図面 (/)

技術 加工性および耐候性に優れたFe−Cr合金

出願人 JFEスチール株式会社
発明者 藤沢光幸佐藤進冨樫房夫
出願日 1993年8月25日 (27年2ヶ月経過) 出願番号 1993-210256
公開日 1995年3月7日 (25年8ヶ月経過) 公開番号 1995-062484
状態 特許登録済
技術分野
  • -
主要キーワード 海岸地区 耐銹性 高純度フェライト系ステンレス鋼 建築物外 工業地 耐海水性 高純度金属 エメリー紙
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1995年3月7日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (2)

目的

加工性および耐候性に優れたFe−Cr合金の提供。

構成

Cr含有量が3〜60重量%であり、不純物としてのC,N,P,OおよびSの合計量が100重量ppm以下であり、かつMoを0.05重量%以上0.5重量%未満含有し、残部Feおよび不可避的不純物よりなる加工性および耐候性に優れたFe−Cr合金。

概要

背景

一般にFe−Cr合金耐食性に優れた材料として知られているが、耐食性、加工性および耐酸化性の改善を含めてFe−Cr合金の物性の改良が以下の例示のごとくに各種提案されている。

特公昭63−58904号公報では、Cr含量11.0〜16.0重量%のFe−Cr合金で、特にTi含量を特定量とした張り出し性および二次加工性に優れたフェライト系ステンレス鋼を提案している。

特公昭64−6264号公報では、Cr含量8.0〜35.0重量%のFe−Cr合金で、特にSi,MnおよびNbを各々特定量含有した耐銹性に優れたステンレス鋼光輝焼鈍材を提案している。

特公平2−1902号公報では、Cr含量が20.0重量%を越え25.0重量%以下のFe−Cr合金で、特にMo,MnおよびNbを特定量含有せしめた溶接時の耐高温割れ性および溶接部靱性に優れた耐食性フェライト系ステンレス鋼を提案している。

特開昭61−186451号公報では、Cr含量が25〜50重量%のFe−Cr合金で、特にSi,MnおよびMoを特定量含有せしめた耐サワー性に優れた合金を提案している。

特開昭62−267450号公報では、Cr含量16〜19重量%のFe−Cr合金であって、特にMoを特定量含有せしめた耐粒界腐食性に優れる高純度フェライト系ステンレス鋼を提案している。

特開平1−287253号公報では、Cr含量15〜26重量%、Al含量4〜6重量%のFe−Cr−Al合金であって、希土類元素を少量特定量含有せしめた耐酸化性および製造性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼を提案している。

特開平2−232344号公報では、Cr含量25.0〜30.0重量%のFe−Cr合金であって、特にMoを特定量含有せしめた耐生物付着性および耐海水性に優れたフェライト系ステンレス鋼を提案している。

特開平3−2355号公報では、Cr含量16.0〜25.0重量%のFe−Cr合金であって、特にNbをCとNの合計量との比において特定量含有せしめた冷間加工性靱性、耐食性に優れたフェライト系ステンレス鋼を提案している。特公平5−36492号公報では、Cr含量15〜50重量%、Mo5.00重量%のFe−Cr合金であって、C,N,S,Si,Mn,Oを低減すると同時にAlを特定量含有せしめた耐食性および靱性にすぐれたフェライトクロムステンレス鋼を提案している。

概要

加工性および耐候性に優れたFe−Cr合金の提供。

Cr含有量が3〜60重量%であり、不純物としてのC,N,P,OおよびSの合計量が100重量ppm以下であり、かつMoを0.05重量%以上0.5重量%未満含有し、残部Feおよび不可避的不純物よりなる加工性および耐候性に優れたFe−Cr合金。

目的

したがって、本発明の目的は、加工性に優れ、しかも耐候性に優れたFe−Cr合金を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

該当するデータがありません

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

Cr含有量が3〜60重量%であり、不純物としてのC,N,P,OおよびSの合計量が100重量ppm以下であり、かつMoを0.05重量%以上0.5重量%未満含有し、残部Feおよび不可避的不純物よりなることを特徴とする加工性および耐候性に優れたFe−Cr合金

技術分野

0001

本発明は、海浜工業地帯のような厳しい腐食環境での建築物外装材などに好適な加工性および耐候性に優れたFe−Cr合金に関する。

背景技術

0002

一般にFe−Cr合金は耐食性に優れた材料として知られているが、耐食性、加工性および耐酸化性の改善を含めてFe−Cr合金の物性の改良が以下の例示のごとくに各種提案されている。

0003

特公昭63−58904号公報では、Cr含量11.0〜16.0重量%のFe−Cr合金で、特にTi含量を特定量とした張り出し性および二次加工性に優れたフェライト系ステンレス鋼を提案している。

0004

特公昭64−6264号公報では、Cr含量8.0〜35.0重量%のFe−Cr合金で、特にSi,MnおよびNbを各々特定量含有した耐銹性に優れたステンレス鋼光輝焼鈍材を提案している。

0005

特公平2−1902号公報では、Cr含量が20.0重量%を越え25.0重量%以下のFe−Cr合金で、特にMo,MnおよびNbを特定量含有せしめた溶接時の耐高温割れ性および溶接部靱性に優れた耐食性フェライト系ステンレス鋼を提案している。

0006

特開昭61−186451号公報では、Cr含量が25〜50重量%のFe−Cr合金で、特にSi,MnおよびMoを特定量含有せしめた耐サワー性に優れた合金を提案している。

0007

特開昭62−267450号公報では、Cr含量16〜19重量%のFe−Cr合金であって、特にMoを特定量含有せしめた耐粒界腐食性に優れる高純度フェライト系ステンレス鋼を提案している。

0008

特開平1−287253号公報では、Cr含量15〜26重量%、Al含量4〜6重量%のFe−Cr−Al合金であって、希土類元素を少量特定量含有せしめた耐酸化性および製造性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼を提案している。

0009

特開平2−232344号公報では、Cr含量25.0〜30.0重量%のFe−Cr合金であって、特にMoを特定量含有せしめた耐生物付着性および耐海水性に優れたフェライト系ステンレス鋼を提案している。

0010

特開平3−2355号公報では、Cr含量16.0〜25.0重量%のFe−Cr合金であって、特にNbをCとNの合計量との比において特定量含有せしめた冷間加工性靱性、耐食性に優れたフェライト系ステンレス鋼を提案している。特公平5−36492号公報では、Cr含量15〜50重量%、Mo5.00重量%のFe−Cr合金であって、C,N,S,Si,Mn,Oを低減すると同時にAlを特定量含有せしめた耐食性および靱性にすぐれたフェライトクロムステンレス鋼を提案している。

発明が解決しようとする課題

0011

しかしながら、これら従来のFe−Cr合金は海浜工業地帯などの厳しい腐食環境においては、なお耐候性不足であり、また耐候性と重視する余りCr,Moを比較的多量に使用するため、延性が低下し、十分な加工を施すことが困難であった。

0012

したがって、本発明の目的は、加工性に優れ、しかも耐候性に優れたFe−Cr合金を提供することにある。

課題を解決するための手段

0013

本発明者らは上記目的を達成すべく鋭意研究を行った結果、意外にも従来のFe−Cr合金に存在していたC,N,O,PおよびSなどの不純物元素がきわめて少ないFe−Cr合金が著しく延性において優れることを見いだすとともに、不純物が極めて少ないFe−Cr合金にMoを特定量添加した合金は耐候性が著しく向上することを知見し、本発明を完成するに至った。

0014

すなわち、本発明は、Cr含有量が3〜60重量%であり、不純物としてのC,N,P,OおよびSの合計量が100重量ppm以下であり、かつMoを0.05重量%以上0.5重量%未満含有し、残部Feおよび不可避的不純物よりなることを特徴とする加工性および耐候性に優れたFe−Cr合金を提供するものである。

0015

以下に本発明をさらに詳細に説明する。本発明のFe−Cr合金は、Cr含有量が3〜60重量%であり、C,N,O,PおよびSなどの不純物が100ppm以下と極めて少ないので延性に優れ、またMoを0.05重量%以上0.5重量%未満含有するので耐候性に優れる。

0016

次に本発明のFe−Cr合金の成分の限定理由について説明する。
〔Cr〕3〜60重量%、好ましくは4〜50重量%を含有する。上記範囲であれば他の条件と結合して耐候性に優れた合金となるが、60重量%を超えての過剰の含有はコスト高となり好ましくない。

0017

〔C,N,O,PおよびS〕これら元素の合計量は100ppm以下好ましくは85ppm以下である。これらの元素の含有量を低減することにより合金の延性、即ち加工性が改善されると同時に上述したCr含有量の条件およびMo含有量の条件と結合して耐候性にすぐれた合金となる。この量が100ppmを超えるとこのような優れた効果を示さない。その一例を図1に示す。評価は実施例に示すのと同じである。

0018

〔Mo〕0.05重量%以上0.5重量%未満、好ましくは0.1〜0.3重量%を含有する。上記範囲であれば他の条件と結合して耐候性にすぐれた合金となる。0.5重量%をこえての過剰のMoの含有はコスト高となり好ましくない。

0019

本発明のFe−Cr合金を製造するには、原料として、超高純度電解鉄電解Crおよび高純度金属原料を使用する。これらの原料を10-5Torr以上の超高真空中で溶解・鋳造することにより本発明のFe−Cr合金を製造することができる。

0020

また本発明のFe−Cr合金は、熱延焼鈍板冷延焼鈍板で用いられても十分に効果が生ずるとともに、冷延焼鈍においては、表面仕上げが2D、2B、BA、HL、研磨、鏡面などのいずれでもかまわない。

0021

以下に本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
(実施例)表1に示す組成の合金を超高純度電解鉄と電解Crおよび高純度金属Moを用いて10-5Torr以上の真空中で要製した。これを約1150℃に加熱後、熱間圧延にて約4.5mm厚に仕上げ、最終的に0.6〜1.0mm厚に冷間圧延後、再結晶結晶粒径の調整のための焼鈍を500〜1100℃で施した。

0022

これから室温での引張試験片(JIS5号)を切り出し、JIS Z2241に準拠して引張試験を行った。

0023

また、耐候性試験では、表面#1000エメリー紙研磨後、千葉市の海浜海岸地区(海から25m)にて3か月暴露し、発銹状態を目視観察すると同時に、発銹状態により下記の5段階評価を行った。その結果を図2に示す。
5:発銹なし
4:しみさび発生
3:しみさび発生大
2:赤さび発生
1:赤さび発生大
以上の測定結果を表1に合わせて示す。

0024

0025

発明の効果

0026

本発明のFe−Cr合金は加工性および耐候性において優れるので、海浜工業地区など腐食環境の厳しい地区における建築物外装材などの用途に好適に用いられる。

図面の簡単な説明

0027

図1(C+N+O+S+P)と引張特性との関係を示すグラフである。
図2Fe−(3〜51%)Cr合金に関してMo含有量と発銹ランクの関係と示すグラフである。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

該当するデータがありません

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

この 技術と関連性が強い技術

該当するデータがありません

この 技術と関連性が強い法人

該当するデータがありません

この 技術と関連性が強い人物

該当するデータがありません

この 技術と関連する社会課題

該当するデータがありません

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ