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技術 浸透度促進剤の付与制御手段を備えた像保持体からの像形成物質除去装置及び像保持体処理装置

出願人 株式会社リコー
発明者 浅場陽一谷川清宮下義明新宮領慧倉本信一高橋貞夫木村祥之安藤和弘斉藤忠司
出願日 1993年8月2日 (27年3ヶ月経過) 出願番号 1993-210881
公開日 1995年2月14日 (25年9ヶ月経過) 公開番号 1995-044073
状態 未査定
技術分野 電子写真におけるクリーニング・その他 電子写真におけるクリーニング・その他
主要キーワード 数センチ単位 液量制御 可動軸受 熱可溶性 動作指令データ 吸液性材料 塗布ローラ対 出射口径
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (12)

目的

トナーを取り除いた転写紙を、剥離ローラから確実に分離することができる転写紙からのトナー除去装置を提供する。

構成

処理液20の付与に先だって転写紙10へ浸透度促進液21を付与する浸透度促進液付与装置として、用紙先端センサ234、上側の塗布ローラ207の付勢部材235、可動軸受236、加圧解除ソレノイド237、制御部等を備えた液付与装置を用いる。転写紙10の先端を用紙先端センサ234で検知すると、ソレノイド237をONして塗布ローラ207対の加圧解除し、所定時間が経過した時点で、ソレノイド237をOFFして、転写紙10の先端から所定幅だけ浸透度促進液21を付与しないように制御する。なお、転写紙10の所定幅の先端部に対する浸透度促進液21の付与量を増加させるように制御してもよい。

概要

背景

従来、記録済像保持体としての用紙からトナーなどの像形成物質を除去する例えば像形成物質除去方法及びその装置としては種々のものが知られている。例えば溶剤を使用するものとして、特開平1−101576号公報には、トナーが付着された用紙をトナー樹脂可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動印加し、溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成物質除去方法が開示されている。また、特開平4−300395号公報には、廃紙印字部分に溶剤を浸漬、噴霧あるいは塗布等による方法で付着させてトナーを溶解し、溶解したトナーを洗浄エアー吸引吸着剤接触、機械剥離あるいは静電吸着等による方法で除去する像形成物質除去方法が開示されている。

一方、溶剤を使用しないものとして、例えば特開平2−255195号公報には、支持体上に離型剤を塗布した印刷体電子写真方式あるいは熱転写方式で載せた熱溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体にインキ剥離体を重ね加熱ローラ圧力ローラの間を通し、冷えてからインキ剥離体を剥がすことにより、該インキ剥離体の方に付着させて除去する像形成物質除去方法が開示されている。また特開平4−64472号公報には、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエンドレスシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及び冷却ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザルペーパ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押しつけ押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部からなるイレーザが開示されている。また特開平4−82983号公報には、互いに圧接して回転し圧接箇所に紙を通過させる2本の並行に設けられたローラと、該2本のローラの少なくとも一方を加熱するヒーターと、該圧接箇所を通過した紙を前記ローラから分離する掻取具と、前記ローラに付着した像形成物質を前記ローラから除去する剥離装置とを備えた像形成物質除去装置が開示されている。

ところで、上記溶剤を使用しない方法や装置は、表面に紙繊維露出している通常の紙に画像を記録した記録済み像保持体から像形成物質を除去するのに使用すると、例えば電子写真方式の定着工程で熱溶融性樹脂を主成分とする像形成物質を像保持体に融着させるなどして、像形成物質が像保持体表面の繊維に強固に固着されているので、像形成物質除去の際に像形成物質と共に表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質を損傷してしまう。特に像形成物質の除去性を高めるために、上記インキ剥離体、エンドレスシートあるいはローラさせた上に熱や圧力を加える場合、種々の条件によっては、逆に像形成物質と像保持体との間の定着性を高めてしまって除去を困難にすることもあった。

そこで、先に本出願人は、記録済み像保持体に、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶液水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させるとともに、剥離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加熱接着もしくは加圧接着して像保持体から剥離する像形成物質除去方法を提案した(例えば、特願平4−255916号参照)。これによれば、像保持体の紙質を比較的損傷することなく、像形成物質のみを除去することができる。

概要

トナーを取り除いた転写紙を、剥離ローラから確実に分離することができる転写紙からのトナー除去装置を提供する。

処理液20の付与に先だって転写紙10へ浸透度促進液21を付与する浸透度促進液付与装置として、用紙先端センサ234、上側の塗布ローラ207の付勢部材235、可動軸受236、加圧解除ソレノイド237、制御部等を備えた液付与装置を用いる。転写紙10の先端を用紙先端センサ234で検知すると、ソレノイド237をONして塗布ローラ207対の加圧解除し、所定時間が経過した時点で、ソレノイド237をOFFして、転写紙10の先端から所定幅だけ浸透度促進液21を付与しないように制御する。なお、転写紙10の所定幅の先端部に対する浸透度促進液21の付与量を増加させるように制御してもよい。

目的

本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その第1の目的は、像形成物質を取り除いた像保持体を、剥離部材から確実に分離することができる像保持体からの像形成物質除去装置を提供することであり、また、その第2の目的は、像形成物質を付着させることができる像保持体を、液付与部材などから確実に分離することができる像保持体処理装置を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

表面に像形成物質が安定に付着している像保持体から、該像形成物質を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置において、該表面と該像形成物質との間の付着状態不安定状態にする不安定化剤の浸透を促進させる浸透度促進剤を、該像形成物質が付着している像保持体に付与する浸透度促進剤付与手段と、該浸透度促進剤が付与された該像保持体に、該不安定化剤を付与する不安定化剤付与手段と、該像保持体の搬送方向における先端部への該浸透度促進剤の付与量を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする像保持体からの像形成物質除去装置。

請求項2

像保持体の表面と像形成物質との間の付着状態を不安定状態にする不安定化剤の浸透を促進させる浸透度促進剤を、該像形成物質を付着させることができる該像保持体に付与する浸透度促進剤付与手段と、該浸透度促進剤が付与された該像保持体に、該不安定化剤を付与する不安定化剤付与手段と、該像保持体の搬送方向における先端部への該浸透度促進剤の付与量を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする像保持体処理装置

技術分野

0001

本発明は、複写機ファクシミリプリンター印刷機等の画像形成装置によって像形成物質を安定に付着した像保持体から、該像形成物質を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置、及び複写機、ファクシミリ、プリンター、印刷機等の画像形成装置によって像形成物質を付着させることができる像保持体を処理する像保持体処理装置に関するものである。

背景技術

0002

従来、記録済み像保持体としての用紙からトナーなどの像形成物質を除去する例えば像形成物質除去方法及びその装置としては種々のものが知られている。例えば溶剤を使用するものとして、特開平1−101576号公報には、トナーが付着された用紙をトナー樹脂可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動印加し、溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成物質除去方法が開示されている。また、特開平4−300395号公報には、廃紙印字部分に溶剤を浸漬、噴霧あるいは塗布等による方法で付着させてトナーを溶解し、溶解したトナーを洗浄エアー吸引吸着剤接触、機械剥離あるいは静電吸着等による方法で除去する像形成物質除去方法が開示されている。

0003

一方、溶剤を使用しないものとして、例えば特開平2−255195号公報には、支持体上に離型剤を塗布した印刷体電子写真方式あるいは熱転写方式で載せた熱溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体にインキ剥離体を重ね加熱ローラ圧力ローラの間を通し、冷えてからインキ剥離体を剥がすことにより、該インキ剥離体の方に付着させて除去する像形成物質除去方法が開示されている。また特開平4−64472号公報には、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエンドレスシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及び冷却ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザルペーパ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押しつけ押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部からなるイレーザが開示されている。また特開平4−82983号公報には、互いに圧接して回転し圧接箇所に紙を通過させる2本の並行に設けられたローラと、該2本のローラの少なくとも一方を加熱するヒーターと、該圧接箇所を通過した紙を前記ローラから分離する掻取具と、前記ローラに付着した像形成物質を前記ローラから除去する剥離装置とを備えた像形成物質除去装置が開示されている。

0004

ところで、上記溶剤を使用しない方法や装置は、表面に紙繊維露出している通常の紙に画像を記録した記録済み像保持体から像形成物質を除去するのに使用すると、例えば電子写真方式の定着工程で熱溶融性樹脂を主成分とする像形成物質を像保持体に融着させるなどして、像形成物質が像保持体表面の繊維に強固に固着されているので、像形成物質除去の際に像形成物質と共に表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質を損傷してしまう。特に像形成物質の除去性を高めるために、上記インキ剥離体、エンドレスシートあるいはローラさせた上に熱や圧力を加える場合、種々の条件によっては、逆に像形成物質と像保持体との間の定着性を高めてしまって除去を困難にすることもあった。

0005

そこで、先に本出願人は、記録済み像保持体に、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶液水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させるとともに、剥離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加熱接着もしくは加圧接着して像保持体から剥離する像形成物質除去方法を提案した(例えば、特願平4−255916号参照)。これによれば、像保持体の紙質を比較的損傷することなく、像形成物質のみを除去することができる。

発明が解決しようとする課題

0006

ところが、上記従来の像保持体から像形成物質除去装置においては、上記不安定化剤等を付与した像保持体上の像形成物質を剥離部材で取り除いた後、像保持体を剥離部材から分離する際に、確実に分離できないおそれがあった。

0007

また、本出願人は、未使用の像保持体であって、界面活性剤を含む水溶液、水溶性ポリマーを含む水溶液及び界面活性剤と水溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させた後、乾燥する処理を施したものを提案した(例えば、特願平4−255915号参照)。この処理を施した像保持体は、通常の画像形成に用いられた後、上記像形成物質除去方法で像形成物質が取り除かれて再利用されるが、上記処理の後、液付与部材等から像保持体を分離する際に、確実に分離できないおそれがあった。

0008

本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その第1の目的は、像形成物質を取り除いた像保持体を、剥離部材から確実に分離することができる像保持体からの像形成物質除去装置を提供することであり、また、その第2の目的は、像形成物質を付着させることができる像保持体を、液付与部材などから確実に分離することができる像保持体処理装置を提供することである。

課題を解決するための手段

0009

上記第1の目的を達成するために、請求項1の発明は、表面に像形成物質が安定に付着している像保持体から、該像形成物質を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置において、該表面と該像形成物質との間の付着状態不安定状態にする不安定化剤の浸透を促進させる浸透度促進剤を、該像形成物質が付着している像保持体に付与する浸透度促進剤付与手段と、該浸透度促進剤が付与された該像保持体に、該不安定化剤を付与する不安定化剤付与手段と、該像保持体の搬送方向における先端部への該浸透度促進剤の付与量を制御する制御手段とを設けたことを特徴とするものである。

0010

また、上記第2の目的を達成するために、請求項2の発明は、像保持体の表面と像形成物質との間の付着状態を不安定状態にする不安定化剤の浸透を促進させる浸透度促進剤を、該像形成物質を付着させることができる該像保持体に付与する浸透度促進剤付与手段と、該浸透度促進剤が付与された該像保持体に、該不安定化剤を付与する不安定化剤付与手段と、該像保持体の搬送方向における先端部への該浸透度促進剤の付与量を制御する制御手段とを設けたことを特徴とするものである。

0011

なお、上記浸透度促進剤としては、上記不安定化剤の像保持体への浸透の促進させる場合のみならず、該不安定化剤を塗布した際の像保持体表面への付着を促進させるものも含む。また、上記浸透度促進剤及び上記不安定化剤は、液体のみならず、ゲル粉体状のものでもよい。

0012

請求項1の発明においては、上記浸透度促進剤付与手段で、像形成物質が付着している像保持体の表面に上記浸透度促進剤を付与し、これにより、該像保持体と該像形成物質との界面部に上記不安定化剤が浸透しやすくなる。そして、上記不安定化剤付与手段で、該浸透度促進剤が付与された像保持体に該不安定化剤を付与し、これにより、該不安定化剤を該界面部に効率的かつ確実に浸透させることができるようになる。このように、該不安定化剤が該界面部に浸透すると、該界面部の像保持体、像形成物質、又はその両者の特性が変化し、像保持体と像形成物質との間の付着力を低下させるなど、その付着状態を確実に不安定状態にすることができるようになる。そして、上記制御手段で、該像保持体の搬送方向における先端部への該浸透度促進剤の付与量を制御する。例えば、該先端部への該浸透度促進剤の付与量が減少するように制御する。これにより、該不安定化剤の該先端部への浸透が抑制され、該先端部の濡れを抑えることができるようになる。また、例えば該先端部への該浸透度促進剤の付与量が増加するように制御する。これにより、該不安定化剤の該先端部への浸透が促進され、該先端部を過度に濡らすことができるようになる。

0013

請求項2の発明においては、上記浸透度促進剤付与手段で、像形成物質を付着することができる像保持体に上記浸透度促進剤を付与し、これにより、上記不安定化剤が該像保持体に浸透しやすくなる。そして、上記不安定化剤付与手段で、該浸透度促進剤が付与された像保持体に該不安定化剤を付与し、これにより、該不安定化剤を、該像保持体に効率的かつ確実に浸透させ、又は該像保持体上に塗布することができるようになる。そして、上記制御手段で、該像保持体の搬送方向における先端部への該浸透度促進剤の付与量を制御する。例えば、該先端部への該浸透度促進剤の付与量が減少するように制御する。これにより、該不安定化剤の該先端部への浸透が抑制され、該先端部の濡れを抑えることができるようになる。また、例えば該先端部への該浸透度促進剤の付与量が増加するように制御する。これにより、該不安定化剤の該先端部への浸透が促進され、該先端部を過度に濡らすことができるようになる。

0014

まず、本発明を転写型電子写真複写機によって画像が形成された像保持体としての転写紙から、像形成物質としての熱溶融性トナー(以下、トナーという)を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置(以下、トナー除去装置という)に適用した実施例について説明する。図1に、本発明が適用できるトナー除去装置の一例の概略構成図を示す。まず、全体の概略を説明すると、このトナー除去装置は、積載状態で収容しているトナー像が形成された転写紙10を一枚づつ分離給送する給紙ユニット1と、給紙ユニット1から送られてきた転写紙10に液を供給する液付与ユニット2と、液が供給された転写紙10からトナーを除去するトナー剥離ユニット3と、トナーが除去された転写紙10を乾燥させる乾燥ユニット4と、乾燥ユニット4から排出される転写紙10を受ける紙受けユニット5とを備えている。そして、給紙ユニット1から搬送された転写紙10は、液付与ユニット2で転写紙10とトナーとの付着状態を不安定化状態にする液体の不安定化剤(以下、処理液という)20が付与され、処理液20を少なくとも転写紙10とトナーとの界面部に浸透させる。そして、トナー剥離ユニット3の剥離ローラ302によって、処理液20を浸透させた該界面部においてトナーを転写紙10から剥離した後、転写紙10は乾燥ユニット4の乾燥ローラ402で乾燥され、紙受けユニット5に排出される。

0015

ここで、上記処理液20としては、水、水溶性ポリマーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、及び水溶性ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を用いることができる。また、該水又は水溶液には、所定の有機溶剤を含有させることもできる。また、上記処理液20として、有機溶剤のみを用いることができる。

0018

また、上記水又は水溶液に含有させる有機溶剤としては、ターペンチンジペンテンブチルアセテート四塩化炭素セロソルブアセテートキシレントルエンエチルアセテートジアセトンアルコールメチルセロソルブアセテート、ベンゼンメチルエチルケトンメチルアセテートメチレンクロリドエチレンジクロリドシクロヘキサンセロソルブジオキサンアセトン、メチルセロソルブ、シクロヘキサノールブタノール等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。

0019

また、上記単独で用いる有機溶剤としては、炭素水素系溶剤であるヘキサンヘプタンオクタンノナンスピリットナフサN01〜6(シェル石油社の商品名)、アイソパーE,L,K,V(エクソン社の商品名)、アイピーソルベント出光石油社の商品名)、シェルーゾル70,71、ソルベッソ100,150(シェルオイル社の商品名)、アスコムOMS,460(スピリッツ社の商品名)、ベガゾール1030,2130,3040(モービル石油社の商品名)等が挙げられる。更に、フッ素系溶剤であるフロリナートFC40,43,70,77(住友3M社の商品名)、アフルードE10,16,18等や、シリコーン系溶剤である信越シリコーンKF96(商品名)、東レシリコーンSH200,344(商品名)、東シリコーンSF431(商品名)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。

0020

次に、図示の例の各ユニット1,2,3,4,5について説明する。上記給紙ユニット1は、トナー像が形成された面(以下、トナー像面という)を下に向けて底板101上に積載された転写紙10を最下部のものから給紙ローラ102で給紙し、図示しない分離機構重送紙を分離して一枚の転写紙10のみを、タイミング調整及びスキュー補正のためのレジストローラ対104で送り出すものである。その具体的な構成及び動作は電子写真複写機における給紙機構と同様であるので、詳細な説明は省略する。

0021

上記液付与ユニット2は、処理液20を所定量満たした液容器201、転写紙10の一方の面(図中の上面)に接触しながら、液容器201の処理液20中に案内するように搬送する液中搬送ローラ202、液中搬送ローラ202の駆動部(不図示)、転写紙10の他の面(図中の下面)を液容器201の処理液20中に案内する液中ガイド板203、挾持搬送手段としても機能する絞りローラ対204、下側の絞りローラ204に食い込み配置された絞り棒205、などを備えている。このユニット2において、給紙ユニット1から給送された転写紙10は、液中搬送ローラ202と液中ガイド板203とによって、液容器201の処理液20中に案内され、処理液20に浸漬された後、絞りローラ対204によって余分な処理液20が除去かれ、次のトナー剥離ユニット3へと搬送される。なお、本発明に係る液付与ユニット2の具体例については、後で詳述する。

0022

上記トナー剥離ユニット3は、それぞれトナーTの軟化手段としての加熱ランプ301を内蔵し互いに圧接状態で配置された一対の剥離ローラ302、転写紙排出側の圧接部近傍の剥離ローラ302の表面に接触するように配設された分離爪303、剥離ローラ302の表面をクリーニングするクリーニング装置304、駆動部(不図示)等を備えている。

0023

この剥離ローラ302の表面は、少なくとも軟化しているトナーに対して、転写紙10と該トナーとの付着力より大きい付着力を有するものを用いて構成する。具体的には、上記トナーと同一又は類似のトナー成分樹脂や、接着剤成分樹脂等を用いることができ、またアルミ系、銅系、ニッケル系等の金属材料を用いることもできるが、これらに限定されるものではない。また、上記樹脂は、水溶性のものであっても、あるいは非水溶性のものであってもよい。

0024

上記トナー成分樹脂としては、ポリスチレン樹脂アクリル樹脂メタクリル樹脂スチレンブチルアクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体ポリエステル樹脂エポキシ樹脂等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。

0025

また、上記接着剤の成分樹脂としては、にかわ、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等のタンパク質系接着剤、デンプン系、セルロース系、複合多糖類系(アラビアゴム、トラガントゴム等)等の炭水化物系接着剤、酢酸ビニル重合体及び共重合体アクリル系、エチレン共重合体ポリアミドポリエステルポリウレタン等の熱可溶性接着剤、ポリクロロプレン系、ニトリルゴム系、再生ゴム系、SBR系、天然ゴム系等のゴム系接着剤、ゴム系、アクリル系等の感圧接着剤酸化チタンを分散させたポリエチレンテレフタレート(PET)、等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。

0026

また、上記樹脂を用いる場合には、テンションや熱による伸び防止、耐久性等の観点から、支持体と表層の少なくとも2層以上の多層構造にすることが望ましい。即ち、図示の例のようにローラ形状の剥離部材とする場合には、支持体としての基体ローラ上に上記樹脂などからなる表層を形成して剥離部材を構成することが望ましい。

0027

上記樹脂などを支持する支持体としては、例えば、ゴムローラシートセロハンテープクラフト紙粘着テープポリ塩化ビニルテープ、アセトンテープ、フィラメント補強テープ等のテープ、等も用いることができるが、これらに限定されるものではない。

0028

また上記上下剥離ローラ302の加熱ランプ301は、転写紙10表裏のに密着して転写紙10に固着しているトナーを加熱して軟化させ、これにより、トナーを転写紙10の繊維から剥がれ易くするものである。この加熱は圧接部において転写紙10上のトナーが溶融しない程度に行うことが望ましい。トナーが溶融してしまうと転写紙10上のトナーを、紙側と剥離ローラ302側とに分断することなく、剥離ローラ302側へ転写させるのが、困難になるためである。また加熱し過ぎると剥離ローラ302対の圧接部を通過中に転写紙10が乾燥し過ぎて、トナーの転写紙10に対する固着力が転写紙10が濡れている場合に比して強まり、転写紙10がトナーを介して該ローラ302に貼り付いて上記分離爪303で分離できなくなる恐れがある。従って、加熱部通過後の転写紙10に多少の湿り気が残って上記トナーの再付着を防止できる程度に加熱することが望ましい。

0029

上記クリーニング装置304は、剥離ローラ302の表面上のトナーTを除去するクリーニングローラ305、クリーニングローラ305上のトナーTを掻き落すスクレーパブレード306、スクレーパブレードで306で掻き落したトナーTを収容するトナー受け(トナー容器)307を備えている。

0030

なお、上記剥離ローラ302に代え、これと同様の表面特性を備えたベルトを用いたり、上記クリーニング装置304のクリーニングローラ305に代え剥離ローラ302表面に直接当接させたクリーニングブレードスクレーパなどを用いたりしても良い。

0031

上記乾燥ユニット4は、転写紙10を乾燥させるものであり、加熱ランプ401内蔵の例えばアルミからなる上乾燥ローラ402と、これに下方から圧接する下乾燥ローラ404とから構成されている。この下乾燥ローラ404は給液性部材からなる表層を備え、該表層の液を絞り落す絞りブレード405が当接している。このような乾燥ローラ対404,404に代え、又は加え、ベルト状の部材を用いたり、熱風ファン赤外線ランプなどを用いたりしても良い。

0032

そして、上記紙受けユニット5は、この乾燥ユニット4から排出された転写紙を受けるための排紙トレー501を備えている。

0033

また、このトナー除去装置には、図示を省略したが、給紙台に転写紙10があるか否かを検出する検出手段、給紙ユニット1による転写紙10の重送検出手段、液容器201中の液残量検出手段、液容器201への液自動補給手段、転写紙10の装置内ジャム検出手段、各加熱ランプの点灯制御手段と、トナー受け容器307内満杯手段などが設けられている。(以下、余白

0034

以上の構成において、給紙ユニット1から送られた転写紙10は、液付与ユニット2でそのトナー像面に液が均一に供給され、トナー剥離ユニット3に送られる。このトナー剥離ユニット3で、紙に固着しているトナーが剥離ローラ302からの加熱で軟化し、剥離ローラ302表面に付着する。トナーが除去された紙は乾燥ユニット4で乾燥され、紙受けユニット5に排出される。

0035

以上、このトナー除去装置によれば、トナーが付着した紙に液を供給して紙のトナーとの界面部に液を浸透させた状態でトナーを剥離させるので、紙繊維を傷めることなく、トナーを除去できる。

0036

また、紙表面が液で濡れた状態で剥離ローラ302と接触させ、かつ剥離ローラ302から分離する時点でも紙が湿った状態を維持できる程度に加熱するので、剥離ローラ302表面をトナー接着性有する材質で構成した場合にも、紙表面自体が剥離ローラ302表面に接着して分離不良が生じるのを防止でき、また分離した紙部分が剥離ローラ302と再接触することによるトナーの再転移を防止できる。

0037

また、このトナー除去装置では、二つの剥離ローラ302で転写紙10を挾持し、転写紙10両面からトナーを除去するように構成したので、給紙ユニット1の底板101上にトナーを除去すべき転写紙10をセットする場合に、表裏を考慮する必要がない。また両面使用した転写紙の両面のトナーを除去したい場合にも、装置内を一度通すだけで済む。

0038

次に、図2を用いて、上記トナー除去装置を動作させるための制御部について説明する。図2は、図1のトナー除去装置を動作させるための制御ブロック図である。商用電源901から交流電源供給を受け、メインスイッチ902をオンすると直流電源(PSU)903から、DC電源電圧が各制御ICに供給される。電源を供給されたCPU904は、プログラムカウンタ等のリセットを行い、ROM905に書き込まれたプログラム内容に基づいて、制御を開始する。CLK発振器906は、CPU動作に必要な基準クロック(CLK)を供給する。

0039

まず、アドレスデータバス907を通して、パラレルインターフェイス908にリレー909をオンするデータが送られる。パラレルインターフェイスの出力ポートには、各負荷を駆動するドライバー910が接続されており、更にその一部にリレー1の接点駆動コイルが接続され、リレー1の接点911が閉じる。

0040

そして、SSR1(912),SSR2(913)がそれぞれオンするべくデータが前記と同様にドライバー910へ送られる。SSR1の先には剥離ローラ302を加熱する加熱ランプ301に対応する抵抗体914a,bが2本ないし1本接続され、同ローラ302の加熱を開始する。一方、SSR2の先には乾燥ローラ402を加熱する加熱ランプ401に対応する抵抗体915が接続され、同様に加熱を開始する。各ローラーの温度は、それぞれサーミスタ916,917で検知させA/Dコンバータ918へ入力され、アナログデータからデジタルデータへ変換される。RAM919には各ローラーの制御温度が書き込まれており、その値と比較して温度制御される。このデーター操作表示部920からシリアルインターフェイス921を通して、RAM919に書き込むこともできる。

0041

各ローラの温度が、剥離あるいは乾燥するのに充分な温度(RAMの設定値)になったら、操作表示部920に動作可能の表示(LED点灯等)を示す。操作表示部920より動作指令データーが送信されたら、CPU904はメイン駆動モータ922を動作させ、同モータの負荷が一定速度で駆動できたら、給紙モータ923を駆動し、給紙を開始する。ここで、レジストモータ924は、スキュー防止のため給紙モータとのタイミングを計りながら回転し、紙を送り出す。後は前述の処理液含浸、剥離、乾燥の工程になる。

0042

なお、給紙コロ102及びレジストローラ104以外の負荷は、全てメイン駆動モータ922にて同期駆動される。LCTには紙の有無を検知するペーパーエンドセンサー925が有り、紙が無くなるとパラレルインターフェイスを通じて紙無しデーターを送信する。紙無しを検知したCPU904は、マシン動作を停止し、操作表示部920へ動作停止の表示(LED点灯等)を行う。

0043

図3は、本発明の特徴部である液付与ユニット2の概略図である。本実施例に係る液付与ユニット2は、上記処理液20の転写紙10とトナーとの界面部への浸透を促進させる浸透度促進剤としての浸透度促進液21を、搬送ローラ対209等で搬送される転写紙10に付与する浸透度促進剤付与手段としての浸透度促進液付与装置2aと、浸透度促進液21が付与された転写紙10に処理液20を付与する不安定化剤付与手段としての処理液付与装置2bとによって構成されている。

0044

ここで、上記浸透度促進液21としては、例えば上記界面活性剤等を用いることができる。また、上記浸透度促進液付与装置2a及び処理液付与装置2bとしては、それぞれ後述する構成の液付与装置を用いることができ、該液付与装置を適宜組み合わせて使用することができる。また、上記浸透度促進液付与装置2a及び処理液付与装置2bのそれぞれにおいては、該液付与装置を複数使用し、浸透度促進液21又は処理液20を転写紙10に多数回付与するように構成してもよい。

0045

以下、上記浸透度促進液付与装置2a又は処理液付与装置2bとしての液付与装置のより具体的な構成例を説明する。この具体的な構成例で、上記浸透度促進液21及び処理液20を共通に用いる場合には、両液を区別せずに単に液22とする。

0046

図4を用いて、転写紙10に液22を塗布する方式を採用した液付与装置の構成例について説明する。この液付与装置は、液22を所定量満たした液容器201、少なくとも表面部が吸液性材料で形成され、転写紙10を挟持しながら搬送する塗布ローラ対207、塗布ローラ対207の駆動部(不図示)、一方の塗布ローラ207に液22を供給するための給液パイプ212及びポンプ213等を備えている。ここで、下の塗布ローラ207は、その一部が液容器201中の液22に浸漬するように配置されている。また、塗布ローラ対207の吸液性材料としては、液22を保持し転写紙に塗布するように付与することができる材質であればよく、具体例としてはスポンジフェルト等が挙げられるが、これに限定されるものではない。本例において、給紙ユニット1から給送された転写紙10は、液22を表面及び内部に保持した塗布ローラ対207によって挟持されながら搬送され、このとき転写紙10の両面には液22が塗布される。

0047

なお、塗布ローラ対207の一方をセルの大きいスポンジ、或いは柔らかいフェルトで構成すれば、塗布ローラ対のニップ部とその他部とに圧力差が生じ、液22の浸透力が増すので、処理スピードの向上を図ることができるようになる。また、本例では転写紙10両面への同時塗布処理が可能な構成となっているが、片面のみへの塗布処理だけを行う場合には、例えば図4の下の塗布ローラ207をそのまま採用し、上の塗布ローラ207を通常のゴムローラ等で構成してもかまわない。

0048

図5を用いて、転写紙10に液22を塗布する方式を採用した液付与装置の他の構成例について説明する。この液付与装置は、転写紙10の片面(図中の上面)に一定量の液22を塗布するように構成され、液22を所定量満たした液容器201、転写紙10を挟持しながら搬送する塗布ローラ対207、塗布ローラ対207の駆動部(不図示)、上の塗布ローラ207の表面に液22が接触するに配置された液溜り部214、塗布ローラ207の表面の液付着量を規制する余剰量除去手段としてのブレード215、液溜り部214に液22を供給するための給液パイプ212及びポンプ213等を備えている。本例において、液容器201からポンプ213で供給された液22が、いったん液溜り部214に貯えられ、上の塗布ローラ207の表面に付着する。該表面への付着量は、ブレード215によって一定量に規制され、転写紙10が過度に濡れるのを防止している。給紙ユニット1から給送された転写紙10は、塗布ローラ対207によって挟持されながら搬送され、転写紙10の表面に液22が塗布される。

0049

なお、本例では、塗布ローラ17に対向するローラ18をスポンジ等の気泡を含んだ材質で形成することにより、両ローラのニップ部とその他部との圧力差を利用して、液22の転写紙10への浸透力を高めることができる。また、本例では塗布量を一定に規制する処理面を上面に設定しているが、該処理面を下面に設定して構成することもできる。

0050

上記図4又は図5の液付与装置を用いれば、転写紙10にトナーの付着力を低下させる必要最小限の処理液20を付与することができるので、後の乾燥工程での熱量が少なくて済み、更に転写紙10の吸湿による伸縮が少なくて済むため、転写紙10の波打ちしわ等の発生を抑えることができる。また、この種の液付与装置においても、上記制御部で液容器201内の液22の残量表示等の液量制御や、処理回数に応じた液補給等の液濃度制御等を行うことにより、転写紙10へ付与する液量等を所定量に維持できるようになる。

0051

図6を用いて、上記浸透度促進液付与装置2aとして、上記塗布ローラ207対の加圧力を調整する加圧力調整装置を備えた液付与装置を使用した例について説明する。この液付与装置は、図6(a)に示すように、搬送されてきた転写紙10の先端を検知する用紙先端センサ234、上側の塗布ローラ207をもう一方の塗布ローラ207へ加圧するように付勢するバネ等の付勢部材235、上側の塗布ローラ207の回転軸に固着された可動軸受236、可動軸受236を介して上側の塗布ローラ207の下側の塗布ローラ207への加圧を解除するための加圧解除ソレノイド237、制御部(図2参照)等を備えている。上記用紙先端センサ234としては、図6(a)のように例えばフィラー付きのフォトセンサを用いることができるが、これに限定されるものではない。

0052

本例においては、図6(b)に示すように、まず装置の駆動が開始されると、給紙ユニット1からの転写紙10が搬送ローラ209で搬送されてくると、その転写紙10の先端が用紙先端センサ234で検知され、その検知信号が制御部のパラレルインターフェイス908を介してCPU904に送られる(ステップ1及び2)。そして、制御部のCPU904からソレノイド237の駆動部(不図示)にドライバ910を介して加圧解除の信号が送られ、ソレノイド237がONになるとその可動部が引かれ、可動軸受236を介して、塗布ローラ207対の加圧が解除される(ステップ4)。そして、制御部のRAM919に予め記憶されている設定時間が経過した時点で、制御部からソレノイド237の駆動部に加圧開始信号が送られて、ソレノイド237がOFFになると、上側の塗布ローラ207は付勢部材235で下側のローラに接触するように付勢される(ステップ5)。上記設定時間は、転写紙10の先端の未処理幅、塗布ローラ207対の挾持部での線速等に基づいて決められている。その後、浸透度促進液21が部分的に付与された転写紙10は、処理液付与装置2bに搬送され、処理液20が付与される。

0053

本例によれば、転写紙10の先端から所定幅だけ浸透度促進液21が付与されず、その後処理液20を転写紙10に付与した場合に、該所定幅の先端部に処理液20が浸透しにくくなり、該先端部の濡れが抑えられるので、次の剥離工程で転写紙10と剥離部材である剥離ローラ表面との離型性が改善され、転写紙10の剥離ローラからの分離を容易に行うことができるようになる。

0054

また、上記図6の液付与装置で、転写紙10の所定幅の先端部に対する塗布ローラ207の加圧力を大きくするように制御すれば、転写紙10の所定幅の先端部への浸透度促進液21の付与量が増加し、その後処理液20が転写紙10に付与した場合に、該所定幅の先端部に処理液20が浸透しやすくなり、転写紙10の該先端部が処理液20で過度に濡れるので、次の工程で水ぬれ吸着分離方式を採用することができ、転写紙10の分離手段を簡単な構成にすることができるようになる。

0055

図7を用いて、転写紙10に液22を噴霧する方式を採用した液付与装置の構成例について説明する。この液付与装置は、液22を所定量満たした液容器201、液22を噴霧するノズル216、ノズル216まで液を供給する給液パイプ212及びポンプ213、搬送ローラ対209、絞りローラ対204、液22の飛散を抑える液遮蔽板217等を備えている。本例において、給紙ユニット1から給送された転写紙10の処理面に、ノズル216からの噴霧によって液22が塗布される。この噴霧による塗布の際に、液22が処理面に過剰に与えられることが多く、この余分な液22は下流側に設けられた絞りローラ対204で除去される。本例では、絞りローラ対204によって転写紙10にトナーの付着力を低下させる必要最小限の処理液20を付与することができるので、後の乾燥工程での熱量が少なくて済み、更に転写紙10の吸湿による伸縮が少なくて済むため、転写紙10の波打ち、しわ等の発生を抑えることができる。なお、本例では処理面を下面に設定しているが、上面若しくは両面に設定してもよい。

0056

図8及び図9を用いて上記浸透度促進液付与装置2aとして、ポンプ213の噴出量、ノズル216の出射口径等を可変できるように構成され、上記制御部からの信号に応じて液の噴霧量を変化させる液付与装置を使用した例について説明する。ここでは、該液付与装置と組み合わせて用いるとより効果的なトナー剥離ユニット3の構成例についても合わせて説明する。

0057

本例に係る液付与装置は、浸透度促進液21を収容した液容器201、給液パイプ212、ポンプ213、ノズル216等からなる液噴霧装置搬送ガイド板221、給紙ユニット1から搬送されてきた転写紙10先端を検知するための用紙先端センサ234等を備えている。この用紙先端センサ234としては、例えば、透過型反射型、又はフィラー付きのフォトセンサを用いることができるが、これらに限定されるものではない。

0058

また、本例に係るトナー剥離ユニット3は、剥離ローラ203、加熱ランプ201を内蔵したバックアップローラ308、回動軸303aを中心に回動自在の分離手段としての分離爪303、分離爪303をその分離部先端が剥離ローラ302表面に接触するように付勢するバネ等の付勢部材324、分離爪303をその分離部先端が剥離ローラ302表面から離間するように駆動するソレノイド329及びその駆動部等を備えている。トナーの除去処理を行っていないときには、分離爪303の分離部先端は、剥離ローラ302表面を損傷しないように、また剥離ローラ302表面の付着トナーを削り落さないように、ソレノイド329で離間させているが、分離時には、ソレノイド329をOFFすることにより、弾性部材324の付勢力で剥離ローラ302表面に軽く、例えば0.1〜10gfで当接させる。また、本例では、上記制御部(図2参照)を用いて、上記用紙先端センサ234、ソレノイド329などを制御する。

0059

本例においては、図9タイミングチャートに示すように、給紙ユニット1から搬送されてきた転写紙10先端を用紙先端センサ234で検知し、その検知した後所定時間t1だけ遅らせて、ポンプ213をONしてノズル216から浸透度促進液21を転写紙10側に向けて噴射させるように制御部で制御する。これにより、転写紙10の先端から数mm(好ましくは、2〜10mm)だけ浸透度促進液21を付与しない領域を設ける。その後、浸透度促進液21が部分的に付与された転写紙10は、処理液付与装置2b(不図示)に搬送され、処理液20が付与される。

0060

本例によれば、転写紙10の先端から所定幅だけ浸透度促進液21が付与されず、その後転写紙10に処理液20を付与した場合に、該所定幅の先端部に処理液20が浸透しにくく、該先端部があまり濡れないので、次の剥離工程で転写紙10と剥離部材である剥離ローラ表面との離型性が改善され、転写紙10自身のにより、転写紙10の先端を剥離ローラ203表面から容易に分離することができるようになる。

0061

更に、図9のタイミングチャートに示すように、転写紙1先端を検知した後所定時間t2経過する直前にソレノイド329をONするように制御部で制御し、弾性部材324の付勢力によって分離爪303の分離部先端を剥離ローラ302表面に当接させ、転写紙10の腰による分離に加えて、機械的に転写紙10先端を剥離ローラ302表面から分離させる。これにより、転写紙10先端を剥離ローラ302表面からより確実に分離することができるようになる。この分離爪303による分離は、上記の転写紙10先端部に浸透度促進液21の未付与領域を設ける方法と組み合わせるとより効果的である。

0062

なお、本例においては、転写紙10の先端部に対して、ポンプ213の噴出量を減少、又はノズル216の出射口径を小さくするように制御してもよい。この場合には、浸透度促進液21の噴霧量が少なくなり、その後転写紙10に処理液20を付与した場合に、該所定幅の先端部に処理液20が浸透しにくく、該先端部の濡れが抑えられるので、次の剥離工程で転写紙10と剥離部材である剥離ローラ表面との離型性が改善され、転写紙10の剥離ローラからの分離を容易に行うことができるようになる。

0063

また、本例においては、転写紙10の先端部に対して、ポンプ213の噴出量を増加、又はノズル216の出射口径を大きくするように制御してもよい。この場合には、浸透度促進液21の噴霧量が多くなり、転写紙10の先端部への浸透度促進液21の付与量が増加するので、その後転写紙10に処理液20を付与した場合に、該先端部に処理液20が浸透しやすくなり、該先端部が過度に濡れるようになるので、次の工程で水ぬれ吸着分離方式を採用することができ、転写紙10の分離手段を簡単な構成にすることができるようになる。

0064

図10を用いて、ジェットノズルによって液22を付与する方式を採用した液付与装置の構成例について説明する。この液付与装置は、転写紙10の進行方向に直交してジェットノズルが複数設けられたジェットノズルヘッド223、転写紙10上の画像を読みとるイメージセンサ(不図示)等を備えている。本例において、給紙ユニット1から給送された転写紙10上の画像領域10aに、ジェットノズルヘッド223で液22を噴射する。また、転写紙10上の画像をイメージセンサで読み取り、その画像領域に応じて液22の噴射の有無を制御する。ここで、読み取り・噴射の位置精度はあまり細かく設定する必要はなく、画像より大きな領域に液22が付与できればよい。例えば、プリンター等に用いられるインクジェット印字では1インチあたり200〜400ドットの精度が一般的であるが、本例では数センチ単位分割精度で十分である。但し、読みとり噴射位置の制御を高精度に制御すること、読取り部を設けずに全面に処理を行なうことはもちろん構わない。

0065

また、本例に係る液付与装置を用いれば、ジェットノズルヘッド223からの噴射量を制御することにより、転写紙10にトナーの付着力を低下させる必要最小限の処理液20を付与することができるので、後の乾燥工程での熱量が少なくて済み、更に転写紙10の吸湿による伸縮が少なくて済むため、転写紙10の波打ち、しわ等の発生を抑えることができる。

0066

ここで、上記浸透度促進液付与装置2aとして、上記制御部からの信号に応じてジェットノズルヘッド223からの噴射量を変化させることができる図10の液付与装置を使用した例について説明する。例えば、転写紙10の先端部に対して、ジェットノズルからの噴射量を少なくなるように制御することにより、浸透度促進液21の噴霧量が少なくなり、転写紙10の先端部への浸透度促進液21の付与量が減少する。その後転写紙10に処理液20を付与した場合に、該所定幅の先端部に処理液20が浸透しにくく、該先端部の濡れが抑えられるので、次の剥離工程で転写紙10と剥離部材である剥離ローラ表面との離型性が改善され、転写紙10の剥離ローラからの分離を容易に行うことができるようになる。

0067

また、例えば、転写紙10の先端部に対して、ジェットノズルヘッド223からの噴射量を多くするように制御することにより、浸透度促進液21の噴霧量が多くなり、転写紙10の先端部への浸透度促進液21の付与量が増加する。その後転写紙10に処理液20を付与した場合に、該先端部に処理液20が浸透しやすくなり、該先端部が過度に濡れるようになるので、次の工程で水ぬれ吸着分離方式を採用することができ、転写紙10の分離手段を簡単な構成にすることができるようになる。

0068

以上、本実施例によれば、上記液付与装置のいずれかを上記浸透度促進液付与装置2aとして用いて、界面活性剤等の浸透度促進液21を転写紙10に付与し、これにより、転写紙10に上記処理液20が浸透しやすく、又は塗布する処理液が付着しやすくなるようにする。そして、上記液付与装置のいずれかを上記処理液付与装置2bとして用いて、浸透度促進液21が付与された転写紙10に処理液20が付与され、これにより、処理液20を該界面部に効率的かつ確実に浸透させることができるようになる。このように処理液20が該界面部に浸透すると、該界面部の転写紙10、トナー、又はその両者の特性が変化し、転写紙10とトナーとの間の付着力を低下させるなど、その付着状態を確実に不安定状態にすることができるようになる。したがって、トナーのみを転写紙10から確実に取り除くことができるようになる。

0069

また、転写紙10の先端部への浸透度促進液21の付与量を少なくすることにより、その後転写紙10に処理液20を付与した場合に、該先端部に処理液20が浸透しにくく、該先端部の濡れが抑えられるので、次の剥離工程で剥離ローラ302等の表面と転写紙10との離型性が改善され、剥離ローラ302等の表面からの転写紙10の分離を容易に行うことができるようになる。(以下、余白)

0070

また、転写紙10の先端部への浸透度促進液21の付与量を多くすることにより、その後転写紙10に処理液20を付与した場合に、該先端部に処理液20が浸透しやすくなり、該先端部が過度に濡れるようになるので、次の工程で水ぬれ吸着分離方式を採用することができ、剥離ローラ302等の表面からの転写紙10の分離手段を簡単な構成にすることができるようになる。

0071

次に、本発明を、電子写真複写機等で画像を形成することができる、例えば、未使用の転写紙10に、上記浸透度促進液21、処理液20等の液22を付与する像保持体処理装置としての転写紙処置装置に適用した実施例について説明する。この転写紙処理装置は、上記トナー除去装置の実施例と同様な構成を用いることができ、例えば上記図1のトナー除去装置のトナー剥離ユニット3を取り除き、上記液付与ユニット2(上記浸透度促進液付与装置2aと処理液付与装置2bとを組み合わせたものを含む)から直接乾燥ユニット4に転写紙10を搬送させるように構成することができる。

0072

また、図11に示すように、上記トナー除去装置のトナー剥離ユニット3を迂回するような迂回搬送路232と、ユーザがトナー付着済み転写紙のトナー除去モードと未使用転写紙処理モードを切り替えることができるモード切換装置(不図示)、該モード切換装置によって転写紙の搬送路切り換える搬送路切り換え装置233とを設け、未使用転写紙処理モードを選択した場合には、転写紙10がトナー剥離ユニット3を迂回する搬送路232を通過するように構成することもできる。

0073

ここで、転写紙10に付与する浸透度促進剤21としては、上記界面活性剤の溶液等を用いることができ、また不安定化剤としては、上記実施例1に用いた処理液20で純粋な水を除いたもの、即ち、水溶性ポリマーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、及び水溶性ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水溶液等を用いることができる。

0074

以上、本実施例によれば、上記液付与装置のいずれかを上記浸透度促進液付与装置2aとして用いて、界面活性剤等の浸透度促進液21を、例えばトナーが付着していない未使用の転写紙10に付与し、これにより、転写紙10に上記処理液20が浸透しやすく、又は塗布する処理液が付着しやすくなるようにする。そして、上記液付与装置のいずれかを上記処理液付与装置2bとして用いて、浸透度促進液21が付与された転写紙10の表面に処理液20が付与され、これにより、処理液20を該界面部に効率的かつ確実に浸透させ、又は該処理液を転写紙10に確実に塗布することができるようになる。したがって、該転写紙10上に画像(トナー像)を形成した後、転写紙10上のトナー像を取り除く場合に、転写紙10の表面とトナーとの付着状態が不安定状態となり、トナー像を該表面から従来より確実に取り除くことができるようになる。

0075

また、転写紙10の先端部への浸透度促進液21の付与量を少なくすることにより、その後転写紙10に処理液20を付与した場合に、該先端部に処理液20が浸透しにくく、該先端部があまり濡れないようになるので、次の工程で該転写紙10と接触する部材等と転写紙10との離型性が改善され、転写紙10の該部材等からの分離を容易に行うことができるようになる。

0076

また、転写紙10の先端部への浸透度促進液21の付与量を多くすることにより、その後転写紙10に処理液20を付与した場合に、該先端部に処理液20が浸透しやすくなり、該先端部が過度に濡れるようになるので、次の工程で水ぬれ吸着分離方式を採用することができ、転写紙10の分離手段を簡単な構成にすることができるようになる。

0077

なお、上記各実施例では、本発明を転写型の電子写真複写機によって画像が形成された転写紙10、又は画像が形成される前の未使用の転写紙10に適用しているが、ファクシミリ、プリンター、印刷機等紙等の他の画像形成装置で用いる記録紙等の像保持体にも適用できる。また、本発明は、繊維質の構造をした像保持体に限定されることなく、像を形成することができる像保持体に適用できる。また、本発明が適用できる像保持体は、例えば、プラスチック層等のベースシート表面層が紙等の材料層である積層物等であってもよい。

発明の効果

0078

請求項1の発明によれば、上記浸透度促進剤付与手段で、像形成物質が付着している像保持体の表面に上記浸透度促進剤を付与し、これにより、該像保持体と該像形成物質との界面部に上記不安定化剤が浸透しやすくなる。そして、上記不安定化剤付与手段で、該浸透度促進剤が付与された像保持体に該不安定化剤を付与し、これにより、該不安定化剤を該界面部に効率的かつ確実に浸透させることができるようになる。このように、該不安定化剤が該界面部に浸透すると、該界面部の像保持体、像形成物質、又はその両者の特性が変化し、像保持体と像形成物質との間の付着力を低下させるなど、その付着状態を確実に不安定状態にすることができるようになるので、像形成物質のみを像保持体から確実に取り除くことができるようになるという効果がある。また、上記制御手段によって、該像保持体の搬送方向における先端部への該浸透度促進剤の付与量を減少させるように制御することにより、該不安定化剤の該先端部への浸透が抑制され、該先端部の濡れを抑えることができるので、次の剥離工程で剥離部材と像保持体との離型性が改善され、像保持体の該剥離部材からの分離を容易に行うことができるという効果がある。また、上記制御手段によって、該先端部への該浸透度促進剤の付与量を増加させるように制御することにより、該不安定化剤の該先端部への浸透が促進され、該先端部を過度に濡らすことができるので、次の剥離工程で水ぬれ吸着分離方式を採用することができ、像保持体の分離手段を簡単な構成にすることができるという効果がある。

0079

請求項2の発明によれば、上記浸透度促進剤付与手段で、像形成物質を付着することができる像保持体に上記浸透度促進剤を付与し、これにより、上記不安定化剤が該像保持体に浸透しやすくなる。そして、上記不安定化剤付与手段で、該浸透度促進剤が付与された像保持体に該不安定化剤を付与し、これにより、該不安定化剤を、該像保持体に効率的かつ確実に浸透させ、又は該像保持体上に塗布することができるようになる。したがって、該像保持体上に画像を形成した後、像保持体上に付着している像形成物質を取り除く場合に、像保持体と像形成物質との付着力が低下するなど、その付着状態が不安定状態となり、像形成物質のみを該像保持体から確実に取り除くことができるようになるという効果がある。また、上記制御手段によって、該像保持体の搬送方向における先端部への該浸透度促進剤の付与量を減少させるように制御することにより、該不安定化剤の該先端部への浸透が抑制され、該先端部の濡れを抑えることができるので、次の工程で像保持体に接触する部材と像保持体との離型性が改善され、像保持体の該部材からの分離を容易に行うことができるという効果がある。また、上記制御手段によって、該先端部への該浸透度促進剤の付与量を増加させるように制御することにより、該不安定化剤の該先端部への浸透が促進され、該先端部を過度に濡らすことができるので、次の工程で水ぬれ吸着分離方式を採用することができ、像保持体の分離手段を簡単な構成にすることができるという効果がある。

図面の簡単な説明

0080

図1実施例に係るトナー除去装置の概略構成図。
図2同トナー除去装置の制御部のブロック図。
図3同トナー除去装置の液付与ユニットの概略構成図。
図4同液付与ユニットの液付与装置の概略構成図。
図5変形例に係る液付与装置の概略構成図。
図6(a)は他の変形例に係る液付与装置の概略構成図。(b)は同液付与装置の制御のフローチャート
図7更に他の変形例に係る液付与装置の概略構成図。
図8更に他の変形例に係る液付与装置の概略構成図。
図9同液付与装置の制御のタイミングチャート。
図10更に他の変形例に係る液付与装置の概略構成図。
図11実施例に係る転写紙処理装置の概略構成図。

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0081

2 液付与ユニット
2a浸透度促進液付与装置
2b処理液付与装置
10転写紙
20処理液
21 浸透度促進液
22 液
207塗布ローラ
209搬送ローラ対
212給液パイプ
213ポンプ
216ノズル
223ジェットノズルヘッド
232迂回搬送路
233搬送路切り換え装置
234用紙先端センサ
235付勢部材
236可動軸受
237 ソレノイド

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