図面 (/)

技術 粉体塗料用樹脂組成物

出願人 DIC株式会社
発明者 阿河哲朗鈴木尚
出願日 1993年12月28日 (27年0ヶ月経過) 出願番号 1993-334137
公開日 1995年7月25日 (25年5ヶ月経過) 公開番号 1995-188588
状態 特許登録済
技術分野 後処理による化学的変性 塗料、除去剤 付加系(共)重合体、後処理、化学変成
主要キーワード 鋼鉄製品 評価判定基準 ハロゲン含有ビニル系単量体 静電スプレー塗装機 評価判定 合成樹脂類 静電吹付 不飽和ジカルボン酸ジアルキルエステル
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1995年7月25日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (0)

図面はありません

目的

本発明が解決しようとする課題は、一にかかって、とりわけ、顔料分散性に優れ、かつ、貯蔵安定性に優れるという、いわゆる実用的な性能が改善された粉体塗料用樹脂組成物、つまり、粉体塗料を提供することにある。

構成

燐酸基含有化合物により変性された形のビニル系共重合樹脂と、つまり、グリシジル基含有単量体と、これと共重合性を有するエチレン系不飽和単量体とを重合して得られる、70〜150℃なる範囲内の軟化点と、1,000〜30,000なる範囲内の数平均分子量とを有するビニル系共重合体を、分子中に正燐酸基を有する化合物により変性せしめることによって得られる樹脂と、二塩基性カルボン酸とを、必須の成分として含有することから成る、粉体塗料用樹脂組成物。

概要

背景

近年、低公害塗料である粉体塗料は、広範なる分野で使用されるようになって来ている。グリシジル基含有ビニル系共重合体樹脂成分とする一方で、硬化剤としては、二塩基性カルボン酸化合物を用いた形の熱硬化性粉体塗料が、特に、耐候性に優れた塗膜を形成し得るというものであるという処から、広く、利用されている。

しかしながら、粉体塗料は、溶剤を使用しないものである処から、どうしても、得られる塗膜の平滑性などの仕上がり外観が、溶剤型のものよりも劣るという傾向があるが、それがために、とりわけ、顔料分散性にも優れるし、しかも、仕上がり外観などの優れた粉体塗料の開発が、切に、望されている。

上記した顔料分散性の向上による仕上がり外観の向上化対策としては、特公平3−47304号公報において、ビニル系共重合体への亜燐酸エステルによる変性化の試みが為されてはいるが、この手法に従う場合には、顔料分散性の向上効果こそ認められるものの、粉体塗料の貯蔵安定性、とくに、長期貯蔵時に、グリシジル基含有ビニル系共重合体と、硬化剤とが反応し、塗膜外観が悪化するという問題点(つまり、固相反応性の問題)がある。

概要

本発明が解決しようとする課題は、一にかかって、とりわけ、顔料分散性に優れ、かつ、貯蔵安定性に優れるという、いわゆる実用的な性能が改善された粉体塗料用樹脂組成物、つまり、粉体塗料を提供することにある。

燐酸基含有化合物により変性された形のビニル系共重合樹脂と、つまり、グリシジル基含有単量体と、これと共重合性を有するエチレン系不飽和単量体とを重合して得られる、70〜150℃なる範囲内の軟化点と、1,000〜30,000なる範囲内の数平均分子量とを有するビニル系共重合体を、分子中に正燐酸基を有する化合物により変性せしめることによって得られる樹脂と、二塩基性カルボン酸とを、必須の成分として含有することから成る、粉体塗料用樹脂組成物。

目的

したがって、本発明が解決しようとする課題は、一にかかって、とりわけ、顔料分散性に優れ、かつ、貯蔵安定性に優れた、いわゆる実用的なる性能が改善された粉体塗料用樹脂組成物、つまり、粉体塗料を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
4件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

グリシジル基含有単量体と、これと共重合し得るエチレン系不飽和単量体とから得られるビニル系共重合体を、分子中に正燐酸基を有する化合物により変性せしめた樹脂と、二塩基性カルボン酸とを、必須の成分として含有することを特徴とする、粉体塗料用樹脂組成物

請求項2

グリシジル基含有単量体の10〜60重量%と、これと共重合し得るエチレン系不飽和単量体の90〜40重量%とを重合して得られる、軟化点が70〜150℃なる範囲内で、かつ、数平均分子量が1,000〜30,000なる範囲内のビニル系共重合体を、一分子中に一つの正燐酸基を有する化合物により変性せしめた樹脂と、二塩基性カルボン酸とを、必須の成分として含有することを特徴とする、粉体塗料用樹脂組成物。

請求項3

前記した一分子中に一つの正燐酸基を有する化合物が正燐酸ジアルキルエステルである、請求項1または2に記載の組成物

請求項4

前記した一分子中に一つの正燐酸基を有する化合物がジ2−エチルヘキシルフォスフェートまたはジブチルフォスフェートである、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。

請求項5

前記した一分子中に一つの正燐酸基を有する化合物の使用量が、前記したビニル系共重合体の100重量部に対して、0.01〜10.0重量部なる範囲内である、請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。

技術分野

0001

本発明は、新規にして有用なる粉体塗料用樹脂組成物に関する。さらに詳細には、本発明は、正燐酸基という特定の基を有する化合物によって変性された、特定の樹脂と、二塩基性カルボン酸とを、必須の成分として含有することからなる、とりわけ、平滑性ならびに鮮映性などの、いわゆる仕上がり外観の優れた塗膜を与えるし、しかも、顔料分散性に優れるし、加えて、粉体塗料貯蔵安定性にも優れた、熱硬化性の粉体塗料用樹脂組成物に関する。

背景技術

0002

近年、低公害塗料である粉体塗料は、広範なる分野で使用されるようになって来ている。グリシジル基含有ビニル系共重合体を樹脂成分とする一方で、硬化剤としては、二塩基性カルボン酸化合物を用いた形の熱硬化性粉体塗料が、特に、耐候性に優れた塗膜を形成し得るというものであるという処から、広く、利用されている。

0003

しかしながら、粉体塗料は、溶剤を使用しないものである処から、どうしても、得られる塗膜の平滑性などの仕上がり外観が、溶剤型のものよりも劣るという傾向があるが、それがために、とりわけ、顔料分散性にも優れるし、しかも、仕上がり外観などの優れた粉体塗料の開発が、切に、望されている。

0004

上記した顔料分散性の向上による仕上がり外観の向上化対策としては、特公平3−47304号公報において、ビニル系共重合体への亜燐酸エステルによる変性化の試みが為されてはいるが、この手法に従う場合には、顔料分散性の向上効果こそ認められるものの、粉体塗料の貯蔵安定性、とくに、長期貯蔵時に、グリシジル基含有ビニル系共重合体と、硬化剤とが反応し、塗膜外観が悪化するという問題点(つまり、固相反応性の問題)がある。

発明が解決しようとする課題

0005

しかるに、本発明者らは、上述したような従来技術における種々の問題点、就中、上述したような、顔料分散性と、粉体塗料の貯蔵安定性とを両立させるという処から、極めて実用性の高い粉体塗料の開発を、本発明が解決しようとする課題として掲げて、鋭意、研究を開始した。

0006

したがって、本発明が解決しようとする課題は、一にかかって、とりわけ、顔料分散性に優れ、かつ、貯蔵安定性に優れた、いわゆる実用的なる性能が改善された粉体塗料用樹脂組成物、つまり、粉体塗料を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

そこで、本発明者らは、上述したような発明が解決しようとする課題に照準を合わせて、鋭意、検討を重ねた結果、グリシジル基含有ビニル系共重合体を、正燐酸ジエステルなどのような、一分子中に一つの正燐酸基を有する化合物で以て変性せしめることによって、顔料分散性が飛躍的に向上化することを、加えて、粉体塗料の貯蔵安定性もまた、優れるということを見出すに及んで、ここに、本発明を完成させるに到った。

0008

すなわち、本発明は、基本的には、グリシジル基含有単量体と、これと共重合し得るエチレン系不飽和単量体とから得られるビニル系共重合体を、分子中に正燐酸基を有する化合物により変性せしめた樹脂と、二塩基性カルボン酸とを、必須の成分として含有することから成る、粉体塗料用樹脂組成物を提供しようとするものであり、

0009

具体的には、グリシジル基含有単量体の10〜60重量%と、これと共重合し得るエチレン系不飽和単量体の90〜40重量%とを重合して得られる、軟化点が70〜150℃なる範囲内で、かつ、数平均分子量が1,000〜30,000なる範囲内のビニル系共重合体を、

0010

一分子中に一つの正燐酸基を有する化合物により変性せしめた樹脂と、二塩基性カルボン酸とを、必須の成分として含有することから成る、とりわけ、顔料分散性に優れ、かつ、貯蔵安定性に優れた、極めて実用性の高い粉体塗料用樹脂組成物を提供しようとするものである。

0011

ここにおいて、上記した分子中に正燐酸基を有する化合物、就中、一分子中に一つの正燐酸基を有する化合物で以て、グリシジル基含有ビニル系共重合体を変性せしめるには、該共重合体溶液あるいはその脱溶剤後溶融体に、かかる正燐酸基含有化合物を加え、均一に分散させ、大約80℃〜大約180℃なる温度で以て、大約1〜大約5時間のあいだ加熱して、グリシジル基と反応せしめるという方法が、一般に、採用される。

0012

こうした正燐酸基含有化合物として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、ジメチルフォスフェートジブチルフォスフェートジオクチルフォスフェート、ジ2−エチルヘキシルフォスフェート、ジラウリルフォスフェート、ジフェニルフォスフェート、ジナフチルフォスフェート、ジクレジルフォスフェート、ジ(ノニルフェニル)フォスフェート、メチルオクチルフォスフェート、

0013

セチルフェニルフォスフェート、ジイソデシルフォスフェート、ブチルホスホン酸モノブチル、2−エチルヘキシルホスホン酸モノ−2−エチルヘキシルなどであり、就中、正燐酸ジアルキルエステルなどの使用が望ましく、とくに、炭素数が4以上なる正燐酸ジアルキルエステルである、ジブチルフォスフェートまたはジ2−エチルヘキシルフォスフェートなどを使用することが好ましい。

0014

此の正燐酸基含有化合物の使用量としては、ビニル系共重合体の100重量部に対して、0.01〜10重量%なる範囲内が適切であって、0.01重量%よりも少ないと、どうしても、顔料分散性などを向上させるという効果が期待できなくなるし、

0015

一方、10重量%を超えて余りに多量に用いる場合には、どうしても、塗膜の鮮映性や耐候性などの諸物性が低下するというようになり易いので、いずれの場合も好ましくない。

0016

当該ビニル系共重合体中におけるグリシジル基含有単量体成分の含有率全単量体の10重量%未満となる場合には、どうしても、塗膜強度ならびに金属への付着性などが低下するようになるし、一方、60重量%を超えて余りに多量に用いられる場合には、どうしても、過度硬化反応によって、とりわけ、塗面の平滑性などが低下するようになるので、いずれの場合も好ましくない。

0017

当該ビニル系共重合体としては、好ましくは、軟化点(環球法)が大約70〜大約150℃なる範囲内のものであって、しかも、数平均分子量が大約1,000〜大約30,000なる範囲内のものを用いるのが望ましい。

0018

当該ビニル系共重合体の軟化点が70℃未満になると、どうしても、粉体塗料の貯蔵安定性などが低下するようになるし、一方、150℃を超えて余りに高くなる場合には、どうしても、熱流動性などが低下し、ひいては、塗面の平滑性などが悪くなり易いので、いずれの場合も好ましくない。

0019

また、数平均分子量が1,000未満になると、どうしても、塗膜の強度が低下したりするし、一方、30,000を超えて余りに大きくなる場合には、どうしても、塗面の平滑性などが低下するようになるので、いずれの場合も好ましくない。

0020

当該ビニル系共重合体を調製するに当たって使用される、グリシジル基含有単量体として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、グリシジルアクリレート、β−メチルグリシジルアクリレートグリシジルメタクリレートもしくはβ−メチルグリシジルメタクリレートの如き、各種の(メタアクリル酸の(β−メチルグリシジルエステルをはじめ、

0021

アクリル酸3,4−エポキシシクロヘキシル、アクリル酸3,4−エポキシシクロヘキシルメチル、メタクリル酸3,4−エポキシシクロヘキシルもしくはメタクリル酸3,4−エポキシシクロヘキシルメチルの如き、各種のエポキシ基含有(メタ)アクリル酸エステル類またはそれらのε−カプロラクトン変性物;

0022

あるいは、アリルアルコールの(メチル)グリシジルエーテルメタアリルアルコールの(メチル)グリシジルエーテルまたはN−グリシジルアクリル酸アミドビニルスルフォン酸グリシジルなどである。

0023

これらは、単独使用でも2種以上の併用でもよいことは、勿論である。

0024

一方、こうしたグリシジル基含有単量体と共重合性を有する単量体としては、エチレン系不飽和単量体という領域に属するものであり、しかも、エポキシ基との反応性の低いものであって、かつ、かかるグリシジル基含有単量体とラジカル的に共重合し得る単量体を使用することが出来る。

0025

グリシジル基含有単量体と共重合性を有するエチレン系不飽和単量体として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、公知慣用の、それぞれ、アクリル酸エステル類またはメタクリル酸エステル類をはじめ、さらには、公知慣用の、その他のビニル系単量体類などである。

0026

これらは、単独使用でも2種以上の併用でもよいことは、勿論である。

0027

アクリル酸またはメタクリル酸のエステル類として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、アクリル酸メチルアクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピルアクリル酸n−ブチルアクリル酸イソブチル、アクリル酸tert−ブチル、アクリル酸シクロヘキシルアクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸2−エチルオクチル、アクリル酸ドデシルもしくはアクリル酸ベンジル

0028

またはメタクリル酸メチルメタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチルメタクリル酸イソブチル、メタクリル酸tert−ブチル、メタクリル酸ヘキシルメタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸2−エチルオクチル、メタクリル酸ドデシルメタクリル酸ベンジルもしくはメタクリル酸フェニルの如き、各種の(メタ)アクリル酸エステル類や、

0029

アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸4−ヒドロキシブチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピルもしくはメタクリル酸4−ヒドロキシブチルの如き、各種の水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル類などである。

0030

また、その他のエチレン系不飽和単量体として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、フマル酸ジアルキルエステルもしくはイタコン酸ジアルキルエステルの如き、各種の不飽和ジカルボン酸ジアルキルエステル類;スチレンビニルトルエンα−メチルスチレンもしくはビニルトルエンの如き、各種の芳香族ビニル系単量体類;

0031

またはアクリロニトリルもしくはメタクリロニトリルの如き、各種のシアノ基含有ビニル系単量体類;アクリルアミドもしくはメタクリルアミドの如き、各種のアミド結合含有ビニル系単量体類類などであり、

0032

さらには、ビニルオキサゾリンの如き、各種のオキサゾリル基含有ビニル系単量体類;酢酸ビニルプロピオン酸ビニルもしくは「ベオバ」(オランダシェル社製の、分枝脂肪族モノカルボン酸ビニルエステル)の如き、各種のビニルエステル類

0033

さらにはまた、ラウリルビニルエーテルの如き、各種のビニルエーテル類塩化ビニルもしくは塩化ビニリデンの如き、各種のハロゲン含有ビニル系単量体類;またはビニルトリメトキシシランもしくはγ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランの如き、各種の珪素含有ビニル系単量体類などである。

0034

本発明において、硬化剤成分として用いられる、前記した二塩基性カルボン酸としては、たとえば、脂肪族ないしは芳香族多価カルボン酸類などが、特に代表的なものであるが、それらのうちでも特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、グルタル酸アジピン酸ピメリン酸スベリン酸アゼライン酸、セバチン酸、1,10−デカン二酸、1,12−ドデカン二酸、1,20−アイコサン二酸もしくは1,24−テトラアイコサン二酸、

0035

あるいは、マレイン酸シトラコン酸イタコン酸グルタコン酸、フタル酸イソフタル酸ヘキサヒドロフタル酸もしくはシクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸または1,3−シクロヘキシルジカルボン酸、1,4シクロヘキシルジカルボン酸などである。

0036

また、無水コハク酸無水セバチン酸、無水フタル酸無水イタコン酸の如き、各種のカルボン酸無水物であってもよい。就中、1,10−デカン二酸、1,12−ドデカン二酸または1,20−アイコサン二酸なる系統飽和脂肪二塩基性ジカルボン酸類などが、諸性能のバランスが取り易いという処から、特に望ましいものである。

0037

当該二塩基性カルボン酸の使用形態としては、任意の組み合わせが可能であるが、その使用割合としては、前述したグリシジル基含有ビニル系共重合体中のグリシジル基と、当該二塩基性カルボン酸中のカルボキシル基との当量比が、0.5〜1.5の範囲内となるような比率で以て、使用するのが望ましい。

0038

かくして得られる、本発明の粉体塗料用樹脂組成物には、エポキシ樹脂ポリエステル樹脂またはポリアミドなどのような、種々の合成樹脂類顔料ないしは染料などのような、種々の着色剤類などをはじめ、

0039

さらには、流動調整剤ブロッキング防止剤紫外線吸収剤帯電防止剤酸化防止剤またはベンゾインなどのような、通常、用いられている部類の、つまり、この種の粉体塗料用として、公知慣用の種々の塗料用添加剤類を、

0040

必要に応じて、1種または2種以上、加えることが出来るので、本発明の粉体塗料用樹脂組成物は、さらに、かかる種々の添加剤類を加えるか、あるいは、加えずに、粉体塗料として、実用に供せられる。

0041

本発明の粉体塗料用樹脂組成物を用いて、目的とする粉体塗料を調製するためには、周知慣用のいずれの方法をも採用することが出来るが、通常は、以上に掲げた各種の成分を混合せしめたのち、

0042

加熱ロールまたはエクストルーダーなどのような、種々の溶融混練機によって、大約80〜大約180℃程度の温度で、充分に溶融混合せしめ、次いで、冷却せしめたのちに、粉砕せしめるというようにして、粉体塗料とする方法を採ることを、特に推奨する。

0043

また、塗装方法としても、静電吹付法または流動浸漬法などのような、周知慣用の塗装方法によって、被塗物塗装し、次いで、かくして得られる塗装物を、通常は、大約150〜大約210℃なる範囲内の焼付炉で以て、焼き付けを行なうというようにして、粉体塗装による塗膜を得ることが出来る。

0044

本発明の粉体塗料用樹脂組成物は、主として、鋼鉄製品の塗料用に供されるものであり、たとえば、自動車用建材用、家電製品用または自動販売機用などの、種々の用途に差し向けられるものである。

0045

それも、前述したように、とりわけ、塗膜の優れた平滑性と、塗料の長期間に亘る安定性という、極めて実用性の高い粉体塗料用樹脂組成物が求められるような処に、極めて大きな用途が期待され得る。

0046

次に、本発明を、参考例、実施例、比較例、応用例または比較応用例により、一層、具体的に説明することにするが、以下において、部および%は、特に断りの無い限りは、すべて重量基準であるものとする。

0047

参考例1(グリシジル基含有ビニル系共重合体の調製例)
温度計撹拌機還流冷却機および窒素導入口を備えた反応容器に、キシレンの66.7部を加えて加温し、反応容器内空気を窒素置換したのちに、加熱還流させた。

0048

次いで、そこへ、第1表に示すような量の単量体と、重合開始剤とからなる混合物を、4時間に亘って加えた。さらに、還流下に、1時間のあいだ保持したのちに冷却し、アゾビスイソブチロニトリルの0.5部を加え、80〜100℃で、残りの単量体の共重合を行なって、此の共重合を完結せしめた。

0049

しかるのち、第1表に示すような量の燐化合物を加え、120℃で、2時間のあいだ加熱反応させてから、溶剤を除去せしめることによって、固形のビニル系共重合体を得た。

0050

0051

《第1表の脚注
HEA」…………「アクリル酸2−ヒドロキシエチル」の略記
AIBN」………「アゾビスイソブチロニトリル」の略記

0052

0053

0054

《第1表の脚注》
「MGMA」…………「メタクリル酸βーメチルグリシジル」の略記

0055

0056

0057

0058

実施例1〜7ならびに比較例1〜3
第2表に示すような組成割合で以て、「ブスコニーダーPR−46型」(スイス国ブス社製の単軸押し出し機)を用いて、常法により、種々の粉体塗料用樹脂組成物を調製した。

0059

0060

《第2表の脚注》
「モダフロー」…………アメリカ国モンサント社製のレベリング剤

0061

0062

0063

0064

《第2表の脚注》
「1,12−DDDA」………「1,12−ドデカン二酸」の略記

0065

応用例1〜9ならびに比較応用例1〜3
これらの各例は、各種の粉体塗料用樹脂組成物を、実際に、粉体塗料として用いて、それぞれの組成物の諸性能を、比較検討するためのものである。これによって、粉体塗料としての応用特性が明らかになろう。

0066

まず、実施例1〜9ならびに比較例1〜3で得られた、それぞれの粉体塗料用樹脂組成物を、粉体塗料用静電スプレー塗装機で以て、燐酸亜鉛処理を施した、0.8mm厚の梨地鋼板に、第3表に示すような膜厚となるように塗装し、180℃で、20分間という条件で以て焼き付けを行なって、試験用塗装板試験板)を作製した。

0067

次いで、それぞれの焼き付け塗膜たる試験板について、第3表に示すような各項目に関しての、塗膜の評価検討ならびに粉体塗料の貯蔵安定性の試験を行なった。それらの結果は、まとめて、同表に示す。

0068

なお、各評価検討ないしは試験は、次に示すような要領で以て行なったものである。

0069

膜厚の測定は、電磁膜測定法に依った。

0070

ペレット・フローの測定は、0.5gの各粉体塗料を、直径が10mmφなる大きさのペレットに成形し、金属板上に固定したのち、45度なる角度で以て保持して、硬化時に流下した長さ(mm)を測定した。

0071

評価判定基準(1)
A………極めて、平滑性に優れている
B………普通程度の平滑性
C………平滑性が悪い

0072

耐溶剤性の評価検討は、メチルエチルケトンを染み込ませたガーゼで以て、20往復に及ぶラビングを行なったのちの、塗面の状態を、目視により判定した。

0073

評価判定基準(2)
◎………良好
○………普通
△………やや悪い
×………悪い

0074

耐候性の評価検討は、サンシャインウェザメーターにより、800時間に及ぶ試験を行なって、かかる試験の前後での60度光沢(つまり、60度鏡面反射率)の比、つまり、光沢保持率(%)を以て表示した。

0075

貯蔵安定性の評価検討としては、40℃に60日間のあいだ貯蔵したのちの塗料について、それぞれ、塗膜の平滑性、ペレット・フロー(mm)ならびに塗膜の光沢なる各面からの総合的なる評価判定を行なった。

0076

その際の、塗膜の平滑性の評価判定の基準は、上記評価判定基準(1)と同様にした。

0077

0078

《第3表の脚注》μmは、ミクロンを表わす長さの単位である。

0079

0080

0081

0082

このように、実施例1および3で得られる、それぞれの本発明品に比較して、比較例1および3で得られる対照品は、いずれも、正燐酸ジエステルを使用していないという形のものである処から、とりわけ、平滑性などに劣るし、

0083

また、実施例2で得られる、本発明品にに比較して、比較例2で得られる対照品は、正燐酸ジエステルを、亜燐酸ジエステルに変更した形のものである処から、平滑性こそ問題が無いものの、粉体塗料の貯蔵安定性が著しく劣る。

0084

結局の処、実施例1〜9で得られる、それぞれの本発明品は、いずれもが、悉く、とりわけ、平滑性、貯蔵安定性、耐候性ならびに機械的性能などの上で、遥かに優れている。

0085

したがって、仕上がり外観ならびに粉体塗料の貯蔵安定性の向上化には、是非とも、分子中に正燐酸基を有する化合物により、ビニル系共重合体を変性しておくということが、有効なる手段である、と言い得よう。

発明の効果

0086

以上に詳説したように、本発明の粉体塗料用樹脂組成物は、とりわけ、粉体塗料の貯蔵安定性にも優れるし、塗面の平滑性ならびに鮮映性などの、いわゆる塗膜の仕上がり外観にも優れる、という極めて実用性の高いものである。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ