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技術 キャピラリー電気泳動装置

出願人 横河アナリティカルシステムズ株式会社
発明者 松浦民三猪俣保清水尚登
出願日 1994年10月20日 (26年2ヶ月経過) 出願番号 1994-255232
公開日 1996年5月17日 (24年7ヶ月経過) 公開番号 1996-122300
状態 未査定
技術分野 電気化学的な材料の調査、分析
主要キーワード 成分ピーク 試料槽 排液槽 電極管 電気浸透力 プラス電極 マイナス電極 高電圧発生装置
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1996年5月17日)のものです。
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図面 (4)

目的

低濃度における試料検出感度の向上及び試料の分離能の向上を図れ、簡単な構成で試料の導入を容易にかつ正確に行なえるキャピラリー電気泳動装置を提供することを目的とする。

構成

第1電極,第2電極27,28に一方の極性,第3電極29に他方の極性の高電圧印加する第1高電圧発生器31と、第4電極19に任意の極性及び電圧印加可能な第2高電圧発生器34とを設け、試料37に応じて、検出部36に流れる電気浸透流を調整する。

概要

背景

周知の如く、キャピラリーを用いたキャピラリー電気泳動法は、ナノリットル(nl)乃至ピコリットル(pl)もの極微量の試料測定対象とし、現在、最も高い分離能力をもつ分析手段として注目されている。

図3は従来のキャピラリー電気泳動装置の構成図である。図において、1は例えばリン酸緩衝液でなる緩衝液貯留された第1緩衝液槽、2は例えばリン酸緩衝液でなる緩衝液が収容された第2緩衝液槽である。

高電圧発生器3のプラス電極4は第1緩衝液槽1に浸せきされ、マイナス電極5は第2緩衝液槽2に浸せきされている。6はキャピラリーで、始端部は第1緩衝液槽1に、終端部は第2緩衝液槽2にそれぞれ浸せきされている。

キャピラリー6の第2緩衝液槽2側には、検出器としてUVオンカラム検出器7が設けられている。このような構成において、高電圧発生器3がプラス電極4とマイナス電極5とに所定の電圧印加すると、第1緩衝液槽2の緩衝液は、電気泳動力電気浸透流によりキャピラリー6を通って第2緩衝液槽2方向へ移動する。

ここで、キャピラリー6の始端から試料を注入すると、電気泳動力と電気浸透流により第2緩衝液槽2方向へ移動する。試料は水和した試料のイオン半径イオン強度の違いにより移動速度が異なり、試料は緩衝液にサンドイッチされてバンド状になって移動する。この結果、キャピラリー6を移動する試料成分は、水和した試料のイオン半径やイオン強度の違いに応じた保持時間を有し、これをUVオンカラム検出器7で検出する。

概要

低濃度における試料の検出感度の向上及び試料の分離能の向上を図れ、簡単な構成で試料の導入を容易にかつ正確に行なえるキャピラリー電気泳動装置を提供することを目的とする。

第1電極,第2電極27,28に一方の極性,第3電極29に他方の極性の高電圧を印加する第1高電圧発生器31と、第4電極19に任意の極性及び電圧を印加可能な第2高電圧発生器34とを設け、試料37に応じて、検出部36に流れる電気浸透流を調整する。

目的

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、低濃度における試料の検出感度の向上及び分離能の向上を図れるキャピラリー電気泳動装置を提供することにある。

又、本発明の別の目的は、簡単な構成で試料の導入を容易にかつ正確に行なえるキャピラリー電気泳動装置を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
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請求項1

キャピラリー緩衝液を満たし、キャピラリーの両端に高電圧印加し、キャピラリーの一方の端部から導入された試料分離分析を行なうキャピラリー電気泳動装置において、緩衝液を収納し、該緩衝液に前記キャピラリーの始端部が浸せきされた第1緩衝液槽と、緩衝液を収納し、始端部側の前記キャピラリーが浸せきされた第2緩衝液槽と、緩衝液を収納し、前記キャピラリーの中間部が浸せきされた第3緩衝液槽と、緩衝液を収納し、終端部側の前記キャピラリーが浸せきされた第4緩衝液槽と、前記第2緩衝液槽の緩衝液に浸せきされた前記キャピラリーに設けられた第2切断部と、前記第3緩衝液槽の緩衝液に浸せきされた前記キャピラリーに設けられた第3切断部と、前記第4緩衝液槽の緩衝液に浸せきされた前記キャピラリーに設けられた第4切断部と、前記第2切断部を覆い、前記緩衝液は通過し、前記試料は通過しない第2選択透過膜と、前記第3切断部を覆い、前記緩衝液は通過し、前記試料は通過しない第3選択透過膜と、前記第4切断部を覆い、前記緩衝液は通過し、前記試料は通過しない第4選択透過膜と、前記第1緩衝液槽に浸せきされた第1電極と、前記第2緩衝液槽に浸せきされた第2電極と、前記第3緩衝液槽に浸せきされた第3電極と、前記第4緩衝液槽に浸せきされた第4電極と、前記第1電極,第2電極に一方の極性,第3電極に他方の極性の高電圧を印加する第1高電圧発生器と、前記第1高電圧発生器と前記第2電極との間に設けられた第1スイッチと、前記第1高電圧発生器と前記第3電極との間に設けられた第2スイッチと、前記第4電極に任意の極性及び電圧印加可能な第2高電圧発生器と、試料が収納される試料槽と、前記第4切断部以降に設けられた検出部と、を具備し、試料採取時に、前記キャピラリーの始端部と前記第1電極を前記試料槽に浸せきすると共に前記第1スイッチ及び又は第2スイッチをオン状態とし、又、前記第2高電圧発生器を用いて、前記第3電極,第4電極間電圧値及び極性を試料に応じて設定し、前記第3緩衝液槽と前記第4緩衝液槽との間の浸透流を制御することを特徴とするキャピラリー電気泳動装置。

請求項2

キャピラリーに緩衝液を満たし、キャピラリーの両端に高電圧を印加し、キャピラリーの一方の端部から導入された試料の分離分析を行なうキャピラリー電気泳動装置において、緩衝液および試料を収納し、該緩衝液に前記キャピラリーの始端部が浸せきされた第1緩衝液槽と、緩衝液を収納し、前記キャピラリーの中間部が浸せきされた第3緩衝液槽と、緩衝液を収納し、終端部側の前記キャピラリーが浸せきされた第4緩衝液槽と、前記第3緩衝液槽の緩衝液に浸せきされた前記キャピラリーに設けられた第3切断部と、前記第4緩衝液槽の緩衝液に浸せきされた前記キャピラリーに設けられた第4切断部と、前記第3切断部を覆い、前記緩衝液は通過し、前記試料は通過しない第3選択透過膜と、前記第4切断部を覆い、前記緩衝液は通過し、前記試料は通過しない第4選択透過膜と、前記第1緩衝液槽に浸せきされた第1電極と、前記第3緩衝液槽に浸せきされた第3電極と、前記第4緩衝液槽に浸せきされた第4電極と、前記第1電極に一方の極性,第3電極に他方の極性の高電圧を印加する第1高電圧発生器と、前記第1高電圧発生器と前記第3電極との間に設けられた第2スイッチと、前記第4電極に任意の極性及び電圧を印加可能な第2高電圧発生器と、前記第4切断部以降に設けられた検出部と、を具備し、前記第2高電圧発生器を用いて、前記第3電極,第4電極間の電圧値及び極性を試料に応じて設定し、前記第3緩衝液槽と前記第4緩衝液槽との間の浸透流を制御することを特徴とするキャピラリー電気泳動装置。

技術分野

0001

本発明は、キャピラリー緩衝液を満たし、キャピラリーの両端に高電圧印加し、キャピラリーの一方の端部から導入された試料分離分析を行なうキャピラリー電気泳動装置に関する。

背景技術

0002

周知の如く、キャピラリーを用いたキャピラリー電気泳動法は、ナノリットル(nl)乃至ピコリットル(pl)もの極微量の試料を測定対象とし、現在、最も高い分離能力をもつ分析手段として注目されている。

0003

図3は従来のキャピラリー電気泳動装置の構成図である。図において、1は例えばリン酸緩衝液でなる緩衝液が貯留された第1緩衝液槽、2は例えばリン酸緩衝液でなる緩衝液が収容された第2緩衝液槽である。

0004

高電圧発生器3のプラス電極4は第1緩衝液槽1に浸せきされ、マイナス電極5は第2緩衝液槽2に浸せきされている。6はキャピラリーで、始端部は第1緩衝液槽1に、終端部は第2緩衝液槽2にそれぞれ浸せきされている。

0005

キャピラリー6の第2緩衝液槽2側には、検出器としてUVオンカラム検出器7が設けられている。このような構成において、高電圧発生器3がプラス電極4とマイナス電極5とに所定の電圧を印加すると、第1緩衝液槽2の緩衝液は、電気泳動力電気浸透流によりキャピラリー6を通って第2緩衝液槽2方向へ移動する。

0006

ここで、キャピラリー6の始端から試料を注入すると、電気泳動力と電気浸透流により第2緩衝液槽2方向へ移動する。試料は水和した試料のイオン半径イオン強度の違いにより移動速度が異なり、試料は緩衝液にサンドイッチされてバンド状になって移動する。この結果、キャピラリー6を移動する試料成分は、水和した試料のイオン半径やイオン強度の違いに応じた保持時間を有し、これをUVオンカラム検出器7で検出する。

発明が解決しようとする課題

0007

しかし、上記構成のキャピラリー電気泳動装置において、キャピラリー6の内径が小さいので光路長が短くなり、低濃度での検出感度が悪いという問題点がある。

0008

又、プラス電極4とマイナス電極5間に高電圧を印加することによって生ずる電気泳動と電気浸透流で試料導入を行なうことができるが、電気浸透流と同時に電気泳動も行われるため、試料中の各成分がもつ電荷の正、負、及び電荷量によって各成分の導入量が左右されるという問題があった。

0009

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、低濃度における試料の検出感度の向上及び分離能の向上を図れるキャピラリー電気泳動装置を提供することにある。

0010

又、本発明の別の目的は、簡単な構成で試料の導入を容易にかつ正確に行なえるキャピラリー電気泳動装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0011

上記課題を解決する第1の発明は、キャピラリーに緩衝液を満たし、キャピラリーの両端に高電圧を印加し、キャピラリーの一方の端部から導入された試料の分離分析を行なうキャピラリー電気泳動装置において、緩衝液を収納し、該緩衝液に前記キャピラリーの始端部が浸せきされた第1緩衝液槽と、緩衝液を収納し、始端部側の前記キャピラリーが浸せきされた第2緩衝液槽と、緩衝液を収納し、前記キャピラリーの中間部が浸せきされた第3緩衝液槽と、緩衝液を収納し、終端部側の前記キャピラリーが浸せきされた第4緩衝液槽と、前記第2緩衝液槽の緩衝液に浸せきされた前記キャピラリーに設けられた第2切断部と、前記第3緩衝液槽の緩衝液に浸せきされた前記キャピラリーに設けられた第3切断部と、前記第4緩衝液槽の緩衝液に浸せきされた前記キャピラリーに設けられた第4切断部と、前記第2切断部を覆い、前記緩衝液は通過し、前記試料は通過しない第2選択透過膜と、前記第3切断部を覆い、前記緩衝液は通過し、前記試料は通過しない第3選択透過膜と、前記第4切断部を覆い、前記緩衝液は通過し、前記試料は通過しない第4選択透過膜と、前記第1緩衝液槽に浸せきされた第1電極と、前記第2緩衝液槽に浸せきされた第2電極と、前記第3緩衝液槽に浸せきされた第3電極と、前記第4緩衝液槽に浸せきされた第4電極と、前記第1電極,第2電極に一方の極性,第3電極に他方の極性の高電圧を印加する第1高電圧発生器と、前記第1高電圧発生器と前記第2電極との間に設けられた第1スイッチと、前記第1高電圧発生器と前記第3電極との間に設けられた第2スイッチと、前記第4電極に任意の極性及び電圧を印加可能な第2高電圧発生器と、試料が収納される試料槽と、前記第4切断部以降に設けられた検出部とを具備し、試料採取時に、前記キャピラリーの始端部と前記第1電極を前記試料槽に浸せきすると共に前記第1スイッチ及び又は第2スイッチをオン状態とし、又、前記第2高電圧発生器を用いて、前記第3電極,第4電極管電圧値及び極性を試料に応じて設定し、前記第3緩衝液槽と前記第4緩衝液槽との間の浸透流を制御するものである。

0012

第2の発明は、キャピラリーに緩衝液を満たし、キャピラリーの両端に高電圧を印加し、キャピラリーの一方の端部から導入された試料の分離分析を行なうキャピラリー電気泳動装置において、緩衝液および試料を収納し、該緩衝液に前記キャピラリーの始端部が浸せきされた第1緩衝液槽と、緩衝液を収納し、前記キャピラリーの中間部が浸せきされた第3緩衝液槽と、緩衝液を収納し、終端部側の前記キャピラリーが浸せきされた第4緩衝液槽と、前記第3緩衝液槽の緩衝液に浸せきされた前記キャピラリーに設けられた第3切断部と、前記第4緩衝液槽の緩衝液に浸せきされた前記キャピラリーに設けられた第4切断部と、前記第3切断部を覆い、前記緩衝液は通過し、前記試料は通過しない第3選択透過膜と、前記第4切断部を覆い、前記緩衝液は通過し、前記試料は通過しない第4選択透過膜と、前記第1緩衝液槽に浸せきされた第1電極と、前記第3緩衝液槽に浸せきされた第3電極と、前記第4緩衝液槽に浸せきされた第4電極と、前記第1電極に一方の極性,第3電極に他方の極性の高電圧を印加する第1高電圧発生器と、前記第1高電圧発生器と前記第3電極との間に設けられた第2スイッチと、前記第4電極に任意の極性及び電圧を印加可能な第2高電圧発生器と、前記第4切断部以降に設けられた検出部とを具備し、前記第2高電圧発生器を用いて、前記第3電極,第4電極間の電圧値及び極性を試料に応じて設定し、前記第3緩衝液槽と前記第4緩衝液槽との間の浸透流を制御するものである。

0013

第1の発明におけるキャピラリー電気泳動装置において、最初、第1高電圧発生器から第1電極と第3電極、又は、第1電極と第4電極に所定の電圧が印加された状態で、キャピラリーの始端は第1緩衝液槽内に挿入されている。

0014

この状態で、第1緩衝液槽内の緩衝液は、電気浸透流により、キャピラリー→第2切断部→キャピラリー→第3切断部→キャピラリー→第4切断部→キャピラリー→検出部の流路で流れる。また、検出部が緩衝液の物性(例えば、紫外線吸光度)を検出し、エレクトロフェログラムベースラインなどを得る。

0015

次に、第1緩衝液槽と試料槽を交換すると共に、キャピラリーの始端と第1電極とを試料槽内に挿入する。第1及び第2スイッチをオンし、第1高電圧発生器から第1電極,第2,第3電極に所定の電圧を印加し、第2高電圧発生装置により第4電極に試料に応じて所定の極性,電圧を印加する。

0016

すると、第1電極と第2電極とは同一電位となり、キャピラリーの始端から第1切断部間には電場はかかっていないので、試料槽内の試料は、電気浸透流のみにより、キャピラリー→第1切断部へ移動する。よって、試料中の各成分がもつ電荷の正、負、及び電荷量によって各成分の導入量が左右されることがなく、試料の導入は容易にかつ正確に行なわれる。

0017

そして、第2切断部から第3切断部間は、電気泳動力と電気浸透流とで移動する。更に、第2高電圧発生器により、第3電極,第4電極間は試料に応じて電圧差を設定することにより、第3電極以降は電気泳動力と最適な電気浸透流で移動し、検出部によってエレクトロフェログラムの各成分ピークなどを得る。

0018

第3電極(第3切断部)以降は試料は最適な電気浸透流で移動することにより、試料の溶出速度コントロールされ、何倍ものキャピラリーに匹敵する分離能が得られる。

0019

このような状態を所定時間保った後、第1緩衝液槽と試料槽を再び交換すると共にスイッチを初期状態とすると、再び、上述のようにしてエレクトロフェログラムのベースラインなどを与えるようになる。

0020

第2の発明において、第2高電圧発生器により、第3電極,第4電極間は試料に応じて電圧差が設定されている。キャピラリーの始端部から導入された試料と緩衝液とは、電気泳動力と電気浸透力でもってキャピラリー内を移動し、第3切断部に至る。

0021

第3電極(第3切断部)以降は試料は最適な電気浸透流で移動することにより、検出部によってエレクトロフェログラムの各成分ピークなどを得る。第3電極(第3切断部)以降は試料は最適な電気浸透流で移動することにより、試料の溶出速度がコントロールされ、何倍ものキャピラリーに匹敵する分離能が得られる。

0022

次に、図面を用いて本発明の実施例を説明する。図1は本発明の第1の実施例の構成図、図2は本発明の第2の実施例の構成図である。

0023

図において、11は例えばリン酸緩衝液でなる緩衝液12を収容し、キャピラリー13の始端部が浸せきされた第1緩衝液槽である。又、キャピラリー13の終端部は、排液槽14に浸せきされている。

0024

15は例えばリン酸緩衝液でなる緩衝液16を収納し、始端部側のキャピラリー13が浸せきされた第2緩衝液槽、17は例えばリン酸緩衝液でなる緩衝液18を収納し、キャピラリー13の中間部が浸せきされた第3緩衝液槽、19はリン酸緩衝液でなる緩衝液20を収納し、終端部側のキャピラリー13が浸せきされた第4緩衝液槽である。

0025

第2緩衝液槽15の緩衝液16に浸せきされたキャピラリー13には第2切断部21が、第3緩衝液槽17の緩衝液18に浸せきされたキャピラリー13には第3切断部22が、第4緩衝液槽19の緩衝液20に浸せきされたキャピラリー13には第4切断部23がそれぞれ形成されている。更に、これら第2,第3及び第4切断部21,22,23は、緩衝液は通過し、試料は通過しない第2,第3,第4選択透過膜24,25,26によって覆われている。

0026

第1,第2,第3,第4緩衝液槽には第1,第2,第3,第4電極27,28,29,30が浸せきされている。31は第1電極,第2電極に+の極性,第3電極に-の極性の高電圧を印加する第1高電圧発生器であり、第1高電圧発生器31と第2電極28との間には第1スイッチ32が設けられ、第1高電圧発生器31と第3電極29との間には第2スイッチ33が設けられている。

0027

34は第4電極に+又は-の極性の任意の電圧を印加可能な第2高電圧発生器である。35は試料37が収納される試料槽、36は第4切断部23と、排液槽14との間に設けられた検出部である。

0028

次に上記構成の作動を説明する。最初、第1スイッチ32がオフで第1電極27に+極性の電圧が印加され、第2スイッチ33がオフで、第2高電圧発生器34が第4電極30に-極性の電圧を印加する状態にされる。

0029

この状態で、第1緩衝液槽11内の緩衝液12は、電気浸透流により、第4緩衝液槽19へ至る。また、検出部36が緩衝液の物性(例えば、紫外線吸光度)を検出し、エレクトロフェログラムのベースラインなどを得る。

0030

次に、第1緩衝液槽11と試料槽35の位置を交代するなどして第1緩衝液槽11と試料槽35を交換すると共に、第1スイッチ32,第2スイッチ33をオンにする。更に、試料に応じて第2高電圧発生器34を用いて第4電極30に-又は+の極性の所定の電圧を印加する。

0031

この状態では、第1高電圧発生器31から各電極27,28,29に所定の電圧が印加され、第1電極27と第2電極28とが同一電位となり、キャピラリー13の始端部から第2切断部21間は同一電位に保たれる。又、第2高電圧発生器34により、第3電極29と第4電極30とは所定の電位差(同電位を含む)に保たれる。

0032

試料槽35内の試料37は、電気浸透流によってキャピラリー13始端からキャピラリー13内に導入され、電気浸透流により、第2緩衝液槽15に移動する。次に、第2緩衝液槽15から第3緩衝液槽17迄は、電気浸透流と電気泳動力により移動する。第3緩衝液槽以降は、最適な電気浸透流と、第3電極29と第4電極30との電位差に応じた電気泳動力(第3電極29と第4電極30とが同電位の場合は電気泳動力はない)により移動し、検出部36によってエレクトロフェログラムの各成分ピークなどが検出され、排液槽14に貯留される。

0033

このような状態を所定時間保った後、第1緩衝液槽11と試料槽35を再び交換すると共に第1及び第2スイッチ32,33を初期状態とすると、再び、上述のようにしてエレクトロフェログラムのベースラインなどを与えるようになる。

0034

上記構成によれば、第2緩衝液槽15の第2切断部21と第3緩衝液槽17の第3切断部22との間は、試料イオン電気泳動速度(Vep)+電気浸透流(Veo)で移動するが、第3電極29と第4電極30との間、即ち第3緩衝液槽17の第3切断部22と第4緩衝液槽19の第4切断部23との間は、試料37に応じて第2高電圧発生器34を用いて電圧差を調整することにより、電気泳動速度(Vep)+電気浸透流(Veo)を任意に設定することができる。

0035

よって、第3切断部22を通過後は、試料37に応じて試料イオンのバンドの先端と後端との距離を最適な距離に設定でき、試料の溶出速度がコントロールされ、何倍ものキャピラリーに匹敵する分離能が得られる。

0036

尚、本発明は上記実施例に限るものではない。上記実施例では、第1緩衝液槽11,第2緩衝液槽15にプラス電極27,28を、第3緩衝液槽17にマイナス電極29を配置したが、逆に、第1緩衝液槽11,第2緩衝液槽15にマイナス電極を第3緩衝液槽17にプラス電極を配置するようにしてもよい。

0037

次に、図2を用いて第2の実施例の説明を行なう。第1の実施例と同一部分には、同一符号を付す。図において、11は例えばリン酸緩衝液でなる緩衝液12と試料37を収容し、キャピラリー13の始端部が浸せきされた第1緩衝液槽である。又、キャピラリー13の終端部は、排液槽14に浸せきされている。

0038

17は例えばリン酸緩衝液でなる緩衝液18を収納し、キャピラリー13の中間部が浸せきされた第3緩衝液槽、19はリン酸緩衝液でなる緩衝液20を収納し、終端部側のキャピラリー13が浸せきされた第4緩衝液槽である。

0039

第3緩衝液槽17の緩衝液18に浸せきされたキャピラリー13には第3切断部22が、第4緩衝液槽19の緩衝液20に浸せきされたキャピラリー13には第4切断部23がそれぞれ形成されている。更に、これら第3及び第4切断部22,23は、緩衝液は通過し、試料は通過しない第3,第4選択透過膜24,25,26によって覆われている。

0040

第1,第3,第4緩衝液槽には第1,第3,第4電極27,29,30が浸せきされている。31は第1電極に+の極性,第3電極に-の極性の高電圧を印加する第1高電圧発生器であり、第1高電圧発生器31と第3電極29との間には第2スイッチ33が設けられている。

0041

34は第4電極に+又は-の極性の任意の電圧を印加可能な第2高電圧発生器である。36は第4切断部23と、排液槽14との間に設けられた検出部である。

0042

次に上記構成の作動を説明する。第1スイッチ32,第2スイッチ33をオンにする。更に、試料に応じて第2高電圧発生器34を用いて第4電極30に-又は+の極性の所定の電圧を印加すると、第3電極29と第4電極30とは所定の電位差(同電位を含む)に保たれる。

0043

第1緩衝液槽11内の緩衝液12と試料37とは、キャピラリー13始端からキャピラリー13内に導入され、第3緩衝液槽17迄は、電気浸透流と電気泳動力により移動する。第3緩衝液槽以降は、最適な電気浸透流と、第3電極29と第4電極30との電位差に応じた電気泳動力(第3電極29と第4電極30とが同電位の場合は電気泳動力はない)により移動し、検出部36によってエレクトロフェログラムの各成分ピークなどが検出され、排液槽14に貯留される。

0044

上記構成によれば、第1緩衝液槽11と第3緩衝液槽17の第3切断部22との間は、試料イオンは電気泳動速度(Vep)+電気浸透流(Veo)で移動するが、第3電極29と第4電極30との間、即ち第3緩衝液槽17の第3切断部22と第4緩衝液槽19の第4切断部23との間は、試料37に応じて第2高電圧発生器34を用いて電圧差を調整することにより、電気泳動速度(Vep)+電気浸透流(Veo)を任意に設定することができる。

0045

よって、第3切断部22を通過後は、試料37に応じて試料イオンのバンドの先端と後端との距離を最適な距離に設定でき、試料の溶出速度がコントロールされ、何倍ものキャピラリーに匹敵する分離能が得られる。

発明の効果

0046

以上詳しく説明したように、第1および第2の発明のキャピラリー電気泳動装置によれば、第2高電圧発生器を設け、第3電極,第4電極間は試料に応じて電圧差を設定することにより、電気泳動速度(Vep)+電気浸透流(Veo)を任意に設定することができる。

0047

よって、第3切断部を通過後は、試料に応じて試料イオンのバンドの先端と後端との距離を最適な距離に設定でき、試料の溶出速度がコントロールされ、何倍ものキャピラリーに匹敵する分離能が得られる。

0048

第1の発明においては、緩衝液を収納する第2緩衝液槽を設け、第2選択透過膜で覆われたキャピラリーの切断部と、電極とを浸せきし、試料導入時に、試料槽と第2緩衝液槽間の電位を無くしたことにより、試料中の各成分がもつ電荷の正、負、及び電荷量によって各成分の導入量が左右されることがなく、試料の導入が容易にかつ正確に行なうことができる。

図面の簡単な説明

0049

図1本発明の第1の実施例の構成図である。
図2本発明の第2の実施例の構成図である。
図3従来のキャピラリー電気泳動装置の構成図である。

--

0050

11 第1緩衝液槽
12,16,18,20緩衝液
13キャピラリー
14排液槽
15 第2緩衝液槽
17 第3緩衝液槽
19 第4緩衝液槽
21 第2切断部
22 第3切断部
23 第4切断部
24 第2選択透過膜
25 第3選択透過膜
26 第4選択透過膜
27 第1電極
28 第2電極
29 第3電極
30 第4電極
31 第1高電圧発生器
34 第2高電圧発生器
35試料槽
36 検出部
37 試料

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