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技術 シートバックロック装置

出願人 富士機工株式会社佐久間富士機工株式会社
発明者 伊藤安雄伊藤茂昭
出願日 1994年9月30日 (25年9ヶ月経過) 出願番号 1994-238090
公開日 1996年4月16日 (24年2ヶ月経過) 公開番号 1996-099571
状態 未査定
技術分野 車両用座席
主要キーワード 連結枢支 フック溝 メインフック サブスプリング コイルスプリング状 サブフック フック機構 メインスプリング
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1996年4月16日)のものです。
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図面 (12)

目的

シートバックを長期間にわたりガタなく確実にロックすることができると共に、円滑にロックすることができるシートバックロック装置を提供する。

構成

この発明に係るシートバックロック装置Eは、ロック解除手段30を有するフック機構10及びこのフック機構10と係合するように車体側に設けられたストライカ20から構成されており、フック機構10は、軸杆12を有する取付体11と、この取付体11の軸杆12にロック方向付勢するメインスプリング14を介して軸着したメインフック13と、このメインフック13に隣接して軸杆12にロック方向に付勢するサブスプリング16を介して軸着したサブフック15とからなり、メインフック13に形成されたフック溝13bのストライカ20に対する係合曲率半径Rの中心Oに対して、サブフック15に形成されたフック溝15bのストライカ20に対する係合曲率半径R1 の中心O1 を偏位せしめたことを特徴としている。

概要

背景

車両用シート、例えばリヤシート後方トランクルームが設けられている車両において、トランクルームに長尺荷物を積み込んだ場合、シートバックが邪魔にならないようにシートバックを前方に傾動できるように構成したものは既に知られている。

図10は上述したリヤシート1の一例を示したもので、リヤシート1は着座部分となるシートクッション2と背もたれ部分となるシートバック3から構成されており、シートバック3は、前方に傾動可能となるように、枢軸3aによりシートクッション2の後部又は車体に連結枢支されている。

そして、シートバック3の一側面の上部には、図11に示すシートバックロック装置4を構成するフック機構5が取付けられており、このフック機構5を車体側に設けたストライカ6に係脱させることによりシートバック3を所定の角度にロックできると共に、シートバック3を前方に傾動できるように構成されている。

フック機構5は、取付体5aと、フック部材5bと、ダンバー機能を有するクッションゴム5cとからなっており、取付体5aはシートバック3の一側面の上部に固定され、この取付体5aに設けた枢軸7にフック部材5bの基部が軸着されている。また、フック部材5bの自由端側には二股状のフック溝5dが形成されている。

さらに、枢軸7には、ねじりコイルスプリング8が巻装されており、このねじりコイルスプリング8の一端は取付体5aに形成した係止溝5eに、他端はフック部材5bに形成した係止溝5fにそれぞれ係止され、このねじりコイルスプリング8によりフック部材5bは時計方向回動するよう付勢されている。

クッションゴム5cは取付体5aに屈曲形成した取付部5gに圧入されており、このクッションゴム5cとフック部材5bのフック溝5dとの間に挿入したストライカ6をクッションゴム5cの弾性力とフック部材5bのフック溝5dとの係合により挟持し、フック機構5をストライカ6にロック、すなわち、シートバック3をロックできるように構成されている。また、フック部材5bの自由端側にはロック解除ロッド9の下端が連結枢支されている。

そして、図11に示すように、シートバックロック装置4がロック状態にあるときは、ストライカ6はクッションゴム5cの弾性力によりフック部材5bのフック溝5dに圧接しており、これによりシートバック3を所定の傾動角度でロックすることができる。また、ロック解除ロッド9をねじりコイルスプリング8のスプリング力に抗して上方に移動させると、フック部材5bが反時計方向に回動し、これによってフック部材5bとストライカ6との係合が解かれてシートバック3を前倒しできるように構成されている。

概要

シートバックを長期間にわたりガタなく確実にロックすることができると共に、円滑にロックすることができるシートバックロック装置を提供する。

この発明に係るシートバックロック装置Eは、ロック解除手段30を有するフック機構10及びこのフック機構10と係合するように車体側に設けられたストライカ20から構成されており、フック機構10は、軸杆12を有する取付体11と、この取付体11の軸杆12にロック方向に付勢するメインスプリング14を介して軸着したメインフック13と、このメインフック13に隣接して軸杆12にロック方向に付勢するサブスプリング16を介して軸着したサブフック15とからなり、メインフック13に形成されたフック溝13bのストライカ20に対する係合曲率半径Rの中心Oに対して、サブフック15に形成されたフック溝15bのストライカ20に対する係合曲率半径R1 の中心O1 を偏位せしめたことを特徴としている。

目的

この発明は、上述した従来技術の問題点を解決すべくなされたもので、その目的とするところは、シートバックを長期間にわたりガタなく確実にロックすることができると共に、円滑にロックすることができるシートバックロック装置を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
6件

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請求項1

シートクッション又は車体に傾動可能に設けられたシートバックを、車体側に係脱可能にロックするシートバックロック装置であって、ロック解除手段を有するフック機構及びこのフック機構と係合するように車体側に設けられたストライカから構成されており、前記フック機構は、軸杆を有する取付体と、この取付体の軸杆にロック方向付勢するメインスプリングを介して軸着したメインフックと、このメインフックに隣接して前記軸杆にロック方向に付勢するサブスプリングを介して軸着したサブフックとからなり、前記メインフックに形成されたフック溝の前記ストライカに対する係合曲率半径の中心に対して、前記サブフックに形成されたフック溝の前記ストライカに対する係合曲率半径の中心を偏位せしめたことを特徴とするシートバックロック装置。

請求項2

ロック解除手段は、下端をメインフック及びサブフックの自由端側に係止したロック解除ロッドにより構成され、サブフック側の係止部を、前記サブフックの回動中心を中心とする円弧状の長孔により形成したことを特徴とする請求項1記載のシートバックロック装置。

請求項3

メインフックに形成されたフック溝の開口部軸着側に位置せしめて、反軸着側に向って膨出したストライカガイド部を形成し、このストライカガイド部によりストライカを強制的に前記フック溝内に誘導するようにしたことを特徴とする請求項1記載のシートバックロック装置。

請求項4

サブフックの軸着部側に、上方に突出したストッパ突部を設け、このストッパ突部により前記サブフックのロック解除方向への回動規制するようにしたことを特徴とする請求項1記載のシートバックロック装置。

技術分野

0001

この発明は、車両用シートにおけるシートバックロック装置に関する。

背景技術

0002

車両用シート、例えばリヤシート後方トランクルームが設けられている車両において、トランクルームに長尺荷物を積み込んだ場合、シートバックが邪魔にならないようにシートバックを前方に傾動できるように構成したものは既に知られている。

0003

図10は上述したリヤシート1の一例を示したもので、リヤシート1は着座部分となるシートクッション2と背もたれ部分となるシートバック3から構成されており、シートバック3は、前方に傾動可能となるように、枢軸3aによりシートクッション2の後部又は車体に連結枢支されている。

0004

そして、シートバック3の一側面の上部には、図11に示すシートバックロック装置4を構成するフック機構5が取付けられており、このフック機構5を車体側に設けたストライカ6に係脱させることによりシートバック3を所定の角度にロックできると共に、シートバック3を前方に傾動できるように構成されている。

0005

フック機構5は、取付体5aと、フック部材5bと、ダンバー機能を有するクッションゴム5cとからなっており、取付体5aはシートバック3の一側面の上部に固定され、この取付体5aに設けた枢軸7にフック部材5bの基部が軸着されている。また、フック部材5bの自由端側には二股状のフック溝5dが形成されている。

0006

さらに、枢軸7には、ねじりコイルスプリング8が巻装されており、このねじりコイルスプリング8の一端は取付体5aに形成した係止溝5eに、他端はフック部材5bに形成した係止溝5fにそれぞれ係止され、このねじりコイルスプリング8によりフック部材5bは時計方向回動するよう付勢されている。

0007

クッションゴム5cは取付体5aに屈曲形成した取付部5gに圧入されており、このクッションゴム5cとフック部材5bのフック溝5dとの間に挿入したストライカ6をクッションゴム5cの弾性力とフック部材5bのフック溝5dとの係合により挟持し、フック機構5をストライカ6にロック、すなわち、シートバック3をロックできるように構成されている。また、フック部材5bの自由端側にはロック解除ロッド9の下端が連結枢支されている。

0008

そして、図11に示すように、シートバックロック装置4がロック状態にあるときは、ストライカ6はクッションゴム5cの弾性力によりフック部材5bのフック溝5dに圧接しており、これによりシートバック3を所定の傾動角度でロックすることができる。また、ロック解除ロッド9をねじりコイルスプリング8のスプリング力に抗して上方に移動させると、フック部材5bが反時計方向に回動し、これによってフック部材5bとストライカ6との係合が解かれてシートバック3を前倒しできるように構成されている。

発明が解決しようとする課題

0009

しかしながら、上述した従来のシートバックロック装置4では、フック部材5bとストライカ6の間に隙間があるとガタとなるためクッションゴム5cを取付けており、さらに、ガタをなくすためにクッションゴム5cの肉厚を厚くし、フック部5bとクッションゴム5cの間の隙間をストライカ6の直径より小さくしている。このため、ストライカ6をロックするときにストライカ6が入りにくくなるおそれがあった。

0010

この発明は、上述した従来技術の問題点を解決すべくなされたもので、その目的とするところは、シートバックを長期間にわたりガタなく確実にロックすることができると共に、円滑にロックすることができるシートバックロック装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0011

上記目的を達成するため、この発明に係る請求項1のシートバックロック装置では、シートクッション又は車体に傾動可能に設けられたシートバックを、車体側に係脱可能にロックするシートバックロック装置であって、ロック解除手段を有するフック機構及びこのフック機構と係合するように車体側に設けられたストライカから構成されており、前記フック機構は、軸杆を有する取付体と、この取付体の軸杆にロック方向に付勢するメインスプリングを介して軸着したメインフックと、このメインフックに隣接して前記軸杆にロック方向に付勢するサブスプリングを介して軸着したサブフックとからなり、前記メインフックに形成されたフック溝の前記ストライカに対する係合曲率半径の中心に対して、前記サブフックに形成されたフック溝の前記ストライカに対する係合曲率半径の中心を偏位せしめたことを特徴としている。

0012

また、請求項2のシートバックロック装置では、ロック解除手段は、下端をメインフック及びサブフックの自由端側に係止したロック解除ロッドにより構成され、サブフック側の係止部を、前記サブフックの回動中心を中心とする円弧状の長孔により形成したことを特徴としている。

0013

また、請求項3のシートバックロック装置では、メインフックに形成されたフック溝の開口部軸着側に位置せしめて、反軸着側に向って膨出したストライカガイド部を形成し、このストライカガイド部によりストライカを強制的に前記フック溝内に誘導するようにしたことを特徴としている。

0014

また、請求項4のシートバックロック装置では、サブフックの軸着部側に、上方に突出したストッパ突部を設け、このストッパ突部により前記サブフックのロック解除方向への回動を規制するようにしたことを特徴としている。

0015

この発明に係る請求項1のシートバックロック装置では、ロック状態において、メインフックとサブフックによりストライカを挟持しているので、シートバックを長期間にわたりガタなく強固にロックすることができると共に、円滑にロックすることができる。また、シートバックに衝撃荷重が加わった場合、サブフックは、ロック解除方向に回動する。これによって、サブフックに衝撃荷重が伝達されることがないので、サブフックの変形を防止することができ、シートバックのロック状態を確実に保持することができる。

0016

さらに、請求項2のシートバックロック装置では、ロック時において、回動中心より偏位した点を中心とする円弧状の係合溝を有するサブフックを、その長孔をロック解除ロッドに係合させながら回動させることができるので、ストライカの直径や取付位置が多少変動してもストライカに対するロックをガタなく行うことができる。

0017

また、請求項3のシートバックロック装置では、ストライカをメインフックのフック溝に係合させるとき、ストライカはストライカガイド部によりフック溝内に誘導される。これによって、シートバックを早く回動させてもストライカを強制的にフック溝内に係合させることができる。

0018

また、請求項4のシートバックロック装置では、ロック解除時に、ストッパ突部によりサブフックのロック解除方向への回動が規制されているので、サブフックがストライカに当接することなく、ストライカのロック解除を円滑に行うことができる。

0019

以下、この発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。

0020

図1はシートバックロック装置のロック状態を示す正面視説明図、図2図1のII−II矢視説明図、図3はシートバックロック装置のメインフックの正面視説明図、図4は同じくサブフックの正面視説明図、図5は同じく取付体の平面視説明図、図6は同じくストライカの平面視説明図である。

0021

図において、Eはシートバックロック装置で、図10に示すリヤシート1に取付けられており、シートクッション2又は車体に傾動可能に設けられたシートバック3を、車体側に係脱可能にロックしている。

0022

そして、この発明は、特に、ロック解除手段30を有するフック機構10及びこのフック機構10と係合するように車体側に設けられたストライカ20から構成されており、フック機構10は、軸杆12を有する取付体11と、この取付体11の軸杆12にロック方向に付勢するメインスプリング14を介して軸着したメインフック13と、このメインフック13に隣接して軸杆12にロック方向に付勢するサブスプリング16を介して軸着したサブフック15とからなり、メインフック13に形成されたフック溝13bのストライカ20に対する係合曲率半径Rの中心Oに対して、サブフック15に形成されたフック溝15bのストライカ20に対する係合曲率半径R1 の中心O1 を偏位せしめたことを特徴としている。

0023

さらに、ロック解除手段30は、下端をメインフック13及びサブフック15の自由端側に係止したロック解除ロッド31により構成され、サブフック15側の係止部を、サブフック15の回動中心を中心とする円弧状の長孔15cにより形成したことを特徴としている。

0024

さらに、この発明の構成を詳細に説明する。

0025

フック機構10の取付体11は断面コ字状に形成されており、その一方の側壁11aが図10に示すリヤシート1のシートバック3の一側面上部に取付ボルトにより固定されている。この取付体11の相対向する側壁11a,11bには、軸杆12が直交して配置されており、この軸杆12は側壁11bの貫通孔11cに挿通されてフランジ部12bを有する大径部12aと、小径部12cと、側壁11aのかしめ孔11dに挿通されてかしめられるかしめ部12dが順次多段状に形成されている。

0026

メインフック13は鋼板製で、基部に形成した軸着部としての軸着孔13aを軸杆12の小径部12cに軸着しており、自由端13m側中間部には下方を開口したストライカ20に係合するフック溝13bが形成されている。このフック溝13bのストライカ20に対する係合曲率半径Rは、軸杆12の軸心Oを中心として設定されており、溝幅はストライカ20の直径より大きく設定されている。

0027

また、メインフック13には、基部から上下方向に突出したストッパ突部13c,13dが形成されており、このストッパ突部13c,13dは取付体11の連結壁11eに当接してメインフック13の反時計方向及び時計方向の回動をそれぞれ規制するように設定されている。さらに、メインフック13の自由端13m先端部に形成した係止孔13eには、ロック解除ロッド31の下端に形成したフック部31aが係止されている。

0028

メインスプリング14はねじりコイルスプリング状に形成され、基部をメインフック13と取付体11の側壁11aとの間の軸杆12の小径部12cに巻装しており、基部より上方に延出したメインフック13側の係止端14aは、逆U字状に形成され、メインフック13の自由端13mを挟持するようにして自由端13m上面に係止され、下方に延出した部分14cをメインフック13とサブフック15との間に介在せしめている。また、メインスプリング14の基部より上方に延出した側壁11a側の係止端14bは、取付体11の連結壁11eに係止されており、このメインスプリング14によってメインフック13は時計方向に回動するように付勢されている。

0029

サブフック15は鋼板製で、基部に形成した軸着部としての軸着孔15aを軸杆12の大径部12aに軸着しており、自由端15m側中間部には下方を開口したフック溝15bが形成されている。このフック溝15bのストライカ20に対する係合曲率半径R1 は、軸杆12の軸心Oに対して偏位、例えば下方に偏位した点O1 を中心として設定されており、溝幅はストライカ20の直径より大きく設定されている。また、フック溝15bの長さは、メインフック13のフック溝13bの長さより十分長く設定されている。さらに、サブフック15の自由端15m先端部には、ロック解除ロッド31のフック部31aが挿入される長孔15cが形成されており、この長孔15cは、サブフック15の回動中心Oを中心として円弧状に形成されている。また、長孔15cから突出したロック解除ロッド31のフック部31aには、プッシュナット32が係止されている。

0030

サブスプリング16はねじりコイルスプリング状に形成され、基部をサブフック15と取付体11の側壁11bとの間の軸杆12の大径部12aに巻装しており、基部より上方に延出したサブフック15側の係止端16aは、逆U字状に形成され、サブフック15の自由端15mを挟持するようにして自由端15m上面に係止されている。また、サブスプリング16の基部より上方に延出した側壁11b側の係止端16bは、取付体11の連結壁11eに係止されており、このサブスプリング16によってサブフック15は時計方向に回動するように付勢されている。

0031

ストライカ20は断面円形のロッドによりコ字状に形成されており、側壁部20a,20bの端部が車体側に固定されている。そして、側壁部20bを、メインフック13の係合側のフック溝13b及びサブフック15の係合側のフック溝15bにより挟持するように設定されている。

0032

なお、取付体11は断面L字状でもよく、また、メインフック13とサブフック15は合成樹脂製でもよい。さらに、ストライカ20は棒状でもよい。

0033

つぎに、この発明の作用を説明する。

0034

図1に示すように、シートバックロック装置Eがロックされている状態においては、メインフック13及びサブフック15はメインスプリング14及びサブスプリング16のスプリング力により時計方向に軸杆12を中心として回動し、メインフック13の係合側のフック溝13bとサブフック15の係合側のフック溝15bとによりストライカ20を挟持している。

0035

この際、メインフック13のフック溝13bの溝底はストライカ20に当接しているが、サブフック15のフック溝15bの溝底は、ストライカ20と隙間aをもって配置されている。また、サブフック15の長孔15cの上端は、ロック解除ロッド31のフック部31aと隙間bをもって配置されている。

0036

このように、シートバックロック装置Eがロックされている状態において、ストライカ20に対する係合曲率半径の中心が異なるフック溝13b,15bを有し、メインスプリング14とサブスプリング16によりストライカ20をロックする方向へ付勢されたメインフック13とサブフック15とによりストライカ20を挟持しているので、シートバック3を長期間にわたりガタなく強固にロックすることができると共に、円滑にロックすることができる。また、サブフック15の係合側のフック溝15bの円弧中心O1 が、サブフック15の回動中心Oに対して偏位して設けられているので、シートバック3に衝撃荷重が加わった場合、サブフック15は、その係合側のフック溝15bをストライカ20に係合させながら反時計方向に回動し、ストライカ20はメインフック13のフック溝13bの右側部に当接し、最終的にはメインフック13によって荷重に耐えることができる。これによって、サブフック15に衝撃荷重が伝達されることがなく、サブフック15の変形を防止することができるので、シートバックのロック状態を確実に保持することができる。

0037

また、例えば、単にフック溝をV字状とすると、ガタは小さくなるが、反対にV溝にストライカ20が食い込んでロック解除が困難になるが、本発明ではサブフック15の係合側のフック溝15bの円弧中心O1 を、サブフック15の回動中心Oに対して偏位させたので、ロック時のメインフック13の係合側のフック溝13bとサブフック15の係合側のフック溝15bによるストライカ20に対する係合力を小さくし、フック溝13b,15bにストライカ20が食い込むことをなくすことができる。これによって、メインフック13及びサブフック15のストライカ20に対するロック解除を円滑に行うことができる。

0038

また、サブフック15には長孔15cが設けられており、この長孔15cにロック解除ロッド31のフック部31aを係合させながら回動することができるので、ストライカ20の直径や取付位置が多少変動してもサブフック15が追従するためストライカ20に対するロックをガタなく行うことができる。

0039

また、メインフック13とサブフック15との間に介在せしめたメインスプリング14の部分14cによってサブフック15をガタなく軸杆12に取付けることができ、ワッシャを不要とすることができる。これによって、部品点数を少なくしてコストを低減させることができる。

0040

シートバックロック装置Eのロック状態を解除するには、メインスプリング14及びサブスプリング16のスプリング力に抗してロック解除ロッド31を上方に移動させる。すると、メインフック13と共に、長孔15cを介してサブフック15も反時計方向に回動し、フック溝13b,15bとストライカ20と係合が解かれ、シートバック3を前方に傾動させることができる。

0041

また、この前傾状態よりシートバック3を所定の後傾状態復帰させるには、シートバック3を所定の傾動位置まで起立させると、メインフック13及びサブフック15のフック溝13b,15bがストライカ20に係合し、これによりシートバックロック装置Eをロックすることができる。

0042

図7はメインフックの他の実施例を示す正面視説明図で、メインフック13Aは、フック溝13bの開口部軸着側に位置せしめて、反軸着側に向って膨出したストライカガイド部13fを形成し、このストライカガイド部13fによりストライカ20を強制的にフック溝13b内に誘導している。

0043

さらに、メインフック13Aの詳細な構成を説明する。

0044

メインフック13Aのストライカガイド部13fのストライカ20と当接するガイド面13gは、反軸着側のフック溝13bの開口端を中心とする半径R2 (>ストライカ20の直径)の円弧面13hと、この円弧面13hの終端から接線方向に延出した傾斜面13iとからなっている。

0045

上述したメインフック13Aによれば、ストライカ20をフック溝13bに係合させるとき、ストライカ20はストライカガイド部13fのガイド面13gによりフック溝13b内に誘導される。これによって、シートバック3を早く回動させてもストライカ20を強制的にフック溝13b内に係合させることができる。

0046

また、メインフック13Aのストライカガイド部13fには、ストライカ20が繰り返して当接するが、その当接したときの衝撃荷重は、傾斜面13iにより分散することができる。これによつて、メインフック13Aの軸着部に加わる荷重を少なくすることができ、軸着部のガタの発生をなくすことができる。

0047

図8及び図9はサブフックの他の実施例に係り、サブフック15Aは、プッシュナット32側の長孔15cの周縁に、凹状の面押し部15dが形成されている。これによって、長孔15cをプレス打ち抜いたときのバリを除去することができ、プッシュナット32の動き、すなわちロック解除ロッド31の作動を円滑に行うことができる。

0048

また、サブフック15Aの軸着部としての軸着孔15a側に、上方に突出したストッパ突部15eが設けられており、このストッパ突部15eによりサブフック15Aのロック解除方向への回動を規制している。これによって、ロック解除時に、サブフック15Aがストライカ20に当接することなく、ストライカ20のロック解除を円滑に行うことができる。

0049

つまり図7に示すメインフック13には図示したように下方向に突出したストッパ突部13dが形成されており、このストッパ突部13dによってストライカ20との回動を規制するようにする一方、サブフック15には図8に示すように、上方向に突出したストッパ突部15eが形成されており、このストッパ突部15eによりストライカとのロック解除方向の回動を規制するようにしている。

0050

このようにメインフック13のストッパ突部13dとサブフック15のストッパ突部15eとの働きによって、ストライカ20とのロック作動及びロック解除作動の円滑化を図ることができるようになっている。

発明の効果

0051

上述した通り、この発明に係る請求項1のシートバックロック装置によれば、シートバックロック装置のロック状態において、メインフックとサブフックとによりストライカを挟持しているので、シートバックを長期間にわたりガタなく強固にロックすることができると共に、円滑にロックすることができる。また、シートバックに衝撃荷重が加わった場合、サブフックは、ロック解除方向に回動する。これによって、サブフックに衝撃荷重が伝達されることがないので、サブフックの変形を防止することができ、シートバックのロック状態を確実に保持することができる。

0052

さらに、請求項2のシートバックロック装置によれば、ロック時において、回動中心より偏位した点を中心とする円弧状の係合溝を有するサブフックを、その長孔をロック解除ロッドに係合させながら回動させることができるので、ストライカの直径や取付位置が多少変動してもストライカに対するロックをガタなく行うことができる。

0053

また、請求項3のシートバックロック装置によれば、ストライカをメインフックのフック溝に係合させるとき、ストライカはストライカガイド部によりフック溝内に誘導される。これによって、シートバックを早く回動させてもストライカを強制的にフック溝内に係合させることができる。

0054

また、請求項4のシートバックロック装置によれば、ロック解除時に、ストッパ突部によりサブフックのストライカへの当接を防ぐことができる。これによって、ストライカのロック解除を円滑に行うことができる。

図面の簡単な説明

0055

図1この発明に係るシートバックロック装置のロック状態を示す正面視説明図である。
図2図1のII−II矢視説明図である。
図3この発明に係るシートバックロック装置のメインフックの正面視説明図である。
図4同じくサブフックの正面視説明図である。
図5同じく取付体の平面視説明図である。
図6同じくストライカの平面視説明図である。
図7同じくメインフックの他の実施例を示す正面視説明図である。
図8同じくサブフックの他の実施例を示す正面視説明図である。
図9図8のIX−IX矢視断面説明図である。
図10従来のシートバックロック装置を取付けたリヤシートの正面視説明図である。
図11従来例に係るシートバックロック装置の正面視説明図である。

--

0056

Eシートバックロック装置
1車両用シート(リヤシート)
2シートクッション
3シートバック
10フック機構
11取付体
12軸杆
13メインフック
13a (軸着部)軸着孔
13bフック溝
13fストライカガイド部
14メインスプリング
14a係止端
15サブフック
15a 軸着部(軸着孔)
15b フック溝
15c係止部(長孔)
15eストッパ突部
16サブスプリング
20ストライカ
30ロック解除手段
31 ロック解除ロッド
31aフック部

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