接着積層することができる。

概要

背景

足は第二の心臓または脳、は第二の足または皮膚とも言われており、足と靴の重要性は近年特に注目されている。

靴の製作技術の重要性は今さら改めて言うまでもないが、それに伴なう靴の素材の選択は非常に大事であり、靴の製作上の基本である。しかるに、現在の靴の製作法では、既製靴に限らず注文靴にあっても理想的な靴の構造と適合性欠くことが多く、充分に満足できる靴が少ないのが現状である。

さらに靴の使用中にはいろいろな原因で必ず型崩れ(変歪)を生じ、履きおろしたときには適合性を有していても、しだいに足に適合しなくなってくることが多い。

購入時の適合性の不良および使用中の適合性の悪化は、靴原性疾病を生じる原因となり、身体の各部位に器質性症候性の疾病が現われ、また精神的にも障害を生じ、健康上の由々しき問題をひき起こす。

そこで靴をその人の足に適合させるようにするために、靴の購入時や靴の使用中に、靴の内部に中敷を敷くことが行われている。またこの中敷として、やや立体形賦形したり、パッド接着したりした中敷も販売されている。

概要

質が良く、爪先の細い靴から爪先の広い靴にまで適用できる汎用性があり、しかも健常者であると靴原性疾病を有する人であるとを問わずその人の要望に見合うように靴を補正することができ、もって快適な着用感を与えると共に、疲れの防止、靴原性疾病の予防やその進行の防止を図ることができる靴補正用の中敷を提供することを目的とする。

靴の内部の補正を行うための中敷である。足裏形状を有するベース部(11)の中足部から後足部にかけての領域の両縁よりも外方に翼状張出部(12), (12)を延設形成してシート状の中敷(1) とする。さらに、ベース部(11)の前足部の領域の両縁よりも外方に張出部(13), (13)を延設形成することも好ましい。そして上記の中敷(1) には、その下面側からシート片状の補正用パッド(2) を接着積層することができる。

目的

本発明は、このような背景下において、質が良く、爪先の細い靴から爪先の広い靴にまで適用できる汎用性があり、しかも健常者であると靴原性疾病を有する人であるとを問わずその人の要望に見合うように靴を補正することができ、もって快適な着用感を与えると共に、疲れの防止、靴原性疾病の予防やその進行の防止を図ることができる靴補正用の中敷を提供することを目的とするものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

の内部の補正を行うための中敷であって、足裏形状を有するベース部(11)の中足部から後足部にかけての領域の両縁よりも外方に、翼状張出部(12), (12)を延設形成した形状を有するシート状の中敷(1) からなることを特徴とする靴補正用の中敷。

請求項2

さらに、ベース部(11)の前足部の領域の両縁よりも外方に張出部(13), (13)を延設形成し、爪先の細い靴から広い靴にまで適用できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の靴補正用の中敷。

請求項3

請求項1または2記載の中敷(1) と、該中敷(1) にその下面側から接着積層するためのシート片状の補正用パッド(2) とからなる靴補正用の中敷。

技術分野

0001

本発明は、靴内に嵌め込んでの内部を補正するための中敷に関するものである。

背景技術

0002

足は第二の心臓または脳、靴は第二の足または皮膚とも言われており、足と靴の重要性は近年特に注目されている。

0003

靴の製作技術の重要性は今さら改めて言うまでもないが、それに伴なう靴の素材の選択は非常に大事であり、靴の製作上の基本である。しかるに、現在の靴の製作法では、既製靴に限らず注文靴にあっても理想的な靴の構造と適合性欠くことが多く、充分に満足できる靴が少ないのが現状である。

0004

さらに靴の使用中にはいろいろな原因で必ず型崩れ(変歪)を生じ、履きおろしたときには適合性を有していても、しだいに足に適合しなくなってくることが多い。

0005

購入時の適合性の不良および使用中の適合性の悪化は、靴原性疾病を生じる原因となり、身体の各部位に器質性症候性の疾病が現われ、また精神的にも障害を生じ、健康上の由々しき問題をひき起こす。

0006

そこで靴をその人の足に適合させるようにするために、靴の購入時や靴の使用中に、靴の内部に中敷を敷くことが行われている。またこの中敷として、やや立体形賦形したり、パッド接着したりした中敷も販売されている。

発明が解決しようとする課題

0007

靴への適合性を向上させるために使用されている従来の中敷は、クッション性の付与、足の寸法との一致、衛生性の向上を図る点については留意されていても、適合性の向上や靴原性疾病の防止の点でははなはだ不満足である上、素材の良し悪しの差が大きい。

0008

立体形に賦形したりパッドを接着したりするなどの工夫を加えた中敷も、実情は画一的なものであって、個々人の事情を配慮したものではない。むしろそのような工夫をこらさないフラットな中敷の方が、疲れを生じないことすらしばしばある。

0009

本発明は、このような背景下において、質が良く、爪先の細い靴から爪先の広い靴にまで適用できる汎用性があり、しかも健常者であると靴原性疾病を有する人であるとを問わずその人の要望に見合うように靴を補正することができ、もって快適な着用感を与えると共に、疲れの防止、靴原性疾病の予防やその進行の防止を図ることができる靴補正用の中敷を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0010

本発明の靴補正用の中敷は、靴の内部の補正を行うための中敷であって、足裏形状を有するベース部(11)の中足部から後足部にかけての領域の両縁よりも外方に、翼状張出部(12), (12)を延設形成した形状を有するシート状の中敷(1) からなることを特徴とするものである。この場合、さらにベース部(11)の前足部の領域の両縁よりも外方に張出部(13), (13)を延設形成することも好ましい。

0011

また本発明の靴補正用の中敷は、上記の中敷(1) と、該中敷(1) にその下面側から接着積層するためのシート片状の補正用パッド(2) とからなるものである。

0012

以下本発明を詳細に説明する。

0013

本発明においては、足裏形状を有するベース部(11)の中足部から後足部にかけての領域の両縁よりも外方に、翼状張出部(12), (12)を延設形成する。この翼状張出部(12), (12)は、靴装着時には靴内面に沿って上方に曲げられ、足の両脇を軽く締め付けると共に中足骨放射線状の開きを引き締め、この部分の立体的な適合性を向上させる。

0014

商品化の観点からは、ベース部(11)は大、中、小の3種類程度の寸法を考慮すれば充分であるが、その人の足裏輪郭に沿って線を描くことにより、その人に見合った形状のベース部(11)を作製することもできる。

0015

翼状張出部(12)の形状は、台形状、半楕円状半円状あるいはそれらに近い形状とするのが通常である。(後述の図1参照)

0016

さらにベース部(11)の前足部の領域の両縁よりも外方には、張出部(13), (13)を延設形成することが好ましい。張出部(13), (13)は、靴装着時には靴先端側の内面に沿って上方に曲げられ、足の爪先を軽く締め付けることになる。ただしその必要がないときは、使用に先立ちベース部(11)から張出部(13), (13)を切り落とせばよい。すなわち、この張出部(13), (13)により、爪先の細い靴から広い靴まで適用できるようになる。

0017

必要に応じて設ける張出部(13), (13)の形状は、台形、三日月形あるいはそれらに近い形状とするのが通常である。(後述の図1参照)

0018

一般に中敷は、靴の内部の補正の基本となる部材であるので、抗重力性、防滑性耐摩擦性恒温性耐熱性耐湿性などを備える必要があり、さらには必要に応じて防菌加工消臭加工賦香などを行うことが望ましい。

0019

この観点から、上に述べた特別の形状を有する中敷(1) の素材としては、これらの条件に対応できる特性を有するものが用いられる。好適な中敷(1) は、次に述べる上層(1a)と下層(1b)、またはそれにさらに最下層(1c)を付加した積層シートからなるものである。

0020

上層(1a)としては、通気性吸汗性乾燥性、恒温性および耐摩耗性を有する不織布、織布、編布皮革人工皮革などの材料、殊に不織布が好適に用いられる。そのような不織布の代表例は、芯成分高融点成分(たとえば融点240℃のナイロン6,6)、鞘成分低融点成分(たとえば融点180℃のナイロン6)でできた複合繊維からなる不織布であって、熱プレスによる微細型押しにより無数の凹部が形成され、かつその凹部における絡み合い繊維の交叉点で低融点成分同士が強固に熱融着した構造を有し、さらに片面側の凹部と他面側の凹部の位置が一致しているものである。この不織布の目付けは100〜500g/m2程度が適当である。

0021

下層(1b)としては、通気性、クッション性および衝撃吸収性を有する連続気泡型発泡体シートが好適に用いられ、場合によっては連続気泡率が小さいか連続気泡を有しない発泡体シートも用いられる。そのようなシートの代表例は、成型後でも80%以上の連続気泡構造を有し、反発弾性に富み、衝撃吸収性が良好で、通気性が極めてすぐれているBPFと称されるポリウレタンフォームであり、厚さは 0.5〜3.0mm 程度が適当である。この素材(BPF)は、他の中敷用素材に比し適度にが強いため、採形、裁断を行いやすく、また靴の中への挿入を行いやすい。

0022

ちなみに、一般のウレタンフォームは、成型前には70%程度の連続気泡構造を有しているが、成型すると独立気泡構造となって通気性をなくし、衝撃吸収性は低い。注型発泡ウレタンは、連続気泡構造となっているのは2〜3%にすぎない。ラテックスフォームは、60%程度連続気泡構造となっているが、実際のクッション性は余りよくない。EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体発泡体は独立気泡構造である。

0023

必要に応じて設ける最下層(1c)としては、耐摩耗性のよい布帛などの材料が用いられる。そのような布帛の代表例はナイロンジャージ製の編布である。

0024

中敷(1) を構成する上層(1a)、下層(1b)(またはさらには最下層(1c))の各層の接着積層に際しては、接着剤層の形成による通気性の低下を防止するために、各層の接着は、くも網状や点状の接着加工法を採用することが望ましい。なお中敷(1) としては、このような多層ラミネート構成を採用せずに、たとえば1枚の不織布を密度の異なる異方構造に形成したような材料を用いることもできる。

0025

中敷(1) には、必要に応じ、通気性をさらに向上させるために多数の小孔(3)を設けることもできる。この小孔(3) は意匠的な意味合いもある。

0026

上に述べた中敷(1) は、その下面側からシート片状の補正用パッド(2) を接着積層してして用いることが好ましい。そのような補正用パッド(2) は、中敷(1)とセットの形で商品化することができる。この場合、補正用パッド(2) としては予め裁断して所定の形状にしたものを用意してもよく、広面積のシートに裁断線を付したものを用意してもよく、あるいは広面積のシートに裁断のための型紙を添えたものを用意してもよい。

0027

補正用パッド(2) としては、たとえば、中敷(1) の場合と同様の上層(1a)/下層(1b)/最下層(1c)からなるシート、そのシートの最下層(1c)を省略したもの、中敷(1) の場合と同様の材質の上層(1a)、中敷(1) の場合と同様の材質の下層(1b)、天然または人工皮革、各種の衝撃吸収材、各種の布帛などが用いられる。

0028

中敷(1) に対する接着積層を容易にするため、補正用パッド(2) あるいはそれを得るための裁断用のシートの裏面には、予め接着剤を適用しておくことが望ましい。接着剤としては、ホットメルト接着剤粘着剤があげられ、粘着剤の場合にはその上から剥離性シート被覆しておく。1条ないし数条の良質の両面接着テープを使用して、補正用パッド(2) を中敷(1) に接着積層することもできる。

0029

補正用パッド(2) は、2種以上を中敷(1) に接着積層してもよく、2枚以上が重なるように中敷(1) に接着積層してもよい。

0030

補正用パッド(2) の形状としては、次に列挙するようなものがあげられる。

0031

(イ)前滑り防止用の中・後足部パッド
図5参照。BPFなどで作製する。前部の突出したと内・外両縁のは、必要がなければ切り落として使用する。

0032

(ロ)中・後足部の内・外縁パッド(なた豆形パッド)
図6参照。踵骨を良い位置に保ち、膝関節面を正常な位置に保つのに使用する。また踵骨、膝関節面の位置を矯正するためにも使用する。内縁のパッドは、そとわ歩き癖を治すために、外縁パッドはうちわ歩き癖を治すために使用することができる。

0033

(ハ)中足部の扇形パッド
図7参照。中足骨骨頭部の衝撃緩衝用に使用する。すなわち、開張足の中足骨骨頭部の痛みやタコの防止に使用でき、また前足部の横アーチの保持に有効である。

0034

(ニ)中・後足部の内・外縁用餃子形パッド
図8参照。足の内・外の縦アーチの保持、中足部の適合性の調整に使用する。重ねて使用することもできる。

0035

(ホ)前足部の内・外縁パッド
図9参照。トウ・ボックの高い靴で使用し、第一母趾、第二、第三趾および第四趾、第四趾、第五趾の保持用に使用する。

0036

(ヘ)前・後の形パッド
図10参照。BPFなどを使用する。爪先の楕円形の空間の部位には、ウレタンフォーム、衝撃吸収材(たとえばソルボセイン商品名で市販されているもの、以下同様)などのような軟らかい素材のパッドを使用する。厚さは適当に加減して使用する。前・後足部の力の弱った足に使用する。リューマチ糖尿病の足にも使用できる。

0037

(ト)滴パッド
図11参照。横アーチの保持用に使う。また中足部の痛み、タコに使用する。

0038

(チ)型パッド
図12参照。踵骨の安定性を良くするため、また踵骨底部の減圧に使用する。踵骨底部の痛みに使用できる。

0039

(リ)前・中足部パッド
図13参照。ウレタンフォーム、衝撃吸収材などで作製する。前・中足部の衝撃をゆるめるために使う。

0040

(ヌ)中・後足部パッド
図14参照。ウレタンフォーム、衝撃吸収材などで作製する。中・後足部の衝撃をゆるめるために使う。

0041

(ル)足底パッド
図15参照。ウレタンフォーム、衝撃吸収材などで作製する。足底全体の衝撃、加圧をゆるめるために使う。

0042

(ヲ)フットプリント形パッド
図16参照。BPF、ウレタンフォーム、衝撃吸収材などの素材で作製する。足底部の衝撃、加圧をゆるめるために使う。

0043

(ワ)趾先パッド
図17参照。ウレタンフォーム、衝撃吸収材などを使用して作る。趾先の安定性の保持、趾先の衝撃、加圧をゆるめるために使う。

0044

(カ)円座パッド
図18参照。除圧に使用する。

0045

(ヨ)各種パッドの組み合わせ
雲形パッドと中・後足部パッドとの組み合わせ、前足部パッドと中・後足部内縁用餃子型パッドとの組み合わせをはじめ、種々の組み合わせが可能である。

0046

本発明の靴補正用の中敷にあっては、ベース部(11)の中足部から後足部にかけての領域の両縁よりも外方に翼状張出部(12), (12)を延設形成してあるので、靴に装着したときに自然に中敷(1) が立体形状となり、着靴時の適合性が確保され、開張足が防止される。さらにベース部(11)の前足部の領域の両縁よりも外方に張出部(13), (13)を延設形成したときは、爪先の広い靴にも適用でき、爪先部の保護がなされる。

0047

また、この中敷(1) の下面側からシート片状の補正用パッド(2) を接着積層したときは、その人の使用目的(靴原性疾病の予防ないし進行防止、歩行時の癖の矯正、ゴルフスキーなど足の内側や外側に力が加わるスポーツを行うときの円滑性、長時間歩行時の疲れの防止など)に応じた対策をとることができる。

0048

従って、本発明の靴補正用の中敷を用いれば、健常者であると靴原性疾病を有する人であるとを問わず、その人の足に適合するように靴を補正することができる。新規購入時はもとより、使用により靴が変歪してきたり、使用した中敷が経時的に変歪したときも、各人に見合った補正が可能である。

0049

よって本発明によれば、快適な着用感が得られると共に、疲れの防止、靴原性疾病の予防やその進行の防止を図ることができる。靴着用時の足のケアが図られることは、、腰および全身にかかる負担も小さくなることを意味する。

0050

さらに中敷の素材を選べば、耐摩耗性、通気性、吸汗性、乾燥性、クッション性、肌触り性洗濯性、衛生性、履き心地、前滑り防止性しわ寄り防止性抗菌性など所望の性質を得ることができる。

0051

次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。

0052

実施例1
図3は、荷重足骨格水平面X線像、足輪郭およびフットプリントの同時記録法による描記を示した説明図である。図3中、散点で示した領域はフットプリントである。

0053

図4は着靴足を示した説明図である。図4中、散点で示した領域は足輪郭である。

0054

図1は本発明の靴補正用の中敷の一例を示した平面図、図2図1のA−A断面図である。

0055

上層(1a)用の部材として、芯成分が融点240℃のナイロン6,6、鞘成分が融点180℃のナイロン6からなる芯型の複合繊維でできた目付け150g/m2の不織布であって、不織布上下からの熱プレスにより面全体にわたって16個/m2 の微細な短状の凹部を有する型押しが、不織布の片面の凹部と他面の凹部とが同じ位置に対向するようになされ、この凹部における絡み合い繊維の交叉点で低融点繊維同士が強固に融着した構造を有する無数の微細孔を有する不織布を準備した。この不織布は、すぐれた通気性、吸汗性、乾燥性、恒温性および耐摩耗性を有するものである。

0056

下層(1b)用の部材として、厚さ2mmのBPFと称されるポリウレタンフォームを準備した。このBPFは、成型前で95%、成型後でも85%の連続気泡構造を有し、反発弾性に富み、衝撃吸収性が良好で、通気性が極めてすぐれている素材である。

0057

最下層(1c)用の部材として、ナイロンジャージ製の編布を準備した。この編布は適度の伸縮性を有する肌触りのよい布帛である。

0058

上記の上層(1a)用、下層(1b)用および最下層(1c)用の部材を、くも網状の接着加工法により接着積層して、3層構造のシートとなした。(図2参照)

0059

このシートを、図3および図4に示した荷重時足骨格水平面X線像、足輪郭、フットプリントも参照しながら、図1の形状に裁断して中敷(1) を作製した。この中敷(1) は、足裏形状を有するベース部(11)の中足部から後足部にかけての領域の両縁よりも外方に、台形状の翼状張出部(12), (12)が延設形成されるようにしてある。またベース部(11)の前足部の領域の両縁よりも外方には、図1のような形状の張出部(13), (13)が延設形成されるようにしてある。

0060

この中敷(1) を靴内に装着すると、翼状張出部(12), (12)は、靴装着時には靴内面に沿って上方に曲げられ、足の両脇を軽く締め付けることになる。また張出部(13), (13)は、靴装着時には靴先端側の内面に沿って上方に曲げられ、足の爪先を軽く締め付けることになる。

0061

ベース部(11)と、翼状張出部(12), (12)、張出部(13), (13)との境界には、薄く境界線を引いてあるので、張出部(13), (13)の少なくとも一方が不要のときは、使用の前に境界線に沿ってそれを切り落とすことができる。

0062

実施例2〜15
図5〜18は中敷(1) の下面側から接着積層するシート片状の補正用パッド(2) の例を示した平面図であり、中敷(1) については一点鎖線で示してある。

0063

補正用パッド(2) として、実施例1で用いた下層(1b)用の部材であるBPFと称されるポリウレタンフォームを準備し、その片面に剥離紙付き両面粘着シートを貼着した。このシートを図5〜18の形状に裁断してから、剥離紙を剥離除去し、実施例1の中敷(1) の下面側から接着積層した。

0064

・実施例2図5の前滑り防止用の中・後足部パッド
・実施例3図6の中・後足部の内・外縁パッド(なた豆形パッド)
・実施例4図7の中足部の扇形パッド
・実施例5図8の中・後足部の内・外縁用の餃子形パッド
・実施例6図9の前足部の内・外縁パッド
・実施例7図10の前・後の蝶形パッド
・実施例8図11の涙滴パッド
・実施例9図12の馬蹄型パッド
・実施例10図13の前・中足部パッド
・実施例11図14の中・後足部パッド
・実施例12図15の足底パッド
・実施例13図16のフットプリント形パッド
・実施例14図17の趾先パッド
・実施例15図18の円座パッド

0065

図示は省略したが、上記の各種のパッドは、2種以上を組み合わせて用いたり、同じパッドまたは大小のパッドを2枚以上重ね合わせて用いることもできる。

0066

実施例16
図19は本発明の靴補正用の中敷のさらに他の一例を示した平面図である。

0067

この実施例16においては、実施例1における三日月形の張出部(13), (13)を省略すると共に、ベース部(11)から翼状張出部(12), (12)にかけて多数の小孔(3) を設けてある。

発明の効果

0068

作用の項でも述べたように、本発明の靴補正用の中敷(またはこれと各種の補正用パッド)を用いれば、健常者であると靴原性疾病を有する人であるとを問わず、その人の足に適合するように靴を補正することができる。新規購入時はもとより、使用により靴が変歪してきたり、使用した中敷が経時的に変歪したときも、各人に見合った補正が可能である。従って本発明によれば、快適な着用感が得られると共に、疲れの防止、靴原性疾病の予防やその進行の防止を図ることができる。このように靴着用時の足のケアが図られるので、膝、腰および全身にかかる負担も小さくなる。

図面の簡単な説明

0069

図1本発明の靴補正用の中敷の一例を示した平面図である。
図2図1のA−A断面図である。
図3荷重時足骨格水平面X線像、足輪郭およびフットプリントの同時記録法による描記を示した説明図である。
図4着靴足を示した説明図である。
図5中敷(1) の下面側から接着積層するシート片状の補正用パッド(2) の例を示した平面図である。
図6中敷(1) の下面側から接着積層するシート片状の補正用パッド(2) の例を示した平面図である。
図7中敷(1) の下面側から接着積層するシート片状の補正用パッド(2) の例を示した平面図である。
図8中敷(1) の下面側から接着積層するシート片状の補正用パッド(2) の例を示した平面図である。
図9中敷(1) の下面側から接着積層するシート片状の補正用パッド(2) の例を示した平面図である。
図10中敷(1) の下面側から接着積層するシート片状の補正用パッド(2) の例を示した平面図である。
図11中敷(1) の下面側から接着積層するシート片状の補正用パッド(2) の例を示した平面図である。
図12中敷(1) の下面側から接着積層するシート片状の補正用パッド(2) の例を示した平面図である。
図13中敷(1) の下面側から接着積層するシート片状の補正用パッド(2) の例を示した平面図である。
図14中敷(1) の下面側から接着積層するシート片状の補正用パッド(2) の例を示した平面図である。
図15中敷(1) の下面側から接着積層するシート片状の補正用パッド(2) の例を示した平面図である。
図16中敷(1) の下面側から接着積層するシート片状の補正用パッド(2) の例を示した平面図である。
図17中敷(1) の下面側から接着積層するシート片状の補正用パッド(2) の例を示した平面図である。
図18中敷(1) の下面側から接着積層するシート片状の補正用パッド(2) の例を示した平面図である。
図19本発明の靴補正用の中敷のさらに他の一例を示した平面図である。

--

0070

(1) …中敷、(11)…ベース部、(12)…翼状張出部、(13)…張出部、(1a)…上層、(1b)…下層、(1c)…最下層、(2) …補正用パッド、(3) …小孔

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