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目的
構成
概要
背景
概要
複数種類のワークの加工に要する時間が不揃いの場合でも、また1ワークの加工が複数のパレットを使用する場合でも、生産計画数に正確に対応して生産でき、かつ高能率で生産できるようなパレット搬送方法を提供する。
全工程終了パレット番号を全工程終了パレットテーブル20に順次登録し、段取台に搬送するパレットの順番を予め搬送順番設定テーブル17に設定し、搬送順番設定テーブル17の指定順番のパレット番号が全工程終了パレットテーブル20中にある場合には、指定パレットを段取台へ搬送し、指定パレットの段取台への搬送が終了すると、全工程終了パレットテーブル20中の指定パレット番号を削除し、搬送順番設定テーブル17の順番指定を前記指定順番の次順番としてなるパレット搬送方法とした。
目的
そこで、本発明は、複数種類のワークの加工に要する時間が不揃いの場合でも、また1ワークの加工が複数のパレットを使用する場合でも、生産計画数に正確に対応でき、かつ高能率で生産できるようなパレット搬送方法を提供することを目的とするものである。
効果
実績
- 技術文献被引用数
- 0件
- 牽制数
- 1件
この技術が所属する分野
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技術分野
背景技術
0002
スケジュール主導型でない通常の加工システムでは、加工完了パレットは、加工完了した順に段取台に搬送される。例えば、図5に示すように、全工程終了(加工完了)パレットテーブルが設けられており、段取台が空いたら、順位1のパレット番号10の指定パレットが段取台へ搬送され、次いで、順位1のパレット番号10の指定パレットの段取台への搬送が終了すると、全工程終了パレットテーブルの先頭の順位1のパレット番号10を削除し、該テーブル先頭詰めを行って、順位2のパレット番号20を順位1に移行させ、そして全工程終了パレットテーブルに全工程終了パレット番号を順次登録(追加)していた。
発明が解決しようとする課題
0003
ところで、上述のような加工システムでは、全工程終了(加工完了)パレットは、加工完了した順に段取台に搬送されるので、例えば、Aワーク(パレット)とBワーク(パレット)とを常時同数作りたい場合でも、加工に要する時間が不揃いだと、一方のワークの生産のみが進行することになり、AワークとBワークとを同じ個数製作するのが困難であった。更に、1ワークの加工が複数のパレットを使用する場合は、加工途中ワークが段取台に滞留したり、途中工程終了ワークを載せるべき次工程パレットが無くなることが発生したりして、生産を大きく阻害していた。
0004
そこで、本発明は、複数種類のワークの加工に要する時間が不揃いの場合でも、また1ワークの加工が複数のパレットを使用する場合でも、生産計画数に正確に対応でき、かつ高能率で生産できるようなパレット搬送方法を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段
0005
本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、全工程終了パレット番号を全工程終了パレットテーブルに順次登録し、段取台に搬送するパレットの順番を予め搬送順番設定テーブルに設定し、該搬送順番設定テーブルの指定順番のパレット番号が前記全工程終了パレットテーブル中にある場合には、指定パレットを段取台へ搬送し、指定パレットの段取台への搬送が終了すると、全工程終了パレットテーブル中の指定パレット番号を削除し、搬送順番設定テーブルの順番指定を前記指定順番の次順番としてなることを特徴とするものである。
0006
上述構成に基づき、全工程終了パレット番号を全工程終了パレットテーブルに順次登録し、段取台に搬送するパレットの順番を予め搬送順番設定テーブルに設定しておく。パレットの段取台への呼び出しを開始して、搬送順番設定テーブルの指定順番のパレット番号が全工程終了パレットテーブル中にある場合には、指定パレットを段取台へ搬送し、指定パレットの段取台への搬送が終了すると、全工程終了パレットテーブル中の指定パレット番号を削除し、搬送順番設定テーブルの順番指定を前記指定順番の次順番とする。
0007
以下、図面に沿って、本発明による一実施例について説明する。図1は、本発明を適用した複数台の加工機、段取台及びパレットプールラインの平面図であり、同図に示すように、マシニングセンタ1,1′の側方にはパレット搬出入装置2,2′を有するパレットプールライン3が配設されている。該パレットプールライン3の端部には段取台5が配置され、該段取台5の一側には段取台操作盤6が配置されている。パレットプールライン3上のパレットはパレット搬出入装置2,2′を介してC位置とマシニングセンタ1,1′のD位置との間で搬出入されるようになっている。
0008
また、図2は本発明を適用したパレット搬送装置を制御する装置のシステムブロック図であり、11は中央処理装置(CPU)、12はディスプレイ装置、13はキーボード、14はシステムプログラムを記憶する読出専用メモリ(以下、ROMと称す)、15は各種パラメータや処理中のデータを記憶するランダムアクセスメモリ(以下、RAMと称す)、16は入出力装置、17は段取台に搬送するパレットの順番を予め設定する搬送順番設定テーブル、19は搬送順番設定テーブル17から指定順番パレット番号を選択する搬送パレット選択手段、20は全工程終了パレット番号を順次登録する全工程終了パレットテーブル、21は指定順番パレット番号が全工程終了パレットテーブル20に有るか無いかを判定する指定順番パレット番号有無判定手段である。
0009
本実施例は以上のように構成されるので、図3及び図4に基づいてパレット搬送方法の作用を説明する。図3は本発明によるパレット搬送方法を示すフローチャートであり、パレットの搬送を開始すると(ステップ101)、パレットが搬送中か否かが判別され(ステップ102)、パレットが搬送中である(YES)場合には、パレットが搬送中でない(NO)となるまで繰り返しステップ102で判別され、パレットが搬送中でない(NO)となると、データ更新フラグが終了セットされたか否かが判別され(ステップ103)、データ更新フラグが終了セットされてない(NO)場合には、パレットの段取台への搬送が終了されたか否かが判別される(ステップ104)。ステップ104でパレットの段取台への搬送が終了された(YES)場合には、順番データの順番を下げ(ステップ105)、搬送パレット選択手段19により搬送順番設定テーブル17中の次順番搬送パレットを確認し(ステップ106)、データ更新フラグが終了セットされ(ステップ107)、指定順番パレット番号有無判定手段21により全工程終了パレットテーブル20に指定順番パレット番号の登録があるか否かが判別される(ステップ108)。
0010
一方、前記ステップ103でデータ更新フラグが終了セットされている(YES)場合には、ステップ108に移行して全工程終了パレットテーブル20に指定順番パレット番号の登録があるか否かが判別される。そして、ステップ108で全工程終了パレットテーブルに指定順番パレット番号の登録がある(YES)場合には、段取台の空きがあるか否かが判別され(ステップ109)、段取台の空きがある(YES)場合には、指定パレットの段取台への搬送が実行され(ステップ110)、データ更新フラグがクリヤーされ(ステップ111)、ステップ102に移行する。
0011
また、前記ステップ104で段取台への搬送が終了してない(NO)場合には、他の搬送が検討され(ステップ112)、更にステップ102に移行して、段取台への搬送が終了する(YES)まで繰り返しステップ104で判別され、段取台への搬送が終了する(YES)とステップ105に移行する。また、前記ステップ108で全工程終了パレットテーブルに指定順番パレット番号の登録がない(NO)場合には、他の搬送が検討され(ステップ112)、更にステップ102に移行して、順番データの順番を下げ全工程終了パレットテーブルに指定順番パレット番号の登録がある(YES)まで繰り返しステップ108で判別され、全工程終了パレットテーブルに指定順番パレット番号の登録がある(YES)とステップ109に移行する。また、前記ステップ109で段取台の空きがない(NO)場合には、ステップ112に移行し、更にステップ102に移行して、段取台の空きが有る(YES)まで繰り返しステップ109で判別され、段取台の空きが有る(YES)とステップ110に移行する。
0012
また、図4は本発明による搬送順番設定テーブル及び全工程終了パレットテーブルの説明図である。まず、搬送順番設定テーブルの順番1のパレット番号200が指定順番パレット番号とされ、全工程終了パレットテーブルに指定順番パレット番号の有無が指定順番パレット番号有無判定手段21により判定され、全工程終了パレットテーブルに指定順番パレット番号が有り、かつ段取台が空いたら、指定パレットを段取台へ搬送する。そして、指定パレットの段取台への搬送が終了すると、指定パレット番号を全工程終了パレットテーブルから削除し、搬送順番設定テーブルの順番を1つ下げて順番2として順番指定し、順番2のパレット番号100が指定順番パレット番号とされる。また、全工程終了パレットテーブルに全工程終了パレット番号を順次登録する。
0013
従って、Aワーク(パレット)とBワーク(パレット)とを常時同数作りたい場合、加工に要する時間が不揃いでも、搬送順番設定テーブルによりAパレットとBパレットとを同数指定することにより、一方のワークの生産のみが進行することなく、AワークとBワークを生産計画に合致して正確に同じ個数製作することができる。また、1ワークの加工がAパレットとBパレットという複数のパレットを使用する場合にも、搬送順番設定テーブルによりAパレットの次にBパレットが来るように設定できるので、高能率でワークを生産することができる。
発明の効果
0014
以上説明したように、本発明によれば、搬送順番設定テーブルにより段取台に搬送するパレットの順番を予め設定できるので、複数パレットの加工で、1組立部品ができるような場合、1組立部品単位に加工が完了し、次工程にまとめた部品で送れるようになるので、加工時間の短いある種の部品のみが大量に生産されることがなく、生産計画に対応して、1組立部品単位に加工することができる。また、搬送順番設定テーブルにより段取台に搬送するパレットの順番を予め設定できるので、1ワークの加工がAパレットの加工、次にBパレットの加工と複数のパレットが必要な場合、A,Bの順で段取台にパレットが搬送されるようにすると、Aパレットから降ろしたワークが直ぐBパレットに載せることができ、次に載せるパレットが無かったり、前工程完了ワークのみできることが防止され、高能率でワークの生産ができ、生産性の向上を図ることができる。
図面の簡単な説明
0015
図1本発明を適用した複数台の加工機、段取台及びパレットプールラインを示す平面図である。
図2本発明を適用したパレット搬送装置を示すシステムブロック図である。
図3本発明によるパレット搬送方法を示すフローチャートである。
図4本発明による搬送順番設定テーブル及び全工程終了パレットテーブルの説明図である。
図5従来の全工程終了パレットテーブルの説明図である。
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0016
1,1′マシニングセンタ
2,2′パレット搬出入装置
3パレットプールライン
5段取台
11中央処理装置(CPU)
12ディスプレイ装置
14 ROM
15 RAM
17 搬送順番設定テーブル
19搬送パレット選択手段
20 全工程終了パレットテーブル
21指定順番パレット番号有無判定手段