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技術 ダクトのフランジ取付装置

出願人 三重ダクト工業株式会社
発明者 西口茂
出願日 1993年5月12日 (27年1ヶ月経過) 出願番号 1993-135420
公開日 1994年11月25日 (25年7ヶ月経過) 公開番号 1994-323475
状態 特許登録済
技術分野 フランジ継手・絶縁継手・その他の継手
主要キーワード 折り返し個所 延長先端 パンチング工具 操作用具 切り起し加工 エアー管路 緊縛状態 コーナー板
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1994年11月25日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (18)

目的

空調又は排煙用ダクト開口端部へ、その継手となるフランジをただ単に差し込み操作するだけで、安定・確固に取り付けることができるようにする。

構成

ダクト(D)の開口端部付近に複数の爪(11)を突き起す一方、断面ほぼL字型フランジ(F)の一辺である取付ベース(15)を、インナーベースリツプ(15a)とアウターベースリツプ(15b)とから少なくとも合計3層のコルゲート形態に折り返し積層化し、その両ベースリツプ(15a)(15b)の相互間を差し込み口(O)としてダクト(D)の開口端部へ差し込んだ時、上記何れか一方のベースリツプ(15a)(15b)から折り返された受け止めフツク(20)が、上記楔爪(11)と離脱不能に係止し合うように関係設定した。

概要

背景

この種ダクトフランジ取付装置としては、例えば特公昭55−8716号や同55−50237号、アメリカ特許第4940264号、同第3923326号、イギリス特許第1275526号、ドイツ特許第2034005号、同第1946547号が公知である。

これらの公知発明は基本的に相共通するため、今特公昭55−8716号を代表例に挙げて言えば、その第1図と第10図から確認されるように、ダクト(12)の配管用継手となるフランジフレーム部材)(24)(26)が、各々1枚の金属板から半折りされた2重構造として、しかもダクト(12)の長手方向に沿う一定長さの取付ベース(28)(37)と、その取付ベース(28)(37)からダクト(12)の半径方向に沿って一定高さだけ張り出し垂立する接合マスト(29)(32)とを備えた断面ほぼL字型曲げ加工されている。

そして、その接合マスト(29)(32)の中空袋内へダクト(12)のコーナー金具曲り金)(39)を離脱不能に差し込む一方、取付ベース(28)(37)をダクト(12)の開口端部(23)へ、その胴面挟持状態に差し込んだ上、その取付ベース(28)(37)とダクト(12)とを一定間隔おきのスポツト溶接(38)によって固定一体化している。

概要

空調又は排煙用ダクトの開口端部へ、その継手となるフランジをただ単に差し込み操作するだけで、安定・確固に取り付けることができるようにする。

ダクト(D)の開口端部付近に複数の爪(11)を突き起す一方、断面ほぼL字型フランジ(F)の一辺である取付ベース(15)を、インナーベースリツプ(15a)とアウターベースリツプ(15b)とから少なくとも合計3層のコルゲート形態に折り返し積層化し、その両ベースリツプ(15a)(15b)の相互間を差し込み口(O)としてダクト(D)の開口端部へ差し込んだ時、上記何れか一方のベースリツプ(15a)(15b)から折り返された受け止めフツク(20)が、上記楔爪(11)と離脱不能に係止し合うように関係設定した。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ダクト(D)の開口端付近に複数の爪(11)を並列する点在分布状態として、且つその胴面(12)からの外向きに突き起す一方、上記ダクト(D)の継手となる別個独立フランジ(F)を、1枚の金属板から基本的な断面L字型に折り曲げることにより、その一辺をダクト(D)の半径方向に沿って一定高さ(H1)だけ張り出す接合マスト(14)とし、残る他辺をその接合マスト(14)の基端部からダクト(D)の長手方向に沿って一定長さ(L2)だけ張り出す取付ベース(15)として各々定め、その取付ベース(15)の先端部から反転して連続的に蛇行させる如く、上記ダクト(D)の胴面(12)を内側から覆うインナーベースリツプ(15a)と、同じく胴面(12)を外側から覆うアウターベースリツプ(15b)とを順次折り返し延長することにより、上記取付ベース(15)をその両ベースリツプ(15a)(15b)の隣り合う層間に2個のクツシヨンスペース(S1)(S2)が区成される少なくとも合計3層のコルゲート形態に積層化すると共に、そのアウターベースリツプ(15b)の延長先端部をインナーベースリツプ(15a)と弾圧付勢させるべく、上記蛇行方向と逆な内向き反転状態に折り返すことにより、上記楔爪(11)の受け止めフツク(20)として対応形成し、上記取付ベース(15)におけるインナーベースリツプ(15a)とアウターベースリツプ(15b)との相互間を差し込み口(O)として、そのフランジ(F)の取付ベース(15)をダクト(D)の開口端部へ上記弾圧付勢力に抗しつつ差し込んだ時、上記ダクト(D)の楔爪(11)とその受け止めフツク(20)とが、自づと離脱不能に係止し合うように関係設定したことを特徴とするダクトのフランジ取付装置。

請求項2

インナーベースリツプ(15a)との隣り合う層間に区成されるアウターベースリツプ(15b)側のクツシヨンスペース(S2)内へ、ダクト(D)の気密用シーラント(21)を充填したことを特徴とする請求項1記載のダクトのフランジ取付装置。

請求項3

ダクト(D)の開口端部付近に複数の楔爪(11)を並列する点在分布状態として、且つその胴面(12)からの内向きに突き起す一方、上記ダクト(D)の継手となる別個独立のフランジ(F)を、1枚の金属板から基本的な断面L字型に折り曲げることにより、その一辺をダクト(D)の半径方向に沿って一定高さ(H1)だけ張り出す接合マスト(14)とし、残る他辺をその接合マスト(14)の基端部からダクト(D)の長手方向に沿って一定長さ(L2)だけ張り出す取付ベース(15)として各々定め、その取付ベース(15)の先端部から反転して連続的に蛇行させる如く、上記ダクト(D)の胴面(12)を外側から覆うアウターベースリツプ(15b)と、同じく胴面(12)を内側から覆うインナーベースリツプ(15a)とを順次折り返し延長することにより、上記取付ベース(15)をその両ベースリツプ(15a)(15b)の隣り合う層間に2個のクツシヨンスペース(S1)(S2)が区成される少なくとも合計3層のコルゲート形態に積層化すると共に、そのインナーベースリツプ(15a)の延長先端部をアウターベースリツプ(15b)と弾圧付勢させるべく、上記蛇行方向と逆な外向き反転状態に折り返すことにより、上記楔爪(11)の受け止めフツク(20)として対応形成し、上記取付ベース(15)におけるインナーベースリツプ(15a)とアウターベースリツプ(15b)との相互間を差し込み口(O)として、そのフランジ(F)の取付ベース(15)をダクト(D)の開口端部へ上記弾圧付勢力に抗しつつ差し込んだ時、上記ダクト(D)の楔爪(11)とその受け止めフツク(20)とが、自づと離脱不能に係止し合うように関係設定したことを特徴とするダクトのフランジ取付装置。

請求項4

アウターベースリツプ(15b)との隣り合う層間に区成されるインナーベースリツプ(15a)側のクツシヨンスペース(S1)内へ、ダクト(D)の気密用シーラント(21)を充填したことを特徴とする請求項3記載のダクトのフランジ取付装置。

請求項5

接合マスト(14)の先端部をトツプフツク(16)として取付ベース(15)の存在方向へ連続的に曲げ出すと共に、そのトツプフツク(16)と向かい合う取付ベース(15)の基端部に凹溝(22)を対応形成して、上記トツプフツク(16)と凹溝(22)との双方により、ダクト(D)のコーナー接続アングル(A)を転倒不能に受け止めるように定めたことを特徴とする請求項1又は3記載のダクトのフランジ取付装置。

技術分野

0001

本発明は建物の空調や排煙などに使われるダクトフランジ取付装置に係り、殊更そのダクトの開口端部へ、これと別個独立継手用フランジを確固な剛性状態として、且つ生産工場では勿論のこと、施工現場でもすばやく取付作業できるように改良したものである。

背景技術

0002

この種ダクトのフランジ取付装置としては、例えば特公昭55−8716号や同55−50237号、アメリカ特許第4940264号、同第3923326号、イギリス特許第1275526号、ドイツ特許第2034005号、同第1946547号が公知である。

0003

これらの公知発明は基本的に相共通するため、今特公昭55−8716号を代表例に挙げて言えば、その第1図と第10図から確認されるように、ダクト(12)の配管用継手となるフランジ(フレーム部材)(24)(26)が、各々1枚の金属板から半折りされた2重構造として、しかもダクト(12)の長手方向に沿う一定長さの取付ベース(28)(37)と、その取付ベース(28)(37)からダクト(12)の半径方向に沿って一定高さだけ張り出し垂立する接合マスト(29)(32)とを備えた断面ほぼL字型曲げ加工されている。

0004

そして、その接合マスト(29)(32)の中空袋内へダクト(12)のコーナー金具曲り金)(39)を離脱不能に差し込む一方、取付ベース(28)(37)をダクト(12)の開口端部(23)へ、その胴面挟持状態に差し込んだ上、その取付ベース(28)(37)とダクト(12)とを一定間隔おきのスポツト溶接(38)によって固定一体化している。

発明が解決しようとする課題

0005

ところが、これでは各フランジ(24)(26)の取付ベース(28)(37)をダクト(12)へ差し込み後、その一定間隔おきに点在分布する多数の個所をスポツト溶接(38)しなければならないので、その作業上著しく煩雑であり、長時間と重労働を要する。

0006

又、スポツト溶接機を使用しなければならないため、そのフランジ(24)(26)を生産工場においてダクト(12)へ取付作業する場合であればともかく、例えば建物の部屋割り変更などに応じて、その既設ダクト(12)の途中から別個の新らたなダクト(12)を派出させるべく継ぎ足し配管したり、既設ダクト(12)にダンパーを追加設置したりするような場合、そのダクト(12)に対するフランジ(24)(26)の取付作業を、施工現場での改修工事などとして行なうことは不可能である。

0007

更に、上記公知発明では各フランジ(24)(26)の固定個所が、その取付ベースにおけるダクト(12)への外接区域(37)と、同じく内接区域(28)との僅かな2層から成るに過ぎないため、施工現場への搬入や取り扱い使用中、不慮に歪み変形するおそれがあり、上記スポツト溶接(38)の個所から発錆しやすいこととも相俟って、未だ耐久強度に劣る問題がある。その対策上、上記取付ベース(28)(37)の差し込み長さも、これを長く寸法化しなければならない。

0008

他方、アメリカ特許第3199901号やドイツ特許第1212356号に見られる通り、上記スポツト溶接(38)に代るリベツト(9)のかしめ付けによって、フランジの取付ベース(3a)(4a)をダクト(1)(2)へ固定一体化する手段も公知であるが、これではリベツト(9)の貫通孔までも加工しなければならないので、その作業上ますます面倒であるほか、その貫通孔からダクト(1)(2)にとって致命的なエヤー洩れを生ずるおそれもあり、その気密に保つ構成も付加しなければならない。

0009

又、上記貫通孔の加工には電動ドリルが不可欠であるが、その建物の天井裏などにはこれを使用できるだけの作業スペースがないため、やはり既設ダクトに対するフランジの取付作業を、その施工現場での補修工事などとして実行することは不可能である。

課題を解決するための手段

0010

本発明はこのような諸問題の抜本的解決を目的としており、そのための構成上ダクトの開口端部付近に複数の爪を並列する点在分布状態として、且つその胴面からの外向きに突き起す一方、

0011

上記ダクトの継手となる別個独立のフランジを、1枚の金属板から基本的な断面L字型に折り曲げることにより、その一辺をダクトの半径方向に沿って一定高さだけ張り出す接合マストとし、残る他辺をその接合マストの基端部からダクトの長手方向に沿って一定長さだけ張り出す取付ベースとして各々定め、

0012

その取付ベースの先端部から反転して連続的に蛇行させる如く、上記ダクトの胴面を内側から覆うインナーベースリツプと、同じく胴面を外側から覆うアウターベースリツプとを順次折り返し延長することにより、上記取付ベースをその両ベースリツプの隣り合う層間に2個のクツシヨンスペースが区成される少なくとも合計3層のコルゲート形態に積層化すると共に、

0013

そのアウターベースリツプの延長先端部をインナーベースリツプと弾圧付勢させるべく、上記蛇行方向と逆な内向き反転状態に折り返すことにより、上記楔爪の受け止めフツクとして対応形成し、

0014

上記取付ベースにおけるインナーベースリツプとアウターベースリツプとの相互間を差し込み口として、そのフランジの取付ベースをダクトの開口端部へ上記弾圧付勢力に抗しつつ差し込んだ時、上記ダクトの楔爪とその受け止めフツクとが、自づと離脱不能に係止し合うように関係設定したことを第1の特徴とし、

0015

又、ダクトの開口端部付近に複数の楔爪を並列する点在分布状態として、且つその胴面からの内向きに突き起す一方、

0016

上記ダクトの継手となる別個独立のフランジを、1枚の金属板から基本的な断面L字型に折り曲げることにより、その一辺をダクトの半径方向に沿って一定高さだけ張り出す接合マストとし、残る他辺をその接合マストの基端部からダクトの長手方向に沿って一定長さだけ張り出す取付ベースとして各々定め、

0017

その取付ベースの先端部から反転して連続的に蛇行させる如く、上記ダクトの胴面を外側から覆うアウターベースリツプと、同じく胴面を内側から覆うインナーベースリツプとを順次折り返し延長することにより、上記取付ベースをその両ベースリツプの隣り合う層間に2個のクツシヨンスペースが区成される少なくとも合計3層のコルゲート形態に積層化すると共に、

0018

そのインナーベースリツプの延長先端部をアウターベースリツプと弾圧付勢させるべく、上記蛇行方向と逆な外向き反転状態に折り返すことにより、上記楔爪の受け止めフツクとして対応形成し、

0019

上記取付ベースにおけるインナーベースリツプとアウターベースリツプとの相互間を差し込み口として、そのフランジの取付ベースをダクトの開口端部へ上記弾圧付勢力に抗しつつ差し込んだ時、上記ダクトの楔爪とその受け止めフツクとが、自づと離脱不能に係止し合うように関係設定したことを第2の特徴とするものである。

0020

上記第1発明の構成によれば、ダクトの開口端部付近に複数の楔爪が、その胴面からの外向きに突き起されている一方、そのダクトと別個な継手用フランジの取付ベースを形作るアウターベースリツプの延長先端部が、上記楔爪を受け止めるフツクとして内向き反転状態に折り返えされているため、上記フランジの取付ベースをその差し込み口からダクトの開口端部へ差し込み操作するだけで、これをダクトとの離脱不能に取り付け固定することができ、従来技術のようにその差し込み後、別個なスポツト溶接やリベツトのかしめ付けなどを加える必要がなく、その作業性に著しく優れる。

0021

しかも、上記取付ベースのインナーベースリツプはダクトの胴面を内側から覆うものとして、又アウターベースリツプは同じく胴面を外側から覆うものとして、その両ベースリツプの連続的に蛇行する少なくとも合計3層から上記取付ベースが折り返し積層化されており、その隣り合う層間に2個のクツシヨンスペースも区成されているため、上記フランジの取付ベースをダクトの開口端部へ差し込んだ状態では、そのダクトの胴面が両ベースリツプによって弾圧的に挟持されることとなり、その合計3層からコルゲート形態をなすこととも相俟って、上記フランジをダクトへ歪み変形などのおそれなく、その安定・堅牢に固定維持することができ、耐久強度に富む

0022

又、上記楔爪は手持ち式パンチング工具により、ダクトの胴面へ突き起し加工することができるため、生産工場ではもとより、その既設ダクトに対する施工現場での改修工事などとしても、容易にフランジをダクトへ取付作業し得るのである。

0023

そして、この諸作用は上記第2発明のように、複数の楔爪をダクトの胴面から内向きに突き起す一方、フランジの取付ベースを形作るインナーベースリツプの延長先端部を、上記楔爪の受け止めフツクとして外向き反転状態に折り返す構成を採用するも、全く同様に達成されることが明らかである。

0024

以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、図1〜13はその本発明の第1実施例を示しており、(D)は亜鉛鉄板ステンレス鋼板、その他の金属板から正面視の四角形造形された一定長さのダクトであって、そのエアー管路としての気密状態を保てる限りでは、向かい合う2個一対のL字型金属板片から全体的な四角形に枠組一体化しても良く、又1枚の金属板から連続的に折り曲げることにより、四角形に造形してもさしつかえない。

0025

(11)は上記ダクト(D)の開口端部付近に位置しつつ、その4辺の胴面(12)から各々外向きに突き起し加工された複数の楔爪であり、一定の間隔ピツチ(P)を保つ点在分布状態に並列している。しかも、その楔爪(11)の各個は図9〜11から明白なように、ダクト(D)の切り離し開口端縁(13)から後退する程、徐々に背高く起立する断面ほぼ直角三角形を呈しており、これとの相対的に後述するフランジの取付ベースを差し込みやすく、その一旦差し込んだ後には決して離脱しない楔作用を果すようになっている。

0026

上記のような楔爪(11)は、例えば手持ち式のパンチング工具(図示省略)をダクト(D)の切り離し開口端縁(13)から、その胴面(12)を挟む如くに挿入した上、そのパンチング工具を閉合操作することにより、上記楔形状として突き起し加工することができる。

0027

(L1)はダクト(D)の切り離し開口端縁(13)と楔爪(11)の作用頂点部(11a)との間隔距離示唆しており、この間隔距離(L1)は上記パンチング工具を挿入できる深さに対応する。この間隔距離(L1)を保つ仮想線上に、複数の楔爪(11)が整然と点在分布しているわけであり、そのため生産工場に据え付け自動機へ、ダクト(D)を送りみつつ、その胴面(12)へ自動機によって楔爪(11)を連続的に突き起し加工することも可能である。

0028

尚、図示の実施例では上記楔爪(11)の起立高さ寸法を、ダクト(D)自身の板厚とほぼ等しい約1mmに定めて、その胴面(12)から切り離れない連続状態に突き起しているが、楔爪(11)の作用頂点部(11a)がその起立高さ寸法との関係において、ダクト(D)の胴面(12)から切り起し分離されたとしても、一切の支障はない。後述のシーラント又はコーキング剤によって、そのダクト(D)の気密状態が保たれるようになっているからである。

0029

(F)は上記ダクト(D)の配管用継手となる別個独立のフランジであって、そのダクト(D)と同じ金属板の1枚からフオーミングマシンにより、ダクト(D)の半径方向に沿って一定高さ(H1)だけ張り出し垂立する接合マスト(14)と、同じくダクト(D)の長手方向に沿う一定長さ(L2)の取付ベース(15)とを備えた基本的な断面L字型に折り曲げ加工されている。

0030

そのフランジ(F)の接合マスト(14)は所謂シングル構造であり、その張り出し先端部からは取付ベース(15)の存在方向へ、庇状のトツプフツク(16)が一定長さ(L3)だけ連続的に曲げ出されている。

0031

しかも、そのトツプフツク(16)は先端部からの外向き又は内向き反転状態に折り返し重合されることにより、2重構造として補強されているほか、その張り出し先端部が文字通りのフツク型として、若干内向きに屈曲されており、これによってダクト(D)の後述するコーナー接続アングル転倒不能に受け止め得るほか、そのトツプフツク(16)の先端部を補強鍔縁として、これにフランジ(F)のクランプ金具(C)を安定良く確実に係止させることもできるようになっている。

0032

そのクランプ金具(C)は、隣り合うダクト(D)のフランジ(F)同志を締結固定するためのものであり、特に図8に抽出するように、1枚の鋼板から隣り合うフランジ(F)の両接合マスト(14)へ被する倒立U字型に屈曲された金具本体板(17)と、その向かい合う一方の板壁から内向き水平に螺入された押しボルト(18)と、同じく他方の板壁から金具本体板(17)における倒立U字型への折り曲げ稜線と直交する折り曲げ稜線により、何れも内向き直角に且つ上記押しボルト(18)の軸線を中心とする左右対称配列状態に曲げ起された一対の係止片(19)とを備えたものが好ましい。

0033

蓋し、押しボルト(18)を螺進操作して、隣り合うフランジ(F)の上記接合マスト(14)同志を締め付ける時に、その締め付け押圧力が一対の係止片(19)によって、左右均等に且つ安定良く受担されることとなり、上記押しボルト(18)の先端部と両係止片(19)の先端部との合計3個所において、上記フランジ(F)の接合マスト(14)同志を緊縛状態に挟圧固定することができ、そのガタツキ振れ動きなどを生じるおそれを無くせるからである。

0034

他方、上記フランジ(F)の取付ベース(15)は接合マスト(14)の基端部から、ダクト(D)の長手方向へ上記一定長さ(L2)だけ張り出す単純なシングル構造の平板状態にとどまらず、図9〜11から明白なように、その金属板の連続的に蛇行するコルゲート形態として折り返し積層化されることにより、上記ダクト(D)の胴面(12)へその切り離し開口端縁(13)から差し込むことができると共に、その差し込み状態での固定強度アツプも図れるようになっている。

0035

即ち、その図9〜11において、(15a)は上記取付ベース(15)の張り出し先端部から連続的に反転する状態として、外向きに折り返し延長されたインナーベースリツプであり、その折り返しの2層から区画される内部がクツシヨンスペース(S1)をなし、これによってダクト(D)の胴面(12)へ弾圧的に内接する如く、その胴面(12)を内側から覆うことになる。そのインナーベースリツプ(15a)の外向き折り返し部は、後述する差し込み口の言わば下唇として、滑らかな円弧状に屈曲されている。

0036

上記インナーベースリツプ(15a)の延長先端部は上記接合マスト(14)の垂立位置まで到達せず、その相互間には一定幅(W)の開口が確保されている。そして、その先端部から引き続き蛇行する如く、インナーベースリツプ(15a)への積層状態として逆向きに折り返し延長されることにより、上記ダクト(D)の胴面(12)を外側から覆うアウターベースリツプ(15b)として造形されている。

0037

つまり、フランジ(F)の取付ベース(15)が上記インナーベースリツプ(15a)とアウターベースリツプ(15b)を含む全体として、その合計3層からほぼS字状に屈曲するコルゲート形態に積層化されているわけであり、その3層の実質上平行に延在している。

0038

更に、アウターベースリツプ(15b)の延長先端部は引き続き上記蛇行方向に逆らう内向き反転状態に折り返されることにより、ダクト(D)の胴面(12)から外向きに起立する上記楔爪(11)を受け止めるフツク(20)として対応形成されている。そのアウターベースリツプ(15b)の内向き折り返し部は、後述する差し込み口の言わば上唇として、やはり滑らかな円弧状に屈曲されている。

0039

しかも、上記アウターベースリツプ(15b)の延長先端部をなす受け止めフツク(20)は、その一定長さ(L4)だけ内向きに折り返されることによって、上記インナーベースリツプ(15a)との弾圧付勢状態に保たれている。そのため、上記取付ベース(15)はこの受け止めフツク(20)の折り返し個所において、部分的に合計4層の積層形態をなす。又、上記アウターベースリツプ(15b)との言わば仕切り壁をなすインナーベースリツプ(15a)の1層と、そのアウターベースリツプ(15b)の1層との相互間には、密閉袋が区成されることとなり、そのアウターベースリツプ(15b)側の密閉袋内をクツシヨンスペース(S2)として、ダクト(D)の胴面(12)へ弾圧的に外接させることができるほか、そのクツシヨンスペース(S2)内へダクト(D)の気密用シーラント又はコーキング剤(21)を合理的に充填することも可能となる。

0040

このシーラント(21)は、上記取付ベース(15)の連続的な折り返し加工中において流し込まれ、そのクツシヨンスペース(S2)内への充填状態となる結果、ダクト(D)に上記楔爪(11)を切り起し加工したとしても、その気密化が達成されるのである。

0041

上記フランジ(F)の取付ベース(15)は、そのアウターベースリツプ(15b)における就中受け止めフツク(20)と、インナーベースリツプ(15a)との相互間を差し込み口(O)として、上記弾圧付勢力に抗しつつダクト(D)の開口端部へ差し込むことができ、そうすれば図4、7、11から明白な通り、ダクト(D)の胴面(12)から外向きに起立する楔爪(11)と、その取付ベース(15)側の受け止めフツク(20)とが自づと係止し合い、決して離脱しない固定状態に維持されることとなる。

0042

その場合、図9〜11の第1実施例では、インナーベースリツプ(15a)の外向き折り返し部から成る下唇と、アウターベースリツプ(15b)の内向き折り返し部から成る上唇とを、その何れも滑らかな円弧状に屈曲形成することにより、その相互の同一線上に整合させて配置するも、ダクト(D)の切り離し開口端縁(13)へ確実に差し込めるようになっているが、その下唇と上唇とを図14〜16から示唆されるように、言わば段違いに変位させることによって、ますます円滑に差し込めるように定めることが望ましい。

0043

取付ベース(15)におけるインナーベースリツプ(15a)の延長先端部からアウターベースリツプ(15b)に続く境界屈曲部が、接合マスト(14)の垂立位置まで到達しないことを上記したが、これにより取付ベース(15)の基端部には、その上記両ベースリツプ(15a)(15b)の積層化に伴なう一定高さ(H2)と相対する一定深さの凹溝(22)が、上記接合マスト(14)のトツプフツク(16)と向かい合う位置関係のもとに陥没されている。

0044

その取付ベース(15)の凹溝(22)と上記接合マスト(14)のトツプフツク(16)との双方により、ダクト(D)のコーナー接続アングル(A)を安定良く受け止めて、その接合マスト(14)から転倒不能に拘束できるようになっているのである。そのコーナー接続アングル(A)は、更に上記トツプフツク(16)の内向きかしめ付けによって、フランジ(F)との一体的に固定されることもある。

0045

そのコーナー接続アングル(A)は言うまでもなく、四角形なダクト(D)の隣り合うコーナー部同志を接続一体化するための金具であり、上記フランジ(F)の接合マスト(14)へ裏当て状態に嵌め付けられる一対の羽根板片(23)と、ダクト(D)のコーナー部に臨まされるコーナー板片(24)とを備えた全体的なL字型として、1枚の鋼板から打ち抜き加工されている。

0046

その場合、図12、13に抽出する通り、上記コーナー板片(24)のほぼ中央部に開口するボルト受け入れ用貫通孔(25)の周辺部へ、特に連結ボルト(26)の角頭部(26a)又は角ナツト(27)と係合し得る廻り止め凸子(28)を突設すると共に、その凸子(28)の周辺部へ隣り合うコーナー接続アングル(A)の上記ボルト受け入れ用貫通孔(25)同志を合致対応させるべき、適当な棒やその他の操作用具受け入れ用貫通孔(29)も開口形成することが、効果的である。

0047

そうすれば、図3〜6から明白なように、上記コーナー接続アングル(A)のボルト受け入れ用貫通孔(25)へ1本の連結ボルト(26)を貫通させ、その締結用角ナツト(27)の締め上げ操作を行なって、ダクト(D)の隣り合うコーナー部同志を接続一体化するに当り、上記連結ボルト(26)と角ナツト(27)の連れ廻り空転するおそれが、上記凸子(28)によって確実に阻止され、その結果すばやく安全に接続作業できるからである。

0048

又、その作業上万一コーナー接続アングル(A)のボルト受け入れ用貫通孔(25)同志が合致せず、これに連結ボルト(26)を貫通させ難い事態が起ったとしても、その周辺部に開口する操作用具受け入れ用貫通孔(29)へ、適当な棒やその他の操作用具を挿入して、隣り合うダクト(D)のコーナー接続アングル(A)を相対的にこじる如く移動矯正することにより、上記ボルト受け入れ用貫通孔(25)同志を容易に合致させることができ、その芯出し調整上の作業性も改良されることになる。

0049

次に、図14、15は本発明の第2実施例を示しており、これではその構成上複数の楔爪(11)をダクト(D)の胴面(12)から、上記第1実施例と逆な内向きに起立する状態として突き起し加工している。

0050

他方、そのダクト(D)の継手となるフランジ(F)については、その接合マスト(14)の基端部からダクト(D)の長手方向に沿い張り出す取付ベース(15)の先端部を、先づ内向き反転状態に折り返し延長させることにより、その折り返しの2層から区成されたクツシヨンスペース(S2)を有するアウターベースリツプ(15b)として造形した上、そのアウターベースリツプ(15b)の延長先端部を引き続き逆向きに折り返し延長させることにより、上記アウターベースリツプ(15b)と実質上平行な1層のインナーベースリツプ(15a)として、その合計3層に積層化している。

0051

つまり、上記フランジ(F)の取付ベース(15)が金属板の連続的に蛇行する如く、そのアウターベースリツプ(15b)とインナーベースリツプ(15a)とを含む全体として、丸味を帯びたほぼZ字型に折り返され、その合計3層から成るコルゲート形態に造形されているわけであり、やはりアウターベースリツプ(15b)がダクト(D)の胴面(12)を外側から覆うと共に、インナーベースリツプ(15a)が同じく胴面(12)を内側から覆うようになっている。

0052

そして、上記インナーベースリツプ(15a)の延長先端部は楔爪(11)の受け止めフツク(20)として、上記蛇行方向に逆らう外向き反転状態に折り返されており、しかもアウターベースリツプ(15b)との弾圧付勢状態に保たれている。上記取付ベース(15)がその受け止めフツク(20)の折り返し個所において、部分的に合計4層の積層形態をなしているわけである。

0053

そのため、やはりインナーベースリツプ(15a)には密閉袋が形成されることになり、その内部をダクト(D)の胴面(12)へ弾圧的に内接するクツシヨンスペース(S1)として機能させることができ、そのクツシヨンスペース(S1)の内部にはやはりダクト(D)の気密用シーラント又はコーキング剤(21)を充填することもできるのである。

0054

又、そのインナーベースリツプ(15a)における就中一定長さ(L4)の受け止めフツク(20)と、上記アウターベースリツプ(15b)との相互間を差し込み口(O)として、その上記弾圧付勢力に抗しつつフランジ(F)の取付ベース(15)を、ダクト(D)の開口端部へ差し込むことができる。その差し込んだ時には、ダクト(D)の上記楔爪(11)とその取付ベース(15)の受け止めフツク(20)とが、自づと離脱不能に係止し合うこと言うまでもない。

0055

又、図14、15の第2実施例では、上記アウターベースリツプ(15b)がその取付ベース(15)の基端部において、一旦外向きの段状に曲げ起されることにより、これとの相対的に陥没するコーナー接続アングル受け止め用凹溝(22)が、上記接合マスト(14)のトツプフツク(16)と向かい合う位置関係のもとに区成されていると共に、その凹溝(22)の溝底面と接触する位置まで、上記取付ベース(15)のインナーベースリツプ(15a)が第1実施例に比して長く延在されてもいる。

0056

尚、第2実施例におけるその他の構成は、上記第1実施例と実質的に同一であるため、その図14、15に図9〜11との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。

0057

更に、図16、17は本発明の第3、4実施例を示しており、その構成上図14、15の第2実施例と基本的には同一であるが、下記の点において部分的に異なる。

0058

つまり、図16の第3実施例では接合マスト(14)の基端部から張り出す取付ベース(15)のアウターベースリツプ(15b)に、部分的な仕切リブ(30)を外向きに突き起すことによって、その仕切リブ(30)と接合マスト(14)との相互間を、上記トツプフツク(16)と向かい合うコーナー接続アングル受け入れ用の凹溝(22)として区成している。

0059

又、図17の第4実施例では取付ベース(15)のアウターベースリツプ(15b)を、上記第2実施例のそれよりも一層背高く外向き段状に曲げ起すことにより、これとの相対的に陥没する深い凹溝(22)を区成すると共に、その凹溝(22)の溝底面まで到達しない比較的短かい長さとして、上記取付ベース(15)のインナーベースリツプ(15a)を延在させている。

0060

第3、4実施例におけるその他の構成は、上記第2実施例と実質上同一であるため、その図16、17に図14、15との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を割愛するが、上記何れの実施例にあっても、フランジ(F)の取付ベース(15)は、そのインナーベースリツプ(15a)とアウターベースリツプ(15b)とから成る少なくとも合計3層のコルゲート形態に積層化されているので、そのダクト(D)に対するフランジ(F)の取付強度も著しく昂まり、不正変形するおそれがない。

0061

尚、図示の実施例では四角形のダクト(D)とその継手用フランジ(F)について説明したが、上記フランジ(F)を丸形ダクト(D)に対応する正面視の円形に捲き曲げることにより、その丸形ダクト(D)にも本発明を適用できること勿論である。

発明の効果

0062

以上のように、本発明ではダクト(D)のフランジ取付装置として、そのダクト(D)の開口端部付近に複数の楔爪(11)を並列する点在分布状態として、且つその胴面(12)からの外向きに突き起す一方、

0063

上記ダクト(D)の継手となる別個独立のフランジ(F)を、1枚の金属板から基本的な断面L字型に折り曲げることにより、その一辺をダクト(D)の半径方向に沿って一定高さ(H1)だけ張り出す接合マスト(14)とし、残る他辺をその接合マスト(14)の基端部からダクト(D)の長手方向に沿って一定長さ(L2)だけ張り出す取付ベース(15)として各々定め、

0064

その取付ベース(15)の先端部から反転して連続的に蛇行させる如く、上記ダクト(D)の胴面(12)を内側から覆うインナーベースリツプ(15a)と、同じく胴面(12)を外側から覆うアウターベースリツプ(15b)とを順次折り返し延長することにより、上記取付ベース(15)をその両ベースリツプ(15a)(15b)の隣り合う層間に2個のクツシヨンスペース(S1)(S2)が区成される少なくとも合計3層のコルゲート形態に積層化すると共に、

0065

そのアウターベースリツプ(15b)の延長先端部をインナーベースリツプ(15a)と弾圧付勢させるべく、上記蛇行方向と逆な内向き反転状態に折り返すことにより、上記楔爪(11)の受け止めフツク(20)として対応形成し、

0066

上記取付ベース(15)におけるインナーベースリツプ(15a)とアウターベースリツプ(15b)との相互間を差し込み口(O)として、そのフランジ(F)の取付ベース(15)をダクト(D)の開口端部へ上記弾圧付勢力に抗しつつ差し込んだ時、上記ダクト(D)の楔爪(11)とその受け止めフツク(20)とが、自づと離脱不能に係止し合うように関係設定してあるため、冒頭に述べた従来技術の諸問題を悉く改良できる効果がある。

0067

即ち、本発明の上記構成によれば、ダクト(D)の開口端部付近に複数の楔爪(11)が、そのダクト(D)の胴面(12)から外向きに突き起されている一方、これと別個な継手用フランジ(F)の取付ベース(15)を形作るアウターベースリツプ(15b)の延長先端部が、上記楔爪(11)を受け止めるフツク(20)として内向き折り返し状態に対応形成されているため、上記フランジ(F)の取付ベース(15)をそのアウターベースリツプ(15b)とインナーベースリツプ(15a)との相互差し込み口(O)から、ダクト(D)の切り離し開口端縁(13)へ差し込み操作するだけで、そのフランジ(F)をダクト(D)との離脱不能に取り付け固定することができるのである。

0068

その差し込み操作する以外に、両者をスポツト溶接したり、或いはリベツトをかしめ付けたりする作業を加える必要がないため、作業能率を著しく向上できると共に、軽労力で足りる効果があり、量産性にも富む。

0069

しかも、上記フランジ(F)の取付ベース(15)はダクト(D)の胴面(12)を内側から覆うインナーベースリツプ(15a)と、同じく胴面(12)を外側から覆うアウターベースリツプ(15b)とから、その連続的に蛇行する少なくとも合計3層のコルゲート形態として折り返し積層化されており、その両ベースリツプ(15a)(15b)の隣り合う層間には2個のクツシヨンスペース(S1)(S2)も区成されている。

0070

そのため、上記差し込み口(O)がインナーベースリツプ(15a)に弾圧付勢されたアウターベースリツプ(15b)の受け止めフツク(20)により、閉合状態に保たれていることとも相俟って、その閉合弾圧付勢力に抗しつつ上記フランジ(F)の取付ベース(15)を、その差し込み口(O)からダクト(D)へ差し込んだ状態では、そのダクト(D)の胴面(12)が上記取付ベース(15)の両ベースリツプ(15a)(15b)によって、内外両側から弾圧的に挟持されることとなり、その結果ダクト(D)とフランジ(F)との耐久強度並びに安定性に優れた取付状態を得られ、そのフランジ(F)の不正変形するおそれも一切ない。そして、このような効果はダクト(D)の大型化すればする程、顕著になると言える。

0071

又、上記楔爪(11)はダクト(D)の開口端部付近に位置しつつ、その一列に横並びする点在分布状態にあるため、生産工場に据え付けられた自動機へダクト(D)を送り込み乍ら、その胴面(12)へ楔爪(11)を連続的に突き起し加工することができ、その量産上有効であることは勿論、手持ち式のパンチング工具をダクト(D)の切り離し開口端縁(13)から挿入して、そのパンチング工具の閉合操作により、上記楔爪(11)を突き起し加工することも可能であるため、例えば建物の部屋割り変更などに応じて、その既設ダクトの途中から別個の新らたなダクトを派出させるべく継ぎ足し配管したり、或いは既設ダクトにダンパーを追加設置したりするような場合でも、そのダクト(D)に対するフランジ(F)の取付作業を、施工現場での改修工事などとして容易に行なえることとなり、溶接に伴なう火災事故の発生するおそれもない。

0072

そして、上記のような諸効果は請求項3に記載の通り、複数の楔爪(11)をダクト(D)の胴面(12)から逆な内向きに突き起すと共に、その楔爪(11)の受け止めフツク(20)を上記取付ベース(15)におけるインナーベースリツプ(15a)の延長先端部から、外向き反転状態に折り返す対応的な構成を採用するも、全く同様に達成することができる。

0073

特に、上記請求項1の構成によれば、アウターベースリツプ(15b)の延長先端部から内向きに折り返された受け止めフツク(20)が、インナーベースリツプ(15a)との弾圧付勢力により、そのアウターベースリツプ(15b)側に密閉袋を区成し、又上記請求項3の構成によれば、インナーベースリツプ(15a)の延長先端部から外向きに折り返された受け止めフツク(20)が、アウターベースリツプ(15b)との弾圧付勢力により、そのインナーベースリツプ(15a)側に密閉袋を区成するため、これらの密閉袋を各々クツシヨンスペース(S1)(S2)として、その内部へ請求項2又は請求項4のように、ダクト(D)の気密用シーラント(21)を充填することができ、そのシーラント(21)によってダクト(D)を気密状態に保てるのである。

0074

つまり、ダクト(D)の胴面(12)に複数の楔爪(11)を内向き又は外向きとして突き起し加工する際に、その楔爪(11)の作用頂点部(11a)が胴面(12)から切り起し分離されたとしても、ダクト(D)の気密状態はそのシーラント(21)の充填によって達成されることになり、その意味からも著しく有益であると言える。

0075

更に、請求項5に記載の構成によれば、上記取付ベース(15)を合計3層から成るコルゲート形態に折り返し積層化する際、その一定高さと相対して、接合マスト(14)との境界をなす基端部に陥没する一定深さの凹溝(22)を、その接合マスト(14)のトツプフツク(16)と相俟って、コーナー接続アングル(A)の受け止め上有効に機能させることができ、頗る合理的となる。

図面の簡単な説明

0076

図1本発明の第1実施例に係るダクトと、その継手用フランジとの分解状態を示す全体概略正面図である。
図2図1組立状態を示す全体概略正面図である。
図3同じく図1部分拡大斜面図である。
図4図2の部分拡大斜面図である。
図5図4の正面図である。
図6図5の6−6線断面図である。
図7同じく図5の7−7線断面図である。
図8フランジのクランプ金具を抽出して示す斜面図である。
図9フランジとダクトとの分解状態を抽出して示す拡大斜面図である。
図10図9の側断面図である。
図11図10に対応するフランジの差し込み状態を示す側断面図である。
図12フランジのコーナー接続アングルを抽出して示す斜面図である。
図13図12の背後方向から見たコーナー接続アングルの斜面図である。
図14図9に対応する本発明の第2実施例を示す斜面図である。
図15図14に対応するフランジの差し込み状態を示す側断面図である。
図16図15に対応する本発明の第3実施例を示す側断面図である。
図17同じく本発明の第4実施例を示す側断面図である。

--

0077

(11)・楔爪
(12)・胴面
(14)・接合マスト
(15)・取付ベース
(15a)・インナーベースリツプ
(15b)・アウターベースリツプ
(16)・トツプフツク
(20)・受け止めフツク
(21)・シーラント
(22)・凹溝
(A)・・コーナー接続アングル
(C)・・クランプ金具
(D)・・ダクト
(F)・・フランジ
(O)・・差し込み口
(H1)・一定高さ
(S1)・クツシヨンスペース
(S2)・クツシヨンスペース
(L2)・一定長さ

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