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技術 多孔壁吸水トンネルブロック体、それを用いたトンネル並びにそのトンネルを利用した地滑り防止工法

出願人 有限会社山本地下水研究所
発明者 山本晃生
出願日 1994年7月15日 (25年3ヶ月経過) 出願番号 1994-186387
公開日 1996年1月30日 (23年8ヶ月経過) 公開番号 1996-027805
状態 特許登録済
技術分野 水力発電,土壌排水,かんがい溝 根切り,山留め,盛土,斜面の安定 立坑・トンネルの掘削技術
主要キーワード 基礎板 多孔部分 スリット形 多孔壁 地中水 トンネル側壁 深井戸 地盤改良層
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この項目の情報は公開日時点(1996年1月30日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

目的

安価且つ簡便に地滑りを防止するに適した、地滑り防止工法、そのためのトンネル並びにそれに用いる多孔壁吸水トンネルブロック体を提供する。

構成

ドーム天井、一定の範囲に多孔を有する側壁、及びU字型底部とが一体成形されてなるコンクリート製のブロックであって、該トンネル側壁の、多孔が設けられておらず且つ該孔の再下部より上に位置する両側の箇所に、それぞれ少なくとも1個の、推進暗渠用の開孔を有することを特徴とする多孔壁吸水トンネルブロック体、それを用いたトンネル、並びにそのトンネルを利用した地滑り防止工法。

概要

背景

一般に、山間部における地滑りの最大の原因は、長期の降雨によって山間深層部の地中水量が増大し、或いは地中水が滞留し、このために上層部の土砂崩落することにある。そこで、従来、地中水を排除して地滑りを防止するために、種々の工法が提案され、実施されている。

例えば、第1の方法として、山裾から山根に向かって推進暗渠を設ける方法があるが、この方法では、深層部からの集水ができず、浅層部の集水が出来るだけであるので、地滑りを十分に防止することが出来るというものではなかった。また、第2の方法として、深井戸を設けて深層部の地中水を排水し、地盤を改良する方法があるが、この場合には井戸を数多く設ける必要がある上、排水対策別途行わなければならないという欠点が有った。

更に、第3の方法として、現場コンクリートを打って設けたトンネルから、トンネルの左右に推進暗渠を施工して集水する工法が有る。この方法は、深層部の水を集水して排除する効果が大きい優れた方法であるが、この場合に設けられるトンネルは、推進暗渠を施工するため及び施工後の管理に利用されるのみであり、地下水の集排水には寄与しないという点で改良の余地が有る上、施工期間が長く、又、施工費用も高額であるという欠点が有った。

概要

安価且つ簡便に地滑りを防止するに適した、地滑り防止工法、そのためのトンネル並びにそれに用いる多孔壁吸水トンネルブロック体を提供する。

ドーム天井、一定の範囲に多孔を有する側壁、及びU字型底部とが一体成形されてなるコンクリート製のブロックであって、該トンネル側壁の、多孔が設けられておらず且つ該孔の再下部より上に位置する両側の箇所に、それぞれ少なくとも1個の、推進暗渠用の開孔を有することを特徴とする多孔壁吸水トンネルブロック体、それを用いたトンネル、並びにそのトンネルを利用した地滑り防止工法。

目的

従って本発明の第1の目的は、安価な費用で地盤を改良するに適したトンネルブロック体を提供することにある。本発明の第2の目的は、安価且つ容易に構築する事が出来、維持管理にも適したトンネルを提供することにある。更に本発明の第3の目的は、短期間に容易に地盤を改良し地滑りを防止することのできる方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ドーム天井、一定の範囲に多孔を有する側壁、及びU字型底部とが一体成形されてなるコンクリート製のブロック体であって、前記側壁の、多孔が設けられておらず且つ該孔の再下部より上に位置する両側の箇所に、それぞれ少なくとも1個の、推進暗渠用の開孔を有することを特徴とする多孔壁吸水トンネルブロック体。

請求項2

側壁に設けられている多孔が、トンネルの内側が外側より広くなるように開孔されている、請求項1に記載された多孔壁吸水トンネルブロック体。

請求項3

多孔が、縦方向スリットである、請求項2に記載された多孔壁吸水トンネルブロック体。

請求項4

外周土壌と請求項1に記載された多孔壁吸水トンネルブロック体との間で、側壁に設けられた多孔の最下部より上部の全空間に、割栗石砕石充填してなる充填層の最下部に止水板を有すると共に、側壁に設けられた開孔から延びる推進暗渠を有してなるトンネル。

請求項5

割栗石と砕石を充填してなる充填層の最外側に、透水性の土壌侵入防止シートを有する請求項4に記載されたトンネル。

請求項6

請求項4又は5に記載されたトンネルを被改良地盤中に埋設し、推進暗渠を含む前記トンネル全体を有効に用いて地中水を排除し、地盤を改良することを特徴とする地滑り防止工法

技術分野

0001

本発明は、トンネルの構成要素となるトンネルブロック体に関し、特に、吸水のための多孔側壁に有する一体成形されたトンネルブロック体、それを用いたトンネル並びにそのトンネルを利用した地滑り防止工法に関する。

背景技術

0002

一般に、山間部における地滑りの最大の原因は、長期の降雨によって山間深層部の地中水量が増大し、或いは地中水が滞留し、このために上層部の土砂崩落することにある。そこで、従来、地中水を排除して地滑りを防止するために、種々の工法が提案され、実施されている。

0003

例えば、第1の方法として、山裾から山根に向かって推進暗渠を設ける方法があるが、この方法では、深層部からの集水ができず、浅層部の集水が出来るだけであるので、地滑りを十分に防止することが出来るというものではなかった。また、第2の方法として、深井戸を設けて深層部の地中水を排水し、地盤を改良する方法があるが、この場合には井戸を数多く設ける必要がある上、排水対策別途行わなければならないという欠点が有った。

0004

更に、第3の方法として、現場コンクリートを打って設けたトンネルから、トンネルの左右に推進暗渠を施工して集水する工法が有る。この方法は、深層部の水を集水して排除する効果が大きい優れた方法であるが、この場合に設けられるトンネルは、推進暗渠を施工するため及び施工後の管理に利用されるのみであり、地下水の集排水には寄与しないという点で改良の余地が有る上、施工期間が長く、又、施工費用も高額であるという欠点が有った。

発明が解決しようとする課題

0005

そこで、本発明者は上記の欠点を解決するために鋭意検討した結果、それ自身が吸排水機能を有すると共に、工場生産が可能で運搬も容易なトンネルブロックを所望の数連結してトンネルを形成させることにより、安価な費用で、深層部の地中水を効率良く排除することが出来、これによって地盤を改良し地滑りを防止することができることを見出し、本発明に到達した。

0006

従って本発明の第1の目的は、安価な費用で地盤を改良するに適したトンネルブロック体を提供することにある。本発明の第2の目的は、安価且つ容易に構築する事が出来、維持管理にも適したトンネルを提供することにある。更に本発明の第3の目的は、短期間に容易に地盤を改良し地滑りを防止することのできる方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

本発明の上記の諸目的は、ドーム天井、一定の範囲に多孔を有する側壁、及びU字型底部とが一体成形されてなるコンクリート製のブロック体であって、前記側壁の、多孔が設けられておらず且つ該孔の再下部より上に位置する両側の箇所に、それぞれ少なくとも1個の、推進暗渠用の開孔を有することを特徴とする多孔壁吸水トンネルブロック体、それを用いたトンネル及びそのトンネルを利用した地滑り防止工法によって達成された。

0008

以下、本発明を図に従って詳述する。図1は、本発明の多孔壁吸水トンネルブロック体の断面図である。図中の符号1は多孔部分を表し、多孔部分の上部はドーム状天井、下部はU字型底部となっており、U字型底部は排水溝2を形成している。符号4は多孔壁吸水トンネルブロック体を連結する場合に、該ブロック体の端部を載置するための基礎コンクリートであり、多孔壁吸水トンネルブロック体はボルト5によって前記に固定される。また、この時、各ブロック体の側壁は、連結金具6によって係合される。

0009

図2は、図1のブロック体の側面図、図3は、図1のブロック体の多孔部分を通る水平断面図(図2のX−X断面図)であり、符号20は推進暗渠のための開孔である。図3において、多孔部分の厚みは側壁の厚みの約半分になっているが、この厚みは、強度との関係で、側壁の厚み〜側壁の厚みの半分の間で、適宜設計することができる。

0010

多孔の形状は任意であるが、特に図2に示したような縦方向スリット形状が、強度や製造容易性の観点から好ましい。孔の断面は、目詰まりしないように、図4に示される如くブロック体の内側が外側より広くなるように開孔され、この孔を介して外部の水がトンネル内に吸水され、排水溝を通って排水される。

0011

本発明の多孔壁吸水トンネルブロック体の大きさは、およそ、幅1メートル、高さ2メートル以内であるが、この大きさは、トンネルとしたときの維持管理に適すると共に、運搬可能な範囲で適宜設計することができる。図5は、本発明の多孔壁吸水トンネルの概略断面図である。図中の符号3は推進暗渠、7は割栗石砕石充填層、8は透水性シート、9は止水板、10は、通常トンネル施工時に設ける支保工、11は支保工基礎板である。

0012

本発明のトンネルは、下記のようにして施工される。先ず公知の工法によって仮設トンネルを掘削し透水性シートを張った後、設計に従って推進暗渠3を設ける。推進暗渠を設けた後、透水性シートを張っても良い。次いで、トンネルの奥から、工場生産した本発明のトンネルブロック体を設置する。設置に際しては、ブロック体の継ぎ目継ぎ目に、予めトンネルブロック体を載置するためのコンクリート枕4を設けておく。

0013

また、推進暗渠3とブロック体に設けられている推進暗渠のための開孔20との接続部を補強し、ブロック体を設置する毎に一部埋め戻した後その上に止水板9を設け、該止水板9より上部の空間に、多孔の目詰まりを防止するための割栗石及び砕石を充填する。ブロック体は、ボルト5によってコンクリート枕4に固定され、ブロック体とブロック体は、更に、連結金具6によって係合される。このようにして設けられた本発明のトンネルの概念斜視図は図6に示した通りである。

0014

本発明のトンネルは、側壁に吸水のための多孔を有しているので、割栗石・砕石充填層を浸透してきた水は止水板によって垂直浸透が妨げられ、多孔からトンネル内に吸水され、排水溝2を通って排水される。即ち、従来は吸水排水機能を持っていなかったトンネル自身に吸水排水機能を持たせているので、本発明のトンネルによる地盤の改良は、従来の推進暗渠のみによる地盤の改良より、格段に効率良く行われる。

発明の効果

0015

本発明のトンネルブロック体は工場大量生産することができるので、安価であるのみならず、トンネルの施工期間を大幅に短縮することができる。また、本発明の多孔壁吸水トンネルの強度等の性能は、工場生産品を使用するので管理し易く、信頼性に優れる上、工事も容易であるのみならず、人の出入りもできるので維持管理も容易である。更に、本発明の地滑り防止工法は、推進暗渠のみならず、トンネル自身にも吸水排水機能を持たせるので、地盤改良層の構築を極めて効率的且つ確実に行うことができる。

図面の簡単な説明

0016

図1本発明のトンネルブロック体の断面図である。
図2本発明のトンネルブロック体の側面図である。
図3図2のX−X断面図である。
図4本発明のトンネルブロック体に設けられた多孔の断面図である。
図5本発明の多孔壁吸水トンネルの断面図である。
図6本発明の多孔壁吸水トンネルの概念斜視図である。

--

0017

1側壁の多孔部
2排水溝
3推進暗渠
4コンクリート枕
5ボルト
6連結金具
7割栗石・砕石充填層
8透水性シート
9止水板
10支保工
11 支保工基礎
20 推進暗渠用開孔

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