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技術 90度移相器

出願人 株式会社日立製作所
発明者 山本昭夫安達聡
出願日 1994年6月27日 (26年5ヶ月経過) 出願番号 1994-144321
公開日 1996年1月19日 (24年11ヶ月経過) 公開番号 1996-018397
状態 未査定
技術分野 能動素子を用いた回路網
主要キーワード IC化 ベクトル合成回路 位相合成器 位相合成回路 振幅誤差検出 I信号 チャネル抵抗値 系統出力
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1996年1月19日)のものです。
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図面 (9)

目的

本発明の目的は、広帯域入力信号周波数にわたって安定な90度位相差の2信号を出力する90度位相回路を提供することにある。

構成

本発明の90度移相器移相器増幅器位相合成器位相検波器及び振幅誤差検出器より構成される。移相器の定数を外部から制御することで、移相器出力の2信号間の振幅を等しくすることができる。また、移相器の出力を位相合成することで90度位相差の信号を生成することができる。さらに、位相検波器で位相合成器出力の位相を検出して誤差信号を移相器に帰還することで位相合成器出力信号を正確に90度位相差に保つPLLループを構成する。

効果

本構成により、入力信号周波数によらず90度位相差信号を出力する広帯域90度移相器が得られる。

概要

背景

従来の90度移相器として、文献The 3rd Asia-Pacific Microwave Conference Tokyo 1990 "Low power quadratue Modulator ICS for Digital Mobile Radros"に示されているように抵抗と容量を用いたRC形90度移相器がある。RC移相器は、構成が簡単であり、また、動作周波数が高くても安定に動作するという特徴を備えているため、IC化90度移相器としてよく用いられる。しかしながら、RC移相器はIC化した際の素子ばらつきに影響をうけたり、90度移相器として用いる場合は、非常に狭い帯域の信号しか90度移相できない。

概要

本発明の目的は、広帯域入力信号周波数にわたって安定な90度位相差の2信号を出力する90度位相回路を提供することにある。

本発明の90度移相器は移相器、増幅器位相合成器位相検波器及び振幅誤差検出器より構成される。移相器の定数を外部から制御することで、移相器出力の2信号間の振幅を等しくすることができる。また、移相器の出力を位相合成することで90度位相差の信号を生成することができる。さらに、位相検波器で位相合成器出力の位相を検出して誤差信号を移相器に帰還することで位相合成器出力信号を正確に90度位相差に保つPLLループを構成する。

本構成により、入力信号周波数によらず90度位相差信号を出力する広帯域90度移相器が得られる。

目的

本発明の目的は、広帯域な入力信号周波数にわたって安定な90度位相差の2信号を出力する90度位相回路を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
3件

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請求項1

入力された信号をほぼ90度位相差の2信号に分配出力する移相器、移相器の2系統出力信号を増幅する第1および第2の増幅器、第1、第2の増幅器の出力信号和信号差信号を生成する位相合成器、位相合成器の2系統の出力信号の位相差を検出する位相検波器を備え、位相検波器からの誤差信号を前記移相器に帰還することを特徴とした90度移相器

請求項2

入力された信号をほぼ90度位相差の2信号に分配出力する移相器、移相器の2系統出力信号を増幅する第1および第2の増幅器、増幅器の2系統の出力信号の位相差を検出する位相検波器を備え、位相検波器からの誤差信号を前記移相器に帰還することを特徴とした90度移相器。

請求項3

入力された信号をほぼ90度位相差の2信号に分配出力する移相器、移相器の2系統出力信号の振幅差を検出する振幅誤差検出器、移相器の2系統出力信号を増幅する第1および第2の増幅器、第1、第2の増幅器の出力信号の和信号と差信号を生成する位相合成器、位相合成器の2系統の出力信号の位相差を検出する位相検波器を備え、前記振幅誤差検出器からの振幅誤差信号を前記移相器に帰還し、位相検波器からの位相誤差信号を前記第1および第2の移相器に帰還することを特徴とした90度移相器。

請求項4

入力された信号をほぼ90度位相差の2信号に分配出力する移相器、移相器の2系統出力信号を増幅する第1および第2の増幅器、増幅器の2系統出力信号の振幅差を検出する振幅誤差検出器、第1、第2の増幅器の出力信号の和信号と差信号を生成する位相合成器を備え、前記振幅誤差検出器からの振幅誤差信号を前記増幅器に帰還することを特徴とした90度移相器。

請求項5

入力された信号をほぼ90度位相差の2信号に分配出力する移相器、移相器の2系統出力信号を増幅する第1および第2の増幅器、増幅器の2系統出力信号の振幅差を検出する振幅誤差検出器、第1、第2の増幅器の出力信号の和信号と差信号を生成する位相合成器を備え、前記振幅誤差検出器からの振幅誤差信号を前記移相器に帰還することを特徴とした90度移相器。

請求項6

請求項1〜5項のいずれか1項において、前記移相器を抵抗と容量を用いたRC移相器で構成したことを特徴とした90度移相器。

請求項7

請求項1〜5項のいずれか1項において、前記移相器の抵抗としてFETチャネル抵抗を用い、FETのゲート印加電圧チャネル抵抗値可変することを特徴とした90度移相器。

請求項8

請求項1〜5項のいずれか1項において、前記移相器の容量としてダイオード接合容量を用い、ダイオードのアノードカソード間印加電圧で接合容量を可変することを特徴とした90度移相器。

技術分野

0001

本発明は、ディジタル信号復調回路等の直交検波回路に用いられる90度位相回路に関する。

背景技術

0002

従来の90度移相器として、文献The 3rd Asia-Pacific Microwave Conference Tokyo 1990 "Low power quadratue Modulator ICS for Digital Mobile Radros"に示されているように抵抗と容量を用いたRC形90度移相器がある。RC移相器は、構成が簡単であり、また、動作周波数が高くても安定に動作するという特徴を備えているため、IC化90度移相器としてよく用いられる。しかしながら、RC移相器はIC化した際の素子ばらつきに影響をうけたり、90度移相器として用いる場合は、非常に狭い帯域の信号しか90度移相できない。

発明が解決しようとする課題

0003

本発明の目的は、広帯域入力信号周波数にわたって安定な90度位相差の2信号を出力する90度位相回路を提供することにある。

課題を解決するための手段

0004

可変RC移相器、増幅器位相合成回路位相検波回路を用いる。信号を可変RC移相器に入力し、概ね90度位相差の2信号を出力する。可変RC移相器の2出力は増幅器を介して位相合成回路でベクトル的に合成され和信号差信号が生成される。このベクトル合成回路からの出力信号は位相検波回路で90度からの位相誤差が検出され、この位相誤差成分を可変RC移相器に帰還して、ベクトル合成回路からの出力信号を90度位相差に制御するPLLループを構成する。

0005

他の手段として、可変RC移相器、増幅器、位相検波回路を用いる。信号を可変RC移相器に入力し、概ね90度位相差の2信号を出力する。可変RC移相器の2出力は増幅器を介して位相検波回路に入力される。可変RC移相器の2出力は位相検波回路で90度からの位相誤差が検出され、この位相誤差成分を可変RC移相器に帰還して、可変RC移相器からの出力信号を90度位相差に制御するPLLループを構成する。

0006

また、他の手段として、可変RC移相器、増幅器、振幅差検波器、位相合成回路、位相検波回路を用いる。信号を可変RC移相器に入力し、概ね90度位相差の2信号を出力する。可変RC移相器の2出力は増幅器を介して位相合成回路でベクトル的に合成され和信号と差信号が生成される。また、増幅器の2出力は、振幅差検出器にも入力され、可変RC移相器の2出力の振幅誤差を検出して、誤差が0となるように増幅器の利得を制御する。さらにベクトル合成回路からの出力信号は位相検波回路で90度からの位相誤差が検出され、この位相誤差成分を可変RC移相器に帰還して、ベクトル合成回路からの出力信号を90度位相差に制御するPLLループを構成する。

0007

さらに他の手段として、可変RC移相器、増幅器、振幅差検波器、位相合成回路を用いる。信号を可変RC移相器に入力し、概ね90度位相差の2信号を出力する。可変RC移相器の2出力は増幅器を介して位相合成回路でベクトル的に合成され和信号と差信号が生成される。また、増幅器の2出力は、振幅差検出器にも入力され、可変RC移相器の2出力の振幅誤差を検出して、誤差が0となるように可変RC移相器を制御する。

0008

可変RC移相器としては、RにFET(MOS、MESなど)をもちい、ゲート電圧を制御する手段や、Cにダイオードを用い、接合容量を制御する手段がある。

0009

可変RC移相器では入力信号を概ね90度位相差の2信号として出力する。可変RC移相器の2出力は増幅器を介して位相合成回路でベクトル的に合成され和信号と差信号が生成される。可変RC移相器からの出力信号に90度からの位相誤差があってもベクトル合成することでほぼ90度位相差の信号とすることができる。しかしながら可変RC移相器からの2出力に振幅誤差があるとベクトル合成しても90度位相差出力が得られないため、このベクトル合成回路からの出力信号は位相検波回路で90度からの位相誤差が検出され、この位相誤差成分を可変RC移相器に帰還して、可変RC移相器からの2出力信号の振幅誤差を0となるようにRC移相器定数を可変し、ベクトル合成回路からの出力信号を90度位相差に制御するPLLループを構成することができる。

0010

同様に、位相合成回路を用いない場合においても、可変RC移相器からの2出力信号の90度からの位相誤差を位相検波回路で検出して位相検波回路出力信号を可変RC移相器に帰還してRC移相器定数を可変し、可変RC移相器からの2出力信号の90度からの位相誤差を90度位相差に制御するPLLループを構成することができる。

0011

また、同様に、可変RC移相器、増幅器、振幅差検波器、位相合成回路、位相検波回路を用いる場合は、可変RC移相器の2出力は増幅器を介して位相合成回路でベクトル的に合成され和信号と差信号が生成される。可変RC移相器からの出力信号に90度からの位相誤差があってもベクトル合成することでほぼ90度位相差の信号とすることができる。しかしながら増幅器からの2出力に振幅誤差があるとベクトル合成しても90度位相差出力が得られないため、増幅器からの2信号の振幅を振幅差検出器で検出し、誤差信号を増幅器に帰還して増幅器の利得を制御して増幅器からの2信号の振幅を等しくする。また、ベクトル合成回路からの出力信号は位相検波回路で90度からの位相誤差が検出され、この位相誤差成分を可変RC移相器に帰還して、可変RC移相器からの2出力信号の振幅誤差を0となるようにRC移相器定数を可変し、ベクトル合成回路からの出力信号を90度位相差に制御するPLLループを構成することができる。

0012

また、同様に、可変RC移相器、増幅器、振幅差検波器、位相合成回路、を用いる場合は、可変RC移相器の2出力は増幅器を介して位相合成回路でベクトル的に合成され和信号と差信号が生成される。可変RC移相器からの出力信号に90度からの位相誤差があってもベクトル合成することでほぼ90度位相差の信号とすることができる。しかしながら増幅器からの2出力に振幅誤差があるとベクトル合成しても90度位相差出力が得られないため、増幅器からの2信号の振幅を振幅差検出器で検出し、誤差信号を可変RC移相器に帰還して可変RC移相器の定数を制御して増幅器からの2信号の振幅を等しくする。従って、ベクトル合成回路からの出力信号は90度位相差が得られる。

0013

可変RC移相器としては、RにFET(MOS、MESなど)をもちい、ゲート電圧を制御することでチャネル抵抗値を可変することができる。また、Cにダイオードを用い、ダイオードのカソードまたはアノード制御電圧印加し、接合容量を可変することができる。

0014

以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。

0015

図1は本発明による広帯域90度移相器の一実施例を示すブロック図である。図1において、1は信号入力端子、2は移相器、3、4は増幅器、5は位相合成器、6は位相検波器、7、8は出力端子を示す。以下本ブロック図の動作について説明する。信号入力端子1より入力された信号は移相器2で概ね90度位相差の2信号9、10に分配される。移相器2は、制御端子16への制御信号で出力信号9、10の振幅差を制御できる。信号9、10はそれぞれ増幅器3、4で増幅され、位相合成器5に入力される。いま、信号9をI信号、信号10をQ信号とすると位相合成器では信号IとQをベクトル的に合成し、I+Q、I−Qの2信号を出力する。I+Qは位相合成器5出力の信号13であり、I−Qは位相合成器5出力の信号14である。IとQをベクトル合成すると、移相器2の出力信号9、10の振幅が等しければI+QとI−Qの信号の位相差は90度が得られるが、一般的に信号9、10の振幅は異なるために信号13、14の位相差は90度からの位相誤差が存在する。そこで信号13、14は位相検波器6に入力され、信号13と14の位相差の90度からのずれを検出して誤差信号15を出力する。この誤差信号15は移相器2の制御端子16に帰還され、移相器2の出力信号9、10の振幅差を可変して位相合成回路5の出力信号13、14の位相差を90度となるように制御する。

0016

本実施例によれば、移相器2の2出力信号9、10を位相合成器5でベクトル合成しすることで移相器2の2出力信号9、10の位相差の90度からのずれ(位相誤差)を補正することができ、また、位相合成器5の出力信号13、14の位相誤差を検出して誤差信号15を移相器2に帰還して移相器の定数を可変することで移相器2の2出力信号9、10の振幅差を等しくし、位相合成器5の出力信号13、14の位相差を90度に制御することができる。

0017

また、本実施例によれば、端子1より入力される信号の周波数を広帯域に変えても移相器2の定数を可変とするため、出力信号9、10の振幅を広帯域の入力信号にわたって等しく制御することが可能である。従って、位相合成器5の出力信号13、14の位相差を広帯域な入力信号にわたって90度位相差とすることができる。

0018

図2は本発明による広帯域90度移相器の一実施例を示すブロック図である。図2において、1は信号入力端子、2は移相器、3、4は増幅器、6は位相検波器、7、8は出力端子を示す。以下本ブロック図の動作について説明する。信号入力端子1より入力された信号は移相器2で概ね90度位相差の2信号9、10に分配される。移相器2は、制御端子16への制御信号で出力信号9、10の位相差あるいは振幅差を制御できる。信号9、10はそれぞれ増幅器3、4で増幅され、増幅器の出力信号11、12は位相検波器6に入力され、信号11と12の位相差の90度からのずれを検出して誤差信号15を出力する。この誤差信号15は移相器2の制御端子16に帰還され、移相器2の出力信号9、10の振幅差あるいは位相差を可変して増幅器3、4の出力信号11、12の位相差を90度となるようにPLL制御する。

0019

本実施例によれば、移相器2の2出力信号9、10の位相差の90度からのずれ(位相誤差)を位相検波器6で検出し、誤差信号15を移相器2に帰還して移相器の定数を可変することで移相器2の2出力信号9、10の振幅差を等しくし、また位相差を90度に制御することができる。

0020

また、本実施例によれば、端子1より入力される信号の周波数を広帯域に変えても移相器2の定数を可変とするため、出力信号9、10の振幅を広帯域の入力信号にわたって等しく、また位相差を90度に制御することが可能である。従って、位相合成器5の出力信号13、14の位相差を広帯域な入力信号にわたって90度位相差とすることができる。

0021

図3は本発明による広帯域90度移相器の一実施例を示すブロック図である。図3において、1は信号入力端子、2は移相器、3、4は増幅器、5は位相合成器、6は位相検波器、17は振幅誤差検出器、7、8は出力端子を示す。以下本ブロック図の動作について説明する。信号入力端子1より入力された信号は移相器2で概ね90度位相差の2信号9、10に分配される。移相器2は、制御端子16への制御信号で出力信号9、10の振幅差を制御できる。信号9、10は振幅誤差検出器17に入力され、振幅差を検出されて振幅誤差信号18を移相器2の制御端子16に入力して信号9、10の振幅を等しくするように制御する。また、信号9、10はそれぞれ増幅器3、4で増幅され、位相合成器5に入力される。いま、信号9をI信号、信号10をQ信号とすると位相合成器では信号IとQをベクトル的に合成し、I+Q、I−Qの2信号を出力する。I+Qは位相合成器5出力の信号13であり、I−Qは位相合成器5出力の信号14である。IとQをベクトル合成すると、移相器2の出力信号9、10の振幅が等しければI+QとI−Qの信号の位相差は90度が得られる。本実施例では振幅誤差検出回路17による制御で移相器2の出力信号9、10の振幅は等しくなっており、位相合成器5の出力信号13、14の位相差はほぼ90度が得られる。さらに位相差制度の向上をはかるため、本実施例では信号13、14の位相差を位相検波回路6で検出し、誤差信号15を増幅器3、4に帰還して増幅器3、4の利得を可変することで位相合成器5出力の信号13、14の位相差を90度にするように制御をかける。

0022

本実施例によれば、移相器2の2出力信号9、10の振幅を振幅誤差検出回路17で当振幅となるように制御し、位相合成器5でベクトル合成しすることで90度位相差の2信号を得ることができる。さらに、位相合成器出力信号の位相誤差を位相検波器6で検出して誤差信号15で増幅器3、4の利得を可変することで位相合成器5の出力信号13、14の位相差を正確に90度に制御することができる。

0023

また、本実施例によれば、端子1より入力される信号の周波数を広帯域に変えても移相器2の定数を可変とするため、出力信号9、10の振幅を広帯域の入力信号にわたって等しく制御することが可能である。従って、位相合成器5の出力信号13、14の位相差を広帯域な入力信号にわたって90度位相差とすることができる。

0024

図4は本発明による広帯域90度移相器の一実施例を示すブロック図である。図4において、1は信号入力端子、2は移相器、3、4は増幅器、5は位相合成器、17は振幅誤差検出器、7、8は出力端子を示す。以下本ブロック図の動作について説明する。信号入力端子1より入力された信号は移相器2で概ね90度位相差の2信号9、10に分配される。移相器2は、制御端子16への制御信号で出力信号9、10の振幅差を制御できる。信号9、10はそれぞれ増幅器3、4で増幅され、増幅器3、4の出力信号11、12は振幅誤差検出器17に入力され、振幅差を検出されて振幅誤差信号18を増幅器3、4に帰還して信号11、12の振幅を等しくするように制御する。また、信号11、12は位相合成器5にも入力される。いま、信号11をI信号、信号12をQ信号とすると位相合成器では信号IとQをベクトル的に合成し、I+Q、I−Qの2信号を出力する。I+Qは位相合成器5出力の信号13であり、I−Qは位相合成器5出力の信号14である。IとQをベクトル合成すると、増幅器3、4の出力信号11、12の振幅が等しければI+QとI−Qの信号の位相差は90度が得られる。本実施例では振幅誤差検出回路17による制御で増幅器3、4の出力信号11、12の振幅は等しくなっており、位相合成器5の出力信号13、14の位相差は90度が得られる。また、移相器2の出力信号9、10の振幅は端子16に印加する信号で自由に設定することができるため、入力端子1から入力される信号の周波数に応じて外部から設定することでより広帯域な入力信号に対して90度移相器が得られる。

0025

本実施例によれば、移相器2の後段に配置した増幅器3、4の出力信号11、12の振幅を振幅誤差検出回路17で当振幅となるように制御し、位相合成器5でベクトル合成しすることで90度位相差の2信号を得ることができる。さらに、移相器2の定数を端子16からの信号で可変することでより広帯域な90度移相器が得られる。

0026

図5は本発明による広帯域90度移相器の一実施例を示すブロック図である。図5において、1は信号入力端子、2は移相器、3、4は増幅器、5は位相合成器、6は位相検波器、17は振幅誤差検出器、7、8は出力端子を示す。以下本ブロック図の動作について説明する。信号入力端子1より入力された信号は移相器2で概ね90度位相差の2信号9、10に分配される。移相器2は、制御端子16への制御信号で出力信号9、10の振幅差を制御できる。信号9、10はそれぞれ増幅器3、4で増幅され、出力信号11、12は振幅誤差検出器17に入力され、振幅差を検出されて振幅誤差信号18を移相器2の制御端子16に入力して信号9、10の振幅を等しくするように制御する。また、出力信号11、12は同様に位相合成器5にも入力される。いま、信号11をI信号、信号12をQ信号とすると位相合成器では信号IとQをベクトル的に合成し、I+Q、I−Qの2信号を出力する。I+Qは位相合成器5出力の信号13であり、I−Qは位相合成器5出力の信号14である。IとQをベクトル合成すると、移相器2の出力信号9、10の振幅が等しければI+QとI−Qの信号の位相差は90度が得られる。本実施例では振幅誤差検出回路17による制御で移相器2の出力信号9、10の振幅は等しくなっており、位相合成器5の出力信号13、14の位相差はほぼ90度が得られる。

0027

本実施例によれば、増幅器3、4の2出力信号11、12の振幅を振幅誤差検出回路17で当振幅となるように制御し、位相合成器5でベクトル合成しすることで90度位相差の2信号を得ることができる。

0028

また、本実施例によれば、端子1より入力される信号の周波数を広帯域に変えても移相器2の定数を可変とするため、出力信号9、10の振幅を広帯域の入力信号にわたって等しく制御することが可能である。従って、位相合成器5の出力信号13、14の位相差を広帯域な入力信号にわたって90度位相差とすることができる。

0029

図6に移相器2の具体的な実施例を示す。抵抗19と容量20からなるRCローパスフィルタ27と、CRハイパスフィルタ28から構成されており、端子1より入力された信号はフィルタ27、28にそれぞれ入力され、増幅器3、4を介して概ね90度位相差の2信号11、12を出力する。ここえ、抵抗19と22および容量20と21はそれぞれ等しい値に設定するため、抵抗19と容量20で決まる遮断周波数f=1/2πRCの信号が端子1より入力されると出力信号11、12は90度位相差で等振幅の信号が得られる。ここで、端子1より入力される信号を広帯域にわたって90度位相差で等振幅の出力信号に変換するため、図6の実施例(a)においては容量20、21を、(b)においては抵抗19、22を、(c)においては容量20、21、抵抗19、22を可変してフィルタ27、28の遮断周波数f=1/2πRCを可変し、端子1より入力される信号に応じて抵抗、容量の値を設定できる構成とした。本構成により、広帯域の入力信号にわたって、90度位相差で等振幅の出力信号11、12が得られる。

0030

図7可変容量可変抵抗の実施例を示す。(a)は可変容量の実施例であり、ダイオードの接合容量を用いたものである。ダイオードのアノードとカソード間電圧を制御することで容量値を可変することができる。(b)可変抵抗の実施例であり、FET(MES、MOS等)のゲートに印加する電圧を可変することでFETのドレインソース間のャネル抵抗値を可変するものである。

0031

図8に移相器2の具体的な実施例を示す。この実施例は、図6の実施例と異なり、入力、出力とも差動形式で構成したものである。抵抗19、19’と容量20からなるRCローパスフィルタ27と、容量21、21’と抵抗22からなるCRハイパスフィルタ28から構成されており、端子1、1’より入力された信号はフィルタ27、28にそれぞれ入力され、増幅器3、4を介して概ね90度位相差の差動信号11、11’および12、12’を出力する。ここで、抵抗19、19’と22および容量20と21、21’はそれぞれ等しい値に設定するため、抵抗19、19’と容量20で決まる遮断周波数f=1/2πRCの信号が端子1、1’より入力されると差動の出力信号11、11’および12、12’は90度位相差で等振幅の信号が得られる。ここで、端子1、1’より入力される信号を広帯域にわたって90度位相差で等振幅の出力信号に変換するため、図6の実施例(a)においては容量20、21、21’を、(b)においては抵抗19、19’、22を、(c)においては容量20、21、21’抵抗19、19’、22を可変してフィルタ27、28の遮断周波数f=1/2πRCを可変し、端子1より入力される信号に応じて抵抗、容量の値を設定できる構成とした。本構成により、広帯域の入力信号にわたって、90度位相差で等振幅の差動出力信号11、11’および12、12’が得られる。

発明の効果

0032

以上述べたように、可変RC移相器では入力信号を概ね90度位相差の2信号として出力する。可変RC移相器の2出力は増幅器を介して位相合成回路でベクトル的に合成され和信号と差信号が生成される。可変RC移相器からの出力信号に90度からの位相誤差があってもベクトル合成することでほぼ90度位相差の信号とすることができる。しかしながら可変RC移相器からの2出力に振幅誤差があるとベクトル合成しても90度位相差出力が得られないため、このベクトル合成回路からの出力信号は位相検波回路で90度からの位相誤差が検出され、この位相誤差成分を可変RC移相器に帰還して、可変RC移相器からの2出力信号の振幅誤差を0となるようにRC移相器定数を可変し、ベクトル合成回路からの出力信号を90度位相差に制御するPLLループを構成することができる。

図面の簡単な説明

0033

図1本発明第1の実施例を示すブロック図である。
図2本発明第2の実施例を示すブロック図である。
図3本発明第3の実施例を示すブロック図である。
図4本発明第4の実施例を示すブロック図である。
図5本発明第5の実施例を示すブロック図である。
図6移相器の実施例を示す回路図である。
図7移相器の実施例を示す回路図である。
図8移相器の実施例を示す回路図である。

--

0034

1…入力端子、
2…移相器、
3、4…増幅器、
5…位相合成器、
6…位相検波器、
17…振幅誤差検出回路、
19、19’、22〜2…抵抗、
20、21、21’…容量、
23、24…ダイオード、
26…FET。

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