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技術 車両用チェーン伝動機の防音装置

出願人 本田技研工業株式会社
発明者 石川義美瀬上秀明辻誠花井俊則笹口優
出願日 1988年11月10日 (32年1ヶ月経過) 出願番号 1994-090186
公開日 1994年12月13日 (26年0ヶ月経過) 公開番号 1994-341510
状態 特許登録済
技術分野 歯車・カム
主要キーワード 軽量穴 伸び状態 弾性体リング 原動スプロケット 両弾性体 押上げ力 逆関係 衝撃作用
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1994年12月13日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (4)

目的

車両用チェーン伝動機において、スプロケットチェーン巻込み側でスプロケットの歯とチェーンのローラ衝突して発生する騒音を減少させる。

構成

スプロケット1の歯2の基部3の両側面を平坦面32とし、かつ基部に横穴4を多数設ける。該両側面に接する一対の弾性体リング7を、一体の連結部で結合してスプロケット1に保持させる。チェーン10がスプロケット1に巻込まれるとき、まずリンク12が弾性体リングに衝突して緩衝されたのち、歯2にローラが噛合う。弾性体リング7は、連結部以外では拘束されないから撓み易く、衝撃に耐える夫な材料が使用できる。

概要

背景

自動二輪車後輪駆動用チェーン伝動機のように、高速で駆動されるチェーン伝動機においては、チェーンスプロケット噛込まれるとき、チェーンのローラがスプロケットの歯又は歯底衝突して騒音を発生する。

この騒音を減少するために、スプロケットの両側に弾性体リング取付け、該リングによってチェンリンクを受止めてローラの衝突音緩和する装置は知られており、自動二輪車においては原動スプロケットに用いられている。

そして、この弾性体リングは、実開昭60−61554号においては、スプロケット側面に設けた段部に支持されて取付けられている。

概要

車両用チェーン伝動機において、スプロケットのチェーン巻込み側でスプロケットの歯とチェーンのローラが衝突して発生する騒音を減少させる。

スプロケット1の歯2の基部3の両側面を平坦面32とし、かつ基部に横穴4を多数設ける。該両側面に接する一対の弾性体リング7を、一体の連結部で結合してスプロケット1に保持させる。チェーン10がスプロケット1に巻込まれるとき、まずリンク12が弾性体リングに衝突して緩衝されたのち、歯2にローラが噛合う。弾性体リング7は、連結部以外では拘束されないから撓み易く、衝撃に耐える夫な材料が使用できる。

目的

したがって、この急速に噛合う歯とローラに負荷が集中することになり、騒音が生じたり偏摩耗やチェーンの伸びが発生し易くなる。本発明は、このような不具合を防止することを課題とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

車両のパワーユニットから駆動車輪への動力伝達を一対のスプロケットチェーンにより行ない、該スプロケットの側面に、チェーンのリンクが接触する緩衝用弾性体リング取付けた、車両用チェーン伝動機の防音装置において、被動スプロケットの弾性体リングの弾性を、駆動スプロケットの弾性体リングの弾性より弱くしてあることを特徴とする、車両用チェーン駆動機の防音装置。

請求項2

請求項1において、被動スプロケットの半径を駆動スプロケットの半径より大にしたことを特徴とする、車両用チェーン伝動機装置

請求項3

スプロケットの両側面にチェーンのリンクが接触する緩衝用の弾性体リングを取付けた車両用チェーン伝動機の防音装置において、スプロケットの弾性体リングの取付位置近傍取付け面平坦面とし、取付け位置に多数の横穴を等間隔で設け、該横穴を通る一体の連結部で両側の弾性体リングを連結し、かつ該弾性体リングとスプロケットを非接着としたことを特徴とする、車両用チェーン伝動機の防音装置。

技術分野

0001

考案は、チェーンスプロケットに巻掛かるときに発生する衝突音を減少しようとするもので、騒音発生量を抑制したい自動二輪車の如き車両のチェーン伝動機に適用される。

背景技術

0002

自動二輪車の後輪駆動用のチェーン伝動機のように、高速で駆動されるチェーン伝動機においては、チェーンがスプロケットに噛込まれるとき、チェーンのローラがスプロケットの歯又は歯底衝突して騒音を発生する。

0003

この騒音を減少するために、スプロケットの両側に弾性体リング取付け、該リングによってチェンリンクを受止めてローラの衝突音を緩和する装置は知られており、自動二輪車においては原動スプロケットに用いられている。

0004

そして、この弾性体リングは、実開昭60−61554号においては、スプロケット側面に設けた段部に支持されて取付けられている。

発明が解決しようとする課題

0005

弾性体リングを、前記のようにスプロケットに段部を設けて支持させたり、また焼付けにより取付けると、該リングの撓みが拘束されるため高弾性となる。このため伝達力が小さいスプロケットや、巻込み側の張力が小さい被動側スプロケットに前記の従来技術を用いると、巻込み時は弾性体リングの強い弾発力でチェーンが浮いた状態になって巻込み部分の噛合いが遅れ、一定位置に回転したときチェーンの張力で弾性体リングが圧縮されて該位置に来た歯とローラが急速に噛合うことになる。

0006

したがって、この急速に噛合う歯とローラに負荷が集中することになり、騒音が生じたり偏摩耗やチェーンの伸びが発生し易くなる。本発明は、このような不具合を防止することを課題とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明における前記課題の第1の解決手段は、請求項1に記載したとおり、車両のパワーユニットから駆動車輪への動力伝達を一対のスプロケットとチェーンにより行ない、該スプロケットの側面に、チェーンのリンクが接触する緩衝用の弾性体リングを取付けた、車両用チェーン伝動機の防音装置において、被動スプロケットの弾性体リングの弾性を、駆動スプロケットの弾性体リングの弾性より弱くしてあることを特徴とする。

0008

また、第2の解決手段は、請求項2に記載したとおり、請求項1において、被動スプロケットの半径を駆動スプロケットの半径より大にしたことを特徴とする。

0009

そして、第3の解決手段は、スプロケットの両側面にチェーンのリンクが接触する緩衝用の弾性体リングを取付けた車両用チェーン伝動機の防音装置において、スプロケットの弾性体リングの取付位置近傍取付け面平坦面とし、取付け位置に多数の横穴を等間隔で設け、該横穴を通る一体の連結部で両側の弾性体リングを連結し、かつ該弾性体リングとスプロケットを非接着としたことを特徴とする。

0010

前記請求項1の手段によれば、チェーンがスプロケットに巻込まれるとき、チェーンのリンクは弾性リングに衝突して運動エネルギーの一部を吸収させたのち、チェーンのローラが歯に噛合うので、噛合い時の衝撃が小さく騒音の発生は少ない。そして、被動スプロケットでは弛み側が巻込まれるので衝撃作用は小さく、駆動スプロケットでは、緊張側に強い力が作用しながら伸び状態で巻込まれるので衝撃作用は大きいが、弾性体リングの弾発力を、被動スプロケット側で小さく、駆動スプロケット側で大きくしたので、各スプロケットにおいて適正な緩衝作用をすることができる。

0011

また、チェーンの各スプロケットに巻掛けられた部分には、弾性体リングの弾発力で正しい噛合い位置から浮上がらせる方向の押上げ力が生じ、該押上げ力は、前記弾発力の強さと巻掛け長さの積になるが、請求項2の手段によれば、大径の被動スプロケットでは、巻掛け長さは長いが弾性体リングの弾発力は小さいものとし、小径の駆動スプロケットでは、巻掛け長さは短いが弾性体リングの弾発力は大きいものとしたため、前記の積を略一定にすることができ、両スプロケットに適正の噛合い位置を保持させることができる。

0012

次に、請求項3の手段によれば、スプロケットの弾性体リングの取付位置近傍を平坦面とし、弾性体リングを等間隔の連結部で取付け、前記平坦面と弾性体リングは非接着であるので、該弾性体リングは、リンクと接触する部分の弾発力に比して全体的には撓み易くすることができ、チェーンを浮上げる力を小さくすることができる。

0013

以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。図1図2において1はスプロケットで多数の歯2を有し、該歯2の基部3に円周方向に等間隔で多数の横穴4、4…が設けられている。基部3の内方には軽量穴5、車輪への取付穴6等が設けられている。

0014

基部3の両側面に弾性体リング7、7が添設されるが、該両側面は平坦面31,32とされ、両弾性体リング7、7は、前記横穴4を通る連結部8、8…によって接続されており、前記両平坦面31,32には固着されておらず、外周面9に外力が作用したときは容易に変形するようになっている。リング7の軸方向寸法はチェーンのリンクの厚さより充分に大きくされ、半径方向の寸法も大きくして局部的に大きい歪が生じないようにされ、外周面9はスプロケット2の歯底より僅かに低くされている。

0015

チェーン10は、リンク11、12、ローラ13、ピン14等を備える常用のものであり、スプロケットに巻込まれるとき幅が広い方のリンク12が弾性体リング7の外周面9に接触して弾力的に若干圧縮変形させるようになっている。

0016

図3において15は本発明を実施した自動二輪車で、エンジン16を備えるパワーユニット17の出力軸に駆動スプロケット18が固定され、駆動車輪19に前記スプロケット1が被動スプロケットとして固定され、両スプロケット18、1にチェーン10が巻掛けられてチェーン伝動機20を構成している。図中21は、駆動輪19を支持するスイングアームである。

0017

自動二輪車15の走行により、チェーン10の弛み側は、矢印22の方向に運動してスプロケット1に巻込まれ、図2に示すローラ13が歯2に衝突しようとする。しかし、それより先にリンク12の外周面が弾性体リング7の外周面9に当接して弾性変形させ、該弾性体リング7でチェーン1の運動エネルギを吸収して衝突力を弱める。このとき、チェーン10の弛み側による弾性体リング7に及ぼす圧縮力は小さいが、該弾性体リング7は、側面が固定されていないので容易に弾性変形しチェーン10と歯2の正しい噛合いに対しては妨害をしない。

0018

これに対して、駆動スプロケット18に取付けられる弾性体リングには、巻込み側にも後車輪を駆動する高い張力が作用するので、焼付けにより側面全体をスプロケットに固着した高弾性のものが用いられ、該高い張力に伴う圧縮力に耐えて歯とローラの衝突力を緩和するようになっている。

0019

図3の自動二輪車15において、各スプロケット18、1におけるチェーン10の巻掛け部分では、チェーンに内向きの力が作用するが、チェーン10は、スプロケット18、1に設ける弾性体リングの弾発力により、スプロケット18、1のピッチ円から浮上がる方向の力を受ける。しかしこの浮上がる力は、チェーン10が巻掛かる長さと弾発力との積であり、両スプロケット18、1の直径比が巻掛け長さに略比例し、両スプロケット18、1の直径と弾性体リングの弾性の強さとは反対の関係にあるから、各スプロケットで巻掛け長さと弾発力の積は大差がなく、チェーンの浮上がりを防止するように各弾性体リングの弾性を設定することは容易である。

発明の効果

0020

以上の説明から明らかなように、請求項1の手段によれば、チェーンの弛み側を巻込む被動スプロケットに設ける弾性体リングの弾性を、緊張側を巻込む駆動側スプロケットのものより弱くしてあるので、被動側及び駆動側のいずれにおいても、巻込み部においてチェーンとスプロケットの間で作用する力に応じた緩衝作用を行なわせることができる効果を有する。

0021

また、請求項2の手段によれば、駆動側スプロケットを被動側スプロケットより小径とする通常のチェーン伝動機において、巻掛け長さと弾性体リングの弾性の大小が逆関係になるため、両スプロケットにおいてチェーンから加わる荷重と弾性体リングの弾発力とをバランスさせることができ、チェーン浮上がりを防止できる効果を有する。

0022

次に、請求項3の手段によれば、弾性体リングは、スプロケット側面の平坦面に接していて拘束されないから撓み易く、チェーンが長期にわたって衝突しても耐える局部的強度をもつ弾性体を、可撓性の大きい弾性体として使用できる利点を有する。

図面の簡単な説明

0023

図1一実施例の正面図
図2同上の縦断面図
図3他の実施例の正面図

--

0024

1…スプロケット2…歯
31,32…平坦面 4…横穴
7…弾性体リング8…連結部
10…チェーン11,12…リンク
13…ローラ18…駆動スプロケット
20…チェーン伝動機

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