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技術 印刷版パンチ装置の調整方法及び印刷版位置決め用基準ピン部材

出願人 富士フイルムホールディングス株式会社
発明者 奥津浩一
出願日 1993年6月29日 (26年11ヶ月経過) 出願番号 1993-159601
公開日 1995年1月24日 (25年5ヶ月経過) 公開番号 1995-020641
状態 未査定
技術分野 ホトレジスト感材への露光・位置合せ 版および印刷用紙の供給、装着、排除
主要キーワード ピンローラ パンチ台 押圧ブロック 位置決め用基準ピン ロッド式 穿設位置 非導電性支持体 パンチマーク
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

目的

印刷版パンチ孔切欠穿設する穿設器の位置調整を容易にする。

構成

印刷版20には、露光装置によって画像44と共にこの画像の位置を基準として所定の位置にパンチ孔マーク46、切欠マーク47、48を同時に記録する。この印刷版にパンチ部でパンチ孔及び切欠を形成することによって、パンチ孔マーク及び切欠マークに対して、実際に印刷版に穿設されたパンチ孔と切欠との間のずれが、印刷版上で容易に確認することができる。これによって、印刷を行ったカラー画像での色ずれを測定することなく、穿設器の位置を調整することができる。

概要

背景

新聞印刷用の刷版としては、アルミニウム等の導電性支持体有機光半導体が塗布され光導電性感光層が形成されたOPC(Organic Photoconductor)ダイレクト印刷版等がある(以下「印刷版」と言う)。この印刷版から刷版を製作する場合、帯電露光によって印刷版の画像記録面感光面)に直接画像を記録して静電潜像を形成する。この静電潜像が記録された印刷版は、現像及び定着処理によって、静電潜像に応じたトナー画像が形成されたのち、トナー画像に応じて感光層等を溶出するようにしている。

感光層が溶出された印刷版は、ガム液が均一に塗布されて版面保護が行われ、さらに、印刷用輪転機等の版胴等へ装着するときの基準となるパンチ孔切欠穿設された後、版胴へ装着するときに印刷版をくわえこませるための版曲げ処理行い、印刷用の刷版として仕上げられる。また、カラー印刷を行う場合は、例えば、シアンマゼンタイエロー及び墨版各色ごと分解画像を形成した4枚の刷版を用いて、各色を順次重ね合わせて印刷するようにしている。

印刷版にパンチ孔や切欠を形成するパンチ装置では、印刷版がパンチ台上に載置されて所定の位置に位置決めされると、印刷版の長手方向の両端部の所定の位置に穿設器によってパンチ孔及び/又は切欠が穿設される。

このようなパンチ装置において、パンチ台上に印刷版を位置決めする場合、所定の位置に立設又は突出させた複数本(例えば印刷版の長手方向に対して2本、印刷版の幅方向に対して1本の計3本)の基準ピンのそれぞれに印刷版の端面を当接させて行うのが一般的である。このとき、それぞれの基準ピンと印刷版との導通によって、印刷版が基準ピンと当接して印刷版が所定の位置に位置決めされたかを確認している。すなわち、全ての基準ピンが印刷版のアルミニウムの支持体を介して導通状態となったときに、印刷版がパンチ台上の所定の位置に位置決めされていると判断するようにしている。

概要

印刷版にパンチ孔や切欠を穿設する穿設器の位置調整を容易にする。

印刷版20には、露光装置によって画像44と共にこの画像の位置を基準として所定の位置にパンチ孔マーク46、切欠マーク47、48を同時に記録する。この印刷版にパンチ部でパンチ孔及び切欠を形成することによって、パンチ孔マーク及び切欠マークに対して、実際に印刷版に穿設されたパンチ孔と切欠との間のずれが、印刷版上で容易に確認することができる。これによって、印刷を行ったカラー画像での色ずれを測定することなく、穿設器の位置を調整することができる。

目的

本発明は上記事実を考慮してなされたものであり、印刷版の所定の位置に正確にパンチ孔及び切欠を穿設するための穿設器の位置を容易に調整するための印刷版パンチ装置の調整方法を提供すると共に、印刷版を所定の位置に位置決めしたことを確実に検出するための印刷版位置決め用基準ピン部材を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

画像が記録された印刷版の所定の位置に穿設器によってパンチ孔及び/又は切欠を穿設する際の印刷版パンチ装置調整方法であって、前記印刷版に前記画像と共に画像の位置を基準とした所定の位置にパンチ孔及び/又は切欠基準位置可視画像として記録した後、前記印刷版に前記パンチ装置によってパンチ孔及び/又は切欠を穿設し、前記印刷版の前記パンチ孔及び/又は切欠基準位置に対する前記パンチ孔及び/又は切欠の位置のずれ量を判定してパンチ位置を調整することを特徴とする印刷版パンチ装置の調整方法。

請求項2

印刷版を定盤上の所定の位置に位置決めする印刷版位置決め用基準ピン部材であって、前記定盤上に突出又は突出可能とされた前記ピン部材ピン部を前記印刷版の移動方向に対向する方向へ付勢する付勢手段と、前記ピン部に前記印刷版の周端が当接したときの印刷版の移動力によって前記付勢手段の付勢力に抗して前記ピン部に当接して前記ピン部と共に印刷版の移動を停止させる停止手段と、前記ピン部が前記停止手段に当接したことを検知する検知手段と、を有することを特徴とする印刷版位置決め用基準ピン部材。

請求項3

前記検知手段が前記ピン部に設けられた導通部材と前記停止手段に設けられた導通部材とを備えていることを特徴とする請求項2の印刷版位置決め用基準ピン部材。

技術分野

0001

本発明は、印刷版の所定の位置に輪転機等の印刷機装填するときの基準となるパンチ孔及び切欠の位置を調整する印刷版パンチ装置調整方法及び、印刷版を定盤上の所定の位置に位置決めするための印刷版位置決め用基準ピン部材に関する。

背景技術

0002

新聞印刷用の刷版としては、アルミニウム等の導電性支持体有機光半導体が塗布され光導電性感光層が形成されたOPC(Organic Photoconductor)ダイレクト印刷版等がある(以下「印刷版」と言う)。この印刷版から刷版を製作する場合、帯電露光によって印刷版の画像記録面感光面)に直接画像を記録して静電潜像を形成する。この静電潜像が記録された印刷版は、現像及び定着処理によって、静電潜像に応じたトナー画像が形成されたのち、トナー画像に応じて感光層等を溶出するようにしている。

0003

感光層が溶出された印刷版は、ガム液が均一に塗布されて版面保護が行われ、さらに、印刷用の輪転機等の版胴等へ装着するときの基準となるパンチ孔と切欠が穿設された後、版胴へ装着するときに印刷版をくわえこませるための版曲げ処理行い、印刷用の刷版として仕上げられる。また、カラー印刷を行う場合は、例えば、シアンマゼンタイエロー及び墨版各色ごと分解画像を形成した4枚の刷版を用いて、各色を順次重ね合わせて印刷するようにしている。

0004

印刷版にパンチ孔や切欠を形成するパンチ装置では、印刷版がパンチ台上に載置されて所定の位置に位置決めされると、印刷版の長手方向の両端部の所定の位置に穿設器によってパンチ孔及び/又は切欠が穿設される。

0005

このようなパンチ装置において、パンチ台上に印刷版を位置決めする場合、所定の位置に立設又は突出させた複数本(例えば印刷版の長手方向に対して2本、印刷版の幅方向に対して1本の計3本)の基準ピンのそれぞれに印刷版の端面を当接させて行うのが一般的である。このとき、それぞれの基準ピンと印刷版との導通によって、印刷版が基準ピンと当接して印刷版が所定の位置に位置決めされたかを確認している。すなわち、全ての基準ピンが印刷版のアルミニウムの支持体を介して導通状態となったときに、印刷版がパンチ台上の所定の位置に位置決めされていると判断するようにしている。

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、1枚のカラー画像を得るために複数のパンチ装置を使用する場合、パンチ孔及び切欠位置が僅かにずれていても刷り上がった印刷物色ずれが生じてしまう。この色ずれを防止するためには、印刷版をパンチ装置に正確に位置決めすると共に、パンチ及び切欠用の穿設器の位置も正確に調整する必要がある。

0007

パンチ装置の穿設器の位置を調整する場合、印刷されたカラー画像の色ずれを顕微鏡等によって測定し、この測定結果からそれぞれのパンチ装置におけるずれを演算して、それぞれのパンチ装置で穿設するパンチ孔及び切欠の位置が一致するように穿設器の位置を調整しなければならず、極めて精密な測定作業を行わなければならない。また、印刷版をパンチ台上に位置決めするときは、印刷版の端面を位置決め用の複数の基準ピンに当接させてそれぞれのピンと印刷版との間の導通状態から印刷版が所定の位置に位置決めされたことを判断するが、印刷版の端面に版面保護のためのガム液等が付着していると印刷版と基準ピンとの間の通電状態が得られずに印刷版が基準ピンに当接して位置決めされたことを迅速に検出することができなくなてしまう。

0008

本発明は上記事実を考慮してなされたものであり、印刷版の所定の位置に正確にパンチ孔及び切欠を穿設するための穿設器の位置を容易に調整するための印刷版パンチ装置の調整方法を提供すると共に、印刷版を所定の位置に位置決めしたことを確実に検出するための印刷版位置決め用基準ピン部材を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明の請求項1に係る印刷版パンチ装置の調整方法は、画像が記録された印刷版の所定の位置に穿設器によってパンチ孔及び/又は切欠を穿設する際の印刷版パンチ装置の調整方法であって、前記印刷版に前記画像と共に画像の位置を基準とした所定の位置にパンチ孔及び/又は切欠基準位置可視画像として記録した後、前記印刷版に前記パンチ装置によってパンチ孔及び/又は切欠を穿設し、前記印刷版の前記パンチ孔及び/又は切欠基準位置に対する前記パンチ孔及び/又は切欠の位置のずれ量を判定してパンチ位置を調整することを特徴とする。

0010

本発明の請求項2に係る印刷版位置決め用基準ピン部材は、印刷版を定盤上の所定の位置に位置決めする印刷版位置決め用基準ピン部材であって、前記定盤上に突出又は突出可能とされた前記ピン部材のピン部を前記印刷版の移動方向に対向する方向へ付勢する付勢手段と、前記ピン部に前記印刷版の周端が当接したときの印刷版の移動力によって前記付勢手段の付勢力に抗して前記ピン部に当接して前記ピン部と共に印刷版の移動を停止させる停止手段と、前記ピン部が前記停止手段に当接したことを検知する検知手段と、を有することを特徴とする。

0011

本発明の請求項3に係る印刷版位置決め用基準ピン部材は、請求項2の印刷版位置決め用基準ピン部材であって、前記検知手段が前記ピン部に設けられた導通部材と前記停止手段に設けられた導通部材とを備えていることを特徴とする。

0012

本発明の請求項1に記載の印刷版パンチ装置の調整方法では、印刷版にパンチ孔及び/又は切欠の基準位置を可視画像として記録しておき、この印刷版にパンチ装置によってパンチ孔や切欠を穿設する。これによって、印刷版上でパンチ孔及び/又は切欠の基準位置とパンチ装置による穿設位置との実際のずれ量を目視で確認することができる。このパンチ孔及び/又は切欠の実際のずれを補うようにパンチ装置で穿設器の位置を調整することができる。

0013

パンチ孔及び/又は切欠の基準位置は、印刷版に焼付ける画像を基準にしているため、この基準位置に正確にパンチ孔及び/又は切欠を穿設するようにすれば、異なるパンチ装置によってパンチ孔及び/又は切欠を形成した印刷版によってカラー画像を印刷しても、色ずれが生じることがない。

0014

また、パンチ孔及び/又は切欠位置のずれを測定するときに、実際に印刷したカラー画像での色ずれを測定する必要がないため、簡単にパンチ装置の調整を行うことができる。

0015

本発明の請求項2に記載の印刷版位置決め用基準ピン部材は、移動する印刷版の周端をピン部材のピン部に当接させて、付勢手段に抗してピン部を停止手段に当接させて印刷版の位置決めを行う。このとき、ピン部と停止手段が当接したことを検知手段によって検知して位置決めが行われたことを確認することができる。

0016

この検知手段はピン部と印刷版との間で印刷版が位置決めを行われたか否かを検知するのではなく、付勢手段によって停止手段から離間していたピン部が、印刷版によって停止手段に当接されたときに検知するため、印刷版にガム液等が付着していても確実に検知することができる。

0017

本発明の請求項3に記載の印刷版位置決め用基準ピン部材には、ピン部と停止手段とに設けられた一対の導電部材を備えており、印刷版と共に移動するピン部が停止手段に当接して移動を停止すると、一対の導電部材の間が導通状態となる。これによって、印刷版を介在させることなく、印刷版が所定の位置に位置決めされたことを確認することができ、印刷版の端面にガム液が付着していても、印刷版が所定の位置に停止したことを確実にかつ迅速に検出することができる。

0018

このように、印刷版の位置決めをピン部と印刷版の支持体の間の導通状態に拘らず、印刷版が所定の位置に停止しているか否かを検出することができるため、アルミニウム等の導電性支持体の印刷版だけでなく、樹脂等の非導電性支持体の印刷版の位置決めの検出も可能である。

0019

図1には、本実施例に適用したダイレクト刷版作成装置10を示している。

0020

このダイレクト刷版作成装置10は、印刷版として矩形形状で厚さ約0.3mmのアルミニウム板を導電性支持体として、このアルミニウム板の一方の面を画像記録面(感光面)とするための陽極酸化層と、その上面をコーティングする厚さ数ミクロンのOPCアルカリ可溶性ポリマーを主成分とするOPC層とで構成しているOPCダイレクト印刷版(以下「印刷版20」と言う)を用いており、導電性支持体の寸法、即ち、印刷版20の寸法は、一例として新聞印刷用の刷版として398(mm)×1120(mm)(新聞紙縦2頁分)としている。また、印刷版20の寸法は、例えば、398(mm)×560(mm)(新聞紙1頁分)の適用も可能としているが、ダイレクト刷版作成装置10で処理される印刷版20の寸法は、これら以外の寸法のものであってもよい。

0021

なお、各図に示される矢印A方向は印刷版20の幅方向に対応されており、矢印B方向を印刷版20の長手方向に対応させている。本実施例に係るダイレクト刷版作成装置10では、印刷版20を隣接する次の処理部へ搬送する場合、印刷版20の幅方向あるいは長手方向に沿って平行移動させている。

0022

このダイレクト刷版作成装置10は、描画部18へ印刷版20を供給する給版部12と、描画部18から印刷版20を排出する排版部14とで構成される給版排版部16を備えている。給版部12と排版部14とは、上下に隔壁区画されて互いに遮光されている。

0023

給版部12には印刷版20を積層した図示しない載置台が装填され、この載置台から印刷版20を1枚づつ取り出して描画部18へ供給するようになっている。印刷版20はこの載置台に感光面が下方へ向けられた状態で積層されており、この載置台ごと給版部12へ挿入されて所定の位置に位置決めされる。給版部12では、この印刷版20を最上層から1枚づつ取出して、搬送途中反転させて感光面を上方へ向けた後に描画部18へ送り込むようになっている。

0024

描画部18では、給版部12から送り込まれた印刷版20を定盤40の所定位置に載置した後に、帯電させながら露光装置42へ送り込む。露光装置42では、電気信号に変換されている画像に応じて印刷版20を走査露光して、印刷版20の感光面(画像記録面)に静電潜像を記録するようになっている。

0025

図2に示されるように、露光装置42では、印刷版20に画像44(本実施例の印刷版20では一例として新聞紙1頁分の画像44を2画像露光可能となっている)を記録するとき、これらの画像44の記録位置を基準として、印刷用の輪転機の版胴へ印刷版20を装着するための基準とするために印刷版20の長手方向の端部に穿設するパンチ孔と切欠の基準位置として、パンチ孔マーク46及び切欠マーク47、48を画像記録に合わせて記録することができるようになっている。なお、パンチ孔マーク46及び切欠マーク47、48は、後述するパンチ部34で印刷版20に穿設するパンチ孔及び切欠の位置とのずれが正確に判るものであれば、実線破線表示方法は任意で良い。また、パンチ孔マーク、切欠マークは必ずしも両方とも必要でなく、パンチ孔マーク、切欠マークのいずれか一方でもよい。

0026

画像及びマークの静電潜像が記録されて露光装置42から引き出された印刷版20は、定盤40上から取り出されて、排版部14を通過して、給排版部16から送り出される。給排版部16の下流側には、現像処理部24と定着処理部26を備えた現像定着部22、溶出部28、乾燥部30及び待機部32が連続して配設されている。印刷版20は排版部14から、現像処理部24へ向けて現像処理部24での搬送路の傾斜に応じた傾斜角度で送り出される。

0027

現像定着部22は、静電潜像が形成された印刷版20を現像処理する現像処理部24と、現像処理された印刷版20を定着処理する定着処理部26とで構成されている。印刷版20は現像処理部24で現像液であるトナーが付与された後、余剰のトナーがスクイズされる。現像処理部24の現像方式は、反転現像方式で行われ、描画部18でプラスに帯電された印刷版20の表面にプラスの電荷を有するトナーを付与するようになっている。また、現像処理部24では、トナー粒子を付着させる際、印刷版20の表面に流すようにして塗布しているため、印刷版20の表面にトナー粒子がむらなく流れるように印刷版を所定の角度で傾斜させると共に、印刷版をその長手方向に沿って搬送するようにしている。

0028

現像定着部22の定着処理部26では、印刷版20を定着ランプで加熱した後、印刷版20を冷却するようになっている。定着ランプで加熱されたトナー粒子はフィルム化して印刷版20の表面に定着される。

0029

現像定着部22の下流側には、溶出部28が配設されている。溶出部28では、アルカリ溶液に印刷版20を浸漬してエッチング処理を行っている。OPC層はアルカリ可溶性であり、トナーが付着していないOPC層(非画像領域)は、アルカリ溶液に浸漬されると溶出し、印刷版20にはトナー画像部分のみのOPC層が残される。エッチング処理された印刷版20は、水洗された後に版面保護のためのガム液が均一に塗布される。

0030

エッチング処理及び版面保護がなされた印刷版20は、乾燥部30へ送り込まれる。乾燥部30では、印刷版20の表面に温風を吹き付けて印刷版20に付着しているガム液を乾燥させる。

0031

乾燥部30の下流側には、待機部32が配設されている。待機部32には、印刷版20の幅方向(矢印A方向)の一端側に本発明が適用されたパンチ装置を備えたパンチ部34が隣接されている。また、パンチ部34には、印刷版20の幅方向に沿って待機部32と反対側に版曲げ部36が隣接されている。待機部32からパンチ部34及び版曲げ部36に印刷版20を搬送する場合、印刷版20の幅方向に沿って搬送されるようになっており、待機部32で印刷版20の搬送方向を切り換えている。

0032

図3に示されるように、待機部32には、待機板130が配設されており、この待機板130の乾燥部30側の端部には、一対のプーリ140が回転可能に支持されている。また、待機板130の乾燥部30と反対側の端部には、一対のプーリ140のそれぞれに対応してプーリ134が取り付けられたシャフト132が回転可能に支持されている。このシャフト132には、待機板130の下方に配置されたモータ138の駆動軸138Aとの間に無端の駆動ベルト136が巻掛けられており、モータ138の駆動によってプーリ134を回転駆動するようになっている。

0033

また、一対のプーリ140とシャフト132のプーリ134との間には、搬送ベルト142がそれぞれ巻掛けられている。この搬送ベルト142は、互いに平行とされ、プーリ134が回転すると、待機板130の上面に沿って乾燥部30からの印刷版20の送り出し方向(待機板130の長手方向に沿って乾燥部30と反対方向)に沿って移動し、待機板130の下方を逆方向へ移動するようになっている。このため、乾燥部30から送り出された印刷版20は、搬送ベルト142の移動によって、待機板130の上面に沿って搬送される。

0034

待機板130には、乾燥部30と反対側の端部でプーリ134の近傍にピンローラ144が対で立設されており、搬送ベルト142によって搬送される印刷版20は、先端がこの一対のピンローラ144に当接して停止するようになっている。なお、待機板130には、小さいサイズの印刷版(例えば新聞紙約1頁分のサイズ)20用のピンローラ148が出没可能な貫通孔146が配設されており、乾燥部30から小さいサイズの印刷版20が送り出されるときは、この貫通孔146からピンローラ148が突出して印刷版20を停止させるようになっている。

0035

なお、乾燥部30から送り出された印刷版20のサイズは、待機板130の長手方向に沿って穿設された貫通孔152、154、156のそれぞれの下方に配置された版検出センサ158、160、162及び乾燥部30の近傍に配置した版検出センサ164によって検出するようになっている。すなわち、乾燥部30から挿入さえれた印刷版20が搬送されて、版検出センサ160、162とが印刷版20を同時に検出しているときに、版検出センサ164も印刷版20を検出しているときには、大サイズの印刷版20であり、版検出センサ160、162が印刷版20を検出したときに、版検出センサ164が印刷版20を検出していないときは、小さいサイズであると判断することができるようになっている。なお、版検出センサ158、160、162は、それぞれ所定の位置で印刷版20が停止されているかを確認するときにも使用される。

0036

待機板130の幅方向でパンチ部34と反対側には、プッシャー166が配設されている。プッシャー166は、ベース168にロッドレスシリンダ170及びガイドロッド172を備え、ロッドレスシリンダ170及びガイドロッド172には待機板130へ向けて突出された押圧ローラ174が設けられたブラケット176が連結されており、ロッドレスシリンダ170の駆動によって押圧ローラ174が待機板130へ向けて移動して、待機板130から突出した印刷版20の幅方向の端部を次工程のパンチ部34へ向けて押圧するようになっている。

0037

プッシャー166によって押圧された印刷版20は、待機板130上及び搬送ベルト142上を滑るように移動される。このため、搬送ベルト142は、印刷版20の下面に接触した状態で回転されることにより、印刷版20を搬送することができると共に、印刷版20と接触した状態でも印刷版20を押すことによって印刷版20が滑らかに相対移動可能とされ、搬送ベルト142の材質を印刷版20の支持体との間で適度な摩擦を生じるものにしている。なお、本実施例では、一例として、表面の材質が塩化ビニルでミガキ鋼に対する静止摩擦係数が0.3のものを使用している(商品サンラインベルトSL−8C・FS)。

0038

待機板130のパンチ部34側には、回転軸が印刷版20の長手方向に沿って配置された串ローラ178が上下に対で配設されている(図3では一方のみ図示)。下方の串ローラ178は、待機板130の下方に配置されたモータ180の駆動力が伝達されて回転するようになっている。

0039

これらの串ローラ178の間には、プッシャー166によって押圧された印刷版20の幅方向の端部が挿入され、串ローラ178の回転によってこの印刷版20が挟持されてパンチ部34へ送り出される。なお、串ローラ178の近傍には、版検出センサ179が配設されており、待機部32からパンチ部34へ送られる印刷版20を検出するようになっている。

0040

図4に示されるように、パンチ部34には、パンチ台182が配設されている。パンチ台182は、略矩形上のベース部材182A、182B、182C、182D、182Eが印刷版20の長手方向に沿って連結されて長尺で略矩形状に形成されており、待機部32から送り込まれた印刷版20を載置するようになっている。このパンチ台182には、帯状で無端の搬送ベルト184が、複数条幅方向に沿って巻き掛けられている。これらの搬送ベルト184は、図示しない駆動手段の駆動力が伝達されて一定速度で回転するようになっている。なお、搬送ベルト184はパンチ台182の上面側では、待機部32から版曲げ部36へ向けて移動するようになっており、この搬送ベルト184の移動によって印刷版20がパンチ台182上を移動するようになっている。

0041

パンチ台182の幅方向で待機部32と反対側の端部には、パンチ台182の長手方向い沿って一対のピンローラ186が設けられている。これらのピンローラ186は、パンチ台182に穿設された貫通孔188からパンチ台182の上面に出没可能に配設され、パンチ台182上に突出する先端部外周ローラ状に回転可能となっている。このピンローラ186が突出することによって、搬送ベルト184によってパンチ台182上を移動する印刷版20の幅方向の端部が当接して、印刷版20の移動が停止するようになっている。なお、小さいサイズの印刷版20であったときは、ピンローラ186の間を通過してパンチ部34から送り出すようになている。

0042

図5に示されるように、ピンローラ186は、本発明の印刷版位置決め用基準ピン部材50のピン部に相当しており、パンチ台182の下方に貫通孔188からパンチ台182上へ出没可能に配置されている。このピンローラ186の下端部の軸186Aは、貫通孔188内を軸方向に沿って移動可能なベース240にピン242を軸に回動可能に取り付けられている。このピン242は、パンチ台182の上面に平行でかつパンチ台182の長手方向に沿って配置されている。また、ピンローラ186の軸186Aには、一端がベース240に係止された付勢手段である引張コイルバネ244の他端が係止されており、この引張コイルバネ244によってピンローラ186がピン242を軸に印刷版20のパンチ台182上の移動方向と反対方向へ傾倒されている(図5二点鎖線で示す)。

0043

また、ベース240には、ピンローラ186の印刷版20の移動方向下流側に停止手段であるストッパ246が配設されている。ピンローラ186には、軸186Aにこのストッパ246に対向する突出部248が形成されている。このため、ピンローラ186にパンチ台182上を移動する印刷版20が当接し、さらにこの印刷版20の移動によって、ピンローラ186は引張コイルバネ244の付勢力に抗してピン242を軸にストッパ246へ向けて回動するようになっている。このとき、ピンローラ186が所定の位置まで回動すると軸186Aの突出部248が当接し、ピンローラ186のピン242を中心にした回動が停止され、パンチ台182上で搬送ベルト184による印刷版20の移動が停止するようになっている(図5に実線で示す)。

0044

このあと、搬送ベルト184は、図示しない駆動手段によりパンチ台182の上面から下へ引っ込む。この場合、印刷版20は引張コイルバネ244の付勢力に抗してピンローラ186に押圧される必要があるが、搬送ベルト184だけでは押圧力不足するので、パンチ台182の長孔183から押圧ピン185を突出させてプッシャー187を駆動し、印刷版20をピンローラ186に押圧する。

0045

なお、ストッパ246とピンローラ186に設けた突出部248とは、検知手段である一対の導電部材を構成している。ストッパ246と突出部248には、図示しない制御手段からの配線が接続されており、ストッパ246に突出部248が当接すると、この配線回路が閉じられて制御手段が所定の位置で印刷版20が停止したことを迅速に検知することができるようになっている。

0046

このピンローラ186が取り付けられたベース240は、シャフト250の一端に取り付けられている。このシャフト250は、パンチ台182の下面側にブラケット252を介して取り付けられたスライド軸受254に摺動可能に挿通されており、これによって、シャフト250が貫通孔188の軸方向に沿って移動可能となっている。また、スライド軸受254の下方には、駆動軸256Aを上方に向け前記シャフト250と同軸的に配置したエアーシリンダ256が配置されている。このスライド軸受254とエアーシリンダ256は、スペーサ258及び長ナット260Aに連結されたガイドシャフト260によって連結されている。

0047

また、エアーシリンダ256の駆動軸256Aの先端とシャフト250の下端とは、フロートジョイント262を介して連結され、シャフト250の下端部には、一端がガイドシャフト260に摺動可能に挿通されたガイドバー264が連結されている。なお、ピン242、シャフト250、ガイドバー264等のガタつきは、カラー印刷に際して色ずれを生じないように最小限に止められている。

0048

このため、エアーシリンダ256の駆動によって駆動軸256Aが伸長すると、シャフト250がスライド軸受252内を摺動すると共にガイドバー264がガイドシャフト260に沿って摺動し、ピンローラ186が貫通孔188からパンチ台182の上面側に突出するようになっている。このとき、シャフト250は、ガイドシャフト260に挿通されたガイドバー264が連結されているため回転が阻止されている。これによって、ピンローラ186の向きがずれないようになっている。

0049

前述のように、印刷版20は搬送ベルト184によって搬送されて、ピンローラ186に当接して停止した後、押圧ピン185によって印刷版20がピンローラ186に押圧されて、パンチ台182上での幅方向の位置決めがなされる。また、パンチ台182の長手方向の一端部には、ピンローラ190が立設され、他端部には、ピンローラ190に対向するプッシャー192が配設されている。プッシャー192は、駆動軸194Aの先端に押圧ブロック196が取り付けられたエアーシリンダ194によって構成され、エアーシリンダ194が駆動軸194Aを印刷版20の長手方向に沿って突出させることによって、押圧ブロック196がパンチ台182上の印刷版20の長手方向の端部をピンローラ190へ向けて押圧するようになっている。

0050

図6に示されるように、ピンローラ190は、印刷版位置決め用基準ピン部材60を構成している。この印刷版位置決め用基準ピン部材60は、ベース270がパンチ台182内に嵌合されて取り付けられており、ベース270のパンチ台182上面側には、レール270Aが設けられている。このレール270Aには、ピンローラ190が立設されたスライダ272が摺動可能に係合され、ピンローラ190が貫通孔189からパンチ台182の上面側に突出されている。

0051

また、ベース270とスライダ272の間には、引張コイルバネ244が介在され、スライダ272をプッシャー192側(図6紙面左側)へ付勢している。これによって、ピンローラ190は貫通孔189内にプッシャー192側に偏って位置している(図6に二点鎖線で示す)。また、ピンローラ190の軸190Aには、突出部248が設けられ、ベース270には、ストッパ246が取り付けられている。

0052

プッシャー192によって印刷版20がピンローラ190へ向けて押圧されると、スライダ272は引張コイルバネ244の付勢力に抗して移動し、突出部248がストッパ246へ当接するようになっている(図6に実線で示す)。印刷版20は、突出部248がストッパ246に当接して、ピンローラ190の移動が阻止されて位置で長手方向に沿った位置決めがなされる。また、この印刷版0の位置決めは、突出部248とストッパ246の間が通電状態となることによって図示しない制御手段で検知することができるようになっている。

0053

このようにして、パンチ台182上の印刷版20が2つのピンローラ186及びピンローラ190に当接することによって、印刷版20がパンチ台182上で位置決めされる。

0054

このパンチ台182の上面には、複数の吸着溝198が形成されている。これらの吸着溝198は、略矩形状に組み合わされて形成されている。これらの吸着溝198は、図示しない負圧供給手段から供給される負圧によって、パンチ台182上で位置決めされた印刷版20を吸着保持するようになっている。なお、パンチ台182の中央部には、印刷版20がパンチ台182上に有るか否かを検出する版検出センサ200が設けられている。

0055

パンチ台182の長手方向の一端部には、パンチャー202が配設され、他端部には、パンチャー204が配設されている。パンチ台182上に位置決めされて保持された印刷版20の長手方向の一端部には、パンチャー202によって切欠54が穿設され、他端部には、パンチャー204によってパンチ孔52と切欠53が穿設されるようになっている(図7A、図8B参照)。これらのパンチ孔52、切欠53、54は、印刷版20を輪転機の版胴に版掛けする際の位置決めに用いられる。なお、パンチャー202、204はパンチ台182の上面に沿った方向に対しての位置調整が可能であり、この位置調整によってピンローラ186、190によって位置決めされた印刷版20へのパンチ孔52及び切欠53、54の穿設位置を調整することができるようになっている。

0056

パンチ部34では、印刷版20にパンチ孔52、切欠53、54を穿設すると、ピンローラ186をパンチ台182の貫通孔188内に収容して吸着溝198への負圧の供給を解除し、印刷版20の吸着保持を解くと共に、搬送ベルト184を駆動して、印刷版20を次工程の版曲げ部36へと送り出す。

0057

図8に示されるように、版曲げ部36は、略矩形状のベース部材206A、206B、206Cが、印刷版20の長手方向に沿って連結されて略矩形状に形成された版曲げ台206を備えており、パンチ部34から送り込まれた印刷版20を載置するようになっている。また、版曲げ台206には、帯状で無端の搬送ベルト208が印刷版20の幅方向に沿って巻き掛けられている。これらの搬送ベルト208は、版曲げ台206の下方に配設されたモータ207から駆動力が伝達されて一定速度で回転し、版曲げ台206の上面側では、印刷版20の搬送方向(印刷版20の幅方向)に沿って移動し、版曲げ台206上に載置した印刷版20を移動するようになっている。

0058

版曲げ台206には、印刷版20の幅方向に沿ってパンチ部34と反対側の端部にピンローラ210が貫通孔212から出没可能に配設されており、これらのピンローラ210が版曲げ台206上を移動する印刷版20の幅方向の端部に当接することによって、印刷版20の移動が停止するようになっている。なお、小さいサイズの印刷版20では、このピンローラ210の間を通過して、版曲げ部36から排出されるようになている。

0059

版曲げ台206の印刷版20の長手方向に沿った一端には、ピンローラ214が立設され、他端の外方向には、ピンローラ214に対向してロッドレスシリンダ218の駆動ブロック218Aに押圧ローラ220が立設されたプッシャー216が配設されている。このプッシャー216は、ロッドレスシリンダ218の駆動によって印刷版20を長手方向に沿ってピンローラ214へ向けて押圧して、印刷版20の長手方向を版曲げ台206上で位置決めするようになっている。この後、パンチ部34でパンチされたパンチ孔52と切欠53、54に対応するレジストピン(図示せず)が版曲げ台206の上面に突出し、印刷版20の最終的な位置決めがなされる。

0060

なお、版曲げ台206の上面には、複数の吸着溝222が形成されており、印刷版20の位置決めが終了すると、図示しない負圧手段から負圧が吸着溝222に供給して印刷版20を吸着保持し搬送ベルト208を停止するようになっている。

0061

版曲げ台206の長手方向の両端部には、版曲げ機224、226が各々配設されており、版曲げ台206上に吸着保持した印刷版20の長手方向の両端部のそれぞれを下方へ押し下げて、印刷版20を輪転機の版胴へくわえこませるための版曲げを行うようになっており、版曲げ部36では、印刷版20の版曲げを終了すると、ピンローラ210を貫通孔212内に収容し吸着溝222への負圧の供給を解除して、印刷版20の吸着保持を解くと共に、搬送ベルト208を駆動して印刷版20を送り出すようになっている。なお、版曲げ部36には、印刷版20の搬送方向に沿ってパンチ部34側及びパンチ部34と反対側に、各々版検出センサ228、230が配設されている。版検出センサ228は版曲げ部36へ印刷版20が送り込まれたことを感知し、版検出センサ230は、版曲げ部36から印刷版20が送り出されたことを検知するようになっている。

0062

版曲げ部36から送り出された印刷版20は、版曲げ部36の排出側の外方で図示しない集積装置等にストックされる。

0063

次に本実施例の作用を説明する。ダイレクト刷版作成装置10では、給版部12に装填された図示しない載置台から印刷版20を取り出すと、描画部18の定盤40上に載置する。この描画部18では、定盤40に載置した印刷版20を露光装置42へ送り込んで帯電させてから、走査露光して画像44を静電潜像として記録する。また、同時にパンチ孔及び/又は切欠の画像も静電潜像として記録する。

0064

静電潜像が記録された印刷版20は描画部18の定盤40上から取り出されて排版部14を経て、現像定着部22へ送られる。現像定着部22では、印刷版20にトナー粒子を付着させて静電潜像に応じたトナー画像を形成してから、トナーを定着させる。現像定着処理の終了した印刷版20は、溶出部28へ送られて、エッチング処理、水洗処理及び版面保護のためのガム液が塗布されてから乾燥部30へ送られて乾燥処理される。

0065

乾燥処理の終了した印刷版20は待機部32で搬送方向が変換されて、幅方向に沿って送り出されて、パンチ部34を経て版曲げ部36へ搬送される。

0066

パンチ部34では、待機部32からパンチ台182上に送り込まれた印刷版20を搬送ベルト184を駆動させて印刷版20の幅方向に沿ってパンチ台182上を移動させる。このとき、印刷版位置決め用基準ピン部材50のエアーシリンダ256を駆動して、パンチ台182の版曲げ部36側に形成されている貫通孔188からピンローラ186を突出させる。このピンローラ186は、最初引張コイルバネ244の付勢力によって図5の二点鎖線に示すように傾倒しており、ストッパ246とピンローラ186の下方の突出部248とが離間している。この後、パンチ台182上を搬送される印刷版20の幅方向の端部がピンローラ186に当接した後、パンチ台182の長孔183から押圧ピン185が図示しないシリンダの作動によって突出され、プッシャ187が駆動されることによって、傾倒していたピンローラ186が引張コイルバネ244の付勢力に抗して回動して起立する。

0067

その後、搬送ベルト184は、図示しない駆動手段によってパンチ台182の表面から下へ没する。

0068

ピンローラ186が所定の位置まで起立すると、ピンローラ186の下方に配置した突出部248がストッパ246に当接して、ピンローラ186の回動が停止すると共に印刷版20の移動が停止する。このとき、突出部248とストッパ246が当接するため、図示しない制御部との配線回路が閉じられて、この制御部では、印刷版20がピンローラ186によって所定の位置に停止したと判断することができる。

0069

このように印刷版位置決め用基準ピン部材50によって印刷版20の搬送ベルト184の駆動による移動が停止することによって、印刷版20はパンチ台182上で幅方向の位置決めが終了する。この後、プッシャー192によって印刷版20を印刷版位置決め基準ピン部材60のピンローラ190へ向けて移動させ、ピンローラ190を引張コイルバネ244の付勢力に抗して押し、突出部248がストッパ246へ当接した位置で停止する。これによって、印刷版20の長手方向の位置決めが完了すると共に、この位置決めの完了を図示しない制御手段が検知する。

0070

その後、印刷版20のアルミニウムの支持体が当接する2本のピンローラ186及びピンローラ190をそれぞれ電極として、ピンローラ186、190の相互の導通状態からパンチ台182上で印刷版20が位置決めされたか否かを検出しようとしたとき、印刷版20に付着しているガム液が印刷版20の支持体とピンローラ186、190の間の通電を妨げになってしまう。このため、印刷版20がパンチ台182上の所定の位置に停止していることが確認することができず、搬送ベルト184が駆動した状態であったり、また、プッシャー192が印刷版20をピンローラ190へ向けて押し続け、印刷版20の端部を傷めたり、ひいては印刷版20を湾曲させてしまう結果となる。

0071

これに対して、本実施例では、印刷版20が当接して所定の位置まで移動したときに突出部248にストッパ246が当接して印刷版20の移動を阻止して停止させるときに、突出部248とストッパ246の間が通電状態となって、印刷版20の位置決めが完了したことを検知するようにしているため、印刷版20の端部にガム液が付着し絶縁状態であっても確実に位置決めの完了を検出することができる。また、印刷版20の端面にバリ等があって、直接導通をとると導通が不安定になるような場合でも、確実に検出できる。さらに、本実施例ではパンチ部34について説明したが、描画部18、版曲げ部36等での印刷版20の位置決めにも適用できる。

0072

また、印刷版20の支持体を介してピンローラ186、190の相互の通電状態を確認するようにした場合、支持体が導電性のものに限られるが、本実施例では、支持体を介しないため、非導電性の支持体に感光層を形成した印刷版であっても確実に位置決めしたことを検出することができる。

0073

このようにして位置決めされた印刷版20には、パンチャー202、204によってパンチ孔52切欠53、54が穿設された後、パンチ部34から版曲げ部36へ送られて、長手方向の両端部に所定の曲げ加工が施されて排出される。

0074

なお、印刷版位置決め用基準ピン部材50、60の構成は種々の適用が可能である。例えば、印刷版位置決め用基準ピン部材50のベース240より上部の構造を、印刷版位置決め用基準ピン部材60のベース270より上部の構造に適用してもよく、また、印刷版位置決め用基準ピン部材60のベース270より上部の構造を印刷版位置決め用基準ピン部材50のベース240より上部の構造としてもよい。また、印刷版位置決め用基準ピン部材50では、ピンローラ186をパンチ台182上に出没させるときにガイドロッド260に挿通したガイドバー264によってスライド軸受254に挿通されたシャフト250が回動しないようにしたが、例えば、互いに平行に配置された2本の駆動軸が同時に同一方向へ駆動する、所謂、ツインロッド式のエアーシリンダを用いる構成であってもよい。

0075

さらに、付勢手段として引張コイルバネ244を使用しているが、圧縮コイルバネを介在させて、突出部248とストッパ246を離間した状態にするものであってもよく、また、コイルバネに限らず弾性体等の付勢手段を用いることも可能である。

0076

次にパンチ部34に設けたパンチャー202、204によるパンチ孔52、切欠53、54の穿設位置の調整、すなわち、パンチャー202、204の位置調整について説明する。

0077

パンチ部34のパンチャー202、204の位置を調整する場合、印刷版20には、描画部18の描画装置42によって画像44の位置を基準にしてパンチ孔マーク46及び切欠マーク47、48が形成される。このパンチ孔マーク46及び切欠マーク47、48が記録された印刷版20を現像定着部22、溶出部28、乾燥部30で所定の処理を行った後、パンチ部34では、印刷版20にパンチ孔52及び切欠53、54を穿設する。この後に版曲げ部36を通過させて排出する。このとき、印刷版20の版曲げ処理を行ってもよいが、版曲げ処理を行わずに排出することがパンチ部34を調整するための印刷版20を得るためにはより好ましい。

0078

これによって、図7A及び図7Bに示されるように、印刷版20の長手方向の両端部には、パンチ孔マーク46、切欠マーク47、48が印されると共にパンチ孔52、切欠53、54が穿設される。この後、印刷版20に記録されたパンチ孔マーク46とパンチ孔52の間のずれ及び切欠マーク47と切欠53の間のずれを調べれば、パンチャー204のパンチ台182に対する位置を調整することができ、切欠マーク48と切欠54の間のずれを調べることによってパンチャー202の位置を容易に調整することができる。

0079

例えば、図7Aに示すように、パンチ孔マーク46とパンチ孔52及び切欠マーク47と切欠53のそれぞれに位置ずれが生じていた場合、パンチャー204を、それぞれの位置ずれを補うように移動させればよい。また、図7Aに示されるように、印刷版20に穿設された切欠54が対応する切欠マーク48に対してずれが認められないようにすればよい。このとき、パンチ孔マーク46及び切欠マーク47、48は、実際に印刷版20に穿設されるパンチ孔52及び切欠53、54と略同じ大きさか僅かに大きいことが好ましい。これによって、印刷版20にパンチ孔52及び切欠53、54を穿設したときに、基準位置が切り取られて視認することができなくなってしまうのを防止できる。

0080

従来、印刷版20に穿設するパンチ孔52及び切欠53、54の位置を調整する場合、複数のパンチ装置によってパンチ孔52及び切欠53、54を穿設した印刷版20を用いてカラー印刷を行った後、印刷物上の色ずれを顕微鏡等によって精密に測定しなければならなかったが、印刷版20を用いて印刷を行うことなくパンチャー202、204の位置を調整することが可能となる。また、印刷物の色ずれを測定する必要がなく、基準の印しと実際に穿設された状態を比較して測定すればよいため、測定は目視等によっても可能であり、パンチ部34の調整が極めて容易となる。また、パンチ装置相互のパンチ孔52及び切欠53、54のずれを調整するのみでなく、パンチ部34単体においてパンチャー202、204のによるパンチ孔52及び切欠53、54の穿設位置の調整を行うこともできる。

0081

また、パンチ孔マーク46及び切欠マーク47、48は、必ずしも実線で形成する必要はなく、破線等によって部分的に印すようにしてもよく、パンチ孔及び切欠の基準位置を容易に確認できるものであればよい。さらに、パンチ孔マーク46及び切欠マーク47、48は、常に印刷版20に記録するようにしてもよいが、パンチ部34の調整時にのみに印刷版20に記録するようにしてもよい。その場合には、PS版、水なし印刷版等に対して焼付けを行う原稿フィルムパンチマークの像を予め入れておけばよい。

0082

なお、パンチ孔マーク46及び切欠マーク47、48は、画像データの一部として印刷版20に記録してもよいし、描画部18のROM等の記憶手段に記憶されたデータとして、画像と一緒に記録してもよい。また、マークとしては、パンチ孔マーク、切欠マークの両方でなくいずれか一方でもよい。

0083

なお、本実施例では、本発明を適用した位置決め用基準ピンをパンチ部34に適用して説明したが、版曲げ部36、待機部32、描画部18の定盤40等において印刷版20を位置決めするときに使用してもよく、また、OPCダイレクト印刷版を処理する印刷版処理装置のみでなく、PS版、水なし印刷版等の他の印刷版等を処理する印刷版処理装置において適用することができる。

0084

また、本実施例では、ダイレクト刷版作成装置10に設けたパンチ部34でのパンチャー202、204の調整について説明したが、単体で用いられるパンチ装置等であってもよく、また、PS版、水なし印刷版等にパンチ孔及び切欠を穿設するパンチ装置の調整時に適用してもよい。

発明の効果

0085

以上説明した如く本発明の印刷版パンチ装置の調整方法では、印刷物の色ずれを測定するのではなく、印刷版に記録した基準位置と実際の穿設位置とを比較するための、位置ずれの確認が極めて容易に行うことができる。

0086

また、本発明の印刷版位置決め用基準ピン部材では、それれの基準ピン毎に印刷版が当接しているか否かを確認するため、印刷版にガム液等が付着していても正確にかつ迅速に印刷版が位置決めされたことを確認することができ、印刷版の位置決め時に印刷版を傷めてしまうことがない。

図面の簡単な説明

0087

図1本実施例に適用したダイレクト刷版作成装置の概略構成図である。
図2本実施例に適用した印刷版の概略平面図である。
図3本実施例に適用したダイレクト刷版装置に設けた待機部の概略構成図である。
図4本発明が適用されたパンチ部の構成を示す概略斜視図である。
図5本実施例に適用した印刷版位置決め用基準ピン部材の一例を示す要部側面図である。
図6本実施例に適用した印刷版位置決め用基準ピン部材の一例を示す要部側面図である。
図7(A)は印刷版の一方の端部の概略平面図、(B)は印刷版の他方の端部の概略平面図である。
図8本実施例に適用したダイレクト刷版作成装置に設けた版曲げ部の概略構成図である。

--

0088

10 ダイレクト刷版作成装置
18 描画部
20印刷版
34パンチ部
42露光装置
46パンチ孔マーク
47、48切欠マーク
52 パンチ孔
53、54切欠
50、60印刷版位置決め用基準ピン部材
182パンチ台
186、190ピンローラ
202、204パンチャー(穿設器)
244引張コイルバネ(付勢手段)
246ストッパ(停止手段、検知手段)
248 突出部(停止手段、検知手段)

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