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技術 木目調化粧シート

出願人 大日本印刷株式会社
発明者 樽谷隆至
出願日 1994年8月8日 (26年4ヶ月経過) 出願番号 1994-204203
公開日 1996年2月20日 (24年10ヶ月経過) 公開番号 1996-048071
状態 特許登録済
技術分野 印刷方法 特殊な装飾 装飾技術 積層体(2)
主要キーワード 同調位置 平行条 波状曲線 断裁片 位置相関 金属箔片 アセチルセルローズ 条溝群
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1996年2月20日)のものです。
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図面 (8)

目的

照り部が木目柄同調していて、照りが照り部周辺で柔らかく変化する天然木に酷似した木目調化粧シートを提供する。

構成

少なくとも表面より順に透明樹脂層、木目柄層、透明接着剤層光輝性層着色基材層からなり、前記透明接着剤層と光輝性層の対向する界面が曲線形状の平行条模様凹凸形状に加工されている積層材において、該光輝性層の光輝性パターンが連続的階調をもって形成されていることを特徴とする木目調化粧シート。

概要

背景

従来から、天然木の有する固有パターン状光沢、すなわち照り外観リアル再現するために、木目柄層、光輝性層及び微細曲線状の平行線条群のパターンからなるエンボス凹凸模様組合わせた木目調化粧シートが、例えば、特開平3−8477号公報、特開平4−64443号公報にて提案されている。更に、いかなる木目柄にも同調して照りが現出するようにした木目調化粧シートが特開平6−32045号公報にて提案されている。

概要

照り部が木目柄に同調していて、照りが照り部周辺で柔らかく変化する天然木に酷似した木目調化粧シートを提供する。

少なくとも表面より順に透明樹脂層、木目柄層、透明接着剤層、光輝性層、着色基材層からなり、前記透明接着剤層と光輝性層の対向する界面が曲線形状の平行条模様凹凸形状に加工されている積層材において、該光輝性層の光輝性パターンが連続的階調をもって形成されていることを特徴とする木目調化粧シート。

目的

しかしながら、特開平3−8477号公報、特開平4−64443号公報にて提案されているものは、化粧シート全面に光輝性層及び曲線状条溝群を有するため、これによって得られる照りは確かにパターン状にはなるものの、全面に分布した単調な平行状となって現出し、柾目のような木目パターンにはよいが、板目根瘤のような場合には不自然な照り外観となるという問題があった。この問題点を改善すべく、特開平6−32045号公報にて提案されている化粧シートにおいては、光輝性を有する部分を木目柄に同調させてパターン化することにより、いかなる木目の場合でも照りの不自然さが解消され、天然木の照りにかなり近いものが得られる。しかし、照り部分の輪郭すなわち光輝性パターンの輪郭がシャープで、光輝性層の領域から非光輝性層の領域への反射濃度の変化が不連続であるため、視角によって照り部分の光沢が急に変化する不自然さが残るという問題がある。本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、いかなる木目模様の場合でも、天然木が有する自然な照り外観がリアルに再現された木目調化粧シートを提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
7件

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請求項1

少なくとも表面より順に透明樹脂層木目柄層、透明接着剤層光輝性層着色基材層からなり、前記透明接着剤層と光輝性層の対向する界面が曲線形状の平行条模様凹凸形状に加工されている積層材において、該光輝性層の光輝性パターンが連続的階調をもって形成されていることを特徴とする木目調化粧シート

請求項2

少なくとも表面より順に透明樹脂層、木目柄層、光輝性層、着色基材層からなり、前記木目柄層と光輝性層の対向する界面に曲線形状の平行条群模様の凹凸形状に加工されている積層材において、該光輝性層の光輝性パターンが連続的階調をもって形成されていることを特徴とする木目調化粧シート。

請求項3

前記光輝性パターンが、連続階調を有する光輝性インキ層により形成されていることを特徴とする請求項1、請求項2記載の木目調化粧シート。

請求項4

前記光輝性パターンが、ベタ状の光輝性層と連続階調を有する木目柄層との組合わせで形成されていることを特徴とする請求項1、請求項2記載の木目調化粧シート。

請求項5

前記光輝性パターンが、ベタ状の光輝性層と連続階調を有する隠蔽層との組合わせで形成されていることを特徴とする請求項1、請求項2記載の木目調化粧シート。

技術分野

0001

本発明は、天然木の有する自然な照りや光沢のある外観が得られる木目調化粧シートに関する。

背景技術

0002

従来から、天然木の有する固有パターン状光沢、すなわち照り外観をリアル再現するために、木目柄層、光輝性層及び微細曲線状の平行線条群のパターンからなるエンボス凹凸模様組合わせた木目調化粧シートが、例えば、特開平3−8477号公報、特開平4−64443号公報にて提案されている。更に、いかなる木目柄にも同調して照りが現出するようにした木目調化粧シートが特開平6−32045号公報にて提案されている。

発明が解決しようとする課題

0003

しかしながら、特開平3−8477号公報、特開平4−64443号公報にて提案されているものは、化粧シート全面に光輝性層及び曲線状条溝群を有するため、これによって得られる照りは確かにパターン状にはなるものの、全面に分布した単調な平行状となって現出し、柾目のような木目パターンにはよいが、板目根瘤のような場合には不自然な照り外観となるという問題があった。この問題点を改善すべく、特開平6−32045号公報にて提案されている化粧シートにおいては、光輝性を有する部分を木目柄に同調させてパターン化することにより、いかなる木目の場合でも照りの不自然さが解消され、天然木の照りにかなり近いものが得られる。しかし、照り部分の輪郭すなわち光輝性パターンの輪郭がシャープで、光輝性層の領域から非光輝性層の領域への反射濃度の変化が不連続であるため、視角によって照り部分の光沢が急に変化する不自然さが残るという問題がある。本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、いかなる木目模様の場合でも、天然木が有する自然な照り外観がリアルに再現された木目調化粧シートを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0004

前記問題を解決するためになされた本発明は次の点を要旨とする。
(1)少なくとも表面より順に透明樹脂層、木目柄層、透明接着剤層、光輝性層、着色基材層からなり、前記透明接着剤層と光輝性層の対向する界面が曲線形状の平行条模様凹凸形状に加工されている積層材において、該光輝性層の光輝性パターンが連続的階調をもって形成されていること。
(2)少なくとも表面より順に透明樹脂層、木目柄層、光輝性層、着色基材層からなり、前記木目柄層と光輝性層の対向する界面に曲線形状の平行条群模様の凹凸形状に加工されている積層材において、該光輝性層の光輝性パターンが連続的階調をもって形成されていること。
(3)前記光輝性パターンが、連続階調を有する光輝性インキ層により形成されていること。
(4)前記光輝性パターンが、ベタ状の光輝性層と連続階調を有する木目柄層との組合わせで形成されていること。
(5)前記光輝性パターンが、ベタ状の光輝性層と連続階調を有する隠蔽層との組合わせで形成されていること。

0005

本発明によれば、天然木が有する木目柄に同調する照り部を抽出した光輝性パターンの輪郭に連続階調を現出させることにより、自然な照りがえられる。

0006

以下、本発明を図面により詳細に説明する。図1は本発明による木目調化粧シートの基本層構成を示す模式図である。本発明による木目調化粧シートには図1(a)で示すAタイプと図1(b)で示すBタイプの2種の基本的木目調化粧シート10があり、いずれを採用してもよい。AタイプとBタイプの違いは、木目柄層3と透明接着層4の積層順序が入れ替わっており、木目柄層3が単独で他のパターン層遊離しているかどうかの違いであって、他の条件は同一である。図1(a)で示すAタイプの基本構成は、先ず、着色基材層1の上に光輝性層2(ベタとパターンの場合がある)、木目柄層3を設けた面に透明樹脂シート5を透明接着剤4で貼り合わせてなるものであって、光輝性層2と透明接着層4の界面には特定の平行線群パターンを有する凹凸面8が形成されている。図1(b)で示すBタイプの基本構成では、前記木目柄層3が透明樹脂シート5側に形成されている。以上の基本的積層体10はさらに図1(c)、(d)で示すように、透明樹脂シート5の表面にトップ加工が行われて、光沢インキベタ層6、艶消し導管模様層7が形成された木目調化粧シート11としてもよい。また、図2に本発明による木目調化粧シートの別の実施態様の基本的層構成Cを示す。これは、先ず表面側に透明樹脂シート5があり、その裏面に木目柄層3、次いで光輝性層2、着色基材層1が積層されてなり、着色基材層1の裏面から後述する凹凸模様エンボス形成してなるものである。この構成は製造法の違いから生まれる。すなわち、図1に示す層構成は、透明接着剤を用いたラミネーションによるものであるが、この製造法はダブリングを採用し、加熱圧着によって透明樹脂シート5と着色基材層1を積層し、同時に表面或いは裏面から平行線群からなるエンボスを施している。

0007

本発明による木目調化粧シートでは、照りが木目柄に同調して光源光入射角及び視角によって移動し、しかもその照り部周辺が天然木と同じように緩やかに変化するようにするため、照り部分すなわち光輝性パターンの周辺に光輝性の連続階調を持たせることが本発明のポイントである。光輝性は目視によっても充分評価しうるが、客観的指標としては、反射濃度、反射率光沢度等によって評価される。光輝性の連続階調をもたせる手段は図3(a)〜(c)と図4(a)〜(c)に示すような、3種の方法からなり、両図において、(a)、(b)、(c)はそれぞれ対応している。図3はそれぞれの手段によって設けられた前記の木目柄層3、光輝性パターン層2、凹凸面8とそれに加えて新たに付け加えられた隠蔽性パターン層9の層構成を示しており、図4では、以上の各層の厚みを拡大し、各層が有する連続階調部分を各層の傾斜部分で示し、また相互の位置関係を示している。組み合わされる各パターン層は実際には微細な凹凸状に形成されるが、判り易くするために図4では凹凸形状は省略して描かれている。第1手段は図3(a)に示すように、光輝性層3はパターン化されていて、光輝性インキだけで光輝性に連続階調を形成する方法である。この連続階調は光輝性パターンの中心部から周辺部に行くにつれて光輝性が0に漸近するように形成される。パターン化された光輝性層2は木目柄層3と同調した位置に形成される。図3(a)、図4(a)ではパターン化された光輝性層2と木目柄層3は隣接した位置関係にあるが木目柄の種類によっては必ずしも接近させるとは限らない。木目パターンMと光輝性パターンGは図4(a)で示すようにパターン周辺部にそれぞれ傾斜線で示す連続階調部を有し、互いの連続階調部がクロスしている。第2手段では、図3(b)に示すように、光輝性層2はベタ状であって、この上に遮蔽性のある木目柄インキを用いて連続階調を有する木目柄を印刷し、木目柄層3が形成されている。木目柄のシャドウ部は光輝性層2を遮蔽するが、ハイライト部は透視性を持っている。従って、木目柄のない部分と木目柄のハイライト部分ネガポジの関係で光輝性パターンを形成し、光輝性パターンとその連続階調効果は木目柄パターンとそれが有する連続階調に応じて生まれる。以上の結果得られる連続階調のある光輝性パターンは図4(b)におけるGによって示されている。第3手段では、図3(c)に示すように、光輝性層2はベタ状でその上に連続階調のある隠蔽性パターン層9が設けられ、さらにその上に木目柄層3が設けられている。隠蔽性パターン層9はベタ状の光輝性層2を部分的に隠蔽する機能を有するものとして本発明において新たに加えられたものである。この隠蔽性パターン層9の隠蔽力は強く、光輝性層2あるいは着色基材層1から反射してくる光を遮る効果があり、隠蔽性パターン層9のない部分が光輝性を示す。従って隠蔽性パターン層に連続階調を持たせておけば、光輝性パターンにも連続階調を持たせることができる。図4(c)は上記3者の相関位置関係をさらに詳しく示している。なお、隠蔽性パターン層4には酸化チタンカーボンブラック弁柄等のような隠蔽力のある顔料主体とし、これに下地着色基材シートに類似の色相に着色を行って、光輝性層を透過してくる着色基材シートの色と調和を図るようにしている。例えば、着色基材茶褐色であれば、隠蔽性パターン層も茶褐色あるいはこれに近似な色相にする。以上の3手段の中で、手段1、3は光輝性パターンと木目柄パターンの同調位置を自由に制御できるが、手段2では前述のようにネガ/ポジの関係で決まってしまう。木目柄的観点から比較すると手段3は着色隠蔽性パターンと木目柄パターンを2色刷りするので、より複雑な柄の再現が可能となる。

0008

図5は本発明による木目調化粧シートの平面図の一部とその横断線に沿った木目柄パターンMと光輝性パターンGの光反射率分布を示したものである。両者とも周辺部には連続階調を有し、木目パターンの連続階調は斜線でしめされている。図5(a)は第1、第3手段によって製造されたもので、木目柄パターンMと光輝性パターンGは同調している。即ちこの両者の同調位置関係は第1手段においては、木目柄パターンMと光輝性パターンGの相対的位置関係を、第3手段においては木目柄パターンMと隠蔽性パターン(図5では表示せず)の相対的位置関係を製版段階で制御することによって得られる。図5(a)の右のグラフ図5(a)A−A’横断線に沿った木目柄パターンMと光輝性パターンGの光反射率分布を示したもので、実線は木目柄インキの光反射率分布、点線光輝性顔料インキの光反射率分布をそれぞれ示し、特に光輝性顔料インキの光反射率分布は光輝性パターンGの周辺において、連続階調をもって変化している。図5(b)は第2手段によって製造された場合であって、木目柄パターンMと光輝性パターンGはいづれも互いの境界において連続階調を示していて、階調の度合いは木目柄パターンMの連続階調の持たせ方次第で決まる。右のグラフは同じく両パターンのA−A’断面の光反射率分布を示したものであり、両パターンM、Gの連続階調が同期するのがこの場合の特徴である。

0009

光輝性のあるベタ層あるいは光輝性パターン層を形成するには、公知のビヒクルに光輝性顔料を含有させたインキが用いられ、光輝性顔料としては、銅粉アルミニュウム粉、真鍮粉等の金属粉金属箔片金属蒸着合成樹脂フィルム断裁片等の金属光沢を有する顔料、二酸化チタン被服雲母等の雲母顔料魚鱗箔酸塩化ビスマス等の真珠光沢干渉光沢を有する顔料が使用できる。中でも、耐酸性耐アルカリ性等の化学的定性から雲母顔料の使用が好ましい。光輝性のある層あるいは光輝性の連続階調を有する光輝性パターンの形成にあたっては、光輝性インキを用いてグラビア印刷フレキソ印刷シルククリーン印刷で印刷する。印刷に使用する版としては、天然木板写真撮影する時の光源の角度や強さの調節を行ったり、撮影されたフィルム上で画像を修正したりして製版されたものが用いられる。光輝性パターン部の厚みは1〜10μm程度が好ましい。なお、光輝性層を隠蔽する隠蔽層を形成するには、特にグラビア印刷法が連続階調を再現するのに好適であり、また公知のビヒクルに隠蔽性の強い二酸化チタンを顔料としたグラビアインキが好適に使用される。

0011

エンボス凹凸模様は木目調化粧シートに照り外観を現出させる一つの要素となるもので、特に見る角度、或いは光源からの光の入射角度によって光沢を有する部分が移動して見られる役割を果たすものである。すなわち、エンボス凹凸模様は、図6に示すように平面パターンが、平行曲線群12のパターン(同図(a)、(c)及び(d)または平行曲線12と平行直線群13を適宜組み合わせてなる線群のパターン(同図(b))若しくは、波状曲線を多数平行に並べた曲線群(同図(e))からなるもの等である。上記波状曲線は正弦波曲線サイクロイド曲線ベッセル関数曲線、円弧の曲線単位を連結したものを複数本互いに平行移動して配列したものが代表例である。しかもその線群のパターンは、いずれも断面形状が図6に示すように凸部14の幅D1と凹部15の幅D2が1〜1000μmである凹凸状をなすものである。図6(d)に図示の線群パターンは輪郭線にて囲まれた各領域内にそれぞれの平行曲線群を有する線群の集合体であり且つ該輪郭線及び平行曲線群の形状又は線方向が各輪郭線領域毎に異なるよう構成されたパターン例である。特に同図(c)及び(d)例示の如き構成からなる線群パターンによれば、照り部分が塊状或いは渦巻状になって分散して現出する、所謂杢(もく)調の如き照り外観が得られる。また、図6の(a),(e)の如き波型の曲線群のエンボス凹凸の場合、曲線の走行する方向(X軸方向)と直交する方向(Y軸方向)に照りのある領域のパターンが現出する。よってラワン材のように光沢パターンが木目模様の走行方向と平行な木材を再現する時は、木目模様の走行方向と曲線の走行方向(図6のX軸方向)とを直交させる。また、、鬼胡桃メイプル等のように照りが木目模様の走行方向と直交する木材を再現するには、木目模様の走行方向と曲線の走行方向とを平行にする。

0012

図7エンボス型の断面をしめす。明瞭でリアル感のある照りを現出し易くするためには上記のエンボス模様の凸部及び凹部の幅D1,D2は5〜100μの範囲にあることが好ましい。また凹部の深さは通常1〜100μm程度であり、好ましくは5〜25μmである。さらに凹部の深さは単一なものでなく、区画した各領域毎に深さを適宜配分して規則的(段階的)に異ならしめることにより、該領域によって照り感が微妙に変化する照り外観を現出させることができる。エンボス凹凸模様は従来公知のエンボス加工方法により形成される。具体的には、例えば、フォトエッチング法によって形成されたエンボス版を使用し、表面に木目柄層、光輝性層、あるいは隠蔽層をもうけた基材シートに加熱、加圧して押し当てることによって、基材シート表面に凹凸模様を形成することができる。

0013

着色基材シート1としては、ポリ塩化ビニルポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体ポリフッ化ビニルポリビニルブチラールポリフッ化ビニリデン等のビニル重合体ポリスチレンアクリルスチレン、ABS等のスチレン系樹脂ポリメタクリル酸ポリメタクリル酸メチルポリアクリロニトリル等のアクリル樹脂、ポリエチレンポリプロピレンポリメチルペンテン等のポリオレフィン系樹脂酢酸セルローズ、ニトロセルローズ等のセルローズ誘導体、ナイロン6ナイロン66、等のポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート−イソフタレート共重合体ポリブチレンテレフタレートポリアリレート等のポリエステル樹脂、ブタジエンクロロプレンゴム等のゴム系樹脂ビニロン、ポリビニルアルコール等のポリビニルアルコール系樹脂ポリカーボネート等が使用される。基材シートの厚さは20〜200μm程度であるが、好ましくは50〜100μmである。一般に基材シートは、着色が施されている。この着色によって、木目調化粧シート全体の色調の調整ができる他、木目調化粧シートを他の基材に貼り合わせて使用する場合に基材の色、汚れ、傷等を隠蔽することができる。

0014

透明樹脂シート5、光沢性インキ層6は木目柄の見え方深み立体感を与えるために設けられる。透明樹脂シート5としては、前記着色基材シートと同じ樹脂系から選択する。その厚みは20〜200μm程度、好ましくは50〜100μm程度である。光沢性インキベタ層を構成するインキとしては、ポリウレタンエポキシポリエステルアミノアルキッド等の熱硬化性樹脂、又はウレタンアクリレートポリエステルアクリレート等の電子放射線硬化性樹脂をビヒクルとしたインキまたは塗料が好ましい。この光沢性インキ層6はグラビアコーターロールコータ等の方法で形成される。塗工形成後の光沢性インキベタ層の光沢度は艶消し導管模様層に対して目視で明瞭に光沢が判別できる程度であればよい。光沢インキのビヒクルには、調整のため、必要に応じて、粒径が0.1〜10μm程度の炭酸カルシウム硫酸バリウムシリカアルミナガラスバルーン、ポリエチレン等の微粉末等の艶消剤を艶消しインキよりも高光沢が維持される範囲内で添加することができる。

0015

艶消し導管模様層7を構成する艶消しインキは、例えば、光沢性インキと同様のビヒクルに艶消し剤を添加したものを使用することができる。艶消し剤としては例えば、粒径が0.1〜10μm程度の炭酸カルシウム、沈降性炭酸バリウム、シリカ、タルククレイ、ガラスバルーン等の粉末が挙げられる。艶消し剤の好ましい添加量はインキ100重量部当たり1〜20重量部程度である。艶消し導管模様層はグラビア印刷法等で形成される。上記光沢インキベタ層による光沢(艶)と艶消し導管模様層7の艶消しインキとの組合わせによって見かけ上、導管模様が窪んで見える所謂グロスマット効果が得られ、天然木に極めて似た繊維状微細凹凸表面を再現した自然な木目感が得られる。この効果を確実に得るため、光沢性インキベタ層と導管模様層の表面光沢度は5〜90程度相違するように構成することが望ましい。

0016

透明接着層4は公知のドライラミネート法に適用される透明な接着剤にて構成されるもので、透明接着剤を凹凸模様を形成した後の樹脂基材シート1側か或いは透明樹脂シート5側に塗布して、乾燥させた後、両シートを重ね合わせて圧着積層一体化させるものである。接着剤としては公知の接着剤を用いることができ、例えば酢ビ系等のエマルジョン型、或いはアクリル系、ウレタン系、ポリエステル系等の樹脂からなる熱硬化型または紫外線硬化型等の接着剤が使用できる。ドライラミネート法にて、上記両シートの積層一体化を図った場合、エンボス加工による凹凸模様が消失することはない。

0017

本発明による木目調化粧シートの製造法であるが、Aタイプの場合は、着色基材シート1に光輝性層2、隠蔽性パターン層4、木目柄パターン層3を加工してからエンボス加工を行うか、あるいは先にエンボスをおこなった着色基材層1のエンボス加工面に対し前記各層を加工してもよい。木目柄に深みをあたえ、導管模様を必要とする場合は、さらにあらかじめ光沢性インキ層6と艶消し導管模様層7の加工された透明樹脂シート5が透明接着剤4を用いてドライラミネートされる。また、タイプBの場合は、透明樹脂シート側に木目柄パターンを印刷しておいてドライラミネートする。タイプBのほうがタイプAより深みのある木目調化粧シートが得られる。しかし木目柄パターンと光輝性パターンあるいは隠蔽性パターンとの同調性が重要視される場合にはタイプAのほうが優る。

0018

本発明による木目調化粧シートは、着色基材シート側を合板等に貼着させて美麗な化粧合板を得ることができる。木目調化粧シートを貼着させる基材としては通常、化粧材の基材として使用されるものであれば如何なるものであってもよく、具体的には、薄用紙、晒クラフト紙チタン紙リンター紙、板紙、石膏ボード紙等の紙類、木、合板、パーチクルボード等の木質基材、石膏ボード、石膏スラグボード等の石膏系基材、鉄板亜鉛メッキ鋼板銅板アルミニウム板等の金属板、または、角形状の成形体等が挙げられる。

0019

次に、具体的実施例を挙げて更に詳細に説明する。
実施例1
先ず、第1手段に対応する場合であるが、厚さ0.06mm、可塑剤23phr着色塩ビニルシート理研ビニル製)の表面に、パール調インキ「化XGSパール」(昭和インク製)を用いて欅板木目の照り部分を抽出して製版したシャドウ部の版深が60μmでパターン輪郭部に照りパターンの中心から周辺部へ行くに従って、版深が浅くなり0μmに漸近するような連続階調を持たせた版でグラビア印刷して光輝性パターンを形成し、さらにこの上に印刷インキ「化X」(昭和インク製)で、光輝性パターンに同調した欅板目板の年輪模様を抽出した木目柄パターンをグラビア印刷した。得られた印刷シートの印刷面から正弦波からなる平行曲線群万線条溝を有するエンボスロールを用い、加熱ドラム温度150℃、エンボスロール温度60℃、シート送り速度10m/minの条件でエンボス加工を施し、凹凸模様を形成した。この凹凸模様の形成には、シートの送り方向をy軸、その幅方向をx軸としたとき、
y=4sin(0,6x) (単位はmm)
関係式で表される曲線を基本曲線とし、これをy軸方向に30μm間隔で複数平行させて配列してなり、且つ凸部及び凹部の幅が共に30μmの線群パターンからなる微細凹凸模様が形成された版深10μmのエンボスロールを使用した。上記の用にして得られた凹凸面に厚さ0.1mm,可塑剤23phrの透明塩化ビニルシート(理研ビニル製)を透明な2液型ウレタン系接着材を用いて、その厚みが10μmになるようにドライラミネートし、図1(a)で示す構成の木目調化粧シート10を得た。得られた木目調化粧シートは、天然木の有する木目模様に沿った部分的な照りが、視角によって移動して見られ、しかも照り部分のトーンが自然な柔らかさを有し優れた外観意匠を有するものであった。

0020

実施例2
第2手段に対応する場合であるが、版深60μmのベタ版を用いて光輝性層を設け、その上に部分的に遮蔽性とハイライト部において透視性のある連続階調のぶな柄のパターンをグラビア印刷した。それ以外の製造条件は実施例1と全く同一である。得られた木目調化粧シート10は、木目柄パターン以外の部分において照り外観があり、しかもその木目柄パターンと交わる部分において自然で柔らかに変化する照り外観を示した。

0021

実施例3
第3手段に対応する場合であるが、版深60μmのベタ版を用いて光輝性層を設け、その上に、天然木の照りの無い部分に相当する隠蔽パターンを有する照りのない領域に相当する部分の版深が45μmで照り部分に向かって版深が0μmに漸近するグラビア版を使用し、「化X白」(昭和インキ製)100重量部、「化X黄」(昭和インキ製)0.3重量部、「化X赤」(昭和インキ製)0.1重量部からなる着色隠蔽性インキでグラビア印刷を行った。その上に透視性のある「化X」を用いて隠蔽パターンを覆うように木目柄パターンをグラビア印刷した。得られた木目調化粧シートは自然で柔らかに変化する照り外観を示した。

発明の効果

0022

木目柄パターンに同調して設けられた照り部分を表現する光輝性パターンの周辺に光輝性の連続階調を光輝性パターン層単独で、光輝性層と木目柄パターン層で、あるいは光輝性層と隠蔽性パターン層で形成することにより、天然木が示す視角によって移動する照りが、周辺部に自然な柔らかな階調変化をもって、リアルに再現された。

図面の簡単な説明

0023

図1本発明による木目調化粧シートの基本的層構成図
図2本発明による木目調化粧シートの別の態様における基本的層構成図
図3連続階調を有する光輝性パターン形成の手段説明図
図4種パターン層の位置相関
図5本発明による木目調化粧シートの平面図と横断線に沿った反射濃度分布
図6エンボス模様説明図(平面図)
図7エンボス型断面図

--

0024

1着色基材層
2光輝性層
3木目柄層
4 透明接着剤層
5 透明樹脂シート
6光沢インキ層
艶消導管インキ層
8凹凸面
9隠蔽性パターン層
10木目調化粧シート基本層構成図
11 木目調化粧シート基本層構成図
12 平行曲線群模様
13 平行直線群模様
14エンボス型凸部
15 エンボス型凹部
D1 エンボス型凸部ピッチ
D2 エンボス型凹部ピッチ
G光輝性パターン
M 木目柄パターン
R 反射率

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