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技術 バス中継装置

出願人 株式会社リコー
発明者 村井俊晴
出願日 1994年11月10日 (26年1ヶ月経過) 出願番号 1994-301455
公開日 1995年12月8日 (25年0ヶ月経過) 公開番号 1995-319801
状態 未査定
技術分野 バス制御
主要キーワード チャタリングノイズ ノットゲート バス方向 本制御回路 ノイズ幅 O変換回路 Dフリップフロップ ノット回路
関連する未来課題
重要な関連分野

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目的

高い精度が要求される遅延量の設定を必要とせず、融通性が高くしかも、ノイズが発生した場合であっても装置内の誤動作を防止し、高伝送レートにおいても安定した中継動作を行うことが可能な、二つの半二重方式バス全二重方式中継伝送路を介して接続するためのバス中継装置を提供する。

構成

半二重方式のバス間と、全二重方式の中継伝送路間に配置されるバス中継装置において、中継伝送路から信号を受信中は、バス側からの信号受信遮断し、中継伝送路からの信号の受信およびバスからの信号の受信がともに終了したとき中継伝送路側への伝送経路の遮断を終了し、バス側より受信された信号を中継伝送路側へ伝送している間は、バス側から中継伝送路側への信号の伝送路遮断機能を制限する制御手段を備えるようにした。

概要

背景

コンピュータ周辺機器との間の通信データ転送には、SCSIやGPIBなどに代表される半二重方式バスが広く用いられている。このようなバス通信方式による通信装置ユーザー等の要求で中継伝送路を介して延長する際、光ファイバによる全二重方式の中継伝送路を使用すると、ノイズに強く、高伝送レートに対応した長距離伝送が可能となる。二つの半二重バスライン全二重伝送路を介して延長するためには、バスと中継伝送路を接続するための中継装置が必要となるが、全二重伝送路では同時に双方向に信号を伝送する機能を有することから、その中継装置では、中継伝送路側から受信しバスに中継出力された信号の一部が、再び中継伝送路の送信側伝送路送出されることによって生じる発振を防ぐ必要がある。

このような発振現象を防止するためには、一般に、個々のバスや中継伝送路に対応して、極めて高い精度で伝送すべき信号を遅延させるための機能を備える必要があり、装置の構成が複雑となり、しかも煩雑な調整工数を必要とする欠点があった。同一出願人はこのような従来のバス中継装置に関する欠点を除去するために、特願平5−96617号において、バスや中継装置に固有で高い精度が要求される遅延量を設定することなく、全二重方式の中継伝送路により半二重方式の二つのバスを接続するための中継装置を提案済みである。この装置は、中継伝送路側からの信号を受信した時点から、バス側からの信号の受信が終了するまで、バス側から中継伝送路側への伝送経路遮断する制御手段を備えることによって発振を防止するものである。

しかしながら、上記した技術による制御では、バスからの受信信号を中継伝送路へ出力中に、中継伝送路側に何らかの要因でノイズ等が発生しこれが中継装置に受信されると、バスから中継伝送路側へ中継中の信号の出力が中断される場合があった。また、上記中継伝送路から中継装置に受信されるノイズ幅、即ちノイズ発生時間が、ノイズ遮断機能が作用する時間より短い場合は、ノイズが遮断されずに中継伝送路に出力されて発振を起こして通信できなくなるという問題があった。また、上記バスがSCSIバスであって、しかも中継伝送路の遅延時間がSCSI規格を超えるような場合には、データ転送方向切り替え後のREQ信号駆動時に、データ転送方向切り替え前の残存データのために、切り替え後の最初でデータ‘0’が‘1’に化ける可能性がある。

概要

高い精度が要求される遅延量の設定を必要とせず、融通性が高くしかも、ノイズが発生した場合であっても装置内の誤動作を防止し、高伝送レートにおいても安定した中継動作を行うことが可能な、二つの半二重方式のバスを全二重方式の中継伝送路を介して接続するためのバス中継装置を提供する。

半二重方式のバス間と、全二重方式の中継伝送路間に配置されるバス中継装置において、中継伝送路から信号を受信中は、バス側からの信号受信を遮断し、中継伝送路からの信号の受信およびバスからの信号の受信がともに終了したとき中継伝送路側への伝送経路の遮断を終了し、バス側より受信された信号を中継伝送路側へ伝送している間は、バス側から中継伝送路側への信号の伝送路遮断機能を制限する制御手段を備えるようにした。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

半二重方式バスの間を全二重方式中継伝送路を介して接続するバス中継装置において、中継伝送路から信号を受信した時点でバス側から中継伝送路側方向への伝送経路遮断すると共に、中継伝送路からの信号およびバスからの信号がともに終了したことによって、上記バスから中継伝送路側方向への伝送経路の遮断を終了し、バス側から中継伝送路側方向への中継伝送中は、バス側から中継伝送路側方向への信号の伝送路遮断機能を制限する制御手段を備えたことを特徴とするバス中継装置。

請求項2

前記制御手段が、バス側より受信された信号を中継伝送路へ伝送している間は中継伝送路からバスへの伝送を遮断する機能を有していることを特徴とする請求項1記載のバス中継装置。

請求項3

半二重方式のバスの間を全二重方式の中継伝送路を介して接続するバス中継装置において、中継伝送路から信号を受信した時点でバス側から中継伝送路側方向への伝送経路を遮断すると共に、中継伝送路からの信号およびバスからの信号がともに終了したことによって、上記バスから中継伝送路側方向への伝送経路の遮断を終了し、中継伝送路側から受信した信号をバス側へ中継する際に、出力開始時には遅延時間なく出力すると共に、出力終了時には所定時間Tだけ出力を継続させる制御手段を備えたことを特徴とするバス中継装置。

請求項4

前記制御手段は、中継伝送路側からの受信信号が前記所定時間Tよりも長い場合には、前記受信信号をそのままバス側に出力するようにしたことを特徴とする請求項3記載のバス中継装置。

請求項5

前記制御手段は、バスの各信号に対応した電気/光および光/電気変換手段を設け、中継伝送路として並列光ファイバケーブルを用いることを特徴とする請求項1乃至5記載のバス中継装置。

請求項6

請求項1のバス中継装置において、中継伝送路からの受信信号が一旦終了すると、そのときから少なくとも上記受信信号のバスへの中継出力の折り返し受信が終了するまでの間、中継伝送路からバスへの中継伝送を遮断するように上記制御手段を構成したことを特徴とするバス中継装置。

請求項7

上記半二重方式のバスがSCSIバスであるバス中継装置において、各データ信号の制御手段について、上記制御手段がSCSIバス側からI/O信号を受信している状態では、SCSIバスへの出力を遮断してSCSIバスからの折り返し受信が一旦終了した後に、SCSIバスから中継伝送路への中継伝送路を開放する構成にしたことを特徴とする請求項1記載のバス中継装置。

技術分野

0001

本発明は、SCSIやGPIBなどの半二重方式バス中継伝送路を用いて延長するためのバス中継装置に関し、特に高速大容量コンピュータ間の通信データ転送に好適なバス中継装置に関するものである。

背景技術

0002

コンピュータと周辺機器との間の通信やデータ転送には、SCSIやGPIBなどに代表される半二重方式のバスが広く用いられている。このようなバス通信方式による通信装置ユーザー等の要求で中継伝送路を介して延長する際、光ファイバによる全二重方式の中継伝送路を使用すると、ノイズに強く、高伝送レートに対応した長距離伝送が可能となる。二つの半二重バスライン全二重伝送路を介して延長するためには、バスと中継伝送路を接続するための中継装置が必要となるが、全二重伝送路では同時に双方向に信号を伝送する機能を有することから、その中継装置では、中継伝送路側から受信しバスに中継出力された信号の一部が、再び中継伝送路の送信側伝送路送出されることによって生じる発振を防ぐ必要がある。

0003

このような発振現象を防止するためには、一般に、個々のバスや中継伝送路に対応して、極めて高い精度で伝送すべき信号を遅延させるための機能を備える必要があり、装置の構成が複雑となり、しかも煩雑な調整工数を必要とする欠点があった。同一出願人はこのような従来のバス中継装置に関する欠点を除去するために、特願平5−96617号において、バスや中継装置に固有で高い精度が要求される遅延量を設定することなく、全二重方式の中継伝送路により半二重方式の二つのバスを接続するための中継装置を提案済みである。この装置は、中継伝送路側からの信号を受信した時点から、バス側からの信号の受信が終了するまで、バス側から中継伝送路側への伝送経路遮断する制御手段を備えることによって発振を防止するものである。

0004

しかしながら、上記した技術による制御では、バスからの受信信号を中継伝送路へ出力中に、中継伝送路側に何らかの要因でノイズ等が発生しこれが中継装置に受信されると、バスから中継伝送路側へ中継中の信号の出力が中断される場合があった。また、上記中継伝送路から中継装置に受信されるノイズ幅、即ちノイズ発生時間が、ノイズ遮断機能が作用する時間より短い場合は、ノイズが遮断されずに中継伝送路に出力されて発振を起こして通信できなくなるという問題があった。また、上記バスがSCSIバスであって、しかも中継伝送路の遅延時間がSCSI規格を超えるような場合には、データ転送方向切り替え後のREQ信号駆動時に、データ転送方向切り替え前の残存データのために、切り替え後の最初でデータ‘0’が‘1’に化ける可能性がある。

0005

本発明は、同一出願人が提案したバス中継装置を更に改良したもので、半二重バス間を全二重伝送路を介して中継する際に、夫々のバスや中継伝送路に応じて高い精度が要求される遅延量の設定を必要とせず、融通性が高く、ノイズの発生に際しても誤動作の恐れがなく、しかもバスがSCSI方式である場合に、中継伝送路の遅延時間が大きくなっても、データ転送方向切り替え時のデータ化けが発生しないバス中継装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記した課題を解決するために本発明では、第一の手段では、半二重方式のバスの間を全二重方式の中継伝送路を介して接続するバス中継装置において、中継伝送路から信号を受信した時点にバス側から中継伝送路側方向への伝送経路を遮断すると共に、中継伝送路からの信号およびバスからの信号がともに終了したことによって、上記バスから中継伝送路側方向への伝送経路の遮断を終了し、バス側から中継伝送路側方向への中継伝送中は、バス側から中継伝送路側方向への信号の伝送路遮断機能を制限する制御手段を備えたことを特徴とする。また、第二の発明では、前記制御手段が、バス側より受信された信号を中継伝送路へ伝送している間は中継伝送路からバスへの伝送を遮断する機能を有したことを特徴とする。

0007

第三の発明では、半二重方式のバスの間を全二重方式の中継伝送路を介して接続するバス中継装置において、中継伝送路から信号を受信した時点にバス側から中継伝送路側方向への伝送経路を遮断すると共に、中継伝送路からの信号およびバスからの信号がともに終了したことによって、上記バスから中継伝送路側方向への伝送経路の遮断を終了し、中継伝送路側から受信した信号をバス側へ中継する際に、出力開始時には遅延時間無く出力すると共に、出力終了時には所定時間Tだけ出力を継続させる制御手段を備えたことを特徴とする。

0008

第四の発明においては、前記制御手段は、中継伝送路側からの受信信号が前記所定時間Tよりも長い場合には、前記受信信号をそのままバス側に出力するようにしたことを特徴とする。第五の発明においては、前記制御手段は、バスの各信号に対応した電気/光および光/電気変換手段を設け、中継伝送路として並列光ファイバケーブルを用いることを特徴とする。

0009

第六の発明では、上記第一の発明のバス中継装置において、中継伝送路からの受信信号が一旦終了すると、そのときから少なくとも上記受信信号のバスへの中継出力の折り返し受信が終了するまでの間、中継伝送路からバスへの中継伝送を遮断するように上記制御手段を構成したことを特徴とする。第七の発明では、上記半二重方式のバスがSCSIバスであるバス中継装置において、各データ信号の制御手段について、上記制御手段がSCSIバス側からI/O信号を受信している状態では、SCSIバスへの出力を遮断してSCSIバスからの折り返し受信が一旦終了した後に、SCSIバスから中継伝送路への中継伝送路を開放する構成にしたことを特徴とする。

0010

本発明のバス中継装置によって、半二重方式のバス間を全二重方式の中継伝送路で接続して延長する際に使用される中継装置の内部に制御手段を設け、中継伝送路側からの受信信号とバスからの受信信号の状態をモニタし、信号状態に応じて、中継装置内部におけるバス側から中継伝送路側への伝送経路の遮断/解除の制御を行なうことにより、バスを介しての受信信号の折り返しによる発振を防止して、さらにノイズによる誤動作を防止する。また、半二重方式のバスがSCSIバスで且つ中継伝送路が長いとき、データ転送方向切り替え時のデータ化けを防止することができる。

0011

以下、図面に示した実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明による中継装置1を用いて、二つのバス2とバス3との間を全二重の中継伝送路4を介して接続する場合のシステム構成例を示した図である。本発明では上記バス2とバス3は、例えばSCSI、GPIB等の半二重方式であれば適用が可能である。なお、実際にバス信号の伝送を正しく行なうためには、適用されるバスの規格に基づいて、適宜その他の制御が必要になる場合もあるが、それらは本発明の本質とは関係がないので説明は省略する。上記中継装置1の内部には、バスを構成する各信号線毎に制御回路5が設けられ、この制御回路5によって中継伝送路4側からの受信信号とバス2、3からの受信信号がモニタされており、中継伝送路4からバス2、3へ信号が出力される場合には、この出力信号が中継伝送路側にフィ−ドバックされないように制御が行なわれて、発振を防止している。

0012

本実施例における上記中継伝送路4は、光ファイバを並列に設けた全二重方式の並列光ファイバケーブルを想定しており、この並列光ファイバケーブルを用いた中継によれば高品質高速、且つ長距離伝送が可能となる。このため制御回路5は光ファイバに対応したインターフェースを備えているが、中継装置と中継伝送路の間に電気的なインターフェースを採用すれば、光ファイバケ−ブル以外の通常の同軸ケーブル等によっても本発明が適用可能である。

0013

図2は本発明による制御回路5の一実施例の構成を示す図である。図中のaからkまでの符号は各部における信号を表わしている。各信号は全て正論理であり、信号が受信されているときを「H」レベルとし、信号が受信されていないときを「L」レベルとして説明する。21は、各光ファイバからの光受信信号を電気信号に変換する光/電気変換器(O/E変換器)であり、22は、光ファイバへ信号を送出するために電気信号を光信号に変換する電気/光変換器(E/O変換器)である。

0014

まず、中継伝送路側からバスへ信号が出力される場合に、出力側バス信号線から中継伝送路側にフィ−ドバックされないように制御する基本的な制御について説明する。中継伝送路側から受信された光受信信号a(信号a)はO/E変換器21によって電気信号b(信号b)に変換された後、AND3と信号幅制御部23及びバスドライバDRを介してバスに出力されるとともに、上記信号幅制御部23の出力kの分岐信号オアゲート(OR1)を通してDフリップフロップDFF1)のD端子に入力される。

0015

DFF1は高周波クロックi(信号i)によってオアゲート(OR1)の出力信号gをラッチすると出力信号hが肯定され「H」レベルとなる。信号hはノットゲート(NOT1)によって反転されて、アンドゲート(AND1)に入力される。これによって出力側のバスの信号(信号d)が「H」レベルになっても、AND1の一方の入力が「L」となっているので中継伝送路側に出力されない。DFF1のQ出力信号hは一度肯定されると、信号kおよびバスレシーバ(RC)を通して受信される折り返し信号dの両方が否定されるまで、バス信号線から中継伝送線方向への中継動作遮断状態を維持する。

0016

一方、最初にバス側から信号を受信した場合には、DFF1のQ出力信号hは肯定されておらず、この信号はノットゲ−ト(NOT1)によって論理反転され「H」信号としてAND1の一方の入力端に供給されるから、バスからの信号はバスレシ−バRCと上記AND1を介してE/O変換器22に供給され、光信号eに変換された後中継伝送路に出力される。この例に示すバス中継装置では、上述したバス中継の基本制御に加えて、ノイズ等の発生に際しても、発振による通信不能を防止する制御が行なわれる。即ち、バス側から受信された信号が上述した動作に基づいて中継伝送路側に出力されている際に、中継伝送路側に何らかの要因でノイズが発生した場合を考えると、バス制御の基本制御のみでは信号hが肯定されて、バス側からの信号を出力するための伝送路が遮断されてしまう場合がある。

0017

また、中継伝送路側から受信した信号をバス側へ中継出力する際に、バス側への出力開始から該出力信号がバス側より折り返して再び受信されるまでの時間(Tmin)よりも短い幅のノイズを中継伝送路側から受信した場合に、信号kと信号dが共に否定状態となる「間隙」が生じる。この間隙によってバス側から中継伝送路側への伝送は一度遮断されても直ちに解除されてしまうために、結果として該ノイズが中継伝送路側に出力されてしまい発振が起こって通信不能となる場合がある。

0018

本実施例ではこれらの問題の解決を図り得るもので、中継伝送路からどのような信号が受信されても誤動作を発生したり、通信不能になることを防止することができる。即ち、本発明ではこのために、バス側より受信された信号を中継伝送路側へ伝送している間は、バス側から中継伝送路側への中継伝送中には、中継伝送路からバス方向への中継動作を制限する制御を行う。図2の実施例では、アンドゲート(AND3)とノットゲート(NOT2)の組合せにより、バス側から中継伝送路側への中継伝送中には、中継伝送路側から信号が入力しても、アンドゲ−ト(AND3)を非動作状態にしておき、中継伝送路からの信号によってDFF1の状態変化を発生させないようにしている。

0019

即ち、バス側から受信された信号が中継伝送路側へ出力されている間は、バス側からの信号eの「H」レベルがNOT2により否定されて「L」レベルとなってAND3に入力される。このため中継伝送路側からノイズ等が入力されてもAND3の出力信号jは「H」レベルとならずに、中継伝送路からの信号bの伝送が遮断され、ノイズがバス側に送出されることを防止すると共に、この信号が再び中継伝送路側にフィ−ドバックされることも防止している。

0020

また中継伝送路側から入力されるノイズ等によってDFF1の出力信号hが肯定されることがないために、前述したバス中継の基本動作であるバス側から受信された信号の中継伝送路側への伝送経路の遮断が起動されないように制御されるためにバス側から受信された信号の中継伝送路方向への中継動作が確保される。さらに本実施例では、信号幅制御部23を備えたことにより、以下のような特徴も有する。一般にノイズの幅は、本来の信号の幅よりもはるかに短かいことを考慮し、中継伝送路側からバス方向の受信信号の信号幅を拡げて出力することにより、該ノイズが中継伝送路に出力されるのを確実に阻止し、且つ、これらのノイズによる発振を防止する。これにより信頼性の高いバスの中継伝送が可能となる。

0021

即ち、信号幅制御部23では、中継伝送路側から受信した信号をバス側へ出力する際に、その立ち上がり信号は直ちに出力するが、信号の立ち下がりを、少なくとも信号がバス側より再び受信されるまでの間(Tmin)に匹敵する時間分遅延させ(余分に継続させ)るように制御を行なう。このTminは、図2の実施例では、例えば、信号幅制御部23の出力kが出力されてからバスレシ−バRCの出力信号dが発生するまでの時間、即ち、バスドライバ(DR)、バスレシーバ(RC)及びバス等による遅延の総和に匹敵するものである。

0022

この制御では、中継伝送路側からの受信信号jが入力されると直ちにバス側へ信号kを出力するが、一旦バス側への出力を開始した後は、受信信号jがバス側から折り返して、信号dとして再び入力されるまでは、受信信号jが終了してもバス側への出力を遮断しないように制御を行なう。折り返し信号dが受信されている状態では、信号幅制御部23は入力信号jをそのまま出力信号kとして出力する。

0023

図3は、上記信号幅制御部の具体的な構成例を示したものである。この例に示す信号幅制御部23は、中継伝送路側から信号が受信されて信号幅制御部の入力信号jが「H」レベルになるとオアゲート(OR2)の一方の入力信号k、即ち信号幅制御部23の出力信号が「H」になってバス側への出力が開始される。信号幅制御部23から出力が開始された時点では、バス側からの折り返し信号dは、肯定されておらず「L」レベルであるために、アンドゲート(AND4)の出力信号12が「H」になることにより、D型フリップフロップ(DFF2)の出力信号mは肯定され「H」となる。信号mが「H」となることにより、信号dが「H」になる前に信号jが「L」になったとしても、出力kは「H」に保たれ、中継伝送路側からバス側への伝送路が保たれる。

0024

一方、バス側から折り返し受信された信号がバスレシ−バRCを介して信号幅制御部23に入力されて、信号dが「H」レベルになると、AND4の出力信号lが「L」レベルとなり、よって信号mが「L」レベルとなる。信号mが「L」レベルになると信号幅制御部23の出力信号kは、信号幅制御部の入力信号jに依存する。中継伝送路からの受信信号がノイズ信号より長い正規の信号の場合には、信号幅がTminよりも長くなるために、該受信信号はそのままバス側に出力されることになる。

0025

本発明における伝送路の制御は、上述したように伝送信号の有無によって受動的に行なわれているために、プログラマブルデバイスを使用した場合であっても、そのデバイス特有内部遅延を考慮してバス規格や中継装置に固有の所定の遅延時間を設定することなく、バス中継装置内の伝送路の制御を行なうことが可能となる。また、伝送信号の有無のみにより伝送路状態が決定されるために、本来の信号に歪みを生じさせずに通信の信頼性を保った中継路の伝送が可能となる。

0026

なお、図2に示した実施例においては、図4に示すように、信号幅制御部23の出力信号kの端部にチャタリングノイズが発生することがある。この信号はバス側で折り返され、遮断信号hは信号dが最初に「L」になったとき、図のように否定状態(L)になってしまう。そのため、結果的に信号lのようなチャタリングノイズが中継伝送路に出力される。

0027

この中継伝送路のノイズが、図5に示すように反対側のバス中継装置で受信されると(信号b)、信号kは同図kに示すようになるが、通常は遮断信号hが肯定されるので再び中継伝送路に送出されることはない。しかし、ここでノイズに重なりあってバス側より正規の信号が受信されると、信号dおよび信号hは図に同符号にて示すようになるので、正規の信号が遮断されてしまうという問題が生じる。

0028

このような場合は、図6に示すように本発明を変形すればよい。図6は本発明のバス中継装置の他の実施例を示す制御回路である。図2との違いはAND3が3入力になり、新規に追加された機能ブロック‘バス駆動制御部’24の出力lがインバータNOT4によって反転されてAND3に入力されていることである。バス駆動制御部24は中継伝送路からの信号bがバスに伝送され、その折り返し信号がバスより受信されている(信号d)ときに信号bが一旦終了すると出力lを肯定(H)にする。したがって、これによりその後の中継伝送路からバスへの伝送が遮断される。この状態は信号b、dがともに終了するまで続く。

0029

図7は上記バス駆動制御部24の具体的な構成例を示したものである。出力lは入力信号bおよびdがともに「L」のときは常に「L」であるが、信号bが「H」になり、次いで信号dが「H」になっても変化しない。出力lは、信号bが「L」になると「H」に遷移する。その後は信号bあるいはdの少なくとも一方が「H」である限り「H」を保持する。この結果、本実施例による制御回路では中継伝送路から入力される信号の後端のチャタリングノイズはバス側へ中継されない。

0030

図8は本発明の更に他の実施例を示すバス中継装置の制御回路の回路図である。この例に示す実施例は、図9に示すように半二重バスがSCSIバスであり、且つ中継伝送路が長くなって遅延時間がSCSI規格を超えるような場合の中継装置に有効なバス中継装置の例である。なお図9において、1Aおよび1BはSCSIバス中継装置、2Aおよび2BはSCSIバス、6はイニシエータ、7はターゲットである。

0031

図10は、図9に示す構成のシステムにおいて、中継装置の制御回路が図2または図6に示すように構成した場合に、データがイニシエータ6よりターゲット7へ転送されていた状態から、ターゲット7によりイニシエータ6へ転送しようとする場合のデータ転送方向切り替え時のタイミンチャードである。図10のように、SCSIバス2A側のターゲット7がI/O信号を駆動(「L」から「H」に)して、ターゲットからイニシエータへデータ転送を始めようとすると、このI/O信号はTd(一方のバスから他方のバスへの伝搬遅延時間)だけ遅れてSCSIバス2Bに伝えられる。このときデータのうちの一つDBxにおいてイニシエータからターゲットへの最後の値‘1’が残っていたとすると、I/Oの駆動と同時にSCSIバス2B側に折り返し出力さ、そしてTd後にバス2Bに到達する。中継装置1Bは中継伝送路からDBxを受信するとバスから中継伝送路へのDBx出力を遮断し、それから2Td後に往復の中継伝送路上でのDBxが“0”となる。なおイニシエータ6はSCSIの規定によりバス2BのI/O信号線が駆動されてから400 ns以内にDBxの出力を停止する。

0032

ターゲット7はI/Oを駆動してから800 ns以上の期間をおいて最初のデータを出力し、次いでその同期信号EQを駆動する。ところがTdが大きいと、REQ駆動時にDBxがまだ残存しているためにターゲット7からの最初のDBxの値が“0”であるにもかかわらず誤って“1”を伝送する可能性がある。図8に示す本実施例による制御回路は図6に示す実施例と類似の構成にして、図6の実施例と同じ効果を実現すると共に、上記のような問題点を解決することができる。

0033

図8に示す本制御回路と、上述した図6に示す制御回路との違いは、AND3を3入力から4入力に変更した点と、信号e(I/O)をNOT5によって反転してAND3の一つの端子に入力するように構成あいた点である。なお信号e(I/O)はI/O信号に対応する制御回路においてのE/O変換回路への入力信号eである。この構成によれば、SCSIバス側からI/O信号を受信すると信号e(I/O)が「H」になり、AND3が遮断されて中継伝送路からSCSIバスへの伝送が遮断され、バスからの受信信号dが終了すると信号hが否定されて「L」になる。したがって、そのときから信号2b如何にかかわらずSCSIバスから中継伝送路への伝送路は開放状態となる。従って、データ転送方向切り替え時のデータ化けが解消できると共に、引き続き、SCSIバスから中継伝送路への中継が可能となる。なお、以上の説明は一例を示したものであって、上述したように同様にバス側から中継伝送路側への伝送の遮断機能を制限する構成であれば、これらの実施例に限定されず、種々の変形が可能であることは言うまでもない。

発明の効果

0034

以上説明したように本発明の第一の発明によれば、簡易な構成の制御回路を付加するだけで全二重方式によるバスの中継伝送が可能となり、回路設計の変更の都度、遅延量の設定を見直す必要がなくなり、他の規格のインタフェース高周波信号の伝送にもそのまま対応することができ、ノイズが発生による信号伝送障害を防止して信頼性の高いバスの中継伝送が実現できる。第二の本発明によれば、バス中継装置間で発振が起こって通信不能になることがないのでシステムの動作信頼性が保たれる。

0035

第三の本発明によれば、信号幅の短いノイズに対しても確実に中継伝送路への伝送を遮断することができるために信頼性の高いシステムが実現できる。第四の本発明によれば、十分な幅をもつ正規の信号についてはパルス幅歪みを増加させることなく伝送することができるので、多段のバス中継が可能となる。第五の本発明によれば、並列光ファイバによる高品質な長距離伝送が可能となり、ユーザー側の要求で中継伝送路を介して延長しようとする際、中継伝送系の信頼性の高い設計/実装が極めて容易になる。

0036

第六の本発明によれば、中継伝送路からの受信信号が一旦終了すると、そのときから少なくとも上記受信信号のバスへの中継出力の折り返し受信が終了するまでの間、中継伝送路からバスへの中継伝送を遮断するように制御手段を構成したことにより、ノイズの中継を防止できるので、中継伝送系の信頼性がさらに向上する。第七の本発明によれば、半二重方式のバスをSCSIバスとするバス中継装置の各データ信号の制御手段について、上記制御手段がSCSIバス側からI/O信号を受信している状態になると、SCSIバスへの出力を遮断してSCSIバスからの折り返し受信が一旦終了した後に、SCSIバスから中継伝送路への中継伝送路を開放する構成にしたことにより、中継伝送路が長くなってもデータ転送方向切り替え時のデータ化けを防止できるので、中継伝送系の信頼性がさらに向上する。

図面の簡単な説明

0037

図1本発明によるバス中継システムの一実施例を示すシステム構成図である。
図2本発明の制御手段の一実施例を示す回路図である。
図3本発明の信号幅制御部の一実施例を示す回路図である。
図4本発明の制御手段の一実施例を説明するタイミング図である。
図5本発明の制御手段の一実施例を説明する他のタイミング図である。
図6本発明の制御手段の他の実施例を示す回路図である。
図7本発明のバス駆動制御部の一実施例を示す回路図である。
図8本発明の制御手段の他の実施例を示す回路図である。
図9本発明によるバス中継システムの他の構成例を示すシステム構成図である。
図10 本発明の制御手段の実施例を説明する他のタイミング図である。

--

0038

1中継装置、 2バス、 3 バス、 4中継伝送路、 5制御回路、 6イニシエータ、 7ターゲット、 21 O/E変換器、 22 E/O変換器、 23信号幅制御部、 24 バス駆動制御部、 AND1、AND2、AND3論理積回路、 NOT1、NOT2、NOT3、NOT4、NOT5ノット回路、DFF1、DFF2フリップフロップ回路、 DRバスドライバ−、 RC バスレシ−バ、 OR1、OR2論理和回路、1A、1BSCSIバス中継装置。

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