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技術 熱転写用受像シート

出願人 ソニー株式会社王子ホールディングス株式会社
発明者 中村吉徳サムフイ日下幸雄林滋雄名倉敏和
出願日 1993年11月24日 (26年11ヶ月経過) 出願番号 1993-319044
公開日 1995年6月6日 (25年5ヶ月経過) 公開番号 1995-144482
状態 特許登録済
技術分野 熱転写、熱記録一般
主要キーワード ポリエステル共重合物 べたプリント 白色顔料濃度 当たり具合 樹脂主成分 イソシアネート基含有ポリマー 多官能ポリイソシアネート 画質ムラ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1995年6月6日)のものです。
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図面 (2)

目的

シール部と支持体部とからなるシール用途に適した熱転写用受像シートにおいて、走行性を安定させ、かつ転写感度画質を向上させる。

構成

染料受容層1、発泡フィルム3、粘着層4、離型層5、支持層6び滑性層7が順次積層され、染料受容層1、発泡フィルム3及び粘着層4からシール部が構成され、離型層5、支持層6及び滑性層7から支持体部が構成される熱転写用受像シートにおいて、染料受容層1の平滑度が2000秒以上であり、発泡フィルム3が、白色無機顔料を5〜30重量%含有し、かつ互いに非相溶な樹脂を混合することにより形成されるミクロボイドを有し、クッション率が5〜30%、密度が0.7〜1.1であり、シール部及び支持体部にそれぞれ1層以上の帯電防止層2、7が設けられており、受像シート全体の剛度が、TAPPI T543pm84記載の測定で400〜1000標準Gurleyである。

概要

背景

従来より、画像情報に応じてインクリボンサーマルヘッドあるいはレーザ等により選択的に加熱し、インクリボンに保持されていた染料昇華等の熱拡散又は熱溶融により受像シート移行させ、受像シートに画像を形成する熱転写記録方式が広く知られている。特に、近年においては、昇華性染料等の熱拡散性染料を使用し、連続的な階調フルカラー画像を形成する、所謂昇華型熱転記録方式が注目されている。そして、この昇華型熱転写記録方式により、ビデオ画像画像信号に応じて受像シートに画像を形成することが試みられている。

また、昇華型熱転写記録方式により形成した画像の新たな用途の一つとして、例えば名刺に当該名刺の人物画像を形成する場合のように、任意の物品転写画像を貼着することが注目されている。

このようなシール用途に適した受像シートとしては、画像が形成されるシール部と、そのシール部を支持する支持体部とからなり、画像形成後に支持体部をシール部から剥離除去し、シール部を任意の物品に貼着できるようにしたシール用受像シートが提案されている。この場合、シール部は、通常、白色PET又は透明PETを基材とした染料受容層を有し、さらに支持体部側に粘着層を有するものとなっている。

概要

シール部と支持体部とからなるシール用途に適した熱転写用受像シートにおいて、走行性を安定させ、かつ転写感度画質を向上させる。

染料受容層1、発泡フィルム3、粘着層4、離型層5、支持層6び滑性層7が順次積層され、染料受容層1、発泡フィルム3及び粘着層4からシール部が構成され、離型層5、支持層6及び滑性層7から支持体部が構成される熱転写用受像シートにおいて、染料受容層1の平滑度が2000秒以上であり、発泡フィルム3が、白色無機顔料を5〜30重量%含有し、かつ互いに非相溶な樹脂を混合することにより形成されるミクロボイドを有し、クッション率が5〜30%、密度が0.7〜1.1であり、シール部及び支持体部にそれぞれ1層以上の帯電防止層2、7が設けられており、受像シート全体の剛度が、TAPPI T543pm84記載の測定で400〜1000標準Gurleyである。

目的

本発明は以上のような従来技術の課題を解決しようとするものであり、シール部と支持体部からなるシール用途に適した熱転写用受像シートにおいて、走行性を安定させ、高感度高画質の画像を得られるようにすることを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
6件

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請求項1

染料受容層発泡フィルム粘着層離型層支持層及び滑性層が順次積層してなり、該染料受容層、発泡フィルム及び粘着層からシール部が構成され、該離型層、支持層及び滑性層から支持体部が構成される熱転写用受像シートにおいて、(i) 染料受容層の平滑度が2000秒以上であり、(ii)発泡フィルムが、白色無機顔料を5〜30重量%含有し、かつ互いに非相溶な樹脂を混合することにより形成されるミクロボイドを有し、該発泡フィルムのクッション率が5〜30%、JIS L1015による密度が0.7〜1.1であり、(iii) シール部及び支持体部にそれぞれ1層以上の帯電防止層が設けられており、(iv)熱転写用受像シート全体の剛度が、TAPPI T 543pm84記載の測定で400〜1000標準Gurleyであることを特徴とする熱転写用受像シート。

請求項2

染料受容層が、主成分として、セルロース系樹脂又はポリエステル系樹脂を含有する請求項1記載の熱転写用受像シート。

請求項3

染料受容層が、ポリシロキサン部位尿素結合部位とを有するイソシアネート基含有ポリマーを含有する請求項1記載の熱転写用受像シート。

請求項4

支持層がポリプロピレン系合成紙である請求項1〜3のいずれかに記載の熱転写用受像シート。

請求項5

支持層がセルロースパルプを主成分として含有する原紙に樹脂被覆層を設けたものである請求項1〜3のいずれかに記載の熱転写用受像シート。

技術分野

0001

本発明は、熱転写記録方式、特に昇華型熱転記録方式に適した熱転写用受像シートに関する。さらに詳しくは、本発明は、シール部と支持体部からなり、シール部に熱転写画像を形成後、支持体部をシール部から剥離し、シール部を物品に貼着することのできる熱転写用受像シートに関する。

背景技術

0002

従来より、画像情報に応じてインクリボンサーマルヘッドあるいはレーザ等により選択的に加熱し、インクリボンに保持されていた染料昇華等の熱拡散又は熱溶融により受像シート移行させ、受像シートに画像を形成する熱転写記録方式が広く知られている。特に、近年においては、昇華性染料等の熱拡散性染料を使用し、連続的な階調フルカラー画像を形成する、所謂昇華型熱転写記録方式が注目されている。そして、この昇華型熱転写記録方式により、ビデオ画像画像信号に応じて受像シートに画像を形成することが試みられている。

0003

また、昇華型熱転写記録方式により形成した画像の新たな用途の一つとして、例えば名刺に当該名刺の人物画像を形成する場合のように、任意の物品に転写画像を貼着することが注目されている。

0004

このようなシール用途に適した受像シートとしては、画像が形成されるシール部と、そのシール部を支持する支持体部とからなり、画像形成後に支持体部をシール部から剥離除去し、シール部を任意の物品に貼着できるようにしたシール用受像シートが提案されている。この場合、シール部は、通常、白色PET又は透明PETを基材とした染料受容層を有し、さらに支持体部側に粘着層を有するものとなっている。

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、従来のシール用受像シートにおいては、シール部の基材として白色PETや透明PETを使用しているために、シール用以外の一般的な受像シートに比べて硬く、そのために走行性が悪いという問題があった。また、熱伝導率が大きく、そのために画像ムラが生じたり感度が低下するという問題もあった。

0006

本発明は以上のような従来技術の課題を解決しようとするものであり、シール部と支持体部からなるシール用途に適した熱転写用受像シートにおいて、走行性を安定させ、高感度高画質の画像を得られるようにすることを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明者らは、シール部の基材として特性のクッション性を有する発泡フィルムを使用し、さらに熱転写用受像シート全体の剛度を特定の範囲にすることにより上述の目的が達成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。

0008

即ち、本発明は、染料受容層、発泡フィルム、粘着層、離型層支持層及び滑性層が順次積層してなり、該染料受容層、発泡フィルム及び粘着層からシール部が構成され、該離型層、支持層及び滑性層から支持体部が構成される熱転写用受像シートにおいて、(i) 染料受容層の平滑度が2000秒以上であり、(ii)発泡フィルムが、白色無機顔料を5〜30重量%含有し、かつ互いに非相溶な樹脂を混合することにより形成されるミクロボイドを有し、該発泡フィルムのクッション率が5〜30%、JIS L1015による密度が0.7〜1.1であり、(iii) シール部及び支持体部にそれぞれ1層以上の帯電防止層が設けられており、(iv)熱転写用受像シート全体の剛度が、TAPPI T 543pm84記載の測定で400〜1000標準Gurleyであることを特徴とする熱転写用受像シートを提供する。

0009

以下、本発明を詳細に説明する。

0010

本発明の受像シートの層構成は、基本的に、染料受容層、発泡フィルム、粘着層、離型層、支持層及び滑性層が順次積層されたものとなっており、これらの層のうち、染料受容層、発泡フィルム及び粘着層からシール部が構成され、離型層、支持層及び滑性層から支持体部が構成される。そして、後に詳述するように、このシール部及び支持体部のそれぞれに1層以上の帯電防止層が設けられた構成となっている。

0011

ここで、シール部及び支持体部は、公知のシール用受像シートと同様に、熱転写記録時には一体となっており、シール部に転写画像が形成されるが、画像形成後に任意の物品に画像を貼着する時には支持体部が剥離除去され、シール部がその粘着層の接着性により当該物品に貼り付けられることとなる。

0012

このような層構成の受像シートにおいて、本発明の受像シートは、まず、染料受容層の平滑度が2000秒以上であることを特徴の一つとしている。平滑度が2000秒未満であると画像の低濃度部分で白抜けが顕著に生じ、画質が低下するので好ましくない。

0013

染料受容層の構成材料としては、種々の熱可塑性樹脂を使用することができるが、中でも感度、保存性筆記性耐皮脂性の観点から、主成分として、セルロース系樹脂又はポリエステル系樹脂を含有するもの、あるいは、ポリシロキサン部位尿素結合部位とを有するイソシアネート基含有ポリマーを含有するものが好ましい。

0014

ここで、後者のポリシロキサン部位と尿素結合部位とを有するイソシアネート基含有ポリマーとしては、特願平5−164321号明細書に記載されているように、多官能ポリイソシアネート化合物アミノ変性シリコーンとを反応させることにより得られるもの、又は多官能ポリイソシアネート化合物と、アルコール変性シリコーンもしくはカルボン酸変性シリコーンと、アミン化合物もしくは水とを反応させることにより得られるものを好ましく使用することができる。

0015

また、染料受容層には、その染料受容層を構成する樹脂と相溶して非晶質状態を形成し、染料の拡散性を高め、染料を染料受容層の内部にまで浸透させ、それにより染料の染着性を高め、また、染料受容層の耐候性耐熱性を向上させる各種添加剤増感剤)も含有させることができる。このような化合物としては、融点−50℃〜150℃程度の液状又は固体状エステル類エーテル類炭化水素化合物等を使用することができる。より具体的には、エステル類としては、ジメチルフタレートジエチルフタレートジオクチルフタレートジシクロヘキシルフタレートジフェニルフタレート等のフタル酸エステル類ジオクチルアジペートジオクチルセバケートジシクロヘキシルアゼラエート等の脂肪族二塩基酸エステル類、トリフェニルフォスフェートトリシクロヘキシルフォスフェートトリエチルフォスフェート等のリン酸エステル類ジメチルイソフタレートジエチルイソフタレート、ジシクロヘキシルイソフタレート等のイソフタル酸エスエル類、ブチルステアリレート、シクロヘキシルラウレート等の高級脂肪酸エステル類、その他ケイ酸エステル類、ホウ酸エステル類等を使用することができる。また、エーテル類としてはジフェニルエーテル、ジシクロヘキシルエーテル、p−エトキシ安息香酸メチルエステル等を使用することができ、炭化水素化合物としては、カンファー、低分子量ポリスチレンp−フェニルフェノール、o−フェニルフェノール等のフェノール類、N−エチルトルエンスルホン酸アミド類を使用することができる。

0016

この他、染料受容層には、白色度を向上させて転写画像の鮮明度を高め、また、表面に筆記性を付与し、さらに転写画像の再転写を防止する、蛍光増白剤白色顔料を含有させることができる。蛍光増白剤としては、例えばチバガイギ社製のユビテクスOB等を使用することができる。また、染料受容層には、可塑剤紫外線吸収剤酸化防止剤等を適宜配合することができる。

0017

染料受容層の厚さは、後述する発泡フィルムのクッション性及び発泡フィルムの厚さと共に画像形成時の熱伝導率に影響を与え、感度に影響を及ぼすので重要である。通常は、3〜9μmとすることが好ましい。染料受容層の厚さが3μm未満であると得られる画像に白抜けが発生する場合があり、一方、9μmを超えると発泡フィルムの熱伝導率を低く抑えても感度を高めることが困難となる。

0018

本発明の受像シートは、発泡フィルムが、白色無機顔料を5〜30重量%含有し、かつミクロボイドを有する樹脂フィルムであって、クッション率が5〜30%、好ましくは8〜25%、JIS L1015による密度が0.7〜1.1という特定のクッション性を有することも特徴としている。

0019

発泡フィルムに白色無機顔料を5〜30重量%含有させることにより発泡フィルムの白色度を60以上、好ましくは70以上に白色化することができ、所期画像色を得ることが可能となる。また、かつ受像シートに好ましいクッション性を付与することも可能となる。これに対し、白色顔料の濃度が5重量%未満であると受像シートのシール部が黄色味を帯びて見え、所期の画像色を得ることが困難となり、また、受像シートに所期のクッション性を得ることも困難となって画質が低下する。また、白色無機顔料の濃度が30重量%を超えると発泡フィルムの形成時にフィルム破れが起こりやすくなるので好ましくない。

0020

ここで、発泡フィルムに含有させる白色無機顔料としては、酸化マグネシウム酸化アルミニウム酸化ケイ素酸化チタン炭酸カルシウム硫酸バリウム炭酸マグネシウムケイ酸カルシウムタルクなど、あるいはこれらの混合物をあげることができる。

0021

また、発泡フィルムのクッション率とは、フィルム一定荷重をかけたときのそのフィルムの厚さの変化量を定量化した数値であり、具体的には次のようにして求められる数値である。即ち、三豊製ダイヤルゲージ(タイプ:No.2109−10、測定子:3mmφ硬球)のスピンドル上部に10gの台座を取り付け、スピンドルを持ち上げて測定台にセットしたサンプルの上に降ろす。次に、台座の上に50gの分銅を載せ、5秒後にサンプルの厚みを読取り、このときの値をa(μm)とする。その後、台座の分銅を500gのものに取り替え、5秒後にサンプルの厚みを読取り、このときの値をb(μm)とする。そして、次式によりクッション率Cを求める。

0022

C=100×(a−b)/a
このようにして求められるクッション率を上述のように5〜30%、好ましくは8〜25%とし、かつ、密度(JIS L1015)を0.7〜1.1とすることにより、プリンターヘッド部との当たり具合を良好にして得られる画像の画質を向上させ、また受像シートの熱伝導率を低下させて画像形成時の熱の不要な拡散を防止して感度を向上させることが可能となる。発泡フィルムのクッション率が5%未満であると、発泡フィルムが硬くなり、画像形成時のプリンターのヘッド部との当たり具体が不良となり、得られる画像の画質が低下する。一方、発泡フィルムのクッション率が30%を超えると、発泡フィルムの形成時にフィルム破れが起こりやすいので好ましくない。また、発泡フィルムの密度が0.7よりも低いと耐熱性が低下して発泡フィルム自体が溶融する場合もあり、また、画質が低下するので好ましくない。一方、発泡フィルムの密度が1.1を超えると熱伝導率が大きくなり過ぎ、感度が低下するので好ましくない。

0023

このようなクッション性(クッション率及び密度)を有する発泡フィルムは、互いに非相溶な樹脂を合わせて延伸し、その樹脂フィルム中にミクロボイドを形成することにより得ることができる。例えば、ポリエステル共重合物とそのポリエステル共重合物に非相溶な樹脂とを二軸延伸することにより得ることができる。

0024

ここで、ポリエステル共重合物としては、エチレンテレフタレート単位を主たる繰り返し構成単位とするものが好ましい。このようなポリエステル共重合物中には、酸化防止剤、帯電防止剤増白剤、紫外線吸収剤等の公知の各種添加剤を含有させてもよい。

0025

また、ポリエステル共重合物に非相溶な樹脂としては、ポリエチレンポリプロピレンポリアクリロニトリルポリ塩化ビニル塩化ビニル酢酸ビニル共重合体ポリスチレンアクリル共重合体等をあげることができる。

0026

以上のような発泡フィルムの厚みは、15〜100μmとすることが好ましい。フィルムの厚みが薄すぎると受像シートのが弱くなるので好ましくない。一方、厚すぎると柔軟性が低下し、受像シートが硬くなり過ぎるので好ましくない。

0027

本発明の受像シートにおいて、粘着層、離型層、支持層及び滑性層は従来のシール用受像シートと同様に構成することができる。例えば、支持層は、ポリエステルフィルム等の樹脂フィルム、種々の天然紙や合成紙、前述した発泡フィルムと同様の発泡PET等を使用することができる。特に、転写画像の画質、転写濃度、プリンターにおける受像シートの走行性の点からは、支持層として、ポリオレフィン(例えばポリプロピレン)と無機顔料を主成分とする樹脂系材料を2軸延伸することにより形成した空隙を有する多層構造の合成紙又はセルロースパルプを主成分として含有する原紙に樹脂被覆層を設けたものを使用することが好ましい。

0028

本発明の受像シートは、シール部及び支持体部にそれぞれ1層以上の帯電防止層を有することも特徴の一つとしている。本発明の受像シートは上述のように染料受容層が平滑度2000秒以上で平滑であるため、静電気により重送シートの搬送の際に、2枚以上搬送してしまうこと)が生じやすいが、シール部に1層以上の帯電防止層を設けることによりこれを解消することができる。また、支持体部にも1層以上の帯電防止層を設けることにより重送を防止することができる。

0029

シール部において帯電防止層を形成する位置としては、染料受容層の表面、又は染料受容層と発泡フィルムとの間とすることができる。また、染料受容層に帯電防止剤を含有させ、染料受容層自体が帯電防止層となるようにしてもよい。

0030

また、支持部において帯電防止層を形成する位置としては、支持層と滑性層との間とすることができる。滑性層に帯電防止剤を含有させ、滑性層自体が帯電防止層となるようにしてもよい。

0031

このような帯電防止層の形成に使用する帯電防止剤としては、例えば、陽イオン型界面活性剤第四級アンモニウム塩ポリアミン誘導体等)、陰イオン型界面活性剤アルキルベンゼンスルホネートアルキル硫酸エステルナトリウム塩等)、両性イオン型界面活性剤、もしくは非イオン型界面活性剤等の各種界面活性剤を使用することができる。

0032

以上のような各層からなる本発明の受像シートは、その全体として剛度がTAPPI T 543pm84記載の測定で400〜1000標準Gurleyとなるようにする。剛度がこの範囲よりも小さいと腰がなく、プリンターでの受像シートの走行性が悪いので好ましくない。一方、剛度がこの範囲を超えるとプリンターのプラテンロールへの巻き付きが悪くなり、この場合にも走行性が低下する。また、白抜けなどの画質の低下も生じるので好ましくない。

0033

本発明の受像シートに対する画像形成方法としては、従来の熱転写記録方式を適用することができ、特に、昇華型熱転写記録方式を好ましく適用することができる。

0034

本発明の受像シートにおいては、染料受容層の下層になる発泡フィルムのクッション率及び密度が特定範囲であるので高感度、高画質の画像を得ることが可能となり、また、受像シート全体の剛度も特定範囲であるのでプリンターにおける走行性が良好となる。

0035

以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。

0036

実施例1
図1に示したように、染料受容層1、帯電防止層2、発泡フィルム3、粘着層4、離型層5、支持層6、帯電防止・滑性層7が順次積層されている受像シートを次のように作製した。

0037

まず、染料受容層1を形成するための塗料(1)を次のように調製した。

0038

[塗料(1)の調製]ポリエステル樹脂バイロン200、東洋紡績株式会社製)100重量部、アミノ変性シリコーン(X−22−161B、信越化学工業株式会社製)5重量部、多官能ポリイソシアネートタケネートD110N、武田薬品工業株式会社製)5重量部を同時にトルエンメチルエチルケトン(5:1)混合溶媒に溶解し、その20%溶液を調製し、塗装(1)とした。

0039

一方、発泡フィルム3として、ポリエステルとポリプロピレンを樹脂主成分として含有し、ミクロボイドが形成されており、白色無機顔料濃度が5重量%、JISL1015による密度1.0、クッション率18%、厚さ50μmの発泡フィルム(50E63、東レ株式会社製)を用意し、この片面に帯電防止剤(ST−2000、三菱油化(株)製)を厚さ0.3μm塗布することにより帯電防止層2を形成し、さらにその上に上述の塗料(1)を固形分5g/m2の割合でダイコーティング法により塗工し、乾燥することにより染料受容層1を形成した。その後、発泡フィルム3の反対面に粘着層4として、アクリル系粘着剤オリバインBPS、東洋インキ(株)製)を10g/m2塗工して粘着層を形成した。

0040

一方、支持層6として、ポリエステルを主成分とした厚さ100μmの樹脂フィルム(W900E、帝人株式会社製)を用意し、この片面に、(ST−2000、三菱油化(株)製)を塗工して帯電防止・滑性層7を形成し、他面にシリコーン系樹脂(SRX290、東レダウコーニングシリコーン(株)製)を塗工して離型層5を形成し、この離型層5を粘着層4に貼り合わせ、受像シートを形成した。

0041

得られた受像シートの剛度ρをTAPPI T 543pm84記載の方法により測定したところ600標準Gurley単位であった。

0042

実施例2〜6、比較例1〜4
表1のように、染料受容層1を前述の塗料(1)から形成するか、又は以下に示すようにして調製した塗料(2)もしくは塗料(3)から形成し、発泡フィルム3又は支持層6として、表2に記載のフィルムa〜jを使用する以外は実施例1と同様にして受像シートを作製した。また、得られた受像シートのガーレー剛度ρを実施例1と同様にして測定した。

0043

[塗料(2)の調製]酢酸酪酸セルロース樹脂(CAB−272−3、イーストマンコダック社製)100重量部、アミノ変性シリコーン(X−22−161B、信越化学工業株式会社製)5重量部、多官能ポリイソシアネート(タケネートD110N、武田薬品工業株式会社製)5重量部を同時にトルエン/メチルエチルケトン(5:1)混合溶媒に溶解し、その20%溶液を調製した。

0044

[塗料(3)の調製]アルコール変性シリコーン(X−22−4015、信越化学工業株式会社製)5重量部、多官能ポリイソシアネート(タケネートD110N、武田薬品工業株式会社製)5重量部、ヘキサメチレンジアミン3重量部をトルエン/メチルエチルケトン(5:1)混合溶媒に溶解して20%溶液とし、この溶液を80℃で24時間撹拌することにより反応させてイソシアネート基含有ポリマー溶液を得、この溶液30重量部と、酢酸−酪酸セルロース樹脂(CAB−272−3、イーストマンコダック社製)をトルエン/メチルエチルケトン(5:1)混合溶媒の20重量%溶液としたものの100重量部とを混合することにより調製した。

0045

評価
実施例1〜6及び比較例1〜4の受像シート(A6サイズ)に、市販の昇華カラービデオプリンター(G7、ソニー(株)製)を用いて黒べたプリントした。そして、プリント時の走行性、プリント後の受像シートのカールプリント濃度、白抜け、画質ムラを評価した。この場合、受像シートのカールはプリント後の受像シートを平面に載置した場合の四隅の高さがそれぞれ10mmの場合を良好とした。プリント濃度は受像面マクベス濃度計RD−914で測定した。また、白抜け及び画質ムラは、それぞれ目視にて評価した。これらの結果を表3に示す。

0046

ガーレー染料受容層発泡フィルム支持層
剛度ρ 種類(厚さμm) 種類(厚さμm)
実施例1 600塗料(1) a (50) f(100)
実施例2 1000 塗料(1) a (50) g(100)
実施例3 400 塗料(1) a (50) h(130)
実施例4 600 塗料(1) a (50) i(140)
実施例5 600 塗料(2) b (50) g(100)
実施例6 600 塗料(3) b (50) g(100)
比較例1 200 塗料(1) b (38) j( 38)
比較例2 1200 塗料(1) c(125) g(100)
比較例3 600 塗料(1) d (50) d( 50)
比較例4 800 塗料(1) e (50) g(100)

0047

発泡フィルム又は支持層
白色顔料濃度樹脂成分クッション率密度厚さ
(重量%) (%) (μm)
a 5発泡PET+PP 18 1.0 50
b 5 発泡PET+PP 22 0.8 50
c 5 発泡PET+PP 18 1.0 125
d 5 白色PET 3 1.4 50
e 0 透明PET 3 1.4 50
f 5 発泡PET+PP 22 0.8 100
g 5 白色PET 3 1.4 100
h 7 合成紙 13 0.8 130
i 2 RC紙 10 1.0 140
j 5 白色PET 3 1.4 38

0048

走行性カールプリント濃度白抜け画質ムラ
実施例1 良好 良好 2.53 無 無
実施例2 良好 良好 2.38 無 無
実施例3 良好 良好 2.42 無 無
実施例4 良好 良好 2.43 無 無
実施例5 良好 良好 2.26 無 無
実施例6 良好 良好 2.21 無 無
比較例1 不能 − − − −
比較例2 不能 − − − −
比較例3 良好 良好 2.08 有低濃度で有り
比較例4 良好 良好 2.02 有 低濃度で有り

表に示したように、ガーレー剛度ρが本発明の範囲よりも小さい比較例1の受像シートはプリンター内に搬送されず、また、ガーレー剛度ρが本発明の範囲よりも大きい比較例2の受像シートもプリンター内のプラテンロールに巻き付かず、いずれも走行性が著しく不良であるためにプリントできなかった。また、ガーレー剛度ρは本発明の範囲に入るが発泡フィルムのクッション率が本発明の範囲よりも低く、密度が本発明の範囲よりも大きい比較例3及び比較例4の受像シートは、プリント濃度が低く、転写画像に白抜けや画質ムラが生じ、画質が劣っていた。これに対し、本発明の実施例は走行性及び画質のいずれも良好であった。

発明の効果

0049

本発明の受像シートによれば、シール部と支持体部とからなるシール用途に適した熱転写用受像シートにおいて、走行性を安定させ、高感度、高画質の画像を得ることが可能となる。

図面の簡単な説明

0050

図1実施例の受像シートの断面図である。

--

0051

1染料受容層
2帯電防止層
3発泡フィルム
4粘着層
5離型層
6支持層
7帯電防止・滑性層

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