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技術 動物の乳房炎治療剤

出願人 太陽化学株式会社
発明者 大久保勉
出願日 1993年10月7日 (27年2ヶ月経過) 出願番号 1993-277491
公開日 1995年4月25日 (25年8ヶ月経過) 公開番号 1995-109227
状態 未査定
技術分野 植物物質含有医薬 化合物または医薬の治療活性 非環式または炭素環式化合物含有医薬
主要キーワード LPGガス 残留薬 建築用材 油溶剤 ヒノキ科植物 防虫性 ヒノキ科 抽出槽
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この項目の情報は公開日時点(1995年4月25日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

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目的

抗生物質の使用量の低減とともに安全でかつ短期間で十分な効果が得られる乳房炎治療剤を提供することを目的とする。

構成

ヒノキ科植物を含有することを特徴とする動物の乳房炎治療剤。

概要

背景

動物、特に乳牛においては、搾乳期に乳頭口から各種の細菌が乳房内侵入乳腺組織に炎症を起こすことにより乳房炎を引き起こすことが知られている。乳房炎の発生により、乳汁の産生低下や乳汁の変質等の症状を呈し、こうした乳汁を用いた牛乳乳製品あるいはこれらを原料とした調理品による食中毒も多発している。更に乳房炎は感染により極めて広汎に発生するため現在乳牛の乳房炎り病率は40% に近いとまで言われており、酪農業界の経済損害莫大である。

近年乳房炎の治療法としては、主に抗生物質が使用されているが、その治療効果は低い。また、一方では残留薬物の乳汁中への移行人体に及ぼす影響として過敏症、腸内の交代菌症耐性菌の増加等、その危険性が指摘されており、チーズ、ヨ−グルトその他の発酵乳製品の製造にも支障を与えることから現在牛乳中の抗生物質残留量が厳しく規制されている。

概要

抗生物質の使用量の低減とともに安全でかつ短期間で十分な効果が得られる乳房炎治療剤を提供することを目的とする。

ヒノキ科植物を含有することを特徴とする動物の乳房炎治療剤。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

ヒノキ科植物を含有することを特徴とする動物乳房炎治療剤

請求項2

ヒノキ科植物がヒノキアスナロ、アスナロ、イブキ、ハイネズ、クロベ、ウエスタンレッドシダーインセンスシダー及び台湾ヒノキの中から選ばれる一種又は二種以上である請求項1記載の動物の乳房炎治療剤。

請求項3

ヒノキ科植物が有機溶剤、水と有機溶剤との混合物又は水の抽出物である請求項1記載の動物の乳房炎治療剤。

請求項4

ヒノキ科植物が水蒸気蒸留又は乾留で留出した精油である請求項1記載の動物の乳房炎治療剤。

請求項5

ヒノキ科植物がヒノキチオール,β−ドラブリン,カルバクロールから選ばれる一種又は二種以上の化合物である請求項1記載の動物の乳房炎治療剤。

技術分野

0001

本発明は、動物乳房炎治療剤に関する。

背景技術

0002

動物、特に乳牛においては、搾乳期に乳頭口から各種の細菌が乳房内侵入乳腺組織に炎症を起こすことにより乳房炎を引き起こすことが知られている。乳房炎の発生により、乳汁の産生低下や乳汁の変質等の症状を呈し、こうした乳汁を用いた牛乳乳製品あるいはこれらを原料とした調理品による食中毒も多発している。更に乳房炎は感染により極めて広汎に発生するため現在乳牛の乳房炎り病率は40% に近いとまで言われており、酪農業界の経済損害莫大である。

0003

近年乳房炎の治療法としては、主に抗生物質が使用されているが、その治療効果は低い。また、一方では残留薬物の乳汁中への移行人体に及ぼす影響として過敏症、腸内の交代菌症耐性菌の増加等、その危険性が指摘されており、チーズ、ヨ−グルトその他の発酵乳製品の製造にも支障を与えることから現在牛乳中の抗生物質残留量が厳しく規制されている。

発明が解決しようとする課題

0004

以上の問題から従来より抗生物質の使用量の低減とともに安全でかつ短期間で十分な効果が得られる乳房炎治療剤の開発が望まれていた。

課題を解決するための手段

0005

本発明者らはかかる状況に鑑み鋭意研究につとめてきた結果、我々が普段から建築用材家具等に使用しているヒノキ科植物が動物の乳房炎の原因菌に対して抗菌性を示し、乳房炎の治療に有効であることを見い出し、本発明を完成した。

0006

ヒノキ科植物は、抗菌性や防虫性等の生理活性を持つこと、さらにはその有効成分がヒノキチオール,β−ドラブリン,カルバクロール,又はロジン酸等である事は開示されている(宮崎大学農報,19,251-259(1972), J.Antibac.Antifung.Agents,8(1),3-6(1980),フードケミカル,2,45-52(1988),フレグランスジャーナル,2,74-79(1989))。しかしながら、動物の乳房炎の原因菌に対し抗菌性を持つことは知られておらず、本発明者らが初めて見い出したことである。

0007

以下、本発明について詳細に説明する。本発明に用いられるヒノキ科植物は、アスナロ属のヒノキアスナロ(Thujopsisdolabrata var.hondai) 及びアスナロ(Thujopsis dolabrata)、ネズミサシ属のイブキ(Juniperus chinensis) 及びハイネズ(Juniperus coneferta)、クロベ属のクロベ(Thuja standishii)及びウエスタンレッドシダー(Thuja plicata)、インセンスシダー属のインセンスシダー(Libocednus decurrens)、ヒノキ類の台湾ヒノキ(Chamaecyparis obtusa)が好ましく、さらに好ましくはヒノキアスナロである。

0008

また本発明のヒノキ科植物は葉、枝及び材部の各部位を用いることができるが、特に好ましい部位は材部である。本発明のヒノキ科植物の形態は、各種有機溶剤有機溶剤と水の混合物又は水の抽出物水蒸気蒸留及び乾留により留出した精油、又は抽出物及び精油中のヒノキチオール,β−トラブリン,カルバクロール等の有効成分が好ましい。

0010

抽出後は常法によりロ過し、固形分を除去する。得られた抽出物は、そのまま用いてもよく、熱風乾燥噴霧乾燥凍結乾燥真空乾燥等の方法により粉末化して、さらにはヒノキチオール,β−トラブリン,カルバクロール等の有効成分のみを単離して用いてもよい。

0011

水蒸気蒸留及び乾留による留出は、通常用いられている方法でよい。すなわち、原料もしくは原料の破砕物抽出槽投入し、水蒸気を直接抽出槽に入れるか、又は抽出槽の外部より加熱し抽出する。留出した水分及び精油を冷却管等により冷却し水分と精油を分離する。

0012

このようにして、ヒノキチオール,β−トラブリン,カルバクロール等の有効成分を含む抽出物または精油が得られる。

0013

本発明の乳房炎治療剤の使用方法としては、複合製剤として用いる他、それぞれ単一の製剤を別々に用いることもできる。さらにこれらの製剤は水溶剤油溶剤乳剤懸濁剤坐剤、エアゾ−ル剤等の任意の剤形でよく、その投与方法も乳頭口より乳房内に注入する方法または外用として用いることができる。

0014

本発明の抽出物、精油および有効成分の配合量は動物種年齢、症状の程度、さらに剤形等によって適宜変更できるが、通常一回の投与量が1分房当り、抽出物で乳房炎治療剤中の0.1-10%、精油で0.1-10%、有効成分であるヒノキチオ−ルで0.01-5%、β−ドラブリンで0.01-5%、及びカルバクロールで0.02-10 %となるように配される。

0015

以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、これにより本発明を限定するものではない。

0016

実施例1
ヒノキアスナロのオガクズ100kgをメタノール抽出及び水蒸気蒸留し、それぞれ抽出物4kg、精油0.8kgを得た。また精油100gをカラムクロマトグラフィーHPLC等を用いて有効成分のヒノキチオ−ル、β−ドラブリン及びカルバクロールをそれぞれ0.8g、0.7g、0.5g得た。

0017

得られたメタノール抽出物、精油及び有効成分であるヒノキチオール(HI)、β−ドラブリン(DO)、カルバクロール(CA)を試験試料として乳房炎の病原微生物に対する抗菌効果を調べた。ブイヨン培地で前培養した各病原微生物の菌懸濁液0.1ml をブイヨン寒天培地に塗布した。あらかじめ各々の試料を、メタノール抽出物の場合5mg、精油の場合5mg、及び有効成分の場合30μg を抗菌性試験用のロ紙(直径8mm 、ADVANTEC社製)に毛細管を使って添加し、菌が塗布されている培地の表面に置いた。37℃で1日間培養後、口紙の回りにできた阻止円の直径から抗菌効果を評価した。

0018

試験に用いた菌株は乳房炎の症状を呈した乳牛より分離した黄色ブドウ球菌Staphylococcus aureus を5菌株、連鎖球菌Streptococcus agalactiaeを3菌株、Streptococcus disagalatiae2菌株である。比較試料として抗生物質のペニシリンGカリウム(PE)30μg を用いた。結果を表1に示す。

0019

0020

表1より明らかなように、ヒノキアスナロから得られた抽出物、精油及びそれぞれの有効成分であるヒノキチオール、β−ドラブリン、カルバクロールは乳房炎の病原微生物に対して抗菌効果を示した。またヒノキチオール及びβ−ドラブリンの抗菌効果は現在使用されている抗生物質の効力と同程度であった。

0021

実施例2.軟膏剤
白色ワセリン40g 、セタノール18g 、セスキオレイン酸ソルビタン5g及びラウロマクロゴール0.5gをとり、水浴上で75℃に保ちながら実施例1で得られたヒノキチオール2gと精製水を適量徐々に加えよかき混ぜて軟膏剤約100gを調製した。

0022

実施例3.乳剤
流動パラフィン40g を加温しこれにステアリルアルコールを2g、Span20を5g、Tween20 を2gを加え溶かし、別に実施例1で得られたヒノキチオール2gと適量の精製水の混合物を加えながらよく混和乳化して乳剤約100gを調製した。

0023

実施例4.エアゾ−ル剤
実施例1で得られたヒノキアスナロの精油10g を80%エチルアルコール90mlに懸濁したものをエアゾール缶LPGガスにて高圧充填エアゾール剤を調製した。

0024

実施例5.治療効果試験
白色ワセリン1g当り、A;プロカインペニシリン2×105IU、B;プロカインペニシリン1×104IU、C;ヒノキチオール5mg を各々含有するように調製した3種の製剤を用い、乳房炎にかかった乳牛に対し1分房当り各製剤1gを乳頭口より乳房内に注入した。投与は10日毎に1回行い3カ月後に乳房硬結度等の診断とともに採取される牛乳につきその乳質異常を細胞数白血球)測定およびカリフォルニアマスタイテス・テスト(CMT法)、PLテスター(日本全薬工業製)で判定し、その症状の程度を0;正常、1;軽度、2;中等度、3;重症で表し治療効果を試験した。結果を表2に示す。

0025

発明の効果

0026

本発明の動物の乳房炎治療剤は日常我々が使用しているヒノキ科の植物を用いていることから安全性に優れていること、しかもこれらの植物は安定かつ大量に供給することが可能であること等から本発明の方法を用いることにより動物、特に乳牛に発生する乳房炎の治療に極めて優れた効果が期待できる。

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