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技術 シンセサイザ受信機

出願人 ソニー株式会社
発明者 白川浩
出願日 1994年1月24日 (26年3ヶ月経過) 出願番号 1994-023323
公開日 1995年8月11日 (24年8ヶ月経過) 公開番号 1995-212266
状態 特許登録済
技術分野 選局回路、自動同調制御回路 スーパーヘテロダイン受信機 受信機の回路一般
主要キーワード リオデジャネイロ スキャン受信 中波放送 時差テーブル 短波放送 高周波アンプ 仕向地 選局電圧
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1995年8月11日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

目的

シンセサイザ受信機において、受信周波数周波数間隔を自動的に補正する。

構成

PLL20の出力信号S21により受信信号S12の周波数変換を行うとともに、PLL20における可変分周回路22の分周比Nを変更することにより受信周波数f12を変更する。時計回路44と、この時計回路44の計時する時刻を表示するディスプレイ52とを設け、時刻の表示を行う。時差のデータと、この時差に対応する地域の名前のデータとのテーブルを設ける。このテーブルを参照することにより、ディスプレイ52に表示される時刻を補正するとともに、分周比Nの変化量を、ディスプレイ52に表示される時刻が対応する地域における放送波信号の周波数間隔に合わせる

概要

背景

中波放送周波数間隔は、日本においては、9kHzとされている。また、世界の大多数の国においても、9kHzとされている。しかし、ハワイロサゼルス、リオデジャネイロなどアメリカやその近隣諸国などの一部の国においては、10kHzとされている。

この場合、受信機がいわゆるバリコンを使用したものであれば、受信周波数マニュアル操作により連続的に変更できるので、特に問題はない。しかし、シンセサイザ方式の受信機においては、受信周波数の周波数間隔は、9kHzあるいは10kHzのどちらかであり、同時に両方の周波数間隔とすることはできない。したがって、例えば、海外出張により各国を行き来するビジネスマンが、シンセサイザ受信機を携帯すると、地域に合わせて受信周波数の周波数間隔を切り換える必要がある。

概要

シンセサイザ受信機において、受信周波数の周波数間隔を自動的に補正する。

PLL20の出力信号S21により受信信号S12の周波数変換を行うとともに、PLL20における可変分周回路22の分周比Nを変更することにより受信周波数f12を変更する。時計回路44と、この時計回路44の計時する時刻を表示するディスプレイ52とを設け、時刻の表示を行う。時差のデータと、この時差に対応する地域の名前のデータとのテーブルを設ける。このテーブルを参照することにより、ディスプレイ52に表示される時刻を補正するとともに、分周比Nの変化量を、ディスプレイ52に表示される時刻が対応する地域における放送波信号の周波数間隔に合わせる

目的

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

時計回路と、この時計回路の計時する時刻を表示するディスプレイと、PLLとを有し、このPLLの出力信号により受信信号周波数変換を行うとともに、上記PLLにおける可変分周回路分周比を変更することにより受信周波数を変更するようにしたシンセサイザ方式の受信機において、時差のデータと、この時差に対応する地域の名前のデータとのテーブルを有し、このテーブルを参照することにより、上記ディスプレイに表示される時刻を補正するとともに、上記テーブルを参照することにより、上記分周比の変化量を、上記ディスプレイに表示される時刻が対応する地域における放送波信号周波数間隔に合わせるようにしたシンセサイザ受信機。

技術分野

0001

この発明は、世界各地で使用することを考慮したシンセサイザ受信機に関する。

背景技術

0002

中波放送周波数間隔は、日本においては、9kHzとされている。また、世界の大多数の国においても、9kHzとされている。しかし、ハワイロサゼルス、リオデジャネイロなどアメリカやその近隣諸国などの一部の国においては、10kHzとされている。

0003

この場合、受信機がいわゆるバリコンを使用したものであれば、受信周波数マニュアル操作により連続的に変更できるので、特に問題はない。しかし、シンセサイザ方式の受信機においては、受信周波数の周波数間隔は、9kHzあるいは10kHzのどちらかであり、同時に両方の周波数間隔とすることはできない。したがって、例えば、海外出張により各国を行き来するビジネスマンが、シンセサイザ受信機を携帯すると、地域に合わせて受信周波数の周波数間隔を切り換える必要がある。

発明が解決しようとする課題

0004

ところが、そのような周波数間隔の切り換え操作は面倒であり、一般のユーザにとっては、分かりにくい。場合によっては、ユーザが、その地域における放送波信号の周波数間隔が9kHzであるか10kHzであるかを知らないことさえある。

0005

さらに、ユーザによっては、受信周波数の周波数間隔の切り換えを必要としない場合もあるので、一般に、周波数間隔の切り換えスイッチは、電池収納部の内部など、誤って切り換えることがないような場所に設けられている。このため、周波数間隔の切り換え操作は、なおさら面倒であり、分かりにくい。

0006

また、メーカが受信機を工場出荷するとき、その仕向地によって周波数間隔を9kHzあるいは10kHzに設定しておく必要もあり、組み立て工数の増加や設定ミスの原因になってしまう。

0007

この発明は、このような問題点を解決しようとするものである。

課題を解決するための手段

0008

今、中波放送について考えると、中波放送のサービスエリアは、短波放送とは違ってあまり広くなく、遠隔地の中波放送を受信できる必要はない。すなわち、アメリカ及びその近隣諸国で、他の国の中波放送を受信できなくても、問題はない。また、アメリカ及びその近隣諸国の中波放送を、他の国で受信できなくても、問題はない。

0009

さらに、上述のように、中波放送の周波数間隔が、他の大多数の国と異なっているのは、アメリカ及びその近隣諸国であり、地域的に集中している。

0010

一方、ビジネスマンなどが海外に携帯するようなシンセサイザ受信機は、一般に、短波放送も受信できるとともに、時計回路が内蔵され、携帯先の現地時刻地方標準時)やUT時刻協定世界時、グリニッジ標準時)を表示できるようにされている。

0011

この発明は、以上のような点に着目し、時差からその地域における中波放送の周波数間隔を判断し、受信周波数の周波数間隔の切り換えを自動化するものである。

0012

すなわち、この発明においては、各部の参照符号を後述の実施例に対応させると、時計回路44と、この時計回路44の計時する時刻を表示するディスプレイ52と、PLL20とを有し、このPLL20の出力信号S21により受信周波数f12の周波数変換を行うとともに、PLL20における可変分周回路22の分周比Nを変更することにより受信周波数f12を変更するようにしたシンセサイザ方式の受信機において、時差のデータTMDFと、この時差に対応する地域の名前のデータPLCDTとのテーブルTDTBLを有し、このテーブルTDTBLを参照することにより、ディスプレイ52表示される時刻を補正するとともに、テーブルTDTBLを参照することにより、分周比Nの変化量を、ディスプレイ52に表示される時刻が対応する地域における放送波信号の周波数間隔に合わせるようにしたものである。

0013

表示される現地時刻の時差を、受信機を使用している地域に対応して補正すると、この補正結果にしたがって、受信周波数f12の周波数間隔が9kHzあるいは10kHzのように補正される。

0014

図1に示すシンセサイザ受信機においては、中波放送及び短波放送を受信できるとともに、中波放送の受信バンドは、531kHz〜1620kHz(9kHzステップのとき)、あるいは530kHz〜1620kHz(10kHzステップのとき)とされ、短波放送の受信バンドが、1621kHz〜30MHz(1kHzステップ)とされている場合である。また、以下の説明においては、「時差」は、UTC時刻に対する時差とする。

0015

そして、図1において、10は受信回路を示し、アンテナ11からの受信信号が、電子同調方式のアンテナ同調回路12に供給されて目的とする周波数f12のAM放送波信号S12が取り出される。

0016

そして、この信号S12が、高周波アンプ13を通じてミキサ回路14に供給されるとともに、VCO21から周波数f21が、例えば、
f21=f12+f14〔kHz〕 ・・・ (1)
f14は中間周波数で、例えば、f14=450kHz
発振信号S21が取り出され、この信号S21がミキサ回路14に局部発振信号として供給され、信号S12は中間周波信号S14(中間周波数f14)に周波数変換される。

0017

さらに、この中間周波信号S14が、中間周波フィルタを構成する例えばセラミックフィルタ15及びアンプ16を通じてAM検波回路17に供給されてオーディオ信号復調され、この信号がアンプ18を通じてスピーカ19に供給される。また、アンプ16に検出回路51が接続され、受信信号S12の受信レベル規定値以上であるかどうかを示す受信検出信号S51が取り出される。

0018

そして、このとき、VCO21は、回路22〜25とともに、PLL20を構成している。すなわち、VCO21からの信号S21が、可変分周回路22に供給されて1/Nの周波数に分周され、この分周信号位相比較回路23に供給されるとともに、発振回路24から基準周波数、例えば周波数1kHzの発振信号が取り出され、この発振信号が比較回路23に供給され、その比較出力ローパスフィルタ25を通じてVCO21にその制御電圧として供給される。また、フィルタ25の出力電圧が、同調回路12に選局電圧として供給される。

0019

したがって、定常状態においては、分周回路22からの分周信号と、発振回路24の発振信号とは周波数が等しいので、このときの発振信号S21の周波数f21は、
f21=N×1〔kHz〕 ・・・ (2)
となり、(1)、(2)式から
f12=f21−f14
=N−450〔kHz〕
となる。

0020

したがって、分周比Nを、981〜2070の間において「9」ずつ変化させれば、局部発振周波数f21が、981kHz〜2070kHzの間を9kHzの間隔で変化するので、受信周波数f12は、531kHz〜1620kHzの周波数帯を9kHzの周波数ステップで、かつ、分周比Nに対応して変化することになる。

0021

また、分周比Nを、980〜2070の間において「10」ずつ変化させれば、局部発振周波数f21が、980kHz〜2070kHzの間を10kHzの間隔で変化するので、受信周波数f12は、530kHz〜1620kHzの周波数帯を10kHzの周波数ステップで、かつ、分周比Nに対応して変化することになる。

0022

さらに、分周比Nを、2071〜30450の間において「1」ずつ変化させれば、受信周波数f12は、同様に、1621kHz〜30MHzの周波数帯を1kHzの周波数ステップで変化することになる。

0023

さらに、30はシステムコントロール用のマイクロコンピュータを示し、31はそのCPU、32は各種の処理ルーチンが書き込まれているROM、33はワークエリア用のRAM、34は各種のデータを記憶するためのメモリで、これらメモリ32〜34はシステムバス39を通じてCPU31に接続されている。

0024

この場合、ROM32には、例えば図2に示す時差テーブルTDTBLが用意される。この時差テーブルTDTBLは、代表的な地域の名前と、その地域における時差との対応表である。このため、このテーブルTDTBLは、1時間ごとの時差に対応して24のデータ欄を有し、このデータ欄には「0」〜「23」の地域番号ARNOが割り当てられている。そして、ARNO=0〜12の各欄には、時差が0〜+12時間であることを示す時差データTMDFがそれぞれ用意されるとともに、ARNO=13〜23の各欄には、時差が−11〜−1時間であることを示す時差データTMDFがそれぞれ用意されている。さらに、ARNO=0〜23の各欄には、その欄の時差が該当する代表的な地域の地名データPLCDTも用意されている。

0025

例えば、ARNO=9の欄においては、TMDF=+9、PLCDT=TOKYOであるが、これは、地域番号ARNOが「9番」の地域においては、時差(時差データTMDF)が「+9時間」であり、該当する地名(地名データPLCDT)が「TOKYO」であることを示している。

0026

なお、テーブルTDTBLの右側に示した「地域名など」、「周波数間隔」は、以上のデータARNO、TMDF、PLCDTが対応する地域の地域名と、その地域における受信周波数の周波数間隔とを参考のために示すもので、データテーブルTDTBLには含まれない。

0027

さらに、図1において、ROM32には、処理ルーチンの一部として、例えば図3図5に示す時刻ルーチン100、スキャン受信ルーチン200及びステップ受信ルーチン300が用意される。また、メモリ34は、データの消去及び書き込みを電気的に行うことのできるROMとされ、あるいは、図示はしないが、電池によりバックアップされたRAMとされ、すなわち、メモリ34は不揮発性メモリとされ、電源オフにしたときでも、書き込まれたデータを保持できるようにされている。

0028

そして、現在、例えばARNO=9の欄のデータTMDF(=+9)、PLCDT(=TOKYO)が、表示に使用されているとすれば、その地域番号ARNO(=9)が、使用中の欄を示すデータ(ポインタ)としてメモリ43に記憶される。すなわち、テーブルTDTBLのうち、現在、データTMDF、PLCDTを使用している欄の地域番号ARNOが、その欄を使用中であることを示すデータ(ポインタ)として、メモリ43に記憶される。

0029

さらに、図1において、41は出力ポート、42は入力ポート、43はキーインターフイス回路で、これら回路41〜43はシステムバス39を通じてCPU31に接続される。そして、ポート41は分周回路22に接続され、CPU31からの分周比Nが、ポート41を通じて分周回路22にセットされる。さらに、検出回路51からの検出信号S51がポート42を通じてCPU31に取り込まれる。また、インターフェイス回路43には、各種の操作キーKTS〜K9が接続される。なお、これらキーKTS〜K9は、いずれもノンロックタイププッシュスイッチにより構成される。

0030

また、44は例えばUTC時刻で計時を行う時計回路を示し、これもシステムバス39を通じてCPU31に接続される。また、52は受信周波数や時刻などをデジタル表示するためのディスプレイを示し、この例においては、LCDとされている。そして、このLCD52は、ディスプレイコントローラ45を通じてシステムバス39に接続されるとともに、コントローラ45には表示データのバッファ用のメモリ46が接続されている。

0031

そして、このメモリ46に書き込まれた表示データが、コントローラ45により所定の周期で繰り返し読み出されてLCD52に供給され、LCD52には、メモリ46に書き込まれている表示データに対応した時刻や受信周波数などがデジタル表示される。なお、この例においては、電源スイッチ(図示せず)がオフのときには、受信回路10の電源がオフとなり、LCD52には、例えば図6に示すように、地名及びその地名の地域の現地時刻が表示され、電源スイッチがオンのときには、受信回路10の電源がオンとなり、放送の受信が行われるとともに、その受信周波数などがLCD52に表示されるものである。

0032

このような構成において、それぞれの処理あるいは動作は、例えば、以下のように行われる。

0033

〈時刻の表示〉これは、電源スイッチがオフとされている場合に実行される。すなわち、時計回路44によりCPU31に1分ごとに割り込みがかかる。すると、CPU31は、時計回路44の計時しているUTC時刻のデータを、時計回路44から読み出し、次に、時差テーブルTDTBLを参照し、メモリ34に記憶されている時差テーブルTDTBLの地域番号ARNO(現在表示に使用している時差データTMDFの書き込まれている欄を示すデータ)にしたがって、時差テーブルTDTBLの該当する欄から、そこに書き込まれている時差データTMDF及び地名データPLCDTを読み出す。

0034

そして、この読み出した時差データTMDFにより、先に時計回路44から読み出したUTC時刻のデータを、現地時刻の時刻データに補正し、この現地時刻のデータを表示データに変換してからコントローラ45に供給してメモリ46に書き込む。また、読み出した地名データPLCDTを表示データに変換してからコントローラ45に供給してメモリ46に書き込む。

0035

したがって、LCD52には、例えば図6に示すように、地名及びその地名の地域における現地時刻がデジタル表示される。

0036

〈各地の現地時刻の表示〉この表示は、操作キーKTS〜K9のうちの時刻セットキーKTSを押しながら、アップキーKUPあるいはダウンキーDWNを押すことにより行う。

0037

すなわち、時刻セットキーKTSを押すと、CPU31の処理が時刻ルーチン100のステップ101からスタートし、次にステップ102において、キーKUPあるいはKDWN(及びキーKTS)が押されているかどうかがチェックされ、今の場合、押されているので、処理はステップ102からステップ111に進む。

0038

そして、このステップ111において、メモリ34に記憶されている時差テーブルTDTBLの地域番号ARNOが、キーKUPあるいはKDWNに対応して「1番」だけインクリメントあるいはディクリメントされる。なお、インクリメントあるいはディクリメントされた結果が、地域番号ARNOの最大値「23番」あるいは最小値「0番」からはずれたときには、最小値あるいは最大値とされる。

0039

そして、続いてステップ112において、ステップ111で設定された地域番号ARNOの欄から時差データTMDF及び地名データPLCDTが読み出される。次にステップ113において、時計回路44から現在のUTC時刻のデータが読み出されるとともに、このデータがステップ112で読み出された時差データTMDFにより現地時刻に補正され、この補正された現地時刻のデータが表示データに変換されてからコントローラ45を通じてメモリ46に書き込まれる。また、ステップ112で読み出された地名データPLCDTが表示データに変換されてからコントローラ45を通じてメモリ46に書き込まれる。

0040

したがって、LCD52の表示は、それまでの地名及びその現地時刻から、時差テーブルTDTBLにおける次あるいは前の地名及びその現地時刻に変更される。

0041

続いて、処理はステップ114に進み、ステップ111でインクリメントあるいはディクリメントされた結果の地域番号ARNOが、時差テーブルTDTBLにおける周波数間隔が10kHzの地域番号ARNOに含まれるかどうか、すなわち、14≦ARNO≦21であるかどうかがチェックされる。そして、14≦ARNO≦21のときには、処理はステップ114からステップ115に進み、このステップ115において、メモリ34に用意されている周波数間隔フラFSFLGが“1”にセットされ、その後、処理はステップ117に進み、このルーチン100を終了する。

0042

また、14≦ARNO≦21ではないときには、処理はステップ114からステップ116に進み、このステップ116において、周波数間隔フラグFSFLGが“0”にセットされ、その後、処理はステップ117に進み、このルーチン100を終了する。

0043

こうして、時刻セットキーKTSを押しながら、キーKUPあるいはKDWNを押すと、ステップ102〜116の処理が繰り返されるので、LCD52に表示される地名及びその地名の地域における現地時刻が、時差テーブルTDTBLの地名データPLCDT及び時差データTMDFにしたがって、上昇方向あるいは下降方向に変化していく。

0044

したがって、以上のキー操作により、時差テーブルTDTBLに用意されている地名及びその地名の地域における現地時刻を、選択してLCD52に表示することができる。すなわち、LCD52に目的とする地名を表示すれば、自動的にその地名の地域における時差が設定され、表示される現地時刻を、その地域における現地時刻に合わせることができる。

0045

また、このとき、表示されている地名に対応して、周波数間隔フラグFSFLGも“1”(周波数間隔が10kHzのとき)あるいは“0”(9kHzのとき)に設定されている。

0046

〈時刻の訂正〉この訂正は、操作キーKTS〜K9のうちの時刻セットキーKTSを押しながら、+キーK+あるいは−キーKーを押すことにより行う。

0047

すなわち、時刻セットキーKTSを押すと、CPU31の処理が、〈時差の設定〉の場合と同様、ルーチン100のステップ102に進み、キーKUPあるいはKDWN(及びキーKTS)が押されているかどうかがチェックされ、今の場合、押されていないので、処理はステップ102からステップ121に進む。

0048

そして、このステップ121において、キーK+あるいはKー(及びキーKTS)が押されているかどうかがチェックされ、今の場合、押されているので、処理はステップ121らステップ122に進む。そして、このステップ122において、時計回路44の計時しているUTC時刻が、キーK+あるいはKーに対応して1分だけインクリメントあるいはディクリメントされ、その後、ステップ117により、このルーチン100を終了する。

0049

したがって、時刻セットキーKTSを押しながら、キーK+あるいはKーを押すことにより、UTC時刻を訂正することができ、結果として、現地時刻を訂正することができる。

0050

なお、時刻セットキーKTSを押していても、キーKUP、KDWNあるいはK+、Kーが押されないときには、処理はステップ121からステップ117に進み、何も処理が実行されないで、このルーチン100を終了する。

0051

〈中波放送のスキャン受信〉これは、時差セットキーKTSを押さずに、アップキーKUPあるいはダウンキーKDWNを押すことにより行う。

0052

すなわち、キーKUPあるいはKDWNを押すと、CPU31の処理がスキャン受信ルーチン200のステップ201からスタートし、次にステップ202において、例えば分周比Nをチェックすることにより、現在の受信バンドが中波帯であるか短波帯であるかが判別され、現在の受信バンドが中波帯のときには、処理はステップ202からステップ211に進み、このステップ211において、周波数間隔フラグFSFLGがチェックされる。

0053

そして、FSFLG=“1”のときには、処理はステップ211からステップ212に進み、このステップ212において、分周比Nが、キーKUPあるいはKDWNに対応して「1」だけインクリメントあるいはディクリメントされ、次に処理はステップ213に進み、分周比Nが「9」だけインクリメントあるいはディクリメントされ、その後、処理はステップ214に進む。したがって、FSFLG=“1”のときには、分周比Nが、キーKUPあるいはKDWNに対応して「10」だけインクリメントあるいはディクリメントされる。

0054

また、ステップ211において、FSFLG=“0”のときには、処理はステップ211からステップ213に進み、分周比Nが、キーKUPあるいはKDWNに対応して「9」だけインクリメントあるいはディクリメントされ、その後、処理はステップ214に進む。なお、ステップ213において、インクリメントあるいはディクリメントされた結果が、分周比Nの最大値30450あるいは最小値980からはずれたときには、最小値あるいは最大値とされる。

0055

そして、ステップ214において、ステップ213で更新された分周比Nが、ポート41を通じて分周回路22にセットされる。したがって、受信周波数f12は、FSFLG=“1”のときには、10kHzだけ上昇あるいは下降し、FSFLG=“0”のときには、9kHzだけ上昇あるいは下降する。

0056

続いて処理はステップ215に進み、このステップ215において、検出信号S51をチェックすることにより、放送を受信しているかどうかがチェックされ、放送を受信していないときには、処理はステップ215からステップ202に戻る。また、ステップ215において、放送が受信されているときには、処理はステップ215からステップ216に進み、このルーチン200を終了する。

0057

したがって、放送が受信されるまで、ステップ202〜215が繰り返され、受信周波数f12は10kHz間隔あるいは9kHz間隔で変化していき、放送が受信されると、以後、その放送の受信状態が続けられることになる。すなわち、スキャン受信が行われることになる。

0058

そして、この場合、スキャン時の周波数間隔が10kHzとなるのは、FSFLG=“1”であり、FSFLG=“1”になるのは、時差テーブルTDTBLにおいてARNO=14〜21の地域である。また、スキャン時の周波数間隔が9kHzとなるのは、FSFLG=“0”であり、FSFLG=“0”になるのは、時差テーブルTDTBLにおいてARNO≦13あるいはARNO≧22の地域である。

0059

したがって、どの地域においても、スキャン時、受信周波数f12の周波数間隔は、その地域の放送波信号の周波数間隔に正しく対応することになる。しかも、その受信周波数f12の周波数間隔は、自動的に設定され、ユーザが設定する必要がない。

0060

〈短波放送のスキャン受信〉これも、時差セットキーKTSを押さずに、アップキーKUPあるいはダウンキーKDWNを押すことにより行う。

0061

すなわち、キーKUPあるいはKDWNを押すと、CPU31の処理が、〈中波放送のスキャン受信〉の場合と同様、ルーチン200のステップ202に進み、中波帯であるか短波帯であるかが判別される。そして、現在の受信バンドが短波帯のときには、処理はステップ202からステップ221に進み、このステップ221において、分周比Nが、キーKUPあるいはKDWNに対応して「1」だけインクリメントあるいはディクリメントされ、次に処理はステップ214に進む。

0062

したがって、短波帯の受信時には、分周比Nが「1」ずつ変化するので、受信周波数f12は1kHzずつ変化していき、放送が受信されると、以後、その放送の受信状態が続けられることになる。すなわち、スキャン受信が行われることになる。

0063

〈中波放送のステップ受信〉これは、時差セットキーKTSを押さずに、+キーK+あるいは−キーK-を押すことにより行う。

0064

すなわち、キーK+あるいはK-を押すと、CPU31の処理がステップ受信ルーチン300のステップ301からスタートし、次にステップ302において、例えば分周比Nをチェックすることにより、現在の受信バンドが中波帯であるか短波帯であるかが判別され、現在の受信バンドが中波帯のときには、処理はステップ302からステップ311に進み、このステップ311において、周波数間隔フラグFSFLGがチェックされる。

0065

そして、FSFLG=“1”のときには、処理はステップ311からステップ312に進み、このステップ312において、分周比Nが、キーK+あるいはK-に対応して「1」だけインクリメントあるいはディクリメントされ、次に処理はステップ313に進み、分周比Nが「9」だけインクリメントあるいはディクリメントされ、その後、処理はステップ314に進む。したがって、FSFLG=“1”のときには、分周比Nが、キーK+あるいはK-に対応して「10」だけインクリメントあるいはディクリメントされる。

0066

また、ステップ311において、FSFLG=“0”のときには、処理はステップ311からステップ313に進み、分周比Nが、キーK+あるいはK-に対応して「9」だけインクリメントあるいはディクリメントされ、その後、処理はステップ314に進む。なお、ステップ313において、インクリメントあるいはディクリメントされた結果が、分周比Nの最大値30450あるいは最小値980からはずれたときには、最小値あるいは最大値とされる。

0067

そして、ステップ314において、ステップ313で更新された分周比Nが、ポート41を通じて分周回路22にセットされる。したがって、受信周波数f12は、FSFLG=“1”のときには、10kHzだけ上昇あるいは下降し、FSFLG=“0”のときには、9kHzだけ上昇あるいは下降する。

0068

続いて処理はステップ315に進み、このステップ315において、このルーチン300を終了する。

0069

したがって、キーK+あるいはK-を押すごとに、受信周波数f12が、10kHzずつ、あるいは9kHzずつ変化していく。すなわち、ステップ受信が行われることになる。

0070

そして、この場合、周波数間隔が10kHzとなるのは、FSFLG=“1”であり、FSFLG=“1”になるのは、時差テーブルTDTBLにおいてARNO=14〜21の地域である。また、周波数間隔が9kHzとなるのは、FSFLG=“0”であり、FSFLG=“0”になるのは、時差テーブルTDTBLにおいてARNO≦13あるいはARNO≧22の地域である。

0071

したがって、どの地域においても、ステップ受信時、受信周波数f12の周波数間隔は、その地域の放送波信号の周波数間隔に正しく対応することになる。しかも、その受信周波数f12の周波数間隔は、自動的に設定され、ユーザが設定する必要がない。

0072

〈短波放送のステップ受信〉これも、時差セットキーKTSを押さずに、+キーK+あるいは−キーK-を押すことにより行う。

0073

すなわち、キーK+あるいはK-を押すと、CPU31の処理が、〈中波放送のステップ受信〉の場合と同様、ルーチン300のステップ302に進み、中波帯であるか短波帯であるかが判別される。そして、現在の受信バンドが短波帯のときには、処理はステップ302からステップ321に進み、このステップ321において、分周比Nが、キーK+あるいはK-に対応して「1」だけインクリメントあるいはディクリメントされ、次に処理はステップ314に進む。

0074

したがって、短波帯の受信時には、キーK+あるいはKーを押すごとに、分周比Nが「1」ずつ変化するので、受信周波数f12は1kHzずつ変化していくことになる。すなわち、ステップ受信が行われることになる。

0075

〈ダイレクト選局〉これは、受信周波数f12を示す数字を、操作キーKTS〜K9のうちの数字キーK0〜K9により直接指定することにより行う選局である。

0076

すなわち、この場合には、操作キーKTS〜K9のうち、ダイレクトキーKDRCTを押し、次に受信周波数f12を示す数字にしたがって、数字キーK0〜K9を押し、最後に実行キーKEXEを押す。すると、数字キーK0〜K9により入力した数字の受信周波数f12に対応した分周比Nが計算され、この分周比Nが分周回路22にセットされる。したがって、数字キーK0〜K9により入力した受信周波数f12が選局される。

0077

〈受信周波数f12のプリセット〉これは、数字キーK0〜K9に任意の受信周波数f12をプリセットする場合である。

0078

すなわち、この場合には、上述したいずれかの方法で選局を行い、その後、登録キーKREGを押しながら数字キーK0〜K9のうちの任意の1つの数字キーKi(i=0〜9のどれか)を押す。すると、メモリ34のうち、押された数字キーKiに対応するエリアAiに、このとき受信している周波数f12の分周比Nが書き込まれる。したがって、数字キーK0〜K9に任意の受信周波数f12がプリセットされる。

0079

〈プリセット選局〉これは、数字キーK0〜K9にプリセットされている周波数f12を選局する場合である。

0080

すなわち、この場合には、数字キーK0〜K9のうちの任意のキーKiを押す。すると、メモリ34のエリアAiから、ここに書き込まれている分周比Nが読み出され、この読み出された分周比Nが分周回路22にセットされる。したがって、数字キーKiを押すと、その押された数字キーKiにプリセットされている受信周波数f12が選局される。

0081

〈その他〉上述においては、ステップ114〜116で、地域番号ARNOにしたがって周波数間隔フラグFSFLGを“1”あるいは“0”にセットあるいはリセットしたが、時差データTMDFあるいは地名データPLCDTにしたがって周波数間隔フラグFSFLGを“1”あるいは“0”にセットあるいはリセットすることもできる。

0082

また、上述においては、〈時刻の表示〉のとき、時差テーブルTDTBLを参照し、メモリ34に記憶されている時差テーブルTDTBLの地域番号ARNOにしたがって、時差テーブルTDTBLの該当する欄から、そこに書き込まれている時差データTMDF及び地名データPLCDTを読み出し、この読み出した時差データTMDFにより、時計回路44から読み出したUTC時刻のデータを、現地時刻の時刻データに補正して表示に使用したが、時差テーブルTDTBLから読み出した時差データTMDF及び地名データPLCDTを、メモリ34に記憶しておき、このメモリ34に記憶した時差データTMDFにより、時計回路44から読み出したUTC時刻のデータを、現地時刻の時刻データに補正して表示に使用することもできる。

0083

さらに、図2の時差テーブルTDTBLにおいては、時差が−10時間の欄にタヒチが記されているが、タヒチは、時差が−10時間であっても、放送波信号の周波数間隔は9kHzである。したがって、このように、時差と周波数間隔との関係が、時差テーブルTDTBLからはずれるような地域に対処する場合には、時差テーブルTDTBLに、時差は同じであっても、地名データPLCDTの異なる欄を用意すればよい。すなわち、タヒチの場合であれば、ARNO=14番以降の地域番号ARNOを1番ずつ大きくするとともに、ARNO=14の欄にTMDF=−10、PLCDT=TAHITIを用意し、ARNO=15〜21のとき、分周比Nの変化量を「10」とし、他は「9」とすればよい。

発明の効果

0084

この発明によれば、表示される地名を選択すると、時差テーブルTDTBLにより現地時刻の時差が補正されるとともに、この補正に対応して、受信周波数f12の周波数間隔が9kHzあるいは10kHzに設定される。したがって、どの地域においても、受信周波数f12の周波数間隔は、その地域の放送波信号の周波数間隔に正しく対応することになる。

0085

しかも、表示される現地時刻を設定するだけで、受信周波数f12の周波数間隔が、自動的に正しい値に設定されるので、周波数間隔を設定する煩わしさがない。あるいはユーザは、その地域の周波数間隔が9kHzであるか10kHzであるかを知る必要もない。

0086

また、メーカが受信機を工場出荷するとき、仕向地によって周波数間隔を設定しておく必要もなく、したがって、組み立て工数や設定ミスを減らすことができる。

図面の簡単な説明

0087

図1この発明の一例を示す系統図である。
図2データテーブルの一例を示す図である。
図3第1の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
図4第2の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
図5第3の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
図6表示例を示す図である。

--

0088

10受信回路
12アンテナ同調回路
14ミキサ回路
17 AM検波回路
20PLL
21VCO
22可変分周回路
30マイクロコンピュータ
31 CPU
32 ROM
34メモリ
43キーインターフェイス回路
44時計回路
45ディスプレイコントローラ
51 LCD
100時刻ルーチン
200スキャン受信ルーチン
300ステップ受信ルーチン
KTS〜K9 操作キー

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