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技術 液体の循環浄化装置及び液体の循環浄化システム

出願人 AGC株式会社
発明者 針江俊策池田直輝
出願日 1994年9月8日 (24年10ヶ月経過) 出願番号 1994-215116
公開日 1996年3月19日 (23年4ヶ月経過) 公開番号 1996-071532
状態 未査定
技術分野 生物膜廃水処理 水処理一般
主要キーワード 人工鉱石 不溶性有機物 一次フィルター 循環浄化システム 所要期間 生分解期間 非定常状態 略多角形
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1996年3月19日)のものです。
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図面 (4)

目的

濾過材目詰まり後の循環流量の低下防止。

構成

循環浄化装置液体が濾過材に透過しないように流れるバイパス部を設け、バイパス部の孔部3が生分解性物質5で覆われており、生分解性物質5が分解された後に液体がバイパス部を流れるようにした。

概要

背景

取扱いが簡便であること、装置が簡略化できること、特殊な薬剤を必要としないこと等から、微生物有機物質分解作用を利用した水の循環浄化装置が広く実用に供されており、浴水循環浄化装置、排水処理装置等はその一例である。

かかる装置は一般に水を循環する配管系に濾過部及び微生物浄化槽を設けており、循環水中の比較的大きな不溶性成分を濾過部で濾過、除去し、微生物浄化槽で不溶有機成分の一部及び可溶有機成分生分解及び除去している。

かかる装置では、浄化を行う浄化微生物は、通常、水の循環系内自然発生的に増殖する。すなわち、循環水中の浄化微生物は、通常、循環水中に存在する基質及び溶存酸素等を利用しながら徐々に増殖するとともに、循環する過程集合体を形成したり、浄化槽内部の固定床固定化され、さらに増殖を続ける。

しかし、浄化微生物の増殖初期の段階においては浄化微生物の絶対量が不足しているため、水の循環浄化装置の浄化能力が所定のレベルに達しておらず、不溶性及び可溶性汚濁成分は循環水中に懸濁・溶存して系内を循環している。

また、循環系内で増殖途上の浄化微生物の一部は固定床に固定化されることなく系内を循環しているため、浄化微生物自身も汚濁成分の一部となっている。したがって、従来の水の循環浄化装置の運転開始当初は、しばしば、循環水中にこれら不溶成分等に起因する濁りが発生するという問題があった。特に、浴水循環浄化装置においては、汚濁成分は入浴者不快感を与えるため、長期間その解決が望まれていた。

かかる問題を解決するために、微小小径孔を有する濾過材を循環系に使用して汚濁成分を除去することが提案され一部実用に供されているが、使用の過程で濾過材に不溶性成分が次第に蓄積し、最終的には濾過材に目詰まりが発生して浄化能の低下、循環流量の低下、さらには装置の運転停止といったトラブルを招くため、日常の維持、管理に多大な労力等を要していた。

また、かかる目詰まりを低減させるために濾過面積を大きくしたり、濾過材の構造及び形状を工夫する試みがなされているが、いずれも目詰まりをなくすまでには至っておらず、目詰まり前に濾過材を人手等により交換ないし撤去しなければならなかった。

特に、浴水循環浄化装置の場合、その使用者は、通常、装置の適切な操作に不慣れなため適切な措置を講ずることが困難なことが多く、浴水循環浄化装置の浄化能力を再生させるに至らない場合が多かった。また、濾過材交換の必要性のため、生産性が悪かった。

概要

濾過材目詰まり後の循環流量の低下防止。

循環浄化装置に液体が濾過材に透過しないように流れるバイパス部を設け、バイパス部の孔部3が生分解性物質5で覆われており、生分解性物質5が分解された後に液体がバイパス部を流れるようにした。

目的

本発明は従来技術が有していた上記問題を解決し、新規な液体の循環浄化装置等の提供を目的とする。

効果

実績

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牽制数
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請求項1

被濾過液体濾過材により濾過する液体循環浄化装置において、循環浄化装置に液体が濾過材を透過しないように流れるバイパス部を設け、バイパス部の一部または全部に生分解性物質が設けられており、生分解性物質の一部または全部が分解された後に被濾過液体がバイパス部を流れるようにしたことを特徴とする液体の循環浄化装置。

請求項2

被濾過液体を濾過材により濾過する液体の循環浄化装置において、循環浄化装置に液体が濾過材を透過しないように流れるバイパス部である孔部を設け、孔部の入口部または出口部に生分解性物質が設けられており、生分解性物質の一部または全部が分解された後に被濾過液体が孔部を流れるようにしたことを特徴とする液体の循環浄化装置。

請求項3

被濾過液体を濾過材により濾過する液体の循環浄化装置において、循環浄化装置に液体が濾過材を透過しないように流れるバイパス部を設け、バイパス部全部が完全に閉塞せず液体がバイパス部を流れるように、バイパス部の一部または全部に生分解性物質が設けられており、生分解性物質の一部または全部が分解された後にバイパス部を流れる液体の流量が増加するようにしたことを特徴とする液体の循環浄化装置。

請求項4

生分解性物質の厚み、個数または枚数を変更することにより、液体がバイパス部を流れる始める時期を調整することを特徴とする請求項1、2または3の液体の循環浄化装置。

請求項5

被濾過液体が水であることを特徴とする請求項1、2、3または4の液体の循環浄化装置。

請求項6

請求項1、2、3、4または5の液体の循環浄化装置を使用した液体の循環浄化システム

技術分野

0001

本発明は、生分解性物質を利用した液体循環浄化装置及び液体の循環浄化システムに関する。

背景技術

0002

取扱いが簡便であること、装置が簡略化できること、特殊な薬剤を必要としないこと等から、微生物有機物質分解作用を利用した水の循環浄化装置が広く実用に供されており、浴水循環浄化装置、排水処理装置等はその一例である。

0003

かかる装置は一般に水を循環する配管系に濾過部及び微生物浄化槽を設けており、循環水中の比較的大きな不溶性成分を濾過部で濾過、除去し、微生物浄化槽で不溶有機成分の一部及び可溶有機成分生分解及び除去している。

0004

かかる装置では、浄化を行う浄化微生物は、通常、水の循環系内自然発生的に増殖する。すなわち、循環水中の浄化微生物は、通常、循環水中に存在する基質及び溶存酸素等を利用しながら徐々に増殖するとともに、循環する過程集合体を形成したり、浄化槽内部の固定床固定化され、さらに増殖を続ける。

0005

しかし、浄化微生物の増殖初期の段階においては浄化微生物の絶対量が不足しているため、水の循環浄化装置の浄化能力が所定のレベルに達しておらず、不溶性及び可溶性汚濁成分は循環水中に懸濁・溶存して系内を循環している。

0006

また、循環系内で増殖途上の浄化微生物の一部は固定床に固定化されることなく系内を循環しているため、浄化微生物自身も汚濁成分の一部となっている。したがって、従来の水の循環浄化装置の運転開始当初は、しばしば、循環水中にこれら不溶成分等に起因する濁りが発生するという問題があった。特に、浴水循環浄化装置においては、汚濁成分は入浴者不快感を与えるため、長期間その解決が望まれていた。

0007

かかる問題を解決するために、微小小径孔を有する濾過材を循環系に使用して汚濁成分を除去することが提案され一部実用に供されているが、使用の過程で濾過材に不溶性成分が次第に蓄積し、最終的には濾過材に目詰まりが発生して浄化能の低下、循環流量の低下、さらには装置の運転停止といったトラブルを招くため、日常の維持、管理に多大な労力等を要していた。

0008

また、かかる目詰まりを低減させるために濾過面積を大きくしたり、濾過材の構造及び形状を工夫する試みがなされているが、いずれも目詰まりをなくすまでには至っておらず、目詰まり前に濾過材を人手等により交換ないし撤去しなければならなかった。

0009

特に、浴水循環浄化装置の場合、その使用者は、通常、装置の適切な操作に不慣れなため適切な措置を講ずることが困難なことが多く、浴水循環浄化装置の浄化能力を再生させるに至らない場合が多かった。また、濾過材交換の必要性のため、生産性が悪かった。

発明が解決しようとする課題

0010

本発明は従来技術が有していた上記問題を解決し、新規な液体の循環浄化装置等の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

0011

本発明は、被濾過液体を濾過材により濾過する液体の循環浄化装置において、循環浄化装置に液体が濾過材を透過しないように流れるバイパス部を設け、バイパス部の一部または全部に生分解性物質が設けられており、生分解性物質の一部または全部が分解された後に被濾過液体がバイパス部を流れるようにしたことを特徴とする液体の循環浄化装置を提供する。

0012

また、本発明は、被濾過液体を濾過材により濾過する液体の循環浄化装置において、循環浄化装置に液体が濾過材を透過しないように流れるバイパス部である孔部を設け、孔部の入口部または出口部に生分解性物質が設けられており、生分解性物質の一部または全部が分解された後に被濾過液体が孔部を流れるようにしたことを特徴とする液体の循環浄化装置を提供する。

0013

また、本発明は、被濾過液体を濾過材により濾過する液体の循環浄化装置において、循環浄化装置に液体が濾過材を透過しないように流れるバイパス部を設け、バイパス部全部が閉塞せず液体がバイパス部を流れるように、バイパス部の一部または全部に生分解性物質が設けられており、生分解性物質の一部または全部が分解された後にバイパス部を流れる液体の流量が増加するようにしたことを特徴とする液体の循環浄化装置を提供する。

0014

また、本発明は、生分解性物質の厚み、個数または枚数を変更することにより、液体がバイパス部を流れる始める時期を調整することを特徴とする上記液体の循環浄化装置を提供する。

0015

また、本発明は、被濾過液体が水であることを特徴とする上記液体の循環浄化装置を提供する。

0016

また、本発明は、上記液体の循環浄化装置を使用した液体の循環浄化システムを提供する。

0017

以下、本発明を図面に従って詳細に説明する。図1は本発明の液体の循環浄化装置の代表例の基本的構成図であり、図1(a)は生分解性物質が分解される前の液体の循環浄化装置、図1(b)は生分解性物質が分解された後の液体の循環浄化装置である。

0018

図1において、1は本発明の液体の循環浄化装置のケース、2はケース1の内部に設けられた濾過材、3はケース1の上部に設けられたバイパス部である孔部、4は液体の循環浄化装置の液体の出口部、5は生分解性物質、6は入口部、7は液体の流れである。

0019

ケース1の形状・寸法等は図1に示すものに限定されないが、構造を単純化するには円筒状が望ましい。また、濾過材2の材質については、被濾過液体に合わせて種々の濾過材を使用する。例えば、多孔質状、粒状、フェルト状、織布、ブロック状等が挙げられ、被濾過液体が水であれば、濾過材2の材質として、活性炭グラファイト炭素繊維ガラスウール等が使用できる。

0020

被濾過液体としては、水、アルコール、種々の油、石油類等が挙げられ、他にも液体であれば特に限定されない。濾過材2の構造については、円筒状、円柱多角形柱状等特に限定されない。被濾過液体が、水の場合には、浴用水飲料水食用魚または鑑賞の水、プール水熱交換機等の各種機械類冷却水、製紙洗浄水製糸洗浄水、写真処理水等の水に本発明は利用できる。

0021

孔部3は被濾過液体のバイパス部の一部であり、孔部3は略円形略楕円形略多角形等特に限定されず、ケース1の形状・寸法等に合わせて定められる。また、孔部3はケース1の内部に入って行くほど内径が小さくまたは大きくなるような構造であってもよい。

0022

また、バイパス部の体積、形状等は被濾過液体の流量等を考慮して最適なものを選択する。バイパス部に液体が流れないように、孔部3には当初、生分解性物質5が設けられている。ここで、孔部3に生分解性物質5を設けるとは、孔部3を生分解性物質5が覆うこと、孔部3内部に生分解性物質5を充填すること等、バイパス部に液体が流れないようにするすべての形態をいう。

0023

生分解性物質とは、通常、本質的に物質そのものが生分解を受ける物質をいうが、生分解性物質と非生分解性物質を混合したいわゆる生崩壊性物質も含むものとする。生分解性物質は、微生物の作用により主として外表面から分解を始め、重量および機械的強度が徐々に失われる。生分解性物質のこうした特性を利用して、本発明の液体の循環浄化装置の被濾過液体中に存在する不溶性物質等の除去に使用できる。

0024

生分解性物質5の構造については、フィルム状、板状、球状、回転楕円状(楕円体状)、多角形状、リング状等であってもよく、孔部3の形状等に合わせて生分解性物質5の構造は決定される。また、生分解性物質5の構造は、フィルム状、板状またはリング状等の生分解性物質を複数枚重ねたものや球状、多角形状の生分解性物質を複数個並べたり、重ねたりしたようなものであってもよい。このように生分解性物質を複数使用した場合には、使用数によって分解される時間を調整できる。また、分解される時間がそれぞれ異なる生分解性物質を複数使用して分解される時間を調整してもよい。

0025

なお、生分解性物質5をフィルム状とした場合、かかる生分解性フィルム破れ易いため、生分解性フィルムに支持体密着させることにより、液体流非定常状態等に起因する生分解性フィルムの突発的な破壊を防止できる。支持体は網状または繊維状のものであってもよく、また、1つまたは複数の孔部を有する板状のもの等であってもよい。

0026

上記のごとく、孔部3には当初、生分解性物質5が設けられているので、バイパス部を流れる液体のバイパス流遮断させられる。また、生分解性物質5をフィルム状とした場合、生分解性フィルムは必要に応じてその厚み及び枚数を選択し、生分解期間を調整できる。

0027

本発明の液体の循環浄化装置を液体の循環浄化システム内に設け、液体の循環を開始(運転開始)すると、液体が入口部6からかかる循環浄化装置内部に導入され、濾過材2外周に導入された液体が濾過材2を通過して出口部4から排出される。かかる状態においては液体中の不溶性物質は濾過材2により効果的に捕捉される。

0028

孔部3に設けられた生分解性物質5はかかる循環浄化装置の運転時間経過とともに系内に存在する微生物の働きにより徐々に分解され、その分解の程度に応じて孔部3で徐々にバイパス流が発生し、最終的には生分解性物質5は分解消失する。かかる状態に達すると、循環浄化装置に導入された液体はそのほとんどが濾過材2を通過せずに孔部3を通過するため濾過材2の目詰まりに起因する循環浄化装置及び循環浄化装置を使用したシステムの停止といったトラブルを未然に防止できる。

0029

液体の循環浄化装置の中で本発明の液体の循環浄化装置が特に効果を発揮するのは微生物浄化法を採用した浴水循環浄化装置である。微生物浄化法は維持・管理の簡便さ故に各種の水質浄化に応用されているが、微生物浄化法を採用した浴水循環浄化装置も特別な維持管理を必要とせず、誰もが使用できる装置として一般家庭を中心に近年多用されている。

0030

一般的に微生物浄化法を採用した浴水循環浄化装置が、所定の微生物浄化能を獲得するためには該装置内の微生物浄化槽に充填されている担持材料に浄化能を有する浄化微生物が固定化、増殖する必要があるが、該装置立ち上げ時は浄化微生物の絶対量が不足しており、かつ浄化微生物は浴水中に懸濁した状態で系内を循環している。

0031

したがって、該装置立ち上げ当初から浴水の水質を維持するためには、微生物の浄化能が充分に高まるまで他の浄化方法で浴水中の汚れ成分を除去する必要がある。さらに、浄化微生物が浄化槽に充填された担持材料に固定化されるまでは、浴水中に懸濁している浄化微生物自身も水質混濁の原因となるため、同じく他の浄化機能で除去する必要がある。また、微生物浄化能が所定のレベルに達した後でも、微生物浄化が困難な不溶性物質を除去するためには同様に他の何らかの浄化機能を必要とする場合もある。

0032

このような浴水中の不溶性物質を除去するための従来の方法としては濾過材の使用が最も簡便であり、実際に各種濾過材が使用されている。しかしながら、濾過材は、使用時間の経過とともに次第に目詰まりが発生し、その結果、濾過材の透過性が徐々に低下していくため、浴水循環浄化装置内での浴水循環量が低下して浴水循環浄化装置及び循環浄化装置を使用したシステムに悪影響を及ぼす。例えば、浴水循環量が低下すると浴水中の溶存酸素が減少し、所定の生物浄化能を維持できなくなることがある。また、最終的には流量低下による浴水循環浄化装置及び循環浄化装置を使用したシステムの停止という事態を引き起こす。

0033

浴水循環浄化装置のかかる問題点を解決すべく、鋭意検討した結果、液体の循環浄化装置である浴水循環浄化装置の一部にバイパス流を通すためのバイパス部を設け、バイパス部の一部または全てを生分解性物質で一定期間閉塞させることにより、濾過材の効果を一定期間維持し浴水の水質を向上させると共に、しかる後は濾過材の目詰まりによるトラブルを低減させることができる。

0034

このように、浄化微生物の分解機能がまだ所定のレベルに到達していない浴水循環浄化装置の立ち上げ時には、バイパス部は生分解性物質で閉塞されており、循環浴水は濾過材中に充分に浸透していくため、濾過材はその本来の機能を発揮する。したがって、バイパス部が閉塞されている期間は循環浴水中に存在する不溶性成分をきわめて効果的に除去できる。

0035

一方、その間に微生物は浄化槽内の担持材料等に固定化され増殖を繰り返すことで該装置に所定の浄化能が付与される。所定の微生物浄化能が得られた該装置内においては、生分解性物質は徐々にその質量、体積、機械的強度が減少するため、それに伴いバイパス部の閉塞程度が徐々に低減していき、濾過材の目詰まりの程度を軽減させるとともに循環浴水流量を所定のレベルに維持できる。したがって、生分解性物質を、従来から用いられている濾過材と組み合わせることにより、これまで解決することが困難であった濾過材の目詰まりという問題を大幅に改善できる。

0036

なお、バイパス部を生分解性物質により完全に閉塞させず、バイパス部を流れる初期的な浴水の流れがあり、生分解性物質の一部または全部が分解された後にバイパス部を流れる浴水の流量が増加するようにしてもよい。

0037

本発明にかかる生分解性物質は例えば既に実用に供されている各種生分解性プラスチック、生崩壊性プラスチック天然高分子材料等を用いることができる。具体的には、ゼネカ社の生分解性プラスチック(商品名Bio−pol)、昭和高分子社の生分解性プラスチック(商品名Bionore)、あるいは天然高分子材料の一種であるキトサン等が挙げられる。

0038

本発明の液体の循環浄化装置が浴水循環浄化装置等の水の循環浄化装置である場合、常用されている濾過材を用いると、早いものではおよそ2〜4週間で目詰まりが顕著となる。一方、水の循環浄化装置内の微生物はおよそ1〜2週間で徐々に増殖しながら浄化槽内の担持材料等に固定化され、浄化能力が生じる。

0039

したがって、この場合に用いる生分解性物質はおよそ2〜3週間程度の短期間で所定レベルの生分解しやすいフィルム状のものが望ましく、生分解性フィルムの厚みとしては10〜800μmが好ましい。10μm未満であると機械的強度が弱く破れやすく、800μm超であると短期間で生分解しにくくなるからである。より好ましくは20〜200μmの範囲である。

0040

生分解するまでの時間を更に厳密に調整したい場合には、厚みが20〜100μm程度の比較的薄いフィルムを複数枚重ねて使用することが効果的である。

0041

一方、より目開きの大きい濾過材を水の循環浄化装置等に用いる場合には、目詰まりが発生する期間が数カ月に及ぶものもあり、この場合には、被濾過液体が水であるかに限らず、生分解所要期間が比較的長い繊維状または繊維の織物状のものが適している。その場合の繊維の直径は1〜1,000μm、好ましくは50〜600μmが望ましい。

0042

以下、本発明の液体の循環浄化装置を利用した浴水循環浄化システムに関し、図面にしたがって説明する。図2は本発明にかかる浴水循環浄化システムの代表例を示す構成図である。図2において、11は浴槽、12は第1の送水管、13は浴水、14は浴水の吸入口、15はポンプ、16は本発明の液体(浴水)の循環浄化装置、17は浄化部、18は一次フィルター、19は空気導入口、20は担持材料、21は第2の送水管、22は吹出口、23はヒーターである。

0043

浴槽11は、金属、ホーロー、プラスチック、コンクリート、木材等で構成された通常家庭等で使用されるタイプのものである。外釜内釜等の加熱手段を具有するものも、もちろん使用される。

0044

第1の送水管12の一端は浴槽内の浴水13に浸漬し、浴水の吸入口14、ポンプ15、循環浄化装置16を介して他端は浄化部17に接続され、浴水13を吸引し循環浄化装置16及び浄化部17に供給する。浴水の吸入口14には吸入抵抗を生じない適度の開口部が設けられ、浴水の吸入口14の先端には一次フィルター18が設けられている。

0045

一次フィルター18は砂、毛、不溶性有機物の一部といった比較的大きめの不溶性物質を循環系内へ入り込ませないためのものであり、例えば、スポンジであったり不織布であったりしてもよく、特に浴水に不適なものでなければ材質を問わない。また、送水管12の材質は、浴室中の雰囲気に耐える材質であればステンレス真鍮、プラスチック等、特に限定されない。

0046

空気導入口19は、空気を浴水内に取り込み、担持材料20に固定化される浄化微生物の増殖を促進させる。

0047

浄化部17の形状は容器状であり、内部には微生物を担持する担持材料20が充填されている。浄化部17の材質は錆発生を防ぐ処理を施した金属であるかプラスチック成形品であってもよい。担持材料20については、親水性があり、物理的吸着能を有し、浴水浄化作用を有する微生物を固定化させる性質を持ったものが望ましく、例えば麦飯石のような天然鉱物クリストバライト天然または人工鉱石はこの目的に適合する。また、鉱石替えて活性炭や各種繊維であってもよい。特に麦飯石のような水中にミネラル分溶出する鉱物を用いる場合は、浴水の浄化に相乗してより快適な入浴環境が得られ好ましい。

0048

浄化部17の出口には第2の送水管21の一端が接続され、第2の送水管21の他端は浴槽内に設けられた吹出口22に接続され、浄化した浴水を浴槽11に送水する。ヒーター23は、第2の送水管21に設けられ、循環によって降下する浴水の温度を上昇、保持するための機能を有する。なお、ヒーター23の熱源電力ガス灯油熱交換器等が使用できる。

0049

吹出口22については、浄化部17を経てポンプから圧送された循環浴水を勢いよく浴槽11内へ吹出させる。吹出口22は噴出する浴水の力で浴水を適度に撹拌する。また、吹出口22はエジェクター構造を採ることにより空気を巻き込み泡を発生させることにより入浴快適性を向上させることができる。

0050

浴水循環浄化システムの立ち上げ当初、浴水循環浄化システムの運転を開始すると、担持材料20には未だ浄化能を有する浄化微生物が固定化・増殖していない場合には、浄化微生物の絶対量が不足しており、かつ、浄化微生物は浴水中に懸濁した状態で系内を循環している。したがって、浴水循環浄化システムの立ち上げ当初から浴水の水質を維持するためには、微生物の浄化能が充分に高まるまで本発明の液体(浴水)の循環浄化装置16で浴水中の汚れ成分を除去する。

0051

図1に示す循環浄化装置を利用した図2に示すような浴水循環浄化システムを作った。循環浄化装置の孔部3には厚みが40μmの生分解性物質である商品名Bio−polからなるフィルムを6枚重ねて設け、さらに該フィルムを目開きの大きい網で補強することで循環流の突発的な流量変化に起因する破壊を防止した。また、浴水の量は約200リットルで、ヒーターにより約42℃に温度調節した。この状態で浴水にペプトン毎日g投入し、浴水の浄化機能を観察した。その結果を図3に示す。比較例として、図1に示す循環浄化装置を使用しなかった場合の浄化機能も併せて観察し、図3に示した。

0052

図3の比較例においては、不溶性物質の指標である濁度が4日目をピークとしているが、生分解性フィルムを用いた循環浄化装置を併用した場合には、濁度が顕著に低下し、該生分解性フィルムは運転開始後7日目にそのほとんどが分解消失していた。

発明の効果

0053

本発明の液体の循環浄化装置では、使用の過程で濾過材に不溶性成分が次第に蓄積し、最終的には濾過材に目詰まりが発生しても、バイパス部を遮断していた生分解性物質が分解後に、バイパス部を通じて液体が流れるため、循環流量の低下、更には循環流量の停止による液体の循環浄化装置の運転停止といったトラブルはない。

0054

バイパス部の一部または全部を覆っている生分解性物質の厚み、個数または枚数を変更する場合には、液体がバイパス部を流れる始める時期を調整できるという効果も認められる。

図面の簡単な説明

0055

図1本発明の液体の循環浄化装置の代表例の基本的構成図であり、(a)は生分解性物質が分解される前の液体の循環浄化装置、(b)は生分解性物質が分解された後の液体の循環浄化装置。
図2本発明にかかる浴水循環浄化システムの代表例の構成図。
図3実施例及び比較例の濁度−時間の特性図。

--

0056

1:本発明の液体の循環浄化装置のケース
2:ケース1の内部に設けられた濾過材
3:ケース1の上部に設けられたバイパス部である孔部
4:液体の循環浄化装置の液体の出口部
5:生分解性物質
6:入口部
7:液体の流れ

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