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技術 酒粕の乾燥方法

出願人 株式会社大川原製作所株式会社山田機械
発明者 古谷伊之助藤木潤
出願日 1993年7月30日 (27年3ヶ月経過) 出願番号 1993-208496
公開日 1995年2月10日 (25年9ヶ月経過) 公開番号 1995-039366
状態 未査定
技術分野 酒類
主要キーワード 流通価格 造粒乾燥装置 扱い処理 押出シリンダ スチームヒータ 連続乾燥 押出板 落下投入
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1995年2月10日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (2)

目的

本発明は、乾燥ムラや変色のない粒状乾燥酒粕を効率よく製造することができる新規な酒粕の乾燥方法、並びに新規なエタノール回収方法を提供する。

構成

本発明の酒粕乾燥方法は、酒粕Aを造粒機2で造粒し、これをこの造粒機2の下方に設けられた流動層乾燥機6に直接落とし込んで乾燥することを特徴として成り、流動層乾燥機6における乾燥開始時はすでに乾燥された乾燥粒状酒粕Cによって流動層が形成されていることを特徴として成り、この流動層内の水分を45%W.B以下に保ちながら乾燥することを特徴として成り、乾燥排ガス中に含まれるエタノールEを回収することを特徴として成る。

概要

背景

概要

本発明は、乾燥ムラや変色のない粒状乾燥酒粕を効率よく製造することができる新規な酒粕の乾燥方法、並びに新規なエタノール回収方法を提供する。

本発明の酒粕乾燥方法は、酒粕Aを造粒機2で造粒し、これをこの造粒機2の下方に設けられた流動層乾燥機6に直接落とし込んで乾燥することを特徴として成り、流動層乾燥機6における乾燥開始時はすでに乾燥された乾燥粒状酒粕Cによって流動層が形成されていることを特徴として成り、この流動層内の水分を45%W.B以下に保ちながら乾燥することを特徴として成り、乾燥排ガス中に含まれるエタノールEを回収することを特徴として成る。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

酒粕造粒機造粒し、これをこの造粒機の下方に設けられた流動層乾燥機に直接落とし込んで乾燥することを特徴とする酒粕の乾燥方法

請求項2

流動層乾燥機における乾燥開始時はすでに乾燥された酒粕によって流動層が形成されていることを特徴とする請求項1記載の酒粕の乾燥方法。

請求項3

流動層内の水分を45%W.B以下に保ちながら乾燥することを特徴とする請求項1または2記載の酒粕の乾燥方法。

請求項4

乾燥排ガス中に含まれるエタノール回収することを特徴とする請求項1、2または3記載の酒粕の乾燥方法。

技術分野

0001

本発明は、酒粕乾燥方法に係るものである。

背景技術

0002

従来、清酒醸造工程より派生する酒粕はその性状を保ったまま、野菜魚肉等の漬物焼酎蒸留に利用されていたが、食生活の変化とともにこれらの需要が低下すると、ほとんどが廃棄物として処分されていた。

0003

しかしながら酒粕には炭水化物蛋白質等の栄養分並びにエタノールを多く含有するため、食品菓子化粧品医薬品、焼酎等の原料あるいは添加物として有効利用する途は多く残されている。しかし、酒粕は含水率が高いため腐敗しやすく扱いが困難であるので、食品等の原料あるいは添加物として再利用する際には、酒粕を乾燥粒状化して取り扱いしやすくすることが好ましい。このような酒粕を乾燥粒状化する方法の従来手法の一例として、ただ単に酒粕を乾燥し粉砕するような出願(特開平3−47067号「酒粕粉の製法」)や、回転ドラム内乾燥粉砕する出願(特開平4−287670号「乾燥酒粕の製造方法、並びに乾燥酒粕」)もなされていれる。

0004

しかしながら、これらのような手法を採ったとしても、酒粕は板状あるいは塊状で極めて粘性が高いため、粒状化し表面積を増加させて乾燥効率を高めようとしても、すぐに粒状の酒粕同士が互いに付着して塊を成すため、熱風乾燥では均一な乾燥は困難とされていた。このため酒粕に乾燥粒状酒粕を混合して乾燥する方法も提唱されている。しかし、前述のとおり酒粕は粘性が高く均一に混合することが困難なため、乾燥ムラを生じたり、製品フィードバックするので乾燥粒状酒粕が何度も熱にさらされて変色してしまうという欠点がある。またその取り扱い処理過程において混合機内への被加工物の付着や詰まり、腐敗という問題も生じやすい。更にまた、酒粕中に残留するエタノールの回収方法としては、減圧下において乾燥、回収する方法も出願されているが(実開平5−9300号「酒粕の減圧蒸留乾燥装置」)、この手法を実施するには設備が高価になり、製品の流通価格を考慮すると現実味に欠けることは否めない。

0005

本発明はこれらの背景を考慮してなされたものであって、酒粕のような水分が多く粘性が高いものであっても、造粒機造粒粒状化し、これを流動層乾燥機に直接落とし込むことで、粒状酒粕同士が互いに付着したり、塊を生ずることなく乾燥できることを実験的に確認し、本発明の完成に至ったものである。更に乾燥排ガス中から揮発したエタノールを回収する方法の開発を試みたものである。

0006

本出願に係る第一の発明たる酒粕の乾燥方法は、酒粕を造粒機で造粒し、これをこの押出造粒機の下方に設けられた流動層乾燥機に直接落とし込んで乾燥することを特徴として成る。

0007

また本出願に係る第二の発明たる酒粕の乾燥方法は、前記要件に加え流動層乾燥機における乾燥開始時はすでに乾燥された酒粕によって流動層が形成されていることを特徴として成る。

0008

更に本出願に係る第三の発明たる酒粕の乾燥方法は、前記要件に加え流動層内の水分を45%W.B以下に保ちながら乾燥することを特徴として成る。

0009

更に本出願に係る第四の発明は、前記要件に加え乾燥排ガス中に含まれるエタノールを回収することを特徴として成る。そしてこれら手段をもって前記目的を達成しようというものである。

0010

本発明の作用を酒粕の乾燥方法についてみると、酒粕は造粒機で造粒粒状化されると、直接、流動層乾燥機に落とし込まれている。すなわち粒状化された酒粕は、何らの搬送手段を介さないでその自重により流動層乾燥機内の上昇する熱風中に分散投入されるため、粒子が互いに付着したり塊を生ずることがない。また乾燥粒子のフィードバックが不要となり、乾燥ムラや変色のない粒状乾燥酒粕を効率よく製造することができる。また乾燥開始時において、水分や粘性の関係から粒状酒粕が流動不良を生ずる場合は、すでに乾燥処理のなされた乾燥粒状酒粕を流動層乾燥機に投入して流動層を形成し、ここに造粒機から粒状酒粕を直接落とし込んでやれば、湿った粒状酒粕は粒状乾燥酒粕によって形成された流動層中分散混合されるので、初期流動不良を回避することができる。

0011

更に本発明においては、乾燥操作中の流動層内の水分を45%W.B以下に保つので、ブロッキングスラッギングといった流動不能を生ずることもない。従って長時間の連続乾燥が可能になる。

0012

更にまた本発明においては、酒粕中に残留するエタノールを回収する際に、乾燥排ガス中に含まれる揮発したエタノールを、乾燥排ガス経路中にコンデンサを設けて凝縮させて回収するので、コンデンサを通過させる乾燥排ガス量を調整することによって、エタノール回収割合を調整することができるとともに、設備を簡素化することができる。

0013

以下、本発明を実施するための装置構成について、図面に基づいて具体的に説明し、その装置の作動状態を述べながら併せ本発明の方法を説明する。

0014

図1中符号2に示すものは押出式の造粒機であり、このものは押出シリンダ3の下部に2mmφ程度の多数の小孔を具えた押出板4を具えて成る。そして押出板4上の小孔を通って紐状に押し出された酒粕Aは、自重によって適当な長さに切断されて粒状酒粕Bとなり、流動層乾燥機6に直接落とし込まれる。尚図1には押出造粒機を示したが、圧縮造粒機等を用いてもよい。なお本発明の特徴的構成として、造粒機2は、その生成物たる粒状酒粕Bが直接、流動層乾燥機6内に落下投入させるような位置に配置される。

0015

図1中符号6に示すものが流動層乾燥機であり、送気ファン7による適宜の流速2.3〜3.8m/sの空気がスチームヒータ8により加熱され、80〜120℃程度の熱風となり、通気盤11の下方から送気され、通気盤11の上部空間に位置する粒状酒粕Bに流動層を形成させながら乾燥する方式のものである。そして乾燥処理のなされた乾燥粒状酒粕Cを、製品排出口12より排出する。流動層乾燥機6で発生するエタノールEを含む乾燥排ガスDは適宜量が集塵機9を経てコンデンサ13に送られエタノールEを回収する。残りの乾燥排ガスDは排気ファン14から排気される。一例として1/3を回収凝縮、2/3を排気する。また、流動層乾燥機6内の流動層が形成される位置には赤外線水分計15が設置され、流動層内の水分量をモニターし、スチームヒータ8で空気の加熱温度を制御し、流動層内の水分量を45%W.B以下に保つ。

0016

集塵機(サイクロン)9は乾燥排ガスDと共に送り込まれた乾燥酒粕微粉C′を分離するための装置である。そして流動層乾燥機6より乾燥排ガスDを吸引し内部に旋回気流を生じさせると、乾燥排ガスDの旋回気流中に浮遊している乾燥酒粕微粉C′は遠心力の作用によって壁方向に向かって移動し、最後はサイクロン壁に衝突して気流から分離され、円錐部の下部に溜まり、機械的または間欠的に外部へ排出される。このようにして乾燥排ガスDから乾燥酒粕微粉C′を分離する。

0017

コンデンサ(凝縮器)13は乾燥排ガスD中に含まれるエタノールEを凝縮させて回収するための機器である。

0018

本発明の酒粕の乾燥方法は以上述べたような具体的な構造を有する装置を用いて実現するものであり、以下のように作動して酒粕の乾燥処理を行う。まず作業開始にあたっては酒粕A(50%W.B)を造粒機2に500kg/hの割合で投入する。酒粕Aは押出板4に具えた2mmφ程度の多数の小孔を通過し小孔径の紐状になり、自重によって適当な長さに切断され粒状酒粕Bとなる。

0019

次いで、粒状酒粕Bをその自重の受ける重力により、流動層乾燥機6へ何らの搬送手段も介さずに落下投入させる。流動層乾燥機6内に投入された粒状酒粕Bは、通気盤11から供給される100℃,2.6m/sの熱風によって吹き上げられて流動層を形成し、熱風との接触によって乾燥され11%W.Bの乾燥粒状酒粕Cの状態となり、281kg/hの割合で製品排出口12より取り出される。なお乾燥処理中の流動層内の水分量は、赤外線水分計15により常時モニターされており、この出力からスチームヒータ8で流動層内に送り込まれる熱風温度を制御して流動層内の水分量を常に45%W.B以下に保っている。ここにおいて粒状酒粕Bは、全面に比較的流速の大きな熱風を当てられるので乾燥速度が速く、また、流動層内の水分量を常に45%W.B以下に保っているので個々の粒状酒粕Bは乾燥中に互いに付着することがない。従って細粒化することで熱風との接触面積が大きくなって、乾燥速度が速まり、また粒状酒粕Bは乾燥中に流動層を形成して浮遊状態となり、いずこからも押圧力を受けないから、圧縮されることがなくなる。このことも乾燥速度を早める一因となる。ここで、乾燥開始時において、水分や粘性の関係から粒状酒粕Bが流動不良を生ずる場合は、すでに乾燥処理のなされた乾燥粒状酒粕Cを流動層乾燥機6に投入して流動層を形成し、ここに造粒機2から粒状酒粕Bを直接落とし込んでやれば、湿った粒状酒粕Bは粒状乾燥酒粕Cによって形成された流動層中に分散混合されるので、初期流動不良を回避することができる。

0020

流動層乾燥機6による生成物は、最終製品たる乾燥粒状酒粕Cと乾燥排ガスDとであり、乾燥粒状酒粕Cは製品排出口12から281kg/hの割合で排出され回収される。一方、乾燥排ガスDにはエタノールEが含まれるため、この回収処理がなされる。そして、回収希望量に応じて適宜量が集塵機9へ送られ、残りは排気ファン14により排気される。

0021

集塵機9においては、乾燥排ガスDとともに送り込まれた乾燥酒粕微粉C′を分離して、乾燥酒粕微粉C′を下部から排出し乾燥排ガスDのみをコンデンサ13へと送る。

0022

コンデンサ13に送り込まれた乾燥排ガスDからは、エタノールEが凝縮回収される。エタノールE回収後の乾燥排ガスDは、送気ファン7に送られる。本発明の酒粕の乾燥方法は、以上述べたような構成、方法により酒粕Aの乾燥処理を行うものであって、乾燥粒状酒粕Cを生成する。

0023

因みに本発明の完成に至っては、酒粕Aのような水分や粘性が高く付着しやすいものであっても、造粒機2で造粒粒状化し、これを流動層乾燥機6に直接落とし込むことで、粒状酒粕B同志が互いに付着したり、塊を生ずることなく乾燥できることを実験的に確認した。スチームヒータ8並びに送気ファン7による熱風の温度、並びに風速を変化させたとき、4.8kgの粒状酒粕Bの含水率が50%から10%になるまでの時間を参考として下表に示す。

0024

発明の効果

0025

本発明の酒粕の乾燥方法は上記のような構成より成るものであって、これにより以下のような効果を発揮する。本発明では、酒粕Aは造粒機2で造粒粒状化されると、直接、流動層乾燥機6に落とし込まれている。すなわち粒状化された酒粕は、何らの搬送手段を介さないでその自重により流動層乾燥機6内の上昇する熱風中に分散投入されるため、粒子が互いに付着したり塊を生ずることがない。また乾燥粒子(製品)のフィードバックが不要となり、乾燥ムラや変色のない乾燥粒状酒粕Cを効率よく製造することができる。

0026

また乾燥開始時において、水分や粘性の関係から粒状酒粕Bが流動不良を生ずる場合は、すでに乾燥処理のなされた乾燥粒状酒粕Cを流動層乾燥機6に投入して流動層を形成し、ここに造粒機2から粒状酒粕Bを直接落とし込んでやれば、湿った粒状酒粕Bは乾燥粒状酒粕Cによって形成された流動層中に分散混合されるので、初期流動不良を回避することができる。

0027

更に本発明においては、乾燥操作中の流動層内の水分を45%W.B以下に保つので、ブロッキング、スラッギングといった流動不能を生ずることもなく、従って長時間の連続乾燥が可能になる。

0028

更にまた本発明においては、酒粕A中に残留するエタノールEを回収する際に、乾燥排ガスD中に含まれる揮発したエタノールEを、乾燥排ガスDの経路中にコンデンサBを設けて凝縮させて回収するので、コンデンサ13を通過させる乾燥排ガスDの量を調整することによって、エタノールEの回収割合を調整することができるとともに、設備を簡素化することができる。以上のことから、高品質の乾燥粒状酒粕Cを効率よく生産でき、更にエタノールEの回収が容易にできるため、従来充分な利用の途がなかった酒粕Aの利用範囲が広がる。

図面の簡単な説明

0029

図1本発明の酒粕の乾燥方法実施に用いる造粒乾燥装置骨格的に示す正面図である。

--

0030

2造粒機
3押出シリンダ
4押出板
6流動層乾燥機
7 送気ファン
8スチームヒータ
9集塵機
11通気盤
12製品排出口
13コンデンサ
14排気ファン
15赤外線水分計
A酒粕
B 粒状酒粕
C 乾燥粒状酒粕
C′ 乾燥酒粕微粉
D乾燥排ガス
E エタノール

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