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技術 投影型カラー液晶表示装置

出願人 シャープ株式会社
発明者 槙井俊之
出願日 1994年9月7日 (26年3ヶ月経過) 出願番号 1994-214011
公開日 1996年3月22日 (24年9ヶ月経過) 公開番号 1996-076079
状態 特許登録済
技術分野 液晶1(応用、原理) 液晶6(駆動) 液晶6(駆動) 液晶表示装置の制御 カラーTV映像再生装置
主要キーワード 画素切替 縦分割 半導体能動素子 光学的スイッチ 各分割表示領域 切り換え状態 液晶部位 換制御回路
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重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1996年3月22日)のものです。
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図面 (16)

構成

ダイクロイックミラー9R・9G・9Bにて赤、緑、青の光束を相互に異なる方向よりマイクロレンズ液晶モジュール2へ入射させ、マイクロレンズにて各光束を入射角度に応じた画素集光させ、各画素を透過する各光束を光変調した後にスクリーン上で合成してカラー表示する。ミラー位置検出センサ19にて上記ミラー9R・9G・9Bの配置を検出し、その検出結果に応じて各画素に供給する液晶用映像信号SR ・SG ・SB を切り換える。

効果

液晶パネル12に視感輝度の高い緑の輝点が存在する場合、非常に表示品位に悪影響を与えるが、ミラー9Gと9Bとを入れ換えて緑と青の光束の入射角を入れ換えることと対応して、各々の光束に対応した光変調を行う画素への駆動信号切り替えることにより、緑の輝点を視感輝度の低い青の輝点に変えることができ、表示品位を向上させることができる。

概要

背景

液晶表示素子は、それ自体が発光しないので、別に光源を設ける必要があるが、この液晶表示素子を投影カラー表示装置に適用した投影型カラー液晶表示装置は、投影型ブラウン管表示装置と比較すると、色再現範囲が広い、小型軽量であるため持ち運びが容易、地磁気に影響されないのでコンバージェンス調整が不要など非常に優れた特徴を持っている。このため、投影型カラー液晶表示装置は、投影型ブラウン管表示装置に代わるものとして、今後の発展が期待されている。

液晶表示素子を用いた投影型カラー画像表示方式には、3原色に応じて液晶表示素子を3枚用いる3板式と、1枚のみを用いる単板式とがある。

前者の3板式は、白色光を赤・緑・青の3原色の色光にそれぞれ分割する光学系と、各色光の光強度を制御して画像を形成する3枚の液晶表示素子とをそれぞれ独立して設け、各色の画像を光学的に重畳してフルカラー表示を行うものである。この3板式の構成では、白色光源から放射される光を有効に利用でき、かつ色の純度も高いという利点があるが、上述のように色分離系色合成系が必要なため、光学系が複雑で部品点数が多くなってしまい、低コスト化及び小型化の点では、後述の単板式に比べて一般的に不利である。

これに対して後者の単板式は、液晶表示素子を1枚のみ用いる構成であり、モザイク状ストライプ状等の3原色カラーフィルタパターンを備えた液晶表示素子を投影光学系によって投影するもので、例えば特開昭59−230383号公報に開示されたものがある。単板式は使用する液晶表示素子が1枚で済み、且つ光学系の構成も3板式に比べて単純になるので、低コスト、小型の投影型システムに適している。

しかしながら、上記の単板式の場合には、カラーフィルタによる光の吸収または反射が起こるため、入射光の約1/3しか利用できない。つまり、カラーフィルタを用いる単板式での画面の明るさは、等しい明るさの光源を用いた3板式のそれと比較して約1/3に低下してしまう。

このような欠点を解決するため、例えば特開平4−60538号公報には、カラーフィルタを用いない単板式のカラー液晶表示装置が提案されている。このカラー液晶表示装置では、図13に示すように、扇形に配置された3つのダイクロイックミラー(以下、DM略記する)54R・54G・54Bを用いて、白色光源51からの白色光を赤、青、緑の各光束に分割し、マイクロレンズ液晶モジュール50へ入射させるようになっている。上記液晶モジュール50は、液晶パネル57の光源側にマイクロレンズアレイ55を設けたものである。図14に示すように、上記DM54R・54G・54Bにより分割された各色の光束は、液晶パネル57の光源側に配置されているマイクロレンズアレイ55にそれぞれ異なった角度で入射する。上記マイクロレンズアレイ55を通過した各光束は、それぞれの色に対応する映像信号が独立して印加される信号電極56R・56G・56Bにより駆動される液晶部位に、各光束の入射角度に応じて分配照射される。これにより、各色の光束は、それぞれの色に対応する映像信号に応じて光強度が変調され、液晶パネル57を透過した後は、図13に示すように、フィールドレンズ58および投影レンズ59を介してスクリーン60に投影される。

上記従来のカラーフィルタを用いない単板式カラー液晶表示装置を、図15を参照して、液晶駆動機構も含めてさらに詳細に説明する。

このカラー液晶表示装置は、上記マイクロレンズ付液晶モジュール50と、上記DM54R・54G・54Bによって互いに異なる波長域をもつ複数の光束を相互に異なる方向より共通の上記液晶モジュール50へ入射させる光照射系と、上記液晶モジュール50を駆動する液晶モジュール駆動回路61とを備えている。

上記液晶モジュール50は、液晶パネル57と、この液晶パネル57の信号電極に接続されたソースドライバ63a・63bと、上記液晶パネル57のゲート電極走査電極)に接続されたゲートドライバ64と、上記のマイクロレンズアレイ55(図13参照)とからなる。

上記液晶モジュール駆動回路61は、NTSC信号等の映像入力信号からR(赤)、G(緑)、B(青)の各液晶用映像信号SR ・SG ・SB を作成し、上記液晶モジュール50に供給する液晶用映像信号作成回路65と、ソース駆動信号クロック信号スタート信号)及びゲート駆動信号を作成し、上記液晶モジュール50に供給するタイミングコントローラ66とを備えている。

上記液晶用映像信号作成回路65からの液晶用映像信号SR ・SG ・SB は、それぞれ液晶モジュール50の映像信号入力端子Rin・Gin・Binに入力され、ソースドライバ63a・63bに供給される。ソースドライバ63a・63bは、入力した液晶用映像信号SR ・SG ・SB をタイミングコントローラ66からのソース駆動信号に基づいて水平走査期間毎サンプリングし、サンプリングした液晶用映像信号SR ・SG ・SB を、それぞれ決まった位置の信号電極(即ち、各色の光束の入射位置に対応した画素群を駆動する信号電極)に出力する。そして、ゲートドライバ64によって選択されたラインの各画素に、液晶用映像信号SR ・SG ・SB が供給される。

このように、光照射系およびマイクロレンズアレイ55による各画素への色の割当て(各色の光束の液晶パネル57への入射位置の割当て)と、ソースドライバ63a・63bによる各画素への色の割当て(各画素へ出力する液晶用映像信号SR ・SG ・SB の割当て)とが合致しているので、各色の光束は、液晶パネル57を透過することにより、それぞれの色に対応する液晶用映像信号SR ・SG ・SB に応じて光強度が変調される。

この装置では、吸収型のカラーフィルタを用いないので、光の利用効率が向上し、極めて明るいカラー画像を提供することができる。

概要

ダイクロイックミラー9R・9G・9Bにて赤、緑、青の光束を相互に異なる方向よりマイクロレンズ付液晶モジュール2へ入射させ、マイクロレンズにて各光束を入射角度に応じた画素に集光させ、各画素を透過する各光束を光変調した後にスクリーン上で合成してカラー表示する。ミラー位置検出センサ19にて上記ミラー9R・9G・9Bの配置を検出し、その検出結果に応じて各画素に供給する液晶用映像信号SR ・SG ・SB を切り換える。

液晶パネル12に視感輝度の高い緑の輝点が存在する場合、非常に表示品位に悪影響を与えるが、ミラー9Gと9Bとを入れ換えて緑と青の光束の入射角を入れ換えることと対応して、各々の光束に対応した光変調を行う画素への駆動信号を切り替えることにより、緑の輝点を視感輝度の低い青の輝点に変えることができ、表示品位を向上させることができる。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
3件

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請求項1

互いに異なる波長域をもつ複数の光束を相互に異なる方向より共通の液晶表示素子入射させる光照射系と、相互に異なる角度で入射する上記の各光束を、入射角度に応じた画素集光させる集光手段を有し、該集光手段にて集光されて各画素を透過する各光束を光変調する液晶表示素子と、上記液晶表示素子の各画素を、各画素を透過する光束に応じた駆動信号にて駆動する液晶駆動手段とを備え、上記液晶表示素子にて各光束を光変調した後、表示画面上で合成してカラー表示する投影カラー液晶表示装置において、上記液晶駆動手段は、上記の各光束の上記液晶表示素子への入射角度に応じて、上記の各光束に対応した光変調を行う画素を切り替え画素切替手段を備えていることを特徴とする投影型カラー液晶表示装置。

請求項2

互いに異なる波長域をもつ複数の光束を相互に異なる方向より共通の液晶表示素子へ入射させる光照射系と、相互に異なる角度で入射する上記の各光束を、入射角度に応じた画素に集光させる集光手段を有し、該集光手段にて集光されて各画素を透過する各光束を光変調する液晶表示素子と、上記液晶表示素子の各画素を、各画素を透過する光束に応じた駆動信号にて駆動する液晶駆動手段とを備え、上記液晶表示素子にて各光束を光変調した後、表示画面上で合成してカラー表示する投影型カラー液晶表示装置において、上記液晶表示素子の表示領域が複数の領域に分割され、各分割表示領域毎に上記の光照射系が複数設けられ、上記液晶駆動手段は、上記の各光束の分割表示領域への入射角度に応じて、各光束に対応した光変調を行う画素を切り替える画素切替手段を、各分割表示領域毎に備えていることを特徴とする投影型カラー液晶表示装置。

技術分野

0001

本発明は、1枚の液晶表示素子に異なる方位から互いに波長域相違する複数の光束を照射して各光束を光変調した後、これらの光束を合成してカラー表示を行う単板式の投影カラー液晶表示装置に関するものであり、特にコンパクトな投影型カラーテレビジョン(TV)システム情報表示システムに適用されるものである。

背景技術

0002

液晶表示素子は、それ自体が発光しないので、別に光源を設ける必要があるが、この液晶表示素子を投影型カラー表示装置に適用した投影型カラー液晶表示装置は、投影型ブラウン管表示装置と比較すると、色再現範囲が広い、小型軽量であるため持ち運びが容易、地磁気に影響されないのでコンバージェンス調整が不要など非常に優れた特徴を持っている。このため、投影型カラー液晶表示装置は、投影型ブラウン管表示装置に代わるものとして、今後の発展が期待されている。

0003

液晶表示素子を用いた投影型カラー画像表示方式には、3原色に応じて液晶表示素子を3枚用いる3板式と、1枚のみを用いる単板式とがある。

0004

前者の3板式は、白色光を赤・緑・青の3原色の色光にそれぞれ分割する光学系と、各色光の光強度を制御して画像を形成する3枚の液晶表示素子とをそれぞれ独立して設け、各色の画像を光学的に重畳してフルカラー表示を行うものである。この3板式の構成では、白色光源から放射される光を有効に利用でき、かつ色の純度も高いという利点があるが、上述のように色分離系色合成系が必要なため、光学系が複雑で部品点数が多くなってしまい、低コスト化及び小型化の点では、後述の単板式に比べて一般的に不利である。

0005

これに対して後者の単板式は、液晶表示素子を1枚のみ用いる構成であり、モザイク状ストライプ状等の3原色カラーフィルタパターンを備えた液晶表示素子を投影光学系によって投影するもので、例えば特開昭59−230383号公報に開示されたものがある。単板式は使用する液晶表示素子が1枚で済み、且つ光学系の構成も3板式に比べて単純になるので、低コスト、小型の投影型システムに適している。

0006

しかしながら、上記の単板式の場合には、カラーフィルタによる光の吸収または反射が起こるため、入射光の約1/3しか利用できない。つまり、カラーフィルタを用いる単板式での画面の明るさは、等しい明るさの光源を用いた3板式のそれと比較して約1/3に低下してしまう。

0007

このような欠点を解決するため、例えば特開平4−60538号公報には、カラーフィルタを用いない単板式のカラー液晶表示装置が提案されている。このカラー液晶表示装置では、図13に示すように、扇形に配置された3つのダイクロイックミラー(以下、DM略記する)54R・54G・54Bを用いて、白色光源51からの白色光を赤、青、緑の各光束に分割し、マイクロレンズ液晶モジュール50へ入射させるようになっている。上記液晶モジュール50は、液晶パネル57の光源側にマイクロレンズアレイ55を設けたものである。図14に示すように、上記DM54R・54G・54Bにより分割された各色の光束は、液晶パネル57の光源側に配置されているマイクロレンズアレイ55にそれぞれ異なった角度で入射する。上記マイクロレンズアレイ55を通過した各光束は、それぞれの色に対応する映像信号が独立して印加される信号電極56R・56G・56Bにより駆動される液晶部位に、各光束の入射角度に応じて分配照射される。これにより、各色の光束は、それぞれの色に対応する映像信号に応じて光強度が変調され、液晶パネル57を透過した後は、図13に示すように、フィールドレンズ58および投影レンズ59を介してスクリーン60に投影される。

0008

上記従来のカラーフィルタを用いない単板式カラー液晶表示装置を、図15を参照して、液晶駆動機構も含めてさらに詳細に説明する。

0009

このカラー液晶表示装置は、上記マイクロレンズ付液晶モジュール50と、上記DM54R・54G・54Bによって互いに異なる波長域をもつ複数の光束を相互に異なる方向より共通の上記液晶モジュール50へ入射させる光照射系と、上記液晶モジュール50を駆動する液晶モジュール駆動回路61とを備えている。

0010

上記液晶モジュール50は、液晶パネル57と、この液晶パネル57の信号電極に接続されたソースドライバ63a・63bと、上記液晶パネル57のゲート電極走査電極)に接続されたゲートドライバ64と、上記のマイクロレンズアレイ55(図13参照)とからなる。

0011

上記液晶モジュール駆動回路61は、NTSC信号等の映像入力信号からR(赤)、G(緑)、B(青)の各液晶用映像信号SR ・SG ・SB を作成し、上記液晶モジュール50に供給する液晶用映像信号作成回路65と、ソース駆動信号クロック信号スタート信号)及びゲート駆動信号を作成し、上記液晶モジュール50に供給するタイミングコントローラ66とを備えている。

0012

上記液晶用映像信号作成回路65からの液晶用映像信号SR ・SG ・SB は、それぞれ液晶モジュール50の映像信号入力端子Rin・Gin・Binに入力され、ソースドライバ63a・63bに供給される。ソースドライバ63a・63bは、入力した液晶用映像信号SR ・SG ・SB をタイミングコントローラ66からのソース駆動信号に基づいて水平走査期間毎サンプリングし、サンプリングした液晶用映像信号SR ・SG ・SB を、それぞれ決まった位置の信号電極(即ち、各色の光束の入射位置に対応した画素群を駆動する信号電極)に出力する。そして、ゲートドライバ64によって選択されたラインの各画素に、液晶用映像信号SR ・SG ・SB が供給される。

0013

このように、光照射系およびマイクロレンズアレイ55による各画素への色の割当て(各色の光束の液晶パネル57への入射位置の割当て)と、ソースドライバ63a・63bによる各画素への色の割当て(各画素へ出力する液晶用映像信号SR ・SG ・SB の割当て)とが合致しているので、各色の光束は、液晶パネル57を透過することにより、それぞれの色に対応する液晶用映像信号SR ・SG ・SB に応じて光強度が変調される。

0014

この装置では、吸収型のカラーフィルタを用いないので、光の利用効率が向上し、極めて明るいカラー画像を提供することができる。

発明が解決しようとする課題

0015

前述のカラーフィルタを用いた単板式の小型の投影型システムにおいては、各々の画素の表示色はカラーフィルタにより固定されている。また、カラーフィルタを用いない上記の単板式カラー液晶表示装置においても、各画素に入射される光束の色及び各画素に供給される色信号(液晶用映像信号SR ・SG ・SB )は定められており、各々の画素の表示色は固定されている。

0016

したがって、上記従来の構成では、液晶パネルに視感輝度の高い緑の輝点が1つあるいは複数あったとすると、非常に表示品位に悪影響を与え、点欠陥基準によっては不良判定されるとしても、その輝点を視感輝度の低い他の色に変更することはできない。

課題を解決するための手段

0017

請求項1または請求項2の発明に係る投影型カラー液晶表示装置は、互いに異なる波長域をもつ複数の光束(例えば、R(赤)の波長域、G(緑)の波長域、B(青)の波長域をもつ3種類の光束)を相互に異なる方向より共通の液晶表示素子へ入射させる光照射系、相互に異なる角度で入射する上記の各光束を、入射角度に応じた画素に集光させる集光手段を有し、該集光手段にて集光されて各画素を透過する各光束を光変調する液晶表示素子、及び上記液晶表示素子の各画素を、各画素を透過する光束に応じた駆動信号にて駆動する液晶駆動手段を備え、上記液晶表示素子にて各光束を光変調した後、表示画面上で合成してカラー表示するものであって、上記の課題を解決するために、それぞれ以下の手段が講じられていることを特徴としている。

0018

上記請求項1の発明に係る投影型カラー液晶表示装置は、上記液晶駆動手段が、上記の各光束の上記液晶表示素子への入射角度に応じて、上記の各光束に対応した光変調を行う画素を切り替え画素切替手段を備えている。

0019

また、上記請求項2の発明に係る投影型カラー液晶表示装置は、上記液晶表示素子の表示領域が複数の領域に分割され、各分割表示領域毎に上記の光照射系が複数設けられ、そして、上記液晶駆動手段が、上記の各光束の各分割表示領域への入射角度に応じて、各光束に対応した光変調を行う画素を切り替える画素切替手段を、各分割表示領域毎に備えている。

0020

上記請求項1および請求項2の発明の構成によれば、互いに異なる波長域をもつ複数の光束が、相互に異なる方向より共通の液晶表示素子へ照射され、集光手段にて上記の各光束が液晶表示素子への入射角に応じた画素に集光される。上記液晶表示素子の各画素には、各画素を透過する光束に応じた駆動信号が液晶駆動手段から供給されており、各光束は、上記液晶表示素子の各画素を透過する際に、対応する画素にて光強度変調され、その後、表示画面上で合成されてカラー画像となる。

0021

例えば、上記の液晶表示素子の表示領域に視感輝度の高い輝点(例えば、緑の輝点)が存在すると非常に表示品位に悪影響を与える。

0022

この場合、請求項1の発明の構成では、視感輝度の高い波長域をもつ光束の液晶表示素子への入射角と、より視感輝度の低い波長域をもつ光束の液晶表示素子への入射角とを入れ換えれば、それに対応して、上記の液晶駆動手段の画素切替手段が、各々の光束に対応した光変調を行う画素を切り替える(画素へ供給する駆動信号を切り替える)ようになっている。これにより、液晶表示素子の視感輝度の高い輝点を、より視感輝度の低い輝点(例えば、青の輝点)に変えることができ、表示品位を向上させることができる。

0023

また、請求項2の発明の構成では、上記液晶表示素子の表示領域が複数の領域に分割され、各分割表示領域毎に上記の光照射系及び画素切替手段が具備されており、分割表示領域の単位で上記の請求項1の発明と同様の動作が可能となっている。

0024

このため、上記の液晶表示素子の表示領域に、視感輝度の高い輝点(例えば、緑の輝点)および視感輝度の低い輝点(例えば、青の輝点)が、それぞれ別の領域にかたまって存在する場合、請求項2の発明の構成では、視感輝度の高い輝点が偏在する分割表示領域において、視感輝度の高い波長域をもつ光束とそれより視感輝度の低い波長域をもつ光束との液晶表示素子への入射角を入れ換え、それに対応して、各々の光束に対応した光変調を行う画素を切り替えることにより、はじめから視感輝度の低い輝点が存在する領域には何ら影響を与えず、視感輝度の高い輝点を、より視感輝度の低い輝点に変えることができ、表示品位を向上させることができる。

0025

〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。

0026

本実施例に係る投影型カラー液晶表示装置は、基本的には、図2に示すように、互いに異なる波長域をもつ複数の光束を相互に異なる方向より共通のマイクロレンズ付液晶モジュール2へ入射させる光照射系1と、異なる角度で透過する各光束を光束毎に光強度変調して光学像を形成する液晶表示素子としてのマイクロレンズ付液晶モジュール2と、該液晶モジュール2を駆動する液晶モジュール駆動回路3と、該液晶モジュール2の光出射側に配され、液晶モジュール2を透過して形成された各光束の光学像をスクリーン5へ投影し、スクリーン5上で合成されたカラー画像として生起せしめる投影光学系4と、表示画面としてのスクリーン5とから構成されている。

0027

上記光照射系1は、ハロゲンランプキセノンランプ等の白色光源6と、該白色光源6の背面に設けられた球面鏡7と、該白色光源6の前面に設けられたコンデンサレンズ8と、該コンデンサレンズ8の前方に扇形に配置された3つのダイクロイックミラー(以下、DMと略記する)9R・9G・9Bとから構成されている。上記の白色光源6、球面鏡7、およびコンデンサレンズ8は、上記球面鏡7の中心および上記コンデンサレンズ8の焦点がそれぞれ白色光源6の発光部の中心と略一致するように配置されており、これにより、上記コンデンサレンズ8を出射した白色光は、略平行な光束となって上記DM9R・9G・9Bに入射する。

0028

上記DM9Rは、R(赤)の波長帯の光のみを選択的に反射し、その他の波長帯の光は透過する。DM9Gは、G(緑)の波長帯の光のみを選択的に反射し、その他の波長帯の光は透過する。DM9Bは、B(青)の波長帯の光のみを選択的に反射し、その他の波長帯の光は透過する。これらのDM9R・9G・9Bは、コンデンサレンズ8を出射した略平行な白色光束光軸上に扇形に配置されており、各DM9R・9G・9Bへの光の入射角はそれぞれ異なっている。このため、各DM9R・9G・9Bにて反射されたR、G、Bの各光束は、相互に異なる方向よりマイクロレンズ付液晶モジュール2の表示領域へ入射する。

0029

本実施例のカラー液晶表示装置が従来技術と異なる点は、DM9R・9G・9Bの配置を相互に入れ換えることができる機構になっている点であり、これが本実施例の特徴点の1つである。DM9R・9G・9Bの配置を変えることにより、各色の光束のマイクロレンズ付液晶モジュール2への入射角を変えることができる。

0030

上記マイクロレンズ付液晶モジュール2は、図1に示すように、表示領域を形成する液晶パネル12と、該液晶パネル12を駆動する第1ソースドライバ13a、第2ソースドライバ13b及びゲートドライバ14と、液晶パネル12の光入射側に設けられたマイクロレンズアレイ11(図2参照)とから構成されている。

0031

ここでは、画素配列ストライプ配列アクティブマトリクス型の液晶パネル12を例に挙げて説明する。この液晶パネル12は、対向配置された一対の透明絶縁性基板間に液晶が封入され、一方の基板内面には、画素電極及び半導体能動素子(TFT等)がマトリクス状に形成されると共に、これらに映像信号を供給するための透明導電膜からなる多数の帯状の信号電極、及び上記半導体能動素子へ駆動信号を供給するための多数の帯状のゲート電極が、互いに直交するように形成され、他方の基板の内面には、対向電極共通電極)が形成された構成である。上記の各信号電極には第1及び第2ソースドライバ13a・13bが接続され、また、上記の各ゲート電極にはゲートドライバ14が接続されている。

0032

上記マイクロレンズアレイ11は、入射する各色の光束を上記液晶パネル12の各画素に集光させる。相互に異なる角度でマイクロレンズアレイ11へ入射する各色の光束は、マイクロレンズアレイ11により、入射角度に応じて異なる画素に分配される。液晶パネル12の画素配列がストライプ配列であるため、上記マイクロレンズアレイ11としては、信号電極の長さ方向のレンチキュラーレンズアレイ(信号電極の長さ方向に延びる蒲鉾状のレンズ群)が用いられる。したがって、信号電極の長さ方向(縦方向)の同一ライン上にある各画素には同色の光束が集光される。そして、各色の光束は、隣接したライン上の画素に順次集光され、同色の光束は3ライン間隔で集光される。

0033

上記液晶モジュール2を駆動する液晶モジュール駆動回路3は、液晶用映像信号作成回路15と、タイミングコントローラ16と、映像信号切換回路17と、映像信号切換制御回路18と、ミラー位置検出センサ19とを備えている。

0034

上記液晶用映像信号作成回路15は、映像入力信号であるNTSC信号からR(赤)、G(緑)、B(青)の各映像信号を分離して液晶用映像信号SR ・SG・SB を作成するものである。上記タイミングコントローラ16は、ソース駆動信号(クロック信号、スタート信号)及びゲート駆動信号を作成し、上記液晶モジュール2に供給するものである。

0035

上記ミラー位置検出センサ19は、DM9R・9G・9Bのそれぞれの位置を検出し、それらの配置に応じたミラー位置情報を映像信号切換制御回路18へ出力するものである。このミラー位置検出センサ19としては、例えば、DM9R・9G・9Bが所定の位置に配されたとき、各DMの一部分に形成された固有識別部(例えば、各DM毎に異なる位置に形成された孔や突起)を、マイクロスイッチ等の機械的スイッチ発光素子受光素子とからなる光学的スイッチ等の公知のセンサによって検知する構成が考えられる。

0036

上記映像信号切換制御回路18は、上記ミラー位置情報に基づいて映像信号切換回路17の信号切換動作を制御するための切換制御信号を作成し、映像信号切換回路17へ出力するものである。また、上記映像信号切換回路17は、上記切換制御信号に基づいて、映像信号出力端子Aout ・Bout ・Cout から出力される液晶用映像信号SR ・SG ・SB を切り換えて、液晶用映像信号SR ・SG ・SB を上記液晶モジュール2へ出力するものである。

0037

上記液晶モジュール2は、液晶用映像信号SR ・SG ・SB を入力するための3つの映像信号入力端子Ain・Bin・Cinを有しており、これらの端子はそれぞれ液晶モジュール駆動回路3の映像信号出力端子Aout ・Bout ・Cout と接続されている。

0038

上記液晶モジュール駆動回路3において従来技術と異なる点は、上述のように、ミラー位置検出センサ19によってDM9R・9G・9Bの配置を検出し、この検出結果に応じて液晶用映像信号SR ・SG ・SB を液晶モジュール2の映像信号入力端子Ain・Bin・Cinに割り当てる点である。図1の例では、液晶モジュール2の映像信号入力端子AinにはR(赤)の液晶用映像信号SR 、映像信号入力端子BinにはG(緑)の液晶用映像信号SG 、映像信号入力端子CinにはB(青)の液晶用映像信号SB を割り当てている。

0039

上記映像信号入力端子Ain・Bin・Cinから入力された映像信号入力A・B・C(図1ではAがSR 、BがSG 、CがSB )は、それぞれ第1及び第2ソースドライバ13a・13bに供給される。上記第1及び第2ソースドライバ13a・13bは、上記の映像信号入力A・B・Cをタイミングコントローラ16からのソース駆動信号に基づいて水平走査期間毎にサンプリングし、サンプリングした映像信号入力A・B・Cを、それぞれ決まった位置の信号電極に出力する。即ち、上記第1及び第2ソースドライバ13a・13bは、それぞれ液晶パネル12の決まった位置のドットに映像信号入力A、B、Cを割り当てている。そして、ゲートドライバ14によって選択された走査ラインの各画素に、映像信号が供給される。

0040

その結果、図1に示すDMの配置では、同図の液晶パネル12の各画素に“R”、“G”、“B”の文字で記載しているような色の振り分けとなり、“R”で示した画素には液晶用映像信号SR 、“G”で示した画素には液晶用映像信号SG 、“B”で示した画素には液晶用映像信号SB が供給される。

0041

上述のDM9R・9G・9Bで反射して3方向からマイクロレンズアレイ11に入射した各色の光束は、マイクロレンズアレイ11により、上記の液晶パネル12の色の振り分けに対応した画素に集光される。そして、各色の光束は、液晶パネル12を透過することにより、それぞれの色に対応する液晶用映像信号SR・SG ・SB に応じて光強度が変調される。

0042

図2に示すように、液晶モジュール2の光出射側に配された投影光学系4は、上記液晶パネル12を透過した光を収束するフィールドレンズ20と、投影レンズ31とから構成される。液晶パネル12を透過して光変調された各色の光束は、スクリーン5上で合成されてカラー画像として表示される。

0043

次に、図1の状態からDM9GとDM9Bとの位置を入れ換えた場合について、図3を参照して説明する。

0044

この場合、ミラー位置検出センサ19からは、図3のDM9R・9G・9Bの配置に応じたミラー位置情報が映像信号切換制御回路18へ出力される。映像信号切換制御回路18は、上記ミラー位置情報に応じた切換制御信号を映像信号切換回路17へ出力する。映像信号切換回路17は、上記切換制御信号に応じて、映像信号出力端子Aout から液晶用映像信号SR 、映像信号出力端子Bout から液晶用映像信号SB 、映像信号出力端子Cout から液晶用映像信号SG がそれぞれ出力されるように、各色の液晶用映像信号の出力先を切り換える。

0045

これにより、液晶モジュール2の映像信号入力端子Ain・Bin・Cinに入力される映像信号入力A・B・Cおいて、映像信号入力AにはR(赤)の液晶用映像信号SR 、映像信号入力BにはB(青)の液晶用映像信号SB 、映像信号入力CにはG(緑)の液晶用映像信号SG が割り当てられる。この結果、図3に示すDMの配置では、同図の液晶パネル12の各画素に“R”、“G”、“B”の文字で記載しているような色の振り分けとなり、“R”で示した画素には液晶用映像信号SR 、“G”で示した画素には液晶用映像信号SG 、“B”で示した画素には液晶用映像信号SB が供給される。

0046

上記のように、DM9R・9G・9Bの配置を変更した場合、DM9R・9G・9Bで白色光束から分離された各色の光束がマイクロレンズアレイ11へ入射する角度が変わり、各色の光束の画素への割り付けが変化するが、それに応じて自動的に液晶パネル12の色の振り分けが変更される、即ち、各色の光束に対応した光変調を行う画素が切り換えられるので、各色の光束は対応した画素にて光変調される。

0047

ここで、図4に、幾つかの輝点が存在する液晶パネルの例を示す。同図中における○印が輝点の位置を示す。この液晶パネルが図1に示す状態で用いられた場合の画面表示を図5に示す。図5から明らかなように、輝点は全て視感輝度の高い緑の輝点となっており、表示品位に非常な悪影響を与える。そこで、同じ液晶パネルを、図1の状態からDM9GとDM9Bとの位置を入れ換えた図3に示す状態で用いたとすると、画面表示は図6に示す様になり、輝点は全て視感輝度の低い青の輝点に変わり、図5表示状態と比較して表示品位を非常に向上させることができる。

0048

以上のように、本実施例に係る投影型カラー液晶表示装置は、互いに異なる波長域をもつR、G、Bの3種類の光束を相互に異なる方向より共通のマイクロレンズ付液晶モジュール2へ入射させる光照射系1と、相互に異なる角度で入射する上記の各光束を、入射角度に応じた画素に集光させるマイクロレンズアレイ11を有し、該マイクロレンズアレイ11にて集光されて各画素を透過する各光束を光変調するマイクロレンズ付液晶モジュール2と、上記液晶モジュール2の各画素を、各画素を透過する光束に応じた駆動信号(液晶用映像信号SR ・SG ・SB )にて駆動する液晶駆動手段(液晶モジュール駆動回路3、第1及び第2ソースドライバ13a・13b、及びゲートドライバ14)とを備え、上記液晶モジュール2にて各光束を光変調した後、スクリーン5上で合成してカラー表示するものであって、上記液晶駆動手段は、上記の各光束の上記液晶モジュール2への入射角度に応じて、上記の各光束に対応した光変調を行う画素を切り替える画素切替手段(映像信号切換回路17、映像信号切換制御回路18、及びミラー位置検出センサ19)を備えている構成である。

0049

これにより、液晶モジュール2の表示領域に視感輝度の高い緑の輝点が存在する場合、非常に表示品位に悪影響を与え、点欠陥基準によっては不良判定されてしまうが、緑と青の光束の入射する角度を入れ換えることと対応して、各々の光束に対応した光変調を行う画素への駆動信号を切り替えることにより、緑の輝点を視感輝度の低い青の輝点に変えることができ、表示品位を向上させ、点欠陥基準によっては不良判定を免れ良品化することが可能となる。

0050

〔実施例2〕次に、本発明のその他の実施例を図7ないし図12に基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、上記実施例にて示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付記し、その説明を省略する。

0051

本実施例に係るカラー液晶表示装置は、図7に示すように、液晶パネル12の表示領域を左右(ゲート電極の長さ方向)に2分割したところの第1分割表示領域D1および第2分割表示領域D2のそれぞれに対応する2系統の光照射系21・22を備えている。

0052

上記の各光照射系21・22は、それぞれが専用のDM21R・21G・21BまたはDM22R・22G・22Bを持ち、各々独立してDMの配置を換えることができる。上記DM21R及びDM22Rは、R(赤)の波長帯の光のみを選択的に反射し、その他の波長帯の光は透過する。上記DM21G及びDM22Gは、G(緑)の波長帯の光のみを選択的に反射し、その他の波長帯の光は透過する。上記DM21B及びDM22Bは、B(青)の波長帯の光のみを選択的に反射し、その他の波長帯の光は透過する。各光照射系21・22のDM21R・21G・21B及びDM22R・22G・22Bは、前記実施例1のDMと同様に、略平行な白色光束の光軸上に扇形に配置されている。

0053

また、本実施例の液晶モジュール駆動回路3は、光照射系21のDM21R・21G・21Bの位置を検出する第1ミラー位置検出センサ19aと、光照射系22のDM22R・22G・22Bの位置を検出する第2ミラー位置検出センサ19bとの2つのセンサを備えている。

0054

また、本実施例の液晶モジュール駆動回路3は、第1映像信号出力端子1Aout ・1Bout ・1Cout と、第2映像信号出力端子2Aout ・2Bout ・2Cout との2系統の映像信号出力系を備えている。そして、上記液晶モジュール駆動回路3は、液晶用映像信号作成回路15で作成された液晶用映像信号SR ・SG・SB の第1映像信号出力端子1Aout ・1Bout ・1Cout への割り当てを切り換える第1映像信号切換回路17aと、上記液晶用映像信号SR ・SG ・SBの第2映像信号出力端子2Aout ・2Bout ・2Cout への割り当てを切り換える第2映像信号切換回路17bとの2つの映像信号切換回路を備えている。

0055

上記第1及び第2ミラー位置検出センサ19a・19bは、それぞれDM21R・21G・21B及びDM22R・22G・22Bの配置に応じた第1ミラー位置情報及び第2ミラー位置情報を、映像信号切換制御回路18′へ出力する。上記映像信号切換制御回路18′は、上記第1ミラー位置情報及び第2ミラー位置情報に基づいて、上記第1及び第2映像信号切換回路17a・17bの信号切換動作を制御するための第1切換制御信号及び第2切換制御信号を作成し、第1及び第2映像信号切換回路17a・17bへそれぞれ出力する。上記第1及び第2映像信号切換回路17a・17bは、それぞれ上記第1及び第2切換制御信号に基づいて、第1映像信号出力端子1Aout ・1Bout ・1Cout 及び第2映像信号出力端子2Aout ・2Bout ・2Cout から出力される液晶用映像信号SR・SG ・SB を切り換えて、上記液晶モジュール2へ出力する。

0056

上記液晶モジュール2は、上記第1映像信号出力端子1Aout ・1Bout ・1Cout 及び第2映像信号出力端子2Aout ・2Bout ・2Cout とそれぞれ接続される第1映像信号入力端子1Ain・1Bin・1Cin及び第2映像信号入力端子2Ain・2Bin・2Cinの2系統の映像信号入力系を備えている。

0057

上記第1映像信号入力端子1Ain・1Bin・1Cinから入力された映像信号入力1A・1B・1Cは、第1ソースドライバ13aに供給される一方、上記第2映像信号入力端子2Ain・2Bin・2Cinから入力された映像信号入力2A・2B・2Cは、第2ソースドライバ13bに供給される。

0058

上記第1ソースドライバ13aは、上記の映像信号入力1A・1B・1Cをタイミングコントローラ16からのソース駆動信号に基づいて水平走査期間毎にサンプリングし、サンプリングした映像信号入力1A・1B・1Cを、液晶パネル12の第1分割表示領域D1の決まった位置の信号電極に出力する。即ち、第1ソースドライバ13aは、液晶パネル12の第1分割表示領域D1の決まった位置のドットに映像信号入力1A、1B、1Cを割り当てている。また、上記第2ソースドライバ13bは、上記の映像信号入力2A・2B・2Cをタイミングコントローラ16からのソース駆動信号に基づいて水平走査期間毎にサンプリングし、サンプリングした映像信号入力2A・2B・2Cを、液晶パネル12の第2分割表示領域D2の決まった位置の信号電極に出力する。即ち、第2ソースドライバ13bは、液晶パネル12の第2分割表示領域D2の決まった位置のドットに映像信号入力2A、2B、2Cを割り当てている。

0059

図7に示すDMの配置では、上記第1及び第2映像信号切換回路17a・17bにより、液晶モジュール2の映像信号入力1AにはR(赤)の液晶用映像信号SR 、映像信号入力1BにはB(青)の液晶用映像信号SB 、映像信号入力1CにはG(緑)の液晶用映像信号SG が割り当てられ、また、映像信号入力2AにはR(赤)の液晶用映像信号SR 、映像信号入力2BにはB(青)の液晶用映像信号SB 、映像信号入力2CにはG(緑)の液晶用映像信号SG が割り当てられる。

0060

この結果、図7に示すDMの配置では、同図の液晶パネル12の各画素に“R”、“G”、“B”の文字で記載しているような色の振り分けとなり、“R”で示した画素には液晶用映像信号SR 、“G”で示した画素には液晶用映像信号SG 、“B”で示した画素には液晶用映像信号SB が供給される。

0061

上述のDM21R・21G・21B及びDM22R・22G・22Bで反射して互いに異なる方向からマイクロレンズアレイ11(図2参照)に入射した各色の光束は、マイクロレンズアレイ11により、上記の液晶パネル12の色の振り分けに対応した画素に集光される。そして、各色の光束は、液晶パネル12を透過することにより、それぞれの色に対応する液晶用映像信号SR ・SG ・SB に応じて光強度が変調される。

0062

次に、図7の状態から一方の光照射系21におけるDM21GとDM21Bとの位置を入れ換えた場合について、図8を参照して説明する。

0063

この場合、第1ミラー位置検出センサ19aにてDM21GとDM21Bとの位置の変化が検出され、図8のDM21R・21G・21Bの配置に応じた第1ミラー位置情報が映像信号切換制御回路18′へ出力される。映像信号切換制御回路18′からは、上記第1ミラー位置情報に応じた第1切換制御信号が第1映像信号切換回路17aへ出力される。第1映像信号切換回路17aは、上記第1切換制御信号に応じて、第1映像信号出力端子1Aout から液晶用映像信号SR、第1映像信号出力端子1Bout から液晶用映像信号SB 、第1映像信号出力端子1Cout から液晶用映像信号SG がそれぞれ出力されるように、各色の液晶用映像信号の出力先を切り換える。

0064

尚、光照射系22のDMの位置に変化はないので、第2映像信号切換回路17bの信号切り換え状態は、図7の場合と同じである。

0065

これにより、液晶モジュール2の第1映像信号入力端子1Ain・1Bin・1Cinに入力される映像信号入力1A・1B・1Cおいて、映像信号入力1AにはR(赤)の液晶用映像信号SR 、映像信号入力1BにはB(青)の液晶用映像信号SB 、映像信号入力1CにはG(緑)の液晶用映像信号SG が割り当てられ、液晶モジュール2の映像信号入力2A・2B・2Cには図7の場合と同じ液晶用映像信号SR ・SG ・SB が割り当てられる。

0066

この結果、図8に示すDMの配置では、同図の液晶パネル12の各画素に“R”、“G”、“B”の文字で記載しているような色の振り分けとなり、“R”で示した画素には液晶用映像信号SR 、“G”で示した画素には液晶用映像信号SG 、“B”で示した画素には液晶用映像信号SB が供給される。

0067

上記のように、光照射系21のDM21R・21G・21Bの配置を変更した場合、マイクロレンズアレイ11による、第1分割表示領域D1上の画素に対する各色の光束の割り付けが変化するが、それに応じて自動的に、第1分割表示領域D1上の画素の色の振り分けが変更される、即ち、第1分割表示領域D1において、各色の光束に対応した光変調を行う画素が切り換えられるので、各色の光束は各色に応じた画素にて光変調される。

0068

ここで、図9に、幾つかの輝点が存在する液晶パネルの例を示す。同図中における○印が輝点の位置を示す。この液晶パネルが図7に示す状態で用いられた場合の画面表示を図10に示す。図10から明らかなように、第1分割表示領域D1の輝点は全て視感輝度の高い緑の輝点となっており、表示品位に非常な悪影響を与える。そこで、同じ液晶パネルを、図7の状態からDM21GとDM21Bとの位置を入れ換えた図8に示す状態で用いたとすると、画面表示は図11に示す様になり、輝点は全て視感輝度の低い青の輝点に変わり、図10の表示状態と比較して表示品位を非常に向上させることができる。

0069

ところで、図9に示す液晶パネルを、前記実施例1における図3に示す状態で用いた場合、画面表示は図12に示す様になり、第2分割表示領域D2(図11参照)に対応する領域の輝点は視感輝度の高い緑の輝点となっており、表示品位に非常な悪影響を与えている。これにより判る通り、本実施例のカラー液晶表示装置の方が、前記実施例1のものよりもきめ細かい対応ができる。

0070

以上のように、本実施例に係るカラー液晶表示装置は、互いに異なる波長域をもつR、G、Bの3種類の光束を相互に異なる方向より共通の液晶モジュール2の表示領域へ入射させる光照射系21・22と、相互に異なる角度で入射する上記の各光束を、入射角度に応じた画素に集光させるマイクロレンズアレイ11を有し、該マイクロレンズアレイ11にて集光されて各画素を透過する各光束を光変調する液晶モジュール2と、上記液晶モジュール2の各画素を、各画素を透過する光束に応じた駆動信号(液晶用映像信号SR ・SG ・SB )にて駆動する液晶駆動手段(液晶モジュール駆動回路3、第1及び第2ソースドライバ13a・13b、及びゲートドライバ14)とを備え、上記液晶モジュール2にて各光束を光変調した後、スクリーン5上で合成してカラー表示するものであって、上記液晶モジュール2の表示領域が2つの領域(第1及び第2分割表示領域D1・D2)に分割され、各分割表示領域毎に光照射系21・22が設けられ、上記液晶駆動手段は、上記の各光束の各分割表示領域への入射角度に応じて、各光束に対応した光変調を行う画素を切り替える画素切替手段(第1映像信号切換回路17a、映像信号切換制御回路18′、及び第1ミラー位置検出センサ19aからなる画素切替手段と、第2映像信号切換回路17b、映像信号切換制御回路18′、及び第2ミラー位置検出センサ19bからなる画素切替手段)を、各分割表示領域毎に備えている構成である。

0071

これにより、液晶モジュール2の表示領域に、緑の輝点及び青の輝点が、それぞれ別の分割表示領域にかたまって存在する場合、緑の輝点が偏在する分割表示領域において、緑と青の光束の入射する角度を入れ換えることと対応して各々の光束に対応した光変調を行う画素を切り替えることにより、青の輝点が偏在する分割表示領域には何ら影響を与えず、視感輝度の高い緑の輝点をより視感輝度の低い青の輝点に変えることができ、表示品位を向上させ、点欠陥基準によっては不良判定をまねがれ良品化することが可能となる。

0072

尚、本実施例においては表示領域を縦2分割としたが、領域分割はDMと駆動回路との対応により、2分割以上の複数の縦分割、横分割あるいは縦横の分割での実施例も可能である。

0073

また、上記の実施例1および実施例2においては、液晶パネル12の画素配列をストライプ配列としたが、これはデルタ配列でも差し支えないし、色配列についてもモザイク配列、斜めRGB配列でも問題ない。さらに、表示信号についても、テレビジョン信号の映像信号のみではなく、コンピュータEWS画像信号での実施例も考えられる。

0074

また、上記の実施例1および実施例2では、TFT液晶パネル等のアクティブマトリクス型の液晶パネルを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えばデューティ液晶パネルを用いてもよく、マトリクス液晶パネルであれば差し支えない。

0075

上記の各実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と特許請求の範囲内で、いろいろと変更して実施することができるものである。

発明の効果

0076

請求項1の発明の投影型カラー液晶表示装置は、以上のように、互いに異なる波長域をもつ複数の光束の液晶表示素子への入射角度に応じて、上記の各光束に対応した光変調を行う画素を切り替える画素切替手段を備えている構成である。

0077

それゆえ、液晶表示素子の表示領域に視感輝度の高い輝点が存在する場合、視感輝度の高い波長域をもつ光束とより視感輝度の低い波長域をもつ光束との液晶表示素子への入射角を入れ換えれば、それに対応して、各々の光束に対応した光変調を行う画素が切り替えられるので、視感輝度の高い輝点をより視感輝度の低い輝点に変えることができ、表示品位を向上させることができるという効果を奏する。

0078

請求項2の発明の投影型カラー液晶表示装置は、以上のように、液晶表示素子の表示領域が複数の領域に分割され、互いに異なる波長域をもつ複数の光束を相互に異なる方向より分割表示領域へ入射させる光照射系を、各分割表示領域毎に備えると共に、各光束の各分割表示領域への入射角度に応じて、各光束に対応した光変調を行う画素を切り替える画素切替手段を、各分割表示領域毎に備えている構成である。

0079

それゆえ、上記請求項1の発明の効果と同様に、表示品位を向上させることができるという効果を奏すると共に、分割表示領域の単位で視感輝度の高い輝点をより視感輝度の低い輝点に変えることができるので、例えば、液晶表示素子の表示領域に視感輝度の高い輝点及び視感輝度の低い輝点が、それぞれ別の領域にかたまって存在する場合でも、視感輝度の低い輝点が存在する領域には何ら影響を与えず、視感輝度の高い輝点を、より視感輝度の低い輝点に変えることができるといった様に、液晶表示素子の点欠陥状態に応じて柔軟に対応することができるという効果を併せて奏する。

図面の簡単な説明

0080

図1本発明の一実施例を示すものであり、投影型カラー液晶表示装置の要部の概略構成を示すブロック図である。
図2上記投影型カラー液晶表示装置の全体構成を示す模式図である。
図3図1の状態からダイクロイックミラーの配置を変えた場合の上記投影型カラー液晶表示装置の要部の状態を示すブロック図である。
図4幾つかの輝点が存在する液晶パネルの一例を示す説明図である。
図5図4の液晶パネルが図1の状態で用いられた場合の画面表示を示す説明図である。
図6図4の液晶パネルが図3の状態で用いられた場合の画面表示を示す説明図である。
図7本発明のその他の実施例を示すものであり、投影型カラー液晶表示装置の要部の概略構成を示すブロック図である。
図8図7の状態からダイクロイックミラーの配置を変えた場合の上記投影型カラー液晶表示装置の要部の状態を示すブロック図である。
図9幾つかの輝点が存在する液晶パネルのその他の例を示す説明図である。
図10図9の液晶パネルが図7の状態で用いられた場合の画面表示を示す説明図である。
図11図9の液晶パネルが図8の状態で用いられた場合の画面表示を示す説明図である。
図12図9の液晶パネルが図3の状態で用いられた場合の画面表示を示す説明図である。
図13従来の投影型カラー液晶表示装置の全体構成を示す模式図である。
図14上記従来の投影型カラー液晶表示装置の液晶表示素子の要部詳細図である。
図15上記従来の投影型カラー液晶表示装置の要部の概略構成を示すブロック図である。

--

0081

1光照射系
2マイクロレンズ付液晶モジュール(液晶表示素子)
3 液晶モジュール駆動回路(液晶駆動手段)
4投影光学系
5スクリーン(表示画面)
6白色光源
9Rダイクロイックミラー
9G ダイクロイックミラー
9B ダイクロイックミラー
11マイクロレンズアレイ
12液晶パネル
13a 第1ソースドライバ(液晶駆動手段)
13b 第2ソースドライバ(液晶駆動手段)
14ゲートドライバ(液晶駆動手段)
15液晶用映像信号作成回路
16タイミングコントローラ
17 映像信号切換回路(画素切替手段)
17a 第1映像信号切換回路(画素切替手段)
17b 第2映像信号切換回路(画素切替手段)
18 映像信号切換制御回路(画素切替手段)
18′ 映像信号切換制御回路(画素切替手段)
19ミラー位置検出センサ
19a 第1ミラー位置検出センサ
19b 第2ミラー位置検出センサ
21 光照射系
21R ダイクロイックミラー
21G ダイクロイックミラー
21B ダイクロイックミラー
22 光照射系
22R ダイクロイックミラー
22G ダイクロイックミラー
22B ダイクロイックミラー

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