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技術 射出成形同時加飾装置

出願人 大日本印刷株式会社
発明者 池本精志俣野剛史
出願日 1994年10月7日 (26年2ヶ月経過) 出願番号 1994-267990
公開日 1996年4月30日 (24年7ヶ月経過) 公開番号 1996-108447
状態 拒絶査定
技術分野 高分子成形体の処理 プラスチック等の成形材料の処理、取扱一般 プラスチック等の成形用の型 プラスチック等の射出成形
主要キーワード 製品収納箱 カーボンランプ 可動支持部材 キャビィティ センサマーク 反応付加物 土手状 位置決めセンサ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1996年4月30日)のものです。
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図面 (5)

目的

表面強度等に優れた射出成形品ゴミキズが付かずに能率的に生産する。

構成

未硬化状態において常温固体で且つ熱可塑性である紫外線硬化性樹脂未硬化樹脂層転写層として有する加飾シートによる射出成形同時加飾方法に対して、加飾シートを金型(11,12)間に供給するシート送り装置(3)と、成形品(W1)を金型から取出紫外線照射装置に渡す成形品取出装置(6)と、成形品に転写された未硬化樹脂層に紫外線照射して硬化させる紫外線硬化装置(5)とを、少なくとも備えた射出成形同時加飾装置とする。

概要

背景

従来より、成形品成形と同時にその外表面に模様等を設ける方法が射出成形同時加飾装置(別名:射出成形同時絵付装置)により行われている。射出成形同時加飾方法(別名:射出成形同時絵付方法)によれば、成形と同時に絵付け等の加飾が一工程で出来る利点があり、射出成形同時加飾装置も各種のものが提案され、使われてきた。例えば、特公昭50−19132号公報は、真空成形用の通気孔を設けた雌型を利用して熱可塑性樹脂よりなる加飾シートを真空成形した後、型締めを行って、溶融樹脂金型内射出して、成形品の外表面に加飾シートを一体化させる方法が提案されている。このように射出成形同時加飾方法とは真空成形と射出成形とを組合わせた方法であり、複雑な曲面形状に模様付けが出来るものである。また、能率的に連続生産が可能な装置として、特公昭63−6339号公報では、加飾シートに位置合わせ用センサマークが形成されたロール状連続シートを用い、このセンサマークを位置決めセンサで読取って、加飾シートを雌型に対して所望の位置で停止するように断続的に供給する装置を提案している。さらに、成形後の成形品を取り出す汎用的な成形品取出装置が各種出現するに至り、この取出装置を用いて成形品を金型から取り出して、生産性の向上、また、危険な取り出し作業機械化することで労働安全衛生上の問題解決も試みられてきている。

一方、加飾シートを真空成形等の予備成形することなく、射出される溶融樹脂の熱圧で金型のキャビィティ面に沿って成形することも、加飾される成形品表面が絞りの深いものでなければ可能であり、このような方法及びそれに用いる装置も使われてきており、この方法を、上記の射出成形同時加飾方法と明示的に区別する意味で、インモールド射出成形同時加飾方法、またその装置をインモールド射出成形同時加飾装置ということもある。但し、本願発明は、樹脂の成形に先立って、前記のように加飾シートを樹脂成形用の金型あるいは他の型で予備成形する場合、及び上記のように予備成形しない場合に対しても適用できるものであり、従って、本明細書では後者も含めて一括して射出成形同時加飾方法、射出成形同時加飾装置として表現することとする。

概要

表面強度等に優れた射出成形品ゴミキズが付かずに能率的に生産する。

未硬化状態において常温固体で且つ熱可塑性である紫外線硬化性樹脂未硬化樹脂層転写層として有する加飾シートによる射出成形同時加飾方法に対して、加飾シートを金型(11,12)間に供給するシート送り装置(3)と、成形品(W1)を金型から取出紫外線照射装置に渡す成形品取出装置(6)と、成形品に転写された未硬化樹脂層に紫外線照射して硬化させる紫外線硬化装置(5)とを、少なくとも備えた射出成形同時加飾装置とする。

目的

そこで、本発明においては、上記問題点を解決し、製造工程中のキズ付きゴミ付着等の発生を防止しつつ、表面物性の優れた成形品を射出成形同時加飾方法によって製造し得る射出成形同時加飾装置を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

未硬化状態において常温固体であり、且つ、熱可塑性である紫外線硬化性樹脂未硬化樹脂層を有する加飾シート金型内に配置し、加飾シートを該金型を用いて予備成形した後、又は予備成形せずに、射出成形と同時に加飾シートの未硬化樹脂層を成形品の表面に転写する射出成形同時加飾方法において使用する射出成形同時加飾装置であって、金型間に加飾シートを供給するシート送り装置と、射出成形後の、未硬化樹脂層が転写された成形品を金型間から取り出し、取り出した成形品を紫外線照射装置に渡す成形品取出装置と、成形品取出装置から渡された成形品に紫外線照射して、成形品の未硬化樹脂層を硬化させる紫外線照射装置と、を少なくとも備えたことを特徴とする射出成形同時加飾装置。

技術分野

0001

本発明は、射出成形同時加飾装置に関し、特に、転写タイプの加飾シートを用い表面強度の優れた成形品の製造に適した装置に関する。

背景技術

0002

従来より、成形品の成形と同時にその外表面に模様等を設ける方法が射出成形同時加飾装置(別名:射出成形同時絵付装置)により行われている。射出成形同時加飾方法(別名:射出成形同時絵付方法)によれば、成形と同時に絵付け等の加飾が一工程で出来る利点があり、射出成形同時加飾装置も各種のものが提案され、使われてきた。例えば、特公昭50−19132号公報は、真空成形用の通気孔を設けた雌型を利用して熱可塑性樹脂よりなる加飾シートを真空成形した後、型締めを行って、溶融樹脂金型内射出して、成形品の外表面に加飾シートを一体化させる方法が提案されている。このように射出成形同時加飾方法とは真空成形と射出成形とを組合わせた方法であり、複雑な曲面形状に模様付けが出来るものである。また、能率的に連続生産が可能な装置として、特公昭63−6339号公報では、加飾シートに位置合わせ用センサマークが形成されたロール状連続シートを用い、このセンサマークを位置決めセンサで読取って、加飾シートを雌型に対して所望の位置で停止するように断続的に供給する装置を提案している。さらに、成形後の成形品を取り出す汎用的な成形品取出装置が各種出現するに至り、この取出装置を用いて成形品を金型から取り出して、生産性の向上、また、危険な取り出し作業機械化することで労働安全衛生上の問題解決も試みられてきている。

0003

一方、加飾シートを真空成形等の予備成形することなく、射出される溶融樹脂の熱圧で金型のキャビィティ面に沿って成形することも、加飾される成形品表面が絞りの深いものでなければ可能であり、このような方法及びそれに用いる装置も使われてきており、この方法を、上記の射出成形同時加飾方法と明示的に区別する意味で、インモールド射出成形同時加飾方法、またその装置をインモールド射出成形同時加飾装置ということもある。但し、本願発明は、樹脂の成形に先立って、前記のように加飾シートを樹脂成形用の金型あるいは他の型で予備成形する場合、及び上記のように予備成形しない場合に対しても適用できるものであり、従って、本明細書では後者も含めて一括して射出成形同時加飾方法、射出成形同時加飾装置として表現することとする。

発明が解決しようとする課題

0004

ところが、上述の方法では、表面強度等の表面物性の優れた成形品を得にくいため、このような製品を得るには、さらに成形品に硬化性樹脂を塗布して加熱硬化させるか、紫外線硬化性樹脂電子線硬化性樹脂等の電離放射線硬化性樹脂を塗布して、紫外線電子線を照射して硬化させる等して成形品表面に保護層を形成する方法によってきた。これは、転写箔剥離層としてこのような硬化性樹脂の保護層を設けておき射出成形同時加飾方法で転写する場合、剥離層が成形性に劣るために、伸ばされるところでクラックが生じたりするからである。しかし、上述の塗装による保護層の形成法は、別途塗装ブースを必要とし、さらに塗装時に塵が付着したり、また塗装工程まで成形品を搬送する過程で成形品表面に塵が付着したりする問題があった。

0005

そこで、転写箔の状態においては、硬化性樹脂からなる保護層を、非完全硬化状態又は未硬化状態で、且つ常温固体状態としておけば、成形時には保護層が熱可塑性のため伸び易いので成形可能となり、射出成形同時加飾後に、別工程で紫外線等を照射して保護層を硬化させる方法が、特公平4−19924号公報、特開昭63−132095号公報では開示されている。しかしながら、成形品表面の保護層は完全硬化していないために、通常の樹脂層等と比較しても柔らかく、別工程の照射工程へ移動する過程で、保護層にキズ入り易いという問題があった。そこで、移動過程でのキズ付き防止の為に、成形後の成形品表面の保護層が半硬化状態となるようにしておく試みもなされた。しかし、この方法では、(成形前に)半硬化させる工程が必要である上、半硬化させれば当然成形性が低下し、さらに半硬化の度合いによって成形性が変化するために、品質管理上、半硬化の度合いを一定にすることが必要となるが、半硬化度合いの安定性の制御は製造上極めてシビアであるという問題があった。

0006

そこで、本発明においては、上記問題点を解決し、製造工程中のキズ付きやゴミ付着等の発生を防止しつつ、表面物性の優れた成形品を射出成形同時加飾方法によって製造し得る射出成形同時加飾装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

そこで本発明の射出成形同時加飾装置は、未硬化状態において常温で固体であり、且つ、熱可塑性である紫外線硬化性樹脂の未硬化樹脂層を有する加飾シートを金型内に配置し、加飾シートを該金型を用いて予備成形した後、又は予備成形せずに、射出成形と同時に加飾シートの未硬化樹脂層を成形品の表面に転写する射出成形同時加飾方法において使用する射出成形同時加飾装置であって、金型間に加飾シートを供給するシート送り装置と、射出成形後の、未硬化樹脂層が転写された成形品を金型間から取り出し、取り出した成形品を紫外線照射装置に渡す成形品取出装置と、成形品取出装置から渡された成形品に紫外線を照射して、成形品の未硬化樹脂層を硬化させる紫外線照射装置と、を少なくとも備えた構成とする。

0008

本発明の射出成形同時加飾装置によれば、射出成形後の成形品は、直ちに成形品取出装置によって成形機から取り出され紫外線照射装置に渡され、未硬化樹脂層が硬化される結果、成形品の表面にキズやゴミが付くことが無い。

0009

以下、図面を参照して、本発明の射出成形同時加飾装置を説明する。図1は本発明の射出成形同時加飾装置の一実施例の概略構成を示す平面図である。なお、本発明の射出成形同時加飾装置は、従来の射出成形同時加飾装置に、成形品取出装置及び紫外線照射装置を結合したものであり、その他の部分については従来公知の各種の射出成形同時加飾装置を適用できるものである。

0010

先ず、図1で、Aは射出成形機、11は可動側の金型Aであり、12は固定側の金型Bで、金型Bには射出孔が設けられている。そして、3は加飾シートを金型間の所定の位置に供給するシート送り装置である。そして、6は成形品取出装置であり、金型間から成形品を取出して、紫外線照射装置5に渡す。紫外線照射装置5は、紫外線照射器51、成形品を搬送して紫外線照射器の下を通して一定量の紫外線を受けさせるベルトコンベア等の搬送手段52を有する。そして、射出成形された直後の成形品W1は、金型B12から成形品取出装置6のチャック機構によって保持され、紫外線照射装置5のコンベア52上に載置される。成形品W2はコンベア52上に載置された後の状態である。そして、成形品W2はコンベア52によって図で右方向へ搬送移動し、紫外線照射器51(図では2連)によって紫外線を照射されて未硬化樹脂層は硬化し、完成した成形品W3となる。そして、成形品W3は、作業員によって製品収納箱Bに梱包される。

0011

本発明の射出成形同時加飾装置は、射出成形に先立って加飾シートの予備成形を行わない所謂インモールド射出成形同時加飾方法に対しても、予備成形を行う所謂射出成形同時加飾方法に対しても、適用可能であり、これらを一括して射出成形同時加飾方法として扱うことは既に述べた。但し、紫外線硬化性樹脂の未硬化樹脂層を表面に有することで表面強度の優れた成形品を製造できる点においては、絞りの深い成形品が得られる予備成形有りの方法がより優れている。そこで、予備成形有りの場合の所謂射出成形同時加飾方法に適用する装置の例を基に更に説明し、適宜予備成形なしの場合にも言及する。

0012

先ず、図2は、射出成形機回りの射出成形同時加飾装置を示す図であり、シート送り装置、金型、加飾シートの加熱用熱盤等の一実施例の細部を示す断面図である。シート送り装置3は、供給ロール31、送りロール32、巻取ロール33、位置決めセンサ34、クランプ35等からなる。シート送り装置3によって加飾シート2が、所定の位置に配置される工程の動作を説明する。図2では、通気孔を有する金型A11と射出孔を有する金型B12との間に加飾シート2が、供給ロール31から送りロール32を経て金型の面取り数に応じた1ピッチ毎に断続的に供給され、成形後の転写層が転写された後の(基材シートのみとなった)加飾シート2は巻取ロール33に巻き取られる。加飾シート2には、図示はしない位置決め用のセンサマークが設けられており、このセンサマークを位置決めセンサ34が検知して加飾シート2は金型A11に対して所望の位置に配置される。なお、図示はしないが、センサマークと位置決めセンサにより、加飾シートを送り方向に対して平行方向以外に、必要に応じて直角方向にも位置合わせする。そして、所望に位置に加飾シート2が位置合わせされると、クランプ35が加飾シート2を金型A11のパーティング面押さえ真空成形に備えて固定する。このようにして、加飾シートを所望の位置へ配置する工程が完了する。なお、成形品形状と加飾シートの模様とを精密に位置合わせする必要がない場合には、位置決めセンサとセンサマークによる位置合わせを省略できる。この場合は、手動又はステップモータ等で加飾シートの停止位置を設定すれば良い。

0013

なお、通常、同図で金型A11は凹なるキャビィティ面を有している為に雌型と、金型B12は凸なるキャビィティ面を有している為に雄型といわれる。しかし、必ずしも金型Aが凹、金型Bが凸、なるキャビィティ面を有す必要はなく、逆の場合もありうる。要は、金型で加飾シートを予備成形する場合には、金型Aが少なくとも加飾シート成形用の通気孔を有し、金型Bが少なくとも溶融樹脂を金型内に導入する射出孔を有してることである。

0014

次に、加熱装置4によって、加飾シートを加熱軟化させる工程を説明する。該加熱装置としては、特開平5−301250号公報にある様な、前記したクランプ35の代わりに熱盤の周縁部に設けた土手状周壁で加飾シートを固着し、非接触で加飾シートを加熱する方式でもよいし、あるいは、特公平4−42172号公報にある様な、熱盤に設けた通気孔で加飾シートを吸引密着し、接触伝導で加飾シートを加熱する方式でも良いし、あるいは、非接触加熱による方式でもよい。図2に例示する加熱装置4は、加飾シートとは一定の距離を隔てて加熱する非接触の加熱方式である。加熱装置4はその熱盤41を加飾シート2に対面させて、加飾シートを加熱するものであり、熱盤41は、シリンダー等による可動支持部材42によって、型締時には金型間から待避(同図では上下動作する)し、加飾シートの加熱時には、同図に示す様に金型間の所定の位置に移動する。

0015

そして、加飾シートが加熱軟化された後、加飾シートを予備成形する工程となる。金型Aに設けられた、図示はしない真空源に接続された通気孔13により金型Aのキャビィティ空間の脱気を行い、空気圧によって加飾シート2を金型Aのキャビィティ面に沿って密着させることで、加飾シート2を真空成形することで予備成形工程が完了する。この際、熱盤41が少なくとも周縁部で加飾シートを金型A側に密着する熱盤の形態の場合、熱盤41に加飾シートを吸引密着する通気孔があれば、逆に通気孔から圧空を吹き出し、圧空と金型A側の真空との両方の作用により真空圧空成形が行える。もちろん、金型Aからの真空吸引のみで十分な場合は、圧空は省略できるし、熱盤としても、図2に示す様なシンプルな構成を採用できし、熱盤の通気孔の跡が転写層に残る可能性もない。また、加熱軟化と真空成形とのタイミングとしては、加飾シートを金型Aのパーティング面の所定位置展張させて固定した後、先ず金型Aからの真空吸引を開始し、吸引しながら、加熱装置の熱盤がパーティング面に対面する所定の位置まで移動し加熱軟化を開始することもできる。この様にすれば、加飾シートの加熱軟化とキャビィティへの成形とを同時進行で行うことが出来、サイクルタイムを短縮し得る。

0016

以上は、加熱装置、当装置による加飾シートの予熱、また射出成形金型を用いた予備成形であるが、加熱装置無しで且つ予備成形無しとすれば、溶融樹脂の熱圧のみで行う、所謂インモールド射出成形同時加飾装置となる。また、インモールド射出成形同時加飾装置においても、予備成形はしないが、加熱装置を備えて加飾シートの予熱を行えば、加飾シートの成形性を向上させることもできる。

0017

以上のようにして、加飾シート2を予備成形した後、加熱装置4の熱盤41を可動支持部材42によって金型外に待避させて、型締めし、溶融樹脂を金型内に射出する。

0018

そして、射出後、型開きを行って射出成形工程が完了する。この際、転写タイプである加飾シート2は通気孔を有する金型A11側、成形品W1は射出孔14を有する金型B12側となるので、ここで加飾シート2はその基材シートを金型A11側に残して未硬化樹脂層が転写層として成形品の表面に転移して転写が行われる。

0019

そして、成形品取出装置6が射出成形の連続動作連動して、成形品W1を逐次保持して、紫外線照射装置5まで搬送して、紫外線照射装置のコンベア52上に載置する。成形品取出装置6としては、通常市販されている汎用装置を適用できるが、特公平4−2418号公報、あるいは、当出願人による特願平6−160776号等に記載されている様な、加熱装置の背面に成形品のチャック機構を有し、加熱装置と保持手段とを兼用したものを用いて、加飾シートの加熱と成形品の金型外への取出し動作とを重複させて、サイクルタイムを向上させることもできる。なお、この場合、また、通常の取出装置においてもそうであるが、加熱取出装置の成形品チャック機構は、金型から成形品を取り出す時は、通常、成形品は垂直方向に立っているが、後の紫外線照射装置の搬送手段に載置する時は、成形品を水平方向にしてから載置することとなるために、成形品を水平方向になるようにに回転させてから放すようにする。

0020

次に紫外線照射装置5は、成形品に紫外線を照射する紫外線照射器51、成形品を搬送して紫外線照射器51の直下を通して所定時間所定量の紫外線に晒すためのベルトコンベア等の搬送手段52等からなる。このような紫外線照射装置は、所謂ベルトコンベア等に紫外線照射器を付加したものでもよい。紫外線照射器51としては、公知の紫外線ランプが使用でき、超高圧水銀灯高圧水銀灯低圧水銀灯カーボンランプクセノンアークメタルハライドランプ等の光源が適宜使用される。搬送手段52は、駆動装置により成形品を紫外線照射器51の下を一定の速度で移動させ、成形品に所定量の紫外線を与え未硬化樹脂層を硬化させる。図1では、紫外線照射器51は複数(2連)であるが、その数は、必要適宜照射量、射出成形のサイクルタイム等との関連で決めればよい。また、成形品の側面にも有効に紫外線が照射されるように側面の横方向にも紫外線照射器51を設けるてもよく、図4のように、上方の紫外線照射器51からの紫外線を横方向に配置したミラー53で反射させて成形品の側面に照射させるようにしてもよい。

0021

そして、未硬化樹脂層が硬化した成形品W3は完成した製品として、例えば、作業員によって収納箱Bに梱包等されて、一連の製造工程が完了する。

0022

次に、本発明の射出成形同時加飾装置に使用されうる加飾シートについて説明する。加飾シートとしては、転写タイプのもので且つ未硬化樹脂層を少なくとも転写層の一部として有するものが使用される。図3は、このような加飾シート2の一例を示す縦断面図である。同図で、加飾シート2は、基材シート21、剥離剤層22、加飾層23、接着剤層24からなり、剥離剤層22と加飾層23と接着剤層24が転写層25を構成して、転写層25が射出成形と同時に成形品の表面に転移して転写が行われるものである。そして、成形品の表面物性を優れたものとするためには、通常、転写後の最外層となる剥離剤層22が未硬化樹脂層であることが必要である。加飾層を紫外線硬化性樹脂からなる未硬化樹脂層として、これを最外層とする場合は、剥離剤層を省略することができる。また加飾が不要で単に成形品表面に硬質膜を形成するのみの場合には、加飾層は省略できる。さらに、加飾層ないしは剥離剤層に成形品との接着性があれば接着剤層も省略することができる。従って、加飾シートにおける未硬化樹脂層としては、成形品に優れた表面物性を与え得るべく、少なくとも転写後の最外層となる層が当該未硬化樹脂層であればよい。

0023

このような加飾シートとしては、特開昭63−132095号公報に記載されている様な未硬化樹脂層として紫外線硬化性樹脂を用いたものが使用できる。すなわち、加飾シート2の基材シート21としては、離型性を有し、また成形性を有するものが使われ、通常12〜50μm程度の厚さのポリエチレンテレフタレートフィルムは一般的であるが、より以上の成形性を要求する場合は、延伸度合いを低くしたポリエチレンテレフタレートフィルム、あるいはポリアミドフィルム等を用い、これらのフィルムに必要に応じてシリコーン等による離型剤層を設けたものである。

0024

未硬化樹脂層は、未硬化の状態では常温で固体であり、且つ、熱可塑性、溶剤溶解性を有していながら、塗装して溶剤を乾燥した後は見かけ上、あるいは手で触った時にも非流動性であり、かつ非粘着性である塗膜を与える紫外線硬化性樹脂を材料として形成されたものである。紫外線硬化性樹脂を用いることにより、電子線硬化性樹脂よりも、樹脂の硬化装置が高価で大がかりにならずに製造できる。このような樹脂としては、ラジカル重合性不飽和基を有する熱可塑性の次の2種類の樹脂がある。
(1)ガラス転移温度が0〜250℃のポリマー中にラジカル重合性不飽和基を有するもの。例えば、以下の化合物〜を重合又は共重合させたものに対して後述する方法(a) 〜(d) でラジカル重合性不飽和基を導入したもの等である。

0025

N−メチロールメタアクリルアミド等の水酸基を有する単量体
(メタ)アクリル酸等のカルボキシル基を有する単量体。
グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基を有する単量体。
2−アジリジニルエチル(メタ)アクリレート等のアジリジニル基を有する単量体。
(メタ)アクリルアミド等のアミノ基を有する単量体。
2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等のスルホン基を有する単量体。
2,4−トルエンジイソシアネートと2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとの1モル対モル反応付加物等のジイソシアネート活性水素を有するラジカル重合性単量体との付加物等。
さらに、上記の共重合体ガラス転移点や硬化後の塗膜強度を調整するために、上記の化合物と、当該化合物と共重合可能な、例えば、メチル(メタ)アクリレート等の単量体との共重合物

0026

次に、上述のようにして得られた重合体を以下の方法(a) 〜(d) により反応させ、ラジカル重合性不飽和基を導入したもの。
(a)水酸基を有する単量体の重合物又は共重合物には、(メタ)アクリル酸等のカルボキシル基を有する単量体を縮合反応させる。
(b) カルボキシル基、スルホン基を有する単量体の重合物又は共重合物には、前述の水酸基を有する単量体を縮合反応させる。
(c)エポキシ基、イソシアネート基、アジリジニル基を有する単量体又は共重合物には、前述の水酸基、又はカルボキシル基を有する単量体を付加反応させる。
(d) 水酸基、カルボキシル基を有する単量体又は共重合体には、エポキシ基、アジニリジニル基又はイソシアネート基を有する単量体を付加反応させる。

0027

(2)融点が常温(20℃)〜250℃であり、ラジカル重合性不飽和基を有する化合物。例えば、ステアリル(メタ)アクリレート、トリアクリルシソアヌレート等である。さらに、上記した(1) の化合物と、この(2) の化合物を混合した混合物、あるいは、さらにこれらにラジカル重合性不飽和単量体を加えることもある。

0028

以上のようなラジカル重合性の化合物に、紫外線で硬化させるために、公知のベンゾキノン等の増感剤滑剤等の各種添加剤、さらに指触乾燥を容易化するためにアクリル樹脂等の非硬化性の樹脂等を適宜混合したものが用いられる。

0029

なお、本発明でいう「加飾」とは、単に絵柄文字、図形等の目視可能な模様を成形品に付与する以外に、目視不可能な模様、あるいは硬質塗膜導電性等の機能性層を付与することを包含する。また、本発明でいう、「溶融樹脂」としては、通常の射出成形で用いられる「熱溶融した熱可塑性樹脂」の他、「室温で溶融状態にある熱硬化又は2液反応硬化型樹脂」をも包含する。

発明の効果

0030

本発明の射出成形同時加飾装置は以上説明したように構成されているので、射出成形された後の成形品は、直ちに成形品取出装置によって紫外線照射装置に渡され、転写された未硬化樹脂層が硬化される。その結果、成形品の表面にゴミやキズが付くことがなく、優れた表面物性の成形品を極めて容易且つ能率的に製造できるので、製品歩留りも向上し、ひいては安価な製品を供給できる。そして、硬質膜等の表面物性の優れた表面を得るのに、別途塗装ブース等の設備が不要であり、作業環境改善もなされる。

図面の簡単な説明

0031

図1本発明の射出成形同時加飾装置の一実施例の概略を示す平面図。
図2本発明の射出成形同時加飾装置の金型周辺部分の一実施例を示す断面図。
図3本発明で使用し得る加飾シートの一例を示す断面図。
図4紫外線照射装置での紫外線の照射方法の一例を示す図。

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0032

11金型A
12 金型B
13通気孔
14射出孔
2加飾シート
21基材シート
22剥離剤層
23加飾層
24接着剤層
25転写層
3シート送り装置
31供給ロール
32送りロール
33巻取ロール
34位置決めセンサ
35クランプ
4加熱装置
41熱盤
42可動支持部材
5紫外線照射装置
51紫外線照射器
52 搬送手段(ベルトコンベア等)
53ミラー
6成形品取出装置
A射出成形機
完成品収納箱
W成形品
W1射出成形直後の成形品
W2紫外線照射前の成形品
W3紫外線照射後の成形品

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