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技術 水浄化法

出願人 工業技術院長株式会社加藤機械製作所株式会社アイワ
発明者 垰田博史渡邉栄次堀内達郎加藤薫一大森誠一郎横井浩明
出願日 1992年11月20日 (27年7ヶ月経過) 出願番号 1992-335083
公開日 1994年6月3日 (26年0ヶ月経過) 公開番号 1994-154746
状態 特許登録済
技術分野 物理的水処理 触媒 触媒
主要キーワード ラグビーボール型 アルミニウム製容器 化学酸化法 有機リン系農薬 クリーニング業者 アルミナ容器 全有機炭素計 ガス炎
関連する未来課題
重要な関連分野

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目的

現在行われている活性汚泥処理法などでは処理し難い農薬有機溶剤(特にハロカーボン)、界面活性剤(特に側鎖の付いたもの)などを温和な条件で容易にかつ迅速に処理して安全な水を得ることができる経済的な水浄化法の提供を目的とする。

構成

被処理水酸化チタン鉄塩を加え、光を照射する。

概要

背景

水は、空気や土、太陽などとともに人間の生命維持に不可欠であるが、近年、生活排水産業排水による水質汚染タンカー事故などによる海洋汚染など、その貴重な水の汚染が地球的規模で広がっており、世界的な問題となっている。水資源豊富な我が国においても、(1)ハイテク産業クリーニング店で使われている有機溶剤による地下水水源の汚染、(2)合成洗剤界面活性剤)など、生活排水による河川富栄養化や水源の汚染、(3)ゴルフ場で使用される農薬の流出による水質の汚染、などが広範囲に進行しており、大きな問題となっている。そして、水源の汚染により昔に比べて上水処理に大量の塩素消毒薬を使うため、それらが残留したり、原水中の有機物と反応して有機塩素化合物が生成したりすることや、湖などの富栄養化による藻やプランクトンカビなどの発生などにより、水道水がまずくなっており、その安全性が問題となってきている。

現在広く行われてきている排水処理法活性汚泥法であるが、この方法は微生物という生き物を用いるため温度、pH、ガス雰囲気、毒性などの反応条件が厳しく、しかも上述の農薬や有機溶剤(特にハロカーボン)、界面活性剤(特に側鎖の付いたもの)などを分解・除去しにくく、それらに対して無力であるという欠点を持っている。このような生物学的に難分解性の有機物の処理方法としては、活性炭吸着法、化学酸化法逆浸透法焼却処理などがあるが、いずれも処理効果経済性などの点で問題が多い。化学酸化法において用いられる酸化剤としては、塩素とオゾンが代表的なものであるが、塩素は酸化力の点や、アンモニウムイオンとの反応性や過剰注入による残留塩素などの点、あるいは被処理水中に含まれる有機物と反応して発ガン性を持つトリハロメタンや有機塩素化合物を生成するなどの問題がある。また、オゾンの場合は設備費、運転費がともに高価であるという欠点を持っている(例えば、尾高八橋亮介、水処理技術、Vol.8, No.8, 35(1976))。そして、焼却処理は希薄溶液の場合には現実的でない。

1890年代にH. J. H. Fenton によって発見されたフェントン試薬は、過酸化水素水に第一塩鉄を加えたもので、強い酸化力を持っていることが知られている(H. J. H. Fenton, J. Chem. Soc., Vol.65, 899 (1894)) 。過酸化水素は単位有効酸素量当たりの価格もオゾンよりもかなり低廉で、高価な設備を必要としないという大きな利点を持っており、これまでフェントン試薬を用いた水処理であるフェントン処理の研究が行われてきた。しかしながら、この方法は発ガン性のある過酸化水素水を使用しなければならず、反応の進行が遅く、被処理水のpHを2〜4という高い酸性条件にする必要がある、などの欠点を持っていた。

概要

現在行われている活性汚泥処理法などでは処理し難い農薬や有機溶剤(特にハロカーボン)、界面活性剤(特に側鎖の付いたもの)などを温和な条件で容易にかつ迅速に処理して安全な水を得ることができる経済的な水浄化法の提供を目的とする。

被処理水に酸化チタン鉄塩を加え、光を照射する。

目的

この発明は上記の点に鑑み、水質汚染に対処して、活性汚泥法では処理しにくい農薬や有機溶剤(特にハロカーボン)、界面活性剤(特に側鎖の付いたもの)などを温和な条件で容易にかつ迅速に処理して安全な水を得ることができる経済的な水浄化法を提供することを目的とするものである。

効果

実績

技術文献被引用数
3件
牽制数
1件

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請求項1

被処理水酸化チタン鉄塩を加え、光を照射することを特徴とする水浄化法。

請求項2

被処理水に酸化チタン膜被覆した基板と鉄塩を入れ、光を照射することを特徴とする水浄化法。

請求項3

内側に酸化チタン膜を被覆した容器に被処理水と鉄塩を入れ、光を照射することを特徴とする水浄化法。

請求項4

鉄塩を添加した酸化チタン膜で被覆した基板を被処理水中に入れ、光を照射することを特徴とする水浄化法。

請求項5

鉄塩を添加した酸化チタン膜を内側に被覆した容器に、被処理水を入れ、光を照射することを特徴とする水浄化法。

請求項6

被処理水に対する鉄塩の添加量が0.000001重量%から5重量%の範囲であることを特徴とする請求項1もしくは請求項2もしくは請求項3もしくは請求項4もしくは請求項5のいずれかに記載の水浄化法。

請求項7

光を照射すると同時に加熱や攪拌を行うことを特徴とする請求項1もしくは請求項2もしくは請求項3もしくは請求項4もしくは請求項5のいずれかに記載の水浄化法。

技術分野

0001

本発明は、上水下水などの水浄化法に関するものである。

背景技術

0002

水は、空気や土、太陽などとともに人間の生命維持に不可欠であるが、近年、生活排水産業排水による水質汚染タンカー事故などによる海洋汚染など、その貴重な水の汚染が地球的規模で広がっており、世界的な問題となっている。水資源豊富な我が国においても、(1)ハイテク産業クリーニング店で使われている有機溶剤による地下水水源の汚染、(2)合成洗剤界面活性剤)など、生活排水による河川富栄養化や水源の汚染、(3)ゴルフ場で使用される農薬の流出による水質の汚染、などが広範囲に進行しており、大きな問題となっている。そして、水源の汚染により昔に比べて上水処理に大量の塩素消毒薬を使うため、それらが残留したり、原水中の有機物と反応して有機塩素化合物が生成したりすることや、湖などの富栄養化による藻やプランクトンカビなどの発生などにより、水道水がまずくなっており、その安全性が問題となってきている。

0003

現在広く行われてきている排水処理法活性汚泥法であるが、この方法は微生物という生き物を用いるため温度、pH、ガス雰囲気、毒性などの反応条件が厳しく、しかも上述の農薬や有機溶剤(特にハロカーボン)、界面活性剤(特に側鎖の付いたもの)などを分解・除去しにくく、それらに対して無力であるという欠点を持っている。このような生物学的に難分解性の有機物の処理方法としては、活性炭吸着法、化学酸化法逆浸透法焼却処理などがあるが、いずれも処理効果経済性などの点で問題が多い。化学酸化法において用いられる酸化剤としては、塩素とオゾンが代表的なものであるが、塩素は酸化力の点や、アンモニウムイオンとの反応性や過剰注入による残留塩素などの点、あるいは被処理水中に含まれる有機物と反応して発ガン性を持つトリハロメタンや有機塩素化合物を生成するなどの問題がある。また、オゾンの場合は設備費、運転費がともに高価であるという欠点を持っている(例えば、尾高八橋亮介、水処理技術、Vol.8, No.8, 35(1976))。そして、焼却処理は希薄溶液の場合には現実的でない。

0004

1890年代にH. J. H. Fenton によって発見されたフェントン試薬は、過酸化水素水に第一塩鉄を加えたもので、強い酸化力を持っていることが知られている(H. J. H. Fenton, J. Chem. Soc., Vol.65, 899 (1894)) 。過酸化水素は単位有効酸素量当たりの価格もオゾンよりもかなり低廉で、高価な設備を必要としないという大きな利点を持っており、これまでフェントン試薬を用いた水処理であるフェントン処理の研究が行われてきた。しかしながら、この方法は発ガン性のある過酸化水素水を使用しなければならず、反応の進行が遅く、被処理水のpHを2〜4という高い酸性条件にする必要がある、などの欠点を持っていた。

発明が解決しようとする課題

0005

この発明は上記の点に鑑み、水質汚染に対処して、活性汚泥法では処理しにくい農薬や有機溶剤(特にハロカーボン)、界面活性剤(特に側鎖の付いたもの)などを温和な条件で容易にかつ迅速に処理して安全な水を得ることができる経済的な水浄化法を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0006

この目的は本発明によれば、廃水などの被処理水に酸化チタンと微量の鉄塩を加えて光を照射することによって達成される。本発明者らは、上述の難分解性の汚染物質の経済的で迅速な処理法を開発するために鋭意研究を重ねた結果、廃水などの被処理水に酸化チタンと微量の鉄塩を加えて紫外光などの光を照射すると難分解性の汚染物質が容易かつ迅速に分解されるという予想外の事実を見い出した。添加する鉄塩の量が多い場合には、分解がうまく進まない。本発明はこの知見に基づいてなされたものである。

0007

本発明に用いられる酸化チタンは、粉末であってもペレットであっても板状や線状であってもよいが、ペレットや板状、線状の場合には多孔質であることが望ましい。また、ガラスや金属、セラミックスプラスチックなどの基板酸化チタン膜被覆したものや、内側に酸化チタン膜を被覆した容器を使用してもよい。この容器の材質は、必要な強度を持っていればコンクリート、ガラス、プラスチック、セラミックス、金属など、何でもよい。また、この容器は透明であっても不透明であっても良いが、容器内側に被覆した酸化チタン膜が無色透明の場合は、容器も透明の方が光が外側から壁を透過して酸化チタン膜に入射できるため、好都合である。酸化チタンは化粧品歯磨き粉にも使用されている物質で、無毒で、耐久性に優れており、何度でも使用できるため、非常に経済的である。

0008

本発明に用いられる鉄塩は、第一鉄塩だけでなく、第二鉄塩や、第一鉄塩と第二鉄塩の混合物なども挙げられ、硫酸塩、硝酸塩炭酸塩リン酸塩酢酸塩シュウ酸塩フマル酸塩乳酸塩クエン酸塩アンモニウム塩塩化物臭化物などのハロゲン化物など、いろいろな塩が使用できるが、硝酸塩や硫酸塩が特に好ましい。また、本発明に用いられる鉄塩は無水塩であっても含水塩であってもよく、鉄イオンを含んだ廃液でもよい。硫酸鉄などの鉄塩は、安価で環境に無害で取扱が容易という利点を持っている。

0009

本発明に用いられる光の光源としては、太陽や白熱灯蛍光灯ハロゲンランプキセノンランプ水銀灯UVランプなどが挙げられる。照射する光は紫外線など、短波長の光を多く含む光を用いてもよいが、可視光のような波長の長い光でも充分、使用できる。

0010

本発明に用いられる内側に酸化チタン膜を被覆した容器の形状は、角柱状円柱状、球状、円錐状、瓢箪型、ラグビーボール型など、どのような形であってもよい。また、容器が閉じた形であっても、蓋があってもなくてもよく、円管状や角管状で反応液流れ出すような形であってもよい。また、本発明に用いられる表面に酸化チタン膜を被覆した基板の形状も、どのような形であってもよい。

0011

本発明に用いられる酸化チタン膜を被覆した基板や容器は、四塩化チタンアルコールとの反応によって得られるチタンアルコキシドからゾルーゲル法によってゲルを作り、ディップコーティング法やスピンコーティング法塗布法などによって容器の内側や基板の表面にコートした後、焼成して製作してもよいし、金属チタン製の基板の表面や金属チタン製の容器の内側をガス炎などで加熱・酸化して酸化チタンにして製作してもよい。また、PVD法、CVD法スパッタリング法などによって容器の内側や基板の表面にコートした後、焼成して製作してもよいし、超微粒子の酸化チタンの懸濁液をディップコーティング法やスピンコーティング法、塗布法などによって容器の内側や基板の表面にコートした後、焼成して製作してもよい。その時の焼成温度は500℃から800℃程度が最も好ましい。さらに、上述の方法によって製造したチタンを被覆した基板あるいは酸化チタン板を組み立てて、容器を製作してもよい。

0012

また、本発明に用いられる、鉄塩を添加した酸化チタン膜を被覆した基板や容器は、上述の方法によって得られた、酸化チタン膜を被覆した基板や容器を、鉄塩の水溶液に浸した後、乾燥して製作してもよい。また、チタンのアルコキシドからゾルーゲル法によって作ったゲルに鉄塩またその水溶液を添加し、ディップコーティング法やスピンコーティング法、塗布法などによって容器の内側や基板の表面にコートした後、焼成して製作してもよいし、超微粒子の酸化チタンの懸濁液に銅塩またはその水溶液を添加し、ディップコーティング法やスピンコーティング法、塗布法などによって容器の内側や基板の表面にコートした後、焼成して製作してもよい。その時の焼成温度は500℃から800℃程度が最も好ましい。

0013

本発明に用いられる鉄塩の添加量はごく微量で良く、被処理水に含まれている有機物の量によるが、被処理水の0.000001重量%から5重量%で十分である。フェントン試薬の場合、過酸化水素水に添加する第一鉄塩の量は過酸化水素水の添加量と等モルであるが、本発明による方法では鉄塩の添加量はそれよりも極めて少なくて済む。廃水などの被処理水は既に鉄イオンを含んでいることが多いので、鉄塩の添加が必要でないこともある。

0014

こうして廃水などの被処理水に微量の鉄塩と酸化チタンあるいは酸化チタン膜を被覆した基板を加えて光を照射すると、被処理水に含まれていた有機物が速やかに分解され、炭酸ガスと水などに完全に酸化される。また、内側に酸化チタン膜を被覆した容器に被処理水をいれて鉄塩を加えて光を照射したり、鉄塩を添加した酸化チタン膜を被処理水に漬けて光を照射したり、鉄塩を添加した酸化チタン膜を内側に被覆した容器に被処理水をいれて光を照射したりしても、被処理水に含まれていた有機物が速やかに分解され、炭酸ガスと水などに完全酸化される。フェントン試薬の場合は第一鉄塩とともに過酸化水素水を加えなければならず、被処理水のpH条件も厳しく反応も遅いが、本発明による方法では過酸化水素水を加える必要がなく、第一鉄塩だけでなく第二鉄塩でも第一鉄塩と第二鉄塩の混合物でも使用することができ、反応条件に制限がなく、光を照射するという簡単な方法でフェントン処理に比べ、処理時間を大幅に短縮できる。このとき、光の照射と同時に加熱を行うと処理速度を上げることができるが、その温度は70℃程度が最も好ましい。また、その際、攪拌を行うと処理速度をさらに上げることができる。さらに反応効率を上げるためには、マグネシウムニオブ、チタン、鉄、あるいは色素などをドープした酸化チタン膜を用いてもよいし、酸化チタン膜にさらに白金膜などをコートしてもよい。酸化チタン粉末ではなく、酸化チタン膜を使用した場合には、酸化チタン粉末を回収するための濾過などの操作が要らないという利点がある。

0015

本発明の実施例の内で特に代表的なものを以下に示す。

0016

実施例1
100ppm(0.01重量%)の濃度のテトラクロロエチレンの水溶液18mlを硬質ガラス試験管に容れ、その中に酸化チタン膜を被覆した硬質ガラス板を漬け、80ppm(0.008重量%)の硝酸第二鉄を添加し、マグネチックスターラーで攪拌しながら300Wのキセノンランプの光を1時間15分照射した。得られた反応液に含まれるテトラクロロエチレンの量をガスクロマトグラフを用いて分析した結果、テトラクロロエチレンの量は99%減少していた。酸化チタン膜を被覆した硬質ガラス板、あるいは硝酸第二鉄を加えない場合には、反応液に含まれるテトラクロロエチレンの量がほとんど減少しなかった。

0017

実施例2
0.05ppm(0.000005重量%)の濃度のテトラクロロエチレンの水溶液18mlを石英試験管に容れ、その中に酸化チタン膜を被覆した石英ガラス板を漬け、0.01ppm(0.000001重量%)の硫酸第二鉄を添加し、マグネチックスターラーで攪拌しながら300Wの高圧水銀ランプの光を30分間照射した。得られた反応液に含まれるテトラクロロエチレンの量を、ガスクロマトグラフを用いて分析した結果、テトラクロロエチレンの量は99%減少していた。酸化チタン膜を被覆した硬質ガラス板、あるいは硫酸第二鉄を加えない場合には、反応液に含まれるテトラクロロエチレンの量がほとんど減少しなかった。

0018

実施例3
1000ppmの濃度のトリクロロエチレンの水溶液18mlを石英試験管に容れ、その中に、酸化チタンの板を漬け、800ppmの硝酸第一鉄を添加し、マグネチックスターラーで攪拌しながら500WのUVランプの光を40分間照射した。得られた反応液に含まれるトリクロロエチレンの量をガスクロマトグラフを用いて分析した結果、トリクロロエチレンの量は95%減少していた。酸化チタン膜を被覆した硬質ガラス板、あるいは硝酸第一鉄を加えない場合には、反応液に含まれるトリクロロエチレンの量がほとんど減少しなかった。

0019

実施例4
200ppmの濃度のクロロホルムの水溶液30mlを内側に酸化チタン膜を被覆した石英容器に容れ、200ppmの硫酸第一鉄を添加し、マグネチックスターラーで攪拌しながら300WのUVランプの光を45分間照射した。得られた反応液に含まれるクロロホルムの量をガスクロマトグラフを用いて分析した結果、クロロホルムの量は99%減少していた。

0020

実施例5
有機リン系農薬であるジエチル−p−ニトロフェニルチオホスフェートの10ミリモル/1の濃度の水溶液25mlを内側に酸化チタン膜を被覆したアルミニウム製容器に容れ、2重量%のクエン酸第二鉄を添加し、マグネチックスターラーで攪拌しながら、500Wのキセノンランプの光を1時間40分照射した。得られた反応液のTOC値(Total Organic Carbon) を全有機炭素計を用いて分析した結果、反応液のTOC値は90%減少していた。

0021

実施例6
活性汚泥処理が困難なエチレンジアミン四酢酸二ナトリウムの4重量%溶液20mlに1重量%の酸化チタンの微粉末と5重量%の塩化第二鉄・6水塩を添加し、攪拌しながら、500Wの白熱灯の光を2時間照射した。得られた反応液のTOC値を全有機炭素計を用いて、また、COD値化学的酸素要求量)をCOD測定装置によって分析した結果、反応液のTOC値は90%また、COD値も95%減少していた。

0022

実施例7
クリーニング業者から排出されるクリーニング廃液に含まれる合成洗剤(アルキルベンゼンスルホン酸)の一般的な濃度である70ppmの濃度のアルキルベンゼンスルホン酸の水溶液50mlを石英容器に容れ、その中に、酸化チタン膜を被覆したアルミニウム線の束を漬け、70ppmのリン酸第二鉄を添加し、マグネチックスターラーで攪拌しながら太陽光を2時間30分照射した。得られた反応液のTOC値を全有機炭素計を用いて、また、アルキルベンゼンスルホン酸の濃度をメチレンブルー法によって分析した。その結果、反応液のアルキルベンゼンスルホン酸の濃度は5ppmに減り、TOC値も92%減少した。

0023

実施例8
有機リン系の農薬であるジエチルベンジルホスフォナートの5ミリモル/1の濃度の水溶液40mlを、内側に酸化チタン膜を被覆したパイレックスガラス製容器に入れ、1重量%の塩化第一鉄・4水塩を添加し、マグネチックスターラーで攪拌しながら、500Wのキセノンランプの光を50分間照射した。得られた反応液のTOC値を全有機炭素計を用いて分析した結果、反応液のTOC値は92%減少していた。

0024

実施例9
200ppmの濃度のアルキルベンゼンスルホン酸水溶液20mlを石英容器に入れ、その中に酸化チタン膜を被覆した石英ウールを漬け、200ppmのシュウ酸第一鉄・2水塩を添加し、マグネチックスターラーで攪拌しながら500WのUVランプの光を30分間照射した。得られた反応液のTOC値を全有機炭素計を用いて、また、アルキルベンゼンスルホン酸の濃度をメチレンブルー法によって分析した。その結果、反応液のアルキルベンゼンスルホン酸の濃度は10ppmに減り、TOC値も95%減少していた。

0025

実施例10
内側に酸化チタン膜を被覆した石英ガラス製の円管を硫酸第一鉄アンモニウムの10重量%溶液に浸して乾燥した後、その中に染料原料である2,4−ジメチルアニリンの5ミリモル/1の濃度の70℃の水溶液30mlをゆっくり通し、循環させながら、外側から500Wの高圧水銀ランプの光を45分間照射した。得られた反応液のTOC値を全有機炭素計を用いて分析した結果、反応液のTOC値は90%減少していた。

0026

実施例11
硝酸第一鉄を添加した酸化チタン膜を内側に被覆したアルミナ容器に300ppmのトリクロロエチレンの水溶液40mlを入れ、攪拌しながら、380nmよりも短波長の光をカットフィルターで除いた500Wのキセノンランプの光を上から1時間30分照射した。得られた反応液に含まれるトリクロロエチレンの量をガスクロマトグラフを用いて分析した結果、トリクロロエチレンの量は93%減少していた。

0027

実施例12
内側に酸化チタン膜を被覆した硬質ガラス容器を2g/1の塩化白金酸カリウムエタノール水溶液に入れ、マグネチックスターラーで攪拌しながら、100Wの低圧水銀ランプの光を4時間照射し、酸化チタン膜の表面に白金をコートした。この容器に有機リン酸系の農薬である4−ニトロフェニルエチルフェニルホスフィナートの4000ppmの濃度の水溶液30mlを容れ、2000ppmの塩化第一鉄・4水塩を添加して、マグネチックスターラーで攪拌しながら500Wの高圧水銀ランプの光を1時間照射した。得られた反応液のTOC値を全有機炭素計を用いて分析した結果、反応液のTOC値は98%減少していた。

0028

実施例13
内側に酸化チタン膜を被覆した石英容器を2g/1の塩化白金酸カリウムのエタノール水溶液に入れ、マグネチックスターラーで攪拌しながら、100Wの低圧水銀ランプの光を4時間照射し、酸化チタン膜の表面に白金をコートした。この容器に活性汚泥処理が困難なエチレンジアミン四酢酸二ナトリウムの1重量%溶液15mlを入れ、2重量%の硫酸第一鉄・7水塩を添加して、マグネチックスターラーで攪拌しながら500Wのキセノンランプの光を1時間20分照射した。得られた反応液に含まれる全有機炭素の量(TOC値)を全有機炭素計を用いて分析した結果、反応液のTOC値は95%減少していた。

0029

実施例14
内側に酸化チタン膜を被覆した硬質ガラス製の円管を硝酸第二鉄・9水塩の10重量%溶液に浸して乾燥した後、その中に染料の原料である2,4−ジメチルアニリンの5ミリモル/1の濃度の50℃の水溶液30mlをゆっくり通し、循環させながら、外側から500Wのキセノンランプの光を1時間10分照射した。得られた反応液のTOC値を全有機炭素計を用いて分析した結果、反応液のTOC値は90%減少していた。

0030

実施例15
内側に酸化チタン膜を被覆した硬質ガラス製の円管の中に、200ppmのフマル酸第一鉄を添加した200ppmの濃度のクロロホルムの水溶液15mlをゆっくり通し、循環させながら、外側から太陽光を2時間照射した。得られた反応液に含まれるクロロホルムの量をガスクロマトグラフを用いて分析した結果、クロロホルムの量は85%減少していた。

0031

実施例16
有機リン系の農薬であるO,O−ジメチル−S−(1,2−ジカルベトキシエチル)ホスフォロジチオエートの4000ppmの濃度の水溶液20mlを、内側に酸化チタン膜を被覆したプラスチック製容器に入れ、2000ppmの乳酸第一鉄・3水塩を添加し、マグネチックスターラーで攪拌しながら、上から500Wのキセノンランプの光を1時間20分照射した。得られた反応液のTOC値を全有機炭素計を用いて分析した結果、反応液のTOC値は90%減少していた。

0032

実施例17
硝酸第一鉄を添加した酸化チタン膜をその内側に被覆したアルミナ容器に、エタノールの0.1重量%水溶液50mlを入れ、攪拌しながら、上から500WのUVランプの光を1時間照射した。得られた反応液中のエタノールの量をガスクロマトグラフを用いて分析した結果、エタノールの量は92%減少していた。

0033

実施例18
内側に酸化チタン膜を被覆した硬質ガラス製容器に200ppmの濃度のメタノール40mlの水溶液を入れ、200ppmの鉄イオンを含んだ廃水を加え、マグネチックスターラーで攪拌しながら30Wの蛍光灯を10本用いて光を1時間40分照射した。得られた反応液中のメタノールの量をガスクロマトグラフを用いて分析した結果、メタノールの量は98%減少していた。

発明の効果

0034

本発明は以上説明したように、世界的に広がっている深刻な水質汚染に対処して、活性汚泥法では処理しにくい農薬や有機溶剤(特にハロカーボン)、界面活性剤(特に側鎖の付いたもの)などを温和な条件で容易にかつ迅速に処理できる経済的な水浄化法を提供するものである。廃水などの被処理水に酸化チタンと鉄塩を加えて光を照射するという簡単な方法により、被処理水に含まれていた有機物を迅速に炭酸ガスと水などに分解し、浄化された水を得ることができる。本発明による水浄化法で用いられる酸化チタンと鉄塩は安価で無毒であり、使用される鉄塩は極く微量で、鉄イオンを含んだ廃液も利用できるため、非常に経済的で安全性が高い。また、本発明の方法では、塩素を投入する必要がないため、原水中に含まれる有機物と塩素との反応によって生成する発ガン性の強いトリハロメタンや有機塩素化合物が処理水混入することもなく、安全性の高い水が得られる。本発明による水処理プロセスを行って難分解性の物質を分解した後、活性汚泥法による水処理を行えば、さらに大きな水の浄化効果が得られる。

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