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技術 熱可塑性樹脂シートの製造方法

出願人 三菱化学ポリエステルフィルム株式会社
発明者 細井貢
出願日 1993年7月27日 (26年11ヶ月経過) 出願番号 1993-205842
公開日 1995年2月10日 (25年4ヶ月経過) 公開番号 1995-040422
状態 特許登録済
技術分野 プラスチック等の押出成形
主要キーワード 冷却回転ドラム 圧縮ゾーン 製品シート ポリエーテルイミド類 供給ゾーン ポリエステル樹脂シート ポリエーテルスルホン類 計量ゾーン
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1995年2月10日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

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目的

口金交換工程を含む熱可塑性樹脂シートの製造方法において、煩雑な口金清掃回数を大幅に減少させることが出来る熱可塑性樹脂シートの製造方法を提供する。

構成

溶融押出機の口金交換工程を含む熱可塑性樹脂シートの製造方法において、口金を押出機にセットして再度使用するに当たり、口金リツプ温度(T1 ℃)が口金本体の設定温度(T 2℃)よりも20〜60℃低い温度範囲に到達した際に樹脂溶融押し出しを開始する。

概要

背景

ポリエステル樹脂シートに代表される熱可塑性樹脂シートは、溶融押出機口金より押出成形して得られ、次いで、延伸工程にて延伸されてフイルムとされる。溶融押出機の口金は、目的とするシートのサイズにより変更して使用され、先に使用した口金を再度使用することがある。

ところで、口金リツプ面などには、長時間の使用により固形分が蓄積する。この固形分は、樹脂製造時の触媒系(例えば、ポリエステル樹脂の場合は、アンチモン化合物など)を主体としたものである。上記の固形分は、口金の再使用の際に剥離してシートにスジを与えるため、一度使用した口金を再度使用する場合は、予め、口金を清掃する必要がある。

概要

口金交換工程を含む熱可塑性樹脂シートの製造方法において、煩雑な口金清掃回数を大幅に減少させることが出来る熱可塑性樹脂シートの製造方法を提供する。

溶融押出機の口金交換工程を含む熱可塑性樹脂シートの製造方法において、口金を押出機にセットして再度使用するに当たり、口金リツプ温度(T1 ℃)が口金本体の設定温度(T 2℃)よりも20〜60℃低い温度範囲に到達した際に樹脂の溶融押し出しを開始する。

目的

しかしながら、口金の清掃作業は、分解、研磨洗浄、組み立て等の大工数工程からなるため、口金の変更都度に行う作業としては極めて煩雑である。本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、その目的は、口金交換工程を含む熱可塑性樹脂シートの製造方法において、煩雑な口金清掃の回数を大幅に減少させることが出来る熱可塑性樹脂シートの製造方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

溶融押出機口金交換工程を含む熱可塑性樹脂シートの製造方法において、口金を押出機にセットして再度使用するに当たり、口金リツプ温度(T1 ℃)が口金本体の設定温度(T 2℃)よりも20〜60℃低い温度範囲に到達した際に樹脂溶融押し出しを開始することを特徴とする熱可塑性樹脂シートの製造方法。

請求項2

熱可塑性樹脂ポリエチレンテレフタレートであり、口金本体の設定温度(T 2℃)が270〜320℃、樹脂の押し出しを開始する口金リツプ温度(T1 ℃)が250〜260℃である請求項1に記載の熱可塑性樹脂シートの製造方法。

技術分野

0001

本発明は、熱可塑性樹脂シートの製造方法に関するものであり、詳しくは、溶融押出機口金交換工程を含む熱可塑性樹脂シートの工業的有利な製造方法に関するものである。

背景技術

0002

ポリエステル樹脂シートに代表される熱可塑性樹脂シートは、溶融押出機の口金より押出成形して得られ、次いで、延伸工程にて延伸されてフイルムとされる。溶融押出機の口金は、目的とするシートのサイズにより変更して使用され、先に使用した口金を再度使用することがある。

0003

ところで、口金リツプ面などには、長時間の使用により固形分が蓄積する。この固形分は、樹脂製造時の触媒系(例えば、ポリエステル樹脂の場合は、アンチモン化合物など)を主体としたものである。上記の固形分は、口金の再使用の際に剥離してシートにスジを与えるため、一度使用した口金を再度使用する場合は、予め、口金を清掃する必要がある。

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、口金の清掃作業は、分解、研磨洗浄、組み立て等の大工数工程からなるため、口金の変更都度に行う作業としては極めて煩雑である。本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、その目的は、口金交換工程を含む熱可塑性樹脂シートの製造方法において、煩雑な口金清掃回数を大幅に減少させることが出来る熱可塑性樹脂シートの製造方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0005

本発明者は、上記の目的を達成すべく種々検討を重ねた結果、口金リツプ面に付着した固形分は、口金の交換のために押出機から取り外された口金が自然冷却される際、口金内部の樹脂の固化に従い樹脂に付着して剥離され、口金内部に樹脂と共に取り込まれると言う現象を確認した。例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂の場合は、通常、270〜320℃の温度で押出成形されるが、斯かる温度から徐々に降温する際に口金内部の樹脂が固化し、それに伴って、口金リツプ面に付着した固形分は、樹脂と共に口金の内部に取り込まれる。斯かる現象は、連続的に1000時間以上使用した口金を自然冷却した後に分解して調査することにより見出された。

0006

そして、更に検討の結果、口金リツプ温度(T1 ℃)が特定の範囲の段階で樹脂の溶融押し出しを開始するならば、樹脂側に取り込まれた前記の固形分を口金リツプ面に再付着させることなく、口金から溶融押し出しされる樹脂シートによって除去することが出来るとの知見を得た。

0007

本発明は、上記の知見を基に完成されたものであり、その要旨は、溶融押出機の口金交換工程を含む熱可塑性樹脂シートの製造方法において、口金を押出機にセットして再度使用するに当たり、口金リツプ温度(T1 ℃)が口金本体の設定温度(T 2℃)よりも20〜60℃低い温度範囲に到達した際に樹脂の溶融押し出しを開始することを特徴とする熱可塑性樹脂シートの製造方法に存する。

0008

以下、本発明を詳細に説明する。本発明で使用される熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエステル類ポリエステルエーテル類、ポリアミド類ポリカーボネート類、ポリエステルカーボネート類、ポリスルホン類ポリエーテルスルホン類ポリエーテルイミド類およびポリオレフィン類を挙げることが出来る。特に、ポリエステル類、例えば、ポリエチレンテレフタレートポリエチレンナフタレート及びこれらの共重合体が好適に使用される。上記のポリエステル類は、アンチモン化合物、ゲルマニウム化合物などの触媒を使用して製造される。

0009

溶融押出機としては、通常、スクリュー型溶融押出機が使用される。斯かる溶融押出機のシリンダー内部は、供給ゾーン圧縮ゾーン及び計量ゾーン区分されており、熱可塑性樹脂は、供給ゾーンから上記の各ゾーンを通り、溶融押出機の先端にセットされた口金のマニホールドに供給され、口金リツプからシート状に押し出され、口金リツプのサイズに従った幅のシートが得られる。なお、シートの厚さは、通常、50〜300μmの範囲とされる。溶融押出機の口金は、目的とするシートのサイズにより変更して使用され、口金の交換は、溶融押出機から口金を取り外すことによって行う。

0010

本発明の特徴は、口金を押出機にセットして再度使用するに当たり、口金リツプ温度(T1 ℃)が口金本体の設定温度(T 2℃)よりも20〜60℃低い温度範囲に到達した際に樹脂の溶融押し出しを開始する点にある。すなわち、口金リツプ面に付着していた固形分は、先の口金交換の自然冷却の際、口金内部の樹脂の固化に従い樹脂に付着して剥離され、口金内部に樹脂と共に取り込まれている。そして、この状態で口金の昇温を開始して口金内部の樹脂を溶融させて流出させた場合は、樹脂に付着していた固形分が再度口金リツプ面に付着することになるが、斯かる状態に至る前に樹脂の溶融押し出しを開始するならば、固形分を口金リツプ面に再付着させることなく、口金から溶融押し出しされる樹脂シートによって除去することが出来る。

0011

そして、固形分を口金リツプ面に再付着させることなく、口金から溶融押し出しされる樹脂シートによって除去するためには、口金から樹脂シートの溶融押し出しが可能となった比較的早いタイミングにおいて樹脂の溶融押し出しを開始することが重要であり、本発明においては、斯かる樹脂の溶融押し出しを口金リツプ温度(T1 ℃)が口金本体の設定温度(T 2℃)よりも20〜60℃低い温度範囲に到達した際に行う。

0012

口金本体の設定温度(T 2℃)は、熱可塑性樹脂の溶融押出温度と略同一であり、各樹脂毎に採用される一定範囲の温度が知られている。熱可塑性樹脂がポリエチレンテレフタレートの場合は、溶融押出温度、すなわち、口金本体の設定温度(T 2℃)は、通常、270〜320℃の範囲である。従って、樹脂の溶融押し出しは、例えば、口金本体の設定温度(T 2℃)が295℃の場合は、口金リツプ温度(T1 ℃)が235〜275℃の範囲、好ましくは245〜265℃の範囲、更に好ましくは約255℃に到達した際に行う必要がある。

0013

本発明においては、上記の様にして口金から溶融押し出しされる樹脂シートによって固形分を除去し、更に、他の運転条件の安定化を図り、その後は、定常運転として運転続行して熱可塑性樹脂シートを製造する。そして、得られた熱可塑性樹脂シートは、溶融押し出しに引続き冷却回転ドラム上にて冷却される。この場合、周知の静電密着法を採用することにより、冷却を効率的に行い、且つ、品質良好な熱可塑性樹脂シートを得ることが出来る。その後、熱可塑性樹脂シートは、後続の延伸設備により、所望の厚みまで延伸処理されてフイルム化される。

0014

以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、以下の諸例においては、熱可塑性樹脂チツプとしてポリエチレンテレフタレートチツプを使用し、口金から押し出された溶融シート回転ドラム上での冷却に静電密着法を採用した。

0015

実施例1
口金交換により、先に一度使用して押出機から取り外してそのまま自然冷却した口金を再度押出機にセットし、口金本体の設定温度(T 2℃)を295℃とし、口金リツプ温度(T1 ℃)が255℃に達した時点において、樹脂の溶融押し出しを開始した。口金交換を約1000時間の周期で行い、上記と同一運転条件下、繰り返し再使用される1の口金について、定常状態になってからの製品シートの表面観察を行った。その結果、11回の再使用によっても、製品シートにスジの発生は認められなかった。

0016

比較例1
実施例1において、口金本体の温度(T 2℃)が295℃となった後2時間経過後(口金リツプ温度(T1 ℃)は約295℃)に樹脂の溶融押し出しを開始する以外は、実施例1と同様に、口金交換を行いながら、シートを製造した。交換1回目においては、製品シートにスジの発生は認められなかったが、交換2回目においては、製品シートに小さなスジが少し発生し、交換3回目においては、製品シートのスジが目立つ様になり、交換5回目以降においては、口金の分解による清掃作業が必要となった。

発明の効果

0017

以上説明した本発明によれば、口金交換工程を含む熱可塑性樹脂シートの製造方法において、煩雑な口金清掃の回数を大幅に減少させることが出来る工業的に有利な熱可塑性樹脂シートの製造方法が提供され、本発明の工業的価値は顕著である。

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