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技術 飲食および料理用器具

出願人 株式会社加藤機械製作所株式会社アイワ垰田宏子蓑輪君子
発明者 加藤薫一横井浩明垰田宏子蓑輪君子
出願日 1994年4月6日 (23年8ヶ月経過) 出願番号 1994-093683
公開日 1995年10月24日 (22年1ヶ月経過) 公開番号 1995-275137
状態 特許登録済
技術分野 食卓容器 食卓用器具 食品用断熱容器 食品調製器具 加熱調理器 電気・磁気による水処理
主要キーワード マドラー ラグビーボール型 料理材料 ガラスコップ 水差し 水割り 魔法瓶 ガス炎

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この項目の情報は公開日時点(1995年10月24日)のものです。
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図面 (1)

目的

本発明は、省エネルギー的で簡便かつ短時間に飲食物等の味を良くすることができる飲食および料理用器具の提供を目的とする。

構成

本発明による飲食および料理用器具は、表面に酸化チタン膜被覆した構成からなり、太陽光電灯などの光を受けて前記器具表面の酸化チタン膜に電子正孔生成し、その作用により飲食物等の中の水のクラスターを小さくして飲食物等の味を良くすることができる。

背景

たとえばアルコール飲料において、安物のウイスキーは飲むと舌ざわりがきつく、にぴりぴりくるのに対し、高級なウイスキーは舌ざわりがよく、まろやかな味がするのは、通常よく経験されるところである。この両ウイスキーを核磁気共鳴(NMR)で調べてみると、高級なウイスキーは安物のウイスキーに比べて水のピークが細く鋭くなっており、水のクラスターが小さくなっている。一般に、このクラスターが小さくなることにより味が良くなるとされている。なお、水のクラスターは、水分子水素結合により(H2 O)nのような会合体になったものをいう。

ところで、従来、水やアルコール飲料などの味を熟成のように時間をかけず、短時間で改善するため、色々なことが試みられている。それらの中で、現在効果があるといわれている方法は、アルコール類等の飲料水に超音波をかける方法と、遠赤外線セラミックスを用いて遠赤外線を照射する方法である(高嶋廣夫、工業調査会、K BOOKS 66、やさしい遠赤外線工学、p.111 (1988))。しかし、前者の方法は超音波発生機が必要で、簡便性エネルギーコストに問題があり、一方、後者の方法は簡便ではあるが、放出される遠赤外線のエネルギーが小さいため、効果に疑問がある。また、どちらの方法も時間がかかるという欠点を持っていた。

概要

本発明は、省エネルギー的で簡便かつ短時間に飲食物等の味を良くすることができる飲食および料理用器具の提供を目的とする。

本発明による飲食および料理用器具は、表面に酸化チタン膜被覆した構成からなり、太陽光電灯などの光を受けて前記器具表面の酸化チタン膜に電子正孔生成し、その作用により飲食物等の中の水のクラスターを小さくして飲食物等の味を良くすることができる。

目的

本発明は上記の点に鑑みなされたもので、省エネルギーで、簡便かつ短時間に飲食物の味を良くすることのできる飲食および料理用器具の提供を目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
3件

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請求項1

飲食および料理用器具の少なくとも飲食物側または料理材料側となる表面に、酸化チタン膜被覆したことを特徴とする飲食および料理用器具。

技術分野

0001

本発明は、飲食物の味を良くする器具に関するものである。

背景技術

0002

たとえばアルコール飲料において、安物のウイスキーは飲むと舌ざわりがきつく、にぴりぴりくるのに対し、高級なウイスキーは舌ざわりがよく、まろやかな味がするのは、通常よく経験されるところである。この両ウイスキーを核磁気共鳴(NMR)で調べてみると、高級なウイスキーは安物のウイスキーに比べて水のピークが細く鋭くなっており、水のクラスターが小さくなっている。一般に、このクラスターが小さくなることにより味が良くなるとされている。なお、水のクラスターは、水分子水素結合により(H2 O)nのような会合体になったものをいう。

0003

ところで、従来、水やアルコール飲料などの味を熟成のように時間をかけず、短時間で改善するため、色々なことが試みられている。それらの中で、現在効果があるといわれている方法は、アルコール類等の飲料水に超音波をかける方法と、遠赤外線セラミックスを用いて遠赤外線を照射する方法である(高嶋廣夫、工業調査会、K BOOKS 66、やさしい遠赤外線工学、p.111 (1988))。しかし、前者の方法は超音波発生機が必要で、簡便性エネルギーコストに問題があり、一方、後者の方法は簡便ではあるが、放出される遠赤外線のエネルギーが小さいため、効果に疑問がある。また、どちらの方法も時間がかかるという欠点を持っていた。

発明が解決しようとする課題

0004

本発明は上記の点に鑑みなされたもので、省エネルギーで、簡便かつ短時間に飲食物の味を良くすることのできる飲食および料理用器具の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

0005

本発明は、飲食および料理用器具の少なくとも飲食物側または料理材料側となる表面に、酸化チタン膜被覆したことを特徴とする飲食および料理用器具に係る。

0006

本発明の飲食および料理用器具に飲食物あるいは料理材料を入れたり、飲食物あるいは料理材料を入れた容器に本発明の器具(たとえばストロー等)を入れたりして置くと、太陽光電灯などの光を受けて、本発明の器具表面の酸化チタン膜に電子正孔生成し、その作用により水のクラスターを小さくして飲食物等の味が良くなる。

0007

本発明の飲食および料理用器具としては、コップグラスタンブラー水差しピッチャー、瓶、魔法瓶ボウルポットジャブラーパット徳利湯呑み、茶碗ミキサーガラス容器などの各種の容器や、スプーン、串、杓子泡立て器、つま楊子、マドラー、ストローなどの棒状のものが挙げられる。

0008

本発明の飲食および料理用器具の材質は、必要な強度を持っていて、酸化チタン膜を設けることができるものであればよく、コンクリートガラスプラスチック、セラミックス、金属など、どんな材質でもよい。

0009

本発明で酸化チタン膜の被覆を施す範囲は、通常、器具本体の表面全体であるが、容器状のものでは飲食物あるいは料理材料と接触する内側の表面だけでもよい。また、前記器具は透明であっても不透明であってもよいが、透明の方が光が外側から器具を透過して酸化チタン膜に入射できるため、特に容器やストローなどのように内側に酸化チタン膜を設ける場合には、好都合である。

0010

本発明の飲食および料理用器具の形状は、角柱状円柱状、球状、円錐状、瓢箪型、ラグビーボール型など、どのような形であってもよい。また、閉じた形であっても、蓋があってもなくてもよく、さらには円管状や角管状であってもよい。

0011

本発明の飲食および料理用器具表面の酸化チタン膜は、四塩化チタンアルコールとの反応によって得られるチタンアルコキシドからチタニアゾルを作り、ディップコーティング法やスピンコーティング法塗布法などによって飲食および料理用器具の表面にコートした後、焼成して製作してもよいし、チタン製の飲食および料理用器具の表面をガス炎などで加熱酸化して酸化チタンにしてもよい。また、超微粒子の酸化チタンの懸濁液をディップコーティング法やスピンコーティング法、塗布法などによって飲食および料理用器具の表面にコートした後、焼成して製作してもよい。さらに、公知のCVD法PVD法、スパッタリング法溶射法などによって飲食および料理用器具の表面に酸化チタン膜を被覆してもよい。

0012

このようにして得られた本発明の飲食および料理用器具に水やお酒などの飲み物、あるいは料理材料を入れると、太陽光や電灯などの光を受けて前記器具表面の酸化チタン膜に電子と正孔が生成し、その作用により器具表面の酸化チタン膜に接触していた水のクラスターが小さくなり、飲み物等の味が短時間にまろやかになる。また、水やお酒などの飲み物あるいは料理材料を入れた容器に本発明品のスプーンや箸、マドラーなどを入れて置けば、太陽光や電灯などの光を受けて、同様に飲み物等の味がまろやかになる。その際、本発明の飲食および料理用器具による攪拌を併用すれば、飲み物等の味が一層良くなる。

0013

なお、前記表面の酸化チタン膜にさらに白金ロジウムルテニウムなどの白金族の金属を担持させれば、飲み物等の味の改善効果がより大きくなる。

0014

本発明の実施例の中で特に代表的なものを以下に示す。

0015

実施例1
内側の表面に酸化チタン膜を被覆した本発明品の耐熱ガラス製コップに水道水を入れ、光を照射した後にその水を核磁気共鳴(NMR)で測定した。また比較するために、酸化チタン膜のない通常の耐熱ガラス製コップに水道水を入れ、光を照射した後にその水をNMRで測定した。結果は、図1に示すように、本発明品のコップを使用した場合の曲線Aが、通常のコップを使用した場合の曲線Bに比べて水のピークが細く鋭くなっており、水のクラスターが小さくなっているのがわかる。また実際に試飲したところ、本発明品のコップに入れた水は、通常のコップに入れた水と比べて、ミネラルウォーターのようにまろやかな味がしておいしかった。

0016

実施例2
安物のウイスキーの水割りを入れたグラスに、表面に酸化チタン膜を被覆した本発明品のマドラーを入れ、電灯の光の下で数分間かき混ぜたところ、舌に対するぴりぴり感がなくなり、味が高級ウイスキーのようにまろやかになっていた。また、本発明品のマドラーを日本酒ワイン焼酎など、他の飲み物に対して使用した場合も同様な効果が得られた。

0017

実施例3
白熱灯の光の下で、表面に酸化チタン膜を被覆した本発明品のガラス製ストローを用いてビールをゆっくり飲んだところ、苦みが減り、味がソフトになっていた。他の本発明品の器具をビールに用いても同様な効果が得られた。

発明の効果

0018

本発明品は以上説明したように、飲食および料理用器具の表面に酸化チタン膜を被覆したものであるため、太陽光や電灯などの光を受けて器具表面の酸化チタン膜に電子と正孔が生成し、その作用により水、アルコール飲料(酒、ビール、カクテル果実酒等)、牛乳清涼飲料水、その他の飲食物または醤油その他の料理材料の中の水のクラスターを小さくして飲食物等の味を良くすることができたのである。

0019

しかも、本発明の飲食および料理用器具によれば、光エネルギーを使うだけであるため省エネルギー的であって、かつ簡便、短時間に飲食物等の味を良くすることができる効果がある。その上、本発明に用いられる酸化チタンは、塗料化粧品歯磨き粉などにも使われており、耐久性があり、無毒かつ安全という利点を持っている。そのため、本発明の飲食および料理用器具は半永久的に使用でき、その効果は光さえあれば半永久的に持続するという優れた効果がある。

図面の簡単な説明

0020

図1水道水を本発明一実施例のコップに入れて光を照射した後にNMR測定した結果と、水道水を通常の耐熱ガラスコップに入れて光を照射した後にNMR測定した結果を示す。

--

0021

A:本発明品一例のコップに入れた水のNMR測定曲線
B:従来のコップに入れた水のNMR測定曲線

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