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技術 作業車の走行伝動構造

出願人 株式会社クボタ
発明者 平岡実
出願日 1993年12月6日 (26年6ヶ月経過) 出願番号 1993-304875
公開日 1995年6月20日 (25年0ヶ月経過) 公開番号 1995-158666
状態 特許登録済
技術分野 駆動装置の関連制御 駆動装置の関連制御、車両の運動制御 油圧・電磁・流体クラッチ・流体継手
主要キーワード 旋回構造 大小一対 両保持部材 テーパーコーン プッシュオフ 換操作量 感圧センサー つる巻き
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (14)

目的

変速レバーの操作位置に対応する変速位置走行用無段変速装置が操作されるように、無段変速装置を変速操作するアクチュエータを備えた作業車走行伝動構造において、変速レバーを中立停止位置に戻し操作しての急停止が素早く行えるように構成する。

構成

アクチュエータ55による無段変速装置1の操作速度よりも速い操作速度で、変速レバー41が中立停止位置N側に操作されたことを検出する操作センサー62を設けて、変速レバー41が中立停止位置N側に急速に戻し操作されようとすると、アクチュエータ55に先行して無段変速装置1の上手側又は下手側の走行伝動系を急速に伝動遮断操作する操作手段63を備えてある。

概要

背景

前述のような走行用無段変速装置変速操作部に、変速レバーや変速ペダル等の変速操作具機械的に連係した場合、無段変速装置からの操作抵抗により、変速操作具の操作が重くなることが多い。

そこで、例えば特開平4‐175562号公報に開示されているように、変速操作具(前記公報の第1図中の3)の操作方向に沿って、変速操作具に補助操作力を与えるアクチュエータ(前記公報の第1図中の8)を設けることにより、変速操作具の操作位置に対応する変速位置に無段変速装置(前記公報の第1図中の1)が、軽く操作されるように構成したものがある。又、変速操作具の操作位置をポテンショメータで検出して、このポテンショメータの検出位置に対応する変速位置に無段変速装置が操作されるように、無段変速装置を直接に変速操作するアクチュエータを備えたものもある。

概要

変速レバーの操作位置に対応する変速位置に走行用の無段変速装置が操作されるように、無段変速装置を変速操作するアクチュエータを備えた作業車走行伝動構造において、変速レバーを中立停止位置に戻し操作しての急停止が素早く行えるように構成する。

アクチュエータ55による無段変速装置1の操作速度よりも速い操作速度で、変速レバー41が中立停止位置N側に操作されたことを検出する操作センサー62を設けて、変速レバー41が中立停止位置N側に急速に戻し操作されようとすると、アクチュエータ55に先行して無段変速装置1の上手側又は下手側の走行伝動系を急速に伝動遮断操作する操作手段63を備えてある。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

走行用無段変速装置(1)と、人為的に操作される変速操作具(41)と、前記変速操作具(41)の操作位置に対応する変速位置に前記無段変速装置(1)が操作されるように前記無段変速装置(1)を変速操作するアクチュエータ(55)とを備えると共に、前記アクチュエータ(55)による前記無段変速装置(1)の操作速度よりも速い操作速度で、前記変速操作具(41)が中立停止位置(N)側に操作されたことを検出する操作センサー(62)と、この操作センサー(62)の検出に基づいて、前記無段変速装置(1)の上手側又は下手側の走行伝動系を急速に伝動遮断操作する操作手段(63)を備えてある作業車走行伝動構造

技術分野

0001

本発明は、ベルト式静油圧式無段変速装置走行用として使用している作業車走行伝動構造に関する。

背景技術

0002

前述のような走行用の無段変速装置の変速操作部に、変速レバーや変速ペダル等の変速操作具機械的に連係した場合、無段変速装置からの操作抵抗により、変速操作具の操作が重くなることが多い。

0003

そこで、例えば特開平4‐175562号公報に開示されているように、変速操作具(前記公報の第1図中の3)の操作方向に沿って、変速操作具に補助操作力を与えるアクチュエータ(前記公報の第1図中の8)を設けることにより、変速操作具の操作位置に対応する変速位置に無段変速装置(前記公報の第1図中の1)が、軽く操作されるように構成したものがある。又、変速操作具の操作位置をポテンショメータで検出して、このポテンショメータの検出位置に対応する変速位置に無段変速装置が操作されるように、無段変速装置を直接に変速操作するアクチュエータを備えたものもある。

発明が解決しようとする課題

0004

前述のようにアクチュエータから変速操作具に補助操作力を与えたり、アクチュエータで無段変速装置を直接に変速操作するように構成すると、変速操作具の操作が軽いものになるのであるが、このアクチュエータによる無段変速装置の操作速度には限界があるので、変速操作具による無段変速装置の素早い変速操作と言うのは実際には困難なものとなっている。

0005

従って、変速操作具により無段変速装置をある変速位置に操作しての走行中において、変速操作具を中立停止位置に素早く戻し操作して急停止したい場合、このような操作が困難になることがあった。本発明は走行用の無段変速装置を変速操作具及びアクチュエータにより変速操作するように構成した作業車の走行伝動構造において、変速操作具を中立停止位置に素早く戻し操作しての急停止が楽に行えるように構成することを目的としている。

課題を解決するための手段

0006

本発明の特徴は以上のような作業車の走行伝動構造において、次のように構成することにある。つまり、走行用の無段変速装置と、人為的に操作される変速操作具と、変速操作具の操作位置に対応する変速位置に無段変速装置が操作されるように無段変速装置を変速操作するアクチュエータとを備えると共に、アクチュエータによる無段変速装置の操作速度よりも速い操作速度で、変速操作具が中立停止位置側に操作されたことを検出する操作センサーと、この操作センサーの検出に基づいて、無段変速装置の上手側又は下手側の走行伝動系を急速に伝動遮断操作する操作手段を備えてある。

0007

本発明のように構成すると、変速操作具により無段変速装置をある変速位置に操作しての走行中において、作業者が変速操作具を中立停止位置に素早く戻し操作しようとしたとする。この場合、作業者による変速操作具の戻し操作が操作センサーにより検出されて、アクチュエータによる無段変速装置の中立停止位置側への戻し操作に先行して、操作手段により走行伝動系が急速に伝動遮断操作され機体が急停止することになる。そして、これに少し遅れて無段変速装置が、アクチュエータにより中立停止位置に戻されるような状態となる。

発明の効果

0008

以上のように、走行用の無段変速装置を変速操作具及びアクチュエータにより変速操作するように構成した作業車の走行伝動構造において、走行中に変速操作具を中立停止位置に素早く戻し操作して急停止したい場合、無段変速装置に先行して別位置の走行伝動系を伝動遮断操作して機体の急停止が行えるようになり、作業車の変速操作性を向上させることができた。

0009

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
(1)図7は作業車の一例であるコンバインにおいて、走行系のミッションケース8内の構造を示しており、エンジン(図示せず)からの動力テンションクラッチを備えたベルト伝動機構(図示せず)を介して、ベルト式の無段変速装置1の入力プーリー2に伝達される。無段変速装置1の出力軸3からの動力は、第1伝動軸5及び油圧式前進クラッチFCの入力ギヤ6に伝達され、この入力ギヤ6から油圧式の後進クラッチRCの入力ギヤ9に伝達されており、前進クラッチFC及び後進クラッチRCの出力ギヤ7,10が、第2伝動軸11の入力ギヤ12に咬合している。

0010

以上の構造により、前進クラッチFCに作動油を供給してこれを入り操作すると、第1伝動軸5からの動力が入力ギヤ6、前進クラッチFC及び出力ギヤ7を介して、前進状態で第2伝動軸11に伝達される。逆に、後進クラッチRCに作動油を供給してこれを入り操作すると、第1伝動軸5からの動力が入力ギヤ6,9、後進クラッチRC及び出力ギヤ10を介して、逆転後進状態で第2伝動軸11に伝達される。

0011

第2伝動軸11にはシフトギヤ13がスプライン構造にてスライド自在に外嵌されており、これに対する第3伝動軸14には高速ギヤ15、中速ギヤ16及び低速ギヤ17が固定されている。これによりシフトギヤ13をスライド操作し、高速ギヤ15に咬合する高速ギヤ18、中速ギヤ16又は低速ギヤ17に咬合させて動力を高中低の3段に変速するのであり、この動力は出力ギヤ19から伝動ギヤ28に伝達される。

0012

伝動ギヤ28を支持する支持軸20には右及び左のサイドギヤ21が相対回転自在に外嵌されており、左右の車軸22の入力ギヤ23が左右のサイドギヤ21に常時咬合している。支持軸20の左右両端において左右のサイドギヤ21とミッションケース8との間に多板式サイドブレーキ26が設けられており、バネ27によりサイドギヤ21が伝動ギヤ28との咬合側に付勢されている。

0013

以上の構造により左右のサイドギヤ21を伝動ギヤ28に咬合させていると、第3伝動軸14からの動力が伝動ギヤ28及び左右のサイドギヤ21を介して、左右のクローラ式走行装置24に伝達されて機体は直進する。そして、右又は左のサイドギヤ21を伝動ギヤ28から離し操作し、サイドギヤ21でサイドブレーキ26を押圧入り操作すると、一方の走行装置24に制動が掛かり機体は信地旋回していく。

0014

又、大小一対のギヤを備えたギヤ対25が第1伝動軸5に相対回転自在に外嵌されており、ギヤ対25の大側のギヤが前進クラッチFCの出力ギヤ7に咬合している。機体前部の刈取部(図示せず)に動力を伝達する出力プーリー4を支持する出力軸42に、シフトギヤ43がスプライン構造にてスライド操作自在に外嵌されている。これにより、シフトギヤ43をスライド操作して、ギヤ対25の大側及び小側のギヤに咬合させることにより、刈取部への動力を高低2段に変速操作することができる。

0015

(2)次に、左右のサイドギヤ21を独立にスライド操作しての旋回構造について説明する。図8に示すようにポンプ29からの作動油が、フロープライオリティ弁32及び第1切換弁30を介して、左右のサイドギヤ21に対する油圧シリンダ31に供給されており、フロープライオリティ弁32と第1切換弁30との間に、可変リリーフ弁33が接続されている。機体の操縦部に旋回操作用操作レバー34が備えられており、操作レバー34と第1切換弁30及び可変リリーフ弁33とが、プッシュプルワイヤ35及びワイヤ36を介して機械的に連係されている。図8に示す状態は、操作レバー34を中立位置Nに操作した状態で、左右のサイドギヤ21が伝動ギヤ28に咬合した状態であり、伝動ギヤ28の動力が左右の走行装置24に伝達されて機体は直進している。

0016

この状態から例えば操作レバー34を右又は左の第1旋回位置R1,L1に操作すると、第1切換弁30が切換操作されて一方の油圧シリンダ31に作動油が供給され、右又は左のサイドギヤ21が操作アーム37によりスライド操作されて伝動ギヤ28から離れ、サイドブレーキ26に接触する。この場合、可変リリーフ弁33が全開状態に近い状態にあるので、右又は左のサイドギヤ21がサイドブレーキ26を軽く押圧し、一方の走行装置24に軽く制動が掛けられて、機体は緩やかに右又は左に向きを変えて行く。

0017

そして、操作レバー34を右又は左の第1旋回位置R1,L1から右又は左の第2旋回位置R2,L2側に操作していくと、可変リリーフ弁33が次第に絞り操作されていき、サイドギヤ21がサイドブレーキ26を次第に強く押圧していく。これにより、右又は左の走行装置24へのサイドブレーキ26からの制動が次第に強くなっていき、機体は右又は左に信地旋回していく。そして、右又は左の第2旋回位置R2,L2において、サイドブレーキ26の制動力が最大となるのであり、操作レバー34を第1旋回位置R1,L1と第2旋回位置R2,L2との間に操作することによって、サイドブレーキ26の制動力を任意に変更できる。

0018

(3)次に、ベルト式の無段変速装置1及びその変速操作構造について説明する。図2に示すように、入力プーリー2が固定された入力軸44に第1割プーリー45、出力軸3に第2割プーリー46を備えて、第1及び第2割プーリー45,46に亘り伝動ベルト47を巻回している。第1及び第2割プーリー45,46は入力軸44及び出力軸3にスプライン構造で固定されるプーリー部分48と、入力軸44及び出力軸3の軸芯方向に移動自在なプーリー部分49とから構成されており、第2割プーリー46における移動側のプーリー部分49はバネ50で固定側のプーリー部分48側に付勢され、出力軸3側の負荷が大きくなるに比例して移動側のプーリー部分49を固定側のプーリー部分48に押すカム機構51が設けられている。

0019

図2及び図3に示すように、第1割プーリー45の移動側のプーリー部分49に、ベアリングを介してリング部材52が外嵌され、リング部材52に固定された一対のピン52aが、無段変速装置1のケース側の凹部54に入り込んで、リング部材52が回り止めされている。円筒状のカム部材53がベアリングを介して入力軸44に外嵌されており、直線状の底部53aと左右対象な一対の傾斜面53bとで構成された凹部が、カム部材53に一対形成されており、リング部材52のピン52aのローラー52bが、カム部材53の一対の凹部に入り込んでいる。

0020

図2及び図3に示す状態は、第1割プーリー45の移動側のプーリー部分49が固定側のプーリー部分48から紙面左方に最も離れ、第2割プーリー46の移動側のプーリー部分49が固定側のプーリー部分48に最も接近した最低速位置の状態である。そして、この状態からカム部材53を右及び左に回転させると、傾斜面53bを介して、リング部材52及び第1割プーリー45の移動側のプーリー部分49が、固定側のプーリー部分48側に押し操作されて接近して、第1割プーリー45での伝動ベルト47の巻回半径が大きくなっていき、これに伴って第2割プーリー46の移動側のプーリー部分49が、固定側のプーリー部分48から紙面右方に離れていくのであり、無段変速装置1が高速側に変速操作されていく。

0021

次に、変速レバー41(変速操作具に相当)による無段変速装置1の変速操作について説明する。図1及び図2に示すように、無段変速装置1の外側においてカム部材53の端部にボス部材38が固定され、ボス部材38の横軸芯P1周りに変速レバー41が左右揺動自在に支持されており、ボス部材38に扇型ギヤ40が固定されて、この扇型ギヤ40を回転駆動するモータ55(アクチュエータに相当)が備えられている。そして、ボス部材38のアーム38aのピン38bが、扇型ギヤ40の開孔40aに入り込んでおり、ゴム状の一対の感圧センサー56がアーム38aのピン38bを挟み込むように、扇型ギヤ40に固定されている。

0022

図1に示す状態は、変速レバー41を中立停止位置Nに操作している状態であり、図2及び図3に示す状態に対応している。この状態から変速レバー41を前進側F及び後進側Rに操作してカム部材53を回転させようとすると、この操作によりアーム38aのピン38bが感圧センサー56に押圧され、感圧センサー56からの信号により、変速レバー41の操作方向にボス部材38及び扇型ギヤ40が回転するようにモータ55が作動して、無段変速装置1が高速側に変速操作される。そして、変速レバー41の操作を所望の操作位置で止めるとモータ55も停止して、変速レバー41及び無段変速装置1がモータ55によりこの操作位置に保持される。

0023

(4)次に無段変速装置1、前進及び後進クラッチFC,RCの連係構造について説明する。図8に示すようにポンプ29の作動油が、フロープライオリティ弁32及び第2切換弁39を介して、前進クラッチFC及び後進クラッチRCに供給されており、第2切換弁39は前進クラッチFC及び後進クラッチRCから作動油を抜いて両方を切り操作する中立停止位置39N、前進クラッチFCに作動油を供給してこれを入り操作する前進位置39F、及び後進クラッチRCに作動油を供給してこれを入り操作する後進位置39Rの3位置を備えている。

0024

図4,5,6に示すように、第2切換弁39を前述の3位置に切換操作する操作軸57に操作板58が固定され、操作板58に長孔58aが開孔されている。これに対し図1に示すように、無段変速装置1側の扇型ギヤ40にプッシュプルワイヤ60が接続されており、プッシュプルワイヤ60の先端のピン60aが操作板58の長孔58aに挿入されている。そして、一つのつる巻きバネ59が操作軸57に巻き付けられ、このつる巻きバネ59が操作板58に固定のピン58bと、プッシュプルワイヤ60のピン60aを挟み込んでいる。

0025

図8に示すように、変速レバー41に対してレバーガイド61が設けられており、このレバーガイド61は中立停止位置Nに対応する機体左右向きの中立経路61N、中立経路61Nから機体前方側に向く前進側Fの操作経路61F、及び中立経路61Nから前進側Fとは逆向きの機体後方側に向く後進側Rの操作経路61Rを備えて構成されている。

0026

(5)次に無段変速装置1、前進及び後進クラッチFC,RCの操作について説明する。以上の構造により図1及び図8に示すように、変速レバー41をレバーガイド61の中立経路61N(中立停止位置N)の中央に操作していると、図2及び図3に示すように無段変速装置1は最低速位置に操作されている。そして、この状態において第2切換弁39が中立停止位置39Nに操作されて、前進クラッチFC及び後進クラッチRCが切り操作されており、機体は停止している。

0027

この状態から変速レバー41を中立経路61Nにおいて前進側Fの操作経路61F側(図8紙面上方)に操作し、操作経路61Fに沿って前進側Fに操作し始めると、この変速レバー41の操作に連動してモータ55及び扇型ギヤ40が前進側Fに作動し始めて、プッシュプルワイヤ60が押し操作され始める。そして、このプッシュプルワイヤ60の動作によりつる巻きバネ59及び操作板58を介して、第2切換弁39が中立停止位置39Nから前進位置39Fに切換操作される。

0028

以上のように、第2切換弁39が前進位置39Fに切換操作される程度に変速レバー41を前進側Fに操作した場合、図3に示すカム部材53の底部53aの端部(傾斜面53bとの境界部)が、リング部材52のローラー52bに達する程度にカム部材53が回転するのであり、無段変速装置1は最低速位置の状態に残されている。そして、この第2切換弁39が前進位置39Fに切換操作された状態から、変速レバー41を操作経路61Fに沿って前進側Fの高速側に操作していくと、モータ55及び扇型ギヤ40も前進側Fの高速側に作動しカム部材53が回転操作されて、カム部材53の一方の傾斜面53bにより図2に示すリング部材52及び第1割プーリー45の移動側のプーリー部分49が、固定側のプーリー部分48側に押し操作されて無段変速装置1が高速側に変速操作されていく。

0029

この場合、第2切換弁39が前進位置39Fに切換操作されてから、さらに変速レバー41が前進側Fに操作されるので、第2切換弁39の切換操作量以上に変速レバー41が操作されることになる。このように、第2切換弁39が前進位置39Fに切換操作されてから変速レバー41をさらに前進側Fに操作すると、プッシュプルワイヤ60により操作板58が図4の紙面下方(第2切換弁39の前進位置39F)に操作されて、操作板58がこれ以上下方に変位できない状態から、プッシュプルワイヤ60がさらに紙面下方に押し操作される状態となるのであり、このような状態になるとつる巻きバネ59が紙面下方に開いて、プッシュプルワイヤ60の紙面下方(前進側F)への移動が許容されるのである。

0030

以上の状態とは逆に、図8に示す状態から変速レバー41を中立経路61Nにおいて後進側Rの操作経路61R側(図8の紙面下方)に操作し、操作経路61Rに沿って後進側Rに操作し始めると、この変速レバー41の操作に連動してモータ55及び扇型ギヤ40が後進側Rに作動し始めて、プッシュプルワイヤ60が引き操作され始める。そして、このプッシュプルワイヤ60の動作によりつる巻きバネ59及び操作板58を介して、第2切換弁39が中立停止位置39Nから後進位置39Rに切換操作されるのであり、この場合においても前述の前進側Fの場合と同様に無段変速装置1は最低速位置の状態に残されている。

0031

この状態から変速レバー41を操作経路61Rに沿って後進側Rの高速側に操作していくと、モータ55及び扇型ギヤ40も後進側Rの高速側に作動しカム部材53が回転操作されて、カム部材53の他方の傾斜面53bによりリング部材52及び第1割プーリー45の移動側のプーリー部分49が、固定側のプーリー部分48側に押し操作されて無段変速装置1が高速側に変速操作されていく。そして、この状態において第2切換弁39が後進位置39Rに切換操作されてから、さらに変速レバー41が後進側Rに操作すると、第2切換弁39の切換操作量以上に変速レバー41が操作されることになるが、図4において操作板58が紙面上方に操作されてから(第2切換弁39の後進位置39R)、つる巻きバネ59が紙面上方に開いて、プッシュプルワイヤ60の紙面上方(後進側R)への移動が許容されるのである。

0032

(6)次に、前進時に機体を急停止させる構造について説明する。図1及び図8に示すように、変速レバー41の上端グリップ部41aにおける機体前方側の面に、ゴム状の感圧センサー62(操作センサーに相当)を埋め込んでいる。そして、図8に示すようにポンプ29とフロープライオリティ弁32との間に、ポンプ29からの作動油をフロープライオリティ弁32側に供給する供給位置63a、及びフロープライオリティ弁32側から作動油を抜く排油位置63bの2位置に切換自在で、供給位置63a側に付勢された電磁操作式の第3切換弁63(操作手段に相当)を備えている。

0033

変速レバー41をレバーガイド61の操作経路61Fに沿って前進側Fに操作しての前進時において、作業者が変速レバー41のグリップ部41aを握りながら変速レバー41を中立停止位置Nに操作しようとすれば、この操作に伴ってモータ55が作動し無段変速装置1が低速側に操作されるのであり、変速レバー41を中立停止位置Nに操作すれば無段変速装置1が最低速位置に操作され、プッシュプルワイヤ60により第1切換弁39が中立停止位置39Nに操作され、前進クラッチFCが切り操作されて機体は停止する。

0034

この場合、作業者が変速レバー41のグリップ部41aを握りながら変速レバー41を素早く中立停止位置Nに操作し始めると、作業者の手からグリップ部41aに掛かる力が感圧センサー62によって検出され、制御装置64により第3切換弁63が素早く排油位置63bに切換操作される。これにより、変速レバー41が中立停止位置Nに戻る前に、第3切換弁63によって素早く前進クラッチFCが切り操作されて、機体が停止するのである。

0035

(7)次に、変速レバー41における扇型ギヤ40の感圧センサー56付近の構造について説明する。図9及び図10に示すように板材が折り曲げられて保持部材65が構成され、保持部材65がボルト66で扇型ギヤ40に固定されており、角型のブロック状の感圧センサー56が保持部材65により抱き込まれるようにして、扇型ギヤ40の開孔40aに少し入り込んだ位置に保持されている。保持部材65において感圧センサー56を抱き込む先端に切欠き65aを設けており、両保持部材65の切欠き65aが、扇型ギヤ40の開孔40a及び変速レバー41側のピン38bに対向するように位置している。

0036

この場合、図9に示すように保持部材65の切欠き65aの深さA1よりも、感圧センサー56の開孔40aへの入り込み量A2を大に設定しており、変速レバー41の操作に伴ってピン38bが感圧センサー56に押圧された際に、ピン38bが保持部材65の切欠き65aの部分に接当するように構成している。そして、保持部材65に設けた一対の長孔65bによりボルト66を介して、保持部材65を扇型ギヤ40に固定するように構成しており、開孔40aに対する感圧センサー56及び保持部材65の位置を、図9の紙面左右方向に調節できるように構成している。

0037

〔第1別実施例〕図1及び図8に示す感圧センサー62の構成に加えて、図11に示すように変速レバー41のグリップ部41aの横にプッシュオンプッシュオフ型式の停止スイッチ41bを設け、この停止スイッチ41bが押し操作されていることを検出するリミットスイッチ67を設けて、このリミットスイッチ67からの信号により、図8の第3切換弁63が排油位置63bに切換操作されるような構成を備えてもよい。これにより、走行中に変速レバー41の停止スイッチ41bを押し操作すれば、第3切換弁63が排油位置63bに素早く切換操作されて機体が急停止する。

0038

図1及び図8の感圧センサー62に代えて、図1,9,10のモータ55用の感圧センサー56を本発明の操作センサーとして使用してもよい。この場合、変速レバー41を中立停止位置N側に強く戻し操作して、アーム38aのピン38bが感圧センサー56に強く押圧されると、これに基づいて図8の第3切換弁63が排油位置63bに切換操作されるように構成する。

0039

〔第2別実施例〕図1及び図8の実施例においては、変速レバー41及び扇型ギヤ40と第2切換弁39とをプッシュプルワイヤ60により接続しているが、変速レバー41と第2切換弁39とをベルクランク(図示せず)、連係ロッド(図示せず)及び図12に示す操作板68等により連動連結してもよい。この場合、レバーガイド61に対して図12に示すような平面形状の操作板68を紙面上下方向にスライド自在に支持し、一対のバネ69で操作板68をレバーガイド61側(図12の紙面下方)に付勢して、操作板68の紙面上方への移動を検出するリミットスイッチ70を設ける。

0040

これにより、図12に示すようにレバーガイド61における中立経路61Nの中央位置を変速レバー41の中立停止位置Nとして、変速レバー41を中立経路61Nにおける前進側F又は後進側Rの操作経路61F,61Rの端部に操作すると、第2切換弁39が前進位置39F又は後進位置39Rに切換操作されるように構成し、変速レバー41が中立経路61Nに位置している場合には、リミットスイッチ70の非検出信号により、図8の第3切換弁63が排油位置63bに操作されているようにする。

0041

次に、変速レバー41を前進側F又は後進側Rの操作経路61F,61Rに操作していくと、変速レバー41により操作板68が紙面上方に押し操作され、リミットスイッチ70の検出信号により図8の第3切換弁63が供給位置63aに切換操作されるように構成する。そして、以上の図12に示す構成に対し図1及び図8の感圧センサー62や、図11の停止スイッチ41b及びリミットスイッチ67を設けるのである。

0042

〔第3別実施例〕以上の〔実施例〕〔第1別実施例〕及び〔第2別実施例〕に対して、図13に示す構成を追加して備えてもよい。図13に示すように左右のサイドブレーキ26を同時に強制的に制動側に操作可能なブレーキペダル71を設けて、ブレーキペダル71の踏み操作を検出するリミットスイッチ72を設け、可変リリーフ弁33を強制的に全開状態側に操作可能な操作アーム73とブレーキペダル71とをワイヤ74により接続する。これにより、ブレーキペダル71を踏み操作するとリミットスイッチ72の検出に基づいて、第3切換弁63が排油位置63bに素早く切換操作され、操作アーム73により可変リリーフ弁33が強制的に全開状態側に操作される。

0043

〔第4別実施例〕以上の〔実施例〕〔第1別実施例〕〔第2別実施例〕及び〔第3別実施例〕において、前進及び後進クラッチFC,RC用の第2切換弁39を中立停止位置39Nに操作する構成に代えて、無段変速装置1の上手側のテンションクラッチを切り操作したり、無段変速装置1の下手側のシフトギヤ13(図7参照)を中立停止位置に操作して、機体の急停止を行うように構成してもよい。そして、ベルト式の無段変速装置1をテーパーコーンを使用した無段変速装置1に構成してもよく、この場合に無段変速装置1の最低速位置を動力の伝達されない中立停止位置となるように設定してもよい。又、無段変速装置1を中立停止位置、前進側及び後進側に変速操作可能な静油圧式に構成してもよい。又、変速レバー41と無段変速装置1とを完全に切り離して、変速レバー41の操作位置をポテンショメータ(図示せず)により検出して、アクチュエータにより無段変速装置1を変速レバー41の操作位置に対応する変速位置に操作するように構成してもよい。

0044

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。

図面の簡単な説明

0045

図1無段変速装置及び変速レバー付近の側面図
図2無段変速装置の縦断背面図
図3無段変速装置におけるカム部材及びリング部材の平面図
図4第2切換弁の操作部及び融通構造を示す正面図
図5第2切換弁の操作部及び融通構造を示す縦断側面図
図6第2切換弁の操作部及び融通構造を示す横断平面図
図7ミッションケース内の伝動構造を示す概略図
図8左右のサイドギヤ用の油圧シリンダ、第1切換弁及び可変リリーフ弁、第2切換弁、前進及び後進クラッチ等の油圧回路、及び変速レバーのレバーガイドを示す図
図9扇型ギヤの感圧センサー付近の横断平面図
図10扇型ギヤの感圧センサー付近の斜視図
図11第1別実施例における変速レバーのグリップ部付近の背面図
図12第2別実施例におけるレバーガイド付近の平面図
図13第3別実施例における油圧回路図

--

0046

1無段変速装置
41変速操作具
55アクチュエータ
62操作センサー
63操作手段
N 中立停止位置

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