図面 (/)

技術 カメラの測距装置

出願人 オリンパス株式会社
発明者 野中修
出願日 1993年1月8日 (27年11ヶ月経過) 出願番号 1993-001542
公開日 1994年7月26日 (26年4ヶ月経過) 公開番号 1994-208051
状態 特許登録済
技術分野 光学的距離測定 焦点調節 自動焦点調節 自動焦点調節
主要キーワード 距離エリア 差動演算回路 パーティ会場 距離出力 受光用レンズ 投光用レンズ 圧縮ダイ RBD
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1994年7月26日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (14)

目的

この発明のカメラ測距装置にあっては、テーブルや壁等の雑被写体への合焦を防止し、且つ中抜け現象を防止するために、雑然とした被写体が多く存在するシーン撮影時には撮影画面中央部の被写体にピントを合わせるようにすることを特徴とする。

構成

中央測距部1の出力は最至近選択部3、標準偏差演算部4及びゲート回路8に、周辺測距部2の出力は最至近選択部3及び標準偏差演算部4に、それぞれ供給される。比較部5には、上記標準偏差演算部4の結果と記憶部6に記憶されている所定値が入力される。ゲート回路8、及びゲート回路9は、比較部5の比較結果に基いて選択され、その出力がピント調整部10に供給される。ピント合せレンズ12は、上記ピント調整部10により制御される。

概要

背景

従来より使用されているカメラは、ピント合わせ用の測距が、撮影画面中央部の1ポイントでしかできないものばかりであった。しかしながら、このような1ポイントで測距を行うカメラでは、画面中央部に被写体がいないシーンに於いては、ピントの合わない(ピンぼけ)、いわゆる中抜け現象の生じた写真しか撮影できなかった。

そこで、画面内の複数のポイントを測距できる装置が発明されており、撮影画面内の複数のポイントの何れのポイントにピントを合わせるかの提案も、種々なされている。例えば、代表的なものとしては、米国特許第4470681号等で述べられた最至近選択、また特開昭60−233610号公報等で述べられている中央重視のものがある。

概要

この発明のカメラの測距装置にあっては、テーブルや壁等の雑被写体への合焦を防止し、且つ中抜け現象を防止するために、雑然とした被写体が多く存在するシーンの撮影時には撮影画面中央部の被写体にピントを合わせるようにすることを特徴とする。

中央測距部1の出力は最至近選択部3、標準偏差演算部4及びゲート回路8に、周辺測距部2の出力は最至近選択部3及び標準偏差演算部4に、それぞれ供給される。比較部5には、上記標準偏差演算部4の結果と記憶部6に記憶されている所定値が入力される。ゲート回路8、及びゲート回路9は、比較部5の比較結果に基いて選択され、その出力がピント調整部10に供給される。ピント合せレンズ12は、上記ピント調整部10により制御される。

目的

この発明は上記課題に鑑みてなされたもので、テーブルや壁等の雑被写体への合焦を防止すると共に、中抜け現象の防止効果を有して、副作用の少ないカメラの測距装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

撮影画面内の複数の部分について被写体距離を検出する測距手段と、この測距手段によって測距された複数の被写体距離のばらつきに関する値を演算する演算手段と、この演算手段によって演算された上記ばらつきと所定値を比較する比較手段と、この比較手段の比較結果に基いて、被写体距離を決定する被写体距離決定手段とを具備することを特徴とするカメラ測距装置

技術分野

0001

この発明は、写真画面内の複数のポイントを測距できるカメラ測距装置マルチオートフォーカス)に関する。

背景技術

0002

従来より使用されているカメラは、ピント合わせ用の測距が、撮影画面中央部の1ポイントでしかできないものばかりであった。しかしながら、このような1ポイントで測距を行うカメラでは、画面中央部に被写体がいないシーンに於いては、ピントの合わない(ピンぼけ)、いわゆる中抜け現象の生じた写真しか撮影できなかった。

0003

そこで、画面内の複数のポイントを測距できる装置が発明されており、撮影画面内の複数のポイントの何れのポイントにピントを合わせるかの提案も、種々なされている。例えば、代表的なものとしては、米国特許第4470681号等で述べられた最至近選択、また特開昭60−233610号公報等で述べられている中央重視のものがある。

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、撮影する画面の最至近にある被写体が、常に主要被写体であるとは限らない。すなわち、単純な最至近選択によれば、例えばテーブルの向う側にいる人物を撮影しようとするとテーブルにピントが合い、主要被写体である人物はピンぼけになってしまうという問題があった。一方、中央優先にしてしまうと、せっかくの中抜け現象の防止効果劣化すると考えられる。

0005

この発明は上記課題に鑑みてなされたもので、テーブルや壁等の雑被写体への合焦を防止すると共に、中抜け現象の防止効果を有して、副作用の少ないカメラの測距装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

すなわちこの発明は、撮影画面内の複数の部分について被写体距離を検出する測距手段と、この測距手段によって測距された複数の被写体距離のばらつきに関する値を演算する演算手段と、この演算手段によって演算された上記ばらつきと所定値を比較する比較手段と、この比較手段の比較結果に基いて、被写体距離を決定する被写体距離決定手段とを具備することを特徴とする。

0007

この発明のカメラの測距装置にあっては、測距手段によって撮影画面内の複数の部分について被写体距離が検出され、上記測距手段によって測距された複数の被写体距離のばらつきに関する値が演算手段で演算される。この演算手段によって演算された上記ばらつきと所定値が比較手段に於いて比較される。そして、この比較手段の比較結果に基いて、被写体距離決定手段によって被写体距離が決定される。

0008

以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。

0009

図1は、この発明の多点測距装置に従った第1の実施例の概念を示したブロック図である。同図に於いて、中央測距部1は写真画面のほぼ中央部を測距するための手段であり、周辺測距部2は写真画面のほぼ周辺部を測距する手段である。上記中央測距部1及び周辺測距部2の出力は、それぞれ最至近選択部3及び標準偏差演算部4に供給される。

0010

比較部5には、この標準偏差演算部4の演算結果と共に記憶部6に記憶されている所定値が入力される。また、ゲート回路8には、上記中央測距部1の出力結果と共にインバ—タ7を介して上記比較部5の比較結果が入力される。一方、ゲート回路9には、この比較部5の比較結果と最至近選択部3の選択結果が入力される。そして、ピント調整部10は、上記ゲート回路8及び9の出力結果に従ってピント合わせ用レンズ11を制御するものである。尚、12はズームレンズである。

0011

このような構成に於いて、写真画面のほぼ中央部は中央測距部1にて測距され、ほぼ周辺部は周辺測距部2で測距される。そして、中央測距部1及び周辺測距部2の出力は最至近選択部3に供給され、各測距部のそれぞれの出力の中から最も近い距離を示すものが選択される。また、標準偏差演算部4に於いては、上記中央測距部1及び周辺測距部2のばらつきが演算される。

0012

この発明は、この標準偏差演算部4の出力結果に従って、上記各測距部の出力結果から、ピント合わせ用の距離出力を決定しようとするものである。比較部5に於いて、標準偏差演算部4の出力結果が記憶部6に記憶されている所定値と比較される。上記比較部5によって、インバータ7を介してゲート回路8、またはゲート回路9が選択される。そして、ピント調整部10には、上記距離のばらつきに従って最至近選択結果が、またゲート回路8または9を介して中央測距部1の出力結果が入力される。これにより、ピント調整部10がピント合わせ用レンズ11を制御する。ここで、図2を参照して、上記した距離のばらつきによるピント合わせ距離決定考え方を説明する。

0013

図2(a)は、従来のマルチオートフォーカス(AF)が解決しようとしていた、いわゆる“中抜け”のシーンである。つまり、撮影画面13の中央のポイントしか測距できないカメラに於いては、主要被写体として2人の人物が立っていても、2人の間の風景しか測距できず、写真はピンぼけとなってしまうのを対策したものだった。この場合、測距ポイント14a、14b、14cの値は、それぞれ2m、∞(無限)、2mを表している。

0014

従来は、このような被写体に対しては、3つの測距ポイントのうち、最も近距離を示すものを選択し、ピント合わせ距離としておけば(最至近選択)ピンぼけを防止することができた。

0015

しかし、常に最至近選択を行っていたのでは、図2(b)に示されるように、例えば結婚式に於ける新郎新婦入場シーンのように、主要被写体は比較的遠くにおり、その前に撮影者にとって本来撮影する意図のなかった人物が割込んでくるといった状況では、主要被写体には全くピントの合わないカメラとなってしまう。

0016

この発明は、図2(a)、(b)の何れのシーンに於いても正しく主要被写体にピントを合わせることができるようにしたもので、各測距ポイント間のばらつきの大きさによって、ピント合わせ距離を決定するようにしている。つまり、図2(b)に示されるようなシーンのピンぼけを防止しようとすると、図2(c)に示されるように、画面左方に人物が立っているようなシーンは逆にピンぼけとなってしまうが、これらの違いを測距結果のばらつきによって、判定しようとするものである。

0017

すなわち、図2(b)では、各測距ポイント14a、14b、14cの距離がいろいろな値(1m、4m、5m)をとるということにより、シーンが雑然としていることがわかる。こうしたシーンでは、最至近には、主要被写体以外のものが存在することが多く、単純な最至近選択を行うよりも、撮影画面13の中央のポイントにピントを合わせた方が無難である。また、撮影者も、こうした状況では撮影画面内中央しか見ていないことが多い。

0018

逆に、図2(a)及び(c)に示されるように、比較的距離のばらつきがないシーンの場合は、従来の最至近選択を用いることにより良い写真を撮ることができる。

0019

図3(a)〜(f)は代表的なシーンを示したものであり、図4は上記図3(a)〜(f)に於ける測距ポイント14a、14b、14cが遠距離中距離、近距離の何れを示すかを概念的に表した図である。

0020

同実施例に於いては、距離のばらつきの小さい図3(a)、(b)、(e)については最至近選択を、距離が近距離から遠距離にまたがって出力されて、図3(c)、(d)、(f)のように距離のばらつきが多いものについては、中央の距離エリアの出力を選択するようにしている。但し、図3(c)に示されるように、撮影画面内の非常に近くに人物が写っている写真については、図3(b)とほぼ同じ構図ながら風景にピントを合わせる。この場合、最至近選択では、風景にピントが合わなくなってしまう。また、構図的には、同図(b)に比べて撮影される確率が低い。したがって、同図(c)に示されるようなシーンの場合、風景にピントを合わせても合焦率の低下にはつながらない。

0021

更に、図3(e)に示されるように、たくさんの人がカメラの前に集まって撮影されるシーンに於いては最至近選択が採用される。また、図3(f)に示されるように、テーブルの向う側の人物に対しては中央部選択が採用される。これによって、失敗のない写真が撮影可能となる。

0022

図5は、この発明の第2の実施例となるカメラの測距装置の構成を示すブロック図である。同実施例では、被写体に対し測距用光投光し、その反射信号光入射位置によって被写体距離を求める公知のアクティブ三角測距装置を応用している。

0023

投光用レンズ15の後方に位置された3つの赤外発光ダイオード(IRED)16a、16b、16cは、ドライバ17a、17b、17cを介してCPU18により発光制御される。IRED16a、16b、16cからの赤外光は、投光用レンズ15を介して図示されない被写体に照射され、更にこの被写体で反射されて受光用レンズ19を介して光位置検出素子PSD)20a、20b、20cに入射される。

0024

PSD20a及び20cの出力は、プリアンプ21及び22、圧縮ダイオード23及び24、バッファ回路25及び26を介して差動演算回路27に供給される。一方、PSD20bの出力は、プリアンプ28及び29、圧縮ダイオード30及び31、バッファ回路32及び33を介して差動演算回路34に供給される。そして、これら差動演算回路27及び34の出力は、CPU18に供給される。

0025

このCPU18は、ピント調整部35を介してピント合わせ用レンズ36を制御する。また、37はズームレンズであり、そのズーム位置ズームエンコーダ38を介して、CPU18に入力される。

0026

このような構成の多点測距装置に於いて、測距用赤外光が3つのIRED16a、16b、16cによって発せられ、投光用レンズ15を通って写真画面内の異なるポイントに投光される。この測距用光は被写体上で反射され、受光用レンズ19によって集光され、PSD20a、20b、20c上に入射される。公知の三角測距の原理により、被写体距離は、このPSD上の反射信号光入射位置により求めることができる。

0027

このPSD20a、20b、20cは、図6に示されるように、信号光の位置によって、2つの電流信号ia 、ib を出力する。このia 、ib は、数1及び数2の関係式に示されるようになる。

0028

0029

0030

ここでip0は総信号光電流である。また、
m+n=t
t=PSDの長さ
の関係より、数3の関係式が成立する。

0031

0032

このmが光の入射位置なので、tは定数であることより、ia /(ia +ib )を演算することにより、反射信号光の入射位置mが演算でき、そこから被写体距離を求めることが可能となる。

0033

PSDの出力電流ia 、ib は、プリアンプ21及び21、またはプリアンプ28及び29にて増幅され、圧縮ダイオード23及び24、または30及び31に流し込まれる。バッファ回路25、26、32、33は、各々上記圧縮ダイオード23、24、30、31のVref 基準の電位を差動演算回路27、34に入力する。

0034

これら差動演算回路27、34は、図7に示されるような構成をとっている。同図に於いて、一対のNPNトランジスタ39及び40の共通のエミッタに、電流値I0 の電流源41が接続されている。また、トランジスタ40のコレクタには抵抗42が接続されている。そして、トランジスタ39及び40のコレクタ電流をそれぞれI1 、I2 とする。プリアンプの増幅率をβとすると、圧縮ダイオードの出力電位VA 、VB は、数4及び数5の関係式で求められる。

0035

0036

ID=000007HE=015 WI=047 LX=0365 LY=1750
ここで、IS はダイオードの逆方向飽和電流VTサーマルボルテージである。同様の式より、I1 、I2 とVA 、VB には数6の関係式、更に数7の関係式が成立する。

0037

0038

ID=000009HE=015 WI=019 LX=0505 LY=2200
一方、i1 +i2 =i0 であることから数8の関係式が、更に数9の関係式が求められる。

0039

0040

ID=000011HE=015 WI=112 LX=0490 LY=2450
したがって、電流i2 を抵抗42で電圧に変換した値ri2 は、数10の関係式で求められる。

0041

ID=000012HE=015 WI=098 LX=0560 LY=0300
つまり、r、i0 、tは決まっている値なので、このri2 より、PSDへの信号光の入射位置mを求めることができる。

0042

図5に戻って、投受光用レンズ15、19と、IRBD16b及びそのドライバ17b、PSD20b及びそれに付属するプリアンプ28、29、ダイオード30、31、バッファ回路32、33、更に差動演算回路34が、図1の中央測距部1を形成している。また、投受光用レンズ15、19と、左右を測距するためのIRED16a、16c及びそのドライバ17a、17c、PSD20a、20c、プリアンプ21、22、ダイオード23、24、バッファ回路25、26と差動演算回路27が、図1の周辺測距部2に相当している。

0043

ここで、PSDは左右分離しているのにプリアンプ以降を共通としているのは、IREDを独立投光するので、共用が可能だからである。但し、中央測距用のものは使用頻度が高いので、精度向上を考慮して、プリアンプ以降を分離した。これは、PSDの面積が増えれば外乱の影響が増加し、S/Nが劣化するからである。

0044

CPU18は、これらの測距部の出力信号電圧を、内蔵のA/D変換器でA/D変換して入力する。そして、その結果を所定のアルゴリズムによりピント合わせ制御に用いるが、ピント調整部35を介してピント合わせ用レンズ36が制御される。尚、ズームレンズ37のズーム位置は、ズームエンコーダ38を介してCPU18に入力される。次に、上述した所定のアルゴリズムを、図8フローチャートを参照して説明する。

0045

先ず、ステップS1、S2、S3の各ステップでは、CPU18が各ドライバ17b、17a、17cを介してIRED16b、16a、16cを順次発光させる。そして、その都度、図5に示されたri2 をCPU18が入力し、それを基に各被写体距離Lb 、La 、Lc を求めていく。ここで、逆数を求めるのは、次の理由による。

0046

先ず、図9に示されるように、距離の逆数(1/L)と、撮影レンズピント位置が、ほぼ比例関係になっていることがあげられる。また、ステップS4に於いて、これらのばらつきを演算するが、ここでも距離の逆数を用いることにより、近距離雑被写体に対して敏感な重みづけが可能となる。

0047

また、三角距離の出力結果そのものも、原理的にLではなく1/Lに比例した形で出力されるので、Lの逆数のまま、ステップS4にてばらつきを演算した方が演算も単純になる。尚、ここでは、ばらつきを代表する量として標準偏差σを採用しているが、これは数11の関係式に示されるような形で計算される。

0048

0049

しかしながら、測距ポイント数である3で割ったり、平方根をとったりしなくとも、大小の比較は可能なので、厳密にこの数11の関係式を演算する必要はない。

0050

次いで、ステップS5では、この結果に従っての判断がなされる。ばらつきσが所定量σ0 よりも大きければ、ステップS6に進んで中央の測距結果1/Lbが選択される。一方、σ0 よりも小さければ、ステップS7に進み、1/La 、1/Lb 、1/Lc から最も近い距離が選択される。

0051

ここで、この比較用の所定値σ0 を、図2を参照して決定する。図2(a)のσは、La 、Lb 、Lc を各々2m、∞とすると、0.235となる。また同図(b)のLa 、Lb 、Lc が各々1m、4m、5mとすると、σは0.365となる。したがって、σ0 を0.35ぐらいにしておけば、図2(a)は最至近選択、同図(b)は中央が選択される。更に、図3(c)は、La 、Lb 、Lc を2m、∞、∞とすると、σ=0.235となる。したがって、上記ステップS5からステップS7に分岐し、最至近選択が採用されて中抜けのない写真となる。

0052

図10は、この発明の第3の実施例の動作を説明するフローチャートである。これは、第2の実施例である図8のフローチャートのステップS3とステップS4の間に、カメラの撮影レンズの焦点距離を加味するステップS8を追加したものである。すなわち、このステップS8に於いて、撮影の都度、図5に示されるズームエンコーダ38からズーミング位置を読こみ、長焦点側の時のみ、図8のフローチャートと同様の選択法を実施するようにしたものである。

0053

一方、短焦点側は単に最至近選択を行うようにしている。これは、図11から明らかにされる。すなわち、所定の測距ポイントを測距する測距装置では、図11(a)に示されるように、カメラの撮影レンズの画角が、望遠(Tele)側と広角(Wide)側で変化した時、撮影画面内の測距位置が同図(b)及び(c)のように変化してしまう。このとき、短焦点側では測距ポイントが同図(c)に示されるように、撮影画面の中央部によってしまい、雑被写体を測距する可能性が低下するからである。尚、その他のステップについては、上述した第2の実施例である図8のフローチャートと同じであるので、同一のステップ番号を付して説明を省略する。

0054

図12は、この発明の第4の実施例の動作を説明するフローチャートである。これは、第3の実施例である図10のフローチャートのステップS6をステップS9に置換えたものである。

0055

図13に示されるように、撮影倍率と撮影される写真の確率との関係をみると、主要被写体はf×1/50〜f×1/80の間で撮影される確率が高いことがわかる。したがって、上記ステップS9に於いては、この距離をとるものを優先してピント合わせを行うようにしている。

0056

つまり、この第4の実施例でも、図10のフローチャートと同様、撮影レンズの画角が小さい時のみ、マルチAFの副作用が起こると考えられるので、撮影レンズの焦点距離が長い時のみ、ステップS5のばらつき判定を行うようにしている。

0057

同実施例では、ステップS5に於いて、被写体距離のばらつきが大きい時はステップS6に進み、その中から最も撮影倍率がf×1/70に近いもの、つまり距離が70×fに近いものを選択するようにしている。例えば、50mmのレンズであれば、50×70=3500mm=3.5mに最も近い距離を、La 、Lb 、Lc から選択し、そこにピントを合わせればよい。

発明の効果

0058

以上のようにこの発明によれば、パーティ会場や車中等の雑然とした被写体が多く存在するシーンの撮影時には撮影画面中央部の被写体にピントを合わせるようにしたので、テーブルや壁等の雑被写体への合焦を防止して正しく主要被写体にピントを合わせることができ、中抜け現象の防止効果を有して、副作用のない実用的なカメラの測距装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

0059

図1この発明のカメラの測距装置に従った第1の実施例の概念を示したブロック図である。
図2(a)〜(c)は被写体に対するカメラの構図の例を示した図である。
図3(a)〜(f)は代表的なシーンを示した図である。
図4図3(a)〜(f)に於ける測距ポイント14a、14b、14cが遠距離、中距離、近距離の何れを示すかを概念的に表した図である。
図5この発明の第2の実施例となるカメラの測距装置の構成を示すブロック図である。
図6図5のPSDを説明する図である。
図7図6の差動演算回路の構成を示した回路図である。
図8第2の実施例の動作を説明するフローチャートである。
図9距離の逆数(1/L)と撮影レンズのピント位置との関係を示した図である。
図10この発明の第3の実施例の動作を説明するフローチャートである。
図11(a)はカメラの撮影レンズの画角を示した図、(b)は画角が望遠側の時の撮影画面内の測距位置を示した図、(c)は画角が広角側の時の撮影画面内の測距位置を示した図である。
図12この発明の第4の実施例の動作を説明するフローチャートである。
図13写真撮影倍率と被写体の分布確率の関係を示した図である。

--

0060

1…中央測距部、2…周辺測距部、3…最至近選択部、4…標準偏差演算部、5…比較部、6…記憶部、7…インバ—タ、8、9…ゲート回路、10…ピント調整部、11、36…ピント合わせ用レンズ、12、37…ズームレンズ、13…画面、14a、14b、14c…測距ポイント、15…投光用レンズ、16a、16b、16c…赤外発光ダイオード(IRED)、17a、17b、17c…ドライバ、18…CPU、19…受光用レンズ、20a、20b、20c…光位置検出素子(PSD)、21、22、28、29…プリアンプ、23、24、30、31…圧縮ダイオード、25、26、32、33…バッファ回路、27、34…差動演算回路、35…ピント調整部、38…ズームエンコーダ。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • シャープ株式会社の「 撮像装置」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】位相差AFの精度を従来よりも向上させる。【解決手段】撮像装置(100)において、画素アレイ(10)には、異なる偏光特性を有する偏光フィルタを備えた複数の位相差画素によって、偏光ユニットが構成さ... 詳細

  • 株式会社SOKENの「 リフロー炉内観察装置」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】 リフロー炉内の対象物をカメラによって撮像する装置において、カメラから対象物までの距離が変化する場合でも、対象物を正しく撮像し得る技術を提供する。【解決手段】 リフロー炉内の対象物を撮像す... 詳細

  • キヤノン株式会社の「 3次元計測装置及び3次元計測方法」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】被写体の計測精度を向上しうる3次元計測装置を提供する。【解決手段】複数の単位画素が配列された撮像素子と、撮像素子に被写体の光学像を結像する光学系と、を有する撮像装置と、撮像装置の出力信号に基づ... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ