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技術 めっき用バレルのめっき処理液の循環方法及びその装置

出願人 長谷川春行
発明者 長谷川春行帆足正九鬼一夫
出願日 1993年8月31日 (27年2ヶ月経過) 出願番号 1993-240612
公開日 1995年3月14日 (25年8ヶ月経過) 公開番号 1995-070797
状態 未査定
技術分野 電気分解または電気泳動による被覆
主要キーワード 励振機構 陽電極板 バレル開口 種光沢剤 不足成分 めっき用バレル 硫酸銅液 部品素材
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

目的

被めっき物体の表面に均一なめっき層を効率よく形成することを可能にするめっき用バレルめっき処理液循環方法及びその装置を提供すること。

構成

めっき用バレル1のめっき処理液の循環装置において、めっき用バレルを軸支する支持軸3に貫通孔3aを穿設し、この貫通孔3aをポンプ7の吸引側7aに接続し、ポンプ7の排出側7bをめっき処理槽10に配設しためっき処理液戻し管9に接続し、貫通孔3aに接続した吸引管6からめっき用バレル1内のめっき処理液を吸引し、吸引しためっき処理液をめっき処理液戻し管9からめっき処理槽10に導入する。

概要

背景

従来、被めっき物体の表面に電気めっきを施すために、回転式又は揺動式のめっき用バレルが広く使用されている。ところで、めっき用バレル内でめっきが主として行われるのは、図5及び図6に示すように、被めっき物体群表層部分、すなわち、リード線陰電極14a又は釦式若しくはなまこ式陰電極14bに接触した被めっき物体20が陰極を構成し、陽電極板13との間で電界を生じ、電解電流15が流入して、めっきが行われる部分(図6において、丸印を付した部分の被めっき物体20a,20b)であり、被めっき物体群の内部に埋もれている部分の被めっき物体(図6において、斜線を付した部分の被めっき物体20c)にはめっきを行うための電解電流15はほとんど流れず、めっきは行われない。

このため、これら回転式又は揺動式のめっき用バレルにおいて、めっきの効率を向上し、被めっき物体の表面に均一なめっき層を継続的に形成するには、(i)陰極を構成している被めっき物体の表面に陽電極板との間で生じる電界に従ってめっき電流が流れていること、(ii) 被めっき物体の表面に順次新しいめっき処理液が常に接していること、(iii) めっきの妨げとなるめっき生成時に発生した微細水素気泡を速やかにかつ継続的に被めっき物体の表面から除去することが必要である。

しかしながら、従来は主として上記(ii)の対策のみに重点が置かれ、被めっき物体の表面に新しいめっき処理液が接するように、種々の試みがなされてきた。例えば、
バレル側板に大開口部を設ける(特公平4ー29759号公報参照)
バレル内の軸に撹拌棒を設ける(特公平3ー148280号公報参照)
・陰極バケット励振機構を設ける(特公平2ー52000号公報参照)
バレル開口周縁切り欠きを設ける(実開昭62ー6378号公報参照)
・ バレル側板を自重回動するように軸支する(実開昭62ー182975号公報参照)
等が提案されているが、これらの装置はいずれも、被めっき物体の表面に新しいめっき処理液を接触させるという一定の目的は達成できるものではあるが、上記(i)及び(iii)に対する考察が不十分であり、そのための適切な対処がなされていないため、それによって奏せられる効果は十分なものではなかった。

また、めっき用バレルの胴部穿設した小孔を通してのめっき処理液の流れについては、バレル内外間のめっき処理液の移動は、主として被めっき物体群の上層部にある被めっき物体の揺れや回転により相対的に高い位置から低い位置に移動する等の激しい大きな動きにより、バレル内でのめっき処理液の移動が発生し、これに随伴する現象として、被めっき物体群の上層部近傍のめっき処理液も、その近傍の胴部の小孔(又は一部の発明にみられる開口部)を通して移動することが可能であったが、被めっき物体群の下層部や中層部の近傍のめっき処理液は、その近傍のバレル内の被めっき物体の相対的な動きが少ないが故に、その近傍のバレルの胴部の小孔を通って移動することはほとんどなかった。このため、この部分ではめっき用バレルの胴部の小孔を通しての多少のめっき電流(陽イオンの移動)があっても、その量は上層部に比べて少なく、低位置、中位置にあるめっき用バレルの胴部の近傍にある被めっき物体群に対しては、活発なめっき反応は生じにくかった。さらに、このため、めっき処理槽の内部において、通常設置される側面陽電極板に加え、底面にも陽電極板を設置し、下方からも電流を流してめっき効率を高めようとする工夫も、所期の効果を上げることができなかった。以上の説明で明らかな如く、めっき用バレルの胴部の小孔を通してのめっき処理液の移動は、一部に限られ、めっき用バレルの胴部全体を有効に利用できなかったため、めっき効率の顕著な向上も実現できず、また、めっきむらを生じる原因ともなっていた。

さらに、最近に至り、上記(ii)を積極的に確保する手段として、めっき用バレル内にめっき処理液を強制的に送り込むようにする装置(実開平1ー83071号公報及び実開平5ー10472号公報参照)が提案されている。しかしながら、この装置においては、めっき用バレル内の被めっき物体群の内部に位置する被めっき物体20cには新しいめっき処理液を接触させることはできるが、めっき用バレルの胴部の内周面に接触している被めっき物体20a及びめっき用バレル内の被めっき物体群の表層部分に位置する被めっき物体20b(すなわち、めっきが行われる部分に位置する被めっき物体)の表面に新しいめっき処理液を供給することは困難であり、また、めっき処理液の流れの方向が金属イオンの移動する方向と逆方向であり、さらに、めっき生成時に被めっき物体20の表面に発生した微細な水素気泡21aは、表面張力が大きくかつ浮力が小さいことから、めっき用バレルの単なる回転又は揺動のみでは、被めっき物体の表面に付着した水素気泡21aを速やかに被めっき物体の表面から除去することが困難であるとともに、この微細な水素気泡が成長して被めっき物体の表面から離脱しても、めっき処理液の流れの方向がめっき用バレル内から離脱した水素気泡21bを排出するのに困難な方向でありめっき用バレル内から排出されにくいこと等により、被めっき物体の表面に均一なめっき層を効率よく形成するには必ずしも十分ではなかった。

概要

被めっき物体の表面に均一なめっき層を効率よく形成することを可能にするめっき用バレルめっき処理液の循環方法及びその装置を提供すること。

めっき用バレル1のめっき処理液の循環装置において、めっき用バレルを軸支する支持軸3に貫通孔3aを穿設し、この貫通孔3aをポンプ7の吸引側7aに接続し、ポンプ7の排出側7bをめっき処理槽10に配設しためっき処理液戻し管9に接続し、貫通孔3aに接続した吸引管6からめっき用バレル1内のめっき処理液を吸引し、吸引しためっき処理液をめっき処理液戻し管9からめっき処理槽10に導入する。

目的

本発明は上記従来のめっき用バレルの問題点に鑑み、被めっき物体の表面に均一なめっき層を効率よく形成することを可能にするめっき用バレルめっき処理液の循環装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
3件

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請求項1

収容された被めっき物体が位置する部分のめっき用バレル胴部に設けた小孔を通してめっき処理液をめっき用バレルの外側から内側に流通させることを特徴とするめっき用バレルのめっき処理液の循環方法

請求項2

めっき用バレル内のめっき処理液を吸引しながら、収容された被めっき物体が位置する部分のめっき用バレルの胴部に設けた小孔を通してめっき処理液をめっき用バレルの外側から内側に流通させることを特徴とするめっき用バレルのめっき処理液の循環方法。

請求項3

ポンプの吸引側をめっき用バレルが浸漬されるめっき処理槽内に接続し、ポンプの排出側をめっき処理槽内の収容された被めっき物体が位置する部分のめっき用バレルの近傍に配設しためっき処理液戻し管に接続し、前記ポンプによりめっき処理槽内のめっき処理液を吸引し、吸引しためっき処理液をめっき処理液戻し管からめっき処理槽内の収容された被めっき物体が位置する部分のめっき用バレルの近傍に噴出するようにしてなることを特徴とするめっき用バレルのめっき処理液の循環装置

請求項4

ポンプの吸引側をめっき用バレルを軸支する支持軸穿設した貫通孔に接続し、ポンプの排出側をめっき処理槽内のめっき処理液戻し管に接続し、前記ポンプによりめっき用バレル内のめっき処理液を吸引し、吸引しためっき処理液をめっき処理液戻し管からめっき処理槽内に導入するようにしてなることを特徴とするめっき用バレルのめっき処理液の循環装置。

請求項5

ポンプの吸引側をめっき用バレルを軸支する支持軸に穿設した貫通孔に接続し、ポンプの排出側をめっき処理槽内の収容された被めっき物体が位置する部分のめっき用バレルの近傍に配設しためっき処理液戻し管に接続し、前記ポンプによりめっき用バレル内のめっき処理液を吸引し、吸引しためっき処理液をめっき処理液戻し管からめっき処理槽内の収容された被めっき物体が位置する部分のめっき用バレルの近傍に噴出するようにしてなることを特徴とするめっき用バレルのめっき処理液の循環装置。

請求項6

前記めっき用バレル内に多数の小孔を有する吸引管を配設し、該吸引管を前記貫通孔に接続してなることを特徴とする請求項4又は請求項5記載のめっき用バレルのめっき処理液の循環装置。

請求項7

前記めっき処理液戻し管をめっき用バレルの中心軸と略平行に配設するとともに、めっき処理液戻し管のめっき用バレルと対向する位置に多数の小孔を形成してなることを特徴とする請求項3、請求項5から請求項6までのいずれか1項記載のめっき用バレルのめっき処理液の循環装置。

請求項8

前記吸引しためっき処理液中に含まれている水素気泡を除去する気泡除去装置をめっき処理液の循環路に配設してなることを特徴とする請求項3から請求項7までのいずれか1項記載のめっき用バレルのめっき処理液の循環装置。

請求項9

前記吸引しためっき処理液の成分を調整するめっき処理液調整装置をめっき処理液の循環路に配設してなることを特徴とする請求項3から請求項8までのいずれか1項記載のめっき用バレルのめっき処理液の循環装置。

請求項10

前記めっき処理槽内の側面及び底面にめっき用バレルと対向して陽電極板を配設してなることを特徴とする請求項3から請求項9までのいずれか1項記載のめっき用バレルのめっき処理液の循環装置。

技術分野

0001

本発明は、ボルトナット等の機械部品抵抗コンデンサ等の電子部品等の金属、セラミック樹脂製の部品素材(以下「被めっき物体」という。)の表面に電気めっきにより所定のめっき層を形成するために用いられるめっき用バレルのめっき処理液循環方法及びその装置に関するものである。

背景技術

0002

従来、被めっき物体の表面に電気めっきを施すために、回転式又は揺動式のめっき用バレルが広く使用されている。ところで、めっき用バレル内でめっきが主として行われるのは、図5及び図6に示すように、被めっき物体群表層部分、すなわち、リード線陰電極14a又は釦式若しくはなまこ式陰電極14bに接触した被めっき物体20が陰極を構成し、陽電極板13との間で電界を生じ、電解電流15が流入して、めっきが行われる部分(図6において、丸印を付した部分の被めっき物体20a,20b)であり、被めっき物体群の内部に埋もれている部分の被めっき物体(図6において、斜線を付した部分の被めっき物体20c)にはめっきを行うための電解電流15はほとんど流れず、めっきは行われない。

0003

このため、これら回転式又は揺動式のめっき用バレルにおいて、めっきの効率を向上し、被めっき物体の表面に均一なめっき層を継続的に形成するには、(i)陰極を構成している被めっき物体の表面に陽電極板との間で生じる電界に従ってめっき電流が流れていること、(ii) 被めっき物体の表面に順次新しいめっき処理液が常に接していること、(iii) めっきの妨げとなるめっき生成時に発生した微細水素気泡を速やかにかつ継続的に被めっき物体の表面から除去することが必要である。

0004

しかしながら、従来は主として上記(ii)の対策のみに重点が置かれ、被めっき物体の表面に新しいめっき処理液が接するように、種々の試みがなされてきた。例えば、
バレル側板に大開口部を設ける(特公平4ー29759号公報参照)
バレル内の軸に撹拌棒を設ける(特公平3ー148280号公報参照)
・陰極バケット励振機構を設ける(特公平2ー52000号公報参照)
バレル開口周縁切り欠きを設ける(実開昭62ー6378号公報参照)
・ バレル側板を自重回動するように軸支する(実開昭62ー182975号公報参照)
等が提案されているが、これらの装置はいずれも、被めっき物体の表面に新しいめっき処理液を接触させるという一定の目的は達成できるものではあるが、上記(i)及び(iii)に対する考察が不十分であり、そのための適切な対処がなされていないため、それによって奏せられる効果は十分なものではなかった。

0005

また、めっき用バレルの胴部穿設した小孔を通してのめっき処理液の流れについては、バレル内外間のめっき処理液の移動は、主として被めっき物体群の上層部にある被めっき物体の揺れや回転により相対的に高い位置から低い位置に移動する等の激しい大きな動きにより、バレル内でのめっき処理液の移動が発生し、これに随伴する現象として、被めっき物体群の上層部近傍のめっき処理液も、その近傍の胴部の小孔(又は一部の発明にみられる開口部)を通して移動することが可能であったが、被めっき物体群の下層部や中層部の近傍のめっき処理液は、その近傍のバレル内の被めっき物体の相対的な動きが少ないが故に、その近傍のバレルの胴部の小孔を通って移動することはほとんどなかった。このため、この部分ではめっき用バレルの胴部の小孔を通しての多少のめっき電流(陽イオンの移動)があっても、その量は上層部に比べて少なく、低位置、中位置にあるめっき用バレルの胴部の近傍にある被めっき物体群に対しては、活発なめっき反応は生じにくかった。さらに、このため、めっき処理槽の内部において、通常設置される側面陽電極板に加え、底面にも陽電極板を設置し、下方からも電流を流してめっき効率を高めようとする工夫も、所期の効果を上げることができなかった。以上の説明で明らかな如く、めっき用バレルの胴部の小孔を通してのめっき処理液の移動は、一部に限られ、めっき用バレルの胴部全体を有効に利用できなかったため、めっき効率の顕著な向上も実現できず、また、めっきむらを生じる原因ともなっていた。

0006

さらに、最近に至り、上記(ii)を積極的に確保する手段として、めっき用バレル内にめっき処理液を強制的に送り込むようにする装置(実開平1ー83071号公報及び実開平5ー10472号公報参照)が提案されている。しかしながら、この装置においては、めっき用バレル内の被めっき物体群の内部に位置する被めっき物体20cには新しいめっき処理液を接触させることはできるが、めっき用バレルの胴部の内周面に接触している被めっき物体20a及びめっき用バレル内の被めっき物体群の表層部分に位置する被めっき物体20b(すなわち、めっきが行われる部分に位置する被めっき物体)の表面に新しいめっき処理液を供給することは困難であり、また、めっき処理液の流れの方向が金属イオンの移動する方向と逆方向であり、さらに、めっき生成時に被めっき物体20の表面に発生した微細な水素気泡21aは、表面張力が大きくかつ浮力が小さいことから、めっき用バレルの単なる回転又は揺動のみでは、被めっき物体の表面に付着した水素気泡21aを速やかに被めっき物体の表面から除去することが困難であるとともに、この微細な水素気泡が成長して被めっき物体の表面から離脱しても、めっき処理液の流れの方向がめっき用バレル内から離脱した水素気泡21bを排出するのに困難な方向でありめっき用バレル内から排出されにくいこと等により、被めっき物体の表面に均一なめっき層を効率よく形成するには必ずしも十分ではなかった。

発明が解決しようとする課題

0007

本発明は上記従来のめっき用バレルの問題点に鑑み、被めっき物体の表面に均一なめっき層を効率よく形成することを可能にするめっき用バレルめっき処理液の循環装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上記目的を達成するため、本第1発明のめっき用バレルのめっき処理液の循環方法は、収容された被めっき物体が位置する部分のめっき用バレルの胴部に設けた小孔を通してめっき処理液をめっき用バレルの外側から内側に流通させることを要旨とする。

0009

また、本第2発明のめっき用バレルのめっき処理液の循環方法は、めっき用バレル内のめっき処理液を吸引しながら、収容された被めっき物体が位置する部分のめっき用バレルの胴部に設けた小孔を通してめっき処理液をめっき用バレルの外側から内側に流通させることを要旨とする。

0010

また、本第3発明のめっき用バレルのめっき処理液の循環装置は、ポンプの吸引側をめっき用バレルが浸漬されるめっき処理槽内に接続し、ポンプの排出側をめっき処理槽内の収容された被めっき物体が位置する部分のめっき用バレルの近傍に配設しためっき処理液戻し管に接続し、前記ポンプによりめっき処理槽内のめっき処理液を吸引し、吸引しためっき処理液をめっき処理液戻し管からめっき処理槽内の収容された被めっき物体が位置する部分のめっき用バレルの近傍に噴出するようにしてなることを要旨とする。

0011

また、本第4発明のめっき用バレルのめっき処理液の循環装置は、ポンプの吸引側をめっき用バレルを軸支する支持軸に穿設した貫通孔に接続し、ポンプの排出側をめっき処理槽内のめっき処理液戻し管に接続し、前記ポンプによりめっき用バレル内のめっき処理液を吸引し、吸引しためっき処理液をめっき処理液戻し管からめっき処理槽内に導入するようにしてなることを要旨とする。

0012

また、本第5発明のめっき用バレルのめっき処理液の循環装置は、ポンプの吸引側をめっき用バレルを軸支する支持軸に穿設した貫通孔に接続し、ポンプの排出側をめっき処理槽内の収容された被めっき物体が位置する部分のめっき用バレルの近傍に配設しためっき処理液戻し管に接続し、前記ポンプによりめっき用バレル内のめっき処理液を吸引し、吸引しためっき処理液をめっき処理液戻し管からめっき処理槽内の収容された被めっき物体が位置する部分のめっき用バレルの近傍に噴出するようにしてなることを要旨とする。

0013

また、本第6発明は、本第4〜第5発明のめっき用バレルのめっき処理液の循環装置において、めっき用バレル内に多数の小孔を有する吸引管を配設し、該吸引管を前記貫通孔に接続してなることを要旨とする。

0014

また、本第7発明は、本第3、第5〜第6発明のめっき用バレルのめっき処理液の循環装置において、めっき処理液戻し管をめっき用バレルの中心軸と略平行に配設するとともに、めっき処理液戻し管のめっき用バレルと対向する位置に多数の小孔を形成してなることを要旨とする。

0015

また、本第8発明は、本第3〜第7発明のめっき用バレルのめっき処理液の循環装置において、吸引しためっき処理液中に含まれている水素気泡を除去する気泡除去装置をめっき処理液の循環路に配設してなることを要旨とする。

0016

また、本第9発明は、本第3〜第8発明のめっき用バレルのめっき処理液の循環装置において、吸引しためっき処理液の成分を調整するめっき処理液調整装置をめっき処理液の循環路に配設してなることを要旨とする。

0017

また、本第10発明は、本第3〜第9発明のめっき用バレルのめっき処理液の循環装置において、めっき処理槽内の側面及び底面にめっき用バレルと対向して陽電極板を配設してなることを要旨とする。

0018

上記のように構成されためっき用バレルのめっき処理液の循環方法及びその装置によれば、収容された被めっき物体が位置する部分のめっき用バレルの胴部に設けた小孔を通してめっき処理液をめっき用バレルの外側から内側に流通させることにより、めっき用バレルの胴部の内周面に接触している被めっき物体及びめっき用バレル内の被めっき物体群の表層部分に位置する被めっき物体(すなわち、めっきが行われる部分に位置する被めっき物体)の表面に新しい、水素気泡を含まないめっき処理液を供給して、この部分の被めっき物体の表面に新しいめっき処理液を接触させることができ、また、めっき処理液の流れの方向と金属イオンの移動する方向とが同方向であること、さらに、めっき処理液の流れの方向が被めっき物体の表面に付着した水素気泡を離脱させるのに好ましい方向であること等によって、被めっき物体の表面に均一なめっき層を効率よく形成することができる。

0019

また、めっき用バレル内のめっき処理液を吸引することにより、被めっき物体の表面から離脱した水素気泡がめっき用バレル内からめっき処理液とともに積極的に排出されること等によって、被めっき物体の表面に均一なめっき層をより効率よく形成することができる。

0020

また、めっき用バレル内に多数の小孔を有する吸引管を配設したり、めっき処理液戻し管をめっき用バレルの中心軸と略平行に配設するとともに、めっき処理液戻し管のめっき用バレルと対向する位置に多数の小孔を形成することによって、めっき処理液の流れを均一にして被めっき物体の表面に新しいめっき処理液を均一に接触させることができ、被めっき物体の表面に均一なめっき層をより効率よく形成することができる。

0021

さらに、めっき処理液の循環路に貫通孔から吸引しためっき処理液中に含まれている水素気泡を除去する気泡除去装置を配設することによって、めっき処理液中の水素気泡を除去することができ、被めっき物体の表面に均一なめっき層をより効率よく形成することができる。

0022

また、めっき処理液の循環路に貫通孔から吸引しためっき処理液の成分を調整するめっき処理液調整装置を配設することによって、めっき処理液の特性を一定に保持することができ、被めっき物体の表面に均一なめっき層をより効率よく形成することができる。

0023

また、めっき処理槽内の側面及び底面にめっき用バレルと対向して陽電極板を配設することによって、特に底面に配設した陽電極板により、低位置又は中位置のめっき用バレルの胴部の内周面に接触している被めっき物体の表面でも活発なめっき反応を生起せしめ、被めっき物体の表面に均一なめっき層をより効率よく形成することができる。

0024

以下本発明を図示の実施例に基づいて説明する。本実施例は、本発明を回転式めっき用バレルに適用したもので、回転式めっき用バレル1は、一対の保持板2間に支持軸3によって回転可能に軸支され、さらに、バレル1の端面には平歯車4を一体に形成し、平歯車4は平歯車5a、回転軸5b、スプロケット5c等からなる駆動機構を介してモータ(図示せず)の回転力を受けてバレル1を回転駆動する。回転式めっき用バレル1は、断面が例えば6角形の筒状の胴部1aを有しており、塩化ビニルポリプロピレン等の合成樹脂材料で構成し、胴部1aの表面にはめっき液が流通するように小孔1bを穿設するとともに被めっき物体を収容又は排出するための蓋板(図示せず)を設ける。なお、本実施例においては、回転式めっき用バレル1の断面形状を6角形としたが、これに限定されず、例えば、断面8角形、その他の多角形円形等の筒状とすることができ、また、バレル1の胴部1aの表面に小孔を穿設することに代えて、表面に小孔を有する篭状体又は網状体で胴部を構成してもよい。

0025

回転式めっき用バレル1外には、めっき処理槽10内の側面にバレル1と対向し陽電極板13aを配設するとともに、めっき処理槽10内の底面にバレル1と対向して陽電極板13bを配設する。また、回転式めっき用バレル1内に陰電極14を配設する。なお、陽電極板13a,13b及び陰電極14は、それぞれ従来公知の形状、材質のものを採用することができ、その配置も適宜選択することが可能である。

0026

支持軸3には、貫通孔3aを穿設するとともに、貫通孔3aの一方の開口を回転式めっき用バレル1内に配設した吸引管6に接続し、貫通孔3aの他方の開口をポンプ7の吸引側7aに接続し、ポンプ7の排出側7bをめっき処理槽10内の被めっき物体20が位置する部分のバレル1の近傍、例えば、バレル1の近傍でバレル1の中心軸と略平行に配設しためっき処理液戻し管9に接続することが望ましい。この場合、回転式めっき用バレル1をめっき処理槽10から引き上げることができるように、ポンプ7の吸引側7aの配管カップリング7cを形成する。

0027

なお、上記実施例においては、貫通孔3aを支持軸3の一方側にのみ穿設しているが、貫通孔3aを支持軸3の両側に穿設して、回転式めっき用バレル1の両側からバレル1内のめっき処理液を吸引するようにすることもできる。また、めっき処理液戻し管9は、図2に示すように、複数本のめっき処理液戻し管9を略等間隔に回転式めっき用バレル1の中心軸と略平行に配置することもできるが、図3に示すように、1又は数本のめっき処理液戻し管9をバレル1を回転駆動したときバレル1内の被めっき物体群が崩れ落ちる近傍、すなわち、被めっき物体20の動きが大きく、このため水素気泡も除去されやすく、めっきが活発に行われる部分にバレル1の中心軸と略平行に配置することが望ましい。

0028

また、吸引管6には、多数の小孔6aを、めっき処理液戻し管9には、回転式めっき用バレル1と対向する位置に多数の小孔9aを形成する。この場合、吸引管6の小孔6aは吸引管6の上部より下部に多数の小孔を穿設することが望ましく、また、バレル1の胴部1aに穿設した小孔1bとめっき処理液戻し管9の小孔9aはその位置を合わせて穿設することが望ましく、バレル1の回転中バレル1の胴部1aに穿設した小孔1bとめっき処理液戻し管9の小孔9aの位置が合致したときにめっき処理液戻し管9の小孔9aからめっき処理液を噴出するように構成することもできる。

0029

なお、本実施例においては、ポンプ7の吸引側7aを回転式めっき用バレル1を軸支する支持軸3に穿設した貫通孔3aに接続し、ポンプ7の排出側7bをめっき処理槽10内においてバレル1の中心軸と略平行に配設しためっき処理液戻し管9に接続しているが、被めっき物体20が位置する部分のバレル1の胴部1aに設けた小孔1bを通してめっき処理液をバレル1の外側から内側に流通させることが可能である限りにおいて、ポンプ7の吸引側7aをバレル1が浸漬されるめっき処理槽10内に接続してもよく、あるいは、ポンプ7の排出側7bをめっき処理槽10内の別のめっき処理液戻し管に接続するようにしてもよい。

0030

めっき処理液の循環路8には、貫通孔3aから吸引しためっき処理液中に含まれている水素気泡を除去する気泡除去装置11や、めっき処理液の成分を調整するめっき処理液調整装置12を配設することができる。

0031

気泡除去装置11は、水素気泡を含んだめっき処理液を回転させ、比重の差によって水素気泡を回転の中心付近に集めて分離する遠心力を利用した方式のもの又は細かい網目等を利用した従来公知の形式気液分離装置を用いることができる。

0032

めっき処理液調整装置12は、フィルター(図示せず)を通してめっき処理液中のごみを取り除いた後、めっき処理によって劣化しためっき処理液に不足成分を添加することによってめっき処理液の特性を一定に保持するものであり、めっき処理液に添加する成分としては、めっきの種類に応じて従来公知の添加成分、例えば、酸性銅めっきの場合は硫酸銅液硫酸アルカリ性銅めっきの場合はシアン化銅シアン化ナトリウム水酸化カリウム等の固体単一溶液又は混合溶液無光沢ニッケルめっきの場合は硫酸ニッケルアンモニウム硫酸ニッケル塩化ニッケル塩化アンモニウムほう酸硫酸ナトリウム等の固体、単一溶液又は混合溶液、亜鉛めっきの場合は硫酸亜鉛、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化アンモニウム、各種光沢剤等の固体、単一溶液又は混合溶液を使用することができる。なお、めっき処理液調整装置12は、連続的作動方式又は間欠的作動方式のいずれでもよく、また、手動式自動式のいずれでもよい。また、めっき処理液中の各成分の濃度を測定し、その測定値に基づいてめっき処理液に不足成分を添加するフィードバック方式や、シーケンサー及びタイマーを用いたプログラム方式を採用することもできる。

0033

上記のように構成された回転式めっき用バレルのめっき処理液の循環装置によるめっき処理の方法について説明する。被めっき物体を収容した回転式めっき用バレル1をめっき処理槽10のめっき処理液中に浸漬した状態でモータ(図示せず)を駆動し、モータの回転力を、平歯車5a、回転軸5b、スプロケット5c等からなる駆動機構を介してバレル1の端面に一体に形成した平歯車4に伝え、バレル1を回転駆動するとともに、バレル1外に配設された陽電極板13a,13bをプラスに、バレル1内に配設された陰電極14をマイナス印可する。さらに、ポンプ7を駆動することにより、回転式めっき用バレル1内の劣化しためっき処理液を被めっき物体20の表面で析出した水素気泡21a,21bとともに吸引管6の小孔6aから吸引し、吸引管6、貫通孔3a、ポンプ7、気泡除去装置11、めっき処理液調整装置12を経由することによって、めっき処理液の特性を一定に保持するとともに、めっき処理液中の水素気泡を除去した後、めっき処理液戻し管9の小孔9aからバレル1に向けて放出する。

0034

このようにして、めっき処理液を循環させながらめっき処理が行われるが、この場合、収容された被めっき物体20が位置する部分の回転式めっき用バレル1の胴部1aに設けた小孔1bを通して、新しい、水素気泡を含まないめっき処理液をバレル1の外側から内側に流通させることにより、バレル1の胴部1aの内周面に接触している被めっき物体20a及びバレル1内の被めっき物体群の表層部分に位置する被めっき物体20b(すなわち、めっきが行われる部分に位置する被めっき物体)の表面に新しい、水素気泡を含まないめっき処理液を供給して、この部分の被めっき物体の表面に新しい、水素気泡を含まないめっき処理液を接触させることができ、また、めっき処理液の流れの方向と金属イオンの移動する方向とが同方向となり、さらに、めっき処理液の流れがめっき生成時に被めっき物体20の表面に発生した微細な水素気泡21aの被めっき物体の表面からの離脱を促すとともに、被めっき物体の表面から離脱した水素気泡21bを劣化しためっき処理液とともにバレル1内から速やかに排出することができるため、低位置又は中位置のバレル1の胴部1aの近傍に位置する被めっき物体の表面でも活発なめっき反応が進行し、被めっき物体の表面に均一なめっき層を効率よく形成することができる。

0035

なお、上記実施例は、回転式めっき用バレル1に本発明を適用したものであるが、従来公知の揺動式めっき用バレルについても、同様の構成を採用することができる。

発明の効果

0036

本発明によれば、収容された被めっき物体が位置する部分のめっき用バレルの胴部に設けた小孔を通してめっき処理液をめっき用バレルの外側から内側に流通させることにより、めっき用バレルの胴部の内周面に接触している被めっき物体及びめっき用バレル内の被めっき物体群の表層部分に位置する被めっき物体(すなわち、めっきが行われる部分に位置する被めっき物体)の表面に新しいめっき処理液を供給して、この部分の被めっき物体の表面に新しい、水素気泡を含まないめっき処理液を接触させることができ、また、めっき処理液の流れの方向と金属イオンの移動する方向とが同方向であること、さらに、めっき処理液の流れの方向が被めっき物体の表面に付着した水素気泡を離脱させるのに好ましい方向であること等によって、被めっき物体の表面に均一なめっき層を効率よく形成することができる。

0037

また、本第2、第4及び第5発明によれば、めっき用バレル内のめっき処理液を吸引することにより、被めっき物体の表面から離脱した水素気泡がめっき用バレル内からめっき処理液とともに積極的に排出されること等によって、被めっき物体の表面に均一なめっき層をより効率よく形成することができる。

0038

また、本第6及び第7発明によれば、めっき用バレル内に多数の小孔を有する吸引管を配設したり、めっき処理液戻し管をめっき用バレルの中心軸と略平行に配設するとともに、めっき処理液戻し管のめっき用バレルと対向する位置に多数の小孔を形成することによって、めっき処理液の流れを均一にして被めっき物体の表面に新しいめっき処理液を均一に接触させることができ、被めっき物体の表面に均一なめっき層をより効率よく形成することができる。

0039

また、本第8発明によれば、めっき処理液の循環路に貫通孔から吸引しためっき処理液中に含まれている水素気泡を除去する気泡除去装置を配設することによって、めっき処理液中の水素気泡を除去することができ、これによりめっき処理液中の水素気泡がめっき処理槽に還流して被めっき物体の表面に付着することによって生じるめっき不良を防止し、被めっき物体の表面に均一なめっき層をより効率よく形成することができる。

0040

また、本第9発明によれば、めっき処理液の循環路に貫通孔から吸引しためっき処理液の成分を調整するめっき処理液調整装置を配設することによって、めっき処理液の特性を一定に保持することができ、被めっき物体の表面に均一なめっき層をより効率よく形成することができる。

0041

さらに、本第10発明によれば、めっき処理槽内の側面及び底面にめっき用バレルと対向して陽電極板を配設することによって、特に底面に配設した陽電極板により、低位置又は中位置のめっき用バレルの胴部の内周面に接触している被めっき物体の表面でも活発なめっき反応を生起せしめ、被めっき物体の表面に均一なめっき層をより効率よく形成することができる。

図面の簡単な説明

0042

図1本発明のめっき用バレルのめっき処理液の循環装置の一実施例を示す断面図である。
図2本発明のめっき用バレルのめっき処理液の循環装置のめっき処理液戻し管の配置例を示す断面図である。
図3本発明のめっき用バレルのめっき処理液の循環装置のめっき処理液戻し管の配置例を示す断面図である。
図4本発明の回転式めっき用バレルによるめっき処理の状況を示す断面図である。
図5めっき用バレルによるめっき処理の状況を詳細に示す断面図である。
図6めっき用バレルによるめっき処理の状況を示す断面図である。

--

0043

1めっき用バレル
1aバレルの胴部
1b小孔
2保持板
3支持軸
3a貫通孔
6吸引管
6a 小孔
7ポンプ
8循環路
9 めっき処理液戻し管
9a 小孔
10 めっき処理槽
11気泡除去装置
12 めっき処理液調整装置
13陽電極板
13a 陽電極板
13b 陽電極板
14陰電極
20被めっき物体

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