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技術 セグメントリングの真形状測定方法及び組立方法

出願人 株式会社小松製作所
発明者 梅田進一上田耕嗣小松健浩花本忠幸西澤泉
出願日 1993年12月22日 (26年7ヶ月経過) 出願番号 1993-347484
公開日 1995年7月18日 (25年0ヶ月経過) 公開番号 1995-180497
状態 未査定
技術分野 トンネルの覆工・支保 高さの測定 光学的手段による測長装置 測量一般
主要キーワード 部分箇所 比較形状 許容隙間 多軸関節 理想的形状 部分説明 円形セグメント 変化量情報
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1995年7月18日)のものです。
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図面 (8)

目的

理想的断面形状を備えるセグメントリングトンネルを得るためのセグメントリングの真形状測定方法及び組立方法を提供する。

構成

(1)エレクタ旋回させつつ該エレクタに装着した距離検出手段により既設セグメントリング内面までの距離を該内面でエレクタ旋回方向の複数箇所について検出し、この距離検出毎にエレクタ旋回角度検出手段により各エレクタ旋回角度を検出し、(2)各検出距離に対しエレクタ旋回軸から前記距離検出器までの距離を加算し、これら各加算値と各加算値における前記各エレクタ旋回角度とを既設セグメント形状情報とし、(3) エレクタを作動させて把持セグメントを既設セグメントに対して面合わせし、この面合わせ完了時における該エレクタの各駆動系変位量からエレクタ旋回軸と既設セグメントリング軸とのずれ量を算出し、(4) このずれ量によって前記形状情報を補正した。

概要

背景

概要

理想的断面形状を備えるセグメントリングトンネルを得るためのセグメントリングの真形状測定方法及び組立方法を提供する。

(1)エレクタ旋回させつつ該エレクタに装着した距離検出手段により既設セグメントリング内面までの距離を該内面でエレクタ旋回方向の複数箇所について検出し、この距離検出毎にエレクタ旋回角度検出手段により各エレクタ旋回角度を検出し、(2)各検出距離に対しエレクタ旋回軸から前記距離検出器までの距離を加算し、これら各加算値と各加算値における前記各エレクタ旋回角度とを既設セグメント形状情報とし、(3) エレクタを作動させて把持セグメントを既設セグメントに対して面合わせし、この面合わせ完了時における該エレクタの各駆動系変位量からエレクタ旋回軸と既設セグメントリング軸とのずれ量を算出し、(4) このずれ量によって前記形状情報を補正した。

目的

効果

実績

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請求項1

(1)エレクタ旋回させつつ、該エレクタに装着した距離検出手段により既設セグメントリング内面までの距離を該内面でエレクタ旋回方向の複数箇所について検出し、かつ、この距離検出毎に、エレクタ旋回角度検出手段により各エレクタ旋回角度を検出し、(2)各検出距離に対し、前記距離検出手段からエレクタ旋回軸までの鉛直距離加算し、これら各加算値と、該各加算値に対応する前記各エレクタ旋回角度とを該既設セグメント形状情報Eoとし、(3)エレクタを作動させて把持セグメントを既設セグメントリングに対して面合わせし、この面合わせ完了時における該エレクタの各駆動系変位量から、エレクタ旋回軸と、既設セグメントリング軸とのずれ量を算出し、(4)このずれ量により、前記形状情報Eoを補正したことを特徴とするセグメントリングの真形状測定方法

請求項2

(1)エレクタを作動させて把持セグメントを既設セグメントリングに対して面合わせし、この面合わせ完了時における該エレクタの各駆動系の変位量から、エレクタ旋回軸と、既設セグメントリング軸とのずれ量を算出し、(2)エレクタを旋回させつつ、該エレクタに装着した距離検出手段により既設セグメントリングの内面までの距離を該内面でエレクタ旋回方向の複数箇所について検出し、かつ、この距離検出毎に、エレクタ旋回角度検出手段により各エレクタ旋回角度を検出し、(3)各検出距離に対し、前記距離検出手段からエレクタ旋回軸までの鉛直距離を加算し、これら各加算値と、該各加算値に対応する前記各エレクタ旋回角度とを該既設セグメントの形状情報Eoとし、(4)このずれ量により、前記形状情報Eoを補正したことを特徴とするセグメントリングの真形状測定方法。

請求項3

(1)既設セグメントリング軸に垂直な面におけるセグメントリングの基本形状Soを決定し、(2)既設セグメントリング軸に垂直な面における既設セグメントリング形状E1を求め、(3)この形状E1の変形傾向値δoをその位置と共に求め、(4)この変形傾向値δoでその位置に対応する基本形状Soの位置を補正してなる新形状E3を求め、(5)この新形状E3に基づき、エレクタを作動させて把持セグメントをリング状に順次位置決めし、次セグメントリングを組み立ててゆくことを特徴とするセグメントリングの組立方法

請求項4

「(2)既設セグメントリング軸に垂直な面における既設セグメントリング形状E1を求め、」は、「(2)既設セグメントリング形状を求め、」である請求項3記載のセグメントリングの組立方法。

技術分野

0001

本発明は、シールド掘進工法において、理想的断面形状を備えたセグメントリングトンネル構築するに好適なセグメントリングの真形状測定方法及び組立方法に関する。

0002

従来、この種の技術として、円形セグメントリングトンネルに関する技術が各種紹介されている。

0003

先ず、セグメントリングの真形状測定方法としては、例えば特開平2−274998号公報の「シールド掘進機におけるセグメント真円度測定方法」がある。これは、真円度測定方法としているが、開示内容では、シールド掘進機と既設セグメントリングとの両軸が平行であることが前提となっている。ところが実際は、両軸はずれるため、このような真円度測定方法に基づきセグメントリングを組み立てると、歪んだセグメンリングトンネルが構築される。

0004

セグメントリングの組立方法としては、例えば特開平4−161700号公報の「円形トンネルセグメントの自動組立方法」がある。これは、ボルト締めつけ等の負荷によって既設セグメントリングは真円でなくなり、このため、ボルト孔内径とボルトの外径との許容隙間範囲内において、次セグメントリングが真円に近づくように組み立てる技術である。ここにも「真円」なる語が登場するが、開示内容では、これもシールド掘進機と既設セグメントリングとの両軸が平行であることが前提となっており、上記特開平2−274998号公報と同様の問題点がある。さらに、この組立方法に基づき、折角、次セグメントリングが真円に近づくように組み立てようとしても、この組立方法自体が述べているように、次セグメントリングもまた、組み立て時のボルト締め付け力、その後のシールド掘進機の推進ジャッキ反力、さらに土質上部構造物等による土圧等の負荷によって既設セグメントリングとなった途端に変形してしまう。つまり、この組立方法によれば、既設セグメントリングは変形し続け、歪んだセグメンリングトンネルが構築される。

0005

本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、円形又は異形に係わらず、形状全般に関し、真の意味でのセグメントリングの真形状測定方法と、理想的形状のセグメントリングトンネルを得るためのセグメントリングの組立方法とを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記目的を達成するため、本発明に係わるセグメントリングの真形状測定方法は、第1構成として、(1)エレクタ旋回させつつ、該エレクタに装着した距離検出手段により既設セグメントリングの内面までの距離を該内面でエレクタ旋回方向の複数箇所について検出し、かつ、この距離検出毎に、エレクタ旋回角度検出手段により各エレクタ旋回角度を検出し、(2)各検出距離に対し、前記距離検出手段からエレクタ旋回軸までの鉛直距離加算し、これら各加算値と、該各加算値に対応する前記各エレクタ旋回角度とを該既設セグメント形状情報Eoとし、(3)エレクタを作動させて把持セグメントを既設セグメントリングに対して面合わせし、この面合わせ完了時における該エレクタの各駆動系変位量から、エレクタ旋回軸と、既設セグメントリング軸とのずれ量を算出し、(4)このずれ量により、前記形状情報Eoを補正することとした。

0007

また、第2構成としての、上記第1構成の要素(1)〜(4)順序を(3)、(1)、(2)、(4)の順序とした構成でもよい。

0008

他方セグメントリングの組立方法は、第1構成として、図1を参照して説明すれば、(1)既設セグメントリング軸に垂直な面におけるセグメントリングの基本形状Soを決定し、(2)既設セグメントリング軸に垂直な面における既設セグメントリング形状E1を求め、(3)この形状E1の変形傾向値δoをその位置と共に求め、(4)前記変形傾向値δoでその位置に対応する基本形状Soの位置を補正してなる新形状E3を求め、(5)この新形状E3に基づき、エレクタを作動させて把持セグメントをリング状に順次位置決めし、次セグメントリングを組み立ててゆくことを特徴とするセグメントリングの組立方法。

0009

また第2構成として、上記第1構成の要素(2)の「既設セグメントリング軸に垂直な面における既設セグメントリング形状E1を求め、」を「既設セグメントリング形状を求め、」とした構成でもよい。

0010

上記セグメントリングの真形状測定方法によれば、要素(1)と(2)とをこの順で実施することにより、旋回リングの平行面における既設セグメントリングの形状Eoが求められる。次に、要素(3)と(4)とをこの順で実施することにより、前記形状Eoを、既設セグメントリング軸に垂直な面における既設セグメントリングの形状E1へ変換できる。勿論、変換された各情報それ自体は、セグメントリングの真形状の位置情報に相当することは言うまでもなく、これら情報から該真形状の例えば中心値近似形状等を求めること等は自在である。

0011

尚、上記から分かるように、本発明では説明上「形状」という語を使用しているが、この「形状」は「具体的形状は勿論のこと、形状に係わる全ての位置情報をも含んだもの」と予め定義しておく。

0012

第2構成は、上記第1構成の順序替えであって、作用(勿論、効果も)は上記第1構成と同様である。

0013

他方、セグメントリングの組立方法は、次の通りである。先ず用語説明する。「基本形状So」は、例えば設計値である。別言すれば、既設セグメントリングの理想形状である。「形状E1」は、距離センサ等の検出手段による検出値を元に演算から求められる既設セグメントリングの実際形状である。これら形状So、E1は、共に既設セグメントリングの形状であるため、組み立て時のボルト締め付け力、その後のシールド掘進機の推進ジャッキ反力、さらに土質や上部構造物等による土圧等の負荷後(以下、単に負荷後とする)の形状である。「新形状E3」は、次セグメントリングが負荷後に上記基本形状Soとなるように設定される負荷前の該次セグメントリングの目標形状である。簡単に言えば、例えばエレクタの駆動による各把持セグメントの位置決め位置において該エレクタの駆動に基づく変化量から求められる負荷前のセグメントリング形状である。「変形傾向値δo」は、セグメントリングトンネルが各セグメントリングの連続であり、従ってその変形には傾向が生ずることを前提とした補正がなされるのがよく、これを考慮した表現である。勿論、考慮しない場合も含まれる。

0014

上記セグメントリングの組立方法は、セグメントリングトンネルが続く限り、各セグメントリングの組み立て毎に繰り返される動作である。従って、上記の用語説明からも分かるように、上記セグメントリングの組立方法によれば、形状E1は基本形状Soへ収束してゆく。別言すれば、当初から形状E1が基本形状Soに極めて近似しておれば、その近似形状を維持できる。仮に不慮の負荷等によって形状E1が一部分で又は数カ所で変形しても、基本形状Soへと直ちに収束してゆく。

0015

第2構成のセグメントリングの組立方法は、次の通りである。上記第1構成のセグメントリングの組立方法は、前記セグメントリングの真形状測定方法による既設セグメントリング形状E1を用いている。これに対し、本第2構成は、上記既設セグメントリング形状E1は元より、従来技術によって測定された各種過程に基づく既設セグメントリング形状Eoを含む構成である。従って、仮に、本構成において、既設セグメントリング形状が従来技術に基づく形状Eoである場合、上記第1構成と比較すると精度低下を来す。但し、それでも従来技術のセグメントリングの組立方法よりも極めて高精度となる。

0016

先ず、本発明のセグメントリングの組立方法の実施例を図面を参照して説明する。先ず、本実施例を用いた円形のシールド掘進機のエレクタ例を図2を参照して説明する。エレクタ1はU形フレーム式エレクタであり、掘進機のテール部内周で掘進機軸に垂直な面に固設されたリングガータの内周を図示しないマイコンからの指令に基づき適宜旋回する旋回リング2における既設セグメントリング側面に備えられている。エレクタ1の先端部には、セグメント把持機構と、把持セグメント3hを掘進機の軸方向へ移動させる摺動機構移動や、ローリングピッチングヨーイング等が備えられている。エレクタ1の本体は、該U形フレーム自体と、その昇降用シリンダとから構成されている。そして前記マイコンによって上記セグメント把持慴動、移動、ローリング、ピッチング及びヨーイング等が自動制御される。

0017

また図3に示すように、エレクタ(図示しない)の先端には、既設セグメントリング3の内周面迄の距離Lsを検出する距離検出器4が備えられている。距離Lは、距離検出器4から掘進機の旋回軸Z* までの垂線長さに相当する距離Leと、前記各検出距離Lsとの加算(Le+Ls)であり、これらはマイコンによって演算される。即ち、マイコンは、距離Leを予め記憶しており、旋回リング2を旋回させつつ、距離Lsを検出する毎に、各検出値L(=Le+Ls)に対応した各旋回角度Θを旋回角度検出器(図示しない)から入力して記憶し、これにより、距離検出器4の旋回面(X* 、Y* )における既設セグメントリング3の形状を多数の位置座標(Xi* 、Yi* )=(LcosΘ、LsinΘ)として記憶している。

0018

ところが上記各位置座標(Xi* 、Yi* )は、エレクタ旋回軸Z* (=0)における座標であり、このまま既設セグメントリング軸Z**に垂直な面(X**、Y**)として扱うと、位置ずれ(Xai**、Yai**)と、方向ずれ(Za**)とが補正されず、既設セグメントリング3の真円度計測できなくなる。尚、このような状態において真円度として求めたものが従来技術である。そこで、このずれを補正する必要がある。

0019

先ず、図4に示すように、エレクタ1の各関節を作動させて、次に組み立てるセグメントリングの最初のセグメントA1を、その内周面が既設セグメントリング3の内周面に一致するようにし、かつ、そのセグメントA1の既設セグメントリング3側の端面を既設セグメントリング3の掘削側の端面に当接させる。そして、そのとき得られるエレクタ1の各要素の変位量より下記の数式1が成立する。

0020

0021

上記数式1において、右辺の第1項(T)は、各要素の変位量から一義的に定まる値である(尚、この(T)の各要素における対応符号を同図4に示しておく)。そして、この数式1は、下記の数式2に変換できる。

0022

0023

上記数式2の右辺の第1項は、前記数式1の(T)の逆行列である。この数式2は、図5に示すように、掘進機側の前記各座標(Xi* 、Yi* 、0)を、既設セグメントリング軸Z**に垂直な面(X**、Y**)での各座標(Xi**、Yi**、Zi**)へ変換するための数式となる(図6(a)〜(b)参照)。尚、各値(Zi**)は方向ずれZa**を表しており、各座標(Xi**、Yi**)は旋回軸Z* と、既設セグメントリング軸Z**とが計算上平行となった状態での各値であり、位置ずれ(Xai**、Yai**)が補正された値となっている。

0024

そこで上記数式2で得られた各座標(Xi**、Yi**)の中心C1は、例えば各座標(Xi**、Yi**)を平均値することにより、座標(Xo**、Yo**)として得られる。尚、この中心C1における近似真円S1は、図6(c)に示すように、中心C1(Xo**、Yo**)から前記各座標(Xi**、Yi**)までの距離の平均値で得られる。

0025

さらに、(Xi**−Xo**=Xi*** 、Yi**−Yo**=Yi*** )と演算し、直行座標軸(X*** 、Y*** )上における各座標(Xi*** 、Yi*** )を求め、その後、下記の数式3の値Eが最小となる短径(rS ****)、長径(rL ****)、傾斜角度(ψ****)なる楕円E1を算出する(図6(d)参照)。本実施例では、この楕円E1を既設セグメントリングの形状とする。尚、ここで、前記近似円S1の半径をr*** とし、(r*** −rS ****)及び(r*** −rL ****)と演算すると、その各値は、この楕円E1の前記近似円S1に対するずれ量となる。

0026

0027

次に、前回組み立てた既設セグメントリング3の組立時(即ち、該既設セグメントリング3にとっては負荷前時)、つまり、既設セグメントリングの各セグメントについて、位置決めはしたが未だボルト締めしていない時点でのエレクタ1の変位量から、図6(e)に示すように、座標軸(X*** 、Y*** )における短径(rS )、長径(rL )、傾斜角度(ψ)なる楕円(即ち、比較形状)E2を算出し、下記の数式4を演算する。

0028

0029

そして上記数式4で求められた変形量(ΔrS 、ΔrL 、Δψ)は、数リング分(n)蓄えておき、セグメントリング更新毎に、下記の数式5によって平均値(ΔrSa、ΔrLa、Δψa )を求める。

0030

0031

これら平均値(ΔrSa、ΔrLa、Δψa )は、過去のセグメントリングの変形量の傾向を含んだ値となっている。尚、数リング分蓄えるのでなく、1リング分だけ(n=1)でもよいが、このように、数リング分蓄える方がより多くの傾向を含めることができるため、好ましい。また、平均値でなく、中央値不偏分散等の統計値であってもよい。その後、下記の数式6により、組み立てるべき短径(rST)、長径(rLT)、傾斜角度ΔψT の楕円(即ち、新形状)E3を求める。尚、数式6における値rは設計円(即ち、基本形状)Soの半径である。

0032

0033

以降は、新楕円形状E3の座標情報に従って、エレクタで把持した各セグメントを順に組み立ててゆく。

0034

上記実施例を、図1を参照し、簡単に説明する。先ず、旋回リングの平行面での座標上で検出した既設セグメントリング形状Eoを既設セグメントリング軸に垂直な面における該既設セグメントリング形状E1に変換し、次に、この形状E1を既設セグメントの組み立て前、即ち負荷前の形状E2と比較して各変形傾向値δo(上記実施例では、ΔrSa、ΔrLa、Δψa )をその各位置と共に求め、次に、その各変形傾向値δoでその各位置に対応する基本形状Soの各位置を補正してなる次セグメントリングの新形状E3を形成し、この新形状E3に基づきエレクタ1によって把持セグメント3hを位置決めしてゆくものである。

0035

尚、補足すれば、上記実施例において、比較形状E2は、既設セグンメントリングの負荷前の実際形状であり、上記実施例によって同様に求められた既設セグメントリングの目標形状E3の変化した姿である。詳しくは、この変化は、例えば、新形状E3と形状E1とのセグメントリング組み立て時のボルトが合わなくなる場合や把持セグメントが相対的に傾斜して組み立てられた場合等に生ずる。例えば前者の場合、マイコンに予めボルト孔の内径とボルトの外径との差(即ち、調整代Δδ)を記憶させておき、または手動により、この調整代Δδで新形状E3を補正しなければ、セグメントリングを組み立てることができない。また変形傾向値δoがボルト孔の内径とボルトの外径との差よりも極めて大きいときは、段階的に調整代Δδを設け、新形状E3を序々に変更してゆく必要がある。このように、形状E3は飽くまで目標形状であり、実際に合わせて微調整された結果が、実際形状E2となる。目標形状E3と実際形状E2とに同一ということは有り得ないが、後述するように、両者E3、E2は、本実施例(本セグメントリングの組立方法)によれば、最終的には極めて近似した値へと収束する。

0036

上記実施例の効果を説明する。新形状E3に基づくセグメントリング3は、組み立て時のボルト締め付け力、その後のシールド掘進機の推進ジャッキ反力、さらに土質や上部構造物等による土圧等の負荷によって既設セグメントリング3となった途端に変形するが、その変形後の既設セグメントリング形状E1は、基準形状Soに近似した形状となる。別言すれば、上記実施例はトンネルの途中から採用するのではなく、最初から使用するのであるから、該トンネル形状は極めて変形の小さいものとなる。仮にある箇所又はあるセグメントリング3で例えば異常負荷によって大きく変形したとしても、以降セグンメントリング3が順次組み立てられてゆくに従い、変形量は減少し、形状E1は基本形状Soへ、かつ、形状E2は形状E3へと順次収束する。

0037

また、セグメントリング3の変形の外的要因は負荷であるが、内的要因はボルト孔の内径とボルトの外径との差である。この差は、セグメントリング3の組み立てに際して生ずるずれによる組み立て不能を無くすためのものであるが、別言すれば、この差は、上記の通り、セグメントリング3の変形の内的要因ともなっている。ところが、上記実施例によれば、当初から理想形状Soに近似したセグメントリング形状E1を維持できるのであるから、上記ボルト孔の内径とボルトの外径との差をより小さく設定しておくことができる。この結果、例えば、セグメントリングトンネルの完成後、土圧等の経年変化による該セグメントリングトンネルの変形をより少なくすることができる。

0038

セグメントリングの組立方法の他の実施例を列記する。
(1)上記実施例では、基本形状So以外の形状E1〜E3は全て楕円として説明した。このように、具体的形状を設定することもできるが、前述本発明における「形状」について定義の通り、具体的形状だけでなく、全位置情報又は適宜選択した位置情報に基づき、新位置情報3を決定してゆくのが好ましい。

0039

(2)上記実施例では、変形傾向値δoを求めるために、比較形状E2として楕円を採用したが、この比較基準形状E2としては、例えば土圧等の負荷が特定方向からのみ加わるようなトンネルでは、その方向だけにそれに応じた曲率で設定した適当数の線分や点、又は前記基本形状Soであってもよい。

0040

(3)上記実施例では、シールド形状を円形としたが、円形に限る必要はなく、例えば台形ピーナッツ状2連形等の異形形状のものであってもよい。

0041

(4)上記実施例では、エレクタはU形フレーム式エレクタとしたが、図7に示す多軸関節リンク式、その他であってもよい。尚、既設の通り、ずれ量算出における定数(上記数式1及2の(T))は、各エレクタの構成要素の変位量から一義的に定まる値である。

0042

次に、セグメントリングの真形状測定方法の実施例は、上記セグメントリングの組立方法の実施例において既に大部分説明済みである。即ち、数式1と数式2とによって演算例が示され、結果として、既設セグメントリング軸に垂直な面における該既設セグメントリングの真形状が中心(Xo**、Yo**)、短径(rS****)、長径(rL ****)、傾斜角度(ψ****)なる楕円E1として示されている。また、近似真円S1も、その中心C1(Xo**、Yo**)も、この近似円S1対するずれ量(r*** −rS ****)及び(r*** −rL ****)等も既説の通りである。

0043

勿論、単に上記数式だけで該セグメントリング3の真形状測定方法やその装置を構成できるものではなく、上記距離検出器4は勿論のこと、図示しなかったが、マイコン、旋回リング2の旋回角度検出手段、さらに詳述しなかったが、例えば回転角度ストローク、位置等の変位量検出手段をエレクタ1の各駆動部に設備し、慴動、移動、ローリング、ピッチング及びヨーイング等の変化量情報をマイコンへ入力する構成が不可欠であることは言うまでもない。

0044

上記実施例によれば、シールド掘進機と既設セグメントリングとの両軸が平行でなくとも、シールド掘進機の旋回リングの平行面での座標上で検出した既設グメントリングの形状Eoを、エレクタ1の各関節の変位量により、既設セグメント軸に垂直な面での座標上の形状E1へ変換できる。即ち、既設セグメントリングの真の形状E1を測定することができる。

発明の効果

0045

以上説明した通り、本発明の係わるセグメントリングの真形状測定方法及びセグメントリングの組立方法によれば、理想的断面形状のセグメントリングトンネルを得ることができる。

0046

先ず、本発明に係わるセグメントリングの真形状測定方法によれば、シールド掘進機と既設セグメントリングとの両軸が平行でなくとも、シールド掘進機の旋回リングの平行面での座標上で検出した既設グメントリングの形状を、エレクタの各部の変位量により、既設セグメント軸に垂直な面での座標へ変換しているため、該既設セグメントの真の形状を測定することができる。

0047

次に、本発明に係わるセグメントリングの組立方法は、セグメントリングが、組み立て時のボルト締め付け力、その後のシールド掘進機の推進ジャッキ反力、さらに土質や上部構造物等による土圧等の負荷によって変形することを前提として、これを補完するような新形状によって次セグメントリングを組み立てるようにしてあるため、負荷後のセグメントリング形状E1は理想形状Soに近似してゆく。即ち、本発明によれば、既設セグメントリングは基本的に変形することがなく、その理想形状を持続するようになる。仮に不慮の負荷等により、既設セグメントリングの部分箇所が又は幾つかのセグメントリングが変形しても、理想形状へと直ちに収束してゆくようになる。

0048

また、上記セグメントリングの真形状測定方法に基づき得られた既設セグメントリング形状を、上記セグメントリングの組立方法で用いる構成によれば、より理想的な形状の既設セグメントリングを得ることができる。

0049

また、セグメントリングの変形の外的要因は負荷であるが、内的要因はボルト孔の内径とボルト外径との差である。ボルト孔の内径とボルト外径との差は、セグメントリング組み立てに際し、ずれによる組み立て不能を補完するためのものであるが、別言すれば、上記の通り、セグメントリングの変形の内的要因となっている。即ち、本発明に係わるセグメントリングの組立方法によれば、基本的に理想形状のセグメントリングを維持できるのであるから、上記ボルト孔の内径とボルト外径との差を小さくすることができ、この結果、例えば、セグメントリングトンネルが完成後、経年によるセグメントリングの変形量を少なくすることもできるようになる。

図面の簡単な説明

0050

図1実施例における形状変化説明図である。
図2U形フレーム式エレクタの斜視図である。
図3実施例における補正の図示的説明図である。
図4多軸リンク式エレクタの関節動作図である。
図5実施例における補正の図示的説明図である。
図6実施例におけるセグメントリングの形状図であって、(a)〜(e)はそれぞれ順次変化してゆく状態を示す形状図である。
図7多軸リンク式エレクタの斜視図である。

--

0051

1…エレクタ、2…旋回リング、3…既設セグメントリング、3h…把持セグメント、δo…変形傾向値、Eo…既設セグメントリング形状、E1…既設セグメントリング形状、E2…比較基準形状、E3…新形状、So…基本形状。

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