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技術 自動車短波受信用ガラスアンテナ

出願人 AGC株式会社
発明者 斉藤俊彦田畑耕司
出願日 1994年5月27日 (27年7ヶ月経過) 出願番号 1994-115654
公開日 1995年12月8日 (26年0ヶ月経過) 公開番号 1995-321530
状態 未査定
技術分野 ワイパー、車両の清掃 アンテナの細部 線状基本アンテナ
主要キーワード ヒーター電流 バイファイラー巻 被加熱領域 ラジオ放送周波数 高受信感度 短波放送 直流阻止用 ローインピーダンス
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

目的

構成

アンテナ導体6と受信機20との間に所定の回路挿入接続し、所定の回路と受信機の入力インピーダンスと所定の回路からアンテナ導体6側をみたインピーダンスとによって、AM放送周波数帯付近共振させるようにし、AM放送周波数帯と短波放送周波数帯との間で反共振させるようにし、短波放送周波数帯内で共振させるようにした。

概要

背景

従来、ガラスアンテナにおいては、アンテナ受信感度不足補償するため、アンテナ導体給電端子受信機との間の給電線の好適な部位に前置増幅器を挿入することが行われていた。しかし、前置増幅器挿入のため強電界中においては、波形歪や抑圧混変調などが発生し、ノイズがそのまま増幅されるという問題があった。

また、この従来技術の場合にはラジオ受信機とは別に前置増幅器を設置する必要があるため、かなり生産性が悪くなるという問題や、ガラスアンテナの近傍に前置増幅器を設置することは、前置増幅器用のスペース確保等で自動車の設計上の制約条件を与えるという問題を有していた。したがって、このような前置増幅器を必要とせず、しかも高利得で低ノイズ無指向性自動車用ガラスアンテナの開発が望まれていた。

これを解決すべく、特開平2−239701号公報によって、自動車の後部窓ガラス板に、ヒーター線とヒーター線に給電するバスバーとを有する通電加熱式のデフォッガーと、デフォッガーとの間で直流電流送受は行われないが高周波電流の送受は行われるように所定間隔をおいて近接させて容量結合させた所定パターンのアンテナ導体とを設け、一方のバスバーとバッテリーとの間及び他方のバスバーと接地との間にチョークコイル挿入接続し、アンテナ導体の給電点と受信機との間に図5に示すマッチング回路を挿入接続し、マッチング回路のインピーダンスと受信機の入力インピーダンスとマッチング回路からアンテナ導体側をみたインピーダンスとによって、放送周波数帯域内で共振反共振させるガラスアンテナ装置が提案されている。

しかし、この提案では、短波放送周波数帯(以下、SW帯という)にこれを適用すると受信感度が平坦にならず、AM放送周波数帯(以下、AM帯という)の受信感度も悪くなるという欠点があった。また、AM帯にこの提案を適用すると図2に示すようにSW帯の受信感度が悪くなるという欠点があった。

概要

短波放送周波数帯とAM放送周波数帯の受信感度を向上する。

アンテナ導体6と受信機20との間に所定の回路を挿入接続し、所定の回路と受信機の入力インピーダンスと所定の回路からアンテナ導体6側をみたインピーダンスとによって、AM放送周波数帯付近で共振させるようにし、AM放送周波数帯と短波放送周波数帯との間で反共振させるようにし、短波放送周波数帯内で共振させるようにした。

目的

本発明は、従来技術の有する前述の欠点を解消することを目的とするものであり、従来知られていなかったAM帯及びSW帯の両方の受信感度に優れた自動車短波受信用ガラスアンテナを新規に提供するものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

自動車後部窓ガラス板に、ヒーター線とヒーター線に給電するバスバーとを有する通電加熱式のデフォッガーと、デフォッガーとの間で直流電流送受は行われないが高周波電流の送受は行われるように所定間隔をおいて近接させて容量結合させた所定パターンアンテナ導体とを設け、一方のバスバーとバッテリーとの間及び他方のバスバーと接地との間にチョークコイル挿入接続した自動車短波受信用ガラスアンテナにおいて、アンテナ導体の給電点受信機との間に所定の回路を挿入接続し、所定の回路のインピーダンスと受信機の入力インピーダンスと所定の回路からアンテナ導体側をみたインピーダンスとによって、AM放送周波数帯下限周波数と、AM放送周波数帯の上限周波数短波放送周波数帯の下限周波数の中心周波数と、の間で共振させるようにし、AM放送周波数帯と短波放送周波数帯との間で反共振させるようにし、かつ、短波放送周波数帯で共振させるようにしたことを特徴とする自動車短波受信用ガラスアンテナ。

請求項2

チョークコイルとデフォッガーの有するインピーダンスとによって、AM放送周波数帯の中心周波数より低周波数で反共振させたことを特徴とする請求項1の自動車短波受信用ガラスアンテナ。

請求項3

所定の回路の出力インピーダンスが300Ω以下であることを特徴とする請求項1又は2の自動車短波受信用ガラスアンテナ。

技術分野

0001

本発明は受信感度に優れ、低ノイズ自動車短波受信用ガラスアンテナに関するものである。

背景技術

0002

従来、ガラスアンテナにおいては、アンテナの受信感度の不足補償するため、アンテナ導体給電端子受信機との間の給電線の好適な部位に前置増幅器を挿入することが行われていた。しかし、前置増幅器挿入のため強電界中においては、波形歪や抑圧混変調などが発生し、ノイズがそのまま増幅されるという問題があった。

0003

また、この従来技術の場合にはラジオ受信機とは別に前置増幅器を設置する必要があるため、かなり生産性が悪くなるという問題や、ガラスアンテナの近傍に前置増幅器を設置することは、前置増幅器用のスペース確保等で自動車の設計上の制約条件を与えるという問題を有していた。したがって、このような前置増幅器を必要とせず、しかも高利得で低ノイズで無指向性自動車用ガラスアンテナの開発が望まれていた。

0004

これを解決すべく、特開平2−239701号公報によって、自動車の後部窓ガラス板に、ヒーター線とヒーター線に給電するバスバーとを有する通電加熱式のデフォッガーと、デフォッガーとの間で直流電流送受は行われないが高周波電流の送受は行われるように所定間隔をおいて近接させて容量結合させた所定パターンのアンテナ導体とを設け、一方のバスバーとバッテリーとの間及び他方のバスバーと接地との間にチョークコイル挿入接続し、アンテナ導体の給電点と受信機との間に図5に示すマッチング回路を挿入接続し、マッチング回路のインピーダンスと受信機の入力インピーダンスとマッチング回路からアンテナ導体側をみたインピーダンスとによって、放送周波数帯域内で共振反共振させるガラスアンテナ装置が提案されている。

0005

しかし、この提案では、短波放送周波数帯(以下、SW帯という)にこれを適用すると受信感度が平坦にならず、AM放送周波数帯(以下、AM帯という)の受信感度も悪くなるという欠点があった。また、AM帯にこの提案を適用すると図2に示すようにSW帯の受信感度が悪くなるという欠点があった。

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は、従来技術の有する前述の欠点を解消することを目的とするものであり、従来知られていなかったAM帯及びSW帯の両方の受信感度に優れた自動車短波受信用ガラスアンテナを新規に提供するものである。

課題を解決するための手段

0007

本発明は、前述の課題を解決すべくなされたものであり、「自動車の後部窓のガラス板に、ヒーター線とヒーター線に給電するバスバーとを有する通電加熱式のデフォッガーと、デフォッガーとの間で直流電流の送受は行われないが高周波電流の送受は行われるように所定間隔をおいて近接させて容量結合させた所定パターンのアンテナ導体とを設け、一方のバスバーとバッテリーとの間及び他方のバスバーと接地との間にチョークコイルを挿入接続した自動車短波受信用ガラスアンテナにおいて、アンテナ導体の給電点と受信機との間に所定の回路を挿入接続し、所定の回路のインピーダンスと受信機の入力インピーダンスと所定の回路からアンテナ導体側をみたインピーダンスとによって、AM放送周波数帯の下限周波数と、AM放送周波数帯の上限周波数と短波放送周波数帯の下限周波数の中心周波数と、の間で共振させるようにし、AM放送周波数帯と短波放送周波数帯との間で反共振させるようにし、かつ、短波放送周波数帯で共振させるようにしたことを特徴とする自動車短波受信用ガラスアンテナ」を提供する。

0008

また、本発明は、「チョークコイルとデフォッガーの有するインピーダンスとによって、AM放送周波数帯の中心周波数より低周波数で反共振させたことを特徴とする上記自動車短波受信用ガラスアンテナ」を提供する。

0009

また、本発明は、「所定の回路の出力インピーダンスが300Ω以下であることを特徴とする上記自動車短波受信用ガラスアンテナ」を提供する。

0010

以下、本発明を図面にしたがって詳細に説明する。図1は本発明の自動車短波受信用ガラスアンテナの代表例の構成図である。図1において、1は自動車の後部窓のガラス板、2はヒーター線、2aはヒーター線最上部、3はデフォッガー、3aはデフォッガーの分岐線、4はアンテナ導体の給電点、5a、5b、5cはバスバー、6はアンテナ導体、6aはアンテナ導体6のデフォッガー3との隣接部、7は所定の回路であるマッチング回路、8はリアクタンス回路、9はヒータートランス、10は直流電源、11はコンデンサー、12a、12bは高周波コイル、13、15はコイル、16は抵抗、12、14、17はコンデンサー、20は受信機、22a、22bはリード線である。

0011

後部窓のガラス板1は、通常3〜5mm前後の強化ガラス、あるいは合せガラス等が使用される。この後部窓のガラス板1の内側面の被加熱領域には多数本のヒーター線2と、ヒーター線2の群の両端に接続される対向したバスバー5a、5b、5cとを有する通電加熱式のデフォッガー3が設けられており、デフォッガー3のバスバー5a、5bにはリード線22a、22bが接続されている。

0012

図1に示したデフォッガー3では、デフォッガー3の両側のバスバーの一方、例えば片側のバスバーを所望のところから上下に2つに分割し、下側部バスバー5a、上側部バスバー5bを設け、この下側部バスバー5aには車体側アースのリード線22aを接続し、上側部バスバー5bには電源側のリード線22bを接続して給電された電流が上側部バスバー5bからバスバー5cを通ってバスバー下側部5aへとコの字状に流れる。

0013

図1に示したデフォッガーは、ガラス板の横方向に線幅0.5〜2mmの細い通電加熱ヒーター線を多数本ほぼ平行に2〜4cmの間隔をおいて、導電性銀ペースト等の導電性金属含有ペーストをガラス板の車内側表面にプリントし、焼付けて形成する等により製造する。

0014

アンテナ導体6とデフォッガー3の一部の両者近接する部分であるアンテナ導体6の隣接部6aとデフォッガーの分岐線3a部とは、容量結合され、両者間で直流電流の送受は行われないが、高周波電流の送受は行われるように所定間隔をおいて近接されている。

0015

隣接部6aとデフォッガーの分岐線3a部とは、例えば1〜10mm程度の間隔をおいて離間されている。デフォッガー3は、この容量結合によって見かけ上、アンテナの一部として機能するようになる。特にAM帯に対しては、デフォッガー3もAM帯用アンテナの一部として機能し、AM帯用アンテナの実効長が長くなり、受信電波を多く受けられ、受信感度が上昇する。

0016

アンテナ導体6から車体及びデフォッガー3へリーク電流が流れるので、デフォッガー3からの損失はコイル12a、12bによって阻止し、これにより、SW帯及びFM放送周波数帯(以下、FM帯という)の受信感度が上昇する。なお、コイル12a、12bは主にFM帯の受信感度上昇の目的のために挿入されるため、FM帯の受信を目的としない自動車短波受信用ガラスアンテナの場合には、コイル12a、12bを省略してもよい。

0017

図1に示したデフォッガー3においては、デフォッガー3の最上位のヒーター線2aに分岐線3aが設けられている。デフォッガー3の分岐線3aは図1に示すように最上位のヒーター線上部2aの中央付近から垂直方向伸び、アンテナ導体6の隣接部6aの付近で水平方向に分岐するような略T字状の形状となっている。分岐線3aには、ヒーター電流が流れないため、ノイズが少なく、アンテナ導体6とデフォッガー3との容量結合により受信感度が上昇する。

0018

ただし、デフォッガー3の分岐線3aは上記機能を有していればどんな形状でもよく、図1の形状に限定されない。例えば、ヒーター線2aの左又は右付近から垂直方向に伸び隣接部6a付近で逆側へ水平方向に延長される形状でもよい。また、デフォッガーの分岐線3aはヒーター線2の一部分でも代用でき、分岐線3aは省略してもよいが、上記したノイズについて鑑みると分岐線3aを設けた方が望ましい。

0019

図1ではバスバーが3つの形状のいわゆるコの字状のデフォッガーを例示したが、図6に示すようなバスバーが2つの形状のいわゆるハの字状のデフォッガーでも使用できる。なお、図6において、1は自動車の後部窓のガラス板、6はアンテナ導体である。

0020

上記したように、デフォッガー3とアンテナ導体6とは、その一部において容量結合されるようにするため、デフォッガー3とアンテナ導体6とは、後部窓のガラス板と同一面、通常においては室内側面に形成するのが最適である。アンテナ導体6のパターンとしては、自動車の形状、ガラス板の形状、寸法、構成などにより短波放送、AM放送、FM放送、短波放送−AM放送−FM放送のラジオ放送、あるいはテレビその他の放送等用のアンテナとして最適な性能が得られるパターンが適宜選択、設計される。

0021

図1には、ガラス板1のデフォッガー3の上部にアンテナ導体6を設けた例について示したが、これに限らずデフォッガー3の下部に設けてもよいし、あるいはデフォッガーの上下部に夫々設けてもよいし、あるいはその他のガラス板1の余白部に設けてもよい。

0022

また、アンテナ導体6及びアンテナケーブル半田付等の手段によって接続するための接続端子は、前述したデフォッガー3のヒーター線2と同様に、ガラス板面に導電性銀ペースト等の導電性金属含有ペーストを所定のパターンにプリントして焼付けた線条プリントタイプのものが最も一般的であるが、これに限らず所定パターンの透明電導膜極細電導性ワイヤーからなるものであってもよい。

0023

本発明においては、デフォッガー3のリード線22a、22b間に、直流電源10からデフォッガー3への電流は流すが放送周波数帯域等の高周波帯域の電流は遮断するようにリアクタンス回路8が挿入される。リアクタンス回路8は、ヒータートランス9、コイル12a、12b、コンデンサー11から構成されている。リアクタンス回路8によりデフォッガー3のヒーター線2とバスバー5a、5b、5cとを車体アース24cから高周波的絶縁することができ、ヒーター線2及びバスバー5a、5b、5cに誘起されたラジオ放送周波数帯域等の高周波帯域の受信電流が車体へ流れるのを防止できて、誘起された電流を漏れなく受信機に送ることができる。

0024

リアクタンス回路8内のヒータートランス9の高周波チョークコイルはラジオ放送周波数帯域等の高周波帯において高インピーダンスとなり、また磁気残留防止となる特性を有するもの、例えば、トロイダル状磁気コア(Mn−Znフェライト等)にバイファイラー巻をしたチョークコイル、あるいは閉磁路からの電流によって生じるコイルの磁束を互いに打ち消す方向に巻かれているチョークコイル、あるいは、磁気飽和度の高いコアを用いるチョークコイルなどが使用され。

0025

かかるチョークコイルにおいては、必要とされるインダクタンス及び自己共振周波数及びQ値を得るために、例えばコアを2分割し、そのコアの間隔を調整したり、並列に所定のコンデンサーを接続したり、コイル・ピッチを変更したりする方法で調整を行う。

0026

リアクタンス回路8内のコンデンサー11はラジオ放送周波数帯等の高周波帯において周波数成分の高い雑音性の電流に対して電気的に短絡する。リアクタンス回路8と直流電源10との間にフィルターを設けて、この高い雑音性の電流の影響を防止してもよい。

0027

リアクタンス回路8内の高周波コイル12a、12bは、FM帯において、高インピーダンスとなるもので、通常磁気コアを使用しないソレノイド、あるいは磁気コアを使用する。これらはFM帯では誘導性のインダクタンスを有する。また、コイル12a等として、適当な長さのリード線も使用可能な場合もあり、更には、リアクタンス回路8の車体内の配置によっても同様の効果を有する場合もある。ヒータートランス9のチョーク・コイルはFM帯では自己共振周波数が低く、インダクタンスを失ってしまうので、高周波コイル12a、12bがこれを代行する。

0028

また、本発明においては、アンテナ導体6の給電点4と更にラジオ等の受信機20との間の経路の所望の位置にマッチング回路7が挿入され、アンテナ導体6に誘起された受信電波の高周波電流はマッチング回路7のインピーダンスと、受信機20の入力インピーダンスと、マッチング回路からアンテナ導体側をみたインピーダンスとによって共振及び反共振させられ、受信機20へ送られる。

0029

図1に示すマッチング回路7は、コイル13、15、コンデンサー12、14、17及び抵抗16の各素子により構成された回路よりなるが、これに限定されず、所定の共振及び反共振を生じさせる回路ならばどの様な回路構成でも使用できる。なお、マッチング回路7は、受信機20の入力と、アンテナ導体6の給電点4とのインピーダンスマッチングを行う機能をも有する。また、前記した所定の回路とはこのようなインピーダンスマッチングを行う機能を有さないものもいうものとする。

0030

また上記した如く、アンテナ導体6及びデフォッガー3は通常導電性銀ペーストをガラス板面にプリント印刷し、焼付けること等によって形成されたものが用いられるが、この場合隣接する隣接部6a及び分岐線3aとの間で、プリントされた銀のマイグレーション等が起こり、両者が短絡する危険性がある。図1に示すマッチング回路7はコンデンサー12、14、17により受信機の入力に流れ込む直流電流阻止できるが、所定の回路が受信機の入力に流れ込む直流電流を阻止できない回路構成である場合、上記マイグレーション等により受信機20に大電流が流れてしまうので、これを防ぐために、アンテナ導体6の給電点4と所定の回路との間に直流阻止用のコンデンサーを挿入してもよい。

0031

図1に示すマッチング回路7においてコンデンサー12は、主に直流電流阻止用であり、図1に示す位置に限らず、給電点4とマッチング回路7との間に挿入してもよい。

0032

また、図1に示すマッチング回路7において、抵抗16は省略しても使用でき、抵抗16を省略した場合であっても、省略しない場合であっても、コイル13に並列に抵抗を接続してもよい。抵抗16及びコイル13に並列に接続される抵抗は共振、反共振に影響される受信感度を平坦にする機能を有する。

0033

なお、図1に示すマッチング回路とは別の回路構成のマッチング回路を図4に示す。所定の回路は図1に示すマッチング回路7に限定されず、図4に示すような回路であってもよく、共振、反共振を起こさせるものなら図1図4に示す回路に限定されない。

0034

図4において、41、42、48はコイル、43、44、49はコンデンサーであり、図4(a)において、コイル41及びコイル42の少なくとも一方に受信感度を平坦にする機能を有する抵抗を並列に接続してもよく、図4(b)において、コイル48に受信感度を平坦にする機能を有する抵抗を並列に接続してもよい。図4(b)に示す回路はAM帯内で共振、AM帯とSW帯との間で反共振させ、SW帯より高い周波数帯で低インピーダンスとしたい場合に適している。

0035

上記マッチング回路の調整について述べると、本発明では、AM帯の下限周波数と、AM帯の上限周波数とSW帯の下限周波数の中心周波数と、の間で所定の回路のインピーダンスと受信機の入力インピーダンスと所定の回路からアンテナ導体側をみたインピーダンスとによって共振させるようにし、AM帯の上限周波数とSW帯の下限周波数との間、すなわち、AM帯とSW帯との間で所定の回路のインピーダンスと受信機の入力インピーダンスと所定の回路からアンテナ導体側をみたインピーダンスとによって反共振させるようにし、かつ、SW帯の上限周波数とSW帯の下限周波数との間、すなわち、SW帯で所定の回路のインピーダンスと受信機の入力インピーダンスと所定の回路からアンテナ導体側をみたインピーダンスとによって共振させるようにすることが必要である。共振、反共振がこの範囲内に存在しないとSW帯内にて受信感度が数dB以内の範囲に入るのが困難となり、受信感度が平坦にならない。

0036

さらに、AM帯の中心周波数より低周波数で、リアクタンス回路のチョークコイル(のインピーダンス)とデフォッガーが有する主に浮遊容量からなるインピーダンスとによって反共振させることが好ましい。デフォッガーに誘起されたAM帯の受信信号の電流が車体に流れるのを防止して主にAM帯の低周波数帯域側の受信感度が向上するからである。

0037

また、本発明において、FM帯の受信機能をも同時に備えたい場合には、所定の回路のインピーダンスが低くなるように所定の回路を設計することが好ましい。これにより、FM帯の受信感度が向上する。所定の回路の出力インピーダンスは300Ω以下であることが好ましく、50Ω〜200Ωの範囲がより望ましい。

0038

本発明にかかるマッチング回路7(図1に示すもの)において、AM帯及びSW帯で、コンデンサー12は1000pF〜10μF、コンデンサー14は30pF〜100μF、コンデンサー17は5pF〜30pF、コイル13は30μH〜100μH、コイル15は100μH〜400μH、抵抗16は1kΩ〜20kΩにするのが好ましく、一方、デフォッガー3に接続されるヒータートランス9のチョークコイルはAM帯で0.1mH〜3mH、FM帯でコイル12a、12bは1μH〜5μHになるように設定するのが好ましく、隣接部6aとの分岐線3aとの容量結合部分は、FM、AM両放送帯で10pF〜1000pFとするのが好ましい。

0039

勿論、これら値は代表的なものについて例示したものであり、対象とする自動車用ガラスアンテナ装置に応じて最適な性能が得られるように変更が可能である。

0040

AM帯の下限周波数と、AM帯の上限周波数とSW帯の下限周波数の中心周波数と、の間で所定の回路のインピーダンスと受信機の入力インピーダンスと所定の回路からアンテナ導体側をみたインピーダンスとによって共振させるようにすることによって主にAM帯の高帯域側の受信感度が向上する。

0041

また、AM帯とSW帯との間で所定の回路のインピーダンスと受信機の入力インピーダンスと所定の回路からアンテナ導体側をみたインピーダンスとによって反共振させることによって、反共振点より低周波数域に1つの共振及び反共振点より高周波数域に1つの共振をそれぞれ生じさせることができる。

0042

SW帯で所定の回路のインピーダンスと受信機の入力インピーダンスと所定の回路からアンテナ導体側をみたインピーダンスとによって共振させるようにし、主にSM帯の高帯域側の受信感度が向上する。

0043

さらに、AM帯の中心周波数より低周波数で、リアクタンス回路のチョークコイル(のインピーダンス)とデフォッガーが有する主に浮遊容量からなるインピーダンスとによって反共振させた場合には、デフォッガーに誘起されたAM帯の受信信号の電流が車体に流れるのを防止して主にAM帯の低帯域側の受信感度が向上する。なお、本発明では、配線等の有する浮遊容量等も反共振、共振の要素となる。

0044

図1に示した本発明の自動車用ガラスアンテナ装置において、AM帯及びSW帯で、コンデンサー12は22000pF、コンデンサー14は68pF、コンデンサー17は10pF、コイル13は68μH、コイル15は180μH、抵抗16は10kΩとした。

0045

また、AM帯で、隣接部6aと分岐線3aとの容量結合部分は90pF、ヒータートランス9のチョークコイルのインダクタンスは400μH、コンデンサー11は2.2μF、アンテナ導体6の給電点4と受信機20の入力端との間のアンテナ・ケーブル部分の容量は30pF/mのものをそれぞれ用いたとき、実施例のAM帯及びSW帯ついての受信感度の周波数特性を測定した結果を図2に示し、実施例のFM帯の受信感度の周波数特性を測定した結果を図3に示す。図2は、ガラスアンテナ近傍で電界強度を60dBμV/mとした時に得られる受信感度を周波数毎に求めたものである。

0046

また、比較例として、同時に特開平2−239701号公報に記載されている実施例のAM帯及びSW帯についての受信感度の周波数特性を測定した結果を図2に示した。比較例では図1に示すマッチング回路7の代わりに、図5に示すマッチング回路7を使用した。図5において、59は直流電流阻止用のコンデンサー、53、54、57、58はコイル、55は抵抗、56はコンデンサーである。

0047

図5において、コンデンサー59が、0.01μF、コイル53が300μH、コイル54が150μH、抵抗55が680Ω、コンデンサー56が27pF、コイル57が330μHとし、AM帯の低域で反共振させるようにし、AM帯の高域で共振させるようにした。

発明の効果

0048

本発明では、前置増幅器を使用していないため、ノイズがそのまま増幅されるという問題がなく、また、生産性が悪くなるという問題や、ガラスアンテナの近傍に前置増幅器を設置するこで、前置増幅器用のスペース確保等で自動車の設計上の制約条件を与えるという問題もなく、高受信感度、低ノイズ、無指向性の受信性能の高い自動車短波受信用ガラスアンテナを提供できる。

0049

また、SW帯全域を数dB以内の比較的平坦な受信感度特性で受信でき、さらには、短波放送のみならず、AM放送をも高利得、低ノイズで受信することができる。また、FM帯で所定の回路をローインピーダンスにすれば、FM放送を高受信感度、無指向性で受信することも可能である。

図面の簡単な説明

0050

図1本発明の自動車用ガラスアンテナ装置の構成図
図2実施例のAM帯とSW帯の周波数受信感度特性図
図3実施例のFM帯の周波数受信感度特性図
図4図1のマッチング回路とは別のマッチング回路
図5従来例のマッチング回路
図6図1とは別の形状パターンのデフォッガーの正面図

--

0051

1:後部窓のガラス板
2:ヒーター線
3:デフォッガー
4:アンテナ導体6の給電点
5a、5b、5c:バスバー
6:アンテナ導体
7:マッチング回路
8:リアクタンス回路
9:ヒータートランス

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