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技術 前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置

出願人 日産自動車株式会社
発明者 金平実
出願日 1994年2月16日 (27年0ヶ月経過) 出願番号 1994-019097
公開日 1995年8月29日 (25年5ヶ月経過) 公開番号 1995-228169
状態 特許登録済
技術分野 動力伝達装置の配置~駆動
主要キーワード 配分状態 主駆動軸 システムフェイル スタック脱出 総合制御装置 LSD制御 駆動ベース アクセル開速度
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (6)

目的

前後輪駆動力配分制御システム左右輪駆動力配分制御ステムが共に搭載された車両に適用される前後輪左右輪駆動力配分総合制御装置において、第1の目的は、前後輪駆動力配分制御システムのみの異常時、ステア特性が強オーバーステアあるいは強アンダーステアとなるのを防止すること。第2の目的は、左右輪駆動力配分制御システムのみの異常時、前後輪駆動力配分制御による駆動性能や操安性を確保すること。

構成

第1の構成は、前後輪駆動力配分制御システムのみの異常を検出した場合、前後輪駆動力配分制御を解除すると共に左右輪駆動力配分制御を解除する第1前後輪駆動力配分制御異常対応手段d1を設けた。第2の構成は、左右輪駆動力配分制御システムのみの異常を検出した場合、左右輪駆動力配分制御を解除し、前後輪駆動力配分制御を継続する第1左右輪駆動力配分制御異常対応手段f1を設けた。

概要

背景

従来、前後輪左右輪駆動力配分総合制御装置としては、例えば、特開昭62−292529号公報に記載されている装置が知られている。

この従来出典には、クラッチ締結力の大きさにより前輪側への駆動力配分を制御する前後輪駆動力配分制御システムと、クラッチ締結力の大きさにより差動制限トルクを制御する差動制限トルク制御システムとが共に搭載された車両において、両システムで用いられるクラッチ締結力の一方を高める時には他方も高めるというように連動させることで、駆動輪スリップを有効に抑え、スタック脱出性の向上や低摩擦係数路での加速性の向上を図る技術が示されている。

概要

前後輪駆動力配分制御システムと左右輪駆動力配分制御システムが共に搭載された車両に適用される前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置において、第1の目的は、前後輪駆動力配分制御システムのみの異常時、ステア特性が強オーバーステアあるいは強アンダーステアとなるのを防止すること。第2の目的は、左右輪駆動力配分制御システムのみの異常時、前後輪駆動力配分制御による駆動性能や操安性を確保すること。

第1の構成は、前後輪駆動力配分制御システムのみの異常を検出した場合、前後輪駆動力配分制御を解除すると共に左右輪駆動力配分制御を解除する第1前後輪駆動力配分制御異常対応手段d1を設けた。第2の構成は、左右輪駆動力配分制御システムのみの異常を検出した場合、左右輪駆動力配分制御を解除し、前後輪駆動力配分制御を継続する第1左右輪駆動力配分制御異常対応手段f1を設けた。

目的

本発明は、上述のような問題点に着目してなされたもので、第1の目的とするところは、前後輪駆動力配分制御システムと左右輪駆動力配分制御システムが共に搭載された車両に適用される前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置において、前後輪駆動力配分制御システムのみの異常時、ステア特性が強オーバーステアあるいは強アンダーステアとなるのを防止することにある。

第2の目的とするところは、前後輪駆動力配分制御システムと左右輪駆動力配分制御システムが共に搭載された車両に適用される前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置において、左右輪駆動力配分制御システムのみの異常時、前後輪駆動力配分制御による駆動性能や操安性を確保することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

後輪の一方を駆動ベースとしながら所定の車両状態に応じて前後輪への駆動力配分を制御する前後輪駆動力配分制御システムと、所定の車両状態に応じて左右輪への駆動力配分を制御する左右輪駆動力配分制御ステムと、走行時、前後輪駆動力配分制御システムの異常を検出する前後輪駆動力配分制御システム異常検出手段と、前後輪駆動力配分制御システムのみの異常を検出した場合、前後輪駆動力配分制御システムによる制御を解除すると共に左右輪駆動力配分制御システムによる制御を解除する第1前後輪駆動力配分制御異常対応手段と、を備えていることを特徴とする前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置

請求項2

前後輪の一方を駆動ベースとしながら車両の走行状態に応じて前後輪への駆動力配分を制御する前後輪駆動力配分制御システムと、車両の走行状態に応じて左右輪への駆動力配分を制御する左右輪駆動力配分制御システムと、走行時、左右輪駆動力配分制御システムの異常を検出する左右輪駆動力配分制御システム異常検出手段と、左右輪駆動力配分制御システムのみの異常を検出した場合、左右輪駆動力配分制御システムによる制御を解除し、前後輪駆動力配分制御システムによる制御を継続する第1左右輪駆動力配分制御異常対応手段と、を備えていることを特徴とする前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置。

請求項3

制御指令により強制的に4輪等配分状態とする強制4輪駆動バルブを有し、前後輪の一方を駆動ベースとしながら所定の車両状態に応じて前後輪への駆動力配分を制御する前後輪駆動力配分制御システムと、所定の車両状態に応じて左右輪への駆動力配分を制御する左右輪駆動力配分制御システムと、走行時、前後輪駆動力配分制御システムの異常を検出する前後輪駆動力配分制御システム異常検出手段と、前後輪駆動力配分制御システムのみの異常を検出した場合、前後輪駆動力配分制御システムの強制4輪駆動バルブを作動させると共に左右輪駆動力配分制御システムによる制御を解除する第2前後輪駆動力配分制御異常対応手段と、を備えていることを特徴とする前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置。

請求項4

制御指令により強制的に4輪等配分状態とする強制4輪駆動バルブを有し、前後輪の一方を駆動ベースとしながら車両の走行状態に応じて前後輪への駆動力配分を制御する前後輪駆動力配分制御システムと、車両の走行状態に応じて左右輪への駆動力配分を制御する左右輪駆動力配分制御システムと、走行時、左右輪駆動力配分制御システムの異常を検出する左右輪駆動力配分制御システム異常検出手段と、左右輪駆動力配分制御システムのみの異常を検出した場合、左右輪駆動力配分制御システムによる制御を解除し、前後輪駆動力配分制御システムの強制4輪駆動バルブを作動させずに前後輪駆動力配分制御を継続する第2左右輪駆動力配分制御異常対応手段と、を備えていることを特徴とする前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置。

技術分野

0001

本発明は、前後輪駆動力配分制御システム左右輪駆動力配分制御ステムが共に搭載された車両に適用される前後輪左右輪駆動力配分総合制御装置に関する。

背景技術

0002

従来、前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置としては、例えば、特開昭62−292529号公報に記載されている装置が知られている。

0003

この従来出典には、クラッチ締結力の大きさにより前輪側への駆動力配分を制御する前後輪駆動力配分制御システムと、クラッチ締結力の大きさにより差動制限トルクを制御する差動制限トルク制御システムとが共に搭載された車両において、両システムで用いられるクラッチ締結力の一方を高める時には他方も高めるというように連動させることで、駆動輪スリップを有効に抑え、スタック脱出性の向上や低摩擦係数路での加速性の向上を図る技術が示されている。

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、このような従来の前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置にあっては、それぞれのシステムにおいて異常が発生した場合、それぞれのフェイルセーフシステムによって制御を中断したりする装置であるため、例えば、前後輪駆動力配分制御システムのみが異常となった時、前後輪駆動力配分制御システムによる制御を中断し、左右輪駆動力配分制御システムが制御を続行すると、ステア特性オーバー側あるいはアンダー側となり、その後の旋回性能に大きく影響を与えてしまうという問題がある。

0005

すなわち、前後輪駆動力配分制御システムが主駆動軸後輪駆動ベースなら後輪駆動軸で、前輪駆動ベースなら前輪駆動軸)にその駆動力を多く配分するシステムにあっては、前後輪駆動力配分制御を中断し、主駆動軸の差動を制限するような左右輪駆動力配分制御システムが制御を続行していると、後輪駆動ベースの前後輪駆動力配分制御システムを搭載した車両では著しいオーバーステアを生じ、前輪駆動ベースの前後輪駆動力配分制御システムを搭載した車両では著しいアンダーステアを生じてしまう。

0006

そこで、前後輪と左右輪の駆動力配分制御システムが共に搭載されている車両において、一方の制御システムに異常が発生すると、両制御システムによる制御を共に解除してしまうという案がある。

0007

しかし、この場合、左右輪駆動力配分制御システムのみが異常となった時、前後輪駆動力配分制御システムによる制御を解除すると、駆動輪スリップを抑えた高い駆動性能やステア特性をニュートラルあるいは弱アンダーステアを保つことでの高い操縦定性が得られる前後輪駆動力配分制御システムの搭載意義を失ってしまう。

0008

本発明は、上述のような問題点に着目してなされたもので、第1の目的とするところは、前後輪駆動力配分制御システムと左右輪駆動力配分制御システムが共に搭載された車両に適用される前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置において、前後輪駆動力配分制御システムのみの異常時、ステア特性が強オーバーステアあるいは強アンダーステアとなるのを防止することにある。

0009

第2の目的とするところは、前後輪駆動力配分制御システムと左右輪駆動力配分制御システムが共に搭載された車両に適用される前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置において、左右輪駆動力配分制御システムのみの異常時、前後輪駆動力配分制御による駆動性能や操安性を確保することにある。

課題を解決するための手段

0010

上記第1の目的を達成するため請求項1記載の第1の発明の前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置では、図1(イ) のクレーム対応図に示すように、前後輪の一方を駆動ベースとしながら所定の車両状態に応じて前後輪への駆動力配分を制御する前後輪駆動力配分制御システムaと、所定の車両状態に応じて左右輪への駆動力配分を制御する左右輪駆動力配分制御システムbと、走行時、前後輪駆動力配分制御システムaの異常を検出する前後輪駆動力配分制御システム異常検出手段cと、前後輪駆動力配分制御システムaのみの異常を検出した場合、前後輪駆動力配分制御システムaによる制御を解除すると共に左右輪駆動力配分制御システムbによる制御を解除する第1前後輪駆動力配分制御異常対応手段d1と、を備えていることを特徴とする。

0011

上記第2の目的を達成するため請求項2記載の第2の発明の前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置では、図1(ロ) のクレーム対応図に示すように、前後輪の一方を駆動ベースとしながら車両の走行状態に応じて前後輪への駆動力配分を制御する前後輪駆動力配分制御システムaと、車両の走行状態に応じて左右輪への駆動力配分を制御する左右輪駆動力配分制御システムbと、走行時、左右輪駆動力配分制御システムbの異常を検出する左右輪駆動力配分制御システム異常検出手段eと、左右輪駆動力配分制御システムbのみの異常を検出した場合、左右輪駆動力配分制御システムbによる制御を解除し、前後輪駆動力配分制御システムaによる制御を継続する第1左右輪駆動力配分制御異常対応手段f1と、を備えていることを特徴とする。

0012

上記第1の目的を達成するため請求項3記載の第3の発明の前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置では、図1(ハ) のクレーム対応図に示すように、制御指令により強制的に4輪等配分状態とする強制4輪駆動バルブgを有し、前後輪の一方を駆動ベースとしながら所定の車両状態に応じて前後輪への駆動力配分を制御する前後輪駆動力配分制御システムaと、所定の車両状態に応じて左右輪への駆動力配分を制御する左右輪駆動力配分制御システムbと、走行時、前後輪駆動力配分制御システムaの異常を検出する前後輪駆動力配分制御システム異常検出手段cと、前後輪駆動力配分制御システムaのみの異常を検出した場合、前後輪駆動力配分制御システムaの強制4輪駆動バルブgを作動させると共に左右輪駆動力配分制御システムbによる制御を解除する第2前後輪駆動力配分制御異常対応手段d2と、を備えていることを特徴とする。

0013

上記第2の目的を達成するため請求項4記載の第4の発明の前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置では、図1(ニ) のクレーム対応図に示すように、制御指令により強制的に4輪等配分状態とする強制4輪駆動バルブgを有し、前後輪の一方を駆動ベースとしながら車両の走行状態に応じて前後輪への駆動力配分を制御する前後輪駆動力配分制御システムaと、車両の走行状態に応じて左右輪への駆動力配分を制御する左右輪駆動力配分制御システムbと、走行時、左右輪駆動力配分制御システムの異常を検出する左右輪駆動力配分制御システム異常検出手段eと、左右輪駆動力配分制御システムbのみの異常を検出した場合、左右輪駆動力配分制御システムbによる制御を解除し、前後輪駆動力配分制御システムの強制4輪駆動バルブgを作動させずに前後輪駆動力配分制御を継続する第2左右輪駆動力配分制御異常対応手段f2と、を備えていることを特徴とする。

0014

第1の発明の作用を説明する。

0015

走行時、前後輪駆動力配分制御システム異常検出手段cにおいて、前後輪駆動力配分制御システムaのみの異常が検出されると、第1前後輪駆動力配分制御異常対応手段d1において、前後輪駆動力配分制御システムaによる制御が解除されると共に左右輪駆動力配分制御システムbによる制御も解除される。

0016

したがって、前後輪駆動力配分制御システムaによる制御解除で駆動ベース側に全ての駆動力が配分される一定のステア特性を保つ状態となり、しかも、その駆動軸において差動を制限するような左右輪駆動力配分制御も解除されることで、ステア特性が強オーバーステアや強アンダーステアとなることが防止される。

0017

第2の発明の作用を説明する。

0018

走行時、左右輪駆動力配分制御システム異常検出手段eにおいて、左右輪駆動力配分制御システムbのみの異常が検出されると、第1左右輪駆動力配分制御異常対応手段f1において、左右輪駆動力配分制御システムbによる制御が解除され、前後輪駆動力配分制御システムaによる制御が継続される。

0019

したがって、左右輪駆動力配分制御システムbの異常時においても前後輪駆動力配分制御システムaの制御が続行されることで、所定の車両状態に応じた前後輪駆動力配分制御による駆動性能や操安性が確保される。

0020

第3の発明の作用を説明する。

0021

走行時、前後輪駆動力配分制御システム異常検出手段cにおいて、前後輪駆動力配分制御システムaのみの異常が検出されると、第2前後輪駆動力配分制御異常対応手段d2において、前後輪駆動力配分制御システムaの強制4輪駆動バルブgが作動されると共に左右輪駆動力配分制御システムbによる制御が解除される。

0022

したがって、前後輪駆動力配分制御システムaの強制4輪駆動バルブgの作動により前後輪へ等配分で駆動力が配分される一定のステア特性を保つ状態となり、しかも、その駆動軸において差動を制限するような左右輪駆動力配分制御も解除されることで、ステア特性が強オーバーステアや強アンダーステアとなることが防止される。

0023

第4の発明の作用を説明する。

0024

走行時、左右輪駆動力配分制御システム異常検出手段eにおいて、左右輪駆動力配分制御システムbのみの異常が検出されると、第2左右輪駆動力配分制御異常対応手段f2において、左右輪駆動力配分制御システムbによる制御が解除され、前後輪駆動力配分制御システムの強制4輪駆動バルブgを作動させずに前後輪駆動力配分制御が継続される。

0025

したがって、左右輪駆動力配分制御システムbの異常時においても強制4輪駆動バルブgを作動させることなく、前後輪駆動力配分制御システムaの制御が続行されることで、所定の車両状態に応じた前後輪駆動力配分制御による駆動性能や操安性が確保される。

0026

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

0027

(第1実施例)まず、構成を説明する。

0028

図2は第1の発明及び第2の発明に対応する第1実施例の前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置が適用された後輪駆動ベースの四輪駆動車の全体システム図である。

0029

図2において、エンジン1及びトランスミッション2からの駆動力は、リヤプロペラシャフト3から電制LSD4を介して左右の後輪5,6に伝達され、リヤプロペラシャフト3からETSトランスファ7,フロントプロペラシャフト8及びフロントディファレンシャル9を介して左右の前輪10,11に伝達される。

0030

前記電制LSD4には、油圧ユニット12から付与されるクラッチ制御圧に応じて左右後輪5,6間の差動制限トルクを発生する差動制限クラッチ13が内蔵されている。

0031

前記ETSトランスファ7には、油圧ユニット12から付与されるクラッチ制御圧に応じて前輪10,11への伝達駆動トルクを発生するトランスファクラッチ14が内蔵されている。

0032

前記油圧ユニット12は、油圧源15とETS制御バルブ16とLSD制御バルブ17とを有して構成されている。

0033

前記ETS制御バルブ16は、コントローラ18のETS制御部18aからの指令により制御作動をし、トランスファクラッチ14へのクラッチ制御圧を作り出す(前後輪駆動力配分制御システムaに相当)。

0034

前記LSD制御バルブ17は、コントローラ18のLSD制御部18bからの指令により制御作動をし、差動制限クラッチ13へのクラッチ制御圧を作り出す(左右輪駆動力配分制御システムbに相当)。

0035

前記コントローラ18には、左前輪回転センサ19からの左前輪回転数FLと、右前輪回転センサ20からの右前輪回転数NFRと、左後輪回転センサ21からの左後輪回転数NRLと、右後輪回転センサ22からの右後輪回転数NRRと、横加速度センサ23からの横加速度YGと、アクセル開度センサ24からのアクセル開度θと、ブレーキスイッチ25からのスイッチ信号等が入力される。

0036

また、コントローラ18内のETS制御部18aとLSD制御部18bとの間では、ETSシステムフェイル情報とLSDシステムフェイル情報を互いに交換している。

0037

次に、作用を説明する。

0038

[前後輪駆動力配分制御]コントローラ18のETS制御部18aでは、例えば、後輪速と前輪速との差により前後輪回転速度差を算出し、横加速度YGの上昇にしたがって徐々に低くなる値で与えられる比例ゲインを算出し、前後輪回転速度差と比例ゲインとにより決まる前輪側伝達駆動トルクが得られるような前後輪駆動力配分制御が行なわれる。

0039

[左右輪駆動力配分制御]コントローラ18のLSD制御部18bでは、例えば、アクセル開度及びアクセル開速度に応じた左右後輪間の差動制限トルクが得られるような制御や左右輪回転速度差に応じた左右後輪間の差動制限トルクが得られるような制御や横加速度に応じた左右後輪間の差動制限トルクが得られるような左右輪駆動力配分制御が行なわれる。

0040

[制御システム異常対応制御]図3はコントローラ18で行なわれる制御システム異常対応制御処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。

0041

ステップ100では、前後輪駆動力配分制御システムあるいは左右輪駆動力配分制御システムに異常が発生していないかどうかが判定される。

0042

ステップ101では、ステップ100で両制御システムがいずれも正常と判断された時、通常の前後輪駆動力配分制御と通常の左右輪駆動力配分制御が実行される。

0043

ステップ102では、双方の制御システムが異常かどうかが判断される。

0044

ステップ103では、前後輪駆動力配分制御システムのみが異常かどうかが判断される(前後輪駆動力配分制御システム異常検出手段cに相当)。

0045

ステップ104では、左右輪駆動力配分制御システムのみが異常かどうかが確認される(左右輪駆動力配分制御システム異常検出手段eに相当)。

0046

ステップ105では、双方の制御システムが異常の場合、あるいは、前後輪駆動力配分制御システムのみが異常の場合、前後輪駆動力配分制御システムによる制御を解除すると共に、左右輪駆動力配分制御システムによる制御を解除する指令が出力される(第1前後輪駆動力配分制御異常対応手段d1に相当)。

0047

ステップ106では、左右輪駆動力配分制御システムのみが異常の場合、左右輪駆動力配分制御システムによる制御を解除し、前後輪駆動力配分制御システムによる制御は継続する指令が出力される(第1左右輪駆動力配分制御異常対応手段f1に相当)。

0048

[両制御システム正常時]両制御システム正常時には、図3のフローチャートにおいて、ステップ100→ステップ101へと進む流れとなり、ステップ101では、通常の前後輪駆動力配分制御と通常の左右輪駆動力配分制御が実行される。

0049

[両制御システム異常時]両制御システム異常時には、図3のフローチャートにおいて、ステップ100→ステップ102→ステップ105へと進む流れとなり、ステップ105では、前後輪駆動力配分制御システムによる制御が解除されると共に、左右輪駆動力配分制御システムによる制御も解除される。

0050

[前後輪駆動力配分制御システムのみ異常時]前後輪駆動力配分制御システムのみ異常時には、図3のフローチャートにおいて、ステップ100→ステップ102→ステップ103→ステップ105へと進む流れとなり、ステップ105では、前後輪駆動力配分制御システムによる制御が解除されると共に、左右輪駆動力配分制御システムによる制御も解除される。したがって、前後輪駆動力配分制御システムによる制御解除で駆動ベースとなっている後輪5,6側に全ての駆動力が配分される一定のステア特性を保つ後輪駆動状態となり、しかも、その後輪駆動軸において差動を制限するような左右輪駆動力配分制御も解除されることで、ステア特性が強オーバーステアとなることが防止される。

0051

[左右輪駆動力配分制御システムのみ異常時]左右輪駆動力配分制御システムのみ異常時には、図3のフローチャートにおいて、ステップ100→ステップ102→ステップ103→ステップ104→ステップ106へと進む流れとなり、ステップ106では、左右輪駆動力配分制御システムによる制御は解除されるが、前後輪駆動力配分制御システムによる制御が継続される。

0052

したがって、左右輪駆動力配分制御システムの異常時においても前後輪駆動力配分制御システムの制御が続行されることで、前後輪回転速度差と比例ゲインとにより決まる前輪側伝達駆動トルクが得られるような前後輪駆動力配分制御による駆動性能や操安性が確保される。

0053

次に、効果を説明する。

0054

前後輪駆動力配分制御システムと差動制限トルク制御システムが共に搭載された後輪駆動ベースの四輪駆動車に適用される前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置において、前後輪駆動力配分制御システムのみ異常時には、前後輪駆動力配分制御システムによる制御と共に左右輪駆動力配分制御システムによる制御も解除し、左右輪駆動力配分制御システムのみ異常時には、左右輪駆動力配分制御システムによる制御は解除されるが、前後輪駆動力配分制御システムによる制御は継続する装置としたため、前後輪駆動力配分制御システムのみ異常な時の強オーバーステアの防止と、左右輪駆動力配分制御システムのみ異常な時の駆動性能や操安性の確保との両立を図ることができる。

0055

(第2実施例)第3の発明及び第4の発明に対応する第2実施例の前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置について説明する。

0056

まず、構成を説明する。

0057

図4は第2実施例装置が適用された全体システム図で、油圧ユニット12の構成で、ETS制御バルブ16と並列に強制4輪駆動バルブ26(強制4輪駆動バルブGに相当)を設けている点で第1実施例装置を示す図2とは異なる。

0058

この強制4輪駆動バルブ26は、常閉であり、指令によるバルブ開作動により油圧源15から最大油圧がトランスファクラッチ14へ供給され、トランスファクラッチ14の完全締結により前後輪へ等配分にエンジン駆動力を伝達する。

0059

次に、作用を説明する。

0060

[制御システム異常対応制御]図5はコントローラ18で行なわれる制御システム異常対応制御処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。

0061

ステップ200〜ステップ204は、図3のステップ100〜104の各ステップにそれぞれ対応した同一ステップである。

0062

ステップ205では、双方の制御システムが異常の場合、前後輪駆動力配分制御システムによる制御を解除すると共に、左右輪駆動力配分制御システムによる制御を解除する指令が出力される。

0063

ステップ206では、前後輪駆動力配分制御システムのみが異常の場合、前後輪駆動力配分制御システムの強制4輪駆動バルブ26に対しバルブ開指令が出力されると共に、左右輪駆動力配分制御システムによる制御を解除する指令が出力される(第2前後輪駆動力配分制御異常対応手段d2に相当)。

0064

ステップ207では、左右輪駆動力配分制御システムのみが異常の場合、左右輪駆動力配分制御システムによる制御を解除し、前後輪駆動力配分制御システムの強制4輪駆動バルブ26はバルブ閉としたまま前後輪駆動力配分制御を継続する指令が出力される(第2左右輪駆動力配分制御異常対応手段f2に相当)。

0065

[両制御システム正常時]両制御システム正常時には、図5のフローチャートにおいて、ステップ200→ステップ201へと進む流れとなり、ステップ101では、通常の前後輪駆動力配分制御と通常の左右輪駆動力配分制御が実行される。

0066

[両制御システム異常時]両制御システム異常時には、図5のフローチャートにおいて、ステップ200→ステップ202→ステップ205へと進む流れとなり、ステップ205では、前後輪駆動力配分制御システムによる制御が解除されると共に、左右輪駆動力配分制御システムによる制御も解除される。

0067

[前後輪駆動力配分制御システムのみ異常時]前後輪駆動力配分制御システムのみ異常時には、図5のフローチャートにおいて、ステップ200→ステップ202→ステップ203→ステップ206へと進む流れとなり、ステップ206では、強制4輪駆動バルブ26の作動により前後輪駆動力配分を前後輪等配分状態にされると共に、左右輪駆動力配分制御システムによる制御が解除される。

0068

したがって、前後輪駆動力配分制御システムにより駆動力が前後輪等配分される一定のステア特性を保つリジッド輪駆動状態となり、しかも、その後輪駆動軸において差動を制限するような左右輪駆動力配分制御も解除されることで、ステア特性が強オーバーステアとなることが防止される。

0069

[左右輪駆動力配分制御システムのみ異常時]左右輪駆動力配分制御システムのみ異常時には、図5のフローチャートにおいて、ステップ200→ステップ202→ステップ203→ステップ204→ステップ207へと進む流れとなり、ステップ207では、左右輪駆動力配分制御システムによる制御は解除されるが、強制4輪駆動バルブ26を作動させないで前後輪駆動力配分制御システムによる制御が継続される。

0070

したがって、左右輪駆動力配分制御システムの異常時においても前後輪駆動力配分制御システムの制御が続行されることで、前後輪回転速度差と比例ゲインとにより決まる前輪側伝達駆動トルクが得られるような前後輪駆動力配分制御による駆動性能や操安性が確保される。

0071

次に、効果を説明する。

0072

強制4輪駆動バルブ26を有する前後輪駆動力配分制御システムと差動制限トルク制御システムが共に搭載された後輪駆動ベースの四輪駆動車に適用される前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置において、前後輪駆動力配分制御システムのみ異常時には、前後輪駆動力配分制御システム側では強制4輪駆動バルブ26の作動による前後輪等配分制御を行ない、左右輪駆動力配分制御システムによる制御は解除し、左右輪駆動力配分制御システムのみ異常時には、左右輪駆動力配分制御システムによる制御は解除されるが、強制4輪駆動バルブ26は作動させず前後輪駆動力配分制御システムによる通常の制御を継続する装置としたため、前後輪駆動力配分制御システムのみ異常な時の強オーバーステアの防止と、左右輪駆動力配分制御システムのみ異常な時の駆動性能や操安性の確保との両立を図ることができる。

0073

以上、実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではない。

0074

例えば、実施例では、後輪駆動ベースの四輪駆動車への適用例を示したが、前輪駆動ベースの四輪駆動車へも適用することができる。この場合、前後輪駆動力配分制御システムのみ異常時に前後輪駆動力配分制御システムだけを制御解除した場合には、強アンダーステア特性となり、本発明の異常対応制御を採用することにより強アンダーステアとなるのを防止することができる。

発明の効果

0075

請求項1記載の第1の発明にあっては、前後輪駆動力配分制御システムと左右輪駆動力配分制御システムが共に搭載された車両に適用される前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置において、走行時、前後輪駆動力配分制御システムの異常を検出する前後輪駆動力配分制御システム異常検出手段と、前後輪駆動力配分制御システムのみの異常を検出した場合、前後輪駆動力配分制御システムによる制御を解除すると共に左右輪駆動力配分制御システムによる制御を解除する第1前後輪駆動力配分制御異常対応手段を設けた装置としたため、前後輪駆動力配分制御システムのみの異常時、ステア特性が強オーバーステアあるいは強アンダーステアとなるのを防止することができるという効果が得られる。

0076

請求項2記載の第2の発明にあっては、前後輪駆動力配分制御システムと左右輪駆動力配分制御システムが共に搭載された車両に適用される前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置において、走行時、左右輪駆動力配分制御システムの異常を検出する左右輪駆動力配分制御システム異常検出手段と、左右輪駆動力配分制御システムのみの異常を検出した場合、左右輪駆動力配分制御システムによる制御を解除し、前後輪駆動力配分制御システムによる制御を継続する第1左右輪駆動力配分制御異常対応手段を設けた装置としたため、左右輪駆動力配分制御システムのみの異常時、前後輪駆動力配分制御による駆動性能や操安性を確保することができるという効果が得られる。

0077

請求項3記載の第3の発明にあっては、強制4輪駆動バルブを有する前後輪駆動力配分制御システムと左右輪駆動力配分制御システムが共に搭載された車両に適用される前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置において、走行時、前後輪駆動力配分制御システムの異常を検出する前後輪駆動力配分制御システム異常検出手段と、前後輪駆動力配分制御システムのみの異常を検出した場合、前後輪駆動力配分制御システムの強制4輪駆動バルブを作動させると共に左右輪駆動力配分制御システムによる制御を解除する第2前後輪駆動力配分制御異常対応手段を設けた装置としたため、前後輪駆動力配分制御システムのみの異常時、ステア特性が強オーバーステアあるいは強アンダーステアとなるのを防止することができるという効果が得られる。

0078

請求項4記載の第4の発明にあっては、強制4輪駆動バルブを有する前後輪駆動力配分制御システムと左右輪駆動力配分制御システムが共に搭載された車両に適用される前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置において、走行時、左右輪駆動力配分制御システムの異常を検出する左右輪駆動力配分制御システム異常検出手段と、左右輪駆動力配分制御システムのみの異常を検出した場合、左右輪駆動力配分制御システムによる制御を解除し、前後輪駆動力配分制御システムの強制4輪駆動バルブを作動させずに前後輪駆動力配分制御を継続する第2左右輪駆動力配分制御異常対応手段を設けた装置としたため、左右輪駆動力配分制御システムのみの異常時、前後輪駆動力配分制御による駆動性能や操安性を確保することができるという効果が得られる。

図面の簡単な説明

0079

図1本発明の前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置を示すクレーム対応図である。
図2第1実施例の前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置が適用された後輪駆動ベースの四輪駆動車を示す全体システム図である。
図3第1実施例装置のコントローラで行なわれる制御システム異常対応制御処理の流れを示すフローチャートである。
図4第2実施例の前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置が適用された後輪駆動ベースの四輪駆動車を示す全体システム図である。
図5第2実施例装置のコントローラで行なわれる制御システム異常対応制御処理の流れを示すフローチャートである。

--

0080

a前後輪駆動力配分制御システム
b左右輪駆動力配分制御システム
c 前後輪駆動力配分制御システム異常検出手段
d1 第1前後輪駆動力配分制御異常対応手段
d2 第2前後輪駆動力配分制御異常対応手段
e 左右輪駆動力配分制御システム異常検出手段
f1 第1左右輪駆動力配分制御異常対応手段
f2 第1左右輪駆動力配分制御異常対応手段

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