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技術 カバー式内視鏡

出願人 オリンパス株式会社
発明者 藤尾浩司五反田正一
出願日 1994年2月3日 (26年1ヶ月経過) 出願番号 1994-011883
公開日 1995年8月15日 (24年7ヶ月経過) 公開番号 1995-213480
状態 未査定
技術分野 磁気共鳴イメージング装置 内視鏡 内視鏡
主要キーワード 外ずし 外磁場 帯状薄膜 ケーブル収容溝 先端端面 単芯ケーブル 気用管路 吸引用開口
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1995年8月15日)のものです。
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図面 (6)

目的

内視鏡観察機能とNMR信号受信機能とを有し、内視鏡本体の使用後の洗浄滅菌消毒を必要としないカバー式内視鏡を提供すること。

構成

カバー用内視鏡挿入部14を被覆する内視鏡カバー3(22)は、内視鏡挿通用チャンネル25や複数のチャンネルを備えたマルチルーメンチューブ31であり、手元側端部を手元側口体部に接続固定して形成される。挿入部カバー部22の先端端面にはカバー用内視鏡4の観察光学系54,照明光学系55に対設する観察用及び照明用レンズカバー52,53が配設されると共に、吸引用開口部43,送気送水ノズル44が配設されている。マルチルーメンチューブ31の中実部には高周波照射すると共に被検査部位からのNMR信号を受信する高周波コイル60と、整合回路ユニット61と、受信したNMR信号をMRI装置70に伝送する高周波信号伝送ケーブル71とを埋設している。

概要

背景

近年、核磁気共鳴(以下NMR略記現象を利用して非侵襲的人体各部の出血腫瘍などの病巣診断する方法が発展してきた。このNMR現象を利用した核磁気共鳴映像(以下MRIと略記)装置は、人体を静磁場中に置き、所定の周波数高周波(磁場)を与えることにより、人体内のスピンを持つ核を励起させ、この励起した核が元に戻る間に生じるNMR信号を検出し、このNMR信号をコンピューターで処理することにより人体の断層像を得ることによって画像診断を行うものである。

このMRI装置は、正常組織異常組織とから得られるNMR信号の緩和時間が異なることを利用して、これらNMR信号の緩和時間を計測し、撮像法を変化させることにより生体組織が正常であるか異常であるかを明瞭に鑑別することが可能となるので、生体組織を採取することなく腫瘍部が悪性であるか否かを診断する際極めて有用である。

しかしながら、消化器、特に管腔臓器などの病変部の深達度診断を行う際には精細な画像を必要とするため、従来のMRI装置が備える、体外に配置させるNMR信号受信用コイルでは受信信号SN比が悪く、診断に十分な精細な画像を得ることが難しかった。また、胃壁の病変部などを診断する際には、腹部体表面に表面コイルを配置してNMR信号を受信するようにしていたが、前述と同様に診断に十分な精細な画像を得ることが困難であった。

そこで、上述の問題に対処するため例えば、特公平3−5174号公報や特開平2−277440号公報にはNMR信号を検出するコイル内視鏡プローブの先端部に内蔵したものが提案されている。これらNMR信号を検出するためのコイルを内蔵させた内視鏡及びプローブを用いることにより、体腔内の被検査部位近傍に配置したコイルでSN比が良好なNMR信号を受信することが可能となり、前述のような管腔臓器の被検査部位の病変深達度診断に対しても有効な精細な画像が得られる。

概要

内視鏡観察機能とNMR信号受信機能とを有し、内視鏡本体の使用後の洗浄滅菌消毒を必要としないカバー式内視鏡を提供すること。

カバー用内視鏡挿入部14を被覆する内視鏡カバー3(22)は、内視鏡挿通用チャンネル25や複数のチャンネルを備えたマルチルーメンチューブ31であり、手元側端部を手元側口体部に接続固定して形成される。挿入部カバー部22の先端端面にはカバー用内視鏡4の観察光学系54,照明光学系55に対設する観察用及び照明用レンズカバー52,53が配設されると共に、吸引用開口部43,送気送水ノズル44が配設されている。マルチルーメンチューブ31の中実部には高周波を照射すると共に被検査部位からのNMR信号を受信する高周波コイル60と、整合回路ユニット61と、受信したNMR信号をMRI装置70に伝送する高周波信号伝送ケーブル71とを埋設している。

目的

本発明は上記事情にかんがみてなされたものであり、通常の内視鏡機能とNMR信号受信機能とを備える一方、体腔内に挿入した際、内視鏡本体の体液汚物による汚染を防止して清潔性を確保し、使用後の内視鏡本体の洗浄消毒を必要としないカバー式内視鏡を提供することを目的としている。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

この技術が所属する分野

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請求項1

挿入部先端部に観察機能を有するカバー用内視鏡とこのカバー用内視鏡を挿通する内視鏡挿通用チャンネルを有する内視鏡カバーとを組み合わせ被検者体腔内に挿入するカバー式内視鏡において、前記内視鏡カバーに被検者の体腔内に高周波電磁波放射もしくは核磁気共鳴信号を検出する高周波コイルを設けたことを特徴とするカバー式内視鏡。

技術分野

0001

本発明は、体内良性、或は、悪性組織から発生する核磁気共鳴信号応答性が異なることを利用し、組織悪性であるか否かを診断するための核磁気共鳴信号を受信する高周波コイルを備えると共に、通常の内視鏡機能を有するカバー式内視鏡に関する。

背景技術

0002

近年、核磁気共鳴(以下NMR略記現象を利用して非侵襲的人体各部の出血腫瘍などの病巣を診断する方法が発展してきた。このNMR現象を利用した核磁気共鳴映像(以下MRIと略記)装置は、人体を静磁場中に置き、所定の周波数高周波(磁場)を与えることにより、人体内のスピンを持つ核を励起させ、この励起した核が元に戻る間に生じるNMR信号を検出し、このNMR信号をコンピューターで処理することにより人体の断層像を得ることによって画像診断を行うものである。

0003

このMRI装置は、正常組織と異常組織とから得られるNMR信号の緩和時間が異なることを利用して、これらNMR信号の緩和時間を計測し、撮像法を変化させることにより生体組織が正常であるか異常であるかを明瞭に鑑別することが可能となるので、生体組織を採取することなく腫瘍部が悪性であるか否かを診断する際極めて有用である。

0004

しかしながら、消化器、特に管腔臓器などの病変部の深達度診断を行う際には精細な画像を必要とするため、従来のMRI装置が備える、体外に配置させるNMR信号受信用コイルでは受信信号SN比が悪く、診断に十分な精細な画像を得ることが難しかった。また、胃壁の病変部などを診断する際には、腹部体表面に表面コイルを配置してNMR信号を受信するようにしていたが、前述と同様に診断に十分な精細な画像を得ることが困難であった。

0005

そこで、上述の問題に対処するため例えば、特公平3−5174号公報や特開平2−277440号公報にはNMR信号を検出するコイルを内視鏡やプローブの先端部に内蔵したものが提案されている。これらNMR信号を検出するためのコイルを内蔵させた内視鏡及びプローブを用いることにより、体腔内の被検査部位近傍に配置したコイルでSN比が良好なNMR信号を受信することが可能となり、前述のような管腔臓器の被検査部位の病変深達度診断に対しても有効な精細な画像が得られる。

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、医療分野に使用される内視鏡には、生体内に挿入した際、挿入部先端部に設けた観察窓に付着した体液などを除去する送気・送水用チャンネルや不要な体液などを吸引排出するための吸引チャンネル、或は、生検鉗子による組織の採取や処置具による治療処置などを行うための鉗子挿通用チャンネル処置具挿通用チャンネル)など体腔内に連通する各種チャンネルを設けているものがある。

0007

このため、NMR信号を検出するコイルを設けた内視鏡では、内視鏡外表面及び送気・送水吸引・鉗子挿通用チャンネルなどに体液や汚物が付着するので、内視鏡を介しての感染症を確実に防止するため、一度患者に使用した内視鏡を洗浄消毒していた。また、NMR信号を検出するコイルを設けたプローブも前記内視鏡同様にプローブを介しての感染症を確実に防止するため洗浄消毒を行っていた。しかし、一度患者に使用した内視鏡等手術器具を完全に洗浄消毒するには作業が面倒で、時間がかかるため、内視鏡の使用効率を低下させていた。

0008

本発明は上記事情にかんがみてなされたものであり、通常の内視鏡機能とNMR信号受信機能とを備える一方、体腔内に挿入した際、内視鏡本体の体液や汚物による汚染を防止して清潔性を確保し、使用後の内視鏡本体の洗浄消毒を必要としないカバー式内視鏡を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0009

本発明のカバー式内視鏡は、挿入部先端部に観察機能を有するカバー用内視鏡とこのカバー用内視鏡を挿通する内視鏡挿通用チャンネルを有する内視鏡カバーとを組み合わせ被検者の体腔内に挿入するカバー式内視鏡であって、前記内視鏡カバーに被検者の体腔内に高周波電磁波放射もしくは核磁気共鳴信号を検出する高周波コイルを設けている。

0010

この構成によれば、カバー式内視鏡の内視鏡カバーに高周波コイルを設けることによって、高周波コイルを体腔内の被検査部位近傍に配置することができるので、高感度・高SN比でNMR信号を受信して良好な観察画像が得られる。

0011

また、高周波コイルを設けた内視鏡カバーとカバー用内視鏡とを組み合わせて内視鏡観察内視鏡用処置具による治療等の内視鏡機能が達成できると共に、カバー用内視鏡の清潔性を確保できるので、使用後のカバー用内視鏡本体の洗浄消毒を必要としない。

0012

以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。図1ないし図4は本発明の第1実施例に係り図1は本発明のカバー式内視鏡を用いた内視鏡装置概略構成を示す説明図、図2は内視鏡カバーの概略構成を示す説明図、図3はカバー用内視鏡の概略構成を示す斜視図、図4はカバー用内視鏡の湾曲部の主要構成を説明する断面図である。なお、本実施例において使用する内視鏡は電子内視鏡であるものとして説明する。

0013

図1に示すように内視鏡装置1はカバー式内視鏡2を有する装置であり、カバー式内視鏡2は、内視鏡カバー3とこの内視鏡カバー3によって被覆されるカバー用内視鏡4とから構成されている。そして、前記内視鏡装置1にはカバー式内視鏡2に接続される各種周辺機器などを内設したカート5やこのカバー式内視鏡2を保持するカバー保持具6及び人体各部の被検査部位の断層像を得て画像診断を行うMRI装置70などを備える構成となっている。

0014

カート5には、例えば、光源装置7,ビデオプロセッサ8、流体制御装置9、内視鏡カバー3とカバー用内視鏡4とを挿抜する際に内視鏡カバー3を拡張するために使用する内視鏡カバー拡張器(以下拡張器と記載)10などが収納される一方、カート5の上面部にはビデオプロセッサ8からの映像信号を受けて内視鏡画像を表示したり、MRI装置70からの映像信号を受けて断層像を表示するモニタ11が載置されている。

0015

カバー用内視鏡4は、細長内視鏡挿入部14の手元側基端部に太径把持部を兼ねた操作部12を連設し、この操作部12の側部から各種信号ケーブル及びライトガイドなどを内蔵したユニバーサルコード13を延出している。なお、このユニバーサルコード13の手元側端部にはコネクタ19が配設されている。

0016

内視鏡カバー3は、軟性のチューブなどで形成された内視鏡挿入部14を被覆する挿入部カバー部22と、薄肉で柔軟な例えば、塩化ビニルなどの高分子材料で形成された内視鏡操作部12を被覆する操作部カバー部23及びユニバーサルコード13を被覆するユニバーサルコードカバー部24とから構成されている。

0017

光源装置7は、カバー用内視鏡4に照明光を供給するためのものであり、光源装置7とカバー用内視鏡4とはコネクタ19を介して着脱自在に接続可能である。すなわち、コネクタ19を光源装置7に接続することによって、光源装置内のランプ(不図示)の照明光がライトガイドケーブル(不図示)を介して伝達されて後述する照明用レンズカバーを透過して体腔内を照明するようになっている。

0018

ビデオプロセッサ8は、前記コネクタ19の側部に着脱自在なビデオケーブル21を介してカバー用内視鏡4に接続可能であり、カバー用内視鏡4に内蔵されているCCDなどの撮像手段の駆動及び撮像手段から出力される電気信号標準的な映像信号に変換するための処理を行ってモニタ11に内視鏡画像を表示するようになっている。

0019

流体制御装置9は、送気制御弁35,送水制御弁36,吸引制御弁37を有し、これら送気制御弁35,送水制御弁36,吸引制御弁37に内視鏡カバー3に設けられている後述する送気・送水ノズル及び吸引用開口に連通する送気用管路26,送水用管路27,吸引用管路28を接続することによって送気・送水・吸引がそれぞれ制御されるようになっている。なお、吸引制御弁37にはカバー式内視鏡先端部の吸引用開口より不用な体液などの吸引を行なう図示しない吸引器に接続された吸引チューブ38が接続され、送水制御弁36には一端部を送水タンク33に接続した送水チューブ39が接続されると共に、流体制御装置9から延出している2本の送気チューブ40が送気制御弁35と送水タンク33とにそれぞれ接続されている。

0020

カバー保持具6は、カバー用内視鏡4を内視鏡カバー3に装着、或は、抜去する際に例えば、内視鏡カバー3の基端側を保持するものであり、拡張器10から延出する拡張チューブ34を介して内視鏡カバー内に空気を送り込んで内視鏡カバー3を拡張してカバー用内視鏡挿入部14を挿抜するようになっている。

0021

MRI装置70は、後述する内視鏡カバーの先端部に設けた高周波コイルを体腔内の被検査部位近傍に配置して受信したNMR信号を高周波信号伝送ケーブル71を介してMRI装置70に伝送し、NMR信号の緩和時間を計測し、撮像法を変化させることにより生体組織が正常であるか異常であるかを生体組織を採取することなく画像診断が行えるようになっている。なお、MRI装置70で生成した画像信号画像用ケーブル72を介してモニタ11に伝送されるようになっている。

0022

ここで、図2の(a)及び(b)を参照して内視鏡カバー3の構成を説明する。図に示すように内視鏡挿入部14を被覆する内視鏡カバー3の挿入部カバー部22は例えば、弾性を有するゴム部材樹脂部材などで、カバー用内視鏡4を挿通するための内視鏡挿通用チャンネル25や送気・送水チャンネル29及び吸引チャンネル41などの複数のチャンネルを備えて形成されたマルチルーメンチューブ31であり、手元側端部をプラスチック材料などで形成した図1に示すような手元側口体部30に接続固定して形成されている。

0023

挿入部カバー部22の先端端面には内視鏡挿入チャンネル25に挿入されるカバー用内視鏡4の観察光学系54及び照明光学系55に対設するように観察用レンズカバー52及び照明用レンズカバー53が配設されると共に、前記吸引チャンネル41に連通して体腔内に開口する吸引用開口部43や送気・送水チャンネル29に連通する送気・送水ノズル44が配設されている。

0024

また、マルチルーメンチューブ31の中実部には高周波電磁波を放射もしくは被検査部位からのNMR信号を受信する可撓性を有する高周波コイル60と、この高周波コイル60に接続された複数のコンデンサ直列及び並列に配設した整合回路ユニット61と、この整合回路ユニット61から延出してNMR信号をMRI装置70に伝送する高周波信号伝送ケーブル71とを埋設している。

0025

すなわち、マルチルーメンチューブ31には、予め、挿入軸方向の平面内の所定位置に高周波コイル60,整合回路ユニット61及び高周波信号伝送ケーブル71を配置して一体的に形成されている。このため、高周波コイル60の開口面に対して静磁場の向きが垂直(コイル開口を静磁場磁束が貫く)なときに、コイル受信感度がほとんどになる。従って、例えばMRI装置のマグネット中の患者の体軸と静磁場磁束方向とが一致し、体軸とほぼ一致する挿入軸方向の平面内に高周波コイルを配置させることによって、最も有効な位置関係になっている。

0026

また、高周波コイル60によって受信された微小NMR信号を整合回路ユニット61を介して高周波信号伝送ケーブル71に伝送することによって、高周波コイル61と高周波信号伝送ケーブル71とのインピーダンスマッチングして100%伝送されるようになっている。

0027

なお、高周波信号伝送ケーブル71は、内視鏡カバー3の操作部カバー部23ないしユニバーサルコードカバー部24のコネクタ19を覆う部分から外部に導き出されて、MRI装置70の信号入力部に接続されている。また、本実施例において高周波コイル60は、単芯ケーブルによってループ形状のループアンテナを形成している。高周波コイルとしては、単芯ケーブルの他に導電性帯状薄膜ポリイミドなどの樹脂部材を基材とするフレキシブル基板などであってもよい。さらに、内視鏡挿通用チャンネル25にはカバー用内視鏡4の挿入方向を安定させるための案内部25aが形成されている。

0028

一方、図3に示すようにカバー用内視鏡4の挿入部14は、先端側より順次先端部16、湾曲部17、可撓管部18を連接する一方、この挿入部全長にわたって連続する平面部15を形成している。このため、カバー用内視鏡4の断面形状は、略D字形状半円形状)に形成され、カバー用内視鏡4の平面部15を内視鏡カバー3に形成した内視鏡挿通用チャンネル25の案内部25aに対設させて挿入していくことにより、カバー用内視鏡4が内視鏡カバー3の所定の位置に組み合わされるようになっている。

0029

また、カバー用内視鏡挿入部14の先端部16と湾曲部17を形成するウレタンゴムフッ素ゴムなどの柔軟な樹脂からなる樹脂カバー42(図4参照)の先端側部とは糸巻き接着部48を形成して固定すると共に、湾曲部17を形成する樹脂カバー42の後端側部と可撓管部18とを糸巻き接着部48を形成して固定している。

0030

なお、図4に示すようにカバー用内視鏡4の湾曲部17は、複数の関節駒46が互いに回動自在に連設されており、これら関節駒46の外側にブレード47及び樹脂カバー42を被覆して形成されている。そして、図示しない牽引ワイヤ術者牽引操作することによって、関節駒46が回動して所望の方向に湾曲動作するようになっている。また、内視鏡カバー3及びカバー用内視鏡4によって構成されるカバー式内視鏡2は、強力な静磁場のもとでの使用が可能なように、磁気の影響を受け難い非磁性金属プラスチックなどの非磁性材料で構成されている。

0031

上述のように構成したカバー式内視鏡2の作用を説明する。まず、被検者を2つのマグネットで形成した体外磁場発生装置の静磁場中に置き、内視鏡カバー3の挿入部カバー部22に形成した内視鏡挿入チャンネル25の所定位置にカバー用内視鏡4の挿入部14を装着したカバー式内視鏡2を観察対象部位に向けて挿入していく。このとき、カバー用内視鏡手元側の操作部12に設けられる操作ノブ(不図示)を操作して湾曲操作ワイヤを進退させて、湾曲部17を構成する湾曲駒46を回動させて、挿入部カバー部22に被覆されている湾曲部17を所望の方向に湾曲動作させながら挿入し、カバー式内視鏡先端部に設けた観察光学系によって得られる内視鏡画像を観察しながら視覚的に異常な被検査部位近傍に内視鏡カバーに埋設した高周波コイルが位置するようにカバー式内視鏡先端部を位置決めする。

0032

次に、MRI装置より高周波を高周波コイル60に送り、視覚的に異常な被検査部位周辺に高周波を照射、或は、通常のMRI検査と同様に、MRI装置が有する体外コイルにより、被検体に高周波を照射し、この高周波によって被検査部位周辺の組織中に含有される水素原子磁気スピンを励起する。すると、被検査部位周辺からNMR信号が発生する。このNMR信号は、高周波コイル60で受信され、高周波信号伝送ケーブル71を介してMRI装置70に伝送される。そして、NMR信号を信号処理してモニタ上にMRI画像を表示して、視覚的に異常な被検査部位が悪性であるか否かを診断する。

0033

そして、内視鏡検査終了後、カバー用内視鏡4を内視鏡カバー3から抜去し、使用済みの内視鏡カバー3を廃棄する一方、前記カバー用内視鏡4に新しい内視鏡カバーを装着して、症例間にカバー用内視鏡の洗滌消毒を行うことなく、次の内視鏡検査に対応可能となる。

0034

このように、カバー用内視鏡を被覆する内視鏡カバー先端部に高周波コイルを一体的に形成することにより、高周波コイルを被検査部位近傍に配置することにより高感度・高SN比でNMR信号を受信して精細なMRI画像を得て視覚的に異常な被検査部位が悪性であるか否かを確実に診断することができる。

0035

また、高周波コイルを単純、且つ、確実に一体化した内視鏡カバーにカバー用内視鏡を挿入してカバー式内視鏡を構成することによって、カバー用内視鏡の清潔性を確保することができ、内視鏡検査終了後、症例間に内視鏡の洗滌消毒を行うこと無く、次の内視鏡検査に対応することができる。

0036

さらに、カバー式内視鏡を強力な静磁場のもとでの使用が可能なように、磁力の影響を受け難い非磁性材料で構成したことにより、誘導起電力の影響を受けることなく高感度でNMR信号を受信することができ、良好なMRI画像を得ることができる。

0037

図5は本発明の第2の実施例に係る内視鏡カバーの先端部の概略構成を示す斜視図である。図に示すように本実施例においては、高周波コイル64aは内視鏡カバーの外側面の曲率にあわせてポリイミド樹脂を基材として形成したフレキシブル基板64に設けたループアンテナであり、このフレキシブル基板64及び整合回路ユニット61を樹脂部材に埋設させて一体的に形成したアンテナユニット63と、このアンテナユニット63から延出する高周波信号伝送ケーブル71とを備えて形成されたNMR信号受信ユニット62を内視鏡カバー3の挿入部カバー部22の先端部に形成した凹部65及びこの凹部65から内視鏡カバー3の挿入軸方向に沿って形成したケーブル収容溝68に外側方向からはめ込むことによって、高周波コイル64を所望の位置に備えた内視鏡カバー3が形成されるようになっている。

0038

すなわち、NMR信号受信ユニット62の高周波コイル64及び整合回路ユニット61を埋設したアンテナユニット63は、内視鏡カバー3の先端部に形成したアンテナユニット63の外形寸法より一回り小さく形成した凹部65に着脱自在に嵌入固定されるようになっている。また、NMR信号受信ユニット62のアンテナユニット63から延出する高周波信号伝送ケーブル71は、この高周波信号伝送ケーブル71の外形形状と略同形状に形成された前記ケーブル収容溝68に沿って高周波信号伝送ケーブル71の外径寸法より幅狭に形成した案内溝69を介してケーブル収容溝68にはめ込まれることによってケーブル収容溝68から脱落すること無く収納されるようになっている。なお、その他の構成は前記第1実施例と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。

0039

上述のように構成した内視鏡カバー3を備えるカバー式内視鏡2の作用を説明する。まず、内視鏡カバー3の挿入部カバー部22の先端部に形成した凹部65及びケーブル収容溝68にNMR信号受信ユニット62のアンテナユニット63及び高周波信号伝送ケーブル71をはめ込んでNMR信号受信可能な挿入部カバー部22を形成する。このとき、高周波信号伝送ケーブル71を収容溝68に収納した後、案内溝69に柔軟性を有するシリコンウレタン等の樹脂材料を埋め、高周波伝送ケーブル71が露出しないように被覆しておく。なお、前記案内溝69を樹脂材料で埋める代わりに、柔軟性を有するシリコンやウレタン等の樹脂材料で形成したキャップを案内溝69に嵌入するようにしてもよい。

0040

次に、被検者を2つのマグネットで形成した体外磁場発生装置の静磁場中に置き、内視鏡カバー3の挿入部カバー部22に形成した内視鏡挿入チャンネル25の所定位置にカバー用内視鏡4の挿入部14を装着したカバー式内視鏡2の先端部を被検査部位に位置決め固定する。

0041

次いで、組織中に含まれる水素原子の磁気スピンを励起するために高周波電磁波を照射し、被検査部位付近からのNMR信号を内視鏡カバーに設けられた高周波コイルで受信し、MRI装置でNMR信号を処理して断層画像構築し、被検査部位が悪性であるか否かを判断する。

0042

そして、内視鏡検査終了後、カバー用内視鏡4を内視鏡カバー3から抜去し、この内視鏡カバー3の挿入部カバー部22からアンテナユニット63及び高周波信号伝送ケーブル71を備えたNMR信号受信ユニット62を取り外し、使用済みの内視鏡カバー3だけを廃棄する一方、前記カバー用内視鏡4に新しい内視鏡カバー3及び消毒済みのNMR信号受信ユニット62を挿入部カバー部22に装着して、症例間のカバー用内視鏡の洗滌消毒を行うことなく、次の内視鏡検査に対応可能となる。なお、このとき、NMR信号受信ユニット62は、例えば消毒用コンテナ(不図示)などに入れて保管しておく。その他の作用は前記第1実施例と同様である。

0043

このように、内視鏡カバーとNMR信号受信ユニットとを別体で形成し、内視鏡カバーの挿入部カバー部にNMR信号受信ユニットを後付けで一体化可能な構成にしたことにより、製作工数が極めて簡便になり、コストアップすることなく高周波コイルを設けた内視鏡カバーを提供することができる。

0044

また、内視鏡検査終了後の内視鏡カバーを廃棄する際、挿入部カバー部のNMR信号受信ユニットを取り外して滅菌消毒して再利用することによって内視鏡カバーのコストを低減することができる。このとき、NMR信号受信ユニットを複数用意しておけば、症例間に時間をロスすることなく次の内視鏡検査を行うことができる。その他の効果は前記第1実施例と同様である。

0045

なお、上述の実施例において高周波コイルをループアンテナとして示しているが、高周波コイルは1回巻きのループアンテナに限定されるものではなく、複数巻き(n回巻き)のループアンテナでもよく、高周波コイルを複数巻きのループアンテナで形成することにより、生体組織からのNMR信号の受信感度をさらに向上させることができるので、より高画質なMRI画像が得られることによって的確な診断を行うことができる。

0046

また、カバー式内視鏡のカバー用内視鏡を観察機能である光学系が先端面に配設された直視型で示しているが、カバー用内視鏡は直視型に限定されるものではなく、側視型、前方斜視型後方斜視型などの光学系を配設したカバー用内視鏡と、これらカバー用内視鏡に適合する内視鏡カバーとの組み合わせで構成されるカバー式内視鏡であればよい。

0047

さらに、カバー用内視鏡の断面形状も略D字形状(半円形状)に限定されることなく、楕円形状など他の形状に変更可能であり、これら断面形状に合ったカバー内視鏡と、これらカバー用内視鏡を挿通可能な内視鏡挿通用チャンネルを有する内視鏡カバーとの組み合わせで構成されるカバー式内視鏡であればよい。

0048

又、カバー式内視鏡の内視鏡カバーに高周波コイルを設けるように構成しているが、高周波コイルを配設したカバー用内視鏡を、内視鏡カバーに組み合わせてカバー式内視鏡を構成するようにしてもよい。

0049

更に、カバー用内視鏡を電子内視鏡として説明してきたが、カバー用内視鏡は電子内視鏡に限定されるものではなく、ファイバースコープやファイバースコープと外付けTVカメラとの組み合わせによる内視鏡と、これら内視鏡を被覆する内視鏡カバーとの組み合わせで構成されるカバー式内視鏡であってもよい。

0050

[付記]
(1)内視鏡カバー先端部に内視鏡挿入軸方向と平行に配設された高周波コイルに、この高周波コイルと伝送ケーブルとのインピーダンスをマッチングさせる整合回路ユニットと、この整合回路ユニットからMRI装置に延出する高周波信号伝送ケーブルとを備えたカバー式内視鏡。

0051

高周波コイルで受信したNMR信号を整合回路ユニットを介してMRI装置に伝送してMRI画像が構築される。

0052

(2)高周波コイルがループアンテナである付記(1)記載のカバー式内視鏡。

0053

生体組織からのNMR信号を高感度で受信することによって、精細なMRI画像が構築される。

0054

(3)高周波コイルが一回ないし複数回巻きのループアンテナである付記(2)記載のカバー式内視鏡。

0055

生体組織からのNMR信号をより高感度で受信することによって、より高精細なMRI画像が構築される。

0056

(4)高周波コイルを内視鏡カバーに埋設した付記(1),付記(2)及び付記(3)記載のカバー式内視鏡。

0057

内視鏡カバーにカバー用内視鏡を装着することによってカバー用内視鏡の汚染を防止して、使用後のカバー用内視鏡の洗浄消毒を必要とせずに通常の内視鏡機能と高感度でNMR信号を受信して精細なMRI画像を得るMRI機能とを有するカバー式内視鏡を提供することができる。

0058

(5)高周波コイルと内視鏡カバーとを別体に形成し、前記高周波コイルを内視鏡カバーに一体取り付け可能であると共に、内視鏡カバーに一体取り付けした高周波コイルが取り外し可能である付記(1)及び付記(2)記載のカバー式内視鏡。

0059

高周波コイルと内視鏡カバーとを別体に形成することによって製作工程が簡便になる。また、別体に形成した複数の高周波コイルの中から適宜選択した高周波コイルと内視鏡カバーとを一体化することによって高周波コイルを設けた内視鏡カバーを構成して、使用後のカバー用内視鏡の洗浄消毒を必要とせずに通常の内視鏡機能と高感度でNMR信号を受信して精細なMRI画像を構築するMRI機能とを有するカバー式内視鏡を提供することができる。さらに、検査終了後、受信ユニットだけを取り外ずし消毒を行うことによって再使用が可能となる。

0060

(6)高周波コイルがフレキシブル基板上に形成したループアンテナであり、このループアンテナ及び整合回路ユニットを埋設して形成したアンテナユニットと、このアンテナユニットから延出する高周波信号伝送ケーブルとで内視鏡カバーに一体化可能なNMR信号受信ユニットを形成した付記(5)記載のカバー式内視鏡。

0061

高周波コイルをNMR信号受信ユニットとして形成することによって、ループアンテナの構成を簡便にすると共に、高周波コイルの内視鏡カバーへの一体化を容易にすることができる。

発明の効果

0062

以上説明したように本発明によれば、NMR信号受信機能を有する内視鏡カバーにカバー用内視鏡を挿入してカバー式内視鏡を構成することによって、通常の内視鏡機能とMRI機能とを備える一方、内視鏡本体の体液や汚物による汚染を防止して、使用後の内視鏡本体の洗浄消毒を必要としないカバー式内視鏡を提供することができる。

図面の簡単な説明

0063

図1図1ないし図4は本発明の第1実施例に係り、図1はカバー式内視鏡を用いた内視鏡装置の概略構成を示す説明図
図2内視鏡カバーの概略構成を示す説明図に係り、
(a)内視鏡カバーの一部横断面図(b)図2(a)のA—A断面図
図3カバー用内視鏡の概略構成を示す斜視図
図4カバー用内視鏡の湾曲部の主要構成を説明する断面図
図5本発明の第2の実施例に係る内視鏡カバーの先端部の概略構成を示す斜視図

--

0064

2…カバー式内視鏡
3…内視鏡カバー
4…カバー用内視鏡
60…高周波コイル
62…高周波信号伝送ケーブル
70…MRI装置

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