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技術 缶切り装置

出願人 東洋機械販売株式会社
発明者 野中清三
出願日 1994年5月2日 (26年8ヶ月経過) 出願番号 1994-113451
公開日 1995年11月14日 (25年1ヶ月経過) 公開番号 1995-300195
状態 特許登録済
技術分野 栓抜き;缶切り
主要キーワード 内側円錐面 円周外面 スイッチ作動板 ガイド片間 直線状ガイド ラチェットガイド 軸押さえ カッター下
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1995年11月14日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (11)

目的

二重巻締部外周を切断して開缶する缶切り装置であって、大型の重量であっても片手で手軽に開缶できる。

構成

ターンテーブル11上に缶を載置して、トラクションギア25とカッター45との間に巻締部を位置させ、ハンドルレバー20により偏心カム17を回転すると主軸15が下降し、トラクションギア25が巻締部の内側に位置する。この状態でモータが回転するとカム体27が回転し、作動ピン30を介して主軸が変位してトラクションギア25がカッター45方向に寄り、巻締部をカッターとトラクションギアで挟圧し、カッターが巻締部外周面に切り込む。さらにカム体27を回転させることにより缶の切断が行われる。缶の切断が終了して、カム体27を逆回転させると、主軸が変位して、トラクションギア25が缶の巻締部から離れ、缶を取り除くことができる。

概要

背景

従来、缶詰二重巻締部の外周壁を切断することによって開缶する缶切りが知られている(特公昭47−14313号公報)。この缶切りは、図8に示すように、缶の二重巻締部aのチャックウォールbに当接するように設けられたトラクションギア120と二重巻締部外周に切り込むカッター121を有し、ハンドル122を回転することによって、トラクションギア120がチャックウォールbに圧接してカッター121が二重巻締部外面に切り込み、その状態でハンドルを回し続けることによって、トラクションギア120が回転してその摩擦力で缶cを回転させ、それに伴いカッター121により二重巻締部外周を切断するようになっている。

従って、この缶切りは、缶蓋切断による切り粉が缶内に落下することがなく、且つ缶蓋の切断縁が開口部に突出することがないので、衛生的で且つ安全であるという特徴を有している。

概要

二重巻締部外周を切断して開缶する缶切り装置であって、大型の重量缶であっても片手で手軽に開缶できる。

ターンテーブル11上に缶を載置して、トラクションギア25とカッター45との間に巻締部を位置させ、ハンドルレバー20により偏心カム17を回転すると主軸15が下降し、トラクションギア25が巻締部の内側に位置する。この状態でモータが回転するとカム体27が回転し、作動ピン30を介して主軸が変位してトラクションギア25がカッター45方向に寄り、巻締部をカッターとトラクションギアで挟圧し、カッターが巻締部外周面に切り込む。さらにカム体27を回転させることにより缶の切断が行われる。缶の切断が終了して、カム体27を逆回転させると、主軸が変位して、トラクションギア25が缶の巻締部から離れ、缶を取り除くことができる。

目的

本発明は、上記実情に鑑み創案されたものであって、二重巻締部外周を切断して開缶する缶切りであって、大型の重量缶であっても多大な労力を必要とすることなく、手軽に開缶できる缶切り装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

回転自在で且つ軸方向に変位可能に支持された主軸、該主軸先端に固定されたトラクションギア、前記主軸に前記トラクションギアと反対側端部に嵌合され前記主軸を軸方向に変位させるカム面が形成されたカム体、前記トラクションギアと対向して巻締部を挾圧するように回転自在に設けられたカッターとからなり、前記主軸には前記カム体のカム面に係合する作動ピンが設けられ、該作動ピンが前記カム面と係合し、前記カム体を回転駆動することにより、前記主軸が軸方向変位と回転駆動できるように構成された缶切り装置本体と、該缶切り装置本体を支持するスタンド装置との組合せからなることを特徴とする缶切り装置。

請求項2

前記カム体に、モータを有する駆動装置駆動軸が連結され、該駆動装置により、前記主軸を軸方向変位及び回転駆動するようにした請求項1記載の缶切り装置。

請求項3

前記主軸、前記トラクションギア、及び前記カム体が、前記カッターと一体に上下に変位できる回転主軸組立体を構成している請求項1又は2記載の缶切り装置。

請求項4

前記回転主軸組立体は、固定フレームに立設されたガイドピン上下動可能に嵌合されたブロックと、該ブロックに固定された円筒部材を有し、該円筒部材と前記ブロックを貫通して前記主軸が回転自在及び軸方向摺動可能に支持され、且つ前記円筒部材の外周面に固定フレームに固定されたガイド片間に配置された偏心カムが嵌合され、該偏心カムを回転駆動することにより、前記回転主軸組立体が上下動するようにした請求項3記載の缶切り装置。

請求項5

前記カム体の側面にラチェットギアが設けられ、且つ前記偏心カムに固定され該偏心カムを回転駆動するハンドルレバーに、前記ラチェットギアを缶切り中の主軸回転方向と逆方向に回転させるラチェットが設けられており、前記ハンドルレバーを主軸正回転と逆方向に回動することにより、前記トラクションギアを前記カッターから離れる方向に変位させると共に、前記回転主軸組立体を上昇させるようにした請求項4記載の缶切り装置。

請求項6

前記スタンド装置は、該スタンド装置を台板に固定するクランプ手段と該クランプ手段に縦方向に調節自在に支持された支柱とを有し、該支柱の頂部に前記缶切り装置本体が固定されている請求項1〜5記載の何れか記載の缶切り装置。

請求項7

前記カム体に手動のハンドルレバーが取り付けられ、該ハンドル装置を回転することにより、前記主軸を軸方向変位及び回転駆動することができるようにした請求項1記載の缶切り装置。

請求項8

前記スタンド装置は、該スタンド装置を台板に固定するクランプ装置に支持された支柱を有し、該支柱に上下調節可能に支持台が支持され、該支持台にスプリングを介して前記缶切り装置本体が支持されている請求項1又は7記載の缶切り装置。

請求項9

前記クランプ手段にターンテーブルが回転自在に支持されている請求項6又は8記載の缶切り装置。

請求項10

前記ターンテーブルは、前記クランプ手段にスライド可能に支持されている請求項9記載の缶切り装置。

請求項11

前記クランプ手段に固定テーブルを設け、該固定テーブルに一対のロールが、缶切り装置本体のカッター下方部側に位置し且主軸軸線を挟んで平行となるように配置され、その周面をテーブル面から僅かに露出させて回転自在に設けてある請求項6又は8記載の缶切り装置。

技術分野

0001

本発明は、缶切り装置、特に大型缶詰の開缶に適する缶切り装置に関する。

背景技術

0002

従来、缶詰二重巻締部の外周壁を切断することによってを開缶する缶切りが知られている(特公昭47−14313号公報)。この缶切りは、図8に示すように、缶の二重巻締部aのチャックウォールbに当接するように設けられたトラクションギア120と二重巻締部外周に切り込むカッター121を有し、ハンドル122を回転することによって、トラクションギア120がチャックウォールbに圧接してカッター121が二重巻締部外面に切り込み、その状態でハンドルを回し続けることによって、トラクションギア120が回転してその摩擦力で缶cを回転させ、それに伴いカッター121により二重巻締部外周を切断するようになっている。

0003

従って、この缶切りは、缶蓋切断による切り粉が缶内に落下することがなく、且つ缶蓋の切断縁が開口部に突出することがないので、衛生的で且つ安全であるという特徴を有している。

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、前記缶切りの操作は、ハウジングに設けられた把手(図示されていない)を片手で持ち、他方の手でハンドルを回して行うため、通常缶を持ち上げた状態で行うので、業務用等の大型缶や重量缶の場合、開缶するのにかなりの力を要するという問題がある。そして、持ち上げた状態で缶を回転させて開缶するので、内容液こぼれ易いという問題点もある。また、たとえ缶を台に載せた状態で行っても、缶切り動作中トラクションギアの摩擦力で缶を回転させなければならないので、重量缶の場合、缶底面と台面との摩擦力により缶の回転に対する抵抗が大きく多大な力を要するという問題がある。

0005

本発明は、上記実情に鑑み創案されたものであって、二重巻締部外周を切断して開缶する缶切りであって、大型の重量缶であっても多大な労力を必要とすることなく、手軽に開缶できる缶切り装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記課題を解決する本発明の缶切り装置は、回転自在で且つ軸方向に変位可能に支持された主軸、該主軸先端に固定されたトラクションギア、前記主軸に前記トラクションギアと反対側端部に嵌合され前記主軸を軸方向に変位させるカム面が形成されたカム体、前記トラクションギアと対向して缶巻締部を挾圧するように回転自在に設けられたカッターとからなり、前記主軸には前記カム体のカム面に係合する作動ピンが設けられ、該作動ピンが前記カム面と係合し、前記カム体を回転駆動することにより、前記主軸が軸方向変位と回転駆動できるように構成された缶切り装置本体と、該缶切り装置本体を支持するスタンド装置との組合せからなることを特徴とする構成からなる。

0007

前記カム体にモータを有する駆動装置駆動軸を連結し、該駆動装置により、前記主軸を軸方向変位及び回転駆動するようにすることによって、定置式の巻締部外周切断電動缶切り装置を得ることができる。

0008

また、前記主軸、前記トラクションギア、及び前記カム体が、前記カッターと一体に上下に変位できる回転主軸組立体を構成することによって、缶切りの前後において、トラクションギアとカッターの隙間をあけて上下動と軸方向変位との組合せにより容易に缶の着脱ができるようにした。より具体的には、前記回転主軸組立体は、固定フレームに立設されたガイドピンに上下動可能に嵌合されたブロックと、該ブロックに固定された円筒部材を有し、該円筒部材と前記ブロックを貫通して前記主軸が回転自在及び軸方向摺動可能に支持され、且つ前記円筒部材の外周面に固定フレームに固定されたガイド片間に配置された偏心カムが嵌合され、該偏心カムを回転駆動することにより、前記回転主軸組立体が上下動するようにした。

0009

さらに、前記カム体の側面にラチェットギアを設け、且つ前記偏心カムに固定されたハンドルレバーに、前記ラチェットギアを正回転方向(缶切り中の主軸回転方向)と逆方向に回転させるラチェットを設け、前記ハンドルレバーを逆方向に回動することにより、前記主軸を前記トラクションギアが前記カッターから離れる方向に変位させると共に、前記回転主軸組立体を上昇させるようにした。

0010

また、前記スタンド装置は、該スタンド装置を台板に固定するクランプ手段と該クランプ手段に縦方向に調節自在に支持された支柱とを有し、該支柱の頂部に駆動装置により駆動される前記缶切り装置本体を固定するようにして、缶高さに応じて缶切り装置の取付高さ位置を調節できるようにした。

0011

前記カム体に手動のハンドルレバーを取り付け、手動により該ハンドルレバーを回転することにより、前記主軸を軸方向変位及び回転駆動するようにして、定置式の巻締部外周切断の手動缶切り装置を得た。

0012

前記スタンド装置は、該スタンド装置を台板に固定するクランプ手段に支持された支柱を有し、該支柱に上下調節可能に支持台が支持され、該支持台にスプリングを介して前記缶切り装置本体を支持するようにすることによって、缶切り開始前及び缶切り終了後缶切り装置本体を上下動させることができるようにした。

0013

前記クランプ手段に缶を載置するターンテーブルを回転自在に設けることによって、缶切り中ターンテーブルが回転し、缶の回転抵抗を低減した。そして、前記ターンテーブルを、前記クランプ手段にスライド可能に支持して、缶径に関係なく常にターンテーブルの中心に位置させた状態で缶切りを行うことができるようにした。

0014

また、ターンテーブルに代えて、前記クランプ手段に固定テーブルを設け、該固定テーブルに一対のロールを、缶切り装置本体のカッター下方部側に位置し且主軸軸線を挟んで平行となるように配置し、その周面をテーブル面から僅かに露出させて回転自在に設けても良い。

0015

缶切り装置本体を、開缶する缶詰の高さに応じてその高さ位置を調節してスタンド装置に固定し、トラクションギアとカッターとの間に缶の巻締部を簡単に位置させることができるように、主軸をトラクションギア側に変位させておく。この状態でトラクションギアとカッターとの間に缶の巻締部を位置させ、カム体を正回転させると該カム体のカム面に係合している作動ピンを介して主軸が変位し、トラクションギアがカッター方向に寄り、巻締部をカッターとトラクションギアで挟圧し、カッターが巻締部外周面に切り込む。さらにカム体を回転させると、トラクションギアが正回転して摩擦力により缶が回転して巻締部の切断が行われる。缶の切断が終了して、カム体を逆回転させると、主軸が変位して、トラクションギアが缶の巻締部から離れ、缶を取り除くことができる。従って、スタンド装置に支持された缶切り装置本体のカム体を単に回転させるだけであるので、片手だけで操作ができ、業務用の大型缶や重量缶であっても楽に開缶することができる。そして、前記カム体は、手動のハンドル又はモータを有する駆動装置で回転駆動することができるが、モータで駆動するとより楽に開缶することができる。

0016

また、請求項3〜5のように構成すると、ハンドルレバーを回動することにより、偏心カムが回転しその偏心量によって、該カム体内に円筒部材を介して保持されている主軸がブロック及びカム体と共に、上下動し、それによりトラクションギアも上下に変位する。従って、缶を巻締部にセットするには、トラクションギアが上昇位置にあるようにハンドルレバーを回動して保持しておけば、カッターとトラクションギアとの間に巻締部を位置させるのに十分な空間を確保することができ、簡単にセットすることができる。

0017

次いで、ハンドルレバーを正回転させるとハンドルレバーの回転に伴って偏心カムも正回転することにより、その偏心量に応じて主軸が下降し、トラクションギアが巻締部の内側に位置する。この状態で駆動装置が駆動され、駆動軸を介してカム体が回転し、前記と同様な動作により、開缶が行われる。

0018

缶が1回転して全周の切断が終了し、ハンドルレバーを元の状態に戻すと、モータの駆動が停止し、主軸の回転が停止する。ハンドルレバーを逆方向に回転することによって、ラチェットがラチェットギアに係合して、カム体を逆方向に回転させる。その結果、主軸が変位してトラクションギアの缶巻締部との噛み合いを解除する。また、偏心カムの作動により、主軸組立体全体が上昇するので、トラクションギアは初期の位置に復帰し、缶切りが終了した缶を除去することができる。

0019

スタンド装置の支持台に、スプリングを介して前記缶切り装置本体を支持することによって、缶切り開始前及び缶切り終了後缶切り装置本体を缶に対して上下動させることができるので、偏心カムによる主軸組立体の上下動機構を設けなくても、缶の着脱を容易に行うことができる。

0020

ターンテーブルを設けることによって、缶切り中缶の回転に応じてターンテーブルが回転し、缶の回転抵抗を低減できる。そして、ターンテーブルを、カッター方向にスライド可能に支持することによって、直径の違う缶であっても、常にターンテーブルの中心に位置させた状態で缶切りを行うことができ、缶載置位置の偏心による摩擦抵抗をなくすことができる。

0021

また、請求項11の構成によれば、缶切り動作中、缶の下端巻締部が一対のロールに載って2点で支持され、缶の回転に伴って該ロールが回転するので、ターンテーブルに載置した場合と同様に、缶の回転抵抗を低減することができる。また、ロール軸線が主軸軸線と平行になるように配置されているので、種々の直径の缶に対応できる。

0022

以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1図4は、本発明の缶切り装置の一実施例を示している。本実施例装置は、作業台等に取り付けて固定し、動力により開缶を行う缶切り装置の実施例であり、図1にその全体の側面が示されている。

0023

まず、図1により本装置の概略を説明すると、本実施例の装置は、缶切装置本体1、モータ50及び減速機52からなる駆動装置2、それらを支持するスタンド装置3、及び缶を載置するターンテーブル装置4から構成されている。缶切り装置本体1と駆動装置2は固定フレーム11(図2)に一体に組み立てられ、スタンド装置3の支持台55(図2)に取り付けられている。スタンド装置3は、頂部に支持台が固定された支柱56と、該支柱を上下に調節可能に支持して、作業台Tに着脱可能に取り付ける断面コ字状のクランプ手段5とから構成されている。そして、ターンテーブル装置4は、クランプ手段の上部金具57に形成されたスリット58にスライド可能に嵌合しているスライド軸59にベアリング60を介して回転自在にターンテーブル61を取り付けて構成している。

0024

なお、図1において、62はクランプ手段5の下部金具63に螺着されたクランプボルトであり、その頂部に押圧パッド64が取り付けられている。65は、クランプ手段に支柱を上下調節可能に支持する為のクランプレバーである。

0025

本実施例装置は、以上のように構成され、缶詰の高さに応じて支柱56をクランプ手段に対して上下に摺動させて缶切り装置本体1の高さを調節し、その位置で固定する。ターンテーブル61上に缶詰を載置し、缶切装置本体を作動させて缶切りを行う。以下、缶切り装置本体1の実施例を図2図4に基づいて詳細に説明する。

0026

図中、10は回転主軸組立体であり、その主要な構成は、以下に説明する主軸15、ブロック13、円筒部材14、偏心カム17、ハンドルレバー20、トラクションギア25、カム体27、ラチェットギア35、駆動ピン40及び連結ピン41等からなり、固定フレーム11に対して略6mm程度上下動できるように支持されている。

0027

該回転主軸組立体10のブロック13は、固定フレーム11に立設された一対のガイドピン121、122(図3)に上下動可能に嵌合され、主軸15が貫通する孔が形成されている。そして、該ブロックの側面にピンで回り止めされた円筒部材14が配置され、該円筒部材の内周面に主軸15のスラスト荷重を受けるベアリング16が嵌合固定され、且つ外周面に偏心カム17が嵌合されている。偏心カム17は、固定フレーム11に立設されたプレート18に固定された上下一対直線状ガイド片191、192に回転可能に支持されている。

0028

偏心カム17に一体にハンドルレバー20が固定され、該ハンドルレバーを回動することによって、偏心カム17を一定角度回転させることができる。偏心カム17が回転すると、その偏心量に応じて主軸組立体10全体が上下動して主軸15を上下に変位できるようになっている(図4(b)参照)。

0029

主軸15は、ブロック13を貫通して、その右端部にトラクションギア25が固定されている。本実施例ではトラクションギア25は、内側円錐面摩擦係合用の刻み目261が形成されたアウタートラクションギア251と、円周外面に刻み目262が形成されたインナートラクションギア252を別個部品で形成して一体に固定しているが、もちろん一体の部品で形成することも可能である。

0030

また、主軸15の左端部には主軸摺動及び回転用のカム体27が嵌合されている。該カム体27は、図2に明示されているように、左側中心部に凹部28が形成され、該凹部底面がカム面29となっている。該カム面29は、主軸15に垂直に突出して設けられた作動ピン30が凹部28の最深部に位置する位置からカム体27が約90°反時計方向正方向)に回転する間、作動ピン30を図に於いて左側に変位させるように傾斜状に隆起し、以後はカム体27が反時計方向に回転することによって該カム体と主軸15が一体に回転できるように構成されている。なお、図2において、主軸中心線より上半分が主軸が最右端に位置している状態、下半分が左側に変位して缶切り状態でカム体と主軸が一体に回転できる状態を示している。なお、図中31は主軸15の端部フランジ32と作動ピン30間に嵌合されたスペーサであり、33はベアリング16とカム体27との間に設けられたスペーサである。

0031

カム体27の右端部にはラチェットギア35が一体に固定され、ハンドルレバー20に設けられたラチェット36が、図4に示すようにハンドルレバー20を時計方向(逆方向)に回動することによって、ラチェットギア35に係合して、カム体27を一体に回動できるように構成されている。なお、ラチェット36は、図2及び図4(a)に示すように一端部がハンドルレバー20に係止しているスプリング37によって常にラチェットギアと係合する方向に付勢されている。しかしながら、ハンドルレバー20が図3仮想線で示す垂直から実線で示す水平方向に回転する間は、ラチェットが前記円筒部材14の端部に偏心して形成されたラチェットガイド38によって係合が邪魔されている(図4(a))。

0032

一方、カム体27の左端部には一対の駆動ピン401、402が突出形成され、該駆動ピン間に連結ピン41が設けられ、該連結ピン41に駆動装置2の駆動軸52が、カップリング42を介してカム体27を回転駆動できるようになっている。

0033

一方、ブロック13には、トラクションギア25の下端部に対向するように凹部43が形成され、該凹部43内に位置するように、カッター45が設けられている。該カッター45は、カッター支持ブロックに設けられたカッター軸46に回動自在に支持され、略円錐台形状に形成されてその頂部円周縁カッター刃47となっている。また、ブロック13の右側面には、缶切り中の缶の巻締部上縁に接して該缶の回転を案内するための状の缶ガイド48が突出形成されている。さらに、固定フレーム11には、前記ハンドルレバー20を主軸下降位置に回動させたとき、該ハンドルレバーに固定されたスイッチ作動板39によって作動されるマイクロスイッチ49が設けられている。

0034

本実施例の缶切り装置は、以上のように構成され、該装置によって缶切りは次のようにして行われる。最初、ハンドルレバー20は図3に於いて、仮想線で示す右側に倒した状態又は垂直に直立した状態にあり、偏心カム17の偏心量が大きいカム面が直線状ガイド192に接していて、回転軸組立体10が最上位置又は中間位置にある。この状態では、作動ピン30がカム面29の最深部又は中間位置に接触していて、主軸15は図2に於いて右側に移動し、且つ上昇した位置にある。従って、トラクションギア25とカッター45との間に缶の巻締部を容易に位置させるに十分な隙間が形成されている。この状態でターンテーブル上に缶詰を載置して、巻締部がカッターとトラクションギアとの間に位置するようにセットする。

0035

次いで、ハンドルレバー20を図3に於いて、実線位置まで回転させると、ハンドルレバーの回転に伴って偏心カム17が回転することにより、円筒部材14がカムの偏心量に応じて次第に下降し、ブロック13もガイドピンに案内されて下降し、主軸15も下降する。それにより、インナートラクションギア252の刻み目262が缶詰の巻締カール頂縁に噛み込むと共に、アウタートラクションギア251がチャックウォールに対面する。そして、缶ガイド48が缶詰の巻締部上縁に当接する。

0036

また、ハンドルレバー20が実線位置まで完全に回転すると、ハンドルレバーに設けられたスイッチ押圧板によってマイクロスイッチ49が押圧され、モータ50が回転し、駆動軸52からカップリング42、連結ピン41、駆動ピン401、402を介して、回転力がカム体27に伝えられる。カム体27が回転することにより、カム面29に当接している作動ピン30が次第に図2に於いて左側に押され、スペーサ31及び端部フランジ32を介して主軸15を左側に変位させる。それに伴い、アウタートラクションギア251が左側に移動して缶巻締部のチャックウォールを押圧してカッター45とアウタートラクションギア251とで巻締部を挾圧する。それにより、図8に示す従来例と同様にカッター45のカッター刃47が巻締部外周面の缶蓋カール面に切り込む。

0037

この状態でさらにカム体27が回転すると、作動ピン30がカム面29に押されることにより主軸15が左動してトラクションギアが缶の巻締部に噛み込むと、以後はカム体27の回転と共に、主軸15も回転する。主軸15が回転することによってトラクションギア25が回転し、トラクションギアの刻み目261、262の摩擦力により、カッターとトラクションギアで挾持している缶を回転させ、それに追従して缶外周部に切り込んでいるカッター45も回転しながら巻締部の切断を行う。

0038

缶が1回転して全周の切断が終了し、ハンドルレバー20を元の状態に戻すと、マイクロスイッチ49の押圧が解除され、モータ50の駆動が停止し、主軸15の回転が停止する。ハンドルレバー20を逆回転することによって、ラチェット36がラチェットギア35に係合して、カム体27を逆回転させる。それにより作動ピン30がカム面29の深部側に移動し、主軸15が図2に於いて右側に移動し、トラクションギア25の缶巻締部との噛み合いを解除する。また、偏心カム17により、主軸組立体全体が上昇するので、トラクションギアは初期の位置に復帰し、缶切りが終了した缶を除去することができる。

0039

以上のように、本実施例装置では、トラクションギアを下降させて缶蓋巻締部に位置させる動作、及び缶切り終了後のトラクションギアを初期位置に復帰させる動作をハンドルレバーを手動により回動させて行うが、トラクションギアをシーミングチャック側に移動させてカッターとトラクションギアとで巻締部を挾持してカッターを巻締部に食い込ませる動作、及びその状態でトラクションギアを回転させて缶切りを行なう動作はモータ駆動で行い、しかも、缶切り中缶を持ち上げる必要もないので、大型缶や重量缶であっても楽に開缶することができる。

0040

図5図7は、本発明の第2実施例に係る缶切り装置であり、本実施例では、主軸を手動で回転させるものであり、前記実施例の手動式に相当するものである。本実施例の缶切り装置は、缶切り装置本体70、該缶切り装置本体を上下調節可能に支持するスタンド装置71、該クランプ手段に水平移動可能且つ回転自在に取り付けられたターンテーブル装置73から構成されている。

0041

缶切り装置本体70は、スタンド装置71の支柱75に摺動自在に嵌合したフレーム80(図7)と一体になったブロック81に主軸82が軸方向移動且つ回転自在に貫通支持されている。主軸82の先端部には前記実施例と同様にインナートラクションギア及びアウタートラクションギアからなるトラクションギア83が固定されている。また、主軸82のブロック81の反対側に突出する側には、ベアリング84を介してカム体85が嵌合されている。該カム体85には、前記実施例と同様に凹部86に主軸摺動用及び回転伝達用のカム面87が形成され、該カム面に主軸82に取り付けられた作動ピン88が係合している。また、カム体の端面には、駆動板90が固定され、該駆動板にハンドル軸91が固定され、該ハンドル軸にハンドルレバー92が取付られている。

0042

また、ブロック81のトラクションギア側の下部には前記実施例と同様な凹部95が形成され、該凹部にカッター取付ブロック96が固定され、該カッター取付ブロック96に前記実施例と同形状のカッター100がカッター軸101に回転自在に支持されている。なお、図中103は、ブロックに固定された鈎型に形成された缶ガイドである。

0043

フレーム80の支柱嵌合部には、図7に示すように、支柱75に形成された案内溝105に嵌合するガイドピン971、972が螺合され、缶切り装置本体70が支柱75に対して回動するのを防止すると共に、支柱75に沿って上下に案内する。

0044

缶切り装置本体70は、支持台106にスプリング104を介して支持されている。従って、缶切り装置本体70は上方より押圧することによって、スプリングをクッションさせて所定量だけ下降させることができる。支持台106は、支柱75の案内溝105に嵌合するクランプピン107、該クランプピンを回転するクランクレバー108を有し、缶高さに応じて支柱に沿って移動させて所定高さ位置に固定することができる。

0045

スタンド装置71は、該スタンド装置を作業台に取り付ける為のクランプ手段76を有し、且つ該クランプ手段にターンテーブル装置73が設けられているが、クランプ手段76及びターンテーブル装置73は、前記実施例のものと同様であるので、同様な構成の部材には前記実施例と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。

0046

本実施例の缶切り装置は、以上のように構成され、図5に示す状態からハンドルレバー92を時計方向(逆方向)に約90°回動することによって、カム体85が逆方向に回動して作動ピン88を介して主軸82を、図5において、右動させトラクションギア83とカッター100との隙間を拡げ、缶の巻締部の嵌合を容易にする。また、缶切り装置本体70は、スプリング104により上方に付勢されて、トラクションギアの下部に缶を位置させることができる高さに維持されている。

0047

この状態で、回転テーブル61の中心部に缶詰を載せて巻締部が缶切り装置本体のブロック81に接触するまで缶を押すことによって、回転テーブル61をスリット58に沿って移動させ、巻締部をカッターとトラクションギア間に位置させ、缶切り装置本体70を押し下げるとインナートラクションギアが巻締部のカール部頂部に当接すると共に、アウタートラクションギアが巻締部のシーミングチャックウォール部に対面する状態になる。ついで、ハンドルレバーを反時計方向(正方向)に回動することによって、カム体85も正方向に回転し、前記実施例と同様な作動により、巻締部の切断が行われる。

0048

缶が1回転し切断が終了すると、ハンドルレバー92を時計方向に逆回転すると、カム体85によって主軸82が右方向に移動し、トラクションギアと缶巻締部の噛み合いが解け、それと共に、缶切り装置本体70がスプリング104によって上昇し、缶をターンテーブル61から除去することができる。

0049

図8及び図9は、缶を載置するテーブルの他の実施例であり、本実施例では、前記実施例のターンテーブルに代えて、クランプ手段の上部金具を兼ねる固定テーブル110として形成されている。そして、該固定テーブルに、一対のロール1111、1112が、缶切り装置本体のカッター下方部に位置し且主軸軸線を挟んで平行となるように配置され、その周面をテーブル面から僅かに露出させて回転自在に設けてある。なお、図中1121、1122は前記一対のロールの軸を支持するための軸押さえプレートであり、テーブルの裏面からロール軸を支持している。本実施例によればターンテーブルを設ける必要がなく、それだけ製造コストを低減することができる。

0050

以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はこの実施例に限るものではなく、種々の設計変更が可能である。例えば、図5図7に示す実施例において、カム体の回転手段を手動のハンドルに代えて、図1図4に示す実施例のようにモータによる電動駆動式にすることも可能である。その場合、例えば、缶切り装置本体を押し下げることによって、モータの回転が開始し、缶切り終了後はそれを検出してモーターが僅かに逆回転してトラクションギアと巻締部との噛み合いを外して、装置本体がスプリングにより自動的に復帰するように、モータを制御すれば良い。また、図1図4に示す実施例において、缶切り終了後は、ハンドルレバーを復帰させることによって、モータを停止させるようにしたが、缶切り終了後は例えば回転負荷の減少を検出して自動的に停止するようにすることも可能である。

0051

さらに、上記実施例の各部品は前記のものに限るものでなく、例えばブロックと円筒部材を一体部材で形成する等、種々の変更が可能である。また、上記各実施例のようにターンテーブルを設けるのが望ましいが、ターンテーブルは必ずしも必要なものではない。また、缶種の変更に対応するためには、ターンテーブルはスライド可能にするのが望ましいが、定位置で回転できるようにしても良い。

発明の効果

0052

以上のように構成された本発明の缶切り装置は、次のような格別の効果を奏する。スタンド装置に支持された缶切り装置本体のカム体を単に回転させるだけであるので、缶を持ち上げる必要がなく片手で操作ができ、業務用の大型缶や重量缶であっても楽に開缶することができる。また、切断中缶が傾いたりすることもないので、液こぼれの発生もない。

0053

カム体をモータで駆動することにより、缶蓋の切断が自動的にできるので、熟練を要することなく大型缶でもより楽に速く開缶することができる。

0054

また、請求項3〜5のように構成すると、缶切り開始前及び缶切り終了後カッターとトラクションギアとの隙間が巻締部を位置させるのに十分な空間が形成されるので、缶のセット及び除去が容易である。

0055

缶切り装置本体をスタンド装置の支持台に、スプリングを介して支持するようにすることによって、缶切り開始前及び缶切り終了後缶切り装置本体を缶に対して上下動させることができるので、簡単な構成で缶の着脱を容易に行うことができる。

0056

ターンテーブルを設けることによって、缶切り中缶の回転に応じてターンテーブルが回転し、缶の回転抵抗を低減でき、回転負荷が少なく楽に開缶できる。さらに、ターンテーブルを、カッター方向にスライド可能に支持することによって、直径の違う缶であっても、常にターンテーブルの中心に位置させた状態で缶切りを行うことができ、缶載置位置の偏心による摩擦抵抗をなくすことができる。

図面の簡単な説明

0057

図1本発明の実施例に係る缶巻締装置の正面図である。
図2その要部断面図である。
図3缶切り装置本体の側面図である。
図4(a)は図2における要部のA−A矢視図、(b)は同様にB−B矢視図である。
図5本発明の他の実施例に係る缶巻締装置の正面図である。
図6その平面図である。
図7その右側面図である。
図8従来の缶切りの概略図である。
図9その一部断面正面図である。
図10従来の缶切りの概略図である。

--

0058

1、70缶切り装置本体 2駆動装置
3、71スタンド装置4、73ターンテーブル装置
10回転主軸組立体11固定フレーム
13、81ブロック 14円筒部材
15、82主軸17偏心カム
20、92ハンドルレバー25、83トラクションギア
27、85カム体29、87カム面
30、88作動ピン35ラチェットギア
45、100カッター50モータ
55、106支持台56、75支柱
58スリット61ターンテーブル
110固定テーブル1111,1112 ロール

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