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技術 パップ剤用基剤

出願人 日本製紙株式会社
発明者 井廻裕美佐々木孝行藤岡伸章
出願日 1993年12月28日 (26年10ヶ月経過) 出願番号 1993-349107
公開日 1995年8月1日 (25年3ヶ月経過) 公開番号 1995-196481
状態 特許登録済
技術分野 医薬品製剤 医療用材料
主要キーワード 型流れ 経皮吸収薬剤 限定範囲 ゼラチンベース エーテル化剤 展延性 数値限定 先端径
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1995年8月1日)のものです。
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目的

パップ剤用基剤に要求される展延性保型性を好適に改善し得るカルボキシメチルセルロースナトリウム塩を開発した点に在る。

構成

カルボキシメチルセルロースナトリウム塩を含有する含水ゲル粘着基剤とし経皮吸収薬剤を配合して成るパップ剤に於いて、1%粘度が50〜500cpsエーテル化度0.60〜1.00mol/c6、PVI値0.40〜0.60のカルボキシメチルセルロースナトリウム塩を使用することを特徴とするパップ剤用基剤である。

概要

背景

パップ剤基剤に要求される性能には、展延性保型性保水性密着性、柔軟性などが挙げられる。これ等の内、特に展延性、保型性は製剤時の作業性、剤型保持性を左右するため重要となる。

一般に、展延性と保型性は相反する関係にある。即ち、展延性を改善しようとすると保型性に劣った。これは、ペースト流動性指標に考えれば展延性を改善するためにはペーストの流動性を大きくする方が良いわけであるが、一方で保型性にとっては型流れを起こすことなど好ましくない結果に繋がったためである。そのため、従来より、展延性と保型性を付与させるにはゼラチン系熱可塑性を利用する技術により対処されて来た(特開昭57−181020号公報等)。本技術はゼラチンの熱可塑性により貼付剤製剤時に基剤に展延性を付与し、製造された貼付剤に保型性を保持させようとするものである。しかし、ゼラチンベースの基剤は気温の変化による影響を受け易く、夏期に気温が上昇すると軟化して肌に貼付したとき不快なべたつきを生じたりするため問題となっていた。

そこで前記した問題点を解決する方法として、特開昭60−60854号公報が提案されている。即ち、重量で多価アルコール5〜40部、ポリアクリル酸ナトリウム1〜10部、カルボキシメチルセルロース1〜10部、アルミニウム化合物0.01〜30部、ポリアクリル酸エステル1〜10部、水10〜80部を含有し、酸でpHを5ないし8に調節したものを使用する方法を提示している。これによれば、ゼラチンの熱可塑性によらない展延性、保型性が得られると共に、四季を通じて安定な粘着力を有する貼付剤用基剤が得られるというものである。しかしこの方法は有用であったが使用するCMCによっては品質が安定しなかったためその改善が切望されていた。

概要

パップ剤用基剤に要求される展延性と保型性を好適に改善し得るカルボキシメチルセルロースナトリウム塩を開発した点に在る。

カルボキシメチルセルロースナトリウム塩を含有する含水ゲル粘着基剤とし経皮吸収薬剤を配合して成るパップ剤に於いて、1%粘度が50〜500cpsエーテル化度0.60〜1.00mol/c6、PVI値0.40〜0.60のカルボキシメチルセルロースナトリウム塩を使用することを特徴とするパップ剤用基剤である。

目的

本発明の目的は、パップ剤基剤としての展延性と保型性の付与性に優れるCMCを提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

カルボキシメチルセルロースナトリウム塩を含有する含水ゲル粘着基剤とし経皮吸収薬剤を配合して成るパップ剤に於いて、1%粘度が50〜500cpsエーテル化度0.60〜1.00mol/c6、PVI値0.40〜0.60のカルボキシメチルセルロースナトリウム塩を使用することを特徴とするパップ剤用基剤

技術分野

0001

本発明は展延性保型性に優れたパップ剤基剤に関し、更に詳しくはパップ剤基剤に使用されるカルボキシメチルセルロースナトリウム塩(以下、CMCと略す)に関するものである。

背景技術

0002

パップ剤基剤に要求される性能には、展延性、保型性、保水性密着性、柔軟性などが挙げられる。これ等の内、特に展延性、保型性は製剤時の作業性、剤型保持性を左右するため重要となる。

0003

一般に、展延性と保型性は相反する関係にある。即ち、展延性を改善しようとすると保型性に劣った。これは、ペースト流動性指標に考えれば展延性を改善するためにはペーストの流動性を大きくする方が良いわけであるが、一方で保型性にとっては型流れを起こすことなど好ましくない結果に繋がったためである。そのため、従来より、展延性と保型性を付与させるにはゼラチン系熱可塑性を利用する技術により対処されて来た(特開昭57−181020号公報等)。本技術はゼラチンの熱可塑性により貼付剤製剤時に基剤に展延性を付与し、製造された貼付剤に保型性を保持させようとするものである。しかし、ゼラチンベースの基剤は気温の変化による影響を受け易く、夏期に気温が上昇すると軟化して肌に貼付したとき不快なべたつきを生じたりするため問題となっていた。

0004

そこで前記した問題点を解決する方法として、特開昭60−60854号公報が提案されている。即ち、重量で多価アルコール5〜40部、ポリアクリル酸ナトリウム1〜10部、カルボキシメチルセルロース1〜10部、アルミニウム化合物0.01〜30部、ポリアクリル酸エステル1〜10部、水10〜80部を含有し、酸でpHを5ないし8に調節したものを使用する方法を提示している。これによれば、ゼラチンの熱可塑性によらない展延性、保型性が得られると共に、四季を通じて安定な粘着力を有する貼付剤用基剤が得られるというものである。しかしこの方法は有用であったが使用するCMCによっては品質が安定しなかったためその改善が切望されていた。

発明が解決しようとする課題

0005

本発明の目的は、パップ剤基剤としての展延性と保型性の付与性に優れるCMCを提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

本発明者等は、パップ剤基剤に於いて展延性と保型性付与に優れるCMCに就いて鋭意研究を重ねた結果、PVI値(Printing Viscosity index:捺染粘性指数)が特定な範囲にあるCMCを使用することにより、即ちカルボキシメチルセルロースナトリウム塩を含有する含水ゲル粘着基剤とし経皮吸収薬剤を配合して成るパップ剤に於いて、1%粘度が50〜500cpsエーテル化度0.60〜1.00mol/c6、PVI値0.40〜0.60のカルボキシメチルセルロースナトリウム塩を使用することにより展延性と保持性とを同時に付与できることを見い出し、本発明を成すに至った。

0007

本発明に使用されるPVI値は、BM型粘度計(東京計器社製)でCMC溶液の25℃、30rpmの粘度が10000±500cpsに調製されたCMC溶液の粘度を同粘度計で6rpmと60rpmで測定し、次式により得られる数値である。PVI値=60rpmの粘度/6rpmの粘度。本発明で1%粘度が50〜500cps、エーテル化度0.60〜1.00mol/c6、PVI値0.40〜0.60のCMCを使用するとしたのは、粘度が50cps未満では保型性に劣り、500cps超では展延性に劣るためである。また、エーテル化度が0.60未満では特に展延性に劣るためであり、1.00超とすると展延性、保型性などには大きな悪影響を及ぼさないがエーテル化剤であるモノクロル酢酸を多量に使用しなければならないなどコスト的に問題が残ったためである。更に、PVI値が0.40未満及び0.60超では粘度とエーテル化度が前記した数値限定内にあっても展延性と保型性とを同時に満たさないためであり、これ等の数値の何れもが限定範囲内にあるとき本発明の目的は達成される。

0008

本発明で使用される粘着基剤成分としては、例えばポリアクリル酸ナトリウム、グリセリンソルビトールプロピレングリコールエチレングリコールなどの多価アルコール、アラビアゴムなどの粘着剤カオリン酸化チタンなどの白色無機顔料などが挙げられる。本発明で使用される経皮吸収薬剤としては、サルチル酸メチル、サルチル酸グリコールジフェンヒドラミン類インドメタシンフルルビプロフェンケトンプロフェン及びカンフルメントールなどの精油成分などの単独或いはそれ等の混合物が挙げられる。

0009

以下に本発明に就いて詳述するが、本発明はこれ等によって限定されるものではない。

0010

実施例1
1%粘度168cps、エーテル化度0.81mol/c6、PVI値0.46のCMCを使用して、表1に示した配合成分及び割合のものを、CMC、ポリアクリル酸ナトリウム、カオリンの順で乳鉢に入れ粉体混合する。次いでグリセリンを添加し良く混和させる。更に水を徐々に添加しながら良く練合してパップ剤用基剤ペーストを得た。

0011

実施例2
1%粘度300cps、エーテル化度0.88mol/c6、PVI値0.53のCMCを使用して、表1に示した配合成分及び割合のものを、実施例1と全く同様の手順で調製してパップ剤用基剤ペーストを得た。

0012

比較例1
1%粘度800cps、エーテル化度0.65mol/c6、PVI値0.42のCMCを使用して、表1に示した配合成分及び割合のものを、実施例1と全く同様の手順で調製してパップ剤用基剤ペーストを得た。

0013

比較例2
1%粘度30cps、エーテル化度0.85mol/c6、PVI値0.56のCMCを使用して、表1に示した配合成分及び割合のものを、実施例1と全く同様の手順で調製してパップ剤用基剤ペーストを得た。

0014

比較例3
1%粘度190cps、エーテル化度1.39mol/c6、PVI値0.59のCMCを使用して、表1に示した配合成分及び割合のものを、実施例1と全く同様の手順で調製してパップ剤用基剤ペーストを得た。

0015

比較例4
1%粘度324cps、エーテル化度0.40mol/c6、PVI値0.45のCMCを使用して、表1に示した配合成分及び割合のものを、実施例1と全く同様の手順で調製してパップ剤用基剤ペーストを得た。

0016

比較例5
1%粘度215cps、エーテル化度0.70mol/c6、PVI値0.67のCMCを使用して、表1に示した配合成分及び割合のものを、実施例1と全く同様の手順で調製してパップ剤用基剤ペーストを得た。

0017

比較例6
1%粘度375cps、エーテル化度0.68mol/c6、PVI値0.32のCMCを使用して、表1に示した配合成分及び割合のものを、実施例1と全く同様の手順で調製してパップ剤用基剤ペーストを得た。

0018

以上の実施例1、2及び比較例1〜6から得られたペーストの性能を表2に示した。表2に示されるように、以下のCMCを使用すると展延性と保型性とを同時に満たすパップ剤用基剤が得られることが実証された。
(1)1%粘度 50〜500cps
(2)エーテル化度0.60〜1.00mol/c6
(3)PVI値 0.40〜0.60

0019

0020

0021

保型性:ペーストを先端径が8mmのチューブに入れ、ガラス板上にストランド状に押し出し、25℃中で24時間放置してストランドの状態を直後のそれと比較評価した。
◎:全くダレない
○:殆んどダレない
△:ややダレる
×:著しくダレる
展延性:ペーストをステージに一定量載せてガラス棒で引き延ばし、展延した面積計測しcm2/gで表わした。尚、ステージとガラス棒とのギャップは0.5mmとした。

発明の効果

0022

以上詳述した如く、表1に示したようなPVI値が特定な範囲内に在るCMCを使用すると、パップ剤用基剤とした場合に展延性と保型性に優れるペーストが得られることが判明し、本発明を完成した。

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