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技術 低温液化ガス貯蔵設備およびその蒸発ガス処理方法

出願人 千代田化工建設株式会社
発明者 小野邦男沼田義文吉村楯夫
出願日 1994年4月28日 (26年7ヶ月経過) 出願番号 1994-111795
公開日 1995年11月14日 (25年1ヶ月経過) 公開番号 1995-301398
状態 未査定
技術分野 非圧力容器;ガスの充填・放出 ガス貯蔵容器;ガスの充填・放出
主要キーワード 低圧仕様 受入配管 高圧仕様 低温液化ガス貯槽 火力発電用ボイラ 停止圧力 予備機 非定常的
関連する未来課題
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この項目の情報は公開日時点(1995年11月14日)のものです。
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図面 (3)

目的

高圧仕様貯槽における利点を損うことなく、かつ低圧仕様貯槽のBOGと高圧仕様貯槽のBOGとを一体で処理することができ、既設の低圧仕様貯槽を有する貯蔵設備に高圧仕様貯槽を増設する場合に、建設費運転費等の低減化を図ることができる低温液化ガス貯蔵設備およびそのBOG処理方法を得る。

構成

低温液化ガスの貯槽21、22内で発生するBOGをその処理手段25、33に導くBOG配管23に、圧力調節弁31を介して上記貯槽よりも高い運用圧力の高圧仕様貯槽28、29内で発生するBOGを導くBOG配管30を接続することにより、低圧仕様貯槽において発生したBOGと高圧仕様貯槽において発生したBOGとを一体で処理する。

概要

背景

火力発電用ボイラ燃料都市ガス等の燃料として広く用いられているLNGLPG等の低温液化ガスは、一般に貯蔵設備に配設された貯槽内貯蔵され、必要に応じてポンプ移送されて気化されることにより、上記ボイラの燃料や都市ガスとして供給されている。ところで、このような低温液化ガスを貯蔵する貯槽にあっては、その内部を保冷するために断熱性に優れた構造になっているものの、貯槽の周囲からの定常的な入熱や、低温液化ガス入荷時における貯槽受入配管系からの入熱あるいは貯槽内の上記ポンプの駆動に起因する入熱といった非定常的な入熱により、上記貯槽内に蒸発ガス(以下、BOGと略称する。)が発生する。このようにして発生したBOGは、貯槽内圧の上昇をもたらすため、通常BOG圧縮機を用いてこれを貯槽外に抜出すとともに、所定の圧力まで昇圧して燃料ガスとして利用することにより、上記貯槽の内圧を一定範囲内の運用圧力に保持している。

図2は、このようなBOGの処理手段を有する従来の低温液化ガス貯蔵設備を示すもので、図中符号1、2は、上記低温液化ガスを貯蔵するための貯槽である。これら貯槽1、2の上部には、それぞれ内部に発生したBOGを抜出すためのBOG配管3が接続されており、これらBOG配管3は、BOG圧縮機吸入管4を介して複数(図では3台を示す。)のBOG圧縮機5…に接続されている。なお、図中符号6は、このBOG圧縮機5…の吐出管を示すものであり、符号7は、圧力検出器P1、P2によって検出された貯槽1、2内の圧力によりBOG圧縮機5…を起動、停止およびその容量調整をさせるための制御手段を示すものである。

また、上記BOG配管3には、貯槽1、2内の圧力が所定の圧力以上に急上昇した緊急の場合に、内部のBOGを放散圧力調節弁8により放散塔9から大気に放散するための放散BOG配管10が接続されている。そして、これらBOG配管3、BOG圧縮機吸入管4、BOG圧縮機5…、BOG吐出管6、制御手段7等により、この低温液化ガス貯蔵設備におけるBOGの処理手段が構成されている。ここで、上記BOGの発生量は、LNGやLPG等をカーゴにより上記貯槽1、2に受入れる時に最も多くなり、その発生量は通常の保持時における発生量と比較して3〜5倍になる。このため、上記BOG圧縮機5…の台数や容量などの上記BOG処理手段における処理能力は、この受入れ時における発生BOG量が処理可能となるように設定されている。

上記構成からなる従来の低温液化ガス貯蔵設備においては、貯槽1、2内においてBOGが発生することにより、貯槽内圧力が上昇して運用圧力の上限に達すると、圧力検出器P1、P2からの検出信号により制御手段7を介してBOG圧縮機5…が起動し、貯槽1、2内のBOGを吸引圧縮して吐出管6から送り出し、さらにLNG気化器(図示せず)からの気化ガス合流させてボイラ(図示せず)へと供給することにより処理している。

概要

高圧仕様貯槽における利点を損うことなく、かつ低圧仕様貯槽のBOGと高圧仕様貯槽のBOGとを一体で処理することができ、既設の低圧仕様貯槽を有する貯蔵設備に高圧仕様貯槽を増設する場合に、建設費運転費等の低減化を図ることができる低温液化ガス貯蔵設備およびそのBOG処理方法を得る。

低温液化ガスの貯槽21、22内で発生するBOGをその処理手段25、33に導くBOG配管23に、圧力調節弁31を介して上記貯槽よりも高い運用圧力の高圧仕様貯槽28、29内で発生するBOGを導くBOG配管30を接続することにより、低圧仕様貯槽において発生したBOGと高圧仕様貯槽において発生したBOGとを一体で処理する。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
3件

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請求項1

低温液化ガス貯蔵する貯槽と、この貯槽よりも高い運用圧力で上記低温液化ガスを貯蔵する高圧仕様貯槽とを備えてなり、上記貯槽内で発生する蒸発ガスを当該蒸発ガスの処理手段に導くBOG配管に、圧力調節弁を介して上記高圧仕様貯槽内で発生する蒸発ガスを導くBOG配管を接続したことを特徴とする低温液化ガス貯蔵設備

請求項2

上記処理手段は、BOG圧縮機であることを特徴とする請求項1に記載の低温液化ガス貯蔵設備。

請求項3

上記貯槽内の圧力変動により上記処理手段の運転を制御するとともに、上記高圧仕様貯槽内の圧力変動により上記圧力調節弁の開閉を制御する制御手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の低温液化ガス貯蔵設備。

請求項4

上記貯槽の運用圧力は1000mmH2O未満の範囲にあり、かつ上記高圧仕様貯槽の運用圧力は1000mmH2O以上の範囲にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の低温液化ガス貯蔵設備。

請求項5

低温液化ガスを貯蔵する貯槽と、この貯槽よりも高い運用圧力で上記低温液化ガスを貯蔵する高圧仕様貯槽とを備えた低温液化ガス貯蔵設備の、上記貯槽において発生する蒸発ガスと、上記高圧仕様貯槽において発生する蒸発ガスとを処理する低温液化ガス設備における蒸発ガス処理方法であって、上記高圧仕様貯槽の蒸発ガスを減圧して上記貯槽の蒸発ガスに合流させることにより、上記貯槽における蒸発ガスと上記高圧仕様貯槽における蒸発ガスとを共通の処理手段により処理することを特徴とする低温液化ガス設備における蒸発ガス処理方法。

技術分野

0001

本発明は、低温液化ガス貯蔵するための低温液化ガス貯蔵設備、およびこの貯蔵設備貯槽内において発生する蒸発ガスを処理するための低温液化ガス貯蔵設備における蒸発ガス処理方法に関するものである。

背景技術

0002

火力発電用ボイラ燃料都市ガス等の燃料として広く用いられているLNGLPG等の低温液化ガスは、一般に貯蔵設備に配設された貯槽内に貯蔵され、必要に応じてポンプ移送されて気化されることにより、上記ボイラの燃料や都市ガスとして供給されている。ところで、このような低温液化ガスを貯蔵する貯槽にあっては、その内部を保冷するために断熱性に優れた構造になっているものの、貯槽の周囲からの定常的な入熱や、低温液化ガス入荷時における貯槽受入配管系からの入熱あるいは貯槽内の上記ポンプの駆動に起因する入熱といった非定常的な入熱により、上記貯槽内に蒸発ガス(以下、BOGと略称する。)が発生する。このようにして発生したBOGは、貯槽内圧の上昇をもたらすため、通常BOG圧縮機を用いてこれを貯槽外に抜出すとともに、所定の圧力まで昇圧して燃料ガスとして利用することにより、上記貯槽の内圧を一定範囲内の運用圧力に保持している。

0003

図2は、このようなBOGの処理手段を有する従来の低温液化ガス貯蔵設備を示すもので、図中符号1、2は、上記低温液化ガスを貯蔵するための貯槽である。これら貯槽1、2の上部には、それぞれ内部に発生したBOGを抜出すためのBOG配管3が接続されており、これらBOG配管3は、BOG圧縮機吸入管4を介して複数(図では3台を示す。)のBOG圧縮機5…に接続されている。なお、図中符号6は、このBOG圧縮機5…の吐出管を示すものであり、符号7は、圧力検出器P1、P2によって検出された貯槽1、2内の圧力によりBOG圧縮機5…を起動、停止およびその容量調整をさせるための制御手段を示すものである。

0004

また、上記BOG配管3には、貯槽1、2内の圧力が所定の圧力以上に急上昇した緊急の場合に、内部のBOGを放散圧力調節弁8により放散塔9から大気に放散するための放散BOG配管10が接続されている。そして、これらBOG配管3、BOG圧縮機吸入管4、BOG圧縮機5…、BOG吐出管6、制御手段7等により、この低温液化ガス貯蔵設備におけるBOGの処理手段が構成されている。ここで、上記BOGの発生量は、LNGやLPG等をカーゴにより上記貯槽1、2に受入れる時に最も多くなり、その発生量は通常の保持時における発生量と比較して3〜5倍になる。このため、上記BOG圧縮機5…の台数や容量などの上記BOG処理手段における処理能力は、この受入れ時における発生BOG量が処理可能となるように設定されている。

0005

上記構成からなる従来の低温液化ガス貯蔵設備においては、貯槽1、2内においてBOGが発生することにより、貯槽内圧力が上昇して運用圧力の上限に達すると、圧力検出器P1、P2からの検出信号により制御手段7を介してBOG圧縮機5…が起動し、貯槽1、2内のBOGを吸引圧縮して吐出管6から送り出し、さらにLNG気化器(図示せず)からの気化ガス合流させてボイラ(図示せず)へと供給することにより処理している。

発明が解決しようとする課題

0006

ところで、このように貯槽内で発生するBOGは、上記貯槽における運用圧力が高圧であるほど、沸点温度が高くなることから、その発生を抑制することができる。このため、近年、建設技術の向上等により上記貯槽の設計圧力をより高く設定して、従来よりも高圧な運用が可能な貯槽を新設することにより、BOG処理設備建設費やその運転費節減しようとする動向にある。

0007

しかしながら、上記高圧仕様による貯槽(以下、高圧仕様貯槽と略称する。)にあっては、その運用圧力が従来のものよりも高圧になるために、おのずとBOG圧縮機の起動、停止圧力等の設定圧力が従来のものよりも高圧になる。このため、上記高圧仕様貯槽を、既に運用に入っている貯蔵設備に増設しようとすると、高圧仕様貯槽の運用圧力が、これよりも低い運用圧力による既設の貯槽の警報圧力を越えてしまうことなどから、互いのBOG処理設備を一体で運用することができず、よって上記高圧仕様貯槽専用に、図2において示したような、BOG圧縮機5…9等のBOG処理手段を別途増設する必要があり、この結果却って建設費や運転費の高騰化を招いてしまうという問題点があった。

0008

本発明は、このような課題を解決すべくなされたもので、高圧仕様貯槽における利点を損うことなく、低圧仕様の貯槽と高圧仕様貯槽とを一体で運用することができ、よって建設費や運転費の低減化を図ることが可能となる、低温液化ガス貯蔵設備および当該貯蔵設備における蒸発ガス処理方法に関するものである。

課題を解決するための手段

0009

請求項1に記載の本発明に係る低温液化ガスの貯蔵設備は、低温液化ガスを貯蔵する貯槽と、この貯槽よりも高い運用圧力で上記低温液化ガスを貯蔵する高圧仕様貯槽とを備え、上記貯槽内で発生するBOGを当該BOGの処理手段に導くBOG配管に、圧力調節弁を間に介して高圧仕様貯槽内で発生するBOGを導くBOG配管を接続したことを特徴とするものである。

0010

ここで、上記処理手段は、例えば、請求項2に記載の発明のように、BOG圧縮機である。

0011

また、請求項3に記載の発明のように、請求項1または2に記載の本発明において、上記貯槽内の圧力変動によりBOG圧縮機等の処理手段の運転を制御し、かつ上記高圧仕様貯槽内の圧力変動により圧力調節弁の開閉を制御する制御手段を設ければ好適である。

0012

なお、請求項4に記載の本発明の低温液化ガス貯蔵設備は、請求項1〜3のいずれかに記載のものを、上記貯槽の運用圧力が1000mmH2O未満の範囲にあり、かつ上記高圧仕様貯槽の運用圧力が1000mmH2O以上の範囲にある貯蔵設備に適用したものである。

0013

請求項5に記載の本発明に係る低温液化ガス貯蔵設備におけるBOG処理方法は、低温液化ガスを貯蔵する貯槽と、この貯槽よりも高い運用圧力で上記低温液化ガスを貯蔵する高圧仕様貯槽とを備えた低温液化ガス貯蔵設備の、上記貯槽において発生するBOGと、上記高圧仕様貯槽において発生するBOGとを処理する低温液化ガス設備におけるBOG処理方法であって、上記高圧仕様貯槽のBOGを減圧して上記貯槽のBOGに合流させることにより、上記貯槽におけるBOGと上記高圧仕様貯槽におけるBOGとを共通の処理手段により処理することを特徴とするものである。

0014

請求項1または請求項5に記載の本発明に係る低温液化ガスの貯蔵設備あるいはそのBOG処理方法によれば、貯蔵設備の一部に高圧仕様貯槽を備えているので、設備全体としてのBOGの発生量を低減化させることができ、この結果BOG圧縮機の運転費の節減を図ることが可能となる。しかも、高圧仕様貯槽で発生するBOGを減圧して、これより低圧仕様の貯槽で発生するBOGと共通の処理手段により処理することができるため、既存の貯蔵設備に高圧仕様貯槽を増設する場合においても、別途、高圧仕様貯槽専用の処理手段を必要とせず、よって建設費の低減化を図ることができる。

0015

ちなみに、請求項2に記載の発明のように、上記処理手段がBOG圧縮機である場合には、上記貯槽から発生するBOGと高圧仕様貯槽から発生するBOGとを、共通のBOG圧縮機により処理することが可能となる。また、既存の貯蔵設備に、高圧仕様貯槽とこれから発生するBOGを処理するBOG圧縮機とを別途増設する場合には、BOG圧縮機の吸入圧力を確保するために、高圧仕様貯槽からBOG圧縮機までの間における圧力損失を防ぐ必要があることから、そのBOG配管の管径を大径にする必要がある。しかるに、請求項2または3に記載の発明によれば、高圧仕様貯槽のBOGを減圧して、上記貯槽のBOGと共通のBOG圧縮機に送っているために、上述したような圧力損失を考慮する必要がなく、よって高圧仕様貯槽におけるBOG配管を小径にすることが可能となるため、さらに経済的である。

0016

さらに、請求項3に記載の発明によれば、上記制御手段により、常時高圧仕様貯槽を高圧の運用圧力に保持したままで、低圧側の上記貯槽内の圧力に基づき、両種の貯槽から発生するBOGをBOG圧縮機等の処理手段により処理することができる。

0017

図1は、本発明の低温液化ガス貯蔵設備を、LNGを火力発電用ボイラの燃料として貯蔵する設備に適用した一実施例を示すもので、図中符号21、22は、上記LNGを貯蔵するための低圧仕様貯槽(貯槽)である。これら低圧仕様貯槽21、22は、運用圧力が600〜800mmH2Oの範囲にある所定の圧力(例えば、600mmH2O)のもので、その上部には、それぞれ内部に発生したBOGを抜出すためのBOG配管23、23が接続されている。これらBOG配管23、23は、BOG圧縮機吸入管24を介して複数(図では3台を示す。)のBOG圧縮機(処理手段)25…に接続されている。そして、上記BOG圧縮機25…は、低圧仕様貯槽21、22に取付けられた圧力検出器P1、P2からの検出信号に基づき制御手段26によって、低圧仕様貯槽21、22の内圧がBOGにより上昇しないように、かつ発生するBOG量以上に吸引して降下しないように、自動的に起動、停止および容量調整の制御がされるようになっている。なお、図中符号27は、このBOG圧縮機25…の吐出管を示すものである。

0018

また、上記低圧仕様貯槽21、22に隣接して、高圧仕様貯槽28、29が配設されている。これら高圧仕様貯槽は、運用圧力が1200〜1400mmH2Oの範囲ある所定の圧力(例えば、1200mmH2O)のものであり、これら高圧仕様貯槽28、29の上部にも、それぞれ内部で発生したBOGを抜出すためのBOG配管30、30が接続されている。そして、BOG配管30、30は、圧力調節弁31を間に介して上記低圧仕様貯槽21、22側のBOG配管23に接続されている。上記圧力調節弁31は、高圧仕様貯槽28、29内の圧力がその運用圧力以上に上昇した際に、これら高圧仕様貯槽28、29に取付けられた圧力検出器P3、P4からの検出信号により開き、高圧仕様貯槽28、29におけるBOGを低圧仕様貯槽21、22側の運用圧力まで減圧して、BOG配管23へと送り出すようになっている。さらに、上記BOG配管23、23には、低圧仕様貯槽21、22内の圧力が所定の圧力以上に異常に急上昇した緊急の場合に、内部のBOGを放散用圧力調節弁32により放散塔33から大気に放散するための放散BOG配管34が接続されている。そして、これら放散用圧力調節弁32、放散塔33および放散BOG配管34により、BOGを大気に放散するためのBOG放散設備が構成されている。

0019

次に、以上の構成からなるLNG貯蔵設備を用いた、本発明に係るBOG処理方法の一実施例について説明する。先ず、低圧仕様貯槽21、22内においてBOGが発生することにより、貯槽内圧力が上昇して低圧仕様貯槽21、22の運用圧力の上限に達した場合には、圧力検出器P1、P2からの検出信号により、制御手段26を介してBOG圧縮機25…が起動し、低圧仕様貯槽21、22内のBOGが吸引、圧縮されて吐出管27から送り出され、LNG気化器(図示せず)からの気化ガスと合流されてボイラ(図示せず)へと供給されることにより処理される。

0020

また、高圧仕様貯槽28、29内においてBOGが発生することにより、貯槽内圧力がその運用圧力になるように、圧力検出器P3、P4により圧力調節弁31の開度が調節され、BOG配管30からのBOGは、低圧仕様貯槽21、22側における圧力まで減圧されて、BOG配管23へと流出し、同様にして低圧仕様貯槽21、22から発生したBOGとともにBOG圧縮機25…により処理される。

0021

さらに、BOG圧縮機25…が運転不能となった場合や、処理すべきBOGに対して燃料ガスの需要が長時間にわたって少ない場合、あるいは貯槽内LNGにロールオーバー等の異常現象が発生した場合などのように、BOG圧縮機25…の処理能力以上にBOGが異常発生した緊急の場合には、BOG配管23内の圧力上昇により放散用圧力調節弁32が開いて、BOGが放散BOG配管34から放散塔33を介して大気に放散される。

0022

したがって、このようなLNG貯蔵設備および当該貯蔵設備におけるBOG処理方法によれば、貯蔵設備の一部に高圧仕様貯槽30、30を備えているので、当該高圧仕様貯槽30、30におけるBOGの発生量が低圧仕様貯槽21、22における発生量より少ない結果、貯槽の全てを低圧仕様貯槽にする場合と比べて、設備全体としてのBOGの発生量を低減化させることができ、よってBOG圧縮機25…の運転費の節減を図ることが可能となる。しかも、上記制御手段26および圧力調節弁31により、高圧仕様貯槽28、29を常に高圧の運用圧力に保持したままで、低圧仕様貯槽21、22内の圧力に基づき、高圧仕様貯槽28、29で発生するBOGと低圧仕様貯槽21、22で発生するBOGとを、共通のBOG圧縮機25…や放散塔33によって処理することができる。

0023

このため、低圧仕様貯槽21、22を有する既存の貯蔵設備に高圧仕様貯槽28、29を増設する場合においても、高圧仕様貯槽のための専用のBOG圧縮機およびその制御手段を必要としないため建設費の低減化を図ることができる。これをより具体的に説明するために、一例として、既設の低圧仕様貯槽4基(容量:各8万Kl、運用圧力:600mmH2O)に高圧仕様貯槽を4基(容量:各8万Kl、運用圧力:1400mmH2O)を新設する場合について考察する。先ず、最大BOG量発生時であるカーゴ船からのLNG受入時に、上記低圧仕様貯槽においては、合計約8万Nm3/Hrの量のBOGが発生するために、2万Nm3/Hrの容量のBOG圧縮機が、メンテナンス用の予備機1台を含めて合計5台既設されている。一方、高圧仕様貯槽においては、上記最大BOG発生時に、合計約4万Nm3/HrのBOGが発生する。このため、別途、高圧仕様貯槽のための専用のBOG圧縮機を増設する場合には、上記既設のBOG圧縮機に加えて、さらに2万Nm3/Hrの容量のBOG圧縮機が、メンテナンス用の予備機1台を含めて合計3台必要になる。

0024

これに対して、本発明に係る貯蔵設備によれば、低圧仕様貯槽のBOGと高圧仕様貯槽のBOGとを共通のBOG圧縮機で処理しているので、高圧仕様貯槽のための専用のBOG圧縮機を増設する場合と比較して、(イ)既設低圧仕様貯槽と新設高圧仕様貯槽との受入バースが共通の場合には、LNG受入時に、低圧仕様貯槽または高圧仕様貯槽のいずれかから、その最大量のBOGが発生するために、既設のBOG圧縮機のみで、両種の貯槽のいずれかから発生する上記BOGを処理することができ、よって2万Nm3/Hrの容量のBOG圧縮機が3台不必要となり、(ロ) 既設低圧仕様貯槽および新設高圧仕様貯槽が各々の受入バースを有している場合には、LNG受入時に、低圧仕様貯槽および高圧仕様貯槽の双方から、同時に最大量のBOGが発生する可能性があるために、既設のBOG圧縮機に加えて、2万Nm3/Hrの容量のBOG圧縮機が2台必要になる。換言すれば、共通のBOG圧縮機を用いてBOGを処理する結果、メンテナンス用のBOG圧縮機を共用することができるため、結局2万Nm3/Hrの容量のBOG圧縮機を1台削減することができる。以上、いずれの場合においても、BOG圧縮機に要する設備費用を低減化させることができ、さらに当該BOG圧縮機の台数の削減により、そのメンテナンス費用も削減することができる。

0025

加えて、高圧仕様貯槽28、29のBOGを減圧して、上記貯槽のBOGと共通のBOG圧縮機25…に送っているために、高圧仕様貯槽専用のBOG圧縮機を別途増設する場合のように、BOG圧縮機の吸入圧力を確保するために、高圧仕様貯槽からBOG圧縮機までの間における圧力損失を考慮する必要がなく、よって高圧仕様貯槽におけるBOG配管を小径にすることが可能となるため、当該BOG配管の建設費用を低減化することができて経済的である。

0026

さらに、放散BOG配管および放散塔などのBOG放散設備についても、高圧仕様貯槽28、29のために、新たに設置あるいは建設する必要がなく、仮に高圧仕様貯槽28、29専用に別途放散BOG配管および放散用圧力調節弁を設けた場合においても、少なくとも上記放散塔33は共用することができるために、建設費の一層の低減化を図ることが可能となる。

0027

なお、上記実施例においては、本発明の低温液化ガス貯槽設備およびそのBOG処理方法を、LNG貯蔵設備および当該貯蔵設備におけるBOG処理方法に適用した例について説明したが、これに限るものではなく、LPG等の他の低温液化ガス貯蔵設備について適用しても同様の作用効果を得ることができる。また、上記実施例では、BOGの処理手段がBOG圧縮機である場合について説明したが、これに限るものではなく、例えばLPG貯蔵設備においては、発生したBOGを貯槽内のLPGを用いて冷却、液化し、再び貯槽内に戻して処理する場合もあり、このような貯蔵設備においては、上記処理手段として、上記BOGの冷却、液化用の熱交換機を用いることが可能である。

発明の効果

0028

以上説明したように、本発明の低温液化ガス貯蔵設備および当該貯蔵設備におけるBOG処理方法によれば、BOGの発生そのものを抑制することができるといった高圧仕様貯槽における利点を損うことなく、かつ低圧仕様貯槽において発生したBOGと高圧仕様貯槽において発生したBOGとを一体で処理することができるため、特に既設の低圧仕様貯槽を有する貯蔵設備に高圧仕様貯槽を増設する場合において、その建設費や運転費あるいはメンテナンス費用等の低減化を図ることができる。

図面の簡単な説明

0029

図1本発明の低温液化ガス貯蔵設備の一実施例を示す配管系統図である。
図2従来の低温液化ガス貯蔵設備を示す配管系統図である。

--

0030

21、22低圧仕様貯槽(貯槽)
23、30 BOG配管
25 BOG圧縮機(処理手段)
26 制御手段
28、29高圧仕様貯槽
31圧力調節弁
P1、P2、P3、P4 圧力検出器

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