図面 (/)
目的
構成
概要
背景
概要
目的
また物置の内部は、日常よく使う物及び長期間収納する物のいずれもが混在しているので、日常よく使う物を取り出そうとして大扉を開けたものの目的とするものがどこにあるかを探し出すのが容易でないこともしばしばあった。
そこで本発明の目的は、日常よく使う物の出し入れを容易に行うことが可能な、小収納室を有する物置を提供することにある。
効果
実績
- 技術文献被引用数
- 0件
- 牽制数
- 0件
この技術が所属する分野
(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成
技術分野
背景技術
0002
スチール板(鋼板)等を加工して形成した物置は、現地で組み立てることが可能であり、また分解して若しくはそのまま移動可能であること等により、取り扱い性に優れているので、近年、各家庭で屋外に或いは軒下等に設置されて利用されている。
0004
また、この物置には、種々の物が収納され、従って日常よく使う物及び長期間収納される物等が混在している。
発明が解決しようとする課題
0005
ところで大扉を開ける際には、この大扉は所定の重さを有するので、ある大きな力を作用して開けなければならず、従って日常よく使う物を出し入れする場合にも、このある大きな力でもって大扉を開閉する作業を、毎回行わなければならなかった。
0006
また物置の内部は、日常よく使う物及び長期間収納する物のいずれもが混在しているので、日常よく使う物を取り出そうとして大扉を開けたものの目的とするものがどこにあるかを探し出すのが容易でないこともしばしばあった。
0007
そこで本発明の目的は、日常よく使う物の出し入れを容易に行うことが可能な、小収納室を有する物置を提供することにある。
課題を解決するための手段
0009
大扉は開いたときに、全て、小収納室の位置に重ね合わせることが可能であることが好ましい。
0010
小扉は開き戸であることが好ましい。
0011
小扉の開閉のための回転軸が小扉の端部より若干中央よりに配設されていてもよい。
0012
日常よく使う物は小扉を開閉して小収納室に収納する。小扉は小さな力でこれを開閉することができる。また日常よく使う物は小収納室に収納されるので、この小収納室の中から目的とする物を探し出せばよく、探し出す作業が極めて容易になる。
0013
大扉を、開いたときに、これを全て、小収納室の位置に重ね合わせることが可能であるように構成することにより、大扉が配置される部分全てを物置本体部への出入り口部とすることができるので、この出入り口部の大きさを大きくとることが可能になり、従って物置本体部への物の出し入れが極めて容易になる。
0015
小扉の開閉のための回転軸が小扉の端部より若干中央よりに配設されていることにより、小扉の回転角を大きくすることができる。
0017
図1において、物置1は、複数個の種々の平面形状のスチール製平板をそれぞれ、種々の立体形状に折曲加工して、床板,側面板,天井板,それらの間の隅部や天井板の周囲,前面のレール位置等に配置される角部材,後述する大扉9,小扉11等となる組み立て部材を用意し、これらを設置現場等で組み立てることにより、形成される。なお、床板,側面板等は、運搬を容易にするため等により、複数個の組み立て部材に分解されており、これらを連結,接続して形成される。なお、図面においては側面板及び床板を構成する組み立て部材同士の連結部分の線は省略している。
0019
次に、上記収納体積2の内、物置1の前方右部に、例えば横幅0.75m,奥行0.5mの大きさの小収納室3が、仕切って設けられている。即ち、奥面を形成する奥板5及び左側面を形成する側面板6を、収納体積2内に、物置1本体の床面から天井面までの全高さに亘って配置することにより、物置本体の収納室を仕切って小収納室3を配置している。小収納室3の内部には図3(a)に示すように複数個の棚板7が配置されている。従って、全収納体積2のうちの小収納室3を除く部分8が大収納室として用いられる。
0020
大収納室8に出入りするために2枚の大扉9a,9bが配置されている。大扉9は引き戸であり、上下位置に配置された不図示のレールに沿ってスライドする。なお大扉9a,9bはそれぞれ別個のレール上をスライドする。そして大扉9の大きさはいずれも、小収納室3の前面の大きさと略等しい大きさであり、かつ大扉9の上下ぞれぞれ2本のレールは、物置1の前面部にその全横幅に亘って配置されており、即ちレールが小収納室3の位置にも延設して配置されており、従って2枚の大扉9はいずれもレールに沿ってスライドして小収納室3の前面位置に重ね合わせることができる(図4参照)。これにより物置1の前面の内、小収納室3が位置しない部分は全て大収納室8への出入り口として利用することができるようになっている。なおレールの右端には大扉9が開けられたときに突き当たる、突き当て部材16が配置されている。次に、2つのレールの内、より奥側のレールに沿ってスライドする大扉9bの右端部を係止する第1の係止突起部が小収納室3の前面の左端部に設けられており(図示省略)、また2つのレールのうち、より前側のレールに沿ってスライドする大扉9aの右端部を係止する第2の係止突起部が、大扉9bの左端部に設けられており(図示省略)、従って大扉9a,9bを小収納室3の位置に重ね合わせた状態(図4参照)から、大扉9aを左方にスライドしていくと、ある位置から大扉9aが大扉9bを伴って大扉9bも共にスライドし、大扉9aを完全に左端にまで移動した状態では、図1に示すように、大扉9bも閉じられており、かつ大扉9bは小収納室3の係止突起に係止されて左側へ移動することができないので、これにより大扉9a及び9bの閉じられた状態が維持されるようになっている。
0021
次に小収納室3の前面には小扉11が配置されており、また小収納室3の前面の内、小扉11が存在しない部分には前面パネル14が物置本体に固着して設けられている。小扉11は、図3(a)に示すように、スチール平板の上下側端部11a及び左右側端部11bを物置1の奥側に直角に折曲加工し、かつ裏面には中央部上下方向に、上側折曲部分11a及び下側折曲部分11aに亘って、強度増加部材17を固着した簡素な構造である。そして、開き戸により構成されており、図2に図1(a)のB1 ,B2 部の機構を断面図で拡大して示すように、小扉11の右部上下端面から突出,固着している円柱突起12を、後述する前面パネル14の天井側部に設けられた孔部14a、及び床側部に設けられた孔部14bに嵌合して、これを回転軸として小扉11を開くことができるようになっている。なお、物置1の前面に大きなスペースが得られない場合であっても開き戸11を十分に開くことができるように、開き戸11の横幅W1 は小さくなっており、従って小収納室3の横幅W2 より小さくなっており(図1(a)参照)、また小扉の回転軸12の位置を小扉端部11bの位置から若干中央よりの位置にしている(図2参照)。また小扉11を小収納室3の左方に寄せて配置している(図1(a)参照)のに加えて、上記のように小扉の回転軸12の位置を小扉端部11bの位置から若干中央よりの位置にしているので、回転軸12の位置が小収納室3の端部に配置される突き当て部材16の位置から十分に離れており、従って、小扉11は突き当て部材16に当接するまでしか回転できないが、この状態で小扉11は大きく回転して開いた状態が得られている(図3参照)。なお、小扉の回転軸12の位置を小扉端部11bの位置近傍とした場合には、小扉11が突き当て部材16に当接する前に、前面パネル14の開口縁部14a(図1(a)参照)に当接して、それ以上小扉11を開くことができない場合が生じるが、上述のように小扉の回転軸12の位置を小扉端部11bの位置から若干中央よりの位置にしているので、上記の問題が生じず、小扉11を突き当て部材16に当接するまで開くことができる。次に小扉11を閉じた状態で任意に小扉11が開かないように、小扉11を閉じた状態でクリック機構が作用して小扉11の閉じた状態が維持されるようになっている。大扉9と小扉11とはこのように構成されており、大扉9が閉じられた状態では小扉11は外部に露呈しており、大扉とは別個に外から、即ち小収納室を利用する際には大扉を開閉することなしに、小扉を開閉することができる。
0022
次に作用を説明する。
0023
日常あまり使わない物を収納するときには、図4に示すように、大扉9a,9bを開いて大収納室8内に収納する。この際大扉9a,9bを小収納室3の前面に重ね合わせて、大扉2枚分の面積を全て出入り口として利用することができるので、大きな体積物の収納も容易に行うことができる。なお、上記の大扉2枚分の開口面積は、従来の、3枚の大扉を3つのレールに沿ってスライドし、大扉を開いたときに3枚の大扉を重ねるようにした物置における開口面積と略等しい開口面積である。
0024
次に、日常よく使う物を収納するときには、図3に示すように、大扉とは別個に外から、小扉11を開く。この際、小扉を小さな力で容易に開くことができる。即ち、大扉9を開閉するときには、例えば特に大扉9bを伴いながら大扉9aを閉じる際には2枚分の大扉をスライドして閉じなければならず従って重く、大きな力が必要であり、更には長年使用して上下のレール位置に食い違いが生じたり、下側レール位置にごみ等が堆積したり等により、スライドに大きな力が要する場合があるが、小扉11の開閉は常に1枚分の重量しかなく、かつ小扉11は円柱突起12部での回転摩擦力が生じるのみであり、更には長年使用して上下の嵌合孔部14a,14b位置に食い違いが生じていても開閉抵抗の増加は引き戸の場合のように大きくはない。小扉11を開くと、棚板7の上,或いは床板の上に、日常よく使用するものを収納する。
0025
次に日常よく使う物を物置から取り出す場合には、小扉11を開く。そして目的の物を探す。この際、小収納室は小空間体積であるので、探す範囲が狭くてすみ、より容易に目的の物を探し出すことができる。このようにして日常よく使う物は大扉9を開閉することなく、小扉11を開閉するのみで物置1へ収納及び取り出しを行う。
0026
次に本発明の物置は通常よく使用する収納室は小収納室3になるので、扉があいた状態で第3者に物置内を見られる場合は、小収納室3を見られる場合が極めて多くなる。従って小収納室3のみをよく整理しておけば、扉があいた状態で第3者に物置内の不整理の状態を見られて恥ずかしくなることが極めて減少する。即ち物置1の内、整理しておく必要がある空間部分が極めて小さくなるので、物置1をより使用しやすくなる。
0027
本実施例においては大扉及び小扉のいずれの位置も物置1の前面側に配置した。従って前面のみから物置に出入りしなければならない、設置スペースが小さい場所等にも、本実施例の物置を設置して小収納室3及び大収納室9を使用することができる。
発明の効果
0028
本発明は以上のように構成したので、日常よく使う物は小扉を開いて小収納室に収納することができ、従って日常よく使用する物の物置への収納及び取り出しが極めて容易になる。
0029
大扉は開いたときに、全て、小収納室の位置に重ね合わせることが可能であることにより、大収納室への出入り口面積を大きくすることができる。
0030
小扉を開き戸にすることにより、小扉の開閉を小さな力で容易に行うことができ、また、小扉の開閉回転軸を小扉の端部より若干中央よりに配設することにより、小扉を大きく開けることができる。
図面の簡単な説明
0031
図1同図(a)は本発明の一実施例の正面図,同図(b)は同図(a)のA−A線断面図,同図(c)は同図(a)の側面図である。
図2図1(a)のB1 ,B2 部の拡大断面説明図である。
図3同図(a)(b)はそれぞれ、図1(a)(b)において小扉を開けた状態の図である。
図4同図(a)(b)はそれぞれ、図1(a)(b)において大扉を開けた状態の図である。
--
0032
1小収納室を有する物置
2物体の内部
3 小収納室
9a,9b 大扉
11 小扉
12回転軸(円柱突起)