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技術 ダクトのフランジ取付装置

出願人 三重ダクト工業株式会社
発明者 西口茂
出願日 1993年5月17日 (27年1ヶ月経過) 出願番号 1993-139435
公開日 1994年11月29日 (25年7ヶ月経過) 公開番号 1994-331079
状態 特許登録済
技術分野 フランジ継手・絶縁継手・その他の継手
主要キーワード 延長先端 操作用具 パンチング工具 ガイド壁面 密閉袋状 エアー管路 コーナー板 緊縛状態
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1994年11月29日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (20)

目的

空調用又は排煙用ダクト開口端部へ、その継手となるフランジをただ単に差し込み操作するだけで、安定・確固に取り付けることができるようにする。

構成

ダクト(D)の開口端部付近に複数の爪(11)を突き起す一方、1枚の金属板からダブル構造の断面ほぼL字型折曲げられたフランジ(F)の一辺である取付ベース(15)を、その各内部にクツシヨンスペース(S1)(S2)を保つインナーベースリツプ(15a)とアウターベースリツプ(15b)とから積層化して、その取付ベース(15)の両ベースリツプ(15a)(15b)をダクト(D)の開口端部へ差し込んだ時、上記何れか一方のベースリツプ(15a)(15b)から折り返された受け止めフツク(20)が、上記ダクト(D)の楔爪(11)と離脱不能に係止し合うように関係設定した。

概要

背景

この種ダクトフランジ取付装置としては、例えば特公昭55−8716号や同55−50237号、アメリカ特許第4940264号、同第3923326号、イギリス特許第1275526号、ドイツ特許第2034005号、同第1946547号が公知である。

これらの公知発明は基本的に相共通するため、今特公昭55−8716号を代表例に挙げて言えば、その第1図と第10図から確認されるように、ダクト(12)の配管用継手となるフランジフレーム部材)(24)(26)が、各々1枚の金属板から半折りされたダブル構造として、しかもダクト(12)の長手方向に沿う一定長さの取付ベース(28)(37)と、その取付ベース(28)(37)からダクト(12)の半径方向に沿って一定高さだけ張り出し垂立する接合マスト(29)(32)とを備えた断面ほぼL字型曲げ加工されている。

そして、その接合マスト(29)(32)の中空袋内へダクト(12)のコーナー金具曲り金)(39)を離脱不能に差し込む一方、取付ベース(28)(37)をダクト(12)の開口端部(23)へ、その胴面挟持状態に差し込んだ上、その取付ベース(28)(37)とダクト(12)とを一定間隔おきのスポツト溶接(38)によって固定一体化している。

概要

空調用又は排煙用ダクトの開口端部へ、その継手となるフランジをただ単に差し込み操作するだけで、安定・確固に取り付けることができるようにする。

ダクト(D)の開口端部付近に複数の爪(11)を突き起す一方、1枚の金属板からダブル構造の断面ほぼL字型に折曲げられたフランジ(F)の一辺である嘴状取付ベース(15)を、その各内部にクツシヨンスペース(S1)(S2)を保つインナーベースリツプ(15a)とアウターベースリツプ(15b)とから積層化して、その取付ベース(15)の両ベースリツプ(15a)(15b)をダクト(D)の開口端部へ差し込んだ時、上記何れか一方のベースリツプ(15a)(15b)から折り返された受け止めフツク(20)が、上記ダクト(D)の楔爪(11)と離脱不能に係止し合うように関係設定した。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

ダクト(D)の開口端付近に複数の爪(11)を並列する点在分布状態として、且つその胴面(12)からの内向きに突き起すと共に、上記ダクト(D)の継手となる別個独立フランジ(F)を、1枚の金属板から基本的な断面L字型に折り曲げて、その一辺をダクト(D)の半径方向に沿い一定高さ(H)だけ張り出し、且つ内部にコーナー接続アングル(A)の羽根板片(22)を受け入れ得る袋状の接合マスト(14)とし、残る他辺をその接合マスト(14)の基端部からダクト(D)の長手方向に沿って一定長さ(L)だけ連続的に張り出し、且つダクト(D)の開口端部へ差し込み得る状の取付ベース(15)として各々定め、その嘴状取付ベース(15)を上記ダクト(D)の胴面(12)へ内側から臨むインナーベースリツプ(15a)と、同じく胴面(12)へ外側から臨むアウターベースリツプ(15b)との実質上平行な一対として、そのアウターベースリツプ(15b)の張り出し先端部を内部にクツシヨンスペース(S2)が保たれることとなる内向き反転状態に折り返す一方、上記インナーベースリツプ(15a)の張り出し先端部を、やはり内部にクツシヨンスペース(S1)が保たれることとなる外向き反転状態に折り返すことにより、上記楔爪(11)の受け止めフツク(20)として対応形成すると共に、その受け止めフツク(20)を上記アウターベースリツプ(15b)との弾圧付勢状態閉合させて、その弾圧付勢力に抗して拡開させる如く、上記取付ベース(15)の両ベースリツプ(15a)(15b)をダクト(D)の開口端部へ差し込んだ時、上記ダクト(D)の楔爪(11)とそのインナーベースリツプ(15a)の受け止めフツク(20)とが、自づと離脱不能に係止し合うように関係設定したことを特徴とするダクトのフランジ取付装置。

請求項2

フランジ(F)の取付ベース(15)を、その張り出し先端部から反転して連続的に蛇行させる如く、アウターベースリツプ(15b)とインナーベースリツプ(15a)とを順次折り返し延長することにより、その両ベースリツプ(15a)(15b)の隣り合う層間に2個のクツシヨンスペース(S1)(S2)を保つ少なくとも合計3層のコルゲート形態に積層化すると共に、そのインナーベースリツプ(15a)の延長先端部を楔爪(11)の受け止めフツク(20)として外向き反転状態に折り返すことにより、上記アウターベースリツプ(15b)との弾圧付勢状態に閉合させたことを特徴とする請求項1記載のダクトのフランジ取付装置。

請求項3

アウターベースリツプ(15b)との隣り合う層間に密閉されるインナーベースリツプ(15a)側のクツシヨンスペース(S1)内へ、ダクト(D)の気密用シーラント(21)を充填したことを特徴とする請求項2記載のダクトのフランジ取付装置。

請求項4

ダクト(D)の開口端部付近に複数の楔爪(11)を並列する点在分布状態として、且つその胴面(12)からの外向きに突き起すと共に、上記ダクト(D)の継手となる別個独立のフランジ(F)を、1枚の金属板から基本的な断面L字型に折り曲げて、その一辺をダクト(D)の半径方向に沿い一定高さ(H)だけ張り出し、且つ内部にコーナー接続アングル(A)の羽根板片(22)を受け入れ得る袋状の接合マスト(14)とし、残る他辺をその接合マスト(14)の基端部からダクト(D)の長手方向に沿って一定長さ(L)だけ連続的に張り出し、且つダクト(D)の開口端部へ差し込み得る嘴状の取付ベース(15)として各々定め、その嘴状取付ベース(15)を上記ダクト(D)の胴面(12)へ内側から臨むインナーベースリツプ(15a)と、同じく胴面(12)へ外側から臨むアウターベースリツプ(15b)との実質上平行な一対として、そのインナーベースリツプ(15a)の張り出し先端部を内部にクツシヨンスペース(S1)が保たれることとなる外向き反転状態に折り返す一方、上記アウターベースリツプ(15b)の張り出し先端部を、やはり内部にクツシヨンスペース(S2)が保たれることとなる内向き反転状態に折り返すことにより、上記楔爪(11)の受け止めフツク(20)として対応形成すると共に、その受け止めフツク(20)を上記インナーベースリツプ(15a)との弾圧付勢状態に閉合させて、その弾圧付勢力に抗して拡開させる如く、上記取付ベース(15)の両ベースリツプ(15a)(15b)をダクト(D)の開口端部へ差し込んだ時、上記ダクト(D)の楔爪(11)とそのアウターベースリツプ(15b)の受け止めフツク(20)とが、自づと離脱不能に係止し合うように関係設定したことを特徴とするダクトのフランジ取付装置。

請求項5

フランジ(F)の取付ベース(15)を、その張り出し先端部から反転して連続的に蛇行させる如く、インナーベースリツプ(15a)とアウターベースリツプ(15b)とを順次折り返し延長することにより、その両ベースリツプ(15a)(15b)の隣り合う層間に2個のクツシヨンスペース(S1)(S2)を保つ少なくとも合計3層のコルゲート形態に積層化すると共に、そのアウターベースリツプ(15b)の延長先端部を楔爪(11)の受け止めフツク(20)として内向き反転状態に折り返すことにより、上記インナーベースリツプ(15a)との弾圧付勢状態に閉合させたことを特徴とする請求項4記載のダクトのフランジ取付装置。

請求項6

インナーベースリツプ(15a)との隣り合う層間に密閉されるアウターベースリツプ(15b)側のクツシヨンスペース(S2)内へ、ダクト(D)の気密用シーラント(21)を充填したことを特徴とする請求項5記載のダクトのフランジ取付装置。

技術分野

0001

本発明は建物の空調や排煙などに使われるダクトフランジ取付装置に係り、殊更そのダクトの開口端部へ、これと別個独立継手用フランジを確固な剛性状態として、且つ生産工場では勿論のこと、施工現場でもすばやく取付作業できるように改良したものである。

背景技術

0002

この種ダクトのフランジ取付装置としては、例えば特公昭55−8716号や同55−50237号、アメリカ特許第4940264号、同第3923326号、イギリス特許第1275526号、ドイツ特許第2034005号、同第1946547号が公知である。

0003

これらの公知発明は基本的に相共通するため、今特公昭55−8716号を代表例に挙げて言えば、その第1図と第10図から確認されるように、ダクト(12)の配管用継手となるフランジ(フレーム部材)(24)(26)が、各々1枚の金属板から半折りされたダブル構造として、しかもダクト(12)の長手方向に沿う一定長さの取付ベース(28)(37)と、その取付ベース(28)(37)からダクト(12)の半径方向に沿って一定高さだけ張り出し垂立する接合マスト(29)(32)とを備えた断面ほぼL字型曲げ加工されている。

0004

そして、その接合マスト(29)(32)の中空袋内へダクト(12)のコーナー金具曲り金)(39)を離脱不能に差し込む一方、取付ベース(28)(37)をダクト(12)の開口端部(23)へ、その胴面挟持状態に差し込んだ上、その取付ベース(28)(37)とダクト(12)とを一定間隔おきのスポツト溶接(38)によって固定一体化している。

発明が解決しようとする課題

0005

ところが、これでは各フランジ(24)(26)の取付ベース(28)(37)をダクト(12)へ差し込み後、その一定間隔おきに点在分布する多数の個所をスポツト溶接(38)しなければならないので、その作業上著しく煩雑であり、長時間と重労働を要する。

0006

又、スポツト溶接機を使用しなければならないため、そのフランジ(24)(26)を生産工場においてダクト(12)へ取付作業する場合であればともかく、例えば建物の部屋割り変更などに応じて、その既設ダクト(12)の途中から別個の新らたなダクト(12)を派出させるべく継ぎ足し配管したり、既設ダクト(12)にダンパーを追加設置したりするような場合、そのダクト(12)に対するフランジ(24)(26)の取付作業を、施工現場での改修工事などとして行なうことは不可能である。

0007

更に、上記公知発明では各フランジ(24)(26)の固定個所が、その取付ベースにおけるダクト(12)への外接区域(37)と、同じく内接区域(28)との僅かな2層から成るに過ぎないため、施工現場への搬入や取り扱い使用中、不慮に歪み変形するおそれがあり、上記スポツト溶接(38)の個所から発錆しやすいこととも相俟って、未だ耐久強度に劣る問題がある。その対策上、上記取付ベース(28)(37)の差し込み長さも、これを長く寸法化しなければならない。

0008

他方、アメリカ特許第3199901号やドイツ特許第1212356号に見られる通り、上記スポツト溶接(38)に代るリベツト(9)のかしめ付けによって、フランジの取付ベース(3a)(4a)をダクト(1)(2)へ固定一体化する手段も公知であるが、これではリベツト(9)の貫通孔までも加工しなければならないので、その作業上ますます面倒であるほか、その貫通孔からダクト(1)(2)にとって致命的なエヤー洩れを生ずるおそれもあり、その気密に保つ構成も付加しなければならない。

0009

又、上記貫通孔の加工には電動ドリルが不可欠であるが、その建物の天井裏などにはこれを使用できるだけの作業スペースがないため、やはり既設ダクトに対するフランジの取付作業を、その施工現場での補修工事などとして実行することは不可能である。

課題を解決するための手段

0010

本発明はこのような諸問題の抜本的解決を目的としており、そのための構成上ダクトの開口端部付近に複数の爪を並列する点在分布状態として、且つその胴面からの内向きに突き起すと共に、

0011

上記ダクトの継手となる別個独立のフランジを、1枚の金属板から基本的な断面L字型に折り曲げて、その一辺をダクトの半径方向に沿い一定高さだけ張り出し、且つ内部にコーナー接続アングル羽根板片受け入れ得る袋状の接合マストとし、

0012

残る他辺をその接合マストの基端部からダクトの長手方向に沿って一定長さだけ連続的に張り出し、且つダクトの開口端部へ差し込み得る嘴状の取付ベースとして各々定め、

0013

その嘴状取付ベースを上記ダクトの胴面へ内側から臨むインナーベースリツプと、同じく胴面へ外側から臨むアウターベースリツプとの実質上平行な一対として、そのアウターベースリツプの張り出し先端部を内部にクツシヨンスペースが保たれることとなる内向き反転状態に折り返す一方、

0014

上記インナーベースリツプの張り出し先端部を、やはり内部にクツシヨンスペースが保たれることとなる外向き反転状態に折り返すことにより、上記楔爪の受け止めフツクとして対応形成すると共に、その受け止めフツクを上記アウターベースリツプとの弾圧付勢状態閉合させて、

0015

その弾圧付勢力に抗して拡開させる如く、上記取付ベースの両ベースリツプをダクトの開口端部へ差し込んだ時、上記ダクトの楔爪とそのインナーベースリツプの受け止めフツクとが、自づと離脱不能に係止し合うように関係設定したことを第1の特徴とし、

0016

又、ダクトの開口端部付近に複数の楔爪を並列する点在分布状態として、且つその胴面からの外向きに突き起すと共に、

0017

上記ダクトの継手となる別個独立のフランジを、1枚の金属板から基本的な断面L字型に折り曲げて、その一辺をダクトの半径方向に沿い一定高さだけ張り出し、且つ内部にコーナー接続アングルの羽根板片を受け入れ得る袋状の接合マストとし、

0018

残る他辺をその接合マストの基端部からダクトの長手方向に沿って一定長さだけ連続的に張り出し、且つダクトの開口端部へ差し込み得る嘴状の取付ベースとして各々定め、

0019

その嘴状取付ベースを上記ダクトの胴面へ内側から臨むインナーベースリツプと、同じく胴面へ外側から臨むアウターベースリツプとの実質上平行な一対として、そのインナーベースリツプの張り出し先端部を内部にクツシヨンスペースが保たれることとなる外向き反転状態に折り返す一方、

0020

上記アウターベースリツプの張り出し先端部を、やはり内部にクツシヨンスペースが保たれることとなる内向き反転状態に折り返すことにより、上記楔爪の受け止めフツクとして対応形成すると共に、その受け止めフツクを上記インナーベースリツプとの弾圧付勢状態に閉合させて、

0021

その弾圧付勢力に抗して拡開させる如く、上記取付ベースの両ベースリツプをダクトの開口端部へ差し込んだ時、上記ダクトの楔爪とそのアウターベースリツプの受け止めフツクとが、自づと離脱不能に係止し合うように関係設定したことを第2の特徴とするものである。

0022

上記第1発明の構成によれば、ダクトの開口端部付近に複数の楔爪が、その胴面からの内向きに突き起されている一方、ダクトとの別個な継手用フランジの嘴状取付ベースを形作るインナーベースリツプの張り出し先端部が、上記ダクトの楔爪を受け止めるフツクとして外向き反転状態に折り返えされているため、上記フランジの取付ベースをダクトの開口端部へ差し込み操作するだけで、これをダクトとの離脱不能に取り付け固定することができ、従来のようにその差し込み後、別個なスポツト溶接やリベツトのかしめ付けなどを加える必要と煩雑さがなく、その作業性に著しく優れる。

0023

又、上記取付ベースのアウターベースリツプはダクトの胴面に外側から臨むものとして、その張り出し先端部が内向き反転状態に折り返されることにより、その内部にクツシヨンスペースを確保しており、他方インナーベースリツプはダクトの胴面に内側から臨むものとして、その張り出し先端部か逆な外向き反転状態に折り返されることにより、やはりその内部にクツシヨンスペースを確保していると共に、そのインナーベースリツプの外向き折り返し先端部がダクトの楔爪を受け止めるフツクとして、上記アウターベースリツプとの弾圧付勢状態に閉合されているため、その弾圧付勢力に抗して上記フランジの取付ベースをダクトの開口端部へ強制的に差し込んだ時には、そのダクトの胴面が両ベースリツプによって内外両側から弾圧的に挟持されることとなり、その簡便に差し込み操作できるにも拘らず、上記ダクトに対するフランジの安定・強固な取付状態を得られ、そのフランジの不慮に歪み変形するおそれがない。

0024

更に、上記楔爪はダクトの開口端部付近に位置しつつ、その一列の横並びする点在分布状態にあるため、生産工場での自動機によって、その楔爪をダクトの胴面へ連続的に突き起し加工でき、その量産上有効であることは勿論、手持ち式パンチング工具をダクトの開口端部へ挿入して、そのパンチング工具の閉合操作により、上記楔爪を突き起し加工することも可能である。その結果、ダクトに対するフランジの取付作業を、施工現場での改修工事などとして容易に実行できることとなる。

0025

そして、これらの諸作用は上記第2発明のように、複数の楔爪をダクトの胴面から外向きに突き起すと共に、フランジの取付ベースを形作るアウターベースリツプの張り出し先端部を、上記楔爪の受け止めフツクとして内向き反転状態に折り返す構成を採用するも、全く同様に達成されることが明らかである。

0026

以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、図1〜13はその本発明の第1実施例を示しており、(D)は亜鉛鉄板ステンレス鋼板、その他の金属板から正面視の四角形造形された一定長さのダクトであって、そのエアー管路としての気密状態を保てる限りでは、向かい合う2個一対のL字型金属板片から全体的な四角形に枠組一体化しても良く、又1枚の金属板から連続的に折り曲げることにより、四角形に造形してもさしつかえない。

0027

(11)は上記ダクト(D)の開口端部付近に位置しつつ、その4辺の胴面(12)から各々内向きに突き起し加工された複数の楔爪であり、一定の間隔ピツチ(P)を保つ点在分布状態に並列している。しかも、その楔爪(11)の各個は図9〜11から明白なように、ダクト(D)の切り離し開口端縁(13)から後退する程、徐々に背高く起立する断面ほぼ直角三角形を呈しており、これとの相対的に後述するフランジの取付ベースを差し込みやすく、その一旦差し込んだ後には決して離脱しない楔作用を果すようになっている。

0028

上記のような楔爪(11)は、例えば手持ち式のパンチング工具(図示省略)をダクト(D)の切り離し開口端縁(13)から、その胴面(12)を挟む如くに挿入した上、そのパンチング工具を閉合操作することにより、上記楔形状として突き起し加工することができる。

0029

(L1)はダクト(D)の切り離し開口端縁(13)と楔爪(11)の作用頂点部(11a)との間隔距離示唆しており、この間隔距離(L1)は上記パンチング工具を挿入できる深さに対応する。この間隔距離(L1)を保つ仮想線上に、複数の楔爪(11)が整然と点在分布しているわけであり、そのため生産工場に据え付けた自動機へ、ダクト(D)を送りみつつ、その胴面(12)へ自動機によって楔爪(11)を連続的に突き起し加工することも可能である。

0030

尚、図示の実施例では上記楔爪(11)の起立高さ寸法を、ダクト(D)自身の板厚とほぼ等しい約1mmに定めて、その胴面(12)から切り離れない連続状態に突き起しているが、楔爪(11)の作用頂点部(11a)がその起立高さ寸法との関係において、ダクト(D)の胴面(12)から切り起し分離されたとしても、一切の支障はない。その切り起しとの相対的に開口する胴面(12)の開口部を、ダクト(D)の気密用シーラント又はコーキング剤によって封止すれば良いからである。

0031

(F)は上記ダクト(D)の配管用継手となる別個独立のフランジであって、そのそのダクト(D)と同じ金属板の1枚からフオーミングマシンにより、ダクト(D)の半径方向に沿って一定高さ(H)だけ張り出し垂立する袋状の接合マスト(14)と、同じくダクト(D)の長手方向に沿って一定長さ(L)だけ延在する嘴状の取付ベース(15)とを備えた基本的な断面L字型に折り曲げ加工されている。

0032

つまり、図9〜11から明白なように、そのフランジ(F)の接合マスト(14)は1枚の金属板から断面倒立U字型に折り返された所謂ダブル構造をなし、その実質上平行に垂立するフロントマスピース(14a)とリヤーマストピース(14b)との向かい合う中空内部へ、追って詳述するコーナー接続アングル(A)の羽根板片を受け入れることができるようになっている。

0033

(16)は上記接合マスト(14)の頂点部に位置しつつ、そのリヤーマストピース(14b)から取付ベース(15)の存在する後方へ若干張り出し屈曲された係止肩であり、隣り合うダクト(D)のフランジ(F)同志を締結固定するためのクランプ金具(C)を、その両接合マスト(14)への被状態として安定良く確実に係止させるべく機能する。

0034

そのクランプ金具(C)としては図8に抽出するように、1枚の鋼板から隣り合うフランジ(F)の両接合マスト(14)へ被冠する倒立U字型に折り曲げられた金具本体板(17)と、その向かい合う一方の板壁から内向き水平に螺入された押しボルト(18)と、同じく他方の板壁から金具本体板(17)における上記倒立U字型への折り曲げ稜線と直交する折り曲げ稜線により、何れも内向き直角に且つ上記押しボルト(18)の軸線を中心とする左右対称配列状態に曲げ起された一対の係止片(19)とを備えたものが好適である。

0035

蓋し、図7から示唆される通り、上記押しボルト(18)を螺進操作して、隣り合うフランジ(F)の両接合マスト(14)を締め付ける時に、その締め付け押圧力が一対の係止片(19)によって、左右均等に且つ安定良く受担されることとなり、上記押しボルト(18)の先端部と両係止片(19)の先端部との合計3個所において、上記接合マスト(14)同志を緊縛状態に強く挟圧固定することができ、そのガタツキ振れ動きなどの生じるおそれを無くせるからである。

0036

他方、上記フランジ(F)の取付ベース(15)はダクト(D)の胴面(12)へ内側から臨むインナーベースリツプ(15a)と、同じく胴面(12)へ外側から臨むアウターベースリツプ(15b)との所謂ダブル構造として、そのダクト(D)の開口端部へ差し込み得る嘴状をなしているが、その両ベースリツプ(15a)(15b)は上記接合マスト(14)の基端部からダクト(D)の長手方向沿って、一定長さ(L)だけ張り出す単純な平板状態にとどまらず、図9〜11から明白なように、その1枚の金属板が連続的に蛇行するS字状又はZ字状のコルゲート形態として折り返し積層化されることにより、上記差し込み状態での固定強度を昂めることができると共に、その差し込み後における上記フランジ(F)とダクト(D)とのスポツト溶接作業や、リベツトのかしめ付け作業などを一切要しないようになっている。

0037

即ち、上記接合マスト(14)を形作るフロントマストピース(14a)の基端部からは、取付ベース(15)のアウターベースリツプ(15b)が連続的に張り出されていると共に、その張り出し先端部から更に蛇行する反転状態として、内向きに折り返されることにより、その折り返しの2層から区画される内部がクツシヨンスペース(S2)をなし、これによってダクト(D)の胴面(12)へ弾圧的に外接するようになっている。そのアウターベースリツプ(15b)の内向き折り返し部は言わば上唇として、滑らかな円弧状に屈曲されている。

0038

上記アウターベースリツプ(15b)の内向きに折り返された先端部は、やはり図9〜11から明白なように、接合マスト(14)の基端部まで到達するや、引き続き蛇行する如く逆向きに折り返し延長されることにより、ダクト(D)の胴面(12)へ内側から臨むインナーベースリツプ(15a)として造形されている。

0039

つまり、フランジ(F)の取付ベース(15)が上記アウターベースリツプ(15b)とインナーベースリツプ(15a)を含む全体として、その合計3層からS字状又はZ字状のコルゲート形態に積層化されているわけであり、その3層の実質上平行に延在している。

0040

更に、上記インナーベースリツプ(15a)の折り返された延長先端部は、引き続き上記蛇行方向に逆らう外向き反転状態に折り返されることにより、ダクト(D)の胴面(12)から内向きに起立する上記楔爪(11)を受け止めるフツク(20)として対応形成されている。そのインナーベースリツプ(15a)の外向き折り返し部は、上記アウターベースリツプ(15b)の上唇と相俟ち、取付ベース(15)の差し込み口(O)を形作る下唇として、やはり滑らかな円弧状に屈曲されている。

0041

しかも、上記インナーベースリツプ(15a)の先端部をなす受け止めフツク(20)は、その一定長さ(L2)だけ外向きに折り返し延在されることにより、上記アウターベースリツプ(15b)との弾圧付勢状態に閉合されている。上記取付ベース(15)がこの受け止めフツク(20)の折り返し部分において、合計4層の積層形態をなしているわけである。

0042

又、上記インナーベースリツプ(15a)の先端部は楔爪(11)の受け止めフツク(20)として外向き反転状態に折り返えされており、且つアウターベースリツプ(15b)との弾圧付勢状態にあるため、そのインナーベースリツプ(15a)の内部には上記アウターベースリツプ(15b)との隣り合う層間に介在する密閉袋状のクツシヨンスペース(S1)が区成されることとなり、その結果インナーベースリツプ(15a)をダクト(D)の胴面(12)へ弾圧的に内接させることができるほか、その密閉状態のクツシヨンスペース(S1)内へダクト(D)の気密用シーラント又はコーキング剤(21)を充填することも可能となる。

0043

このシーラント(21)は、上記取付ベース(15)の連続的に蛇行する折り返し加工中において流し込まれ、そのクツシヨンスペース(S1)内への充填状態となる結果、ダクト(D)の上記楔爪(11)をその胴面(12)からの切り起し分離状態に加工したとしても、その開口部を上記シーラント(21)によって自づと完全に封止することができる。

0044

上記のような第1実施例の構成によれば、嘴状取付ベース(15)の差し込み口(O)を形作るアウターベースリツプ(15b)と、インナーベースリツプ(15a)における就中受け止めフツク(20)とが弾圧付勢状態に閉合されているので、その弾圧付勢力に抗して差し込み口(O)を拡開させる如く、上記フランジ(F)の取付ベース(15)をダクト(D)の切り離し開口端縁(13)から差し込むことができる。そして、その差し込み操作すれば、図7、11から明白な通り、ダクト(D)の胴面(12)から内向きに起立する楔爪(11)と、その取付ベース(15)側の受け止めフツク(20)とが自づと係止し合い、決して離脱しない堅牢固定状態に保たれることとなる。

0045

先に一言したコーナー接続アングル(A)は、四角形なダクト(D)の隣り合うコーナー部同志を接続一体化するための金具であり、図12、13に抽出するように、上記フランジ(F)の袋状接合マスト(14)へ挿入される一対の羽根板片(22)と、ダクト(D)のコーナー部に臨まされるコーナー板片(23)とを備えた全体的なL字型として、1枚の鋼板から打抜き加工されている。

0046

その場合、各羽根板片(22)の中途部に突き起した複数の補強リブ(24)や、同じく先端部の折曲げ片(25)を上記接合マスト(14)の両マストピース(14a)(14b)へ密着させることにより、そのコーナー接続アングル(A)のガタツキや振れ動きなどを防止することも公知であるが、特に図12、13に併記する通り、上記コーナー板片(23)のほぼ中央部に開口するボルト受け入れ用貫通孔(26)の周辺部へ、連結ボルト(27)における角頭部(27a)又は角ナツト(28)の外周面係合し得る廻り止め凸子(29)を突設するほか、その凸子(29)の周辺部へ隣り合うコーナー接続アングル(A)の上記ボルト受け入れ用貫通孔(26)同志を合致させるべき、適当な棒やその他の操作用具受け入れ用貫通孔(30)も開口形成することが、好ましい。

0047

そうすれば、図3〜6から明白なように、上記コーナー接続アングル(A)のボルト受け入れ用貫通孔(26)へ1本の連結ボルト(27)を貫通させ、その締結用角ナツト(28)の締め上げ操作を行なって、ダクト(D)の隣り合うコーナー部同志を接続一体化するに当り、上記連結ボルト(27)と角ナツト(28)との連れ廻り空転するおそれが、上記凸子(29)によって確実に防止され、その結果すばやく安全に接続作業できるからである。

0048

又、その接続作業上万一コーナー接続アングル(A)のボルト受け入れ用貫通孔(26)同志が合致せず、これに連結ボルト(27)を貫通させ難い事態が起ったとしても、その周辺部に開口する上記操作用具受け入れ用貫通孔(30)へ、ありふれた棒やその他の適当な操作用具を挿入して、隣り合うダクト(D)のコーナー接続アングル(A)を相対的にこじる如く移動矯正することにより、上記ボルト受け入れ用貫通孔(26)同志を容易に正しく合致させることができ、その芯出し調整上の作業性も改良されることになるからである。

0049

次に、図14は本発明の第2実施例を示しており、その構成上第1実施例と異なる点を要説すると、下記の通りである。

0050

つまり、上記第1実施例の場合図9〜11から明白なように、1枚の金属板における切り離し一端部が接合マスト(14)を形作るリヤーマストピース(14b)の基端部に位置し、そのリヤーマストピース(14b)からフロントマストピース(14a)を倒立U字型に折り返し反転させると共に、そのフロントマストピース(14a)の基端部からダクト(D)の長手方向に張り出す取付ベース(15)を、先づそのダクト(D)の胴面(12)へ外側から臨むアウターベースリツプ(15b)と、次いで同じく胴面(12)へ内側から臨むインナーベースリツプ(15a)との連続する全体的なS字状又はZ字状のコルゲート形態に折り返し積層化させている。そのため、上記金属板の切り離し他端部がインナーベースリツプ(15a)の外向き折り返し先端部に位置し、その外向き折り返し先端部が楔爪(11)の受け止めフツク(20)として機能するようになっている。

0051

このような第1実施例と異なって、図14の第2実施例では接合マスト(14)におけるリヤーマストピース(14b)の基端部から取付ベース(15)のアウターベースリツプ(15b)を、先づダクト(D)の長手方向に沿って連続的に張り出すと共に、その張り出し先端部から内向き反転状態に折り返すことにより、その折り返しの2層間にクツシヨンスペース(S2)を確保している。

0052

そして、そのアウターベースリツプ(15b)の内向き折り返し先端部を、上記接合マスト(14)のフロントマストピース(14a)と接触する位置から引き続き逆向きに折り返し延長することにより、ダクト(D)の胴面(12)へ内側から臨む第1インナーベースリツプ(15a−1)として、上記アウターベースリツプ(15b)との全体的なS字状又はZ字状をなすコルゲート形態に曲げ加工している。金属板の切り離し一端部が第1インナーベースリツプ(15a−1)の先端部となっているわけである。

0053

他方、接合マスト(14)におけるフロントマストピース(14a)の基端部からは、上記第1インナーベースリツプ(15a−1)を内側から覆う第2インナーベースリツプ(15a−2)を、やはりダクト(D)の長手方向に沿って連続的に張り出して、その張り出し先端部を外向き反転状態に折り返すことより、上記第1インナーベースリツプ(15a−1)の先端部を受け入れる如く包囲すると共に、その第2インナーベースリツプ(15a−2)の外向き折り返し先端部を楔爪(11)の受け止めフツク(20)として設定している。

0054

その受け止めフツク(20)が金属板の切り離し他端部に位置していること、図14から明白な通りであり、このような第2実施例の構成によれば、フランジ(F)の取付ベース(15)がますます多層に積層化されることとなり、その結果ダクト(D)との固定強度が昂まる。その場合、上記アウターベースリツプ(15b)に連続する第1インナーベースリツプ(15a−1)と、これを包囲する第2インナーベースリツプ(15a−2)との隣り合う2層間には、クツシヨンスペース(S3)が保たれている。

0055

又、その第2インナーベースリツプ(15a−2)の外向き折り返し先端部をなす一定長さ(L2)の受け止めフツク(20)は、上記アウターベースリツプ(15b)との弾圧付勢状態に閉合されているため、その弾圧付勢力に抗しつつフランジ(F)の取付ベース(15)をダクト(D)の開口端部へ差し込むことができる。

0056

しかも、上記アウターベースリツプ(15b)から第1インナーベースリツプ(15a−1)を連続的に折り返すことにより、その隣り合う層間には上記弾圧付勢力を受けた受け止めフツク(20)とも相俟って、密閉袋としてのクツシヨンスペース(S1)が区成されているため、そのクツシヨンスペース(S1)内へダクト(D)の気密用シーラント又はコーキング剤(21)を充填することもできる。このような第2実施例の構成を採用するも、本発明の所期する目的を達成し得るのである。

0057

又、図15、16は本発明の第3、4実施例を示しており、その何れも取付ベース(15)のアウターベースリツプ(15b)を接合マスト(14)におけるリヤーマストピース(14b)の基端部から連続して、ダクト(D)の長手方向に沿い張り出すと共に、その張り出し先端部を内向き反転状態に折り返すことにより、その2層間にクツシヨンスペース(S2)を確保している。

0058

他方、取付ベース(15)のインナーベースリツプ(15a)を接合マスト(14)におけるフロントマストピース(14a)の基端部から連続して、やはりダクト(D)の長手方向に沿い張り出すと共に、その張り出し先端部を外向き反転状態に折り返すことにより、上記アウターベースリツプ(15b)と弾圧付勢状態を保つ楔爪(11)の受け止めフツク(20)として設定している。(S1)はその受け止めフツク(20)の折り返しにより介在されたインナーベースリツプ(15a)側のクツシヨンスペースである。

0059

その際、図16の第4実施例から明白なように、接合マスト(14)のフロントマストピース(14a)から内部へ仕切リブ(31)を曲げ出して、その袋状接合マスト(14)の内部に挿入されるコーナー接続アングル(A)の羽根板片(22)を、その仕切リブ(31)によって受け止めるように定めることもできる。

0060

尚、第2〜4実施例におけるその他の構成は、上記第1実施例と実質的に同一であるため、その図14〜16に図9〜11との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。

0061

更に、図17、18は本発明の第5実施例を示しており、これではその構成上複数の楔爪(11)をダクト(D)の胴面(12)から、上記第1〜4実施例と逆な外向きに起立する状態として突き起し加工している。

0062

他方、そのダクト(D)の継手となるフランジ(F)については、接合マスト(14)におけるフロントマストピース(14a)の基端部から取付ベース(15)のインナーベースリツプ(15a)を、先づダクト(D)の長手方向に沿って張り出すと共に、その張り出し先端部を外向き反転状態に折り返すことにより、その折り返しの2層間にクツシヨンスペース(S1)を確保している。

0063

次いで、そのインナーベースリツプ(15a)の折り返し先端部を接合マスト(14)のリヤーマストピース(14b)と接触する位置において、引き続き逆向きに折り返し延長させることにより、ダクト(D)の胴面(12)へ外側から臨むアウターベースリツプ(15b)として、上記インナーベースリツプ(15a)との全体的なS字状又はZ字状に蛇行するコルゲート形態に積層化している。

0064

そして、そのアウターベースリツプ(15b)がダクト(D)の長手方向へ張り出す先端部を内向き反転状態に折り返すことにより、上記インナーベースリツプ(15a)との弾圧付勢状態に閉合される受け止めフツク(20)として、その受け止めフツク(20)によりダクト(D)の胴面(12)から外向きに起立する上記楔爪(11)を受け止め得るようになっている。

0065

従って、この第5実施例の構成によれば、アウターベースリツプ(15b)側のクツシヨンスペース(S2)が密閉袋を形作ることとなり、そのクツシヨンスペース(S2)内へやはりダクト(D)の気密用シーラント又はコーキング剤(21)を充填することができる。

0066

上記第1実施例との比較から言えば、1枚の金属板における切り離し一端部が接合マスト(14)を形作るリヤーマストピース(14b)の基端部に位置する点では、上記第1実施例と同じであるが、その金属板の切り離し他端部が第1実施例と異なって、取付ベース(15)におけるアウターベースリツプ(15b)の内向き折り返し先端部に位置しているわけである。

0067

又、図19は本発明の第6実施例を示しており、これでは接合マスト(14)におけるフロントマストピース(14a)の基端部から取付ベース(15)のインナーベースリツプ(15a)を、先づダクト(D)の長手方向へ連続的に張り出すと共に、その張り出し先端部から外向き反転状態に折り返すことにより、その2層間にクツシヨンスペース(S3)を保っている。

0068

そして、そのインナーベースリツプ(15a)の外向き折り返し先端部を、上記接合マスト(14)のフロントマストピース(14a)と接触する位置において、引き続き逆向きに折り返し蛇行させることにより、ダクト(D)の胴面(12)へ外側から臨む第1アウターベースリツプ(15b−1)として、上記インナーベースリツプ(15a)との全体的なS字状又はZ字状に曲げ加工している。金属板の切り離し一端部が第1アウターベースリツプ(15b−1)の先端部となっているのである。

0069

他方、接合マスト(14)におけるリヤーマストピース(14b)の基端部からは、上記第1アウターベースリツプ(15b−1)を外側から覆う第2アウターベースリツプ(15b−2)を、やはりダクト(D)の長手方向へ連続的に張り出して、その張り出し先端部を内向き反転状態に折り返すことにより、上記第1アウターベースリツプ(15b−1)の先端部を包囲すると共に、その第2アウターベースリツプ(15b−2)の内向き折り返し先端部を、楔爪(11)の受け止めフツク(20)として機能させるようになっている。その受け止めフツク(20)が金属板の切り離し他端部に位置しているわけである。

0070

更に、図20は本発明の第7実施例を示しており、これでは取付ベース(15)のインナーベースリツプ(15a)を接合マスト(14)におけるフロントマストピース(14a)の基端部から連続して、ダクト(D)の長手方向へ張り出すと共に、その張り出し先端部を外向き反転状態に折り返すことにより、その2層間にクツシヨンスペース(S1)を保っている。

0071

そして、同じく取付ベース(15)のアウターベースリツプ(15b)を接合マスト(14)におけるリヤーマストピース(14b)の基端部から連続して、やはりダクト(D)の長手方向へ張り出すと共に、その張り出し先端部を内向き反転状態に折り返すことにより、上記インナーベースリツプ(15a)と弾圧付勢状態を保つ楔爪(11)の受け止めフツク(20)として機能させるようになっている。

0072

第5〜7実施例におけるその他の構成も、上記第1実施例と実質的に同一であるため、その図17〜20に図9〜11との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を割愛する。

0073

上記第1〜7実施例の何れにあっても、インナーベースリツプ(15a)とアウターベースリツプ(15b)の両折り返し部を言わば上唇並びに下唇として閉合される差し込み口(O)については、その両を同一線上に揃えるほか、意図的に段違いとして変位させることにより、その差し込み操作の円滑性を昂めることが好ましい。

0074

尚、図示の実施例では四角形のダクト(D)とその継手用フランジ(F)について説明したが、上記フランジ(F)を丸型ダクト(D)に対応する正面視の円形に捲き曲げることにより、その丸型ダクト(D)にも本発明を適用できること勿論である。

発明の効果

0075

以上のように、本発明ではダクト(D)のフランジ取付装置として、そのダクト(D)の開口端部付近に複数の楔爪(11)を並列する点在分布状態として、且つその胴面(12)からの内向きに突き起すと共に、

0076

上記ダクト(D)の継手となる別個独立のフランジ(F)を、1枚の金属板から基本的な断面L字型に折り曲げて、その一辺をダクト(D)の半径方向に沿い一定高さ(H)だけ張り出し、且つ内部にコーナー接続アングル(A)の羽根板片(22)を受け入れ得る袋状の接合マスト(14)とし、

0077

残る他辺をその接合マスト(14)の基端部からダクト(D)の長手方向に沿って一定長さ(L)だけ連続的に張り出し、且つダクト(D)の開口端部へ差し込み得る嘴状の取付ベース(15)として各々定め、

0078

その嘴状と上記ダクト(D)の胴面(12)へ内側から臨むインナーベースリツプ(15a)と、同じく胴面(12)へ外側から臨むアウターベースリツプ(15b)との実質上平行な一対として、そのアウターベースリツプ(15b)の張り出し先端部を内部にクツシヨンスペース(S2)が保たれることとなる内向き反転状態に折り返す一方、

0079

上記インナーベースリツプ(15a)の張り出し先端部を、やはり内部にクツシヨンスペース(S1)が保たれることとなる外向き反転状態に折り返すことにより、上記楔爪(11)の受け止めフツク(20)として対応形成すると共に、その受け止めフツク(20)を上記アウターベースリツプ(15b)との弾圧付勢状態に閉合させて、

0080

その弾圧付勢力に抗して拡開させる如く、上記取付ベース(15)の両ベースリツプ(15a)(15b)をダクト(D)の開口端部へ差し込んだ時、上記ダクト(D)の楔爪(11)とそのインナーベースリツプ(15a)の受け止めフツク(20)とが、自づと離脱不能に係止し合うように関係設定してあるため、冒頭に述べた従来技術の諸問題を完全に解決できる効果がある。

0081

即ち、本発明の上記構成によれば、ダクト(D)の開口端部付近に複数の楔爪(11)が、そのダクト(D)の胴面(12)から内向きに突き起されている一方、これと別個な継手用フランジ(F)の嘴状取付ベース(15)を形作るインナーベースリツプ(15a)の張り出し先端部が、上記楔爪(11)を受け止めるフツク(20)として外向き折り返し状態に対応形成されているため、上記取付ベース(15)のインナーベースリツプ(15a)とアウターベースリツプ(15b)を、ダクト(D)の開口端部へ差し込み操作するだけで、そのフランジ(F)をダクト(D)との離脱不能に取り付け固定することができるのである。

0082

上記ダクト(D)側の楔爪(11)とその取付ベース(15)側の受け止めフツク(20)とが、自づと離脱不能に係止し合う結果、上記差し込み操作する以外に、そのダクト(D)の胴面(12)とフランジ(F)の取付ベース(15)とをスポツト溶接したり、或いはリベツトのかしめ付けによって固定したりする作業を加える必要がなく、その作業能率を著しく向上できると共に、軽労力で足りる効果があり、量産性にも富む

0083

しかも、ダクト(D)の胴面(12)に外側から臨む取付ベース(15)のアウターベースリツプ(15b)と、同じくダクト(D)の胴面(12)に内側から臨む取付ベース(15)のインナーベースリツプ(15a)は、その何れも内部にクツシヨンスペース(S1)(S2)を確保していると共に、そのインナーベースリツプ(15a)の外向き反転状態に折り返された先端部から成る楔爪(11)の受け止めフツク(20)が、アウターベースリツプ(15b)との弾圧付勢状態に閉合されている。

0084

そのため、その弾圧付勢力に抗して上記フランジ(F)の取付ベース(15)をダクト(D)へ差し込んだ状態では、そのダクト(D)の胴面(12)が両ベースリツプ(15a)(15b)によって、内外両側から強く弾圧的に挟持されることとなり、その結果上記楔爪(11)とその受け止めフツク(20)とが離脱しないこととも相俟って、ダクト(D)とフランジ(F)との耐久強度並びに安定性に優れた固定状態を得られるのであり、そのフランジ(F)の不正に歪み変形するおそれも一切ない。

0085

又、上記楔爪(11)はダクト(D)の開口端部付近に位置しつつ、その一列に横並びする点在分布状態にあるため、生産工場に据え付けられた自動機へダクト(D)を送り込み乍ら、その胴面(12)へ楔爪(11)を連続的に突き起し加工することができ、その量産上有効であることは勿論、手持ち式のパンチング工具をダクト(D)の切り離し開口端縁(13)から挿入して、そのパンチング工具の閉合操作により、上記楔爪(11)を突き起し加工することも可能であるため、例えば建物の部屋割り変更などに応じて、その既設ダクトの途中から別個の新らたなダクトを派出させるべく継ぎ足し配管したり、或いは既設ダクトにダンパーを追加設置したりするような場合でも、そのダクト(D)に対するフランジ(F)の取付作業を、施工現場での改修工事などとして容易に行なえることとなり、溶接に伴なう火災事故の発生するおそれもない。

0086

そして、上記のような諸効果は請求項4に記載の通り、複数の楔爪(11)をダクト(D)の胴面(12)から上記請求項1との逆な外向きに突き起すと共に、その楔爪(11)の受け止めフツク(20)を上記取付ベース(15)におけるアウターベースリツプ(15b)の張り出し先端部から内向き反転状態に折り返す対応的な構成を採用するも、全く同様に達成することができる。

0087

特に、請求項2又は請求項5の構成を採用するならば、フランジ(F)の取付ベース(15)がそのインナーベースリツプ(15a)とアウターベースリツプ(15b)との連続的に蛇行する積層状態にあるため、ダクト(D)に対するフランジ(F)の取付強度をますます昂めることができるほか、その両ベースリツプ(15a)(15b)の言わば仕切りとなる1層を差し込みガイド壁面として機能させつつ、上記取付ベース(15)をダクト(D)の開口端部へますます円滑に、且つ正しく差し込み操作することもできるのである。

0088

又、請求項2の構成によれば、インナーベースリツプ(15a)の延長先端部から外向きに折り返された受け止めフツク(20)が、アウターベースリツプ(15b)と弾圧付勢状態に閉合されることにより、そのインナーベースリツプ(15a)側の内部に密閉袋状のクツシヨンスペース(S1)を保ち、他方請求項5の構成によれば、アウターベースリツプ(15b)の延長先端部から内向きに折り返された受け止めフツク(20)が、インナーベースリツプ(15a)と弾圧付勢状態に閉合されることにより、そのアウターベースリツプ(15b)側の内部にやはり密閉袋状のクツシヨンスペース(S2)を区成するため、その各クツシヨンスペース(S1)(S2)へ請求項3又は請求項6のように、ダクト(D)の気密用シーラント(21)を充填することができ、そのシーラント(21)によってダクト(D)を気密状態に保てるのである。

0089

つまり、ダクト(D)の胴面(12)に複数の楔爪(11)を内向き又は外向きとして突き起し加工する際に、その楔爪(11)の作用頂点部(11a)が胴面(12)から切り起し分離されたとしても、その開口部が上記シーラント(21)によって自づと封止されることになるわけであり、その意味からも著しく合理的な設計であると言える。

図面の簡単な説明

0090

図1本発明の第1実施例に係るダクトと、その継手用フランジとの分解状態を示す全体概略正面図である。
図2図1組立状態を示す全体概略正面図である。
図3図1部分拡大斜面図である。
図4図2の部分拡大斜面図である。
図5図4の正面図である。
図6図5の6−6線断面図である。
図7図5の7−7線断面図である。
図8フランジのクランプ金具を抽出して示す斜面図である。
図9フランジとダクトとの分解状態を抽出して示す拡大斜面図である。
図10図9の側断面図である。
図11図10に対応するフランジの差し込み状態を示す側断面図である。
図12フランジのコーナー接続アングルを抽出して示す斜面図である。
図13図12の背後方向から見たコーナー接続アングルの斜面図である。
図14図11に対応する本発明の第2実施例を示す側断面図である。
図15図11に対応する本発明の第3実施例を示す側断面図である。
図16図11に対応する本発明の第4実施例を示す側断面図である。
図17図9に対応する本発明の第5実施例を示す斜面図である。
図18図17のフランジ差し込み状態を示す側断面図である。
図19図18に対応する本発明の第6実施例を示す側断面図である。
図20図18に対応する本発明の第7実施例を示す側断面図である。

--

0091

(11)・楔爪
(12)・胴面
(14)・接合マスト
(15)・取付ベース
(15a)・インナーベースリツプ
(15b)・アウターベースリツプ
(20)・受け止めフツク
(21)・シーラント
(22)・羽根板片
(A)・コーナー接続アングル
(C)・・クランプ金具
(D)・ダクト
(F)・フランジ
(H)・一定高さ
(L)・一定長さ
(O)・・差し込み口
(S1)・クツシヨンスペース
(S2)・クツシヨンスペース

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