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技術 貼付剤

出願人 フェリック株式会社
発明者 宮下永二
出願日 1994年9月22日 (25年0ヶ月経過) 出願番号 1994-254794
公開日 1996年4月9日 (23年6ヶ月経過) 公開番号 1996-092075
状態 特許登録済
技術分野 医薬品製剤 温熱、冷却治療装置
主要キーワード 外皮表面 感知しうる 多孔質面 補強用フィルム 粘着改良剤 補強用基材 状袋体 温湿布効果
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1996年4月9日)のものです。
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目的

本発明は、貼付剤において、粘着剤層ホットメルト型高分子物質を含有する粘着剤発泡体で形成されていることにより、弾力性があって人体皮膚凹凸面にも追従して密着し、しかも粘着性及び使用感が良好である上、剥離時の苦痛が無く、又、温熱を与えたとき、粘着剤層が発泡体で形成されているので、この発泡体が熱伝導を制御して低温火傷が生じ難い貼付剤を提供することを目的とする。

構成

本発明は、支持体に粘着剤層を設けた貼付剤において、この粘着剤層がホットメルト型高分子物質を含有する粘着剤の発泡体で形成されていることを特徴とする。

概要

背景

従来より、種々の目的で人体に適用される貼付剤には粘着剤が用いられているが、この粘着剤を大別すると、ゴム系粘着剤アクリル系粘着剤分類される。

又、この貼付剤を大別すると、発熱体を備えるものと、発熱体を備えないものとに分類される。

この場合、発熱体としては、通気性フィルムで構成された開放部のないシート状袋体の内部に、発熱体組成物、例えば鉄粉活性炭及び塩類等からなる発熱体組成物を封入してなるものが提案されている(特開昭50−54188号公報、特開昭53−47154号公報、特開昭53−60885号公報、特開昭54−155984号公報、特開昭55−14067号公報、特開昭55−166147号公報、特開昭62−103014号公報、実公昭58−22733号公報等)。

概要

本発明は、貼付剤において、粘着剤層ホットメルト型高分子物質を含有する粘着剤の発泡体で形成されていることにより、弾力性があって人体皮膚凹凸面にも追従して密着し、しかも粘着性及び使用感が良好である上、剥離時の苦痛が無く、又、温熱を与えたとき、粘着剤層が発泡体で形成されているので、この発泡体が熱伝導を制御して低温火傷が生じ難い貼付剤を提供することを目的とする。

本発明は、支持体に粘着剤層を設けた貼付剤において、この粘着剤層がホットメルト型高分子物質を含有する粘着剤の発泡体で形成されていることを特徴とする。

目的

本発明は、上記技術的課題を解決するために完成されたものであって、この種、貼付剤において、粘着剤層がホットメルト型高分子物質を含有する粘着剤の発泡体で形成されていることにより、弾力性があって人体皮膚の凹凸面にも追従して密着し、しかも粘着性及び使用感が良好である上、剥離時の苦痛が無く、又、温熱を与えたとき、粘着剤層が発泡体で形成されているので、この発泡体が熱伝導を制御して低温火傷が生じ難い貼付剤を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
5件
牽制数
4件

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請求項1

支持体粘着剤層を設けた貼付剤において、この粘着剤層がホットメルト型高分子物質を含有する粘着剤発泡体で形成されていることを特徴とする貼付剤。

請求項2

ホットメルト型高分子物質がA−B−A型ブロック共重合体飽和ポリエステル系高分子物質アクリル系高分子物質ウレタン系高分子物質、ポリアミド系高分子物質、ポリオレフィン系高分子物質又はポリオレフィン系共重合体或いはこれらの変性体である請求項1に記載の貼付剤。

請求項3

粘着剤がホットメルト型高分子物質、脂環族系石油樹脂及び軟化剤で形成されている請求項1又は2に記載の貼付剤。

請求項4

粘着剤層がホットメルト型高分子物質5〜40重量部、脂環族系石油樹脂5〜55重量部及び軟化剤5〜55重量部で形成されている請求項3に記載の貼付剤。

請求項5

粘着剤層がホットメルト型高分子物質、脂環族系石油樹脂、軟化剤及び吸水性ポリマーで形成されている請求項1又は2に記載の貼付剤。

請求項6

粘着剤層がホットメルト型高分子物質5〜40重量部、脂環族系石油樹脂5〜55重量部、軟化剤5〜55重量部及び吸水性ポリマー0.5〜10重量部で形成されている請求項5に記載の貼付剤。

請求項7

吸水性ポリマーが界面活性剤で処理されている請求項5又は6に記載の貼付剤。

請求項8

粘着剤層に経皮吸収性の薬物が含有されている請求項1ないし7のいずれか1項に記載の貼付剤。

請求項9

経皮吸収性の薬物の含有量が粘着剤100重量部に対し0.01〜25重量部である請求項8に記載の貼付剤。

請求項10

粘着剤が架橋されている請求項1ないし9のいずれか1項に記載の貼付剤。

請求項11

請求項1ないし10のいずれか1項に記載の貼付剤には発熱体が積層されている貼付剤。

請求項12

発熱体が、少なくとも片面通気性フィルムで構成された開放部のない偏平状袋体の内部に、鉄粉40〜75重量%、活性炭1〜10重量%、塩化物1〜10重量%、水10〜40重量%及び保水剤1〜40重量%からなる発熱体組成物封入してなり、且つ上記通気性フィルムの透湿量がASTM法(E−96−80D法)で50〜800g/m2・24hrのものである請求項11に記載の貼付剤。

請求項13

発熱体組成物の充填量が200〜5000g/m2である請求項12に記載の貼付剤。

技術分野

0001

本発明は、外皮貼付されて患部治療温熱効果を与える貼付剤に関するものであり、特に、弾力性があって人体皮膚凹凸面にも追従して密着し、しかも粘着性及び使用感が良好である上、剥離時の苦痛が無く、又、温熱を与えたとき、粘着剤層発泡体で形成されているので、熱伝導を制御して低温火傷が生じ難い粘着剤層を備える貼付剤に関する。

背景技術

0002

従来より、種々の目的で人体に適用される貼付剤には粘着剤が用いられているが、この粘着剤を大別すると、ゴム系粘着剤アクリル系粘着剤分類される。

0003

又、この貼付剤を大別すると、発熱体を備えるものと、発熱体を備えないものとに分類される。

0004

この場合、発熱体としては、通気性フィルムで構成された開放部のないシート状袋体の内部に、発熱体組成物、例えば鉄粉活性炭及び塩類等からなる発熱体組成物を封入してなるものが提案されている(特開昭50−54188号公報、特開昭53−47154号公報、特開昭53−60885号公報、特開昭54−155984号公報、特開昭55−14067号公報、特開昭55−166147号公報、特開昭62−103014号公報、実公昭58−22733号公報等)。

発明が解決しようとする課題

0005

これらの粘着剤を用いて形成した粘着剤層には弾力性がなく、外皮の凹凸面に追従し難いので密着性欠けるのであり、しかも使用に際し、突っ張り感が生じる等、使用感が悪いのである。

0006

又、発熱体を備える貼付剤の場合、この貼付剤は外皮に直接当てて使用するものであり、使用者温度変化を敏感に感知しうると共に温度のバラツキがあって低温火傷が発生し易い。

0007

ところで、上記の粘着剤のうち、ゴム系粘着剤を用いた貼付剤には初期タックがあり、低温常温時の粘着性が非常にすぐれているが、粘着後における粘着力経時変化が発生するのであり、特に、上記発熱体による高温時の粘着力の経時変化が大であるなどの課題がある。

0008

一方、アクリル系粘着剤を用いた貼付剤は初期タックが乏しく、低温、常温時の粘着性に欠けるきらいがある。

0009

本発明は、上記技術的課題を解決するために完成されたものであって、この種、貼付剤において、粘着剤層がホットメルト型高分子物質を含有する粘着剤の発泡体で形成されていることにより、弾力性があって人体皮膚の凹凸面にも追従して密着し、しかも粘着性及び使用感が良好である上、剥離時の苦痛が無く、又、温熱を与えたとき、粘着剤層が発泡体で形成されているので、この発泡体が熱伝導を制御して低温火傷が生じ難い貼付剤を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

本発明の貼付剤は、上記目的を達成するために、支持体に粘着剤層を設けた貼付剤において、この粘着剤層がホットメルト型高分子物質を含有する粘着剤の発泡体で形成されている、との技術的手段を講じたものである。

0011

以下、本発明を詳細に説明する。本発明で用いられる支持体としては、後述する粘着剤層を保持し得るフィルム状ないしシート状のものであれば特に限定されるものではないが、具体的には、例えばポリエチレンポリプロピレンポリブタジエンエチレン酢酸ビニル共重合体ポリ塩化ビニルポリエステルポリアミド又はポリウレタン等の合成樹脂で形成された単層のフィルム又はシート或いはこれらのフィルム又はシートを2枚以上積層した積層体多孔質体、発泡体、紙、布及び不織布等が挙げられる。

0012

又、本発明においては、粘着剤層がホットメルト型高分子物質を含有する粘着剤の発泡体で形成されている点、に最も大きな特徴を有する。

0013

この粘着剤層の厚さとしては特に限定されるものではないが、10〜3000μm、特に、50〜2000μm、更に好ましくは80〜1000μmとするのが好ましく、粘着剤層の厚さが、10μm未満になると所要の粘着力を得られない場合があり、一方、3000μmを超えると使用感が悪くなるだけでなく、経済性が悪くなるので好ましくない。

0014

本発明においては、このように粘着剤層がホットメルト型高分子物質を含有する粘着剤の発泡体を用いることによって、上記目的を達成できる。

0015

本発明において、ホットメルト型高分子物質を含有する粘着剤としては、ホットメルト型高分子物質を含有するものであれば良く、従って、他の成分、例えば他の粘着剤、粘着賦与剤、老化防止剤充填剤、粘着調整剤、粘着改良剤着色剤消泡剤増粘剤改質剤防カビ剤抗菌剤殺菌剤消臭剤又は脱臭剤等が配合されていても良い意味である。

0016

又、この粘着剤の発泡体とは、化学的発泡或いは物理発泡に拘わらず、又、独立気泡連続気泡又は独立気泡と連続気泡が混在したものなど、いずれのものでも良いが、外皮に適用されるものであるので、常温で粘着性を有するものであることを要する。

0017

ところで、化学的発泡とは、無機系発泡剤又は有機系発泡剤或いはこれらの混合物を用い、その分解反応の際に発生する窒素ガス炭酸ガス等を利用するものであり、物理的発泡とは、例えば加熱加圧下で空気、炭酸ガス又は窒素ガスを混入し、大気圧下で発泡させるものである。

0018

これらのうち、特に、特公昭60−3350号公報、特開昭62ー87267号公報、特公昭63ー17295号公報、特開平1ー59023号公報及び特公平2ー48191号公報等の物理的発泡の方法が以下に述べる理由より、望ましい。

0019

即ち、これらの方法は、ホットメルト型高分子物質に空気又は窒素ガス等の気体を比較的低圧下で機械的に、加熱混入して均一に分散した後、大気圧で発泡させるものであるから、発泡剤を用いるものに比較して圧力条件加熱温度条件等の設定が容易であり、しかも空気又は窒素ガス等の小さな気泡を含む比較的均質な発泡体が再現性良く得られる。

0020

又、ホットメルト型高分子物質の中に、空気もしくは窒素ガス、炭酸ガス等を無数の独立気泡として混入させたものであり、その結果、そのものは体積が1倍を超え数倍に膨張された発泡体であるが、この発泡体の特性としては、本来の粘着性を維持することは勿論、気泡の混入によって原料の削減、多孔質面や粗大面に対する接着性の向上及びシール性の向上等の利点があるが、特に、このような粘着剤の発泡体を用いると、弾力性が著しく向上して人体皮膚の凹凸面にも追従して密着し、しかも粘着性及び使用感が良好である上、剥離時の苦痛が無く、又、温熱を与えたとき、粘着剤層が発泡体であり、この発泡体が熱伝導を制御して低温火傷が生じ難い等、貼付剤に適用することによって、極めて多くの利点を発現するのである。

0021

つまり、この粘着剤の発泡体は、粘着力が大であり、貼付剤の粘着剤層として使用した場合には、外皮との追従性が良好で、外皮との密着性が一層増大するのである。その結果、外皮の凹凸面に対しても弾力的に順応して粘着するので、粘着強度の低下は生じ難いのである。

0022

又、ホットメルト型高分子物質の発泡倍率を制御することによって、弾力性、凹凸面への追従性や密着性、更に粘着性及び使用感、剥離時の苦痛、断熱性熱伝導性等を容易に制御できるのである。

0023

本発明で用いられるホットメルト型高分子物質としては、上記目的を達成できるものであれば特に限定されるものではないが、具体的には、例えばA−B−A型ブロック共重合体飽和ポリエステル系高分子物質ポリアミド系高分子物質、アクリル系高分子物質ウレタン系高分子物質、ポリオレフィン系高分子物質又はポリオレフィン系共重合体或いはこれらの変性体が挙げられる。この変性体とは、ホットメルト型高分子物質の成分の一部を他の成分に置き換えてホットメルト型高分子物質の性質、例えばホットメルト型高分子物質の粘着性の改善や安定性等を変えたものをいう。

0024

上記A−B−A型ブロック共重合体において、Aブロックはスチレンメチルスチレン等のモノビニル置換芳香族化合物Aで、非弾性重合体ブロックであり、Bブロックはブタジエンイソプレン等の共役ジエン弾性重合体ブロックであり、具体的には、例えばスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体等が挙げられるのであり、また、これらを混合して用いても良いのである。

0025

A−B−A型ブロック共重合体の市販品の例としては、具体的にはカリフレックスTR−1101、カリフレックスTR−1107、カリフレックスTR−1111(シェル化学製)、或いはフィリップトロリアム製のソルプレン418等が挙げられる。

0026

本発明において、粘着剤がホットメルト型高分子物質、脂環族系石油樹脂及び軟化剤で形成されているものが有益であり、この粘着剤は、上述の方法で発泡される。

0027

本発明において、ホットメルト型高分子物質としては、上述のものが挙げられる。このホットメルト型高分子物質は、粘着剤中の主ポリマーであり、これを用いて形成した粘着剤の発泡体は、優れた保形性を有し、しかも初期タックがあり、常温時や加温時の粘着性が良好で、且つ粘着後における粘着力が安定しているのである。

0028

又、本発明において、脂環族系石油樹脂は、粘着性賦与剤であり、ホットメルト型高分子物質との組合せにより、所要の粘着特性が得られる。

0029

脂環族系石油樹脂とは、環状骨格を持った石油系樹脂であり、具体的には、例えばロジン脱水系ロジン、脱水素ロジンのグリセリンエステル類ガムロジンのグリセリンエステル類、水添ロジン、水添ロジンのメチルエステル類、水添ロジンのグリセリンエステル類、水添ロジンのペンタエリトリットロジン類重合ロジン、重合ロジンのグリセリンエステル類、クマロンインデン樹脂水添石油樹脂無水マレイン酸変性ロジン、ロジン誘導体類又はC5系石油樹脂等が挙げられるのであり、貼付剤に所要の粘着力を賦与するために、単独或いは2種以上を組み合わせて適宜用いられる。

0030

その具体的な市販品の例としては、例えばアルコンP−85、アルコンP−100、アルコンP−125(荒川化学製)等、クイントン(日本ゼオン製)、エスコレッツ3000(エクソン製)等が挙げられる。

0031

又、本発明で用いられる軟化剤はホットメルト型高分子物質を溶解ないし分散させて軟化させるものであり、ホットメルト型高分子物質と脂環族系石油樹脂の組み合わせによって、適度の保形性や柔軟性更に粘着力を発現させるのである。この軟化剤としては高級脂肪酸液化ゴム鉱油等が挙げられる。

0033

ところで、この粘着剤には、所望により、他の成分、例えば他の粘着剤、粘着賦与剤、老化防止剤、充填剤、粘着調整剤、粘着改良剤、着色剤、消泡剤、増粘剤、改質剤、防カビ剤、抗菌剤、殺菌剤、消臭剤又は脱臭剤等が適宜適量配合されても良いのである。

0034

本発明においては、密着性、粘着性、使用感及び皮膚からの剥離性等の観点から、粘着剤層がホットメルト型高分子物質5〜40重量部、脂環族系石油樹脂5〜55重量部及び軟化剤5〜55重量部で形成されたものを発泡させた発泡体、特に、粘着剤層がホットメルト型高分子物質10〜30重量部、脂環族系石油樹脂10〜50重量部及び軟化剤15〜45重量部で形成されており、このものを発泡させた発泡体が、弾力性があって人体皮膚の凹凸面にも追従して密着し、しかも粘着性及び使用感が良好である上、剥離時の苦痛が無く、又、温熱を与えたとき、低温火傷が生じ難いので望ましい。

0035

又、本発明の貼付剤においては、上述の粘着剤に更に吸水性ポリマーが配合されたものを発泡させた発泡体、つまり用いられる粘着剤層がホットメルト型高分子物質、脂環族系石油樹脂、軟化剤及び吸水性ポリマーで形成されたものを発泡させた発泡体が、この吸水性ポリマーによって、皮膚からの分泌物等の体液を、吸収、吸着し、常に外皮表面を清潔に保つので衛生面から望ましい。

0036

この粘着剤は、上述の粘着剤に更に吸水性ポリマーが配合されたものであり、従って、用いられるホットメルト型高分子物質、脂環族系石油樹脂及び軟化剤は上述の場合と同様であるので、重複説明を避けるために省略する。

0037

この吸水性ポリマーとしては、自重の10倍以上、特に50倍以上の水を吸収してゲル化するものであれば特に限定されるものではないが、特に、架橋結合を導入して水に対する溶解性を制御した吸水性ポリマーが望ましい。

0038

具体的には、特公昭49−43395号公報に開示されている澱粉ポリアクリロニトリル共重合体、特公昭51−39672号公報に開示されている架橋ポリアルキレンオキシド、特公昭53−13495号公報に開示されているビニルエステルエチレン系不飽和カルボン酸共重合体ケン化物、特公昭54−30710号公報に開示されている逆相懸濁重合法によって得られる自己架橋ポリアクリル酸塩、特開昭54−20093号公報に開示されているポリビニルアルコール系重合体環状無水物との反応生成物、特開昭59−84305号公報に開示されているポリアクリル酸塩架橋物ポリアクリル酸ソーダCMCポリビニルアルコールポリビニルピロリドンポリビニルメチルエーテルアラビアゴムヒドロキシエチルセルロースメチルセルロースアルギン酸ソーダペクチンカルボキシビニルポリマーゼラチンポリエチレンオキサイド等から選ばれた1種または2種以上の混合物が挙げられる。

0039

この吸水性ポリマーの市販品の例としては、例えば三洋化成社製のサンウェットIM−300、サンウェットIM−300MPS、サンウェットIM−1000又はサンウェットIM−1000MPS等の他、製鉄化学社製のアクアキープ4Sやアクアキープ4SH等が挙げられるのであり、又、住友化学社製のスミカゲルNP−1020、スミカゲルNP−1040、スミカゲルSP−520及びスミカゲルN−1040等が挙げられるのであり、更に、クラレ社製KIゲル201−KやKIゲルー201K−F2等が挙げられるのであり、又、荒川化学社製のアラソープ800やアラソープ800F等が挙げられるのであり、これらのうち、吸水性が高く、しかも加温しても粘着剤層のダレがなく、粘着剤層の保形性が良好である等の理由より、三洋化成社製のサンウェットIM−300MPSやサンウェットIM−1000MPS、住友化学社製のスミカゲルNP−1020やスミカゲルNP−1040、クラレ社製のKIゲル−201K−F2、荒川化学社製のアラソープ800F等が特に好ましい。

0040

本発明においては、密着性、粘着性、皮膚からの汗や分泌物等の体液の吸収・吸着性、使用感及び皮膚からの剥離性等の観点から、粘着剤層がホットメルト型高分子物質5〜40重量部、脂環族系石油樹脂5〜55重量部、軟化剤5〜55重量部及び吸水性ポリマー0.5〜10重量部で形成されたものを発泡させた発泡体、特に、粘着剤層がホットメルト型高分子物質10〜30重量部、脂環族系石油樹脂10〜50重量部、軟化剤15〜45重量部及び吸水性ポリマー1〜8重量部で形成されており、このものを発泡させた発泡体が、弾力性があって人体皮膚の凹凸面にも追従して密着し、しかも粘着性及び使用感が良好である上、剥離時の苦痛が無く、加えて、吸水性ポリマーによって、皮膚からの汗や分泌物等の体液を、吸収、吸着し、常に外皮表面を清潔に保つので衛生面から望ましい。

0041

この場合、吸水性ポリマーが、粘着(剤)層と親和性が悪く、均一に分散しない恐れが有るときには、界面活性剤で処理するのが望ましい。

0042

本発明で用いられる界面活性剤としては吸水性ポリマーを処理することによって当該吸水性ポリマーが粘着剤の粘着層中に分散し易くなるものであれば特に限定されるものではなく、具体的には、陰イオン界面活性剤陽イオン界面活性剤非イオン界面活性剤又は両性界面活性剤が挙げられる。

0044

又、この粘着剤には、所望により、他の成分、例えば他の粘着剤、粘着賦与剤、老化防止剤、充填剤、粘着調整剤、粘着改良剤、着色剤、消泡剤、増粘剤、改質剤、防カビ剤、抗菌剤、殺菌剤、消臭剤又は脱臭剤等が適宜適量配合されても良いのである。

0045

本発明においては、粘着剤に経皮吸収性の薬物を配合することにより、局所治療効果を向上させたり、全身治療効果を向上させたり、温熱効果によって循環活発になった血液などに薬物を吸収させて一層効果的に生体内の各部に薬物を循環させることができるので、各部位の投与効果を一層高める上ですこぶる好ましい。

0046

本発明で用いられる薬物としては、経皮吸収性のものであれば特に限定されるものではないが、具体的には、例えば皮膚刺激剤、鎮痛消炎剤、中枢神経作用剤睡眠鎮静剤抗てんかん剤、精神神経用剤)、利尿剤血圧降下剤冠血管拡張剤、鎮咳去痰剤抗ヒスタミン剤不整脈用剤、強心剤副腎皮質ホルモン剤局所麻酔剤等が挙げられる。これら薬効成分は、一種又は必要に応じて二種以上配合されて用いられる。

0047

この薬物の含有量としては薬効を期待できる範囲であれば特に限定されるものではないが、薬理効果や経済性更に粘着力等の観点より、経皮吸収性の薬物の含有量が粘着剤100重量部に対し0.01〜25重量部、特に0.5〜15重量部の範囲で適宜決定される。

0048

本発明においては、粘着剤が架橋されているものが、以下に述べる理由より、至極有益である。

0049

即ち、粘着剤が架橋されていると、熱安定性が向上し、加温時のダレやべたつき更に糊残りが極めて少なくなって使用感が良好になり、しかも加温時の粘着力や保形性も良好になり、更に薬物の保持性が向上する。

0050

この粘着剤の架橋方法としては特に限定されるものではないが、具体的には、例えば紫外線電子線等の照射線を、得られた粘着剤の発泡体に直接照射したり、支持体又はライナーの上で直接、照射線架橋を行ったり、あらかじめ別の装置で照射線架橋を行い、転移により粘着剤の発泡体を支持体上に転着しても良いのである。

0051

照射線架橋としては、例えば特公昭62−39184号公報に準じて行うことができる。そして、例えば、紫外線の場合、通常300〜680nmで5〜30分間照射、電子線の場合、通常1〜20Mradで、照射時間0.01〜5秒である。勿論、粘着剤に種々の化学的架橋剤を加え、化学的に架橋しても良いのである。

0052

ところで、本発明においては、粘着剤を上述の方法で架橋し、次いで、これを発泡させたものを支持体又はライナーの上に形成しても良いのである。

0053

本発明においては、粘着剤がホットメルト型高分子物質とアクリル系粘着剤の混合物からなるものが、これらの混合比を変更することによって、種々の粘着力や発泡状態の異なる粘着剤が得られるので望ましい。

0054

この場合、ホットメルト型高分子物質とアクリル系粘着剤の混合比は、ホットメルト型高分子物質70〜99重量%とアクリル系粘着剤1〜30重量%の範囲から、貼付剤の用途や形態、つまり後述する発熱体を具備するものか否か等によって、任意に決定される。

0055

本発明において、上述の貼付剤には発熱体を積層し、この発熱体で温熱効果を発現させるように構成したものが有益である。

0056

この発熱体としては外皮に適用されて温熱効果を発現するものであれば特に限定されるものではないが、具体的には、例えば化学的な反応熱を利用するもの、抵抗体電力を供給して発生するジュール熱を利用するもの、等が挙げられる。

0057

発熱体において、化学的な反応熱を利用するものとしては空気の存在下で発熱する、いわゆる発熱カイロ等が挙げられる。この発熱体組成物としては、例えば特公昭60−12381号公報、特公昭61−8116号公報及び特公昭63−24030号公報等、種々のものが提案されているが、特に、その組成としては鉄粉系、反応助剤、水及び保水剤から構成されるもので、空気の存在下で発熱する物質が好ましい。具体的には還元鉄粉、活性炭、保水剤、塩化ナトリウム塩化カリウム等の塩化物等の発熱体組成物を適宜配合したものである。

0058

この場合、発熱体の温度条件としては低温火傷を発生しない範囲に制御することが重要であり、この観点から、粘着剤層(発泡体)の表面温度が38〜43℃に制御するのが好ましい。

0059

ところで、遠赤外線効果を発現させるうえで、発熱体組成物中に遠赤外線照射用セラミックスの含有や、発熱体と粘着剤層(発泡体)の間に遠赤外線照射用セラミックス層を設けてもよいのである。

0060

このようにして得られた温熱型の貼付剤は、期において、単に、人体に温熱を供給して快適に過ごすことができるだけでなく、局所のこり、疼痛及び冷え等を伴う症状、例えば肩こり筋肉痛筋肉のこり、腰痛手足の冷え、神経痛リューマチ打ち身、捻挫等の疾患に使用され、温熱による治療効果を充分に期待できるのである。

0061

本発明で用いられる発熱体としては特に限定されるものではないが、特に、以下に述べる発熱体が、低温火傷の発生がなく安全であり、又、優れた温熱効果を比較的長時間にわたって提供できるうえ、使用中に異臭がなく、しかも発熱体組成物の偏りがないので使用感が優れる結果、至極有益である。

0062

即ち、本発明で好適に用いられる発熱体としては、少なくとも片面通気性フィルムで構成された開放部のない偏平状袋体の内部に、鉄粉40〜75重量%、活性炭1〜10重量%、塩化ナトリウム等の塩化物1〜10重量%、水10〜40重量%及び保水剤1〜40重量%からなる発熱体組成物を封入してなり、且つ上記通気性フィルムの透湿量がASTM法(E−96−80D法)で50〜800g/m2・24hrのものである。

0063

この場合において、発熱体からの温熱を一層厳格に制御して、一層安全で、しかも一層優れた温熱効果を確保するために、特に、通気性フィルムの透湿量がASTM法(E−96−80D法)で50〜800g/m2・24hrのものが望ましい。

0064

このように、透湿度で通気性フィルムを管理するのは、温度が安定するだけでなく、発熱時間もほぼ一定化するからである。

0065

即ち、このように、温度範囲を38〜43℃という微妙な範囲に設定するには、発熱体組成物の組成と、フィルムを通気度で管理するのではなく、透湿度で管理する必要があり、しかも通気性フィルムの透湿度をASTM法(E−96−80D法)で50〜800g/m2・24hrとすることにより、空気(酸素)と発熱体組成物との酸化反応による発熱と、水の蒸散等による放熱バランスによって温度が制御されるのである。

0066

又、透湿度を上記範囲にコントロールすることにより、空気(酸素)と発熱体組成物との酸化反応によって酸素が消費され(減圧状態)、一方、発熱によって蒸気圧が上昇するが、この両方の相殺によっても偏平状袋体内は減圧状態になり(蒸気圧の上昇より空気中の酸素の消費による体積の減少の方が大)、このため発熱体組成物は偏平状袋体によって押圧されるので発熱体組成物が固定され、偏りがなく、従って、温熱型の貼付剤の形状が一定で、しかも貼付剤全面の温度が均一になるので、優れた温熱型の貼付剤が得られるのである。

0067

事実、このように水蒸気透過性を制御した通気性フィルムを用いると、使用中の温度変化が小さく、しかもロット間のバラツキが極めて小さく安定した温度特性が再現性良く得られる。

0068

本発明に用いられる偏平状袋体は片面が通気性フィルムで構成された開放部のないものであって、該通気性フィルムの透湿量がASTM法(E−96−80D法)で50〜800g/m2・24hrの範囲のものである。

0069

又、上記偏平状袋体においてその他面は上記の通気性フィルムと同様のものを用いて形成してもよく、或いは他のフィルムやシートを用いて形成してもよいのであり、通気性透湿性の有無は問わない。

0070

上記偏平状袋体を形成する高分子材料としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリウレタン、ポリスチレンエチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物、エチレン−酢酸ビニル共重合体天然ゴム再生ゴム合成ゴム等が挙げられる。

0071

又、上記偏平状袋体は、目的に応じて2層以上の樹脂層で形成されたものでもよいが、その素材の選択に当たり、ヒートシール性があり、簡単に熱融着できるものを選ぶのが好ましい。この場合、2層以上の樹脂層が熱融着できないときには、その間にホットメルト系接着フィルムを介在させてこれらの樹脂層を接合してもよいが、このように構成することにより、片面の通気性フィルムの透湿性が失われないように注意することを要する。

0072

ところで、上記偏平状袋体を補強するために織布もしくは不織布からなる通気性補強用フィルムを用いるのが好ましいが、かかる通気性補強用フィルムは、例えば、ナイロン、ビニロン、ポリエステル、レーヨンアセテートアクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の人工繊維、綿、等の天然繊維から選ばれる1種または2種以上の素材を用いて形成される。

0073

上記ASTM法(E−96−80D法)とは以下に述べる方法である。即ち、カップ内径(直径)6.18cm、高さ1.5cmの容器内に純水20mlを入れ、該容器の上面を通気性フィルムで閉蓋してロウで固定し、これを恒温(32.2℃)、恒湿(50%)の中に24時間放置する。次いで、この容器内の水の減少量を測定し、放出(蒸散)した水の量を[g/m2・24hr]に換算して表示する。

0074

通気性フィルムの透湿量が、50g/m2・24hr未満であると発熱量が少な過ぎて温湿布効果が乏しくなるので好ましくなく、一方、800g/m2・24hrを超えると温度が上昇して最高温度が50℃を超える場合があり、このため、低温火傷の危険性があるのでこの場合も好ましくなく、従って、通気性フィルムの透湿量が、好ましくは75〜700g/m2・24hr、特に、100〜450g/m2・24hrの範囲のものが最も望ましい。

0075

又、本発明に用いられる発熱体組成物は、空気の存在下で発熱反応を起こすものが用いられるが、この発熱体組成物としては、例えば、鉄粉と、該鉄粉の酸化反応を起こさせたり、pHの調整及び触媒作用を有する活性炭、鉄粉表面の酸化皮膜破壊し、鉄粉の酸化反応を円滑に進行させるための塩化ナトリウム、更に水、及び該水によるベトツキをなくするために用いられる保水剤からなる。

0076

上記発熱体組成物はその成分比率が鉄40〜75重量%、活性炭1〜10重量%、塩化ナトリウム等の塩化物1〜10重量%、水10〜40重量%、保水剤1〜40重量%からなるものであり、この範囲以外では、低温やけどを生じることがなく安全で、しかも長時間にわたって優れた温湿布効果を発現する貼付剤を得られないのである。

0077

この場合、上記発熱体組成物は上記偏平状袋体に均一に封入されるが、その充填量は200〜5000g/m2の範囲とするのが望ましく、その充填量が、200g/m2未満であると発熱体組成物の充填量が少な過ぎて所望の温度を長時間に亘って維持できず優れた温熱効果が得られないのであり、一方、5000g/m2を超えると発熱体組成物の充填量が過剰になって袋詰めが困難になったり、貼付剤が厚くなり過ぎて使用感や携帯性が悪くなるうえ、不経済であるから好ましくない。

0078

ところで、上記発熱体組成物中の各成分は製法、用途によって種々のものがあるが、使捨てカイロに用いられるものであれば、種類、形状、純度を問わず、使用が可能である。

0079

又、上記保水剤としては、保水性が高く、発熱体組成物においてそのベトツキを無くするものであれば特に限定されるものではないが、具体的には、例えばバーミキュライトシリカ粉木粉、吸水性ポリマーのうち少なくとも一種が挙げられる。

0080

次に、本発明の貼付剤の製造方法について説明する。又、この粘着剤の発泡方法としては、ホットメルト型高分子物質、脂環族系石油樹脂及び軟化剤などを所定の割合で混合機投入し、例えば窒素気流中で60〜250℃の温度で充分に撹拌して均一な液状混合物とし、この液状混合物を化学的発泡或いは物理的発泡によって粘着剤の発泡体を得る。

0081

この場合、独立気泡、連続気泡又は独立気泡と連続気泡が混在したものなど、いずれのものでも良いが、この発泡体は、外皮に適用されるものであるので、常温で粘着性を有するものであることを要する。

0082

ところで、化学的発泡とは、粘着剤に無機系発泡剤又は有機系発泡剤或いはこれらの混合物を混入し、その分解反応の際に発生する窒素ガスや炭酸ガス等を利用するものであり、物理的発泡とは、粘着剤である液状混合物に、例えば加熱加圧下で空気、炭酸ガス又は窒素ガスを混入し、次いで、大気圧下で発泡させるものである。

0083

これらのうち、特に、以下に述べる物理的発泡させたものが望ましい。即ち、まず、ホットメルト型高分子物質、脂環族系石油樹脂、軟化剤、粘着付与剤及び充填剤等を所定の割合で混合機に投入し、窒素気流中で60〜250℃の温度で充分に撹拌して均一な液状混合物とする。

0084

この場合、所望により、経皮吸収性の薬物を所定の割合で配合しても良いのである。

0085

次に、この液状混合物に、窒素ガス等の気体を、例えば15〜200Kg/cm2、好ましくは20〜100Kg/cm2の加圧下で機械的に加熱混入して分散した後、スプレーガン(スプレーエアー圧0.5〜10Kg/cm2、特に、1〜5Kg/cm2)で、支持体或いはライナーの上に、吐出させ大気圧で発泡させて粘着剤の発泡体を得るのである。

0086

又、ホットメルト型高分子物質、脂環族系石油樹脂、軟化剤、粘着付与剤及び充填剤、更に、所望により、経皮吸収性の薬物等を所定の割合で混合機に投入し、窒素気流中で60〜250℃の温度で充分に撹拌して均一な液状混合物とし、この液状混合物と窒素ガス等の気体をノズルの中で混合し、これを、ガンで支持体或いはライナーの上に、吐出させ大気圧で発泡させて粘着剤の発泡体を得るものである。

0087

更に、上述の方法で液状混合物を、一旦剥離処理の施された紙、フィルム等に展延し、その後、支持体に圧着転写して貼付剤を製造しても良いのである。

0088

このようにして得られた粘着剤の発泡体には窒素ガス等の気体からなる多数の気泡が混在し、その結果、そのものは体積が1倍を超え数倍に膨張した発泡体であるが、この発泡体の特性としては、本来の粘着性を維持するものである。

0089

又、本発明においては、ホットメルト型高分子物質、脂環族系石油樹脂、軟化剤、粘着付与剤及び充填剤等を所定の割合で混合機に投入し、窒素気流中で60〜250℃の温度で充分に撹拌して均一な液状混合物とし、この液状混合物を、上述の方法で、支持体或いはライナーの上に、吐出、発泡させて粘着剤の発泡体を得た後、この粘着剤の発泡体上に、例えば経皮吸収性の薬物を溶解した溶液含浸、乾燥させてもよいのである。

0090

この支持体としてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の合成樹脂製のフィルム又はシート、紙、布、不織布等が挙げられる。又、ライナーとは剥離処理をほどこした剥離紙、セロファン又はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の合成樹脂製のフィルム又はシート等が挙げられる。

0091

又、本発明において、温熱型の貼付剤は、上述の貼付剤に、発熱体を積層することによって得られるのである。

0092

この発熱体としては、外皮に適用されて温熱効果を発現するものであれば特に限定されるものではないが、具体的には、例えば化学的な反応熱を利用するもの、抵抗体に電力を供給して発生するジュール熱を利用するもの、等が挙げられるが、特に、低温火傷の発生がなく安全であり、又、優れた温熱効果を比較的長時間にわたって提供できるうえ、使用中に異臭がなく、しかも発熱体組成物の偏りがない等の理由より、少なくとも片面通気性フィルムで構成された開放部のない偏平状袋体の内部に、鉄粉40〜75重量%、活性炭1〜10重量%、塩化ナトリウム等の塩化物1〜10重量%、水10〜40重量%及び保水剤1〜40重量%からなる発熱体組成物を封入してなり、且つ上記通気性フィルムの透湿量がASTM法(E−96−80D法)で50〜800g/m2・24hrのものが有益である。

0093

このようにして得られた温熱型の貼付剤は、冬期において、単に、人体に温熱を供給して寒さを凌ぎ、快適に過ごすことができるだけでなく、局所のこり、疼痛及び冷え等を伴う症状、例えば肩こり、筋肉痛、筋肉のこり、腰痛、手足の冷え、神経痛、リューマチ、打ち身、捻挫等の疾患に使用され、温熱による治療効果を充分に期待できるのである。

0094

ところで、このようにして得られた、貼付剤における粘着剤の発泡体の露出面には剥離処理を施した剥離紙、セロファン又はポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチックフィルムを積層して被覆される。

0095

この貼付剤は1個或いは2個以上の単位で気密性包装材密封包装され、流通に供される。

0096

本発明は、貼付剤における粘着剤層がホットメルト型高分子物質を含有する粘着剤の発泡体で形成されている。

0097

そして、この粘着剤の発泡体は、そのものは体積が1倍を超え数倍に膨張された発泡体であるが、この発泡体の特性としては、本来の粘着性を維持することは勿論、気泡の混入によって原料の削減、凹凸面や粗面に対する密着性が向上するのであるが、特に、このような粘着剤の発泡体を用いると、弾力性が著しく向上して人体皮膚の凹凸面にも追従して密着し、しかも粘着性及び使用感が良好である上、粘着剤の発泡体で形成されているので、剥離時のクッション性によって体毛を引っ張る等の物理的作用緩和される結果、剥離時の苦痛が無いか或いは極めて少ない作用を有するのである。

0098

つまり、この粘着剤の発泡体は、粘着力が大であり、貼付剤の粘着剤層として使用した場合には、外皮との追従性が良好で、外皮との密着性が一層増大するのである。その結果、外皮の凹凸面に対しても弾力的に順応して粘着するので、粘着強度の低下は生じ難いのである。

0099

本発明において、粘着剤の発泡体に経皮吸収性の薬物を配合することにより、局所治療効果を向上させたり、全身治療効果を向上させることができる作用を有するのである。

0100

本発明においては、貼付剤の片面に発熱体が積層されていると、この発熱体により、冬期において、単に、人体に温熱を供給して快適に過ごすことができるだけでなく、局所のこり、疼痛及び冷え等を伴う症状、例えば肩こり、筋肉痛、筋肉のこり、腰痛、手足の冷え、神経痛、リューマチ、打ち身、捻挫等の疾患に使用され、温熱による治療効果を充分に期待できる作用を有するのである。

0101

この場合、粘着剤層が粘着剤の発泡体で形成されているので、上記作用に加えて、この発泡体が熱伝導を制御して低温火傷が生じ難くなる作用を有するのである。

0102

この温熱型の貼付剤において、粘着剤の発泡体に経皮吸収性の薬物が配合されていることにより、温熱効果によって、循環が活発になった血液などに薬物を吸収させて一層効果的に生体内の各部に薬物を循環させることができるので、局所治療効果を一層向上させたり、全身治療効果を一層向上させて、薬理効果を一層高める作用を有するのである。

0103

この場合、この温熱によって、皮膚からの発汗等が活発になるが、粘着剤層に吸水性ポリマーが配合されていることにより、この吸水性ポリマーによって汗等の体液を円滑に吸収、吸着し、常に外皮表面を清潔に保つので、ムレや痒みがなく、しかも衛生的である作用を有するのである。

0104

以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。

0105

実施例1
スチレンーイソプレンースチレンブロック共重合体33重量部、水素添加石油樹脂28.5重量部、テルペン系樹脂7.5重量部、パラフィン系オイル18.5重量部、アロマ系オイル6.5重量部、酸化チタン3重量部、亜鉛華2.5重量部及びトリノニルフェニルフォスファイト0.5重量部からなる粘着剤を窒素気流中で165℃の温度で充分に撹拌して均一な液状混合物とした。

0106

次に、この液状混合物に、窒素ガスを、例えば71Kg/cm2の加圧下で機械的に加熱混入して分散した後、スプレーガン(スプレーエアー圧2Kg/cm2の条件下)で、支持体(厚さ25μmのポリエチレン製フィルムの片面にレーヨン繊維含有量60重量%で且つ厚さ40μmのレーヨン・ポリエステル混合不織布をラミネートしたもの)の不織布側に吐出させ大気圧で発泡させて厚さ250μmの粘着剤層(粘着剤の発泡体)を得た。発泡倍率は約2倍であった。

0107

次いで、上記粘着剤層上に、塩酸リドカインゼリーを塗工して、塩酸リドカイン含有粘着層を形成した。この場合、塩酸リドカイン含有粘着剤層全体中の塩酸リドカイン含有量は1重量%になるように調整した。

0108

かくして、本発明の貼付剤を得た。この貼付剤の大きさは、縦9.5cm、横13.0cmとした。

0109

実施例2
表フィルムである透湿性フィルムの製造
ポリエチレン製の透湿性基材フィルム(厚さ40μm)の片面に、ポリエステル製多孔質補強用基材(厚さ60μm)をラミネートしたものを用いた[透湿度がASTM法(E−96−80D法)で750g/m2・24hr]。

0110

裏フィルムの製造
厚さ25μmのポリエチレン製フィルムの片面にレーヨン繊維含有量60重量%で且つ厚さ40μmのレーヨン・ポリエステル混合不織布をラミネートしたものを用いた。

0111

上記の表フィルムと裏フィルムを重ね合わせるにあたり、裏フィルムにおけるポリエチレン製フィルム側と、表フィルムにおける透湿性基材フィルムとが接触するように積層し、つまり不織布が露出するように積層し、その積層体の三周縁部をヒートシールして一方端開放の偏平状袋体を形成し、この偏平状袋体の内部に後述する空気の存在によって発熱する発熱体組成物を充填し(1666.7g/m2)、この開放部をヒートシールして発熱体構造物を得た。

0112

発熱体組成物の成分
鉄粉60重量%、活性炭3重量%、塩化ナトリウム3重量%、保水剤3重量%及び水31重量%の組成物

0113

上記偏平状袋体における裏フィルムの露出面側、つまりレーヨン・ポリエステル混合不織布側に実施例1と同様にして厚さ250μmの粘着剤層(粘着剤の発泡体)を得た。

0114

次いで、上記粘着剤層上に、塩酸リドカインゼリーを塗工して、塩酸リドカイン含有粘着層を形成した。この場合、塩酸リドカイン含有粘着剤層全体中の塩酸リドカイン含有量は1重量%になるように調整した。

0115

かくして、本発明の温熱型の貼付剤を得た。この温熱型の貼付剤の大きさは、縦9.5cm、横13.0cmとした。

0116

比較例1
実施例1と同様の粘着剤を用い、公知の方法で、粘着剤層を形成した以外は、実施例1と同様にして貼付剤を得た。

0117

即ち、この貼付剤における粘着剤層は全く発泡させていないものを用い、又、粘着剤層の厚さを120μmとした。

0118

比較例2
実施例2と同様の粘着剤を用い、公知の方法で、粘着剤層を形成した以外は、実施例2と同様にして発熱型の貼付剤を得た。

0119

即ち、この発熱型の貼付剤における粘着剤層は全く発泡させていないものを用い、又、粘着剤層の厚さを120μmとした。

0120

上記の実施例1・2及び比較例1・2の各貼付剤を用い、下肢痛訴えパネラー(男性7人、女性8人年令55〜65)に適用し、粘着性、使用感、人体皮膚の凹凸面への追従性、下肢痛の自覚症状、剥離時の苦痛及び低温火傷について試験を行った。

0121

この場合、下肢痛の箇所に1枚貼着し、これを毎日張り替えつつ1週間続けた。

0122

その結果、粘着性は実施例及び比較例共に良好であり、しかも実施例1・2のものは剥離の際の苦痛を訴える人はいなかったが、比較例1・2のものは剥離の際の苦痛を15名中12名が訴えた。

0123

又、実施例1・2のものは粘着剤層に弾力性があり、人体皮膚の凹凸面に対する追従性が良好で使用感が良好であると主張したものが15名中13名いたが、比較例1・2のものは全員が人体皮膚の凹凸面に対する追従性が悪く使用感が悪いと主張した。

0124

更に、薬理効果において、実施例1と比較例1、実施例2と比較例2では差異が認められなかったが、温熱型の貼着剤(実施例2及び比較例2)の方が顕著な効果が認められた。

0125

低温火傷において、実施例2では低温火傷は全く認められなかったが、比較例2のものは15名中9名の人に低温火傷が認められた。

0126

ところで、実施例2及び比較例2を皮膚(下肢)に貼着し、この皮膚(下肢)側に固定した5本の熱電対を用いて当該皮膚(下肢)部の温度変化を理化工業株式会社のSBR187−35CAにて記録したところ、実施例2のものは40.5〜41.2℃の範囲であったが、比較例2のものは41.8〜43.1℃の範囲であることが認められた。

0127

以上の実験から、本発明の温熱型の貼付剤は、皮膚の最高温度が制御できるので、冬期において、単に、人体に温熱を供給して快適に過ごすことができるだけでなく、局所のこり、疼痛及び冷え等を伴う症状、例えば肩こり、筋肉痛、筋肉のこり、腰痛、手足の冷え、神経痛、リューマチ、打ち身、捻挫等の疾患に使用され、温熱による治療効果を充分に期待できるのである。

発明の効果

0128

本発明は、貼付剤における粘着剤層がホットメルト型高分子物質を含有する粘着剤の発泡体で形成されているのであるが、この発泡体の特性としては、本来の粘着性を維持することは勿論、気泡の混入によって、弾力性が著しく向上し、人体皮膚の凹凸面にも弾力的に順応して追従して密着するのであり、しかも粘着性及び使用感が良好である上、粘着剤の発泡体で形成されているので、剥離時のクッション性によって体毛を引っ張る等の物理的作用が緩和される結果、剥離時の苦痛が無いか或いは極めて少ないのであり、これらの結果、貼付剤として至極有益である。

0129

本発明において、粘着剤の発泡体に経皮吸収性の薬物を配合することにより、局所治療効果を向上させたり、全身治療効果を向上させることができる結果、医薬品として至極有益である。

0130

本発明においては、貼付剤の片面に発熱体が積層されていると、この発熱体により、冬期において、単に、人体に温熱を供給して快適に過ごすことができるだけでなく、局所のこり、疼痛及び冷え等を伴う症状、例えば肩こり、筋肉痛、筋肉のこり、腰痛、手足の冷え、神経痛、リューマチ、打ち身、捻挫等の疾患に使用されると、温熱による治療効果を発現するのである。

0131

この場合、粘着剤層が粘着剤の発泡体で形成されているので、上記作用に加えて、この発泡体が熱伝導を制御して低温火傷が生じ難くなり、安全性が著しく高いのである。

0132

この温熱型の貼付剤において、粘着剤の発泡体に経皮吸収性の薬物が配合されていることにより、温熱効果によって、循環が活発になった血液などに薬物を吸収させて一層効果的に生体内の各部に薬物を循環させることができるので、局所治療効果を一層向上させたり、全身治療効果を一層向上させて、薬理効果を一層高める結果、医薬品として至極有益である。

0133

この場合、この温熱によって、皮膚からの発汗等が活発になるが、粘着剤層に吸水性ポリマーが配合されていることにより、この吸水性ポリマーによって汗等の体液を円滑に吸収、吸着し、常に外皮表面を清潔に保つので、ムレや痒みがなく、しかも至極衛生的である。

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