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図面 (8)

目的

使用済み不凍液の濃度に応じて、効率良く処理できる不凍液リサイクル装置を提供する。

構成

装置本体である処理手段1、被処理不凍液を貯える不凍液貯液手段5、処理後の残渣を貯える残渣貯蔵手段6、蒸発成分凝縮した再生液を貯える再生液貯液手段7、弁手段8a,b,c、真空手段9、加熱手段10、冷却手段11、液送手段12から構成されるリサイクル装置において、処理手段1は、蒸発面2aを有する蒸発手段2と凝縮手段3と供給量制御手段4とから構成され、供給量制御手段4は、使用済み不凍液の濃度に応じて、蒸発手段2の蒸発面2aへ供給される被処理不凍液の量を制御する手段である。

概要

背景

従来の技術は、例えば、SAEペ−パ 921637号(Fig.2、3)に開示されている。これによれば、バッチ式煮沸容器に入れた使用済み不凍液を該不凍液蒸発成分減圧蒸発させ冷却凝縮することにより、使用済み不凍液を再生処理する減圧蒸留方式のリサイクル装置が記載されている。

概要

使用済み不凍液の濃度に応じて、効率良く処理できる不凍液のリサイクル装置を提供する。

装置本体である処理手段1、被処理不凍液を貯える不凍液貯液手段5、処理後の残渣を貯える残渣貯蔵手段6、蒸発成分が凝縮した再生液を貯える再生液貯液手段7、弁手段8a,b,c、真空手段9、加熱手段10、冷却手段11、液送手段12から構成されるリサイクル装置において、処理手段1は、蒸発面2aを有する蒸発手段2と凝縮手段3と供給量制御手段4とから構成され、供給量制御手段4は、使用済み不凍液の濃度に応じて、蒸発手段2の蒸発面2aへ供給される被処理不凍液の量を制御する手段である。

目的

従って、本発明の目的は、使用済み不凍液の濃度に応じて、効率良く処理できる不凍液のリサイクル装置を提供することにある。

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請求項1

使用済み不凍液に含まれる蒸発成分を垂下させながら蒸発させる蒸発面を有する蒸発手段を備え、前記使用済み不凍液を再生処理する不凍液リサイクル装置において、前記蒸発面に供給する前記使用済み不凍液の供給量を、前記使用済み不凍液の濃度の大小に応じて制御することが可能な供給量制御手段を設けたことを特徴とする不凍液のリサイクル装置。

請求項2

請求項1において、前記供給量制御手段は、可変ノズル手段を有するものであることを特徴とする不凍液のリサイクル装置。

請求項3

請求項1において、前記供給量制御手段は、可変速回転羽根車手段を有するものであることを特徴とする不凍液のリサイクル装置。

請求項4

使用済み不凍液に含まれる蒸発成分を垂下させながら蒸発させる蒸発面を有する蒸発手段と、前記蒸発面を加熱する加熱手段とを備え、前記使用済み不凍液を再生処理する不凍液のリサイクル装置において、前記加熱手段の加熱量を、前記使用済み不凍液の濃度の大小に応じて制御することが可能な加熱制御手段を設けたことを特徴とする不凍液のリサイクル装置。

請求項5

請求項4において、前記蒸発面に供給する前記使用済み不凍液の供給量を、前記使用済み不凍液の濃度の大小に応じて制御することが可能な供給量制御手段を設けたことを特徴とする不凍液のリサイクル装置。

請求項6

垂下蒸発方式の蒸発手段の蒸発面を加熱し、該蒸発面に使用済み不凍液を供給し、該使用済み不凍液に含まれる蒸発成分を前記蒸発面で垂下させながら蒸発させて前記蒸発成分を回収する不凍液の再生処理方法において、前記使用済み不凍液の濃度に応じて、前記蒸発面への加熱量を制御する、または、前記蒸発面への前記使用済み不凍液の供給量を制御することを特徴とする不凍液の再生処理方法。

請求項7

垂下蒸発方式の蒸発手段の蒸発面を加熱し、該蒸発面に使用済み不凍液を供給し、該使用済み不凍液に含まれる蒸発成分を前記蒸発面で垂下させながら蒸発させて前記蒸発成分を回収する不凍液の再生処理方法において、前記使用済み不凍液の濃度に応じて、前記蒸発面を垂下する前記使用済み不凍液の膜厚を制御することを特徴とする不凍液の再生処理方法。

技術分野

0001

本発明は、不凍液リサイクル装置係り、特に自動車用使用済み不凍液再生処理に好適なリサイクル装置に関する。

背景技術

0002

従来の技術は、例えば、SAEペ−パ 921637号(Fig.2、3)に開示されている。これによれば、バッチ式煮沸容器に入れた使用済み不凍液を該不凍液の蒸発成分減圧蒸発させ冷却凝縮することにより、使用済み不凍液を再生処理する減圧蒸留方式のリサイクル装置が記載されている。

発明が解決しようとする課題

0003

しかし、上記方式のリサイクル装置は、使用済み不凍液を蒸発させるための煮沸容器がバッチ式であるため、蒸発面積が限定されており、蒸発効率が悪く処理速度が遅い、また、高品質再生液が得られない場合がある。

0004

例えば、自動車用の使用済み不凍液は、その使用環境使用状況が広範であり特にメンテナンス後の経過時間の長短により濃度が一定でなく、どんな濃度の液であっても効率良く処理するに、上記方式のリサイクル装置は応えられないものである。

0005

従って、本発明の目的は、使用済み不凍液の濃度に応じて、効率良く処理できる不凍液のリサイクル装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

上記目的は、使用済み不凍液に含まれる蒸発成分を垂下させながら蒸発させる蒸発面を有する蒸発手段を備え、使用済み不凍液を再生処理する不凍液のリサイクル装置において、蒸発面に供給する使用済み不凍液の供給量を、使用済み不凍液の濃度の大小に応じて制御することが可能な供給量制御手段を設けることにより達成される。

0007

また、使用済み不凍液に含まれる蒸発成分を垂下させながら蒸発させる蒸発面を有する蒸発手段と、蒸発面を加熱する加熱手段とを備え、使用済み不凍液を再生処理する不凍液のリサイクル装置において、加熱手段の加熱量を、使用済み不凍液の濃度の大小に応じて制御することが可能な加熱制御手段を設けることによっても達成される。

0008

上記構成とすれば、蒸発面積が一定である蒸発手段を有する不凍液のリサイクル装置において、被処理不凍液の濃度が変動しても、蒸発面における被処理不凍液の膜厚分布が最適となるよう蒸発手段への不凍液の供給量を調整できるので、常に、蒸発手段の蒸発面において最高の蒸発効率で蒸発処理が行われる。従って結果的には、リサイクル装置の不凍液の再生処理は、最大処理速度で処理されたことになる。

0009

また、被処理不凍液の濃度により蒸発手段への不凍液の供給量が変動した場合は、該供給量に対応して蒸発手段の加熱エネルギを制御することにより、上記と同様に、蒸発面における蒸発状態、即ち膜厚分布を最適にすることができる。従って、リサイクル装置は蒸発効率良く稼動される。

0010

本発明による実施例について、添付図面を参照し説明する。図1は、本発明による一実施例の不凍液のリサイクル装置の構成を示す図である。例えば、自動車用の使用済み不凍液からエチレングリコ−ル水溶液を再生処理するリサイクル装置である。構成は次の通りである。

0011

リサイクル装置は、装置本体である処理手段1、処理される使用済み不凍液(以下、被処理不凍液と言う)を貯える不凍液貯液手段5、処理後の残渣を貯える残渣貯蔵手段6、回収した再生液を貯える再生液貯液手段7、弁手段 8a,8b,c、真空手段9、加熱手段10、冷却手段11、液送手段12から構成される。そして、ケースを含む処理手段1は、蒸発面2aを有する蒸発手段2と、凝縮手段3と、供給量制御手段4とから構成される。そして、供給量制御手段4は、蒸発面2aに供給する使用済み不凍液の供給量を、使用済み不凍液の濃度の大小に応じて制御することが可能な手段である。

0012

次に、図に従って、リサイクル装置の動作について説明する。まず、処理手段1内は真空手段9により排気され減圧される。ここで図7は、被処理不凍液の蒸発成分であるエチレングリコ−ルと水の蒸発特性を示す図である。図において、大気圧水銀柱760mmHg)の時、エチレングリコ−ルの沸点は200℃、水の沸点は100℃である。そして、エチレングリコ−ルの変質性(150℃以上)と加熱手段10の経済性が考慮されて、エチレングリコ−ル等は減圧蒸発させられる。例えば処理手段1内を 50mmHg まで減圧すると、エチレングリコ−ルの沸点は 128℃ となる。水の沸点は 40℃ である。

0013

図1に戻って、減圧しながら蒸発手段2の蒸発面2aは加熱手段10で加熱され、凝縮手段3は冷却手段11で冷却される。本実施例では「蒸気」と「冷水」が用いられる。そして弁手段8aを開放すると、処理手段1内が真空となっているため、被処理不凍液は、不凍液貯液手段5から吸引され、供給量制御手段4から蒸発手段2の蒸発面2aに向かって噴出される。尚、蒸発面2aは、本実施例のように円筒形状であった方が、蒸発面2aへの被処理不凍液の散布が均一になり、被処理不凍液は蒸発処理され易い。

0014

上記の噴出された被処理不凍液は、重力により、蒸発面2aを薄膜状となって垂下する。そして、即座に蒸発成分である水とエチレングリコ−ルとが蒸発し、処理手段1内を上昇する。それらの蒸発成分は、凝縮手段3にて凝縮されてエチレングリコ−ル水溶液となり、弁手段8bを介して再生液貯液手段7に回収される。尚上記のような、被処理不凍液に含まれる蒸発成分を垂下させながら蒸発させる蒸発面2aを有する蒸発手段を、垂下蒸発方式の蒸発手段と呼称する。

0015

一方、処理手段1内の非蒸発成分である残渣と、蒸発し切れなかった未処理不凍液とは、弁手段8cを介して残渣貯蔵手段6に貯溜される。そして、未処理不凍液は、適宜、液送手段12により不凍液貯液手段5へ戻され、再処理される。

0016

この時、蒸発手段2へ供給される被処理不凍液の供給量は、供給量制御手段4により制御される。

0017

図2は、図1の供給量制御手段4の一実施例を示す断面図である。図3は、図2のA矢視を示した図である。図4は、図2のB−B断面を示した図である。以下、図2図3図4を参照し、供給量制御手段4の構成と動作について説明する。

0018

供給量制御手段4は、調整用ツマミ21、目盛針22、止輪23、雌ネジが切られている調整ロッド24、雄ネジが切られている被調整ロッド25、ロッドガイド26、シーリング27、目盛板28、可動ノズル29、固定ノズル30、ケース本体31で構成される。調整ロッド24と被調整ロッド25は、ネジ部で嵌合されている。

0019

そして、図3に示すように、目盛板28に濃度目盛が表示されている。また、図4に示すように、被調整ロッド25とロッドガイド26に、Dカット形状廻り止めが設けられている。

0020

次に、供給量制御手段4の動作について説明する。調整用ツマミ21を実線の矢印方向に廻すと、調整ロッド24が回転する。この回転に伴い調整ロッド24と嵌合している被調整ロッド25の回転が、Dカット形状の廻り止めを有するロッドガイド26により規制されるので、被調整ロッド25は、ケース本体31内を上方向に移動する。これにより被調整ロッド25に固着されている可動ノズル29が実線矢印方向に引上げられる。従って、可動ノズル29と固定ノズル30で形成された開口面積が小さくなり供給量制御手段4からの供給量が減少する。逆に、調整用ツマミ21を破線の矢印方向に廻すと、可動ノズル29が破線矢印方向に引下げられる。従って、ノズルの開口面積が大きくなり、供給量は増加する。従って、本実施例の場合、供給量制御手段4としての可変ノズル手段は、少なくとも可動ノズル29と固定ノズル30とを含むものである。

0021

このように、被処理不凍液の濃度を測定し、調整用ツマミ21を廻し、目盛板28の濃度目盛に目盛針22を合わせることにより、被処理不凍液の濃度に応じて供給量が制御されるものである。尚、図示してないが被処理不凍液の濃度を自動測定し、調整用ツマミ21を自動的に駆動し、被処理不凍液の濃度に応じて供給量を自動制御することは、装置は複雑になるが可能である。

0022

そして、図3の目盛板28の濃度目盛は、予め実験より求められた、蒸発手段2の蒸発効率が最大となる条件の被処理不凍液の濃度と供給量制御手段4の流量特性との関係から設定表示されたものである。例えば、被処理不凍液の濃度は、不凍液の種類や温度などをパラメータとして求められ、流量特性は、蒸発面2aを薄膜状となって垂下する被処理不凍液の膜厚が、蒸発手段2の蒸発処理能力に最適な分布となる供給量として求められたものである。

0023

ここで、図1に示したような垂下蒸発方式の蒸発手段2と自動車用の使用済み不凍液の再生処理の関係について説明する。

0024

自動車用の被処理不凍液は、水とエチレングリコ−ルとからなる蒸発成分と、Pb,Cuなどの重金属塵埃からなる非蒸発成分とから成る。そして、蒸発成分は、蒸発面2aを薄膜状となって垂下する間に、加熱された蒸発面2aで蒸発し、残りの非蒸発成分は、そのまま垂下し処理手段1の下部に溜る。蒸発処理の理想的な状態は、蒸発成分が蒸発面2aを上から下まで垂下する間に旨く蒸発し切って無くなる状態である。そして、そのような状態の軸方向の膜厚分布は、上に厚く下に薄いものであり、径方向の膜厚分布は、周壁に沿って均一なものと言える。

0025

しかしながら実際的には、少量の蒸発成分を残液として残す必要がある。それは、この残液で非蒸発成分を洗い落すことにより、自動車用の被処理不凍液に特有の重金属などの不純物からなる残渣を取り除くためである。残液が全くない状態であると、蒸発面2aに残渣が付着し、蒸発面2aの洗浄補修などの問題となるので、液状の蒸発成分、すなわち、未処理不凍液が、少し残る膜厚分布が実用的である。

0026

ところで、蒸発成分の蒸発は、加熱手段10が供給する加熱エネルギQが蒸発面2aの面積Aを介して蒸発成分に伝達されて行われる。従って、蒸発処理能力量Nは、次の(数1)式のように、加熱エネルギQと面積Aの積に比例する。

0027

N∝Q×A (数1)
上式から次のことが言える。蒸発手段2の寸法は装置の大きさで定まってしまうので、一般に面積Aを変えることは不可である。従って、蒸発処理能力量Nを制御する場合は、加熱エネルギQの供給量を制御することになる。

0028

さらに、加熱エネルギQも一定であるとすれば、蒸発処理能力量Nは一定となる。この蒸発処理能力量Nが一定である場合について、以下説明する。

0029

前述のように、処理手段1内が 50mmHg となっているため、被処理不凍液は、大気圧( 760mmHg )の不凍液貯液手段5から吸引され、供給量制御手段4から蒸発面2aに向かって噴出される。従って、この時、蒸発面2aに供給される被処理不凍液の供給量Vは、圧力差(760−50)mmHg に比例する。そして、不凍液貯液手段5からの管路抵抗が一定であれば、供給量Vは一定である。

0030

ところが、自動車用の使用済み不凍液は、(1)自動車の使用環境や使用状況が非常に広範囲であること、(2)不凍液の交換使用者に依存され使用時間に長短があることなどにより、その汚れ度合に大きな差がある。これはすなわち、使用済み不凍液の濃度が一定でなく、大きな差があることを意味している。

0031

そして、被処理不凍液の粘度は、ほぼ濃度に比例すると言えるので、管路抵抗が一定であっても、濃度に差があり粘度が異なれば、粘性抵抗の差により、供給量Vに差が生じることになる。即ち、濃度(粘度)が大きい場合は供給量Vが減少し、小さい場合は供給量Vは増加することになる。

0032

一方、供給量Vは、蒸発処理能力量N(蒸発量)と未処理不凍液量M(未蒸発量、但し、残渣は無視する)の和であり、次の(数2)式で表される。

0033

V=N+M (数2)
そして、前述のように、蒸発処理能力量Nは一定であるから、濃度が大きくて供給量Vが減少すれば、未処理不凍液Mは減る。すなわち、処理能力が余る状態であり、未処理不凍液Mが減った分、蒸発面2aを洗い落す能力が少なくなる。この結果、残渣が蒸発面2aに付着し、蒸発面から残渣を掻き落す補修工数が増えることに繋がる。従って、供給量制御手段4のノズルの開口面積を大きくし、供給量Vを増加させ、未処理不凍液Mを所定値に維持し、洗浄能力を確保する必要がある。

0034

逆に、濃度が小さくて供給量Vが増せば、蒸発し切れない未処理不凍液量Mが増加する。その結果、増加した分の未処理不凍液量を貯える残渣貯蔵手段6の寸法が大きくなる、あるいは増加した分の未処理不凍液量を液送手段12を使用し不凍液貯液手段5に戻すと言う再処理工数が増えるという問題に結び付くことになる。従って、供給量制御手段4のノズルの開口面積を小さくし、供給量Vを減少させ、未処理不凍液Mを所定値に維持し、理想的な蒸発状態を確保する必要がある。

0035

従って、被処理不凍液の濃度の大小に応じて、供給量Vを制御することが、蒸発手段2の蒸発処理能力に適した被処理不凍液の処理方法であると言える。すなわち、蒸発面2aに供給する使用済み不凍液の供給量Vを、使用済み不凍液の濃度の大小に応じて制御することが可能な供給量制御手段4を設けることが、効率の良い不凍液の再生処理作業に繋がると言える。

0036

換言すれば、再生処理の動作中に蒸発手段2へ供給される被処理不凍液の供給量を、蒸発面2aの蒸発処理能力とバランスするよう、蒸発面2aにおける蒸発状態が、すなわち膜厚分布が最適となるよう、供給量制御手段4により制御するものである。従って、本実施例の供給量制御手段4は膜厚制御手段とも言える。

0037

以上の説明は、蒸発処理能力量Nは一定であるとしたものであるが、加熱手段10の加熱エネルギQの供給量を制御する、すなわち、蒸発処理能力量Nを制御することにより、被処理不凍液の濃度に対応することも可能である。即ち、濃度が大きい場合は供給量Vが減少するので、加熱エネルギQの供給量を減じ、小さい場合は供給量Vが増加するので、加熱エネルギQを増加する方法である。

0038

具体的には、加熱手段10の加熱量を制御する加熱制御手段を設けるものである。例えば、図1において、加熱手段10と蒸発手段2との間に、蒸気量を制御する可変制御弁手段を設けるものである。簡単な構成なので図示は省略する。すなわち、加熱手段の加熱量を、使用済み不凍液の濃度の大小に応じて制御することが可能な加熱制御手段を設けるものである。

0039

以上を纏めれば、垂下蒸発方式の蒸発手段2の蒸発面2aの蒸発処理能力に合致するように、使用済み不凍液の濃度に応じて、供給量制御手段4を制御する方法、または加熱手段10を制御する方法により、不凍液のリサイクル装置を効率良く稼動させることができることが判る。尚、両方を同時に制御する方法も可である。

0040

また換言すれば、使用済み不凍液の濃度に応じて、蒸発面2aを垂下する使用済み不凍液の膜厚を制御する方法により、不凍液のリサイクル装置を効率良く稼動させることができる。

0041

次に、供給量制御手段4と加熱手段10の両方を同時に制御する場合の一実施例について、簡単に説明する。

0042

図5は、目盛板28がダブル濃度目盛で表示された例を示す図である。例えば、加熱手段10の加熱エネルギQの制御を大小の2段制御とした場合、供給量Vも2段階に制御できることに繋がることは、前述の通りである。これにより、例えば、異なる種類の被処理不凍液の蒸発処理が可能となる。

0043

すなわち、図5に示したように、加熱エネルギQの大小2段制御に対応して、目盛板28の目盛を、2段に区別したダブル濃度目盛とするものである。目盛一杯に調節しても、濃度が比較的小さい種類の被処理不凍液であれば、供給量Vが多すぎる場合がある。これに対しては、当初から加熱手段10は大に切り替え、それに合った濃度目盛の表示とし、対応するものである。

0044

尚、加熱エネルギQの供給量制御は無段階連続制御とするも可である。

0045

図6は、本発明による他の実施例の不凍液のリサイクル装置の構成を示す図である。本発明による他の実施例の供給量制御手段を示す断面図である。本実施例のリサイクル装置の構成について、次に説明する。図6のリサイクル装置において、図1と異なる点は、蒸発手段2の蒸発面2aへ供給される被処理不凍液の量を制御する供給量制御手段と、不凍液貯液手段5から吸引される被処理不凍液の量を制御する吸引量制御手段との部分の2箇所である。その他の構成は図1と同じである。

0046

本実施例の供給量制御手段は、導入管51と、モ−タ52と、回転制御手段53と、回転軸54と、回転羽根車55と、軸受56とから構成される。そして回転羽根車55と一緒に廻る回転軸54の一端は、処理手段1外に設置されたモータ52に接続され、他端は、軸受56により支持されている。導入管51は、不凍液貯液手段5から吸引された被処理不凍液を、回転羽根車55へ導く管である。

0047

また、吸引量制御手段としては可変制御弁手段8dがある。図1の弁手段8aが、吸引量を可変制御する可変制御弁手段8dに代わったものである。

0048

一方、回転羽根車55の構造は、図示されているように複数の円板55aが積み重ねられたものである。そして、蒸発面2aへの不凍液の膜厚が該蒸発面2aの最大の蒸発効率を示す分布となるように、円板55aには複数の孔55bが設けられている。これは、導入管51から流出した不凍液の一部は、遠心力で外周へ拡散され、残りは、これらの孔55bから垂下するよう設けられているものである。

0049

尚、円板55aに穿たれた孔55bの寸法や個数は、例えば、上部に設置される円板55aほど小さく、少ないものとする。これは、軸方向の膜厚分布を上に厚く、下に薄くするためである。

0050

また、最下端の円板55aには孔55bを設けず、被処理不凍液は蒸発壁面2aへ必ず散布される構成とすることも可である。これは、直接、残渣貯蔵手段6へ流出する未処理不凍液を少なくするためである。

0051

さらに、導入管51および孔55bの位置は円板55aの中央が望ましいと言える。これは、径方向の膜厚分布を均一にするためである。

0052

次に、供給量制御手段の動作について説明する。まず、不凍液貯液手段5から吸引される被処理不凍液の吸引量が一定な場合とする。

0053

導入管51から流出した被処理不凍液は、蒸発効率の良い膜厚分布となるように、モータ52により回転させられる回転羽根車55の遠心力により、蒸発手段2の蒸発面2aに散布される。そして、被処理不凍液は、薄膜状となって円筒形状の蒸発面2aを垂下する。

0054

この時、前述のように被処理不凍液の濃度が異なれば、吸引量が一定であっても、粘性抵抗の影響により膜厚分布の状態が変化する。従って、濃度が変わっても、蒸発面2aにおける蒸発効率の良い膜厚分布が維持されるよう制御する必要がある。

0055

すなわち、被処理不凍液の粘度、即ち、濃度が大であれば、回転制御手段53により、モータ52の回転数を高め、回転羽根車55の遠心力を大きくし、液が外周へ拡散するように、粘性抵抗による膜厚分布への影響を遠心力で相殺するようにする。このような制御を行い、特に、蒸発面2aの上部において、洗い落す不凍液が無くなり残渣が付着するという問題を回避するものである。

0056

また、逆に濃度が小であれば、蒸発面2aにおける膜厚分布が上部に偏り過ぎないよう回転数を低くする。このような制御を行い、膜厚の偏りによる未処理不凍液の増加を防止するものである。

0057

従って、本実施例の場合、供給量制御手段としての可変速回転羽根車手段は、少なくともモ−タ52と回転制御手段53と回転軸54と回転羽根車55とを含むものである。そして、該可変速回転羽根車手段が、蒸発面2aに供給する使用済み不凍液の供給量を、使用済み不凍液の濃度の大小に応じて制御することが可能な手段である。また換言すれば、供給量制御手段としての可変速回転羽根車手段は、膜厚制御手段でもある。

0058

上記のように、濃度に応じて回転数を制御し、粘性力と遠心力と重力の関係をバランスさせるので、蒸発効率の良い膜厚分布が確保され、補修工数の増加、残渣貯蔵手段6の大型化、再処理工数の増加などの問題が解消される。

0059

次に、本実施例の吸引量制御手段の動作について説明する。吸引量制御手段は被処理不凍液の吸引量が一定でなく、被処理不凍液の全体処理量を制御する場合に用いる手段である。

0060

この場合は、可変制御弁手段8dと、加熱手段10とを同時に制御することになる。すなわち、可変制御弁手段8dの開口面積を広げて、被処理不凍液の吸引量を増加する場合は、加熱手段10への加熱エネルギQの供給量も制御し、蒸発処理能力量Nを吸引量に対応して増加させるものである。逆に吸引量を減少する場合は、加熱エネルギQも減少させる。このようにして、被処理不凍液の全体処理量を制御することができる。

0061

以上のように、本実施例においても、蒸発手段2の蒸発処理能力に適応した制御が為されるので、図2の供給量制御手段4の実施例と同様に不凍液のリサイクル装置を効率良く稼動させることができる。

発明の効果

0062

本発明によれば、被処理不凍液の濃度に応じて、蒸発面における膜厚分布が最適となるよう、蒸発面への被処理不凍液の供給量を調整するので、不凍液のリサイクル装置を効率良く稼動させることができる。従って、補修工数の増加、装置の大型化、再処理工数の増加などの問題を回避する効果がある。

0063

また、蒸発手段の蒸発面を効率良く最大限に利用することになり、結果的には被処理不凍液は、最大処理速度で処理されたことになる。従って、垂下蒸発方式による再生処理速度が遅いという欠点を解消するという効果もある。

図面の簡単な説明

0064

図1本発明による一実施例の不凍液のリサイクル装置の構成を示す図である。
図2図1の供給量制御手段4の一実施例を示す断面図である。
図3図2のA矢視を示した図である。
図4図2のB−B断面を示した図である。
図5目盛板28がダブル濃度目盛で表示された例を示す図である。
図6本発明による他の実施例の不凍液のリサイクル装置の構成を示す図である。
図7エチレングリコ−ルと水の蒸発特性を示す図である。

--

0065

1…処理手段、2…蒸発手段、2a…蒸発面、3…凝縮手段、4…供給量制御手段、5…不凍液貯液手段、6…残渣貯蔵手段、7…再生液貯液手段、8a,bc…弁手段、9…真空手段、10…加熱手段、11…冷却手段、12…液送手段

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